JPH031326Y2 - - Google Patents

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JPH031326Y2
JPH031326Y2 JP9049384U JP9049384U JPH031326Y2 JP H031326 Y2 JPH031326 Y2 JP H031326Y2 JP 9049384 U JP9049384 U JP 9049384U JP 9049384 U JP9049384 U JP 9049384U JP H031326 Y2 JPH031326 Y2 JP H031326Y2
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cold air
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air pipe
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の利用分野〕 本考案はデイスクブレーキの冷却装置、詳しく
は回転ロータの周縁部の一部に油圧シリンダ装置
により一対の摩擦パツドを挾圧させる形式のスポ
ツト型デイスクブレーキにおけるロータの冷却装
置に関する。
〔考案の背景〕
周知の如く、デイスクブレーキの安定した性能
確保のためには、デイスクブレーキの使用時にお
ける摩擦熱を効率よく放熱してこれを冷やすこと
が望ましいとされる。このために従来よりロータ
に放熱性の優れたベンチレーテツド型のものを使
用するとか、更に走行時の外気流をブレーキ装置
部に取り入れる(特開昭47−24022号公報)等の
ものが知られている。
しかしこれらのものはブレーキ装置部分への雨
水等の侵入に対処する必要性を残す他、車両の走
行時以外は冷却風の通気が得られず、冷却効果の
向上のためには更に改善の余地がある。
またこれらの観点から、例えばエアータンクを
車両に装備させてこれからの空気をブレーキ装置
に吹き付けるようにすることも考えられるところ
であるが、エアータンク等の重量、容積等の点で
好ましい態様の実施は難かしい。
そこで本考案者は、近時において車両にエアコ
ン装置(クーラー)の装備されることが多い点に
注目して、このエアコン装置からの冷風をブレー
キ装置の冷却に利用することを考えた。これは前
記したエアータンク利用の方式に比べて通気風の
温度を低くでき、また既存の車両装備の装置を利
用するために重量、容積的な不利もない利点を有
するからである。
しかも、エアコン装置利用方式では、冷風利用
のために風量(通気量)が比較的少なくて済むた
めに、外気導入方式あるいはエアタンク利用方式
に比べてエア吹付け口付近での風速が充分小さく
でき、このため従来該吹付け口付近で生ずること
のあつたエアジエツトの不快音を解消できると共
に、車両の走行中のみならず停車中も冷却が可能
になるという特徴も得られる。
かかるエアコン装置からの冷風をブレーキ装置
の冷却に利用する構造としては、ドラムブレーキ
ではドラムおよびパツキングプレートで囲まれた
ドラム函内に、冷風パイプの先端開口を挿入し、
ドラムを内側から冷やすものとする。あるいはデ
イスクブレーキでは、ロータ、キヤリパ、摩擦パ
ツド等の昇温し易い部分に冷風を当てる等のもの
である。
ところで、このような種々の利点をもつエアコ
ン装置利用方式のものも、実際の車両に適用する
に当つては更に考慮しなければならない点が知見
される。例えばデイスクブレーキにおける冷却効
果を望ましく与えるためにロータと摩擦パツドの
熱発生状況をよく考えると、熱は殆んど(約7〜
8割)はロータに吸収されるから冷却は主にロー
タに対して行なわれることが必要となる。従つて
前記エアコン装置からの冷風は原則としてロータ
に吹当てすることを要するが、かかる冷風のロー
タへの吹当てにより別の障害(例えばロータ耐久
性の低下等)を招くことがあつてはならないとい
う点である。
〔考案の目的〕
本考案は、以上の種々の点を考慮しつつ、エア
コン装置を有する車両において、このエアコン装
置を利用した好ましいデイスクブレーキの冷却装
置を提供することを目的とする。
また本考案は、かかる冷却装置によつてフエー
ドによるブレーキ力低下を防止し、パツドの高温
摩耗を防止すると共に、油圧シリンダ装置系のペ
ーパーロツク現象の発生を効果的に防止するとこ
ろにある。
また更に本考案の他の目的は、冷却に伴なうロ
ータ摩擦表面での水滴付着を防ぎ、水潤滑状態の
発生を抑制してブレーキ力の安定維持を図るとこ
ろにある。
また本考案の別の目的は、冷却時のロータ熱衝
撃を抑制し、ヘアクラツク等を発生を防止してロ
ータの充分な耐久性を確保するところにある。
〔考案の概要〕
而して前記した目的を達成するための本考案の
要旨とするところは、エアコン装置を有する車両
において、車両制動用のスポツト型デイスクブレ
ーキのロータ近傍に、エアコン装置から延設され
てロータに冷風を吹当てる冷風パイプの開口を配
置すると共に、この冷風パイプの開口は、前記ス
ポツト型デイスクブレーキの油圧シリンダ装置の
ボデイとはロータ周方向に離間し、かつロータの
摩擦材摺擦面以外の部分に対向して設けられてい
ることを特徴とするデイスクブレーキの冷却装置
にある。
本考案におけるスポツト型デイスクブレーキと
は、回転ロータの周縁の一部に対しこれを一対の
摩擦パツドで挾圧する形式のものをいい、一対を
摩擦パツドをロータに挾圧させる油圧シリンダ装
置としては、シリンダの固定型、浮動型のいずれ
でもよい。
本考案においてロータ近傍に延設される冷風パ
イプは、ロータに対して冷風を吹当てするように
開口をもつが、その開口の位置は次の2つの条件
を満足する必要がある。
(1) 油圧シリンダ装置を内蔵するボデイに対しロ
ータ周方向に関して離間しており、好ましく
は、その離間はロータ周方向に関する角度とし
て90゜以上であること。
(2) ロータの摩擦パツド摩擦面に直接冷風を吹当
てない位置においてロータに対向して開口され
ていること。
前者(1)の条件は、特に停車時において、ロータ
に吹当てされ熱交換した後の風が油圧シリンダ装
置に出来るだけ接触しないようにするためであ
り、これにより熱交換した後の暖められた風が油
圧シリンダ装置のボデイに当つて油圧系内の圧油
が昇温するのを防止する。
また前記後者(2)の条件は、ロータの摩擦パツド
摩擦表面に直接冷風を当てると、熱衝撃上不利と
なつてヘアークラツク等の発生を生ずる等の不具
合を招くのでこれを防ぐためである。
〔考案の実施例〕
以下本考案を図面に示す実施例に基づいて説明
する。
図に示すデイスクブレーキは車両の車輪部分に
既知と同様に装着されている。図において1はベ
ンチレーテツド型のロータであり、車輪に軸着さ
れて一体回転する。2は該ロータの外周部に環状
に形成されたベンチレーテツド部であり、一定厚
み内に径方向の通気路をもつように形成されてい
る。
3,4はロータのベンチレーテツド部2を両側
から挾圧する一対の摩擦パツドであり、サポート
5によつてロータ軸方向に移動可能に支持されて
いる。
6はロータ1の片側に油圧シリンダ装置の内蔵
部7を有し、かつロータ1の他側に反作用部8を
有するキヤリパであり、図示しない滑動支持装置
を介してサポート5によりロータ1の軸方向移動
可能に支持されている。9は油圧シリンダ装置の
ピストンである。
以上の構成のデイスクブレーキは、ロータ1の
外縁の周方向の一部を摩擦パツド3,4で挾圧す
るスポツト型をなしている。
次に冷却装置について述べる。
10はサポート5と一体化されたダストカバー
であり、このダストカバー10には止金具11を
介してグラスフアイバー製の冷風パイプ12が取
着されている。この冷風パイプ12は、一端にお
いてロータ1のベンチレーテツド部2の内周部に
対向するように開口(開口部13にて示す)され
ており、また他端は車両のエアコン装置(図示せ
ず)に接続されている。
なお、前記冷風パイプ12の開口部13は、ロ
ータ1の周方向に関してキヤリパ6の位置から所
定の角度をなして離間されている。
以上の構成において冷風パイプ12からの風量
は通常20〜40m3/hr程度で充分であり、エアコン
装置の風量に比べて充分小であるため該エアコン
装置の能力向上は格別必要とされない。冷風パイ
プ径は適宜に定めればよいが、一般には5−30mm
φ程度の可撓性、断熱性の材質のものが好ましく
用いられる。また冷風パイプの開口部とロータの
近傍程度は、エアジエツト音の発声を防ぎ、かつ
相互の干渉を生じないことを考慮して定めればよ
い。
以上のような構成の冷却装置を有するデイスク
ブレーキにおいては、比較的小風量のエア流通に
よつて効率のよい冷却効果を奏するものとなり、
ブレーキ装置の高温化を防止してフエードによる
ブレーキ力低下の防止、摩擦パツドの高温摩耗性
の低減、ペーパーロツクの防止等々の種々の点で
効果があり、しかも冷風を、瞬間的な高温の発生
し易いロータ摩擦面に直接吹当てしないことか
ら、熱衝撃対策上も有利となり、またこのことと
除湿したエアコンからの空気を使用するために、
ロータのパツド摩擦面に微粒子が付着して水膜形
成による水潤滑状態を招く虞れもないなど、種々
の優れた効果を奏するものである。
なお本実施例の変更例として、冷風パイプの開
口部を複数としたり、またキヤリパボデイに別に
冷風を吹当てるようなことを行なつてもよい。
〔考案の効果〕
以上述べた如く、本考案よりなるデイスクブレ
ーキの冷却装置は、ブレーキ装置全体の不具合を
招くことなくブレーキ時の発熱を効率よく放熱
し、前記した種々の目的を効果的に達成するもの
となるためその実用上の利益は極めて大なるもの
である。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示すデイスクブレー
キの概要構成図である。 1……ロータ、2……ベンチレーテツド部、
3,4……摩擦パツド、5……サポート、6……
キヤリパ、7……油圧シリンダ装置内蔵部、8…
…反作用部、9……ピストン、10……ダストカ
バー、11……止金具、12……冷風パイプ、1
3……開口部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 エアコン装置を有する車両において、車輪制
    動用のスポツト型デイスクブレーキのロータ近
    傍に、エアコン装置から延設されてロータに冷
    風を吹当てる冷風パイプの開口を配置すると共
    に、この冷風パイプの開口は、前記スポツト型
    デイスクブレーキの油圧シリンダ装置のボデイ
    とはロータ周方向に離間し、かつロータの摩擦
    材摺擦面以外の部分に対向して設けられている
    ことを特徴とするデイスクブレーキの冷却装
    置。 2 ロータがベンチレーテツド型であることを特
    徴とする実用新案登録請求の範囲第1項に記載
    したデイスクブレーキの冷却装置。 3 冷風パイプの開口が、環状ベンチレーテツド
    部を有するロータの環状部分内周に対向配置さ
    れていることを特徴とする実用新案登録請求の
    範囲第2項に記載したデイスクブレーキの冷却
    装置。 4 冷風パイプの開口とキヤリパのロータ周方向
    位置が、ロータ周方向に関して90゜以上ずれて
    いることを特徴とする実用新案登録請求の範囲
    第1項ないし第3項のいずれかに記載したデイ
    スクブレーキの冷却装置。
JP9049384U 1984-06-18 1984-06-18 デイスクブレ−キの冷却装置 Granted JPS615259U (ja)

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JP9049384U JPS615259U (ja) 1984-06-18 1984-06-18 デイスクブレ−キの冷却装置

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JP9049384U JPS615259U (ja) 1984-06-18 1984-06-18 デイスクブレ−キの冷却装置

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JPS615259U JPS615259U (ja) 1986-01-13
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JPS615259U (ja) 1986-01-13

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