JPH03132686A - クリアコート装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 Ｃ産業上の利用分野コ 本発明は、カラー画像の形成された画像媒体表面に透明
樹脂層を形成させるクリアコート装置に関するものであ
る。

［従来技術〕 カラー画像の形成された画像媒体の表面に、樹脂などで
できた透明トナーを付着させて作成した媒体と、たとえ
ばＰＥＴなどの剥離性の優れたシートとを密接させ、し
かる後に、前記画像媒体の表面にある透明トナーを、熱
と圧力とを加えることにより、溶融定着して、前記シー
トを剥がすことにより、表面に透明樹脂層をもった画像
媒体が得られていた。

ここに使用されている透明トナーを画像媒体に付着させ
るトナー塗布装置は、透明トナーを、たとえばトナー担
持体との接触及び摩擦などにより、プラス（＋）に帯電
させるとともに、この帯電部と対向させて、逆極性、た
とえばマイナス（−）の電圧を印加した電極を画像媒体
の裏面側に配置することにより、帯電後の透明トナーを
画像媒体の全表面に静電的に吸引して塗布するものであ
った。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、前記クリアコート装置において透明トナ
ーを画像媒体に静電的に塗布する時、前記画像媒体が、
たとえば、絶縁性のベースフィルムの上に導電層と酸化
チタンなどの感光層とを備えた感光紙である場合、塗布
開始付近の塗布厚と塗布終了付近の塗布厚とが大きく異
なり、塗布終了付近ではほとんど塗布されなかった。従
って、熱定着後の最終的な出力画像に光沢ムラが発生す
る問題があった。これは、塗布されたトナーの電荷（た
とえば（＋））が感光層あるいは導電層を伝わって、ト
ナー塗布領域における転写電圧（例えば（−））を差し
引き、転写電界を弱めていたことによる。

本発明は、上述した問題点を解決するためになされたも
のであり、常に均一な透明樹脂層をもった画像を形成す
るようなりリアコート装置を提供することを目的として
いる。

［課題を解決するための手段］ この目的を達成するために本発明は粒状の透明トナーを
帯電せしめこれを塗布すべき画像媒体と対向する位置に
搬送するトナー担持体と、このトナー担持体に対向配置
され前記画像媒体を搬送する画像媒体搬送体とトナー担
持体と画像媒体搬送体との間に電界を発生させる電源と
からなるトナー帯電塗布装置と、前記トナー塗布装置よ
りも画像媒体搬送経路の下流に透明トナーを画像媒体表
面に溶融定着する熱定着装置とからなるクリアコート装
置において、前記トナー塗布装置よりも画像媒体搬送経
路の上流に画像媒体の表面電位を検出する電位検出装置
と、前記電源からの印加電圧もしくは画像媒体搬送速度
もしくはトナー担持体のトナー搬送速度を制御する制御
装置とを備える。

［作用］ 上記の構成を有する本発明によれば、表面電位検出装置
により、トナー塗布寸前の画像媒体の表面電位が検出さ
れ、そして、所定の塗布電圧にその検出電位の反転電位
を加えてトナーの塗布電圧として画像媒体搬送体あるい
は、トナー担持体に加えられ、トナー塗布時の画像媒体
表面電位が常に一定になるように制御されて、塗布電圧
が加えられる。

あるいは、トナーの塗布厚が常に一定になるように、画
像媒体搬送速度あるいはトナー担持体のトナー搬送速度
が制御される。

［実施例］ 以下、本発明を具体化した一実施例を図面を参照して説
明する。

第１図は本発明によるクリアコート装置の一実施例を示
す断面図である。

同図において、装置の外装２１の側部には画像形成され
た画像媒体２を挿入する挿入口１９および画像媒体を取
り出す取りだし口２０が設けられている。また、装置内
部に画像媒体搬送ベルト７が回転自在に支えられた画像
媒体搬送ローラ３および補助ローラ８によって張られ、
画像媒体が透明トナー塗布領域１５および熱定着領域１
６を通って搬送されるように構成されている。

前記透明トナー塗布領域１５において、回転可能なトナ
ー担持ローラ４がその外周面に於て画像媒体２の搬送経
路とあるスペースをもって接する位置に取り付けられて
いるとともに、このトナー担持ローラ４と画像媒体搬送
ローラ３とのあいだには電ｉＥなどによって塗布電界が
かけられている。

また透明トナー塗布領域１５よりもトナー担持ローラ４
の回転方向の上流に、回転可能なトナー供給ローラ５が
トナー担持ローラ４に圧接されている。このトナー供給
ローラ５はトナーケース６で覆われ、このトナーケース
の内に透明トナー１が貯蔵されている。そして、トナー
担持ローラ４とトナー供給ローラ５との回転によって、
透明トナー１が接触および摩擦帯電し、均一に帯電した
透明トナー１がトナー担持ローラ４に付着し、電源Ｅな
どによる塗布電界でトナー担持ローラ４に付着した透明
トナー１が画像媒体２上に静電的に吸着されるように構
成されている。

また、透明トナー塗布領域１５よりも画像媒体搬送ロー
ラ３の回転方向の上流に、画像媒体２の表面電位を検出
するプローブ１７が画像媒体２とあるスペースをもって
取付けられており、ここで検出された表面電位が電位反
転装置１８により反転され、電源Ｅの電圧に加えられる
ように接続されている。すなわち、塗布される時の印加
電圧は、その時の透明トナー塗布領域１５での画像媒体
２の表面電位が常に一定になるように制御される。

また、前記熱定着領域１６において、透明トナー１を溶
融するためのハロゲンランプ１０の内蔵された回転可能
な熱ローラ９と、同じく回転可能な定着補助ローラ１１
とが透明トナー１の塗布された画像媒体２とシート１２
とを密着せしめるように配置されている。このシート１
２は剥離性の優れる材料のポリエチレンテレフタレート
（ＰＥＴ）などからな、す、シート供給ローラ１３から
発せられ熱ローラ９を経由して巻き取りローラ１４に巻
き取られる。尚、このシート９の送り速度は画像媒体搬
送ベルト７の送り速度と同じとしている。

次に、上記装置の動作を説明する。

トナー担持ローラ４とトナー供給ローラ５との回転によ
って透明トナー１は、接触および摩擦帯電し均一に帯電
した透明トナー１がトナー担持ローラ４上に付着させら
れる。一方、挿入口１９より挿入された画像媒体２は画
像媒体搬送ベルト７にのって搬送され、透明トナー塗布
領域１５において電源Ｅなどによって塗布電界を加える
ことによって、この透明トナー１をトナー担持ローラ４
から画像媒体へと静電吸着させて付着させる。

ここでは、画像媒体２の表面電位が常に一定になるよう
に制御されて塗布電圧が加えられることによりトナーが
均一に塗布されるわけである。本実施例における画像媒
体２はポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）などの絶
縁性のベースフィルム２２の上にアルミ蒸着膜などの導
電層２３、更にその上に酸化チタンなどの感光層２４が
形成された媒体の上に、導電性のトナーにより画像形成
されたものである。今回は考えやすいようにトナー層を
それが導電性であるということから省略して考えると、
従来の一定の直流電界により転写される場合、第２図の
モデルによれば、たとえばプラスに帯電したトナーが付
着すると通電性のある感光層２４や導電層２３を通じて
電荷の注入、拡散が起こり未塗布領域であるＸｌの表面
電位量（この場合はマイナス）が減少する。そして、第
３図に示すように、塗布量が増加するほど即ち塗布時間
が増加するほど注入される電荷量は増加するので、それ
は減少する。トナーの塗布量は画像媒体の表面電位量に
比例するので、この場合塗布量が減少する。本実施例で
は、プローブ１７から検出される画像媒体２の透明トナ
ー１の塗布される寸前の表面電位データをもとにして塗
布電圧をかけてやるものであり、その減少した表面電位
量分だけ余分の塗布電圧を加えることによりトナー塗布
領域１５での画像媒体２の表面電位が常に一定となり、
均一にトナーが塗布される。

その後、シート供給ローラ１３から供給されたＰＥＴシ
ート１２と透明トナーの付着した前記画像媒体２とが熱
ローラ９と補助ローラ１１とによって圧接させられる。

この際、熱ローラ９に内蔵されたハロゲンランプ１ｏの
発する熱により透明トナーは溶融され、更に、前記熱ロ
ーラ９と前記補助ローラ１１との圧力によって透明な樹
脂層が画像媒体２とＰＥＴシート１２との間に形成され
る。そして、ここから剥離性の優れるＰＥＴシート１２
と透明樹脂層をもった画像媒体とに分かれ、ＰＥＴシー
ト１２はシート回収ローラ１４に巻き取られ、一方、透
明樹脂層を持った画像媒体は取りだし口１８より取り出
される。

尚、本発明は以上詳述された実施例に限定されるのみで
はなく、その趣旨を逸脱しない範囲において変更の加え
ることのできることは容易である。

たとえば、表面電位を検出するプローブ１７がらのデー
タにもとづいて、画像媒体搬送ローラ３の速度をあるい
は、トナー担持ローラ４の速度を制御することにより、
均一にトナーを塗布することも可能である。

［発明の効果］ 以上詳述したことから明らかなように、本発明によれば
、画像媒体の表面電位が常に一定になるように所定の塗
布電圧が加えられたり、あるいは、常に一定の塗布厚が
得られるように画像媒体搬送速度あるいはトナー担持体
のトナー搬送速度が検出された表面電位データに基づき
制御されることにより、トナーからの画像媒体への電荷
の注入が如何程あっても、トナーは均一に塗布される。

そして、熱定着することによって常に均一な透明樹脂層
を持った画像が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図　−ｈ’＋ｉ会舎手は本発明を具体化した実施例
を示すもので、第１図は本発明の概略構成図、第２図は
従来の透明トナー塗布モデル図、第３図は従来の塗布方
法による場合の画像媒体の塗布時間に対するその表面電
位量の変化を示す図である。 図中、１は透明トナー、２は画像媒体、４はトナー担持
ローラ、７は画像媒体搬送ベルト、９は熱ローラ、１７
はプローブ、Ｅは電源である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、粒状の透明トナーを帯電せしめこれを塗布すべき画
   像媒体と対向する位置に搬送するトナー担持体と、この
   トナー担持体に対向配置され前記画像媒体を搬送する画
   像媒体搬送体と、トナー担持体と画像媒体搬送体との間
   に電界を発生させる電源からなるトナー帯電塗布装置と
   、前記トナー塗布装置よりも画像媒体搬送経路の下流に
   透明トナーを画像媒体表面に溶融定着する熱定着装置と
   を備えたクリアコート装置において、 前記トナー塗布装置よりも画像媒体搬送経路の上流に画
   像媒体の表面電位を検出する電位検出装置と、前記電源
   からの印加電圧もしくは画像媒体搬送速度もしくはトナ
   ー担持体のトナー搬送速度を制御する制御装置とを備え
   たこととを特徴とするクリアコート装置。 ２、前記画像媒体が絶縁シート上にアルミなどの導電層
   と酸化チタンなどの感光体層とが形成された媒体上に色
   材により画像形成されたものであることを特徴とする請
   求項記載のクリアコート装置。