JPH03132297A

JPH03132297A - スピーカ

Info

Publication number: JPH03132297A
Application number: JP27065889A
Authority: JP
Inventors: Akira Kurozuka; 章黒塚; Tsuneo Tanaka; 恒雄田中; Eiichi Hanakawa; 栄一花川
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1989-10-18
Filing date: 1989-10-18
Publication date: 1991-06-05

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は、大面積の平板振動板と、薄形キャビネットで
、重低音再生が可能なスピーカに関するものである。

従来の技術近年、ＡＶ機器の発達に伴ない、家庭内においても、大
画面の鮮明な映像と良質の音響再生が望まれ、機器は大
型化の傾向にある。このため、リスニングルームの省ス
ペース化のためには、薄形の壁掛はスピーカが適してい
る。このような要望に対し、発明者らはすて９大面積平
板振動板の、背面の一部を後面開放形に、他の部分を密
閉形とする事により、薄形キャビネットで豊かな低音再
生が可能なスピーカシステムを出願した（特願昭６２−
２２３４６３号）、以下図面を参照しながら、上述のス
ピーカの一例について説明する。第６図は上記従来例の
内部構造を示す正面図、第７図はその要部断面図である
。

第６図において、−１はフレーム、２は中仕切り板、３
は縦桟、４は磁気回路、５はボート、６は外エツジ、７
は内エツジである。また第７図において、２１は振動板
、２２は裏板、２３はボイスコイル２４は後面開放部、
２５は密閉部である。振動板２１は１４２２Ｘ１０６７
ｍ、厚さ２０ｍｕ＋の大面積角型平板振動板であり、ま
たキャビネット全体の厚さは１００ｍｍである。４本の
縦桟３は、フレーム１に取り付けられ、各々４個ずつ、
計１６個の磁気回路４が固定されている。上記１６個の
磁気回路４は、振動板２１の一次及び二次の共振モード
を消去する位置に配置されている。また、中仕切り板２
と、振動板２１の間の空間は、中エツジ７とボート５に
より、キャビネット内の他の空間と分離されており、ボ
ート５によってスピーカ背面の外部空間と連結されて後
面開放部２４を形成している。開放部以外の空間は裏板
２２によって密閉され、密閉部２５を形成している。

以上のように構成されたスピーカについて、以下その動
作について説明する。

振動Ｆｉ２１は、１６個の磁気回路４の磁気空隙中に置
かれたボイスコイル２３によって駆動される。振動板背
面の中央部が、後面開放型となっているため、同容積の
完全密閉型に比ベキャビネットのスティフネスが小さ（
なり、最低共振周波数ｆ０を下げることができるため低
音再生が可能となっている。即ち、完全密閉形の場合キ
ャビネット容積は約８３１であり、キャビネットのステ
ィフネスＳｃは、Ｓｃ＝　３．８ｘｌＯ’　Ｎ７ｍとな
る。振動系重量は８　、１　ｋｇであり、最低共振周波
数はｆ、　−１０９Ｈｚとなる。一方、本構成では、振
動板面積に対し開放部の面積を５０％としており、密閉
部容積は７０ｊ２であるが、全体としてスティフネスは
Ｓ、　＝　１．ｌＸ１０’Ｎ／ｍとなり最低共振周波数
はｆ６＝５８七となる。

ボート５よりスピーカ背面に放射される音は、振動板前
面より放射される音とは逆相であるが、第５図に示すよ
うに、スピーカ９の前面より放射される音ａと背面のボ
ートより放射される音すとは路長差があるため、受聴点
Ａにおいて位相差を生じ、互いに完全には打ち消し合う
ことなく、低音再生が可能である。

発明が解決しようとする課題しかし、上記のような構成では、以下のような問題が生
じた。スピーカを壁面に近接して設置した場合、スピー
カ背面と壁との間の空間において共振が生じ、共振周波
数付近の低音域の再生音圧レベルが低下すると共に、ス
ピーカ背面と壁との距離が小さい程、音圧周波数特性上
に大きなピーク・デイツプを生じる。さらに、スピーカ
を壁に密着して設置することは全く不可能である。

゛　このように、従来の構成のスピーカでは、壁から離
して設置した場合と、壁に近接して設置した場合とで、
特性が変化し、この変化を抑えるためにスピーカ背面と
壁との間に吸音材を設け、背面の空間における共振を抑
えて、特性を改善していた。このため、スピーカの背面
にはある程度の空間が必要となり、薄形スピーカとして
のメリットが損なわれることとなった。また、スピーカ
の特性が壁への取り付は方や壁面の条件によって変化す
るため、これを一定に保つには専用の取り付は部材や特
別な、背面構造物を必要とした。

本発明は、上記問題点を解決し、壁に密着して取り付け
たり、あるいは埋めこんで設置することが可能で、設置
の状態による特性変化の小さなスピーカを提供するもの
である。また、薄形で、壁面設置が可能であるといケ特
徴を生かし、映像投写用スクリーンと一体化したスピー
カを提供するものである。

課題を解決するための手段上記問題点を解決するために、本発明のスピーカは、振
動板背面の中央部を密閉部に、その外側の周辺部を開放
部とするナヤビネットと、振動板外周のスリット状の開
口とを備えたものである。

作用本発明は、上記した構成によって開放部の振動板背面よ
り放射される音は、振動板外周とフレームとの間のスリ
ット状の開口より、スピーカ前面に放射され、その結果
、スピーカ背面の空間の状態による特性の変化が少なく
なり、壁に密着あるいは埋めこんで設置しても、壁から
離して設置した場合と比べて、特性の変化の少ないスピ
ーカが得ることができる。

実施例以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明
する。

第１図は、本発明の第一の実施例におけるスピーカの内
部構造を示す正面図、第２図はその要部断面図である。

第１図において、１はフレーム、２ａ、２ｂは中仕切り
板、３は縦桟、４は磁気回路、８はエツジである。また
第２図において、２１は振動板、２２は裏板、２３はボ
イスコイル、２４は開放部、２５ハ密閉部、２６は開口
スリット、２７は吸音材である。キャビネット内の空間
は、中仕切り板２ａ、２ｂと、エツジ８により分離され
ており、開放部２４は開口スリット２６を経てスピーカ
前面の空間に連結されている。

以上のように構成されたスピーカについて、以下、その
動作について説明する。

密閉部と開放部の面積比は、従来例と同じ＜５０％であ
り、最低共振周波数ｆ、は、ｆｏ−５８Ｈｚである。開
放部の振動板背面より放射された音は、開口スリット２
６より放射され、振動板前面へ放射された音と打ち消し
合うこととなるが振動板背面から放射された音とは路長
差を生じるため完全には受は消し合うことはない、密閉
部より放射された音は、受聴点における音圧として寄与
する。

吸音材２７は、−辺１２ｍｍの正方形断面を持つ連続気
泡性の発砲ウレタン棒である。この吸音材２７がない場
合は、開放部の放射音は２００セ付近で共振し、第３図
のａに示すように、大きなピークデイツプを生じ、低域
の再生、音圧レベルも低下する。

しかし、吸音材２７を設けることにより開放部内の共振
は抑えられ、第３図のｂに示すように、特性を平坦化で
きる。また、吸音材２７は、振動板がローリイブするの
を防ぐ弾性支持体の効果も合わせ持つ。

開放部の放射音は、振動板外周の開口スリット２６より
前方に放射されるため、スピーカ背後に壁面がある場合
でも、密閉部の放射音との干渉の変化は少なく、常に一
定の特性が得られる。

以上のように、本実施例によれば、開放部を振動板の周
辺部に設け、開放部背面より放射される音を、振動板外
周と、フレームとの間のスリット状の開口より、スピー
カ前面に放射することにより、スピーカ背面の空間の影
響を受けることなく、壁に密着あるいは埋めこむなど、
自由な設置の仕方が可能となる。

次に、本発明の第二の実施例について説明する。

第４図は本発明の第２の実施例におけるスピーカの斜視
図である。第４図において、４１は本実施例のスピーカ
、４２は振動板表面にスクリーンを一体に構成したスク
リーン一体形振動板、４３ａ、４３ｂは中高音再生用ス
ピーカ、４４は壁面、４５はビデオプロジェクタである
。スピーカ４１は７０インチサイズのスクリーン兼用ス
ピーカとして使用し、ネットワークで２００七以下の低
音域を再生する。これと、中高域スピーカ４３ａ、４３
ｂを組み合わせてスピーカシステムを構成する。ここで
本発明のスピーカは、スピーカ背面の影響を受けること
がないので、壁面に密着して取り付けたり、あるいは第
４図に示すように、壁面４４に埋め込むことにより、省
スペースでかつ映像と音像が一体となった、理想のシス
テムが構成できる。

発明の効果本発明は、密閉、開放併用型のキャビネットを有するス
ピーカにおいて、開放部を振動板の周辺部に設け、開放
部背面より放射される音を振動板外周とフレームとの間
のスリット状の開口より、スピーカ前面に放射すること
により、スピーカ背面の空間の影響による音圧周波数特
性の変化が小さく、壁に密着させたり壁面に埋め込むな
ど自由な設置が可能なスピーカを提供するものである。

また従来は内エツジと外エツジの２重のエツジを設けね
ばならなかったが、本発明によればエツジが一重でよく
、材料、工数共にコストダウンが図れる。

更にボートが必要なく、中仕切り板や裏板にもボート取
付部の加工が不要となるため、コストダウンが図れる。

更に裏板と壁面との間の音響的な処理が不要となるため
取付や施行も簡単となる。

また、壁面に密着して設置可能なため、薄型スピーカと
しての特徴が損なわれることがなく、背面に音を放射し
ないため壁面の遮音性能も従来に比べて小さくてもよく
、隣室、隣戸への影響も小さくなる。従って、壁掛はス
ピーカや、スクリーン一体形スピーカとして、幅広い用
途が期待できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第一の実施例におけるスピーカの内部
構造を示す正面図、第２図はその要部断面図、第３図は
スピーカ再生音の特性比較図、第４図は第二の実施例に
おけるスピーカの斜視図、第５図は従来のスピーカの説
明図、第６図は従来のスピーカの内部構造を示す正面図
、第７図はその要部断面図である。４１１・・・・・・フレーム、２ａ、２ｂ・・・・・・
中仕切り板、３・・・・・・縦桟、４・・・・・・磁気
回路、８・・・・・・エツジ、２１・・・・・・振動板
、２２・・・・・・裏板、２３・・・・・・ボイスコイ
ル、２４・・・・・・開放部、２５・・・・・・密閉部
、２６・・・・・・開ロスリド、２７・・・・・・吸音
材。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）振動板の略中央部の背面に密閉形のキャビネット
、周辺部の背面に開放形のキャビネットが形成され、前
記２種のキャビネットが一体に構成されていると共に、
振動板周辺部の開放部の背面空間が、振動板外周部に設
けられたスリット状の開口に連結されていることを特徴
とするスピーカ。
（２）振動板の表面に映像投射用スクリーンを設けたこ
とを特徴とする請求項（１）記載のスピーカ。
（３）振動板周辺部の開放部の背面と所定の距離を隔て
て設けられた中仕切り板と、中仕切り板の内側の端部と
振動板背面の間に設けられたエッジとから開放部の背面
空間が構成されていることを特徴とする請求項（１）ま
たは（２）記載のスピーカ。
（４）振動板背面外周部と中仕切り板との間に吸音材を
設けたことを特徴とする請求項（１）乃至（３）のいず
れかに記載のスピーカ。