JPH03127428A - 表面伝導形電子放出素子及びその製造方法 - Google Patents
表面伝導形電子放出素子及びその製造方法Info
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- JPH03127428A JPH03127428A JP1263847A JP26384789A JPH03127428A JP H03127428 A JPH03127428 A JP H03127428A JP 1263847 A JP1263847 A JP 1263847A JP 26384789 A JP26384789 A JP 26384789A JP H03127428 A JPH03127428 A JP H03127428A
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J2201/00—Electrodes common to discharge tubes
- H01J2201/30—Cold cathodes
- H01J2201/316—Cold cathodes having an electric field parallel to the surface thereof, e.g. thin film cathodes
- H01J2201/3165—Surface conduction emission type cathodes
Landscapes
- Cold Cathode And The Manufacture (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は、冷陰極型電子放出素子及びその製造方法に関
し、特に電子放出部を導電性微粒子から成る複数の突起
体によって構成した表面伝導形電子放出素子及びその製
造方法に関する。
し、特に電子放出部を導電性微粒子から成る複数の突起
体によって構成した表面伝導形電子放出素子及びその製
造方法に関する。
[従来の技術]
従来、簡単な構造で電子の放出が得られる素子として、
例えば、エム アイ エリンソン(M、 LElins
on)等によって発表された冷陰極素子が知られている
[ラジオ エンジニアリング エレクトロン フィジイ
ッス(Radio Eng、 Electron。
例えば、エム アイ エリンソン(M、 LElins
on)等によって発表された冷陰極素子が知られている
[ラジオ エンジニアリング エレクトロン フィジイ
ッス(Radio Eng、 Electron。
phys、 )第10巻、1290〜1296頁、19
65年]。
65年]。
これは、基板上に形成された小面積の薄膜に、膜面に平
行に電流を流すことにより、電子放出が生ずる現象を利
用するもので、一般には表面伝導形電子放出素子と呼ば
れている。
行に電流を流すことにより、電子放出が生ずる現象を利
用するもので、一般には表面伝導形電子放出素子と呼ば
れている。
この表面伝導形電子放出素子としては、前記エリンソン
等により開発されたSnO□(Sb)薄膜を用いたもの
、Au薄膜によるもの[ジー・ディトマー“スイン ソ
リド フィルムス”(G、 DLttmer:“Th1
n 5olid Fi1ms″)、9巻、317頁、
(1972年)]、ITO薄膜によるもの[エム ハ
ートウェル アンド シー ジー フオンスタツド“ア
イイー イー イー トランス”イー デイ−コンフ(
M、 Hartwell and C,G、 Fons
tad: I EEETrans、 ED Con
f、 ” ) 519頁、 (1975年)]、
カーボン薄膜によるもの[荒木久他: °“真空”。
等により開発されたSnO□(Sb)薄膜を用いたもの
、Au薄膜によるもの[ジー・ディトマー“スイン ソ
リド フィルムス”(G、 DLttmer:“Th1
n 5olid Fi1ms″)、9巻、317頁、
(1972年)]、ITO薄膜によるもの[エム ハ
ートウェル アンド シー ジー フオンスタツド“ア
イイー イー イー トランス”イー デイ−コンフ(
M、 Hartwell and C,G、 Fons
tad: I EEETrans、 ED Con
f、 ” ) 519頁、 (1975年)]、
カーボン薄膜によるもの[荒木久他: °“真空”。
第26巻、第1号、22頁、 (1983年)]など
が報告されている。
が報告されている。
これらの表面伝導形電子放出素子の典型的な素子構成を
第2図に示す。同第2図において、1及び2は電気的接
続を得る為の電極、3は電子放出材料で形成される薄膜
、4は絶縁性基板、5は電子放出部を示す。
第2図に示す。同第2図において、1及び2は電気的接
続を得る為の電極、3は電子放出材料で形成される薄膜
、4は絶縁性基板、5は電子放出部を示す。
従来、これらの表面伝導形電子放出素子においては、電
子放出を行う前に予めフォーミングと呼ばれる通電加熱
処理によって電子放出部を形成する。即ち、前記電極l
と電極2の間に電圧を印加することにより、薄膜3に通
電し、これにより発生するジュール熱で薄膜3を局所的
に破壊、変形もしくは変質せしめ、電気的に高抵抗な状
態にした電子放出部5を形成することにより電子放出機
能を得ている。
子放出を行う前に予めフォーミングと呼ばれる通電加熱
処理によって電子放出部を形成する。即ち、前記電極l
と電極2の間に電圧を印加することにより、薄膜3に通
電し、これにより発生するジュール熱で薄膜3を局所的
に破壊、変形もしくは変質せしめ、電気的に高抵抗な状
態にした電子放出部5を形成することにより電子放出機
能を得ている。
上述、電気的に高抵抗状態とは、薄膜3の一部に0.5
gm〜5←mの亀裂を有し、且つ亀裂内が所謂島構造を
有する不連続状態膜を云う。島構造とは、一般に数十人
から数pm径の微粒子が基板4にあり、各微粒子は空間
的に不連続で電気的に連続な膜を云う。
gm〜5←mの亀裂を有し、且つ亀裂内が所謂島構造を
有する不連続状態膜を云う。島構造とは、一般に数十人
から数pm径の微粒子が基板4にあり、各微粒子は空間
的に不連続で電気的に連続な膜を云う。
従来、表面伝導形電子放出素子は上述高抵抗不連続膜に
電極1,2により電圧を印加し、素子表面に電流を流す
ことにより、上述微粒子より電子放出せしめるものであ
る。
電極1,2により電圧を印加し、素子表面に電流を流す
ことにより、上述微粒子より電子放出せしめるものであ
る。
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、上記の様な従来の通電加熱によるフォー
ミング処理によって製造される電子放出素子は、電子放
出部となる島構造の意図的な形状設計が困難なために、
素子の改良が難しく、作製された素子毎の電子放出部の
位置や特性にもバラツキを生じ易く、不安定で再現性に
乏しいものとなっていた。
ミング処理によって製造される電子放出素子は、電子放
出部となる島構造の意図的な形状設計が困難なために、
素子の改良が難しく、作製された素子毎の電子放出部の
位置や特性にもバラツキを生じ易く、不安定で再現性に
乏しいものとなっていた。
そこで、フォーミングを使用せず、上記島構造を作製す
る方法として、微粒子を分散形成する方法や熱処理によ
る局所的な析出現象を利用する方法、微粒子を直接吹き
付けて島構造に堆積する方法等が提案されている。
る方法として、微粒子を分散形成する方法や熱処理によ
る局所的な析出現象を利用する方法、微粒子を直接吹き
付けて島構造に堆積する方法等が提案されている。
これらの手段によれば、素子劣化のない素子が作製でき
るものの、未だ素子特性としては満足のいくものではな
く、特に微粒子を堆積する方法等においてはかかる微粒
子の取扱い工程が煩雑であること等からその解決策が望
まれていた。
るものの、未だ素子特性としては満足のいくものではな
く、特に微粒子を堆積する方法等においてはかかる微粒
子の取扱い工程が煩雑であること等からその解決策が望
まれていた。
従って、かかる表面伝導形放出素子は、構造が簡単であ
るという利点を有するにもかかわらず、産業上積極的に
応用されるには至っていなかった。
るという利点を有するにもかかわらず、産業上積極的に
応用されるには至っていなかった。
すなわち、本発明の目的とするところは、輝度等の点か
ら放出電流の大きなもの、電子放出部。
ら放出電流の大きなもの、電子放出部。
基板等の劣化防止、寿命向上の点からも発熱量の軽減、
放出効率の大きな表面伝導形放出素子及びその製造方法
を提供することにある。
放出効率の大きな表面伝導形放出素子及びその製造方法
を提供することにある。
[課題を解決するための手段及び作用]本発明の特徴と
するところは、電子放出部が、導電性微粒子から成る複
数の突起体を有する表面伝導形電子放出素子にあり、 また、電子放出部が、導電性微粒子から成る、複数の突
起体と薄膜から構成される表面伝導形電子放出素子とし
ている点にも特徴がある。
するところは、電子放出部が、導電性微粒子から成る複
数の突起体を有する表面伝導形電子放出素子にあり、 また、電子放出部が、導電性微粒子から成る、複数の突
起体と薄膜から構成される表面伝導形電子放出素子とし
ている点にも特徴がある。
ここで、前記突起体は、−手段として、導電性微粒子が
溶融した後、樹木状に成長することで得ることができる
。
溶融した後、樹木状に成長することで得ることができる
。
また、絶縁性基板上に設けた一対の電極間に導電性微粒
子を堆積させ、該堆積微粒子に高エネルギー光を照射し
て突起体を形成し電子放出部を形成する表面伝導形電子
放出素子の製造方法をも特徴とするものである。
子を堆積させ、該堆積微粒子に高エネルギー光を照射し
て突起体を形成し電子放出部を形成する表面伝導形電子
放出素子の製造方法をも特徴とするものである。
これにより、従来のいわゆるフォーミング処理を施すこ
となく、簡単な工程でフォーミング処理により得られる
電子放出素子と同等以上の品質を有し、電子放出特性、
特に電子放出の効率を向上させ、特性のバラツキが少な
い電子放出素子な提供できる。
となく、簡単な工程でフォーミング処理により得られる
電子放出素子と同等以上の品質を有し、電子放出特性、
特に電子放出の効率を向上させ、特性のバラツキが少な
い電子放出素子な提供できる。
以下、本発明を図に基いて詳細に説明する。
第1図は、本発明の電子放出素子の一実施例を示す模式
断面図である。同図において、ガラス。
断面図である。同図において、ガラス。
石英等の絶縁性基板4上に電圧印加用の低抵抗体からな
る電極lおよび2が微小間隔をおいて設けられ、その間
に微粒子又は微粒子を含む堆積構造体6からなる突起体
が形成されている。
る電極lおよび2が微小間隔をおいて設けられ、その間
に微粒子又は微粒子を含む堆積構造体6からなる突起体
が形成されている。
また、不図示であるが、電子放出特性の測定のために、
電子放出部の上面に間隔を取って、放出された電子を引
き出す為の引き出し電極を設けて、高真空中で電極1.
2間に電圧を印加して電子放出部より引き出し電極の方
向、すなわち、はぼ図中基板に垂直上方向に電子を放出
するものである。
電子放出部の上面に間隔を取って、放出された電子を引
き出す為の引き出し電極を設けて、高真空中で電極1.
2間に電圧を印加して電子放出部より引き出し電極の方
向、すなわち、はぼ図中基板に垂直上方向に電子を放出
するものである。
ここで、絶縁性基板4上の突起体を構成する微粒子6は
、粒径が数十A〜1000スの導電性微粒子であり、か
かる構造を得るには、導電性微粒子膜やこれら導電性微
粒子が分散されたカーボン薄膜をガスデポジション法や
分散塗布法等により電極間に形成し、その後、後述する
高エネルギー光を照射する方法で突起体が形成される。
、粒径が数十A〜1000スの導電性微粒子であり、か
かる構造を得るには、導電性微粒子膜やこれら導電性微
粒子が分散されたカーボン薄膜をガスデポジション法や
分散塗布法等により電極間に形成し、その後、後述する
高エネルギー光を照射する方法で突起体が形成される。
本発明で用いられる微粒子の材料は非常に広い範囲に及
び、通常の金属、半金属、半導体といった導電性材料の
殆ど全てが使用可能である。なかでも低仕事関数で高融
点かつ低蒸気圧という性質をもつ通常の陰極材料や、ま
た従来のフォーミング処理で表面伝導形電子放出素子を
形成する薄膜材料や、2次電子放出係数の大きな材料等
が好適である。
び、通常の金属、半金属、半導体といった導電性材料の
殆ど全てが使用可能である。なかでも低仕事関数で高融
点かつ低蒸気圧という性質をもつ通常の陰極材料や、ま
た従来のフォーミング処理で表面伝導形電子放出素子を
形成する薄膜材料や、2次電子放出係数の大きな材料等
が好適である。
こうした材料から必要とする目的に応じて適宜材料を選
んで微粒子として用いることにより、所望の電子放出素
子を形成することができる。
んで微粒子として用いることにより、所望の電子放出素
子を形成することができる。
具体的にはLaBa、 CeBa、 YB4. GdB
4等の硼化物、Tie、 ZrC,HfC,Tag、
SiC,WC等の炭化物、TiN、 ZrN、 HfN
等の窒化物、Nb、 Mo、 Rh、 Hf。
4等の硼化物、Tie、 ZrC,HfC,Tag、
SiC,WC等の炭化物、TiN、 ZrN、 HfN
等の窒化物、Nb、 Mo、 Rh、 Hf。
Ta、 W、 Re、 Ir、 Pt、 Ti、 Au
、 Ag、 Cu、 Cr、 Go。
、 Ag、 Cu、 Cr、 Go。
Ni、、 Fe、 Pd等の金属、In、O,SnO,
5bzOs等の金属酸化物、Si、 Ge等の半導体、
カーボン等を一例として挙げることができる。尚、本発
明は、上記材料に限定されるものではない。
5bzOs等の金属酸化物、Si、 Ge等の半導体、
カーボン等を一例として挙げることができる。尚、本発
明は、上記材料に限定されるものではない。
電極材としては、一般的な導電性材料、Au。
Pt、 Ag等の金属の他SnO□、 ITO等の酸化
物導電性材料で6使用できる。
物導電性材料で6使用できる。
次に、第1図において電極1.2の厚みは、数lOOλ
〜数Pm程度が適当であるが、この数値に限るものでは
ない。また電極間隔りの寸法は数1000λ〜数100
H、一般には0.5〜10μmが実用的である。対向す
る電極幅は数叩〜数開程度が適当である。
〜数Pm程度が適当であるが、この数値に限るものでは
ない。また電極間隔りの寸法は数1000λ〜数100
H、一般には0.5〜10μmが実用的である。対向す
る電極幅は数叩〜数開程度が適当である。
また、突起体は電極間に複数形成され、前述Uた材料の
微粒子又は微粒子を含む堆積構造体から成る。かかる微
粒子の大きさは、前述したように粒径が数十人〜数叩で
あるため、突起体自体は複数あるいは単独の微粒子で形
成される。かかる突起体は、電極間上に複数個形成され
、高さ200Å以上の実状乃至樹木状の構造を成すもの
が好ましい。高さが200人を下回わると、電子放出特
性の改善度が小さい。形成される突起体の密度、数は特
に問わないが、大きい方が電子放出特性は改善され易い
。
微粒子又は微粒子を含む堆積構造体から成る。かかる微
粒子の大きさは、前述したように粒径が数十人〜数叩で
あるため、突起体自体は複数あるいは単独の微粒子で形
成される。かかる突起体は、電極間上に複数個形成され
、高さ200Å以上の実状乃至樹木状の構造を成すもの
が好ましい。高さが200人を下回わると、電子放出特
性の改善度が小さい。形成される突起体の密度、数は特
に問わないが、大きい方が電子放出特性は改善され易い
。
以上のような突起体の形成は、微粒子あるいは微粒子を
含む薄膜導電体の堆積膜(堆積構造体)に高エネルギー
光、例えば高効率、高出力が期待できるエキシマレーザ
−を照射する。エキシマレーザ−の種類、パワー、照射
時間等の条件は、照射される微粒子あるいは微粒子を含
む薄膜導電体の堆積膜の厚み9種類、密度等により異な
るが、その状況により適宜選ぶことができる。
含む薄膜導電体の堆積膜(堆積構造体)に高エネルギー
光、例えば高効率、高出力が期待できるエキシマレーザ
−を照射する。エキシマレーザ−の種類、パワー、照射
時間等の条件は、照射される微粒子あるいは微粒子を含
む薄膜導電体の堆積膜の厚み9種類、密度等により異な
るが、その状況により適宜選ぶことができる。
かかる高エネルギー光の照射により、電子放出特性とし
て満足のいく突起体が形成されるが、照射条件等の選定
が不適当であった場合には、かかる照射処理後に、付加
的に通電処理を施すことで放出特性を左右する抵抗値の
制御あるいは素子の安定化を図ることができる。
て満足のいく突起体が形成されるが、照射条件等の選定
が不適当であった場合には、かかる照射処理後に、付加
的に通電処理を施すことで放出特性を左右する抵抗値の
制御あるいは素子の安定化を図ることができる。
かかる通電処理の方法には、形成された突起体すなわち
微粒子堆積体に通電処理を行って、その一部を高抵抗化
する方法、あるいは微粒子膜に通電処理を行ってその一
部を低抵抗化する方法があるが、いずれを用いても構わ
ない。
微粒子堆積体に通電処理を行って、その一部を高抵抗化
する方法、あるいは微粒子膜に通電処理を行ってその一
部を低抵抗化する方法があるが、いずれを用いても構わ
ない。
以上のように、紫外線レーザー等高エネルギー光の照射
あるいは付加的な通電処理によって、微粒子あるいは微
粒子を含む薄膜導電体の形状及び構造が変化し、従来に
比べ好特性の電子放出部が形成される。
あるいは付加的な通電処理によって、微粒子あるいは微
粒子を含む薄膜導電体の形状及び構造が変化し、従来に
比べ好特性の電子放出部が形成される。
[実施例]
以下、実施例にて本発明を具体的に詳述する。
及血盟ユ
第1図の構成断面図に示すように、清浄な石英製の絶縁
基板4上にNi電極(膜厚3000人)を形成し、フォ
トリソグラフィーの手法を使って、電極1.2のパター
ンを形成する。図中の電極間隔りは3pm、電極幅(紙
面垂直方向)は400μmとした。
基板4上にNi電極(膜厚3000人)を形成し、フォ
トリソグラフィーの手法を使って、電極1.2のパター
ンを形成する。図中の電極間隔りは3pm、電極幅(紙
面垂直方向)は400μmとした。
次に、有機パラジウムを電極1と2の間に分散塗布する
。有機パラジウムは奥野製薬■CCP−4230を用い
た。
。有機パラジウムは奥野製薬■CCP−4230を用い
た。
微粒子を分散したくないところにはテープ又はレジスト
膜を設け、その後ディッピング法又はスピナー法で有機
パラジウムを塗布する。次に300℃で1時間焼成し有
機パラジウムを分解し、パラジウムと酸化パラジウムの
混合した微粒子膜を形成する。次にテープ又はレジスト
膜を剥離することにより所定の位置に微粒子膜を作製し
た。
膜を設け、その後ディッピング法又はスピナー法で有機
パラジウムを塗布する。次に300℃で1時間焼成し有
機パラジウムを分解し、パラジウムと酸化パラジウムの
混合した微粒子膜を形成する。次にテープ又はレジスト
膜を剥離することにより所定の位置に微粒子膜を作製し
た。
かかる膜厚は、約0.2pmであり、電極間でほぼ均一
であった。このとき、パラジウムと酸化パラジウムの微
粒子の径は共に60入〜150人であった。なお、この
ときのシート抵抗は10’〜108Ω/口程度である。
であった。このとき、パラジウムと酸化パラジウムの微
粒子の径は共に60入〜150人であった。なお、この
ときのシート抵抗は10’〜108Ω/口程度である。
次に微粒子膜にLUMONIC5社製エキシマレーザ−
HE−440により、KrF希ガスハロゲンエキシマレ
ーザ−(248nm)を大気中にて照射した。その条件
は、パルス幅15ns、照射領域φ5mm、パルス周波
数10Hz、エネルギー密度80mJ/cm2、照射時
間100secとした。その結果、突起高さ400人〜
1500人の樹木状突起体6が形成された。
HE−440により、KrF希ガスハロゲンエキシマレ
ーザ−(248nm)を大気中にて照射した。その条件
は、パルス幅15ns、照射領域φ5mm、パルス周波
数10Hz、エネルギー密度80mJ/cm2、照射時
間100secとした。その結果、突起高さ400人〜
1500人の樹木状突起体6が形成された。
上記により作製した素子に対して、真空度l0−5To
rr下で、引き出し電極を素子基板面から、垂直方向3
mm離した位置に設定し、電極間に電圧を印加したとこ
ろ、安定な電子放出を観測した。具体的には、15Vの
電圧印加で平均放出電流2.2 UAが安定して得られ
、効率も1.2 Xl0−”であった。
rr下で、引き出し電極を素子基板面から、垂直方向3
mm離した位置に設定し、電極間に電圧を印加したとこ
ろ、安定な電子放出を観測した。具体的には、15Vの
電圧印加で平均放出電流2.2 UAが安定して得られ
、効率も1.2 Xl0−”であった。
L校■ユ
実施例1においてKrF希ガスハロゲンエキシマレーザ
−を照射しなかった以外は、実施例1と同様に試料を作
製して評価した。その結果、平均放出電流1.8ドA、
効率4 X 10−’となった。
−を照射しなかった以外は、実施例1と同様に試料を作
製して評価した。その結果、平均放出電流1.8ドA、
効率4 X 10−’となった。
実施例1と本比較例から分かるように、電子放出特性、
特に電子放出効率が1ケタ近く改善されている。
特に電子放出効率が1ケタ近く改善されている。
夾11糺l
第1図に示すように、清浄な石英製の絶縁基板4上にN
i電極(膜厚3000Å)を形成し、フォトリソグラフ
ィーの手法を使って、電極1,2のパターンを形成する
。図中の電極間隔りは3叩、電極幅(紙面垂直方向)は
400門とした。
i電極(膜厚3000Å)を形成し、フォトリソグラフ
ィーの手法を使って、電極1,2のパターンを形成する
。図中の電極間隔りは3叩、電極幅(紙面垂直方向)は
400門とした。
次に第3図に示した真空装置内に上記基板を入れる。真
空装置は微粒子生成室7と微粒子堆積室8及びその2室
を継ぐ縮小拡大ノズル9から構成され、微粒子堆積室8
内の図中試料基板10の位置にセットされる。排気系1
1で真空度をI X 1O−8Torr以下になるまで
排気した後、Arガス12を微粒子生成室7に603C
CM流した。この時、微粒子生成室7の圧力は5 X
10−”Torr、微粒子堆積室8の圧力はI X 1
0−’Torrとなり、2ケタの真空度の差を生じた。
空装置は微粒子生成室7と微粒子堆積室8及びその2室
を継ぐ縮小拡大ノズル9から構成され、微粒子堆積室8
内の図中試料基板10の位置にセットされる。排気系1
1で真空度をI X 1O−8Torr以下になるまで
排気した後、Arガス12を微粒子生成室7に603C
CM流した。この時、微粒子生成室7の圧力は5 X
10−”Torr、微粒子堆積室8の圧力はI X 1
0−’Torrとなり、2ケタの真空度の差を生じた。
縮小拡大ノズルの径は5φであり、ノズル−基板間距離
は150mmとした。
は150mmとした。
次いでカーボン製ルツボの蒸発源13よりPdを前述条
件下で蒸発させて生成したPd微粒子を、ノズル9より
吹き出させ基板上に堆積させる。この時、微粒子生成室
7と微粒子堆積室8の圧力差のためにノズルからのPd
微粒子を含むガスが高速ビームとなり基板上に衝突し、
pb微粒子が固定化されつつ堆積する。
件下で蒸発させて生成したPd微粒子を、ノズル9より
吹き出させ基板上に堆積させる。この時、微粒子生成室
7と微粒子堆積室8の圧力差のためにノズルからのPd
微粒子を含むガスが高速ビームとなり基板上に衝突し、
pb微粒子が固定化されつつ堆積する。
このようにして、Pd微粒子をわずかに約1000人相
当の電極間周辺に堆積させた。このときPd微粒子は試
料全面に配置されるが、電子放出に際し電極間隔り部組
外のPd微粒子は実質的に電圧が印加されないため何ら
の支障はない。この堆積物を高分解能FE−SEMで観
察したところ、約50〜200大の粒径をもち、中心粒
径がioo人のPd微粒子が島状に散在していた。
当の電極間周辺に堆積させた。このときPd微粒子は試
料全面に配置されるが、電子放出に際し電極間隔り部組
外のPd微粒子は実質的に電圧が印加されないため何ら
の支障はない。この堆積物を高分解能FE−SEMで観
察したところ、約50〜200大の粒径をもち、中心粒
径がioo人のPd微粒子が島状に散在していた。
次に、かかる微粒子膜に、LUMONIC5社製エキシ
マレーザ−HE−440により、ArF希ガスハロゲン
エキシマレーザ−(192nm)を大気中で、パルス幅
14ns、照射領域φ5mm、パルス周波数10Hz、
エネルギー密度0. G6J/cm2の条件で20se
c照射した。その結果、突起高さ200人〜1000人
の、先端がやや実状の突起体が形成されていた。
マレーザ−HE−440により、ArF希ガスハロゲン
エキシマレーザ−(192nm)を大気中で、パルス幅
14ns、照射領域φ5mm、パルス周波数10Hz、
エネルギー密度0. G6J/cm2の条件で20se
c照射した。その結果、突起高さ200人〜1000人
の、先端がやや実状の突起体が形成されていた。
その後、上記微粒子膜に通電処理を行って電子放出部を
形成した。こうして作製された試料に対して、真空度1
0−’Torr下で引き出し電極を素子基板面から垂直
方向3mm離した位置に設定し、電極間に電圧を印加し
たところ、安定な電子放出を観測した。具体的には、1
5Vの電圧印加で平均放出電流2.5μsAが安定して
得られ、効率も9 X 10−’となった。
形成した。こうして作製された試料に対して、真空度1
0−’Torr下で引き出し電極を素子基板面から垂直
方向3mm離した位置に設定し、電極間に電圧を印加し
たところ、安定な電子放出を観測した。具体的には、1
5Vの電圧印加で平均放出電流2.5μsAが安定して
得られ、効率も9 X 10−’となった。
比土量糺l
実施例2においてArF希ガスハロゲンエキシマレーザ
−を照射しなかった以外は、実施例2と同様に試料を作
製して評価した。その結果、平均放出電流1.3μA、
効率1.6 Xl0−’となった。
−を照射しなかった以外は、実施例2と同様に試料を作
製して評価した。その結果、平均放出電流1.3μA、
効率1.6 Xl0−’となった。
実施例2と本比較例から分かるように、電子放出特性、
特に電子放出効率が1ケタ近く改善されている。
特に電子放出効率が1ケタ近く改善されている。
[発明の効果]
以上説明したように、本発明の電子放出素子及びその製
造方法によれば、導電性微粒子膜あるいは微粒子を含む
薄膜導電体に高エネルギー光を照射する、という簡単な
工程を付加するだけで電子放出部が作製できるばかりで
なく、素子の電子放出特性、特に電子放出効率を向上さ
せることができる。
造方法によれば、導電性微粒子膜あるいは微粒子を含む
薄膜導電体に高エネルギー光を照射する、という簡単な
工程を付加するだけで電子放出部が作製できるばかりで
なく、素子の電子放出特性、特に電子放出効率を向上さ
せることができる。
第1図は、本発明の電子放出素子を示す模式的断面図を
示す。 第2図は、従来の表面伝導形電子放出素子の典型的な素
子構成を示す模式的平面図である。 第3図は、電極間に微粒子を堆積させる一実施例の真空
装置図である。 2・・・電極 ・・・薄膜 ・・・絶縁基板 ・・・電子放出部 lO・・・試料基板 11・・・排気系 12・・・導入Arガス 13・・・蒸発源 7・・・微粒子生成室 8・・・微粒子堆積室 9・・・ノズル
示す。 第2図は、従来の表面伝導形電子放出素子の典型的な素
子構成を示す模式的平面図である。 第3図は、電極間に微粒子を堆積させる一実施例の真空
装置図である。 2・・・電極 ・・・薄膜 ・・・絶縁基板 ・・・電子放出部 lO・・・試料基板 11・・・排気系 12・・・導入Arガス 13・・・蒸発源 7・・・微粒子生成室 8・・・微粒子堆積室 9・・・ノズル
Claims (4)
- (1)電子放出部が、導電性微粒子から成る複数の突起
体を有することを特徴とする表面伝導形電子放出素子。 - (2)電子放出部が、導電性微粒子から成る、複数の突
起体と薄膜から構成されることを特徴とする表面伝導形
電子放出素子。 - (3)前記突起体が、導電性微粒子の溶融後樹木状に成
長したものであることを特徴とする請求項1又は2記載
の表面伝導形電子放出素子。 - (4)絶縁性基板上に設けた一対の電極間に導電性微粒
子を堆積させ、該堆積微粒子に高エネルギー光を照射し
て突起体を形成し電子放出部を形成することを特徴とす
る表面伝導形電子放出素子の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1263847A JPH03127428A (ja) | 1989-10-12 | 1989-10-12 | 表面伝導形電子放出素子及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1263847A JPH03127428A (ja) | 1989-10-12 | 1989-10-12 | 表面伝導形電子放出素子及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03127428A true JPH03127428A (ja) | 1991-05-30 |
Family
ID=17395053
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1263847A Pending JPH03127428A (ja) | 1989-10-12 | 1989-10-12 | 表面伝導形電子放出素子及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH03127428A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5789704A (en) * | 1995-12-06 | 1998-08-04 | Sumitomo Wiring Systems, Ltd. | Container with heat removing features for containing an electronic contol unit |
US5823819A (en) * | 1996-06-07 | 1998-10-20 | Yazaki Corporation | Electric junction box |
US5856909A (en) * | 1996-04-19 | 1999-01-05 | Yazaki Corporation | Heat-radiation structure of electric unit box |
-
1989
- 1989-10-12 JP JP1263847A patent/JPH03127428A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5789704A (en) * | 1995-12-06 | 1998-08-04 | Sumitomo Wiring Systems, Ltd. | Container with heat removing features for containing an electronic contol unit |
US5856909A (en) * | 1996-04-19 | 1999-01-05 | Yazaki Corporation | Heat-radiation structure of electric unit box |
US5823819A (en) * | 1996-06-07 | 1998-10-20 | Yazaki Corporation | Electric junction box |
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