JPH03126644A - 反射鏡の製造方法 - Google Patents

反射鏡の製造方法

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JPH03126644A
JPH03126644A JP26721889A JP26721889A JPH03126644A JP H03126644 A JPH03126644 A JP H03126644A JP 26721889 A JP26721889 A JP 26721889A JP 26721889 A JP26721889 A JP 26721889A JP H03126644 A JPH03126644 A JP H03126644A
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coating
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glass substrate
sio2 layer
reflecting mirror
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JP26721889A
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Hiroshi Ito
拓 伊藤
Shiro Sasaki
佐々木 志郎
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Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、ガラス基板の表面に、アルミニウムの全反
射膜をコーティングする反射鏡の製造方法に関する。
なお、以下の本明細書中において、二酸化ケイ素は5i
n2と元素記号で表現し、その他の物質も、特段の注記
をせずに適宜元素記号で表現するものとする。
〔従来の技術〕
従来、ガラス基板にアルミニウムの不透明膜をコーティ
ングする際には、ガラス基板にアルミニウムのみを直接
コーティングしていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来ガラス基板の表面にアルミニウムをコーティングす
る前には、当然のことながら、ガラス基板の表面は充分
に清浄している。しかし、それでもガラス基板表面とア
ルミニウム層との付着が完全に行われず、美しい反射面
が得られないことが少なくなかった。
また、従来の反射鏡には、多数の微細な光る点(以下「
光点」という)ができることが少なくなかった。光点に
は、顕微鏡で20倍程度の倍率で容易に観察できる大き
さのものから非常に微細な、ものまで、さまざまな大き
さのものがあり、光点が存在すると、きれいな反射面を
得ることができない。
本発明は、従来のそのような欠点を解消し、ガラス基板
に対するコーティング層の付着状態が良く、光点などの
ない美しい反射面を得ることができる反射鏡の製造方法
を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、本発明の反射鏡の製造方法
は、ガラス基板の表面に、まず、下地層として二酸化ケ
イ素層をコーティングし、その表面にアルミニウム層を
コーティングすることを特徴とする。
なお、上記二酸化ケイ素層の幾何学的膜厚を常温で25
ないし30nmとして、そのコーティングを行う際に、
終盤で漸次コーティング速度を遅くして40ないし60
秒間でコーティングを行い、その後のアルミニウム層の
コーティングは、常温ないし50℃の温度で3ないし6
分間で全反射をするまで行うのがよい。
〔作用〕
下地層の5i02はガラス基板の主成分と同じなので、
下地層とガラス基板表面とは良好に付着する。
そして、SiO2をコーティングした後その表面にアル
ミニウム層をコーティングすることにより、アルミニウ
ムは、清浄なSiO2層に良好に付着すると共に、適当
なコーティング速度を選択することにより、光点の発生
のない反射面を得ることができる。
〔実施例〕
光点の発生原因について、発明者は種々の分析を行い、
室内環境に浮遊する有機物がガラス基板表面に付着し、
その上にアルミニウムがコーティングされることによっ
て光点が発生することをつきとめた。
第3図は、各コーティングを室温で行ったガラス/銀/
銅/空気/の多層コーチ゛イング膜断面の正常部分の元
素分析結果を示しており、各層が明瞭に分解して積層し
ている。これに対して、異常部分、即ち光点の部分は、
第4図に示されるように多層の明瞭な積層がなく、銀と
銅とが混在している。さらに、ガラス基板面付近にまで
炭素が検出されており、有機物の存在が明らかになった
第5図及び第6図は、ガラス/5iOz/AI/MgF
2/TiO2/Al2O3/空気からなるアルミニウム
増反射鏡の正常部分と光点部分の元素分析結果を示して
おり、やはり、正常部分(第5図)では積層がみられ、
光点部分(第6図)では各物質が混在している。なお、
このコーティングは、ガラス基板から第3層のMgF2
から後のコーティングは240℃の加熱コートであり、
その部分では有機物が外界に放出される結果、ガラス基
板面付近にはCが現れていない。
また、5to2は水と化学的に結び易いので、水が存在
する可能性もあるが、発明者が用いたオージェ分析等で
は検出はできないので現れていない。
次に、第1図は本発明の反射鏡の製造方法の一実施例の
工程を示しており、第2図はそれによって形成される反
射鏡の断面を示している。
ここでは、まず最初にガラス基板lの処理を行う。即ち
、軽いバニッシングによって有機物を浮かした後、もの
によってはアルカリ処理をして、一般的な超音波洗浄を
行う。そして、次の蒸着工程に移るまでの間、クリーン
ベンチで保管する。
次に゛、真空蒸着器内に、蒸着材料であるSiO2、ア
ルミニウムと被蒸着光学部品であるガラス部品とをセッ
トし、その真空蒸着器内を1.5×10−’torr、
程度迄排気する。真空度が到達したならば、下地層であ
るSiO□を常温のままコーティングする。
5in2被膜2は幾何学的膜厚で約27nmとなってい
て、最初に35秒位で約20nm、その後、徐々にコー
トスピードを遅くしながら15秒間位で約7nmと、速
度を変えてコーティングする。
次にアルミニウム2をコーティングする。5i(1゜コ
ーティング中に真空蒸着器内の温度が上昇するので、温
度が下がるのを待って、50’Cを越えない様にコーテ
ィングを行う。コーティングスピードは、アルミニウム
が3〜6分で全反射となるようにする。
次に、上記実施例の作用についてさらに詳しく説明する
最初のガラス基板処理については、処理後直ちに5in
2をコーティングしたものには光点が現れず、処理後時
間を置いてコーティングしたものには光点が現れること
から、その後の保管状態の時に有機物の付着があること
がわかる。
次に下地材料の選択についてであるが、下地材料SiO
2を用いて、ガラス/下地材料/アルミニウム/空気の
順にコーティングした時の膜面ば、他の下地材料として
Cr、N+、Ge、TiO2,Al□(L+を用いたも
のと比較して、最良であった。Ni、Al□o3には曇
りが発生している。5in2を選んだのは、他の下地材
料に比べて融点が高い割に、基板温度が余り上昇しない
こともその理由である。
次に、5iO7のコーティングスピード及び膜厚は、常
温のもとで次の5種類のコーティングを行って検討した
その結果は次のとおりであった。
実験の結果では、No、5が最も美しい反射面が得られ
た。No、Iも比較的美しい反射面が得られた。
No、1とNo、5とは、コーティング時間及び幾何学
的膜厚ともほぼ同じである。しかし、No−1は0. 
5im/秒の一定速度でコーティングを行ったのに対し
、No、5は膜厚20nmまでは0.5im/秒の一定
速度でコーティングを行い、その後徐々にコーティング
速度を遅くして27imでコーティングを終了したもの
である。
なお、N005については、幾何学的膜厚が25imか
ら30imの範囲において非常に美しい反射面が得られ
た。
さらにアルミニウムコーティング速度を次の3種類で検
討した。評価は、ガラス/ S i O□/アルミニウ
ム/空気による反射面を観察することにより行った。
その結果は次のとおりであった。
このように、アルミニウムは、3ないし6分で全反射と
なる速度でコーティングすれば非常に美しい反射面が得
られる。これは、金属膜ではコーティング速度が速いと
凝集効果が小さく隙間のない連続膜となるので、有機物
またはその他の異物が蒸発する経路を失い、アルミニウ
ム膜をふくらませるか或いは破壊することによって光点
を発生させ、コーティング速度が遅いと凝集効果が大き
く、大きなブレーンサイズの低密度膜となる傾向が強い
ので、残留している有機物その他の異物は蒸発或いは飛
散してしまい、光点のない美しい膜になるものと考えら
れる。
〔発明の効果〕
下地層としてガラス基板の主成分と同じSiO2を用い
たので、下地層がガラス基板表面と良好に付着し、さら
にアルミニウムが、清浄なSiO2層に良好に付着する
ので、適当なコーティング速度を選択することにより、
光点の発生のない美しい反射面を得ることができる。
本発明は特に、薄い下地層コーティングを必要とする常
温コーティングに対して有効であり、アルミニウム反射
面だけでなく全誘電体構成の膜にも適用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の製造方法の一実施例を示すフロー図
、 第2図はその実施例により製造される反射鏡の断面図、 第3図ないし第6図は、実験による反射鏡の断1 面方向成分の分析結果を示す線図である。 l・・・ガラス基板、 2・・・SiO2層、 3・・・アルミニウム層。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ガラス基板の表面に、まず、下地層として二酸化
    ケイ素層をコーティングし、その表面にアルミニウム層
    をコーティングすることを特徴とする反射鏡の製造方法
  2. (2)上記二酸化ケイ素層の幾何学的膜厚を常温で25
    ないし30nmとして、そのコーティングを行う際に、
    終盤で漸次コーティング速度を遅くして40ないし60
    秒間でコーティングを行い、その後のアルミニウム層の
    コーティングは、常温ないし50℃の温度で3ないし6
    分間で全反射をするまで行う請求項1記載の反射鏡の製
    造方法。
JP1267218A 1989-10-12 1989-10-12 反射鏡の製造方法 Expired - Lifetime JPH0613418B2 (ja)

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