JPH0312504Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0312504Y2 JPH0312504Y2 JP11903685U JP11903685U JPH0312504Y2 JP H0312504 Y2 JPH0312504 Y2 JP H0312504Y2 JP 11903685 U JP11903685 U JP 11903685U JP 11903685 U JP11903685 U JP 11903685U JP H0312504 Y2 JPH0312504 Y2 JP H0312504Y2
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- titanium
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- Laminated Bodies (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本考案は例えば耐酸性容器材料として用いられ
る積層金属板に関するものである。
る積層金属板に関するものである。
(従来の技術)
硫酸等の酸性液に接触する耐酸性容器材料とし
て鉛板が優れた特性を示すことは知られている
が、鉛板は機械的強度及び耐熱性に劣り酸性温液
中で変形し易い欠点があるため、酸性温浴中に浸
漬される部品には鉛以外の耐食性に優れた金属材
料を基材として使用し、かつ電気化学的な特性に
優れた鉛を必要箇所の表面に積層させて該部品を
構成することが求められる。ところが耐食性、耐
熱性、強度等の面において優れた金属材料である
チタンは鉛との濡れ性が悪いために肉盛溶接がで
きず、チタン板表面の所望箇所に鉛を直接に積層
させることは不可能であつた。チタンと鉛の濡れ
性を改善する方法としてはチタンとの濡れ性が良
好な金属例えば銀あるいは銀合金をあらかじめチ
タン表面にろう付した後鉛を盛金する方法が検討
されたが、チタンは酸化されやすい金属で、しか
もその酸化物は化学的に安定であるので一般の金
属のろう付より困難で作業工程が複雑となる。一
方、異種金属を積層させる金属複合技術の分野に
おいては接合が容易なもののほか、通常の手段で
は接合できない金属の組合せについても種々の工
夫がなされており、例えば特開昭55−112190号公
報等にはチタンを銅と接合させるために爆着法ま
たは拡散溶接法を採用すべき旨が記されている
が、鉛とチタンとの積層金属板は従来知られてい
なかつた。
て鉛板が優れた特性を示すことは知られている
が、鉛板は機械的強度及び耐熱性に劣り酸性温液
中で変形し易い欠点があるため、酸性温浴中に浸
漬される部品には鉛以外の耐食性に優れた金属材
料を基材として使用し、かつ電気化学的な特性に
優れた鉛を必要箇所の表面に積層させて該部品を
構成することが求められる。ところが耐食性、耐
熱性、強度等の面において優れた金属材料である
チタンは鉛との濡れ性が悪いために肉盛溶接がで
きず、チタン板表面の所望箇所に鉛を直接に積層
させることは不可能であつた。チタンと鉛の濡れ
性を改善する方法としてはチタンとの濡れ性が良
好な金属例えば銀あるいは銀合金をあらかじめチ
タン表面にろう付した後鉛を盛金する方法が検討
されたが、チタンは酸化されやすい金属で、しか
もその酸化物は化学的に安定であるので一般の金
属のろう付より困難で作業工程が複雑となる。一
方、異種金属を積層させる金属複合技術の分野に
おいては接合が容易なもののほか、通常の手段で
は接合できない金属の組合せについても種々の工
夫がなされており、例えば特開昭55−112190号公
報等にはチタンを銅と接合させるために爆着法ま
たは拡散溶接法を採用すべき旨が記されている
が、鉛とチタンとの積層金属板は従来知られてい
なかつた。
(考案が解決しようとする問題点)
本考案はこのような従来の問題点を解決して、
耐酸性容器材料として使用するに十分な積層接合
力を有し、しかも特殊な装置を用いることなく経
済的に製造することができるチタンと鉛との積層
金属板を目的として完成されたものである。
耐酸性容器材料として使用するに十分な積層接合
力を有し、しかも特殊な装置を用いることなく経
済的に製造することができるチタンと鉛との積層
金属板を目的として完成されたものである。
(問題点を解決するための手段)
本考案はブラスト処理等により接合面の表面粗
度を大きくされたチタン板と、該チタン板の接合
面上に溶射された銅あるいはニツケルを主成分と
する中間溶射層と、該中間溶射層上に溶接された
鉛層とからなることを特徴とするものである。
度を大きくされたチタン板と、該チタン板の接合
面上に溶射された銅あるいはニツケルを主成分と
する中間溶射層と、該中間溶射層上に溶接された
鉛層とからなることを特徴とするものである。
次に本考案を図面を参照しつつ詳細に説明する
と、1はチタン板、2は銅あるいはニツケルを主
成分とする中間溶射層、3は鉛層である。チタン
板1の接合面4は予めトリクロルエチレン等で油
脂分を洗浄されたうえで更にサンドブラスト又は
グリツドブラスト等のブラスト処理により表面酸
化膜を除去するとともに表面粗度を大きくされて
いる。中間溶射層2はこのように表面粗度を大き
くされたチタン板1の接合面4上に溶射ガンによ
り0.05〜1.0mmの厚さに溶射され、接合面4に対
するアンカー効果によつてチタン板1の接合面4
に強固に接合されたものである。その厚さが0.05
mm未満では鉛層3を確実に保持することができ
ず、また1.0mmを越えると溶射された金属が凝固
する際の熱歪によりクラツクを生じ易くなるので
0.05〜1.0mmの厚さが適当であるが、より好まし
くは0.1〜0.6mmとする。この中間溶射層2として
銅あるいはニツケルを主成分とする金属を選択し
たことは本考案の重要な特徴であつて、鉛は多く
の金属に対して濡れ性がよくないがこれらの金属
は鉛に対する濡れ性が比較的に良好であるのみな
らず、溶射ガンによつてチタン板1に吹付けられ
たときにはチタン板1に対してもよくなじむ性質
を持つものである。なお、中間溶射層2としては
純銅、純ニツケルのほか、銅、ニツケルを主成分
とし、チタンや鉛との濡れ性を改善するためのそ
の他の成分を含有させた銅合金、ニツケル合金を
使用してもよいことは言うまでもない。中間溶射
層2は表面が凹凸で多孔質あるいはそれに近いも
のであり、鉛層3は肉盛溶接法によつて中間溶射
層2に強固に接合されている。両者間の接合は鉛
層3の下面5が多孔質となつている中間溶射層2
に侵入することによつてより強固に接合される。
しかもチタン板1の表面は中間溶射層2により被
覆されているので鉛の肉盛溶接中にチタン板の表
面が加熱により酸化されることがなく、金属接合
を阻害する酸化被膜が生成するおそれがないもの
である。
と、1はチタン板、2は銅あるいはニツケルを主
成分とする中間溶射層、3は鉛層である。チタン
板1の接合面4は予めトリクロルエチレン等で油
脂分を洗浄されたうえで更にサンドブラスト又は
グリツドブラスト等のブラスト処理により表面酸
化膜を除去するとともに表面粗度を大きくされて
いる。中間溶射層2はこのように表面粗度を大き
くされたチタン板1の接合面4上に溶射ガンによ
り0.05〜1.0mmの厚さに溶射され、接合面4に対
するアンカー効果によつてチタン板1の接合面4
に強固に接合されたものである。その厚さが0.05
mm未満では鉛層3を確実に保持することができ
ず、また1.0mmを越えると溶射された金属が凝固
する際の熱歪によりクラツクを生じ易くなるので
0.05〜1.0mmの厚さが適当であるが、より好まし
くは0.1〜0.6mmとする。この中間溶射層2として
銅あるいはニツケルを主成分とする金属を選択し
たことは本考案の重要な特徴であつて、鉛は多く
の金属に対して濡れ性がよくないがこれらの金属
は鉛に対する濡れ性が比較的に良好であるのみな
らず、溶射ガンによつてチタン板1に吹付けられ
たときにはチタン板1に対してもよくなじむ性質
を持つものである。なお、中間溶射層2としては
純銅、純ニツケルのほか、銅、ニツケルを主成分
とし、チタンや鉛との濡れ性を改善するためのそ
の他の成分を含有させた銅合金、ニツケル合金を
使用してもよいことは言うまでもない。中間溶射
層2は表面が凹凸で多孔質あるいはそれに近いも
のであり、鉛層3は肉盛溶接法によつて中間溶射
層2に強固に接合されている。両者間の接合は鉛
層3の下面5が多孔質となつている中間溶射層2
に侵入することによつてより強固に接合される。
しかもチタン板1の表面は中間溶射層2により被
覆されているので鉛の肉盛溶接中にチタン板の表
面が加熱により酸化されることがなく、金属接合
を阻害する酸化被膜が生成するおそれがないもの
である。
(考案の効果)
本考案は以上の説明からも明らかなように、優
れた耐食性を示し、機械的強度が大きいチタン板
と、特に硫酸に対して優れた耐食性を示し、耐酸
性容器材料として好適な鉛層とを銅あるいはニツ
ケルを主成分とする中間溶射層を介在させること
により強固に接合して積層金属板としたものであ
るから、中間溶射層を酸等に触れさせないように
端面をシールして用いれば耐食性と機械的強度と
に優れた複合体として有用なものである。しかも
その製造に際してはブラスト処理、金属溶射、肉
盛溶接という広く行われている技術を組合せて用
いるだけで良いので特殊な設備、装置を必要とせ
ず安価に製造できる利点もある。
れた耐食性を示し、機械的強度が大きいチタン板
と、特に硫酸に対して優れた耐食性を示し、耐酸
性容器材料として好適な鉛層とを銅あるいはニツ
ケルを主成分とする中間溶射層を介在させること
により強固に接合して積層金属板としたものであ
るから、中間溶射層を酸等に触れさせないように
端面をシールして用いれば耐食性と機械的強度と
に優れた複合体として有用なものである。しかも
その製造に際してはブラスト処理、金属溶射、肉
盛溶接という広く行われている技術を組合せて用
いるだけで良いので特殊な設備、装置を必要とせ
ず安価に製造できる利点もある。
よつて本考案は従来は積層が不可能とされてい
たチタンと鉛との積層金属板を提供したものとし
て、その実用的価値は極めて大である。
たチタンと鉛との積層金属板を提供したものとし
て、その実用的価値は極めて大である。
図面は本考案の積層金属板の模式的な断面図で
ある。 1:チタン板、2:中間溶射層、3:鉛層、
4:接合面。
ある。 1:チタン板、2:中間溶射層、3:鉛層、
4:接合面。
Claims (1)
- ブラスト処理等により接合面の表面粗度を大き
くされたチタン板1と、該チタン板1の接合面上
に溶射された銅あるいはニツケルを主成分とする
中間溶射層2と、該中間溶射層2上に溶接された
鉛層3とからなることを特徴とする積層金属板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11903685U JPH0312504Y2 (ja) | 1985-08-02 | 1985-08-02 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11903685U JPH0312504Y2 (ja) | 1985-08-02 | 1985-08-02 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6228527U JPS6228527U (ja) | 1987-02-20 |
JPH0312504Y2 true JPH0312504Y2 (ja) | 1991-03-25 |
Family
ID=31006039
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11903685U Expired JPH0312504Y2 (ja) | 1985-08-02 | 1985-08-02 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0312504Y2 (ja) |
-
1985
- 1985-08-02 JP JP11903685U patent/JPH0312504Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6228527U (ja) | 1987-02-20 |
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