JPH03124595A - 自動調芯方法及びその装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、自動調芯方法及びその装置、更に詳しくは、
ドラム缶などの容器の蓋の開閉動作を自動化する際、蓋
開閉装置を蓋に対して自動的に調芯する自動調芯方法及
びその装置に関する。

〔従来の技術〕

従来のこの種の技術としては、特開昭５９−２２６８９
９号公報に記載のドラム缶開閉装置等がある。該公報に
記載されたドラム缶開閉装置は、オープンドラム缶用で
、ターンテーブル上でドラム缶を回転させ、締め付はバ
ンドの位置をレバーが設けられた締付具検知器で検知し
た後、ドラム缶芯固定装置で所定の位置にドラム缶の芯
出しを行い、昇降自在な電磁石によって締め付はバンド
及び蓋を保持し、次いで、バンド開閉装置によって締め
付はバンド及び蓋を開けるようにしたものである。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかしながら、特開昭５９−２２６８９９号公報に記載
のドラム缶開閉装置は、オープンドラム缶用として用い
られるものであって、この装置は、ＪＩＳ　　Ｚ　　１
６０４に規定する鋼製ドラム缶用の口金等の口部に蓋を
有する一般的なドラム缶には適用し得ないものであり、
また、芯出し装置を独立させて設けであるため、装置が
複雑で、しかも、ドラム缶の芯出しと蓋の開閉がそれぞ
れ独立して行われ、一連の動作が複雑であった。

従って、本発明の目的は、ドラム缶等の容器の口金等の
口部に蓋を取り付けあるいは取り外す際に、口部に対し
て回転体の芯出しを自動的且つ迅速に行うことができる
と共に、装置自体を極めて簡素化した自動調芯方法及び
その装置を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、第１回転軸と第１回転軸に折曲自在に連結さ
れた第２回転軸とを備えて回転自在に構成された回転体
を容器の口部に概ね一致させる第１工程と、上記回転体
を下降させてその下端部近傍に上記第２回転軸を囲んで
取り付けられた把持具を上記容器の天面に接触させる第
２工程と、上記把持具で容器の口部を把持しながら、上
記第２回転軸の軸芯を該口部の軸芯に一致させて調芯す
る第３工程とを備えたことを特徴とする自動調芯方法を
提供することにより、上記目的を達成したものである。

また、本発明は、上記方法を実施する際に好適に用いる
ことができる、第１回転軸と第１回、転輪に折曲自在に
連結された第２回転軸とを備えて回転自在に設けられた
回転体と、該回転体の下端部近傍に上記第２回転軸を囲
んで容器の口部を把持するように取り付けられた把持具
とを備え、該把持具によって上記口部を把持しながら上
記第２回転軸の軸芯を上記口部の軸芯に一致させて調芯
するようになしてあることを特徴とする自動調芯装置を
併せて提供するものである。

〔作用〕

本発明によれば、回転体を容器の口部に概ね一致させた
後、回転体を下降させて、その先端に取り付けられた把
持具を容器に接触させ、次いで、把持具で口部を把持す
ることにより回転体の第２回転軸を第１回転軸に対して
漸次折曲させて第２回転軸の軸芯を口部の軸芯に一致さ
せて自動的に調芯することができる。

〔実施例〕

以下、第１図乃至第５図に示す実施例に基づいて本発明
を説明する。尚、各図中、第１図は本発明方法を実施す
る際に好適に用いられる本発明の自動調芯装置を備えた
蓋開閉装置の一実施例の要部を示す断面図、第２図は第
１図の自動調芯装置の下方を示す平面図、第３図（ａ）
、ら）は容器がずれている場合の第１図の自動調芯装置
による芯出し動作を説明するための説明図で、同図（ａ
）は芯出し前の状態を示す図、同図ら）は芯出し後の状
態を示す図、第４図（ａ）、Φ）は容器が傾斜している
場合の第１図の自動調芯装置による芯出し動作を説明す
るための説明図で、同図（ａ）は第３図（ａ）に相当す
る図、同図ら）は第３図（ｂ）に相当する図、第５図（
ａ）、（ｂ）、（Ｃ）、（ｄ）、（ｅ）、（ｆ）、（２
）、（ロ）、（ｉ）、（ｊ）、（ロ）、（１）はそれぞ
れ本発明の自動調芯方法を適用し得るドラム缶の蓋を示
す水平方向の平面図である。

まず、本発明の自動調芯方法を実施する際に好適に用い
られる本発明の自動調芯装置の一実施例について説明す
る。

本実施例の゛自動調芯装置は、第１図に示す蓋開閉装置
の円筒状のケーシング１内に装着されたもので、該ケー
シング１内にその軸芯に一致させて配設された折曲自在
な回転体２を主体に構成されている。該回転体２は、第
１図に示す如く、第１回転軸２１と第２回転軸２２とを
備え、これらの回転軸２１．２２は、ギアカップリング
２３を介して連結され、該ギアカップリング２３の中心
においてユニバーサルポイント２４を構成して該ユニバ
ーサルポイント２４を中心に折曲自在に構成されている
。

また、上記第１回転軸２１のユニバーサルポイント２４
の反対側、つまり上端にはエアーモータ３が連結されて
おり、該エアーモータ３の駆動力を得て該回転体２が正
逆回転して容器の蓋を開閉するように構成されている。

該エアーモータ３は、円筒状のエアーモータケーシング
４内に固定された状態で収納されており、該エアーモー
タ３が該エアーモータケーシング４の外周面に球面軸受
５Ａを介して取り付けられた支持体５と共に上記ケーシ
ング１内において昇降自在になっている。そして、該エ
アーモータ３と回転体２は、エアーモータケーシング４
と共に該支持体５の内で上記球面軸受５Ａを介して上記
支持体５に対して揺動自在に構成されており、その揺動
中心がユニバーサルポイント５Ｂになっている。そして
、上記エアーモータ３は、エアーモータケーシング４、
支持体５と共に上記ケーシング１の内面に固設された固
定リング６で支承され、該固定リング６の上側において
後述の如く昇降するように構成されている。また、上記
第２回転軸２２の下端には、上記回転体２を構成する回
転治具７が連結され、該回転体２の一部として正逆回転
するように構成されている。該回転治具７は、円筒状の
容器として形成され、その内部にドラム缶等の容器の蓋
と保合するプラグを有する蓋開閉治具８を昇降させるエ
アーシリンダ９を有している。

また、上記第１回転軸２１には、該回転軸２１を囲む回
転式エアー供給体１０が配設され、該回転式エアー供給
体１０は、その上端が上記エアーモータケーシング４の
下端に連結され、その下端が上記第１回転軸２１と第２
回転軸２２とを連結するギアカップリング２３を支持す
る筒状支持体１１に連結されている。そして、第１回転
軸２１と第２回転軸２２とが該筒状支持体ｌｌ内におい
てユニバーサルポイント２４で折曲自在に構成されてい
る。而して、上記ギアカップリング２３の稍々下方には
下面が球面になった球面軸受２５が取り付けられており
、該球面軸受２５の周縁部が上記筒状支持体１１の下端
部に固設された支承部１１Ａにおいて支承されており、
上記第２回転軸２２が上記第１回転軸２１に対して折曲
するに際して該球面軸受２５を介して支承部１１Ａにお
いて摺動するように構成されている。尚、上記エアーモ
ータ３を囲むエアーモータケーシング４の上端には回転
止め具４Ａがその径方向外方に延設され、上記支持体５
の上面の係合部（図示せず）に係合してケーシングｌに
対して相対的に回転しないように構成されている。

而して、上記回転治具７及び蓋開閉治具８は、逆円錐台
状のロック体１２の軸心に形成された中央孔に軸受を介
して回転自在に挿設されている。

そして該ロック体１２は、上面にフランジ部を有し、上
記ケーシングｌの下端で内方に張り出した固定リングＩ
Ａに係止されている。該ロック体１２には、第１図及び
第２図に示す如く、第１の把持具１３と第２の把持具１
４とが上記回転治具７及び蓋開閉治具８を囲むように周
方向に交互に３箇所ずつ配設されている。第１の把持具
１３は、容器の口金を把持するもので、第１図、第２図
に示す如く、シリンダ（図示せず）によって駆動するラ
ック（図示せず）と、該ラックに噛合するピニオン１３
Ａを有する回転軸１３Ｂと、該回転軸１３Ｂの先端に固
設された湾曲プレートからなる爪１３Ｃとを備え、３箇
所で同時に駆動することによって全体としてカメラのシ
ャッタの如く爪１３Ｃの先端を拡縮して容器の口金を把
持、開放するように構成されている。また、第２の把持
具１４は、容器の口金に螺合された蓋を把持するもので
、第１の把持具１３と同様にシリンダ、ラック、ピニオ
ン１４Ａ、回転軸１４Ｂ及び湾曲プレートからなる爪１
４Ｃを備えて構成され、第１の把持具１３と同様の機能
を有している。尚、各回転軸１３Ｂ、１４Ｂは、上記ロ
ック体１２に設けられた中空孔（図示せず）に挿通され
て回転するようになされている。

また、上記第１の把持具１３と第２の把持具１４との間
には棒状の接地脚１５が配設され、しかもその下端が上
記第１の把持具１３の爪１３Ｃよりも下方に位置してい
る。従って、蓋開閉装置を容器に向かって下降させると
先ず接地脚１５が容器に接触し、該蓋開閉装置を更に僅
がだけ下降させると、上記ロック体１２は上記ケーシン
グｌの支承部ＩＡから、またエアーモータケーシング４
の支持体５は固定リング６がらそれぞれ一体的に持ち上
げられると共に、第１の把持具１３で容器の口金を把持
し得るように構成されている。

また、上記ロック体１２の上面の一部には、径方向に回
転止めピン１６が外方に突設され、前記ケーシング１の
支承部ＩＡの稍々上方において軸方向に形成された長孔
ＩＢに嵌入し、上記回転治具７の回転時に該ロック体１
２の回転を防止するように構成されている。また、長孔
ＩＢが軸方向に縦長形状に形成されることによって上記
ロック体１２が上記ケーシング１の支承部ＩＡの上側に
おいて多少昇降し得るようになっている。

また、前記第１回転軸２１には、前記エアーモータ３の
稍々下方に位置させた回転板１６が固設され、前記エア
ーモータケーシング４に取り付けられた回転検出器１７
によって回転体２の所定の回転数を検出するように構成
されている。

次に、上記実施例の自動調芯装置を用いた本発明方法の
一実施態様を第１図乃至第４図を参照しながら説明する
。

まず、容器が水平に載置されて蓋の位置が蓋開閉、装置
の軸芯位置から少しずれている場合の調芯について第３
図（ａ）、（ｂ）を参照しながら説明する。

まず、本実施例装置は初期状態においては第３図（ａ）
に示す如く回転体２の第１回転軸２１と第２回転軸２２
の軸芯が一致した状態にある。かかる状態の蓋開閉装置
を移動させて、第２回転軸２２に連結された回転治具７
の軸芯を第３図（ａ）に示す如く容器の蓋の中心（Ｐ）
から距離ｌだけずれた位置に概ね位置合わせさせた後、
該蓋開閉装置を下降させると、先ず接地脚１５が容器の
天面に接触し、更に下降させるとロック体１２、回転体
２、エアーモータ３、エアーモータケーシング４及び支
持体５が一体的にケーシング１内で持ち上げられて、ロ
ック体１２がケーシング１の支承部ＩＡから浮き上がる
と共に支持体５が固定リング６から浮き上がり、このと
き全ての第１の把持具１３がその回転軸１３Ｂで容器の
天面に接触すると共に開放された爪１３Ｃ内に容器の口
金が嵌入する。

この状態下で第１の把持具１３のシリンダが駆動すると
、ラック、ピニオン１３Ａ、回転軸１３Ｂを介して爪１
３Ｃを第２図で反時計方向へ揺動させて３個の第１の把
持具１３の爪１３Ｃを閉じて口金を徐々に把持しようと
する。このように各第１の把持具１３の爪１３Ｃが徐々
に閉じる間に、回転治具７、第２回転軸２２の共通軸が
、第３図（ａ）の状態から同図（ｂ）の状態へと徐々に
偏位し、この偏位に伴って第２回転軸２２はユニバーサ
ルポイント２４を介して第１回転軸２１に対して折曲さ
れる。即ち、第２回転軸２２及び回転治具７は容器に対
して垂直を保持しながら偏位するため第１回転軸２１は
上方のユニバーサルポイント５Ｂを中心に支持体５内に
おいて球面軸受５Ａを介して傾斜すると共にこのユニバ
ーサルポイント５Ｂは若干下降する。３個の第１の把持
具１３がそれぞれの爪１３Ｃを完全に閉止した時点で回
転治具７、第２回転軸２２の共通軸が第３図（ｂ）のよ
うに口金の中心に完全に一致して蓋開閉装置の調芯を終
了する。

而して、このように調芯が終了すると、蓋の取り外しを
開始する。そのためには、まず回転式エアー供給体１０
からエアーシリンダ９に圧縮空気を供給してエアーシリ
ンダ９を駆動させて蓋開閉治具８のプラグを下降させて
プラグを口金に螺合された蓋に係合させる。次いで、エ
アーモータ３を駆動させて傾斜した第１回転軸２１を回
転させると、第２回転軸２２がギアカップリング２３を
介して垂直状態のまま回転し、更に回転治具７を介して
蓋開閉治具８を回転させて、回転検出器１７で第１回転
軸２１の予め設定された回転数を検出した時点で回転を
停止させると共に、第２把持具１４を駆動させて蓋を把
持する。この状態下で回転式エアー供給部１０から圧縮
空気を供給してエアーシリンダ９を逆駆動させて蓋開閉
治具８を所定距離だけ上昇させる。この際、第２の把持
具１４は、蓋を把持したまま連結リング１８を介して蓋
開閉治具８と共に上昇するが、蓋開閉治具８が所定距離
上昇しないときには、第２の把持具１４で蓋を把持した
まま該把持具１４をガイド部材として回転させて蓋を確
実に口金から取り外すことができる。

次に、容器が多少傾斜して載置されている場合の調芯に
ついて第４図（ａ）、（ｂ）を参照しながら説明する。

この場合にも、上述した場合と同様に蓋開閉装置を概ね
容器の口金位置に合わせて下降させて第３図（ａ）に示
す如く、接地脚１５を容器の天面に接触させ、更に下降
させると、ロック体１２がケーシング１の支承部ＩＡか
ら、また支持体５が固定リング６からそれぞれ持ち上げ
られる。この際、全ての接地脚１５が容器の天面に接触
してロック体１２が第３図（ｂ）に示す如く傾斜すると
、これに伴って・回転体２の第２回転軸２２がその上端
を時計方向へ揺動させて傾斜する一方、第１回転軸２１
はユニバーサルポイント２４を介して回転体２を折曲さ
せるように下端をユニバーサルポイント５Ｂを中心に時
計方向に揺動させて傾斜する。然る後、第１の把持具１
３が駆動させて口金を把持すると調芯を終了し、次いで
、上述の如く蓋の取り外しを行う。

尚、本発明の自動調芯方法及びその装置にて上述の如く
開閉可能な蓋は、蓋開閉治具８のプラグと蓋が保合可能
なものであれば特に制限はなく、例えば第５図（ａ）〜
（＋）に示す蓋が挙げられる。尚、同図において斜線部
は突出部を表している。

以上説明した如く本実施例によれば、回転体２を容器の
口部に概ね一致させた後、回転体２を下降させて、その
先端に取り付けられた把持具１３を容器に接触させ、次
いで、把持具１３で口部を把持するだけで、回転体２の
第２回転軸２２０軸芯を容器の口部の軸芯に自動的に一
致させて調芯することができ、引き続き口部の蓋を開閉
することができる。

〔発明の効果〕

本発明によれば、極めて簡素化された自動調芯装置によ
って、ドラム缶等の容器に蓋を取り付けあるいは容器か
ら蓋を取り外す際に、容器の口部に対する回転体の芯出
しを自動的且つ迅速に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明方法を実施する際に好適に用いられる本
発明の自動調芯装置を備えた蓋開閉装置の一実施例の要
部を示す断面図、第２図は第１図の自動調芯装置の下方
を示す平面図、第３図（ａ）、伽）は容器がずれている
場合の第１図の自動調芯装置による芯出し動作を説明す
るための説明図で、同図（ａ）は芯出し前の状態を示す
図、同図（ロ）は芯出し後の状態を示す図、第４図（ａ
）、伽）は容器が傾斜している場合の第１図の自動調芯
装置による芯出し動作を説明するための説明図で、同図
（ａ）は第３図（ａ）に相当する図、同図ら）は第３図
（ｂ）に相当する図、第５図（ａ）、（ｂ）、（Ｃ）、
（ロ）、（ｅ）、（ｆ）、（匂、（ハ）、（ｉ）、（ｊ
）、（９）、（１）はそれぞれ本発明の自動調芯方法及
びその装置を適用し得るドラム缶の口栓を示す平面図で
ある。 ２；回転体 １３；第１の把持具（把持具） ２１；第１回転軸　　２２：第２回転輪第１図 第３図 （ａ） （ｂ） 手 続 補 正 書 平成元年１１月９日 ２゜ ３゜ ４゜ 特願平１−２５９５６８号 発明の名称 自動調芯方法及びその装置 補正をする者 事件との関係　　特許出願人 （０９１）花王株式会社

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）第１回転軸と第１回転軸に折曲自在に連結された
   第２回転軸とを備えて回転自在に構成された回転体を容
   器の口部に概ね一致させる第１工程と、上記回転体を下
   降させてその下端部近傍に上記第２回転軸を囲んで取り
   付けられた把持具を上記容器の天面に接触させる第２工
   程と、上記把持具で容器の口部を把持しながら上記第２
   回転軸の軸芯を該口部の軸芯に一致させて調芯する第３
   工程とを備えたことを特徴とする自動調芯方法。
2. （２）第１回転軸と第１回転軸に折曲自在に連結された
   第２回転軸とを備えて回転自在に設けられた回転体と、
   該回転体の下端部近傍に上記第２回転軸を囲んで容器の
   口部を把持するように取り付けられた把持具とを備え、
   該把持具によって上記口部を把持しながら上記第２回転
   軸の軸芯を上記口部の軸芯に一致させて調芯するように
   なしてあることを特徴とする自動調芯装置。