JPH03123466A - 産膜酵母の増殖防止方法および装置 - Google Patents

産膜酵母の増殖防止方法および装置

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JPH03123466A
JPH03123466A JP1257964A JP25796489A JPH03123466A JP H03123466 A JPH03123466 A JP H03123466A JP 1257964 A JP1257964 A JP 1257964A JP 25796489 A JP25796489 A JP 25796489A JP H03123466 A JPH03123466 A JP H03123466A
Authority
JP
Japan
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soy sauce
yeast
film
tank
ultraviolet lamp
Prior art date
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Pending
Application number
JP1257964A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Suzuki
一男 鈴木
Toshio Okada
岡田 稔生
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kikkoman Corp
Original Assignee
Kikkoman Corp
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Publication date
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Publication of JPH03123466A publication Critical patent/JPH03123466A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (1)産業上の利用分野 本願発明は、産膜酵母含有食品例えば生醤油あるいは醤
油諸法等の表面に膜状に発生する産膜酵母の増殖防止方
法および装置に関する。
(2)従来技術 醤油諸法を圧搾して得られる生醤油は、火入と称し加熱
殺菌されて製品となるが、加熱する前に成分調整あるい
は工程の調整のために、−時調整用容器に保存される。
この保存期間中に醤油の表面に産膜酵母と称される乳白
色で親油性の酵母が、膜状に増殖する場合がある。また
発酵中の醤油諸法の表面にも同様に産膜酵母は増殖する
。そして最近では醤油も少量多品種生産の傾向にあり、
多種多様の醤油を製造するため、調整容器で保存される
期間が以前より長くなる傾向にあり、その発生は増加し
つつある。またタレ、ツユ等は一般に火入醤油をベース
にして製造されるが、タンクに保存中に該タンクの凹部
に付着している産膜酵母が火入醤油においても増殖する
ことがある。
この産膜酵母は食品一般特に醤油の風味を阻害するもの
で、従来からその防止対策に種々検討がなされてきた。
例えば生醤油の表面に醤油油を散布する方法が従来行な
われている。また最近では「醤油または醤油を原料とす
る調味料の製造方法」 (特開昭5521703)に開
示されている如く、植物の搾汁液またはその濃縮抽出液
を醤油に添加して、産膜酵母を防止する方法が提案され
ている。
(3)発明が解決しようとする課題 しかし前記従来方法において、前者は醤油の風味を損う
ものであり、また醤油と醤油油の分離に際し醤油の損失
が生じる。そして後者においては添加物を用いるもので
あり、天然無添加が推奨されている現在好ましい方法で
はない。
かかる現状に鑑み本願発明者は鋭意研究の結果、紫外線
の殺菌作用に着目し、産膜酵母含有食品例えば生醤油、
醤油諸株、あるいは味噌等の表面に紫外線を照射させれ
ば産膜酵母は発生せず、しかも被照射液体である生醤油
あるいは醤油諸株には一切悪影響を及ぼさないという知
見を得て本願発明を完成させた。
すなわち本願発明は、産膜酵母含有食品に紫外線を照射
することを特徴とする産膜酵母の増殖防止方法および装
置である。
(4)課題を解決するための具体的手段まず本願発明に
おいて産膜酵母含有食品としては生醤油、火入醤油、醤
油諸株、味噌、あるいは漬物等を称し、醤油類としては
濃口醤油、淡口醤油、溜醤油、白醤油、低塩醤油等すべ
ての醤油を挙げることができる。以下図面を基に本願発
明の詳細な説明する。
まず第1図において、1はトラクリ状をした醤油タンク
で、その内部には生醤油あるいは発酵中の醤油諸株が収
納されており、上部の開放部はカバー2で覆われ密閉状
になっている。醤油タンク1において、収納されている
物が醤油諸株の場合は、該タンク1の底部に通気用の空
気吹出管が設置される。
3は醤油タンク1の底部に側壁を貫通させて設けられて
いる生醤油の供給・排出管で、肢管3を介して醤油タン
ク1へ生醤油が供給され、また排出される。
そして醤油タンク1の上部には紫外線殺菌装置4が設け
られている。紫外線殺菌装置4の詳細は第2図に示す如
くであり、中心部に殺菌燈である紫外線ランプ5がその
軸線が水平になるよう設置されており、その外部は保護
装置6で覆われている。この保護装置6は紫外線ランプ
4におい、て外部からの衝撃で、該ランプ4が破損する
ような場合、その破損物および封入されている水銀が醤
油タンク1に収納されている生醤油等に混入するのを防
止するために、特に重要な装置である。
保護装置6としては紫外線の透過率のよい材料が好まし
く、フロンフッソ樹脂、石英管等を挙げることができ、
特に前者は紫外線の透過率が90〜95%でほとんどロ
スがなく、さらに長時間の使用にも硬化・変質もなく好
ましい保護材の1種である。そして保護装置6としては
フロンフッソ樹脂単独でもよいが、カプセル状に成型し
た石英管7でまず内部を保護し、その外部を同様にカプ
セル状に成型したフロンフッソ樹脂7で覆う2重保護方
式を採用すれば、さらに安全性が増す。
9もステンレス材を格子状に組合せ、カプセル状に形成
させた保護部材で、殺菌装置4はこの保護部材9にブラ
ケット10を固定し、そのブラケット10を介して醤油
タンク1のカバー2に取り付けられる。
また紫外線ランプ5の設置に関し第3図に示すごとく、
その軸線が垂直になるよう設置してもよい。この場合は
上部を開放することができるので、紫外線ランプ5の放
熱効果が得られる。
そして次に紫外線ランプ5による照射の割合であるが、
醤油タンク1が生醤油で満たされる場合もあれば、該タ
ンク1の底部に少量保存されている場合もあり、この両
者に有効でなければならない。醤油タンク1内の生醤油
をほぼ全量排出したような場合でも、少量底部に残留し
たり、壁面に膜状に付着していて、そこに産膜酵母が発
生しゃすく、さらにこのような場合紫外線ランプ5から
被照射液の表面が遠くなるので特に配慮が必要である。
従って紫外線の照射が最小になる場合、すなわち醤油タ
ンク1がほぼカラになる場合での紫外線の容量を決めれ
ば、他は紫外線ランプ5との距離が短くなるので効果は
充分である。そして紫外線ランプ4による照射であるが
、醤油の表面に均等に照射することが好ましく、醤油タ
ンク1の上面に2次元的に複数個設けると、光源と被照
射面の距離が均等化される。
また紫外線の照射方法であるが、酸膜酵母は醤油タンク
1に収納された後直ちに発生するものではなく、温度条
件等により異なるが、多少の時期的ずれがあるため醤油
タンク1に導入後しばらくしてから紫外線の照射を開始
してもよい。
以下実験例により紫外線ランプの必要容量、および産膜
酵母の防止効果を数値的に示す。
く実験例1〉 まず本実験例1において、産膜酵母の発生防止の期間は
醤油容器1で生醤油を保持しておく最大日数を30日間
と規定し、そして醤油タンク1がほぼカラになった場合
−日当り連続して24時間紫外線を照射して、産膜酵母
の防止が達成されるという条件から紫外線ランプ5の必
要容量を求める。
実験装置は第4図に示す如く高さ8m、直径8m。
容1400KLの醤油容器の中心部に容ff13Lの容
器11をおき、そこに生醤油500mL収納した。紫外
線ランプ5と生醤油の表面との距離を照射距離りとし、
紫外線ランプ5は第2図に示すごとく内部を厚さl 、
 Ommの石英管で保護し、さらにその外部を厚さ0 
、5 mmのフロンフッソ樹脂で保護した。
実験条件 (1)光源;紫外線ランプ6W、15W (東芝社製)
(2)被照射液 ■種類;濃日生醤油 ■塩分; 16.8% ■菌数; 4.4X 10’個/mL (アルコール耐
性菌)■照射距離;2m〜8m ■照射日数;30日 (3)温度;常温 実験結果 実験結果を次頁第1.2表に示す。
第1表(紫外線ランプが6Wの場合) 第2表(紫外線ランプが15Wの場合)※−;産膜酵母
膜形成せず +;産膜酵母膜形成 ※−;産膜酵母膜形成せず +;産膜酵母膜形成 以上実験例1より紫外線ランプの被照射液面に対する放
射照度は、少なくとも1日当り7.0μW/cm”照射
すればよいことがわかる。
そして一般的に醤油タンク1の高さは8m−10m程度
であるため、実用的には15Wの紫外線ランプ1個を醤
油タンク1の上部に設置すればよいことになる。一方醤
油諸味の場合は通常満タンの状態で発酵させるので、生
醤油の場合を考慮しておけば十分である。
〈実験例2〉 本実験例で15Wの紫外線ランプにより、各距離におい
て何時間程度照射すれば目的が達成できるか数値的に示
す。
実験条件 (1)光源;紫外線ランプ(15W) (2)被照射液 ■種類;濃日生醤油 ■塩分; 16.8% ■菌数; 4.4X 10’個/mL (アルコール耐
性菌)■照射距離;2m−12m ■照射日数;30日 (3)温度;常温 (4)照射条件;定時刻、連続照射 実験結果 実験結果を次頁第3表に示す 第3表 ※−;産膜酵母膜形成せず +】産膜酵母膜形成 実験例2より生醤油がタンクに満タンのとき(実験番号
lの場合)は1時間7臼程度照射すれば十分であること
がわかる。また24時間照射する場合は当然紫外線ラン
プの必要容量はもう少し少量のものでよく、光量制御装
置を用いて光量を調整すればよい。しかし一般的に紫外
線に要する電力は微々たるもので、必要最小容量の紫外
線ランプを設置し、常時照射しても問題はない。
(5)発明の効果 本願発明は以上の如く構成されており、紫外線ランプを
生醤油あるいは発酵中の醤油諸株に照射するだけの簡単
な手段で、生醤油もしくは醤油諸株の表面に発生する産
膜酵母を防止することができ、風味良好な醤油を製造す
ることができる。
以下に実施例を示す。
実施例1 第1図に示す高さ8m、直径8m、容1400KLの醤
油タンクに、400KLの濃口生醤油を導入し、その表
面から0.8mの位置に設置され、第2図に示す如く厚
さ1.0+nmの石英管および厚さ0 、5 mmのフ
ロンフッソ樹脂で保護された15W紫外線ランプにより
濃口生醤油の表面を定時的に連続して2時間7日照射し
た。30日間放置後も産膜酵母膜は発生しなかった。
実施例2 実施例1と同じ装置で、濃口生醤油をほぼ全潰排出した
後、15Wの紫外線ランプを24時間連続して照射した
。この場合紫外線ランプと醤油容器の底面との距離は8
mであった。30日間放置後も産膜酵母膜は発生しなか
った。
【図面の簡単な説明】
第1図は醤油タンクの正面図、第2図は紫外線ランプの
詳細図、第3図は紫外線ランプ設置方法の他の実施例図
、第4図は実験装置の説明図をそれぞれ示す。 なお図面において1は醤油タンク、4は殺菌装置、5は
紫外線ランプ、6は保護装置をそれぞれ示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)産膜酵母含有食品に紫外線を照射することを特徴
    とする産膜酵母の増殖防止方法。(2)醤油タンクおよ
    び該タンクの上部に設けられた紫外線ランプより構成さ
    れることを特徴とする産膜酵母の増殖防止装置。
JP1257964A 1989-10-04 1989-10-04 産膜酵母の増殖防止方法および装置 Pending JPH03123466A (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50142795A (ja) * 1974-05-07 1975-11-17
JPS63263075A (ja) * 1987-04-22 1988-10-31 Naohiro Yamamoto 紫外線による粉粒体の殺菌方法およびその装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50142795A (ja) * 1974-05-07 1975-11-17
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