JPH03122192A - ハイテンションボルト用母材の潤滑処理方法 - Google Patents

ハイテンションボルト用母材の潤滑処理方法

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JPH03122192A
JPH03122192A JP26106589A JP26106589A JPH03122192A JP H03122192 A JPH03122192 A JP H03122192A JP 26106589 A JP26106589 A JP 26106589A JP 26106589 A JP26106589 A JP 26106589A JP H03122192 A JPH03122192 A JP H03122192A
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JP
Japan
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treatment
lubrication
lubricant
soap
die
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JP26106589A
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English (en)
Inventor
Heiji Hagita
萩田 兵治
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明はハイテンションボルトを製造する場合の母材
の潤滑処理方法、特に引張り強さが120にgf/−議
2以上、降伏比が0.9以上(以降、12.9グレード
と記す)のハイテンションボルト用母材の潤滑処理方法
に関する。
(従来の技術) 従来、ハイテンションボルトは第1[N(a)に示すよ
うな工程を経て製造されていた。すなわち母材を脱スケ
ールした後、りん酸亜鉛処理→反応型石けん処理の潤滑
を施し、そのあと伸線と冷間鍛造を行い最後に熱処理を
行っていた。上記の潤滑処理を行うと母材表面に、Zn
5(PO4)zと、その上に(CI ? H3s CO
O) t Z nとC+ ?H3s COON aの被
膜が形成される(第1図(ロ))、そのような母材を伸
線および鍛造したあと熱処理すると、りん酸亜鉛被膜(
Zns(P 04)t)中のP分が母材内に拡散して浸
燐を生じる。 12.9グレ一ド級のハイテンションボ
ルトでは、このPによって遅れ破壊が生じることがある
。またりん酸亜鉛処理→反応型石けん処理を行う潤滑方
法では、工程数が多いうえ、処理時間が長く、その方法
が複雑であるために潤滑処理コストが高騰するという欠
点があった。
上記潤滑処理方法のほかに、P成分を含有しない潤滑剤
を用いる石灰石けん処理→ダイス前潤滑処理という方法
がある。この方法はコイルを石灰石けん液中に浸漬した
あと乾燥し、伸線するときにダイス前で金属石けんと石
灰を主成分とする潤滑剤を供給するものである。そして
この方法は主に強度の低い針金、釘、4Tクラスの小ね
じやボルトなどの製造時に行われている。しかしこの方
法によって12.9グレ一ド級のハイテンションボルト
用母材を潤滑処理すると、母材が高強度であるためダイ
スや金型の寿命を著しく縮めるという問題がある。
(発明が解決しようとする課題) 前述のようにハイテンションボルトを製造するとき、り
ん酸亜鉛処理→反応型石けん処理の潤滑を行うと、冷間
鍛造後の熱処理のときに被膜中のP分が母材内に拡散し
て浸燐を生じ、遅れ破壊の原因となる。それを防止する
ためにりん酸亜鉛処理を省略するとダイス寿命が著しく
短縮される。
上記潤滑方法のほかに石灰石けん処理→ダイス前潤滑処
理という方法があるが、潤滑性能が劣るため高強度の母
材の場合には伸線ダイスや鍛造金型の寿命が短縮される
。この発明の目的は、12.9グレ一ド級のハイテンシ
ョンボルトを製造する際に、浸燐が起こらず、伸線ダイ
スや冷間鍛造金型の寿命が延長され、さらに潤滑処理が
簡便で、しかも潤滑性能が良好なハイテンションボルト
用母材の潤滑処理方法を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明者はハイテンションボルトが遅れ破壊を起こさな
い潤滑処理方法を種々検討した結果、下記の知見を得た
。すなわち、 a、ハイテンションボルトの遅れ破壊を防止するために
は、P分のない潤滑剤を使用するしかない、それには石
灰石けん処理→ダイス前潤滑処理方法が最も適している
b、  Lかし従来の石灰石けん処理→ダイス前潤滑処
理という方法で用いられる潤滑剤では、伸線ダイスと鍛
造金型の寿命が短くなるが、ダイス1111潤滑剤にふ
っ素樹脂粉末を適当量含有させるとその寿命は著しく延
長される。
この発明は上記知見によりなされたものであり、その要
旨は「ハイテンションボルト製造時の潤滑処理方法であ
って、脱スケール後の母材に石灰石けん処理を施したあ
と、伸線時のダイス前潤滑剤として金属石けん類を主成
分とし、それに1〜lO重量%のふっ素樹脂粉末を含有
させた潤滑剤を用いることを特徴とするハイテンション
ボルト用母材の潤滑処理方法」にある。
(作用) 以下、本発明の潤滑処理方法について更に説明をする。
第2図(a)は本発明の潤滑処理方法を実施するハイテ
ンションボルトの製造工程図である。
図示のようにこの工程では、母材を脱スケールした後、
石灰石けん処理とダイス前潤滑処理をして伸線を行い、
そのあと冷間鍛造と熱処理が行われ(、b) る、上記潤滑処理によって第2図だ示すように、母材表
面に石灰石けん被膜が形成され、その上にふっ素樹脂を
含有する潤滑被膜が形成される。上記潤滑剤の内、石灰
石けんはCa(R−Coo)zで示される潤滑剤である
。ダイス前潤滑剤は金属石けん頬を主成分体とする潤滑
剤(例えば、重量%で、金属石けんM:60〜80%、
無機質=20〜40%、添加剤−数%)に、テフロン(
商品名)などのふっ素樹脂粉末を1−10重量%を含有
させたものである。なお上記金属石けん類とは通常金属
石けんと呼ばれている脂肪酸、樹脂酸、ナフテン酸など
のアルカリ塩以外の金属塩のほか、これらの酸のナトリ
ウム塩、或いはそれらの混合物を意味し、無機物とは石
灰などをいい、添加物とは硫黄、二硫化モリブデン、黒
鉛などをいう。
以上のように本発明の潤滑処理方法では、潤滑剤中にP
分を全く含まないのでハイテンションボルトの熱処理時
に浸燐が起こるようなことはない。
そしてダイス前潤滑剤に1−10重量%のふっ素樹脂粉
末を含有させることにより潤滑性能は著しく向上する。
第3図は本発明の方法及び従来法の潤滑性能を調べた結
果を示す0図中、・はダイス前潤滑剤にテフロン樹脂粉
末を5重量%含存させた本発明の方法、Oはテフロン樹
脂粉末を1重量%にした場合の本発明の方法である。そ
してΔはりん酸亜鉛を使用する従来の潤滑方法、口はダ
イス前潤滑剤にテフロンを含有させない石灰石けん→ダ
イス前潤滑処理方法の場合である。この図から明らかな
ように本発明法の場合(・及びO)の潤滑性能は、りん
酸亜鉛を用いる場合(Δ)と同等か、それ以上であり、
石灰石けん処理とふっ素樹脂を含有させないダイス前潤
滑処理の場合(ロ)より著しく向上している。
ダイス前潤滑の潤滑剤のふっ素樹脂粉末の含有量は1〜
10重量%にする必要がある。それが1重量%未満では
潤滑性能が向上せず、引抜き力が低減されない。一方、
それが10重量%を超えると熱処理時にふっ素ガスが発
生し、熱処理炉の耐火物を用傷するという問題がある。
(実施例) 以下、実施例にもとづいて本発明の潤滑処理方法を説明
する。第1回に示す従来の潤滑処理をjテう工程と、第
2図の本発明の潤滑処理を実施する工程によって、直径
が11.2+m、材質がS CM−435の線材からソ
ケットスクリューを製造した。そして、■伸線材のバウ
デン試験における摺動回数、■伸線ダイスの寿命、■鍛
造金型の寿命、■熱処理後の浸燐の有無を調べた。なお
第1図及び第2図における各工程の具体的な処理は下記
のとおりである。
a、脱スケール:酸洗(H2S O415%液、温度7
0“C1浸漬時間7〜10分) b、第1図の潤滑処理(従来法):りん酸亜鉛処理(3
0ポイント、温度80″C1浸漬時間lO分)→反応型
心けん処理(2ポイント、温度80℃、浸漬時間5分) C0第2図の潤滑処理(本発明方法および比較法)二石
灰石けん処理(沈Bit 90cc/ 100cc、油
脂分1.99cc/1oocc、 Ca 96.6g#
!、温度50°C1浸漬時間3分)→ダイス前潤滑処理
(テフロン含有量0、lまたは5重量%)。
d6伸線;直径11.2m5−直径9.8a+s。
e、冷間鍛造 f、熱処理二86°C焼入れ1470°C焼戻し。
その結果を第1表に示す、これから明らかなように、り
ん酸亜鉛処理を行う従来の潤滑処理方法では浸燐が生じ
ている。これに対し、石灰石けん処理→ダイス前潤滑処
理の方法では浸燐はない。
しかしダイス前潤滑剤にふっ素樹脂粉末を含有しない比
較法の場合は、りん酸亜鉛処理を行った場合に較べ、バ
ウデン試験における摺動回数、伸線ダイス寿命及び冷間
鍛造用金型寿命が劣っている。
すなわち潤滑性能が悪い、ダイス前潤滑剤にテフロンを
1重量%及び5重量%含有させた本発明の潤滑処理方法
の場合には、りん酸亜鉛処理をした場合より潤滑性能が
著しく向上している。
本はハウデン試験における摩擦係数Uが0.2のときの
摺限j回数である。
(以下、余白) (発明の効果) 以上説明したように本発明の潤滑処理方法によれば、1
2.9グレ一ド級のハイテンションボルトを製造した場
合でも遅れ破壊は生じない、しかもりん酸亜鉛処理の場
合より処理時間が短縮され、かつ潤滑性能もよいという
利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図(alは、従来の潤滑処理方法を行うハイテンシ
ョンボルトの製造工程図、 第1図ら)は、従来法の潤滑処理法により形成された潤
滑被膜層の断面図、 第2図(a)は、本発明の潤滑処理方法を行うハイテン
ションボルトの製造工程図、 第2図い)は、本発明法の潤滑処理法により形成された
潤滑被膜層の断面図、 第3図は、本発明法及び従来法の潤滑性能を示す図、で
ある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1.  ハイテンションボルト製造時の潤滑処理方法であって
    、脱スケール後の母材に石灰石けん処理を施したあと、
    伸線時のダイス前潤滑剤として金属石けん類を主成分と
    し、それに1〜10重量%のふっ素樹脂粉末を含有させ
    た潤滑剤を用いることを特徴とするハイテンションボル
    ト用母材の潤滑処理方法。
JP26106589A 1989-10-05 1989-10-05 ハイテンションボルト用母材の潤滑処理方法 Pending JPH03122192A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1062198C (zh) * 1997-01-10 2001-02-21 陈显灵 不锈钢线的制造方法
JP2007203365A (ja) * 2006-02-06 2007-08-16 Sumitomo Metal Ind Ltd 冷間鍛造用鋼線の製造方法
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JP2008080379A (ja) * 2006-09-28 2008-04-10 Sumitomo Metal Ind Ltd 冷間鍛造用鋼線の製造方法

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