JPH0312217A - 溶剤回収装置 - Google Patents

溶剤回収装置

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Publication number
JPH0312217A
JPH0312217A JP1144986A JP14498689A JPH0312217A JP H0312217 A JPH0312217 A JP H0312217A JP 1144986 A JP1144986 A JP 1144986A JP 14498689 A JP14498689 A JP 14498689A JP H0312217 A JPH0312217 A JP H0312217A
Authority
JP
Japan
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adsorption tower
gas
adsorbent
solvent
adsorption
Prior art date
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Pending
Application number
JP1144986A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisaaki Yokota
横田 久昭
Osamu Yoshiguchi
吉口 理
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0312217A publication Critical patent/JPH0312217A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は溶剤を吸着する溶剤吸着材を使用して溶剤含有
ガスから当該溶剤を回収するバッチ式の溶剤回収装置に
関し、特に、再生時に溶剤吸着材を通電加熱する溶剤回
収技術を提案するものである。
[従来の技術] 近時、環境汚染に対する関心が高まり、環境保全の見地
から規制が強化されて炭素廃棄物の大気中への放出が禁
止される傾向にある。中でもフッ化物を有するフロンガ
スによる大気汚染が地球的規模で重大な問題として注目
されており、このためフロンガスの排出規制がなされよ
うとしている。
このフロンガス排出規制は、将来的には使用中止が唱わ
れているが、その代換品が開発される迄の期間現状にお
いては、従来大気に放散されていたフロンガスを系外へ
排出しないように回収して再使用することを次善策とし
ている。このため、種々のフロンガス回収装置が使用さ
れている。
第5図は従来のバッチ式のフロンガス回収装置を示すブ
ロック図である。
フロンガス回収装置は、フロン以外の種々の産業用溶剤
を対象とすることも条件の相違のみで可能であるが、こ
こでは、種々のフッ素化炭化水素のガスの内代表的なフ
ロンガスを対象として記述する。即ち、このフロンガス
回収装置は第1吸着塔21と第2吸着塔22の2つの吸
着塔を有し、バッチ式の吸着工程及び脱着工程(ガスの
吸着剤からの放出)を交互に繰り返すことにより、双方
の吸着塔21.22により連続的なフロンガス回収処理
を可能にしたものである。各吸着塔21゜22には活性
炭等のフロンの吸着材が充填されている。
フロン含有空気23はブロア27aにより配管41 (
lfa、41b)を介して吸着塔21,22に分岐供給
されるようになっている。配管41a14 l bには
夫々開閉弁28.29が介装されていて、この開閉弁2
8.29は各吸着塔21゜22へのフロン含有空気23
の供給を制御する。
冷却空気24はブロア27bにより配管42(42a、
42b)を介して吸着塔21.22に分岐供給される。
そして、配管42a、42bには夫々開閉弁30.31
が介装されていて、この開閉弁30.31は各吸着塔2
1.22への冷却空気の供給を制御する。
また、蒸気25は配管43 (43a、43b)を介し
て吸着塔21.22に分岐供給されるようになっており
、配管43a、43bには夫々開閉弁34.35が介装
されている。この開閉弁34゜35は夫々吸着塔41.
42への吸着材の再生用蒸気の供給を制御する。
一方、吸着塔21.22のガス排出口には夫々配管44
a、44bが連結されていて、この配管44a、44b
は集合して配管44に連結されている。各配管44a、
44bには開閉弁32,33が介装されていて、吸着塔
21.22からの浄化空気26の排出を制御するように
なっている。
配管44からは浄化空気26が大気中に放散される。
また、吸着塔41.42の他のガス排出口には夫々配管
45a、45bが連結されていて、この配管45a、4
5bは配管45に集合するようになっている。そして、
各配管45a、45bには夫々開閉弁38.37が介装
されていて、各吸着塔21.22からの再生後ガスの排
出を制御するようになっている。配管45にはコンデン
サ38が連結されており、再生後ガスはコンデンサ38
にて冷却水により冷却されて液化する。この液体は配管
46を介して水分離器39に送給され、液体中の水とフ
ロン液とが水分離器39により分離される。このフロン
液は配管47を介してストレージタンク40に送給され
て蓄積される。
次に、このように構成された従来のバッチ式フロンガス
回収装置の動作について説明する。
先ず、第1の吸着塔21に収納されている吸着材が再生
後のもめで活性の状態にあり、第2の吸着塔22に収納
されている吸着材が吸着後のものでフロンを十分に吸着
している状態にあるとする。
この場合は、開閉弁28.32を開、開閉弁29゜33
を閉、開閉弁30.31を閉、開閉弁34゜36を閉、
開閉弁35.37を開にする。そうすると、フロン含有
空気23はブロワ27aにより配管41aを介して吸着
塔21に送り込まれる。
このフロン含有空気23は吸着塔21内の吸着材を通過
してそのフロンを吸着除去された後、浄化空気26とし
て配管44aを介して吸着塔21から排出される。
一方、吸着塔22においては、配管43bを介して水蒸
気(以下、単に蒸気という)25が供給され、この蒸気
は吸着塔22内の吸着材を通過して従前の吸着工程でこ
の吸着材に吸着されていたフロン及び水分を蒸気のもつ
エネルギにより加熱して脱着させる。このフロン及び水
分は排蒸気と共に配管45を介してコンデンサ38に送
給され、このコンデンサ38にて冷却される。これによ
り、フロンガス及び水分は液化してフロン液と水との混
合液となり、この混合液体は水分離器39に送られて、
水とフロン液とに分離される。フロン液はストレージタ
ンク40内に回収される。
次いで、一定時間経過後、開閉弁28.32は開のまま
で第1の吸着塔21の吸着工程を継続しつつ、開閉弁3
5.37を閉にして第2の吸着塔22の脱着工程を停止
する。そして、開閉弁31゜33を開にして、フロンを
殆ど又は全く含有しない冷却空気24を吸着塔22に供
給し、この冷却空気を吸着塔22内の吸着材に通過させ
、従前の蒸気による脱着工程にて吸湿した活性炭等の吸
着材を乾燥し冷却させる。吸着塔22から排出された冷
却後ガスは配管44b、44を介して浄化空気と共に大
気に排出される。
次いで、一定時間経過後、開閉弁29を開、開閉弁34
13θを開、開閉弁28.32を閉、開閉弁31を閉に
する。なお、開閉弁33は開のまま、開閉弁30.35
.37は閉のままである。
これにより、フロン含有空気23は第2の吸着塔22の
吸着材を通過してフロンが吸着される。
また、蒸気25は第1の吸着塔の吸着材を通過してフロ
ンを脱着する。フロン及び水分を含むガスはコンデンサ
38及び水分離器39に送られてフロン液が回収される
次いで、一定時間経過後、開閉弁34.36を閉にし、
開閉弁30.32を開にして冷却空気24を第1の吸着
塔に供給する。これにより、第1の吸着塔は脱着工程か
ら冷却(乾燥)工程に移る。
このようにして、吸着工程、脱着工程及び冷却工程を1
サイクルとして各開閉弁が切り換り、フロン含有空気2
3からフロン液を回収する。そして第1の吸着塔21が
吸着工程の場合は、第2の吸着塔22が脱着工程及び冷
却工程を実施しており、第2の吸着塔22が吸着工程の
場合は、第1の吸着塔21が脱着工程及び冷却工程を実
施している。その結果、フロンガスを連続的に排空気中
から回収することができる。なお、フロンガスの回収が
連続的でなくてもよい場合は1つの吸着塔のみで一定時
間毎に吸着、脱着及び冷却の各工程を実施させてもよい
。また、吸着工程の時間と、脱着及び冷却工程の総時間
とが一致しない場合には、3塔以上の吸着塔を使用する
こともある。
ところで、上述のバッチ式フロンガス回収装置には、従
来、ベレット状、粒状又は繊維状の活性炭が使用されて
いる(特開昭81−174923号)。
これらは、粒径が0.5〜10■■程度の粒状物を多数
配置して、それらの粒状物間にフロン混入ガスを通過さ
せたり、細い繊維によりフェルト状にしてフロン混入ガ
スをこのフェルトに通過させることにより、フロンを脱
着する。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、このような吸着材に吸着されているフロ
ン等の有機溶剤を蒸気により脱着させる蒸気脱着法にお
いては、酸の発生を回避することができないという問題
点がある。即ち、フロン自体は主にカーボンと塩素とフ
ッ素とにより構成され、極めて安定な物質であるが、蒸
気にさらされた条件下で活性炭に吸着されたまま長時間
経過すると、フロンの一部が分解し、塩酸やフッ酸が発
生する。従って、このような状況で繰返し回収及び再使
用を受けた場合には、回収フロン中のフロン純度の低下
及び酸濃度の上昇を引き起こし、ついには正常な使用に
耐えられなくなる。更には、排水中や浄化ガス中へも発
生した酸が混入してくることとなるので、新たな二次公
害の発生も生じてくる。
更に、アルコールを含む共沸混合フロンを回収する場合
は、アルコールは水分に溶は込み、その殆どの部分が排
水と共に排出されてしまうため、排水中のBOD、CO
D対策を講じなければならなくなる。
更にまた、再生ガスとして蒸気を使用する場合には、新
たな蒸気用配管及び蒸気ボイラーの設置が必要となるた
め、設備費及びその維持費並びにランニングコストが高
いという難点がある。更にまた、基本的に蒸気脱着法に
おいては、吸着材の表面に水分が残存するので、吸着工
程に先立ち、この吸着材表面の水分を除去する乾燥工程
を設ける必要があるが、従来方法では、吸着材を十分に
乾燥することができないため、本来具備しているはずの
吸着能力を十分に発揮させることができず、多量の吸着
材が必要となってくる。
以上のように、その回収原理上水蒸気を使用する従来技
術は、水分による種々の欠点を有するものである。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、
吸着材の再生に蒸気を使用せず、乾燥状態で吸着材を再
生して、排水処理を簡素にすると共に、酸の発生を防止
し、アルコール分の回収効率を高め、回収した有機フロ
ンの品質を向上させることができる溶剤回収装置を提供
することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明に係る溶剤回収装置は、主成分が活性炭でありシ
ート状又はフェルト状に成形された溶剤吸着材を収納し
た吸着塔と、この吸着塔に溶剤含有ガスを通流させて清
浄ガスを得る溶剤含有ガス通流手段と、前記溶剤吸着材
を通電加熱する通電加熱手段と、前記吸着塔内を排気す
る排気手段と、前記吸着塔からの排気ガスを冷却して溶
剤を凝縮させる凝縮手段と、前記吸着塔に対する溶剤含
有ガスの通流と通電加熱及び排気とを択一的に選択する
選択手段とを有することを特徴とする。
〔作用コ 本発明において使用する溶剤吸着材は、活性炭を主成分
とする繊維を原料とするシート又はフェルト状をなし、
この溶剤吸着材に適宜の電極を取着して通電加熱手段に
より通電加熱するようになっている。従って、前記溶剤
吸着材は溶剤の脱着に際して水蒸気を供給して加熱する
必要がなく、従来の水蒸気を使用する溶剤回収装置の欠
点を全て解消することができる。
即ち、この吸着材は非通電時にはフロン等の溶剤を吸着
し、この吸着工程で吸着材に吸着された溶剤は、脱着工
程において通電加熱による吸着材自身の抵抗発熱によっ
て吸着材から脱着される。
なお、抵抗発熱量の制御は、吸着せんとする溶剤の性質
によりその所望の脱着温度が異なるので、使用する溶剤
に応じて適宜設定すればよい。この場合に、吸着材はシ
ート状又はフェルト状をなしているので、その長さを調
節することにより抵抗値の増減を用意に図ることができ
る。従って、本発明において使用する吸着材の抵抗発熱
量の制御は極めて容易である。
本発明に係る溶剤回収装置においては、先ず、溶剤含膏
ガス通流手段により、溶剤含仔ガスを吸着塔に通流させ
る。そうすると、溶剤含有ガス中の溶剤は吸着塔内の吸
着材に吸着されて清浄ガスが得られる。
次いで、吸着材の吸着能が飽和する前に、選択手段によ
り溶剤含有ガスの通流を停止し、替りに前記通電加熱手
段により前記吸着材に通電して発熱させ、吸着材を昇温
させると共に、排気手段により吸着塔内を排気する。こ
れより、吸着塔内の吸着材から溶剤が脱着(離脱)され
、溶剤を高濃度で含有する排気ガスが凝縮手段に導かれ
て冷却され、排気ガス中の溶剤が凝縮して液体として回
収される。
[実施例コ 次に、本発明をフロンの回収に適用した実施例について
添付の図面を参照して説明する。
第1図(a)は本発明の実施例に係る溶剤回収装置の吸
着塔を示す側面断面図、第1図(b)はその吸着材を示
す正面断面図、第2図は本実施例に係る溶剤回収装置を
示すブロック図、第3図はその吸着材の昇温特性を示す
グラフ図である。
この第1図に示すように、本実施例の吸着塔1はその密
閉されたハウジング内にシート状又はフェルト状の吸着
材2がその長手方向に数回折りたたまれて配設されてい
る。そして、蛇行する吸着材2の表面には絶縁物からな
る網材2aが設けられていて、この吸着材2の隣接部分
が相互に接触通電しないようになっている。
この吸着塔1のハウジングの一端部にはフロン含有ガス
の導入口1aが設けられており、他端部には清浄ガスの
排出口1bが設けられている。そして、ハウジング内部
は、導入口la側の部分と排出口1b側の部分とが吸着
材2により仕切られていて、導入口1aからハウジング
内部に導入されたフロン含有ガスはシート状又はフェル
ト状の吸着材2をその厚さ方向に通過してフロンが吸着
材2に吸着される。フロンが吸着除去されて得られた清
浄ガスは排出口1bを介して吸着塔1から排出される。
吸着材2の両端部には絶縁性網材2aを介して電極2b
が取り付けられていて、この電極2bは吸着塔1のハウ
ジングに対して電気的に絶縁された状態で外部に導出さ
れている。この電極2bにはスイッチ4を介して交流電
源3が接続されておリ、スイッチ4がオンの場合に吸着
材2には交流電源3から所定の電流が通電されるように
なっている。
吸着材2としては厚さが30111幅が300wm 1
長さが1200−■のフェルト状をなす活性炭繊維があ
る。
第3図は横軸に通電時間をとり、縦軸に吸着材温度をと
って、この吸着材2に対して通電電圧が100v1通電
電流が4Aの条件で通電した場合の昇温曲線を示す。昇
温特性は活性炭繊維の不純物濃度によるが、通常、この
第3図に示すように、吸着材は通電開始後約60秒以内
に130℃に達し、80℃という脱着に必要な温度には
極めて速やかに達する。
この吸着材2を内装した吸着塔1は第2図に示す溶剤回
収装置に組み立てられる。
即ち、前述のごとく、吸着塔1内には、フェルト状又は
シート状の吸着材2が収納されており、この吸着材2に
は外部電源3が接続されていて、吸着材2と電源3との
間にはスイッチ4が介装されている。これにより、スイ
ッチ4をオンにすると、吸着材2に対し電源3から給電
され、吸着材2自身が抵抗発熱するようになっている。
また、吸着塔1内には配管9を介してフロン含有空気が
供給され、このフロン含有空気は吸着塔1内の吸着材2
を通過してフロンを吸着除去される。得られた清浄ガス
は吸着塔1から配管11を介して大気中に放出される。
配管8にはブロア5が介装されていてフロン含有空気を
吸着塔1に送給するようになっており、また、配管9,
11には夫々開閉弁10.12が介装されていて、夫々
吸着塔1に対するガスの供給及び排出を制御するように
なっている。
また、吸着塔1のガス排出口には配管13も連結されて
いて、この配管13により吸着塔1の排出ガスが真空ポ
ンプ6を介して凝縮器7に供給される。即ち、真空ポン
プ6は吸着塔1内を真空に吸引し、吸着塔1からの排出
ガスを凝縮器7に送り込む。なお、配管13にはこの吸
着塔1内の吸引を制御する開閉弁14が介装されている
凝縮器7内には冷却水が通流するようになっており、凝
縮器7内に送給されたガスは凝縮器7内で冷却され、ガ
ス中のフロン及び水分が凝縮されて液体となる。この液
体は、配管16を介して分離器8に送給され、水とフロ
ン液とに比重分離され、フロン液はストレージタンク8
aに回収される。
このように構成されたフロン回収装置においては、先ず
、開閉弁10.12を開、開閉弁14を閉にしてブロア
5によりフロン含有空気を吸着塔1に供給する。また、
スイッチ4はオフにする。
そうすると、常温の吸着材2はフロン含有空気中のフロ
ンを吸着し、フロンが除去された清浄ガスが吸着塔1か
ら排出される。この清浄ガスは配管11を介して大気中
に放散される。
所定時間経過してフェルト状又はシート状の吸着材2の
吸着能が飽和した後、又は飽和の直前に、開閉弁10を
閉にしてフロン含有空気の供給を停止し、開閉弁12を
閉、開閉弁14を開にする。
そして、スイッチ4をオンにする。そうすると、フェル
ト状又はシート状の吸着材2は電源3から給電されて抵
抗発熱し、所定の温度まで通電加熱される。
これにより、前述の吸着工程で吸着材2に吸着されてい
たフロンが脱着され、放出されたフロンを高濃度で含有
する吸着塔1内の空気はポンプ6により吸引されて凝縮
器7に供給される。この吸着塔1からの排出ガスは凝縮
器7内で冷却されてフロン及び水分が凝縮し、液体とな
る。この液体は分離器8に送給されて水とフロン液とに
分離され、フロン液はタンク8aに回収される。
次いで、所定時間経過して、吸着材2の脱着工程が終了
した後、開閉弁10.12を開、開閉弁14を閉にして
、再度吸着工程に移る。このようにして、吸着工程及び
脱着工程を交互に実施することにより、フロン含有空気
からフロンが回収される。
本実施例においては、吸着材からフロンを脱着する再生
処理に蒸気を使用しないので、蒸気の使用に伴う従来の
フロン回収装置の種々の欠点を解消することができる。
しかも、本発明に係るフロン吸着材を使用することによ
り、通電加熱によって迅速に昇温させることかできるの
で、処理効率が低下することもない。
また、蒸気を使用して吸着材を再生する場合には、約1
00℃に吸着材を加熱することになるが、本実施例にお
いては、真空ポンプ6(排気手段)により吸着塔1内を
排気しているので、加熱温度は約80℃と低くても足り
る。このため、吸着材の所要加熱エネルギが低い。
更に、本実施例の吸着材2はフェルト状をなしているの
で、吸着塔1内に折り畳んで内装することにより極めて
長いものを小空間に配置することができる。従って、吸
着材2の抵抗値を容易に高くすることができるので、極
めて迅速に吸着材を昇温させることかできる。一方、吸
着材2がフェルト状であり、比較的弾性を有するので、
電極2bは吸着材2をその厚さ方向に挾んで締め付ける
ことにより吸着材2に固定することができる。このため
、電極2bと吸着材2との間の接触性が高く、吸着材2
における通電領域の不拘−及びこの不均一に起因する温
度不均一を回避することができる。
なお、本実施例の具体的使用条件の一例は以下の通りで
ある。
対象フロン:CFC113 通電電極;活性炭繊維フェルト 大きさ 30 X300 X1200mm比表面積!6
24■2/g 処理対象ガス;CFC113を5400ppm含有する
空気 2鳳3/分 吸着処理時間;6分/塔 脱着処理時間;昇温減圧 5分30秒/塔冷却   3
0秒/塔 浄化ガス濃度;CFC113124pp■回収効率  
;98% 脱着減圧条件; 42Torr 脱着昇温条件;80℃ 第4図は本発明の他の実施例に係るバッチ式のフロンガ
ス回収装置を示すブロック図である。このフロンガス回
収装置は第1吸着塔21と第2の吸着塔22の2つの吸
着塔を有し、バッチ式の吸着工程及び脱着工程を交互に
繰り返すことにより、双方の吸着塔21.22により連
続的なフロンガス回収処理を可能にしたものである。各
吸着塔21.22には第1の実施例と同様の吸着材(図
示せず)が収納されており、各吸着材は通電加熱制御さ
れるようになっている。
フロン含有空気23はブロア27aにより配管41 (
41a、41b)を介して夫々吸着塔21゜22に分岐
供給されるようになっている。配管41a、41bには
夫々開閉弁28.29が介装されていて、この開閉弁2
8.29は各吸着塔21゜22へのフロン含有空気23
の供給を制御する。
冷却空気はブロア27bにより配管42(42a、42
b)を介して吸着塔21.22から分岐吸引される。そ
して、配管42a、42bには夫々開閉弁30.31が
介装されていて、この開閉弁30.31は各吸着塔21
.22への冷却空気の吸弓を制御する。
また、再生用キャリアガスは配管43(43a。
43b)を介して吸着塔21.22に分岐供給されるよ
うになっており、配管43a、43bには夫々開閉弁3
4.35が介装されている。この開閉弁34.35は夫
々吸着塔41.42への再生用キャリアガスの供給を制
御する。また、配管43には定圧弁50が設けられてい
て、吸着塔21又は22か所定圧以下に吸引される条件
になって始めて定圧弁50を介して吸着塔外より再生用
キャリアガスを供給できるようになっている。
一方、吸着塔21.22のガス排出口には夫々配管44
 a、  44 bが連結されていて、この配管44a
、44bは集合して排気エアータンク44に連結されて
いる。各配管44a、44bには開閉弁32.33が介
装されていて、吸着塔21゜22からの浄化空気26の
排出を制御するようになっている。排気エアータンク4
4からは浄化空気26が大気中に放散される。
また、吸着塔41.42の他のガス排出口には夫々配管
45a、45bが連結されていて、この配管45a、4
5bは配管45に集合するようになっている。そして、
各配管45a、45bには夫々開閉弁38.37が介装
されていて、各吸着塔21.22からの再生後ガスの排
出を制御するようになっている。配管45には真空ポン
プ51が設けられていてこの真空ポンプ51により再生
後ガスの吸引を行う。更に、この真空ポンプ51の出口
側には配管52が設けられ、コンデンサ38が連結され
ており、再生後ガスはコンデンサ38にて冷却水により
冷却されて液化する。この液体は配管46を介して水分
離器3θに送給され、液体中の水とフロン液とが水分離
器39により分離される。このフロン液は配管47を介
してストレジタンク40に送給されて蓄積される。また
、コンデンサ38での非凝縮ガスは、水分離器39を介
してリサイクルエアータンク53に集合され、再度吸着
作用を行わせるために、配管54を介してブロア27a
の入口部に戻されると共に、一部は配管43を介して再
生用キャリアガスとして使用される。なお、配管54に
は必要以上のリサイクルエアーの送気を防止するために
流量調整弁55が設けられている。
次に、このように構成された本実施例に係るバッチ式フ
ロンガス回収装置の動作について説明する。
先ず、第1の吸着塔21に収納されている吸着材が再生
後のもので活性の状態になり、第2の吸着塔22に収納
されている吸着材が吸着後のものでフロンを十分に吸着
している状態にあるとする。
この場合、開閉弁28.32を開、開閉弁29゜33を
閉、開閉弁30.31を閉、開閉弁34゜38を閉、開
閉弁35.37を開にする。そうすると、フロン含有空
気23はブロワ27aにより配管41aを介して吸着塔
21に送り込まれる。
このフロン含有空気23は吸着塔21内の吸着材を通過
してそのフロンを吸着除去された後、浄化空気26とし
て配管44aにより排気エアータンク44を介して吸着
塔21から排出される。
一方、吸着塔22内は、真空ポンプ51により配管45
b、45を介して吸引され、更に吸着塔22内の吸着材
は別途設けた電源から給電されて抵抗発熱し、所定温度
まで通電加熱される。そして、この吸着塔22内の吸着
材は吸着材中に設けられた熱電対により測温されて温度
制御される。
これにより、吸着塔22は減圧下で速やかに昇温してフ
ロンを脱着し、このフロンを高濃度で含有する排出ガス
は、コンデンサ38に供給される。
更に真空ポンプ51の吸引作用により吸着塔22内が所
定圧以下に達すると配管43に設けられた定圧弁50を
介してリサイクルエアータンク53内のガスが再生用キ
ャリアガスとして配管43゜43bから吸着塔22に供
給されて、吸着塔22内の吸着材の再生を促進させる。
このようにして脱着されたフロンガスはコンデンサ38
で凝縮されて水分及びフロンが液化し、フロン液は分離
器8で水から分離された後、ストレージシンク40に回
収される。一方、コンデンサ38で未凝縮となったガス
成分は、分離器8から配管56を介してリサイクルエア
ータンク53に導かれ、前述の再生用キャリアガスとし
て用いられる他に、残部のガスは配管54を介して再度
回収すべくフロンガス含有空気用ブロワ27aの入口に
戻され、外部排出を極力少なくさせる構成としている。
次いで、一定時間経過後、開閉弁28.32は開のまま
で第1の吸着塔21の吸着工程を継続しつつ、開閉弁3
6.37を閉にして第2の吸着塔22の脱着工程を停止
する。そして、開閉弁31゜33を開にして、フロンを
殆ど又は全く含有しない冷却空気を排気エアータンク4
4から吸着塔22に供給し、この冷却空気を吸着塔22
内の吸着材に通過させ、従前の脱着工程にて加熱された
活性炭等の吸着材を冷却させる。吸着塔22から排出さ
れた冷却後ガスは配管42b、42を介して冷却ブロワ
27bで吸引された後、再び排気エアータンク44に戻
される。なお、大容量機の場合には、外部から直接吸着
塔22に吸引し、ブロワ27bより外部排出させた方が
良い。また、この冷却工程中は吸着塔22中の吸着材へ
の通電は停止されており、吸着材の吸着作用が可能な温
度域まで冷却することを目的とする。
次いで、一定時間経過後、開閉弁29を開、開閉弁34
.36を開、開閉弁28.32を閑、開閉弁31を閑に
する。なお、開閉弁33は開のまま、開閉弁30.35
.37は閑のままである。
これにより、フロン含有空気23は第2の吸着塔22の
吸着材を通過してフロンが吸着される。
一方、第1の吸着塔の減圧下での通電加熱により第1の
吸着材に吸着されていたフロンを脱着する。
フロン及び水分を含むガスはコンデンサ38及び水分離
器39に送られてフロン液が回収される。
次いで、一定時間経過後、開閉弁34.36を閉にし、
開閉弁30.32を開にして冷却空気を第1の吸着塔に
供給する。これにより、第1の吸着塔は脱着工程から冷
却工程に移る。
このようにして、吸着工程、脱着工程及び冷却工程を1
サイクルとして各開閉弁が切り換り、フロン含有空気2
3からフロン液を回収する。そして第1の吸着塔21が
吸着工程の場合は、第2の吸着塔22が脱着工程及び冷
却工程を実施しており、第2の吸着塔22が吸着工程の
場合は、第1の吸着塔21が脱着工程及び冷却工程を実
施している。その結果、フロンガスを連続的に排空気中
から回収することができる。なお、フロンガスの回収が
連続的でなくてもよい場合は1つの吸着塔のみで一定時
間毎に吸着、脱着及び冷却の各工程を実施させてもよい
。また、吸着工程の時間と、脱着及び冷却工程の総時間
とが一致しない場合には、3塔以上の吸着塔を使用する
こともある。2塔に限らず、3塔以上の多数基設けても
よい。
[発明の効果コ 本発明によれば、フロンを代表とする溶剤の吸着能が優
れていると共に、抵抗値が十分高く、通電加熱による昇
温が速いフェルト状又はシート状の吸着材を使用してフ
ロンの吸着及び脱着(再生)を行うと共に、この脱着時
には吸着材を通電加熱及び減圧処理することによりフロ
ンを脱着させるから、フロンの脱着(吸着材の再生)に
蒸気を使用しないため、蒸気の使用に伴う種々の欠点を
解消することができる。また、本発明においては、脱着
(再生)時に吸着塔内を排気するので、吸着材の所要加
熱温度が低いため、再生に必要なエネルギを低減するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例装置にて使用する吸着塔及びこ
の吸着塔に内装された吸着材を示す模式図、第2図は本
実施例に係る溶剤回収装置を示すブロック図、第3図は
本実施例の吸着材の昇温特性を示すグラフ図、第4図は
本発明の他の実施例に係る溶剤回収装置を示すブロック
図、第5図は従来の溶剤回収装置を示すブロック図であ
る。 1;吸着塔、2:吸着材、2b:電極、3;電源、4;
スイッチ、5;ブロア、6;真空ポンプ、7;凝縮器、
8;分離器 第1図 放出 15 0 5 0 通 電 時 間 (Sec)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)主成分が活性炭でありシート状又はフェルト状に
    成形された溶剤吸着材を収納した吸着塔と、この吸着塔
    に溶剤含有ガスを通流させて清浄ガスを得る溶剤含有ガ
    ス通流手段と、前記溶剤吸着材を通電加熱する通電加熱
    手段と、前記吸着塔内を排気する排気手段と、前記吸着
    塔からの排気ガスを冷却して溶剤を凝縮させる凝縮手段
    と、前記吸着塔に対する溶剤含有ガスの通流と通電加熱
    及び排気とを択一的に選択する選択手段とを有すること
    を特徴とする溶剤回収装置。
JP1144986A 1989-06-07 1989-06-07 溶剤回収装置 Pending JPH0312217A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5992389A (en) * 1997-04-22 1999-11-30 Unisia Jecs Corporation Apparatus and method for controlling fuel injection of an internal combustion engine

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5992389A (en) * 1997-04-22 1999-11-30 Unisia Jecs Corporation Apparatus and method for controlling fuel injection of an internal combustion engine

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