JPH0312168A - 揮発性成分含有体 - Google Patents

揮発性成分含有体

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JPH0312168A
JPH0312168A JP1146230A JP14623089A JPH0312168A JP H0312168 A JPH0312168 A JP H0312168A JP 1146230 A JP1146230 A JP 1146230A JP 14623089 A JP14623089 A JP 14623089A JP H0312168 A JPH0312168 A JP H0312168A
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JP
Japan
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evac
solid
vinyl acetate
catalyst
volatile component
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Pending
Application number
JP1146230A
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English (en)
Inventor
Jiyunya Okada
岡田 惇也
Norio Aibe
紀夫 相部
Yoshio Hata
善夫 畑
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Publication date
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  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 鼠!直へ杜肚立』 本発明は香料などの揮発性の有効成分を含浸し長期に亙
り該含浸成分を放出してその効果を発揮する徐放性の揮
発性成分含有体に関する。
従来の技術および課題 従来、徐放性の揮発性成分含有体、例えば香料を含浸し
た香料組成物としては、寒天、カラギーナンなどの水溶
性ゲルに香料を分散させた所謂ゲル芳香剤がある。しか
しながら、このような水溶性ゲルを用いた香料組成物は
外力に弱い。また含有し得る香料の量が少なく、ゲルに
皮膜が形成されるため香料の有効揮発率も小さい。さら
に、水溶性ゲルであるため氷点以下の使用には適さない
このような欠点を改善する香料組成物として、エチレン
−酢酸ビニル共重合体成型品に炭化水素および/または
エステル類を成分とする香料を含浸させたものが掛案さ
れている(特公昭60−2064号参照)。エチレン−
酢酸ビニル共重合体(以下、EVAcともいう)は、香
料に対して膨潤性、溶解性を有するポリ酢酸ビニルの性
質と、これとは逆に耐香料性に優れたポリエチレンの性
質とを併せ持つ。この共重合体は酢酸ビニル含量19〜
40重量%において、適度の香料を含浸することができ
るが、含浸した香料の揮散が極めて速やかで、この揮散
速度を制御する方法もない。
さらに、香料を含浸したペレットなど固形の樹脂は、香
料により膨潤、軟化するため融着しやすい。かかる融着
を防止するためにエチレン−酢酸ビニル共重合体にも香
料にも溶解しないタルク、ポリエチレングリコールなど
の微粉で前記樹脂を被覆する提案もなされている(特開
昭59−65号参照)。しかしながら、かかる方法では
保存中のペレットなど固形樹脂の固着を防止することは
できるが、EVAc粒子に香料を含浸させる際に生じる
粒子の固着を防止することはできない。
本発明者らは、前記問題点について種々検討を行った結
果、エチレン−酢酸ビニル共重合体のケン化物であるエ
チレン−ビニルアルコール共重合体の耐香料性は著しく
高いこと、該EVAcペレットを非溶媒中でケン化する
ことによりその粒子表面のみがケン化されること、さら
には得られたペレットの耐熱性が優れていること知り本
発明を完成するに至った。
課題を解決するための手段 本発明は、表面層のケン化されたエチレン−酢酸ビニル
共重合体固形物、および該共重合体固形物に含浸された
揮発性有効成分からなることを特徴とする揮発性成分含
有体およびその製造法を提供するものである。
本発明の揮発性成分含有体は、固形のエチレン酢酸ビニ
ル共重合体の表面に適当なケン化層が形成されており、
内部に含浸された有効成分に対して親和性の少ない層が
表面に形成されて含有成分に対する優れた徐放性を示す
。該表面ケン化層は、通常固体表面より0.5mm以下
、好ましくは0.1〜0.2mmの範囲にわたる。
つぎに、本発明の揮発性成分含有体をその好ましい製造
法に従って説明する。本発明にて用いられる固形のエチ
レン−酢酸ビニル共重合体は、ペレット状、球状、粒状
、ロッド状、ストランド状、シート状、板状などいかな
る形態のものであってもよい。これら固形物の最短径、
例えば粒状体、ペレットなどであれば最も短い径、また
シートであればシート厚さが、いずれも約1mm以上で
あればよい。最短径がこれより小さいと、非溶媒を用い
た表面からのケン化によっても固形物の中心部にまでケ
ン化が進行し、固体の“表面ケン化層”か形成されない
なお、エチレン−酢酸ビニル共重合体は高圧法、溶液法
など従来公知の製造法にて製造されたものがいずれも用
いられ、メルトインデックスが1〜500g710分(
190℃、2160g)、好ましくは2〜400g/l
o分(前記と同様)のものが用いられる。共重合体中の
酢酸ビニル含量は、17〜50重量%、好ましくは19
〜33重量%である。酢酸ビニル含量が17重量%より
低いと、表面ケン化層の徐放効果が充分でない。また5
0重量%を越えると、共重合体が低級アルコールなどに
も溶解し、固体形状が保ち得ず表面層のみのケン化が行
えない。
本発明の表面がケン化されたEVAcを製造するには、
前記固形のペレットなどの形状を有するエチレン−酢酸
ビニル共重合体を非溶媒中で原形を保持しつつケン化触
媒を用いてその表面をケン化し、これを乾燥した後、香
料等の揮発性有効成分を含浸させる。
ケン化触媒としては、アルカリ触媒、酸触媒があるが、
アルカリ触媒が好ましく、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド
等が好ましく用いられる。
また、その使用量はEVAcに対し、1〜40重量%、
好ましくは5〜30重量%である。
ケン化に使用する溶媒としては、メタノール、エタノー
ル、プロパツール等のアルコール類などEVAcを実質
的に溶解、膨潤しない適宜の溶媒が使用できるが、着色
防止のためメタノールが好ましい。また、EVAcを溶
解しない範囲において、テトラヒドロフラン、n−ブタ
ノール、トルエン等の良溶媒を混合することができる。
ケン化の反応温度は用いるEVAcの酢酸ビニル含量、
メルトインデックスにより異なるが、通常30〜100
℃で、かつ溶媒の沸点以下である。
得られるケン化度は用いるEVAcの酢酸ビニル含量に
よって異なるが、本発明では通常15〜60モル%、好
ましくは20〜40モル%、さらに好ましくは30〜4
0%モルに調整する。ケン化度が15モル%未満では、
香料等揮発性有効成分の揮散の持続効果が十分でなく、
また60モル%を越えると、有効成分の含浸量が低下し
好ましくない。
本発明に用いられる揮発性有効成分は、炭化水素、エス
テル、アルコール、アルデヒドなどを含む香料(精油;
ショウノウ、ハツカなど昇華性の成分を含む)、あるい
は適宜の消臭剤、害虫忌避剤、防菌剤、防カビ剤などが
挙げられる。
用いられる香料の代表的なものとしては、例えばリモネ
ン、α−ピネン、β−ピネン、シネオール(ユーカリブ
トール)等の炭化水素類及びまたはアミルアセテート、
シトロネリルアセテート、ペンジルサリシレート、ゲラ
ニルアセテート、ベンジルアセテート等のエステル類、
リナロール、ゲラニオール、シトロネロール、フェネチ
ルアルコール等のアルコール類、シトロネラール等のア
ルデヒド類などが挙げられる。
また、害虫忌避剤としては、前記香料でもあるリモネン
、シトロネロールをはじめ適宜公知の忌避剤が、さらに
消臭剤としては同様にα−ピネン、β−ピネン、シネオ
ールをはじめ適宜のものが用いられてよい。
得られたペレット等の固形物に香料などの揮発性有効成
分を含浸するには、常温、あるいは若干の加温下に両者
を混合すればよい。例えば、密閉容器に香料を入れ、こ
れに適当量のペレットを投入し密封して0.5〜48時
間放置する。
有効成分の含浸量はEVAcペレットのVAc含量、ケ
ン化率により異なるが、ペレット重量に対して20〜1
00%程度含浸させるのが好ましい。
発明の効果 本発明の揮発性有効成分の含有体は、有効成分の含浸量
を低下させずに揮発速度を制御することができ、従来の
未処理EVAc成形物に比べて揮発性成分の揮散期間が
著しく延びる。
また、従来酢酸ビニル含量の高いEVAcベレットは、
香料の含浸時にペレット表面が溶解して融着を生じてい
たが、本発明によればEVAc表面の耐香料性が向上し
融着せず取り扱いが容易となる。
及敷鯉 つぎに本発明を実施例に基づきさらに詳細に説明する。
各実施例の反応条件、試験結果を第1表にまとめて示す
。原料EVAcはI−X[の各試験群毎に対照として示
す所定のVAc含量のEvACを用いた(ただし、実施
例Xl−1は粒子全体が均一のケン化率を有する市販品
である)。また、香料を含浸したペレットは比較のため
I−XIの各群毎に同一の室内保存条件を履歴させた。
実施例1−1 撹拌装置のついた300m12の反応容器に酢酸ビニル
含櫃40重量%のEVAcベレヅト(三井ポリケミカル
(株)製、商品名二二バフレックス40LX)50gを
仕込み、メタノール200m12、ナトリウムメトキシ
ド5.0g(10重量%一対EVA C)を仕込み、5
0℃にて30分間反応を行った。反応終了後冷却し、メ
タノール、水でよく洗浄を繰り返し、真空乾燥機(60
℃)で2昼夜乾燥した。得られたEVAcケン化物は無
色透明のペレット状(ケン化度19.2モル%)であっ
た。
実施例1−2および実施例■〜X 前記実施例1−1と同様にして第1表に示す条件にてケ
ン化反応を行い、表面にケン化層を有するペレットを得
た。
(香料の含浸および揮散試験) 前記未処理のEVAcベレットおよびケン化反応を行っ
たEVAcペレット各10gを密閉容器に取り、香料2
.5gを加えて密封後、室温にて一夜放置した。香料を
含浸したペレットを取り出してシャーレ(直径7.5c
m)に拡げ室温に保存して、経時的に計量し香料の揮散
率を求めた。室内保存条件の相違による香料の揮散の差
を避けるため、保存の開始は各群毎に同時期より開始し
た。
したがって、表面ケン化による徐放性向上の評価は各群
の対照とのみ比較する。
第1表より明らかなごとくベレット表面をケン化した本
発明のEVAcペレットは、香料の揮散期間が未処理品
に対して2.5〜5倍以上延長する。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)表面層のケン化されたエチレン−酢酸ビニル共重
    合体固形物、および該共重合体固形物に含浸された揮発
    性有効成分からなることを特徴とする揮発性成分含有体
  2. (2)固形のエチレン−酢酸ビニル共重合体を該共重合
    体の非溶媒中にて触媒の存在下にケン化し、ついで該固
    形の共重合体に揮発性有効成分を含浸させることを特徴
    とする前記請求項1記載の揮発性成分含有体の製造法。
  3. (3)エチレン−酢酸ビニル共重合体の酢酸ビニル含量
    が17〜50重量%である前記請求項2記載の製造法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013069701A1 (ja) * 2011-11-07 2013-05-16 日信化学工業株式会社 水分散型気化活性物質徐放性製剤
WO2013069700A1 (ja) * 2011-11-07 2013-05-16 日信化学工業株式会社 水分散型気化活性物質徐放性製剤
WO2013069702A1 (ja) * 2011-11-07 2013-05-16 日信化学工業株式会社 水分散型気化活性物質徐放性製剤

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013069701A1 (ja) * 2011-11-07 2013-05-16 日信化学工業株式会社 水分散型気化活性物質徐放性製剤
WO2013069700A1 (ja) * 2011-11-07 2013-05-16 日信化学工業株式会社 水分散型気化活性物質徐放性製剤
WO2013069702A1 (ja) * 2011-11-07 2013-05-16 日信化学工業株式会社 水分散型気化活性物質徐放性製剤

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