JP2909855B2 - 入浴剤組成物 - Google Patents

入浴剤組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカプセル含有入浴剤組成
物に関し、更に詳細には保存安定性に優れ、かつ浴湯に
投入したときにカプセルの芯物質が徐々に放出されるこ
とにより芯物質の効果が持続する入浴剤組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、入浴剤は身体の清浄、入浴効果を
高めることを目的に利用されているものであり、種々の
組成を有するものが知られている。入浴剤に特に求めら
れる機能として色、香りの良さがあるが、これらはリラ
ックス性、入浴効果を高めるためには必須のものであ
る。入浴剤への賦香方法としては、(1)配合粉体に直
接香料をスプレー又は含浸させる、(2)予め香料保持
単体に香料を含浸させ、粉末化した香料として、入浴剤
配合生地に混合する、(3)予め水溶性高分子、活性剤
に香料を含浸又は混練したものを粉砕、粉末化、入浴剤
配合生地と混合する、(4)アラビアガム、アルギン酸
カルシウム、ゼラチン、PVA等を殻とし、香料を芯物
質としたカプセル香料を配合する(特開昭62−312
5号、特開昭62−223111号)、(5)香料をサ
イクロデキストリンに包接して配合する(特開昭62−
161720号、特開昭63−8309号)などの方法
が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、(1)、
(2)、(3)、(4)に示した方法によって香料を配
合した場合には、50℃、20日間という保存安定性試
験による品質試験を行うと、入浴剤成分との反応による
と推定されるにおいの変質が著しく、調香が難しい。ま
た、通常、入浴には、温度約40度の湯を使用するが、
従来の入浴剤に配合された香料はこの温度の湯中では速
やかに揮散してしまうため、調香された香りの持続が乏
しく、結果として色だけを楽しむ入浴剤となってしまう
等の欠点があった。
【0004】これらの問題を解決するためには、すなわ
ち、保存安定性向上に関しては入浴剤成分との反応が起
こりにくい香料を選定することが必要とされ、また、に
おいの持続性向上に関しては、多量の香料を使用しなく
てはならない等の制約があった。しかし、このような香
料を選択した場合には、入浴効果の良好な香りとならな
い等の問題があり、香料の大量使用の場合には、香料の
染みだしや製品の変色等の新たな問題が発生していた。
【0005】また、従来の方法により製造したカプセル
香料を含む生地を使用しても、顆粒状、錠剤型の様な圧
力成形品の場合、製剤過程の圧力によってカプセルの破
壊が認められ、香料の染みだしによる製品外観の悪化、
保存安定性の低下がおこり、品質を維持することは不可
能であった。
【0006】また、サイクロデキストリン使用の包接香
料については、香料の入浴剤生地への直接賦形方法と比
較して溶解時の匂いの持続は認められるものの同量の香
料配合率となるように調製した入浴剤に比べほんのわず
かに匂いの持続性が増すにすぎず、十分なものではなか
った。即ち、サイクロデキストリン自体の香料保持能力
が低く、香料含有率としては、メチル化β−サイクロデ
キストリンの場合、その重量の10%までしか香料を保
持することができないため、使用に際しては、匂いの強
さ、持続性を満たすために他の香料カプセルと比較して
値段の高いサイクロデキストリンを大量に使用しなくて
はならないという使用上の制限があった。
【0007】従って、本発明の目的は製剤過程及び保存
時の安定性に優れ、かつ芯物質の放出持続性の良好なカ
プセルを有する入浴剤組成物を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者らは上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、カ
プセルの殻として水溶性でなく水膨潤性の合成高分子を
用いれば、芯物質の放出が徐々に進行するため、当該芯
物質の効果が長時間持続すること、また当該カプセルは
一定の強度を付与すれば製剤過程及び保存時における安
定性に優れており、これを配合すれば入浴効果の良好な
入浴剤が得られることを見出し、本発明を完成した。
【0009】すなわち、本発明は水膨潤性合成高分子を
殻材とし、液体成分を芯物質とするカプセルであって5
00kg/cm2 の圧力で加圧したときに50%以上が破壊
されない強度を有するカプセルを含有する入浴剤組成物
を提供するものである。
【0010】本発明入浴剤組成物に配合されるカプセル
は、殻材として水膨潤性合成高分子を用い、芯物質とし
て液体成分を含むものである。殻材として用いられる合
成高分子は、芯物質が速やかに放出されて効果の持続性
に欠ける水溶性高分子ではなく、水膨潤性であることが
必要である。ここで、水膨潤性合成高分子は、水により
徐々に膨潤し、最終的には水中に分散して外観上残存し
なくなるものをいう。かかる水膨潤性合成高分子として
は、例えば(メタ)アクリル酸メチル(以下MMA)、
(メタ)アクリル酸(以下MAA)、ヒドロキシプロピ
ル(メタ)アクリル酸(以下HPMA)及びヒドロキシ
エチル(メタ)アクリル酸(HEMA)から選ばれる1
種もしくは2種以上の単量体の重合体が挙げられるが、
就中、(メタ)アクリル酸−(メタ)アクリル酸メチル
共重合体が特に好ましい。これらの共重合体によるマイ
クロカプセルは、(1)中性領域からアルカリ性の一般
に入浴されるpH領域で徐々に膨潤し、しかも凝集するこ
となく最終的には完全に溶解する、(2)保存時の内包
物(芯物質)が漏れ出して香りが変質するようなことが
ない、(3)耐圧性に優れ、粉末型の入浴剤にも錠剤型
の入浴剤にも使用できるという優れた特性を有する。す
なわち、(メタ)アクリル酸−(メタ)アクリル酸メチ
ル共重合体は、その組成比を変えることによって、入浴
時の幅広いpH領域内で適切な溶解速度・香りの持続時間
を制御することが可能となる。(メタ)アクリル酸/
(メタ)アクリル酸メチルの比は通常、9/1〜1/9
の範囲であり、中性領域で溶解させるためには5/5〜
1/9の範囲が適当であり、アルカリ領域で溶解させる
には9/1〜5/5の範囲がよい。
【0011】芯物質としては液体成分であれば特に制限
されないが、香料が好ましい。香料は、天然、合成のい
ずれでもよく、香りの揮散抑制の効果を極めて有効に発
現させるためには、蒸気圧が0.001〜100mmHgの
範囲内のものが望ましい。蒸気圧が0.001mmHgより
小さい香料はそれ自体が徐々に揮散するため、揮散抑制
効果の点からはカプセル化の必要性がほとんどないため
である。一方、蒸気圧が100mmHgを超えるものも使用
可能であるが揮散性が高く、取扱いが困難である。芯物
質として選ばれる香料は、例えば、天然香料としては、
レモン油、グレープフルーツ油、ベルガモット油、パイ
ン油、カモミル油、ジャスミン油、スペアミント油、ペ
パーミント油、はっか油、テレビン油、ラベンダー油、
ローズ油、ネロリ油、シトロネラ油等が挙げられる。合
成香料としては、リモネン、α−ピネン、カンフェン、
テルピノーレン、ミルセン、オシメン等の炭化水素類;
リナロール、ゲラニオール、シトロネロール、l−メン
トール、ベンジルアルコール、フェニルエチルアルコー
ル、アニスアルコール、シンナミックアルコール等のア
ルコール類;n−オクチルアルデヒド、シトラール、シ
トロネラール、ペリラアルデヒド、サイクラメンアルデ
ヒド、シネンサール等のアルデヒド類;メチル−n−ア
ミルケトン、l−カルボン、メントン、アセトフェノ
ン、α−ヨノン、ヌートカトン等のケトン類;酢酸イソ
アミル、酢酸ゲラニル、ギ酸ベンジル、プロピオン酸リ
ナリル、安息香酸メチル、桂皮酸メチル、サリチル酸エ
チル、ジャスモン酸メチル等のエステル類;安息香酸、
桂皮酸、フェニル酢酸等の酸類およびラクトン類;アセ
タール類;含窒素化合物等が挙げられる。また、芯物質
として、香料の粘度、流動性の調整のためにアルコー
ル、エチレングリコール、プロピレングリコール等を添
加したり、必要に応じて油脂類、生薬類、色素類等を添
加することも可能である。
【0012】かかるカプセルは、常法に従って製造され
る。すなわち、例えば、適当な分散剤、例えばポリビニ
ルアルコール等を5〜7重量部(以下、単に部という)
を含む精製水50〜70部に、芯物質2〜20部、(メ
タ)アクリル酸/(メタ)アクリル酸メチルを1/9〜
9/1の比で合わせて2〜20部加え、超音波ホモジナ
イザー等の適当な分散機で分散し、重合開始剤、例えば
アゾビスイソブチロニトリル、ベンゾイルペルオキシド
等を少量添加して60〜80℃で5〜10時間重合反応
をおこなう。生成した固形物を濾過、水洗し、常温で乾
燥することによって平均粒径10〜100μmのマイク
ロカプセルを得る。ここで、芯物質は製剤としての合成
高分子に対し10〜70重量%、特に20〜60重量%
であることが好ましい。
【0013】かくして得られるカプセルの強度は、50
0kg/cm2の圧力で加圧したときに50%以上(好まし
くは70%以上)のカプセルが破壊されずに残るもので
あることが必要である。錠剤の入浴剤の場合、通常40
0〜500kg/cm2 の成形圧がかかるが、前記のカプセ
ルの強度を有すれば製剤過程でカプセルが破壊されるこ
とが少なく、かつ保存時も安定である。またカプセルの
粒径は、1000μm以下、特に100μm以下が好ま
しい。
【0014】上記のカプセルの本発明入浴剤組成物への
配合量は、組成物全量に対して0.01〜20重量%、
特に0.1〜3重量%であるのが好ましい。
【0015】本発明の入浴剤組成物には、上記カプセル
以外に通常入浴剤に配合される成分を配合することがで
きる。かかる成分の例としては、炭酸水素ナトリウム、
炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム、硫酸ナトリウム、塩
化ナトリウム、塩化カリウム、硫酸マグネシウム、炭酸
マグネシウム、硫酸アルミニウム、ポリリン酸ナトリウ
ム、リン酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム等の無機塩
類;クエン酸、フマル酸、コハク酸、アジピン酸等の有
機酸類;生薬類、油脂類、色素類等が挙げられる。
【0016】本発明入浴剤組成物は常法に従い、カプセ
ルと他の成分を混合して、錠剤、顆粒剤等の形態とする
ことができる。なお、炭酸塩及び中和剤を併用した発泡
性入浴剤とするこもできる。
【0017】
【発明の効果】本発明の入浴剤組成物は、製剤過程及び
高温条件下においても安定性に優れ、かつ芯物質の放出
持続性に優れるため、入浴効果が持続するものである。
【0018】
【実施例】つぎに実施例を示して本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれにより制限されるものではない。
なお、実施例中、特に記載しない以外は、部は重量部、
%は重量%である。
【0019】製造例1 (1)(カプセルAの製造) MMA252g、MAA28g、レモン調調合香料12
0gと重合開始剤V−601(和光純薬(株)製)1.
2gからなるモノマー溶液相、及びイオン交換水118
8g、PVA12g、フェリシアン酸カリウム0.1g
とEDTA0.1gからなる分散媒相をビーカーに入
れ、TKホモミキサーを用いて粒子径が5μとなる様に
十分に分散させた。5lフラスコに分散液を移したの
ち、フラスコ系内を乾燥N2 にて置換した。その後適度
な攪拌を行いながら65℃に液温を12時間保ち、重合
を行った。重合物はろ過し、ろ液のpHが中性になるまで
水を用いて十分に洗浄し、白色状ウェット状ケークを得
た。フリーズドライ乾燥機を用いて乾燥し、偏光顕微鏡
下、約5μの粒径をもつマイクロカプセルであることを
確認した。カプセル収率は69%であった。更にアセト
ン抽出物をGCで確認した結果、香料含有率が32%で
あった。 (2)(破壊率の測定) カプセルA10gを30φの金型に入れ、理研(株)製
油圧打錠機を用いて縦方向500kg/cm2 の条件で加圧
成形した。加圧成形品少量(約0.1g)を試験管に取
ってイオン交換水約5mlを用いて超音波洗浄器を使用し
て成形品を分散させた。分散液をスライドガラスに取
り、偏向顕微鏡(400倍)を使用してカプセル数をカ
ウントし、圧縮によるカプセル破壊率を求めた。 測定カプセル数:354個 破壊カプセル数: 12個 カプセル破壊率: 3%
【0020】実施例1 下記に示す配合組成の入浴剤を細川ミクロン(株)製ナ
ウターミキサー(NX−S)に合計20kgとなるように
仕込み、10分間混合した。混合粉体30gをアルミ箔
に高分子膜をラミネートしたフィルムで作った袋に入
れ、ヒートシールして密封した。 (組成) 芒硝 50部 重曹 40部 カプセルA 2部 PEG6000パウダー 7部 着色剤(緑色204号) 適量
【0021】実施例2 下記に示す配合組成の入浴剤を細川ミクロン(株)製ナ
ウターミキサー(NX−S)に合計20kgとなるように
仕込み、10分間混合した。混合粉体を打錠機(マシー
ナ(株)製、DC−WD型)を用い10トンの打錠圧で
製錠し、直径50mm、厚さ17mm、50gの錠剤型入浴
剤を製造した。この錠剤をアルミ箔に高分子膜をラミネ
ートしたフィルムで作った袋に入れ、ヒートシールして
密封した。 (組成) 重曹 30部 ソーダ灰 18部 コハク酸 20部 フマル酸 20部 PEG6000パウダー 10部 カプセルA 2部 着色剤(青色1号) 適量
【0022】製造例2 (1)(カプセルBの製造) MMA108g、MAA12g、ライム調調合香料12
0gと重合開始剤V−601(和光純薬(株)製)1.
2gからなるモノマー溶液相、及びイオン交換水118
8g、PVA12g、フェリシアン酸カリウム0.1g
とEDTA0.1gからなる分散媒相をビーカーに入
れ、TKホモミキサーを用いて粒子径が5μとなる様に
十分に分散させた。5lフラスコに分散液を移したの
ち、フラスコ系内を乾燥N2 にて置換した。その後適度
な攪拌を行いながら65℃に液温を12時間保ち、重合
を行った。重合物はろ過し、ろ液のpHが中性になるまで
水を用いて十分に洗浄し、白色状ウェット状ケークを得
た。フリーズドライ乾燥機を用いて乾燥し、偏光顕微鏡
下、約5μの粒径をもつマイクロカプセルであることを
確認した。カプセル収率は72%であった。更にアセト
ン抽出物をGCで確認した結果、香料含有率が48%で
あった。 (2)(破壊率の測定) カプセルB10gを30φの金型に入れ、理研(株)製
油圧打錠機を用いて縦方向500kg/cm2 の条件で加圧
成形した。加圧成形品少量(約0.1g)を試験管に取
って0.1Nの塩酸約5mlを用いて超音波洗浄器を使用
して成形品を分散させた。分散液をスライドガラスに取
り、偏向顕微鏡(400倍)を使用してカプセル数をカ
ウントし、圧縮によるカプセル破壊率を求めた。 測定カプセル数:250個 破壊カプセル数: 45個 カプセル破壊率: 18%
【0023】実施例3 以下に示す配合組成の入浴剤をVブレンダー(三喜製作
所(合名)製)に合計5kgとなるように仕込み、10分
間混合し、その後に、ブリケッティングマシン(新東工
業(株)製)を用いて粒径5mmの顆粒とし、入浴剤を製
造した。この顆粒をアルミ箔に高分子膜をラミネートし
たフィルムで作った袋に25gずつ入れ、ヒートシール
して密封した。 (組成) 重曹 30部 ソーダ灰 25部 コハク酸 20部 フマル酸 10部 乾燥芒硝 3.8部 PEG6000パウダー 8部 カプセルB 1.6部 粉末化香料 0.4部 着色剤 (青色1号、黄色202号) 適量
【0024】比較例1 実施例1において、カプセルAを除いた部分に香料0.
9部を直接賦香法により添加し、乾燥芒硝をバランスと
して全量を100部とした(香料配合率としては同
率)。
【0025】比較例2 実施例2において、カプセルAを除き、使用調合香料を
同重量のケイ酸カルシウムに含浸させた粉末化香料に変
更し、配合処方において2部(香料配合率としては同
率)混合した。
【0026】製造例3 (1)ゼラチン30%、グリセリン5%の40℃水溶液
が外側ノズル部、香料(リモネン含有ライム調調合香
料)が内側ノズル部となるように二重ノズルにセット
し、カプセル受け器には、40℃に加温した流動パラフ
ィンをセットし、二重ノズルから生成されたカプセルを
捕集した。捕集したカプセルは、最終的にエタノールを
使用して洗浄し、30℃まで徐々に加温・除湿の条件下
で乾燥後、中心粒径1mmφの球状カプセルとしたゼラチ
ンカプセル化香料を得た。香料を抽出後、HPLCにて
香料中のリモネンを定量した結果、ゼラチンカプセル化
香料中の香料は50%であることを確認した。 (2)ゼラチンカプセル化香料10gを30φの金型に
入れ、理研(株)製油圧打錠機を用いて縦方向500kg
/cm2の条件で加圧成形した。加圧成形品少量(約2
g)をビーカーに取り、流動パラフィン約50mlを用い
て超音波洗浄器を使用して成形品を分散させた。分散液
をシャーレーに取り、目視にてゼラチンカプセル化香料
カプセル数をカウントし、圧縮によるカプセル破壊率を
求めた。 測定カプセル数:50個 破壊カプセル数:42個 カプセル破壊率:84%
【0027】比較例3 実施例3において、カプセルBをゼラチン/ライム調調
合香料=50/50の組成で中心粒径1mmφの球状カプ
セルとしたゼラチンカプセル化香料(製造例3)に変更
し、同量比率生地に配合した。
【0028】製造例4 メチル化β−サイクロデキストリンを40℃の温水に溶
解し、飽和溶液を作成した。この溶液を撹拌しながら香
料(リモネンを含むライム調調合香料)を滴下していっ
たところ、水不溶物の生成が認められた。水不溶物を回
収ろ過し、凍結乾燥し、包接カプセルを得た。香料を抽
出後、HPLCにて香料中のリモネンを定量した結果、
包接カプセル中の香料は10%であることを確認した。
【0029】比較例4 実施例3において、カプセルBをメチル化β−サイクロ
デキストリンにて包接したカプセル香料(製造例4)8
部とし、生地に配合した。
【0030】試験例1 実施例1〜3及び比較例1〜4の入浴剤について、保存
試験及び浴槽溶解試験を行い、品質を評価した。
【0031】(1)試験方法保存試験 50℃恒温槽にフィルム包装したサンプルを20日間保
存し、包装の膨れの有無、内容物の外観、匂いの変化を
評価した。比較として、5℃同一期間保存試験品を使用
した。包装の膨れ、内容物の色、匂いの変化は、製品上
問題ありと判断した。浴槽溶解試験 におい官能ボックスに浴槽を設置し、40℃、150l
の湯を張り、浴槽に試験浴剤を投入し、匂いの強さ、変
質の有無について香料専門パネラーが評価した。
【0032】(2)評価判定保存試験評価項目 『外観変化の有無』、『匂い変質の有無』及び『膨れ発
生の有無』 ◎:変化なし、○:僅かに変化を認める−問題なし △:かなり変化を認める −問題あり(使
用不可) ×:明らかな変化を認める −問題あり(使
用不可)溶解性試験評価基準 ◎:十分に匂う、○:匂う −使用上の問題なし △:僅かに匂う、×:匂わない−使用上の問題あり(使
用不可)総合評価 ◎:使用上の問題なし ×:使用上の問題あり(使用不可)
【0033】(3)評価結果 結果を表1に示す。
【0034】
【表1】
【0035】実施例1、2及び3は、50℃、20日間
の過酷な保存安定性試験において優れた品質安定性を示
し、且つ、浴槽溶解試験においても香りの持続性に優れ
ている入浴剤であることが確認された。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−287524(JP,A) 特開 平3−220119(JP,A) 特開 平3−128314(JP,A) 特開 昭62−283916(JP,A) 特開 昭62−223111(JP,A) 特開 昭60−16915(JP,A) 特開 平5−17338(JP,A) 特開 昭47−39111(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61K 7/50

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水膨潤性合成高分子を殻材とし、液体成
    分を芯物質とするカプセルであって、500kg/cm2
    圧力で加圧したときに50%以上が破壊されない強度を
    有するカプセルを含有する入浴剤組成物。
  2. 【請求項2】 カプセル強度が、500kg/cm2 の圧力
    で加圧したときに70%以上が破壊されないものである
    請求項1記載の入浴剤組成物。
  3. 【請求項3】 カプセルの芯物質が香料である請求項1
    記載の入浴剤組成物。
  4. 【請求項4】 カプセルの粒径が、1000μm以下の
    ものである請求項1記載の入浴剤組成物。
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