JPH0311926Y2 - - Google Patents

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JPH0311926Y2
JPH0311926Y2 JP16435284U JP16435284U JPH0311926Y2 JP H0311926 Y2 JPH0311926 Y2 JP H0311926Y2 JP 16435284 U JP16435284 U JP 16435284U JP 16435284 U JP16435284 U JP 16435284U JP H0311926 Y2 JPH0311926 Y2 JP H0311926Y2
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JP
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microstrips
rotating part
fixed part
part side
microstrip
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JP16435284U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、回転部と固定部の間で信号伝送を行
うための回転結合器に関し、例えば回転磁気ヘツ
ド型ビデオテープレコーダ等に適用される。
〔従来の技術〕
一般に、回転磁気ヘツド型ビデオテープレコー
ダでは、回転部に設けられている回転磁気ヘツド
に対する記録ビデオ信号や再生ビデオ信号の授受
を行うのに、ロータリートランスが広く用いられ
ている。
従来より一般に知られているロータリートラン
スは、例えば第3図に示すように、フエライトに
て形成された回転部1と固定部2を備え、互いに
対向する各周面に巻装埋設された1次コイル3と
2次コイル4が磁気的に結合して、各コイル3,
4で信号伝送を行うような構造になつている。な
お、各コイル3,4からは、それぞれ外部接続用
の引出線7,8が導出されている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
一般に、コイル間の磁気結合を利用して信号伝
送を行うロータリートランスでは、コイルのイン
ダクタンスが浮遊容量の影響により、伝送できる
信号帯域巾が狭く、60MHz程度が限界であつた。
近来、デジタルVTR、データレコーダ、高品位
テレビジヨン等の開発に伴い取り扱う信号の広帯
域化が進み、広帯域の伝送特性を有する回転結合
器が必要とされている。
そこで、本考案は、上述の如き従来のロータリ
ートランスにおける問題点に鑑み、広帯域の伝送
特性を有する回転結合器を提供することを目的と
するものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案に係る回転結合器は、上述の問題点を解
決するために、同軸上に中心を有する少なくとも
2つの円周上に配置形成された少なくとも2つの
マイクロストリツプと、これら各マイクロストリ
ツプと誘電体層を介して平行に設けられた導体層
とにより構成され各一端がそれぞれ無反射終端抵
抗で終端された少なくとも2つのマイクロストリ
ツプラインを有し、上記同軸を回転中心とする回
転部と、上記同軸上に中心を有する少なくとも2
つの円周上でそれぞれ上記回転部側の各マイクロ
ストリツプと近接対向する位置に配置形成された
少なくとも2つのマイクロストリツプと、これら
各マイクロストリツプと誘電体層を介して平行に
設けられた導体層とにより構成され各一端がそれ
ぞれ無反射終端抵抗で終端された少なくとも2つ
のマイクロストリツプラインを有する固定部と、
上記回転部及び上記固定部の一方に形成された上
記各マイクロストリツプラインの各他端に接続さ
れ高周波信号を入力するための入力回路と、上記
回転部及び上記固定部の他方に形成された上記各
マイクロストリツプラインの各他端に接続され上
記入力回路により入力された上記高周波信号を取
り出す出力回路とを備え、上記回転部及び上記固
定部の一方に形成された上記各マイクロストリツ
プの合計の長さを1周分よりも長くなし、上記回
転部の回転位置に拘らず上記回転部側の上記各マ
イクロストリツプの少なくとも1つが上記固定部
側の上記各マイクロストリツプの少なくとも1つ
に常に電磁的に結合している状態に上記回転部側
の上記各マイクロストリツプと上記固定部側の上
記各マイクロストリツプとを配設するとともに、
上記回転部側の上記各マイクロストリツプと上記
固定部側の上記各マイクロストリツプとが電磁的
に結合している各電磁結合部分の長さをこれら各
電磁結合部分を伝播する上記高周波信号の波長の
略1/4の奇数倍となし、上記回転部側の各マイク
ロストリツプと上記固定部側の各マイクロストリ
ツプとの上記各電磁結合部分の電磁的な結合によ
り上記回転部と上記固定部との間で高周波信号の
授受を行うようにしたものである。
〔作用〕
本考案に係る回転結合器では、回転部に設けた
各マイクロストリツプの少なくとも1つが固定部
に設けた各マイクロストリツプの少なくとも1つ
に該回転部の回転位置に拘らず常に電磁的に結合
しており、この電磁結合部分の電磁的な結合によ
り上記回転部と上記固定部との間で高周波信号の
授受を行う。
〔実施例〕
以下、本考案の具体的な実施例について、図面
に従い詳細に説明する。
第1図は本考案に係る回転結合器を示すもので
あつて、この第1図に示す回転結合器は、それぞ
れ誘電体材料にて形成された回転部11および固
定部12を備え、上記回転部11の内周面が全面
に亘つて導体層13で覆れており、また上記固定
部12の外周面が全面に亘つて導体層14で覆れ
ており、上記回転部11および固定部12の互い
に対向する各周面にマイクロストリツプ15,1
6が互いに対向するように二段に配置して設けら
れており上記各マイクロストリツプ15,16と
上記各導体層13,14によつてマイクロストリ
ツプラインが形成されている。なお、この実施例
では、上段側のマイクロストリツプライン15
A,16Aと下段側のマイクロストリツプライン
15B,16Bとの間をシールドするように上記
回転部11および固定部12に金属リング17,
18がそれぞれ埋設されている。また、上記各マ
イクロストリツプ15,16からは、外部接続用
の引出線として同軸ケーブル19,20がそれぞ
れ導出されている。
この実施例において、上記回転部11側のマイ
クロストリツプ15A,15Bは、第2図に模式
的に示すように、上記回転部11の外周を二分割
して上記回転部11の回転中心を中心として互い
に180゜回転した位置に配置され、その一部がオー
バーラツプして上記回転部11の外周全周に亘た
るように形成され、各一端が無反射終端抵抗21
A,21Bにてそれぞれ終端されているととも
に、各他端に切り換えスイツチ22を介して変調
器23が接続されている。上記変調器23は、回
転磁気ヘツド24から再生増幅器25を介して再
生ビデオ信号が供給されるとともに、高周波発振
器26から例えば周波数が10GHz程度の高周波信
号が供給され、上記高周波信号を上記再生ビデオ
信号にて変調して、その変調出力信号を上記各マ
イクロストリツプ15A,15Bに上記切り換え
スイツチ22を介して選択的に供給するようにな
ている。また、上記固定部12側に形成されてい
るマイクロストリツプ16A,16Bは、各一端
がそれぞれ無反射終端抵抗26A,26Bにて終
端されているとともに、各他端が切り換えスイツ
チ27を介して復調器28に接続されている。こ
こで、上述の各切り換えスイツチ22,27は、
上記回転部11の回転に同期して切り換え制御さ
れるようになつている。また、上記各マイクロス
トリツプ15,16が対向する長さLすなわちこ
の実施例では上記固定部12側のマイクロストリ
ツプ16A,16Bの長さが、上記高周波信号の
信号波長λの1/4波長の奇数倍すなわち(2n+
1)・λ/4に設定されている。そして、上記固定
部12側の上記マイクロストリツプ16は、上記
回転部11側のマイクロストリツプ15と電磁的
に結合して方向性結合器を形成している。
上述の如き構成の実施例において、上記再生ビ
デオ信号にて上記高周波信号を変調した変調出力
信号が上記変調器23から上記切り換えスイツチ
22を介して上記回転部11側の各マイクロスト
リツプ15A,15Bに交互に供給されると、こ
の変調出力信号は、上記各マイクロストリツプ1
5A,15Bの終端側に向かつて一方向に伝送さ
れ、上記各マイクロストリツプ15A,15Bと
対向している上記固定部12側の各マイクロスト
リツプ16A,16Bに伝送され、上記各マイク
ロストリツプ16A,16Bに上記切り換えスイ
ツチ27を介して接続されている上記復調器28
にて復調される。この回転結合器のように、上記
回転部11側のマイクロストリツプ15A,15
Bの合計の長さを該回転部11の外周1周分より
も長くなし、上記回転部11の回転位置に拘らず
上記回転部11側の上記マイクロストリツプ15
A,15Bの少なくとも1つが上記固定部12側
の上記マイクロストリツプ16A,16Bの少な
くとも1つに常に電磁的に結合している状態に上
記マイクロストリツプ15A,15Bを配設する
ことによつて、上記回転部11側のマイクロスト
リツプ15A,15Bに対向する上記固定部12
側の上記マイクロストリツプ16A,16Bに連
続的に信号伝送を行うことができる。マイクロス
トリツプ16A,16Bに連続的に信号伝送を行
うことができる。また、マイクロストリツプライ
ンにより形成した方向性結合器は10%以上の比帯
域巾の信号伝送特性を呈し、周波数が10GHz程度
の高周波信号を再生ビデオ信号にて変調して伝送
するようにしたこの実施例では、数100MHz程度
の極めて広帯域な信号伝送特性にて連続的に信号
伝送を行うことができる。
なお、上述の実施例では円筒形状の回転部およ
び固定部を有する回転結合器に本考案を適用した
が、本考案は、上述の実施例にのみ限定されるも
のでなく、例えば円板形状の回転部および固定部
を有する回転結合器に適用することもできる。
〔考案の効果〕
上述の実施例の説明から明らかなように本考案
に係る回転結合器では、回転部に設けた各マイク
ロストリツプの少なくとも1つが固定部に設けた
各マイクロストリツプの少なくとも1つに該回転
部の回転位置に拘らず常に電磁的に結合してお
り、この電磁結合部分の電磁的な結合により上記
回転部と上記固定部との間で高周波信号の授受を
行うので、極めて広帯域な信号伝送特性にて連続
的に信号伝送を行うことができる。従つて、本考
案によれば、広帯域信号伝送が必要なデジタル
VTR等に最適な回転結合器を提供することがで
き、所期の目的を十分に達成することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る回転結合器の一実施例を
示す一部断面外観斜視図であり、第2図は上記実
施例の回転結合器の構成を模式的に示す模式図で
ある。第3図は従来の回転結合器として知られて
いるロータリートランスの構造を示す一部断面外
観斜視図である。 11……回転部、12……固定部、13,14
……導体層、15A,15B,16A,16B…
…マイクロストリツプ、23……変調器、21
A,21B,26A,26B……無反射終端抵
抗、24……回転磁気ヘツド、26……高周波発
振器、28……復調器。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 同軸上に中心を有する少なくとも2つの円周上
    に配置形成された少なくとも2つのマイクロスト
    リツプと、これら各マイクロストリツプと誘電体
    層を介して平行に設けられた導体層とにより構成
    され各一端がそれぞれ無反射終端抵抗で終端され
    た少なくとも2つのマイクロストリツプラインを
    有し、上記同軸を回転中心とする回転部と、 上記同軸上に中心を有する少なくとも2つの円
    周上でそれぞれ上記回転部側の各マイクロストリ
    ツプと近接対向する位置に配置形成された少なく
    とも2つのマイクロストリツプと、これら各マイ
    クロストリツプと誘電体層を介して平行に設けら
    れた導体層とにより構成され各一端がそれぞれ無
    反射終端抵抗で終端された少なくとも2つのマイ
    クロストリツプラインを有する固定部と、 上記回転部及び上記固定部の一方に形成された
    上記各マイクロストリツプラインの各他端に接続
    され高周波信号を入力するための入力回路と、 上記回転部及び上記固定部の他方に形成された
    上記各マイクロストリツプラインの各他端に接続
    され上記入力回路により入力された上記高周波信
    号を取り出す出力回路とを備え、 上記回転部及び上記固定部の一方に形成された
    上記各マイクロストリツプの合計の長さを1周分
    よりも長くなし、上記回転部の回転位置に拘らず
    上記回転部側の上記各マイクロストリツプの少な
    くとも1つが上記固定部側の上記各マイクロスト
    リツプの少なくとも1つに常に電磁的に結合して
    いる状態に上記回転部側の上記各マイクロストリ
    ツプと上記固定部側の上記各マイクロストリツプ
    とを配設するとともに、 上記回転部側の上記各マイクロストリツプと上
    記固定部側の上記各マイクロストリツプとが電磁
    的に結合している各電磁結合部分の長さをこれら
    各電磁結合部分を伝播する上記高周波信号の波長
    の略1/4の奇数倍となし、 上記回転部側の各マイクロストリツプと上記固
    定部側の各マイクロストリツプとの上記各電磁結
    合部分の電磁的な結合により上記回転部と上記固
    定部との間で高周波信号の授受を行うようにした
    ことを特徴とする回転結合器。
JP16435284U 1984-10-30 1984-10-30 Expired JPH0311926Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP16435284U JPH0311926Y2 (ja) 1984-10-30 1984-10-30

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JP16435284U JPH0311926Y2 (ja) 1984-10-30 1984-10-30

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Publication Number Publication Date
JPS6179515U JPS6179515U (ja) 1986-05-27
JPH0311926Y2 true JPH0311926Y2 (ja) 1991-03-22

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