JPH0311510A - キートップの可動機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔概　要〕 キートップの可動機構に関し、 薄型キーボードの、特に多ユニットキーのキー感触をよ
くすることを目的とし、 プリント板に固着され、かつ複数組の、１個のキースイ
ッチおよび少なくとも２個のハウジングと、前記ハウジ
ングの夫々のロッド孔の中を滑動し、かつ上方の端部に
嵌め合い穴が設けられた複数個のロッドと、前記ロッド
の嵌め合い穴の夫々に嵌合する突起と、前記キースイッ
チを押下する凸部とが底面に設けられた複数個のキート
ップと、前記キートップの夫々が、下方から緩く挿通す
る開口が設けられたパネルと、前記パネルとキートップ
との全面を被う表面シートとからなるように構成する。

〔産業上の利用分野〕

本発明は、キーボードのキートップ可動機構に関する。

近年、情報処理機器の発展に伴い、人間と機械との情報
のやり取りに、各種入出力装置が用いられるようになり
、一般大衆にも馴染の深い、身近な存在になってきた。

この各種入出力装置の中で、入力装置としては、キーボ
ードが圧倒的に多用されている。

キーボードの形態としては、百数士キーもスイッチが乗
ったフルキーボードと呼ばれる大きなものから、テンキ
ーや果ては数個のスイッチが乗った小さなものまで種々
雑多である。

また、キーボードが用いられる機器は、大は大型コンピ
ュータの周辺端末装置から小は電卓まで非常に幅広く、
電子機器には、必ずといっていい位、操作盤や保守盤に
何らかの形でキーボードが使われている。

さらに、最近では、マイクロコンピュータを搭載した家
庭用や個人用の電化製品などにも、キーボードが設けら
れるようになっている。

そして、不特定多数の大衆向けの機器に普及するように
なってから、キーボードの使われ方、扱われ方が厳しく
なり、低価格化の要求が強い一方で、より操作性の優れ
た、いわゆるキー感触の優れたキーボードを要請が益々
増大している。

この要請に対しては、キートップの可動機構をどのよう
に構成するかが鍵となる。

〔従来の技術〕

キーボードには、それに用いられるスイッチの方式によ
って、種々の形式に分類され、用途に応じて使い分けら
れている。

そして、キーボードの中には、例えば、２枚の誘電体フ
ィルムの上にそれぞれ設けたしま状の複数本の導体パタ
ーンをＸ−Ｙ方向に直交させ、その交点を、電気的に接
触させたり、静電容量の変化を検知したりしてスイッチ
ングするキーボードがある。

このキーボードは、２枚の誘電体フィルムの導体パター
ンの交点上に、予め複数個の、メンブレンスイッチと呼
ばれるスイッチ素子が、例えば、印刷などによって配設
されており、単体のスイッチ素子を配列する必要がない
形式のキボードである。

一方、機械的とか磁気的に手段によって、スイッチの接
点を接触させて導通を取る、いわゆるキースイッチと呼
ばれる単体のスイッチ素子を、印刷配線されたプリント
板の上に配列実装した形式のキーボードも多用されてい
る。

そして、何れの形式のキーボードにおいても、キートッ
プを含むキーボードの上面全体を、表面シートと呼ばれ
る１枚物のシートで完全に被覆した構成のキーボードは
、シートキーボードと呼ばれており、特に、使用環境の
悪い場所で用いられる場合に適している。

このシートキーボードにおいては、キーボードの多様化
と高機能化に伴って、如何にして使い勝手のよい、つま
り、キー感触に優れたキーボードに仕上げるかが課題と
なっており、中でも、複数個のキーを一体となした、い
わゆる多ユニツトキーのキー感触をよくすることが重要
な課題となっている。

第２図に従来のキートップの可動機構例の説明図であり
、同図（Ａ）は休止時断面図、同図（Ｂ）は動作時断面
図である。

同図（Ａ）において、キースイッチ３は、その頭部が常
に上方向に弾付勢されており、プリント板２の上に、例
えば、はんだ付けによって固着されている。

このキースイッチ３の上に載っているキートップ１０は
、常に、キースイッチ３によって上方向に押し上げられ
、パネル１２の開口１１の縁部に引っ掛かって支持され
ている。

全面を被っている表面シート１３には、キートップ１０
に対応する位置に、そのキーの内容が記入されており、
この表面シート１３を介して、キースイッチ３が押下さ
れる。

ところで、こ−では、２個のキースイッチ３と２個のキ
ートップ１０とによって２個分のキーに相当する大きさ
のキーを構成しており、これは、いわゆる２ユニツトキ
ーの例である。

従って、２個分の大きさのキーのどの位置を押しても、
正常に動作する必要がある。

同図（Ｂ）において、表面シート１３を指などによって
押下すると、ます、キートップ１０が押され、そのキー
トップ１０によってキースイッチ３が押される。

この２ユニツトキーの中央付近を押したときは、押下条
件がよいので、２個のキートップ１０が互いに拝むよう
に傾いて少なくとも１個のキースイッチ３が動作する。

しかし、キーの周辺部を押下したときには、キートップ
１０が異常に傾いてパネル１２の開口１１に引っ掛かり
、その結果、キー感触がよくないばかりでなく、キース
イッチ３が正常に動作しないことが間々起こる。

多ユニツトキーには、この機構例に示したような２ユニ
ツトキーの他に、１．５ユニツトとか、３ユニツト、５
ユニツト、７ユニツトなどいろいろある。

また、多ユニツトキーの形状には、長方形の他に、Ｌ型
に曲がったキーとか、凸の字型のキーなどもある。

さらに、キーボード上における配置の向きは、横方向で
あったり、縦方向であったりし、位置も顧客の希望によ
って如何ようにも変化し、決まってはいない。

従って、キーボードの使い勝手からみて、いツモ多ユニ
ットキーの中央部を押下することには無理がある。

しかも、従来のキーボードにおいては、ユニット数が多
くなる程、周辺部を押下したときのキー感触の悪さやキ
ースイッチ３の動作の不安定さが増す傾向がある。

一方、従来のキーボードの多ユニツトキーは、ユニット
数が増えるとキースイッチ３の数も増える構成となって
おり、価格低減に対しても、十分な対応ができ難い。

〔発明が解決しようとする課題〕

以上述べたように、従来のキーボードの多ユニツトキー
においては、キートップが、常に上方向に弾付勢されて
いるキースイッチとパネルとの間に挟まれた状態で支持
されている。

従って、キーの周辺部近傍を押下したとき、キートップ
が異常に傾いてパネルの開口の縁部に引っ掛かり、キー
ボードの品質評価の中で重視されるキー感触がよくなか
ったり、キースイッチが正常に動作しなかったりする問
題があった。

さらに、従来のキーボードの多ユニツトキーにおいては
、ユニット数が増すと、キースイッチの数も増やす必要
があり、価格低減に対する対応が困難な問題があった。

〔課題を解決するための手段〕

上で述べた課題は、プリント板に固着され、かつ複数組
の、１個のキースイッチおよび少なくとも２個のハウジ
ングと、前記ハウジングの夫々のロッド孔の中を滑動し
、かつ上方の端部に嵌め合い穴が設けられた複数個のロ
ッドと、前記ロッドの嵌め合い穴の夫々に嵌合する突起
と、前記キースイッチを押下する凸部とが底面に設けら
れた複数個のキートップと、前記キートップの夫々が、
下方から緩く挿通する開口が設けられたパネルと、前記
パネルとキートップとの全面を被う表面シートとからな
るように構成されたキートップの可動機構によって解決
される。

〔作　用〕

本発明においては、キートップを支えるロッドと、その
ロッドが滑動するロッド孔を有するハウジングを共通化
して、多ユニツトキーのユニット数や形状がどのように
変わっても、対応できるようにしている。

すなわち、長い形状ならば両端部の近傍の２つの位置に
、Ｌ字型とか凸の字型などの異形の多ユニツトキーに対
しては、重心を通って平衡が保てる２つの位置に、それ
ぞれキートップを支えるロッドが嵌合できるように、キ
ートップの底部に突起を設けるようにしている。

０ ざらに、重心部分の近傍にキースイッチが位置するよう
に、キースイッチに当接してキースイッチを押下する凸
部を、キートップの底部に設けるようにしている。

こうすると、はとんどの多ユニツトキーが、その多ユニ
ットキーのキートップを支持する２個のロッドと、１個
のキースイッチとによって構成でき、構成部品を減らす
ことができる。

さらに、ロッドがハウジングのロッド孔の中を滑りなが
ら上下動するので、優れたキー感触を得ることができる
。

〔実施例〕

第１図は本発明の詳細な説明図であり、同図（Ａ）は下
から見た分解斜視図、同図（Ｂ）は上と下から見た分解
斜視図、同図（Ｃ）は拡大断面口である。

同図（Ａ）および（Ｂ）において、キースイッチ３には
、ばね性の接点が磯波的に反転して断続する、いわゆる
メカスイッチを用いた。

ハウジング４には１０％のガラス繊維入りポリフチレン
テレフタレート（ＰＢＴ）　、ロッド７にはポリエアセ
クール、キートップ１０にはアクリル・スチレン・ブタ
ジェン共重合体（ＡＢＳ）をそれぞれ用い、金型によっ
てモールド成形した。

ロッド７は、−辺が３ｍｍ、長さ２５ｍｍの角棒で、ハ
ウジング４に設けたロッド孔５とよく滑らかに摺動する
ようにした。

また、ロッド７に設けた嵌め合い六６とキー１−ツブ］
０に設けた突起８とは、それぞれ十字型の穴と十字型の
出っ張りとなし、止まり嵌めて固定できるようにした。

パネル４は、１．６ｍｍの亜鉛引き鋼板を板金加工し、
開口１１は抜き金型によって打ち抜いた。

キートップ１０の上面は、開口１１の上面から０．５ｍ
ｍ突出して突き当たるようにした。

そして、そのとき、凸部９の先端がキースイッチ３の頭
部に当接するように、間隔間１４を介して、プリント板
２とねし止めできるようにした。

表面シート８には、膜厚が０．２ｍｍのボリウレタ１ ２ ンシートを用い、キーの形状に合わせてボットプレス加
工によって表面を０．５ｍｍ出っ張らせた。

本発明になるキー１−ツブの可動機構の評価は、こ−で
図示したキースイッチ３が３個分の大きさの３ユニツト
キー、７個分の大きさの７ユニツトキー、および４個の
キースイッチ３がＬ字型に曲がった４ユニツトキーの３
種類によって行うことにした。

そこで、この３種類のユニットキーの形状に対応させて
、それぞれ１個のキースイッチと２個のハウジングとを
、図示してないシートキーボードのキー配列部のプリン
ト板の中に組み込んで評価を行った。

その結果、３種類の何れのユニットキーにおいても、キ
ーの中央部近傍はいうに及ばず、周辺部を押下したとき
も滑らかに上下動することが確認できた。

そして、通常用いられる多ユニットキーは、全て１個の
キースイッチと、２個のロッド−ハウジング対との少な
い部品によって、構成できることも確認できた。

こ−で用いたハウジング、ロッド、キートップなどの材
質、形状、寸法などには、種々の変形が可能である。

また、ロッドとキートップの嵌め合いにも、種々の変形
が可能である。

さらに、この実施例においては、キースイッチにメカス
イッチを用いたが、例えば、メンプレンスインチなどを
用いることもでき、種々の変形が可能である。

一方、キーの形状によっては、ハウジング・ロッド対を
３個以上用いることもあり得、これはもちろん、本発明
の範囲に含まれる。

〔発明の効果〕

以上述べたように、従来のシートキーボードなどの薄型
キーボードにおいては、その構成上の理由から、多ユニ
ツトキーのキートップの周辺部近傍を押下すると、キー
トップの動きが不安定となり、そのためにキースイッチ
の動作が不確実であ３ ４ った。

それに対して、本発明においては、多ユニツトキー用の
キートップを、２個のロッドと、そのロッドが滑らかに
摺動し、かつプリント板に固定されたハウシングとによ
って支持する。

そして、どのような形状とか大きさの多ユニツトキーに
おいても、用いるキースイッチは１個だけである。

こうして、本発明になるキートップの可動機構によれば
、キートップの中央部であろうと周辺部であろうと、ど
この位置を押下しても、滑らかに上下動して優れたキー
感触が得られる。

しかも、どのような多ユニツトキーにおいても、１個の
キースイッチと、少なくとも２個のロッドによって構成
できる。

従って、本発明は、特に、多ユニツトキーのキ感触が悪
いために、顧客から評価のよくなかったシートキーボー
ドなどの薄型キーボードの普及、発展に寄与するところ
が大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の詳細な説明図、 第２図は従来のキートップの可動機構例の説明図、 である。 図において、 ■はキー）・ツブ可動ａ構、 ２はプリント板、　　　　３はキースイッチ、４はハウ
ジング、　　　　５はロッド孔、６は嵌め合い穴、　　
　　７はロッド、８は突起、　　　　　　　９ば凸部、 １０はキートップ、　　　　１１は開口・１２はパネル
、　　　　　　１３は表面シート、である。 ５ ６ −６０ （

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 プリント板（２）に固着され、かつ複数組の、１個のキ
   ースイッチ（３）および少なくとも２個のハウジング（
   ４）と、 前記ハウジング（４）の夫々のロッド孔（５）の中を滑
   動し、かつ上方の端部に嵌め合い穴（６）が設けられた
   複数個のロッド（７）と、 前記ロッド（７）の前記嵌め合い穴（６）の夫々に嵌合
   する突起（８）と、前記キースイッチ（３）を押下する
   凸部（９）とが底面に設けられた複数個のキートップ（
   １０）と、前記キートップ（１０）の夫々が、下方から
   緩く挿通する開口（１１）が設けられたパネル（１２）
   と、前記パネル（１２）とキートップ（１０）との全面
   を被う表面シート（１３）とからなることを特徴とする
   キートップの可動機構。