JPH03114995A - 船外機のカウリング - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は船外機のカウリングに係り、特にボトムカウル
とトップカウルの間に介装されるシール部材の構造に関
する。

［従来の技術］ 船外機のカウリングは、通常エンジン下部を覆うボトム
カウルの上端縁にシール部材を介し、エンジン上部を覆
うトップカウルを着脱可能に装着してなり１両カウルは
クランプ機構によって互いに係止される。

二こで、両カウル間のシール性は、シール部材の弾性復
元力すダわち反力が大きい程向上し、、飛、の場合トッ
プカウルのボトムカウルに対する安定性も向上する。一
方、シール部材の反力が大きい場合には、トップカウル
をボトムカウルに対してシール部材を介して押え付け、
クランプ機構が係止状態となるまでトップカウルを押え
付ける力、すなわちクランプ力は大きなものが必要とな
る。

［発明が解決しようとする課題］ 従つて、いわゆるワンタッチクランプ機構を採用した場
合や船外機が大型化した場合においては、シール性を重
視してシール部材の反力を大きいものにすると、トップ
カウルをボトムカウルに対して前記クランプ機構が係止
するまで押圧するクランプ力を出すことが困難な場合が
ある。また、ラッチ機構を利用したいわゆるラッチアン
ドストライク方式のクランプ機構を採用する場合におい
ては、構造上、例えトップカウルをボトムカウルに対し
てそのクランプ機構が係止する位置まで押し下げること
ができたとしても、該クランプ機構が安定する点はトッ
プカウルが係止位置まで押し下げられた位置よりもやや
上方に戻つた点となり、従ってシール部材の反力が最大
となる点では両カウルをシールすることができず、シー
ル性の低下を余儀なくされる。

本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みなされた
もので、その目的とするところは、トップカウルをボト
ムカウルに対して押圧するクランプ力を大きく必要とす
ることなく、かつシール部材のシール性を向上させた船
外機のカウリングを提供するにある。

［課題を解決するための手段］ 本発明は、このような目的を達成するために、ボトムカ
ウルにシール部材を介してトップカウルを装着すること
により、エンジンを覆うよう構成した船外機のカウリン
グにおいて、シール部材を加圧する圧力付与手段を設け
だものである。

［作用］ このようにシール部材を加圧する圧力付与手段を設ける
ことにより、シール性はクランプ力と分離して考えるこ
とができ、従りてクランプ力を大きく必要としないよう
にするために弾性復元力すなわち反力の小さいシール部
材を使用することができ、両カウル間のシール性を向上
させるためには圧力付与手段によってシール部材を加圧
すればよい。

［実施例〕 以下本発明を図面に示す実施例に基いて説明する。

第１ｒ５Ａには本発明の一実施例が示されている。

ここで１０はトップカウルであり、このトップカウル１
０がボトムカウル１２に対してシール部材１４を介して
装着されることによりエンジン１６を覆う構造となって
いる。

シール部材１４は、その全周に渡り中空部１８を備え、
その少なくとも１ケ所において連結バイブ２０を介し、
液体バッグ２２に連通されている。液体バッグ２２（よ
ゴムなどの少なくとも可撓性を有する材料から構成され
、後述する圧力付与手段の一例としての楔によって収縮
可能となっている。収縮した場合には液体バック２２内
の液体が連結パイプ２０を介して中空部１８に作用し、
シール部材１４を加圧下におくことになる。

この実施例では、液体バッグ２２はトップカウルｌＯの
内側壁に沿うてその一面が該内側壁に接するように上下
に長く配置され、保持枠２４によってその位置に固定さ
れる。液体バッグ２２のトップカウル１０内側壁と接す
る面と該内側壁の間に加圧模２６が摺動可能に介装され
ている。この実施例では、通常トップカウルｌＯの外壁
に取付けられるエンブレム２８を加圧＄２６を操作する
ための操作部として利用しており、このエンブレム２８
と加圧楔２６はトップカウルｌＯに形成された長孔３０
を通る連結ロット３２によって互いに一体的に連結され
ている。

この実施例の構成においては、トップカウル１０をボト
ムカウル１２に対してシール部材１４を介して装着した
後、エンブレム２８を図の上方に押し上げることにより
、加圧ｌ１Ｆ２８が液体バッグ２２を収縮させ、これに
よりて液体バッグ２２内の液体が連結パイプ２０を介し
てシール部材１４の中空部１８内に圧入される。これに
より。

シール部材１４は加圧下におかれ１反力が増大してシー
ル面全周に渡りそのシール性を向上させる。またシール
部材１４が加圧下におかれることによりトップカウルｌ
Ｏとボトムカウル１２の連結状態も安定する。

この実施例では、トップカウル１０の外壁に通常設けら
れるエンブレム２８を利用して加圧模２６の操作部とし
たので、近年カウリングの外表面に極力突起物を設けな
いというデザイン上の要望にも合致し、すなわち別途操
作部として突起物を設ける必要がないという効果もある
。

次に第２図には本発明の他の実施例が示され、この実施
例では圧力付与手段として空気の圧縮力を利用したもの
である。

第１図の実施例と興なる点について説明すると、まずボ
トムカウル１２のシール面、すなわちシール部材１４の
底部が接する面全周に渡り、上方に開放する略Ｕ字型の
溝４０が形成され、その少なくとも１ケ所において、ボ
トムカウル１２の内側壁に開口する導通路４２を設ける
。この導通路４２はチエツク弁４４を備えた連結パイプ
４６を介し、エンジン１６の図示しないクランク室に連
通されている。

一方シール部材１４には、その全周に渡り中空部１８が
備えられ、この中空部１８は、前記ボトムカウル１２の
シール面と該シール部材１４の底面との間を気密にシー
ルするリップ４８を介して下方に開放しており、ボトム
カウル１２の溝４０と対向して連通している。

この実施例によれば、ボトムカウル１２に対しシール部
材１４を介してトップカウル１０を装着することにより
、シール部材１４の中空部１８とボトムカウル１２の溝
４０は、シール部材１４のリップ４８によって気密にシ
ールされた状態で連通ずる。エンジン１６が作動するこ
とによりクランク室からの圧力が連結パイプ４６．チエ
ツク弁４４を介してボトムカウル１２の１４０ひいては
シール部材１４の中空部１８内に作用する。これにより
シール部材１４は加圧下におかれ、阿カウルのシール性
を向上させるとともにトップカウルｌＯの固定構造を安
定化させる。

なお、上記クランク室圧力を利用するのに換え、別途エ
アポンプを設け、エンジン作動によりこのエアポンプか
らの空圧をシール部材の圧力付与手段に利用してもよい
。

［効果］ 以上説明したように、本発明によれば、シール部材を加
圧する圧力付与手段を設けたので、シール部材自体は弾
性復元力すなわち反力の比較的小さい部材を使用してト
ップカウルをボトムカウルに対して装着する際の押圧力
を軽減することができ、装着後は圧力付与手段を作動さ
せることによフてシール部材を加圧下におくことにより
、シール部材の反力を増大させてそのシール性を向上さ
せることができるという優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

Ｊｌ１図は本発明に係る船外機のカウリングの一実施例
を示す断面図、第２図は同地の実施例を示す断面図であ
る。 ｌＯ・ １２・ １４・ １６φ １８・ ２６争 ４６・ ・トップカウル ・ボトムカウル ・シール部材 拳エンジン ・中空部 ・加圧模 ・連結パイプ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）ボトムカウルにシール部材を介してトップカウル
   を装着することにより、エンジンを覆うよう構成した船
   外機のカウリングにおいて、シール部材を加圧する圧力
   付与手段を設けた船外機のカウリング。