JPH03111600A - Ｎｉ―Ｔｉ合金の電解研摩浴 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は形状記憶合金などに使用されるＮｉ−Ｔｉ合金
の電解研摩浴に関するものである。

〔従来の技術〕

形状記憶合金などに使用されているＮ　ｉ　−Ｔ　ｉ合
金を加工する方法として電解研摩法が広く用いられてい
るが、この電解研摩浴としては従来、過塩素酸−酢酸溶
液（例えば８／９２ｖｏβ％）、弗酸−硝酸溶液（例え
ばモル比１４）、硫酸−弗酸−グリセリン溶液（例えば
６：３：１ｖｏｊ！比）などが用いられていた。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかるにこれらの電解研摩浴には次のような問題点があ
る。

即ち過塩素酸−酢酸浴は悪臭が強く、研摩後の表面光沢
が劣り、弗酸−硝酸浴は上記の他に公害問題があり廃水
処理費用が高くつく、硫酸−弗酸グリセリン浴は悪臭は
ないが表面光沢が劣り、廃水処理費用も高い。

〔課題を解決するための手段〕

本発明はかかる問題点を解決するために鋭意検討の結果
開発されたものであり、３価アルコール２０〜５０ｖｏ
ｊ！％、過塩素酸５〜２０ｖｏ　１％を含み、残部が１
価アルコールからなることを特徴とするＮｉ−Ｔｉ合金
の電解研摩浴である。

１価アルコールとしてはエタノール又はメタノールが望
ましく又、３価アルコールとしてはグリセリンが望まし
い。

〔作用〕

本発明において過塩素酸を５〜２０νＯＩ！、％と限定
したのは５νＯ１％未満の場合、電解研摩中の消費によ
り液の安定性が損なわれ、２０ｖｏ　１％を超えると安
全性が問題となりまた表面光沢が損なわれるためである
。また３価アルコールを２０〜５０ｖｏ　ｊ！％と限定
したのは２０ｖｏ　Ｉ！、％未満の場合、浴の粘度が低
く、表面の平滑性が劣り、５０ｖｏ　Ｉ！％を超えると
粘度が高すぎ、浴の撹拌が困難となり色ムラが発生する
ためである。

１価アルコールとしてはコスト、入手し易さ、粘度の点
でメタノール又はエタノールが優れている。

３価アルコールとしてはコスト、入手し易さの点でグリ
セリンが優れている。

〔実施例〕

以下本発明の実施例について述べる。

実施例−１ Ｎ　ｉ　−Ｔ　を合金（５０−５０ａｔ−％）の１■φ
線材を用いてメタノール５０νｏ１％、グリセリン４０
ｖｏ　１％、過塩素酸１０ｖｏ　ｊ！％の浴を用い、常
温にて２５Ｖの電圧にて電解研摩を１０分行った。

実施例−２ 同一線材を用い、エタノール３０ｖｏ　１％、グリセリ
ン５０ｖｏ　１％、過塩素酸２０νｏ１％の浴を用いて
常温にて２５Ｖの電圧にて電解研摩を１０分行った。

比較例−１ 同一線材を用い、過塩素酸８ｖｏｆｆｉ％−酢酸９２ｖ
。

１％浴にて、常温で２５Ｖの電圧にて電解研摩を１０分
間行った。

比較例−２ 同様にして、ＨＦ　：　ＨＮＯｓ　＝Ｌ　：　４　（モ
ル比）の浴にて行った。

以上の実施例につき、浴の臭い、表面状況を観察し、又
線材の溶解速度を測定して第１表に記した。

第 表 第１表から明らかな如く本発明実施例によるものは、表
面状況が良好で浴の臭いもなく溶解速度も１２〜１４μ
／分と速い。

これに対し比較例によるものは表面状況不良であり悪臭
が強く溶解速度が遅い。

〔発明の効果〕

以上述べた如く本発明によれば悪臭もなく、表面状況の
良いＮｉ−Ｔｉ合金の研摩材が効率よく得られ工業上顕
著な効果を奏するものである。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）３価アルコール２０〜５０ｖｏｌ％、過塩素酸５
   〜２０ｖｏｌ％を含み、残部が１価アルコールからなる
   ことを特徴とするＮｉ−Ｔｉ合金の電解研摩浴。
2. （２）１価アルコールがエタノール又はメタノールであ
   ることを特徴とする請求項１記載のＮｉ−Ｔｉ合金の電
   解研摩浴。
3. （３）３価アルコールがグリセリンであることを特徴と
   する請求項１又は２記載のＮｉ−Ｔｉ合金の電解研摩浴
   。