JPH03111035A - 染色装置と染色用トレー - Google Patents

染色装置と染色用トレー

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JPH03111035A
JPH03111035A JP1246510A JP24651089A JPH03111035A JP H03111035 A JPH03111035 A JP H03111035A JP 1246510 A JP1246510 A JP 1246510A JP 24651089 A JP24651089 A JP 24651089A JP H03111035 A JPH03111035 A JP H03111035A
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liquid
dyeing
pedestal
port
liquid supply
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明に係る染色装置と染色用トレーは、病院等で癌
の診断を行なう場合等に於いて、生体から取り出した組
織片の免疫反応を観察する為、この組織片を染色する場
合等に利用する。
(従来の技術) 抗原抗体反応等の免疫反応を利用して、癌等の病気診断
を行なう事が行なわれている。
この様に免疫反応を利用して病気診断を行なう場合、ス
ライドガラスに生体から取り出した組織片を貼付し、こ
の組織片を所定の処理液に順番に接触させて、組織片の
染色を行なう。
ところで、上述の様な目的で免疫反応の染色処理を行な
う場合に於いて、従来は、処理液をビーカ状の容器に入
れ、組織片を貼付したスライドガラスをこの容器内の処
理液中に浸漬して、組織片3゜ と処理液とを接触させる様にしているが、使用する処理
液の量が多くなる事が避けられない。
免疫反応観察の為に使用する処理液は高価なものが多い
為、この様に処理液の使用量が多くなる事は好ましくな
い。
この為従来は、処理コスト低減の為、手作業によって組
織片の染色処理を行なう事が多いが、染色処理には長い
時間を要し、場合によっては徹夜の作業になる為、作業
員の労働環境の面から見て、やはり好ましくない。
この様な問題を解決する為、本発明者は先に、少ない処
理液で、組織片の染色処理を確実に行なえる免疫反応染
色装置を発明した(特開平1−155269号)。
この先発明に係る免疫反応染色装置は、第10〜12図
に示す様に構成されている。
1はアルミニウム等により造られた染色ブロックで、こ
の染色ブロック1の上面中央部には、平坦な台座部2.
2が形成されており、この台座部2.2の一端には、僅
かな高さを有する土手状部3.3を、この台座部2.2
の全幅に亙って形成している。上記台座部2.2は、下
面に組織片を貼付したスライドガラス4.4の幅Wより
も大きな幅Wを有し、スライドガラス4.4の中間部を
台座部2.2の上方に被せた場合に、台座部2.2の幅
方向両端部が、スライドガラス4.4の両側縁から露出
する様にしている。
染色ブロック1の一端縁部で、上記土手状部3.3と排
液溝5を介して対向する壁部6の内側面には、上記スラ
イドガラス4.4の一端をがたつきなく嵌合自在な凹部
7.7を形成して、スライドガラス4.4を台座部2.
2の上方に被せる場合に於ける位置決めを図っている。
一方、台座部2.2の他端側、即ち、土手状部3.3を
設けていない側と排液溝8を介して対向して設けられ、
台座部2.2に被せたスライドガラス4.4の他端部下
面を支持する支持板部9は、上記土手状部3.3よりも
僅かに高くして、両端を土手状部3.3と支持板部9と
で支持されたスライドガラス4.4が、土手状部3.3
から支持板部9に向かうに従って次第に高くなる様に、
僅かに(例えば1度程度)傾斜する様にしている。
各台座部2.2の上面で、土手状部3.3に近い位置に
は、吐出口10.10と排出口11.11とが開口して
いる。この内の吐出口10.10は、途中にロータリ式
切換弁12と送液ポンプ13とを設けた送り込み管14
を介して、洗浄液貯溜タンク15に通じさせる事で、洗
浄液を吐出する洗浄液供給手段を構成している。この内
のロータリ式切換弁12は、複数枚のスライドガラス4
.4に貼付した異なる種類の組織片の染色処理を同時に
行なう場合に、洗浄液を送る先を選択する為のものであ
る。
又、上記排出口11は、途中にロータリ式切換弁16と
送液ポンプ17とを設けた排出管18を介して、排液タ
ンク19に通じさせる事により、洗浄液を含む処理液を
排出する処理液排出手段を構成している。
台座部2の上面で、スライドガラス4の両側縁からはみ
出した部分に染色用処理液を滴下する滴下手段は、処理
液容器収納部20に収納した処理液容器21を、図示し
ない処理液容器取り出し腕により取り出して、所定の台
座部2の上方に迄移動させ、処理液の滴下を行なわせる
様に構成している。
上述の様に構成される先発明の免疫反応染色装置により
、生体から取り出した組織片の染色処理を行なう場合、
染色すべき組織片を貼付したスライドガラス4の一端を
壁部6に形成した凹部7に内嵌し、スライドガラス中央
の組織片の貼付部分を台座部2の上面に対向させた状態
で、このスライドガラス4を、台座部2の端部に設けた
土手状部3の上縁と支持板部9の上面とで支持する。こ
の状態で、スライドガラス4の下面と台座部2の上面と
の間には、土手状部3から離れるに従って次第に広くな
る、くさび状の薄い隙間が形成される。
この様にスライドガラス4を土手状部3と支持板部9と
に掛は渡す様に載置したならば、滴下手段を構成する処
理液容器取り出し腕により処理液容器21を、処理液と
接触させるべき組織片を貼着したスライドガラス4の上
方に移動させて、上記処理液容器21内に貯溜しである
処理液を、スライドガラス4の側縁から側方に露出した
台座部2の上面に滴下する。
台座部2に被さり、土手状部3の上縁と支持板部9の上
面との間に掛は渡される様に支持されたスライドガラス
4の下面と台座部2の上面との間には、上述の様に、土
手状部3から離れるに従って次第に広くなる、くさび状
の薄い隙間が形成されている為、台座部2の上面に滴下
された処理液は、毛細管現象によって、この隙間の内側
に行き亙り、スライドガラス4の下面に貼付された組織
片と接触する。
この様にして、スライドガラス4の下面に貼付した組織
片と処理液とを、所定時間接触させたならば、排出口1
1と排液タンク19とが互いに連通ずる状態にロータリ
式切換弁16を切り換えると共に、それ迄停止していた
処理液排出手段を構成する送液ポンプ17を起動して、
土手状部3に近接した位置に開口した排出口11から、
排液タンク19に向けて処理液を排出する。
処理液の排出完了後、処理液排出手段を構成する送液ポ
ンプ17を停止させ、代って吐出口10と洗浄液貯溜タ
ンク15とが互いに連通ずる状態にロータリ式切換弁1
2を切り換えると共に、それ迄停止していた洗浄液供給
手段を構成する送液ポンプ13を所定時間だけ運転して
、土手状部3に近接して設けた吐出口10から洗浄液を
吐出する。
吐出口10から吐出した洗浄液は、毛細管現象によって
スライドガラス4の下面と台座部2の上面との間の隙間
に行き亙り、スライドガラス4の下面に貼付された組織
片に付着した染色処理液の洗浄処理を行なう。
所定時間の洗浄処理を終了したならば、再び処理液排出
手段を構成する送液ポンプ17を起動して、スライドガ
ラス4の下面と台座部2の上面との間の隙間内の洗浄液
を排出した後、次の染色処理液の滴下を行なう。
以下、上述の作業を繰り返し行なって、所定の染色処理
を行なう。
(発明が解決しようとする課題) ところが、上述の様に構成され作用する、先発明に係る
免疫反応染色装置の場合、依然として次に述べる様な問
題が存在する。
先ず第一に、ロータリ式切換弁12.16を設けた配管
系統は複雑で、製作費が嵩む事が避けられない。
又、洗浄液を給排する為の吐出口10と排出口11とが
、染色ブロック1の下側に開口している為、この染色ブ
ロック1を使用して、手作業により各種染色処理を行な
おうとした場合にも、これを行なう事が出来ない。
本発明の染色装置と染色用トレーは、上述の様な不都合
を何れも解消するものである。
(ii題を解決する為の手段) 本発明の染色装置と染色用トレーとの内、染色用トレー
は、スライドガラスの下面に貼付した組織片と対向する
台座部と、この台座部の一端に形成された浅い凹部と、
上記台座部の他端側に設けられた、上端縁の高さが台座
部上面の高さよりも僅かに高い支持部と、上記台座部の
一端部上面で、上記凹部の一方の側に開口した吐出口と
、同じく上記台座部の上面で、上記凹部の他方の側に開
口した排出口とを有し、一端部上面に、上記吐出口に通
じる給液口と、上記排出口に通じる排液口とを、互いに
一定の間隔を開けて開口させる事で構成されている。
そして、本発明の染色装置は、上述の様に構成され、基
台の所定位置に保持された染色用トレーと、この染色用
トレーの上面に設けられた凹部に、染色用の処理液を滴
下する為の滴下手段と、この滴下手段を上記凹部の上方
にB動させる第一の移動手段と、上記染色用トレーの一
端部上面に開口した給液口と排液口との間隔と同じ間隔
で配置され、下端部をそれぞれ上記給液口又は排液口に
接続自在とされた給液管及び排液管を有し、給液管を給
液手段に、排液管を排液手段に、それぞれ接続した洗浄
手段と、この洗浄手段を構成する上記給液管と排液管と
を、上記給液口と排液口との上方位置に移動させると共
に、この上方位置で昇降させる第二の移動手段とから構
成されている。
(作  用) 上述の様に構成される本発明の染色装置と染色用トレー
とを使用して、スライドガラスに貼付された組織片等の
試料の染色処理を行なう場合の作用は、次の通りである
染色処理すべき試料を下面に貼付したスライドガラスは
、その一端部下面を台座部の一端部上面に当接させ、他
端部寄り下面を支持部の上縁に当接させる事で、上記台
座部の上方に支持する。
この状態で台座部の一端部上面に形成された凹部は、そ
の一部がスライドガラスの一1縁から露出し、台座部の
上面とスライドガラスの下面との間には、上記凹部から
離れるに従って次第に広くなる、くさび状の隙間が形成
される。
そこで、第一の移動手段により、上記凹部の上方に滴下
手段を移動させると共に、この滴下手段により染色用の
処理液を、上記凹部に滴下する。
滴下された処理液は、毛細管現象により上記くさび状の
隙間に広がり、スライドガラスの下面で、この隙間に対
向する部分に貼付された試料を染色処理する。
染色用の処理液による、所定時間の染色処理を終了した
ならば、洗浄手段により、上記隙間に存在する処理液を
洗い流す、尚、この洗い流しによる洗浄処理作業に先立
ち、第二の移動手段により、上記洗浄手段を構成する給
液管の端部を給液口に、排液管の端部を排液口に、それ
ぞれ接続しておく。
洗い流し作業は、上記洗浄手段を構成する給液手段を作
動させる事により、給液管を通じて洗浄液を上記隙間に
送り込んでから、所定時間経過後に、排液手段によりこ
の洗浄液を、排液管を通じ排出する事で行なう。
所定の洗浄処理作業を行なった後に於いては、再び滴下
手段により染色用の処理液を、前記凹部に滴下し、この
処理液を台座部の上面とスライドガラスの下面との間の
隙間に進入させて、スライドガラス下面に貼付された試
料の染色処理を行なう。
以下、上述の作業を、所定回数繰り返し行なう事で、所
定の染色処理を行なう。
更に、本発明の染色用トレーは、上述の様に、染色装置
に組み込んで、自動的に試料の染色処理を行なう他、手
作業による染色を行なう場合にも使用する事が出来る。
但し、この場合は、凹部への処理液の滴下や給液口への
洗浄液の送り込み、或は排液口からの洗浄液の取り出し
は、スポイトやピペット等を用いて行なう。
(実施例) 次に、図示の実施例を説明しつつ、本発明を更に詳しく
説明する。
第1〜9図は本発明の染色装置と染色用トレーの実施例
を示しており、第1図は染色用トレーの斜視図、第2図
は同じく平面図、第3図は同じく底面図、第4図は第2
図のA−A断面図、第5図は同B−B断面図、第6図は
第5図のC部拡大断面図、第7図は第1図のD−D断面
図、第8図は第7図のE部拡大断面図、第9図は洗浄手
段の正面図である。
先発明に於ける染色ブロックに相当する、本発明の染色
用トレー22は、繊維強化プラスチック等により一体に
造られている。全体を矩形とされた、この染色用トレー
22の四周は、壁部23により囲まれており、この壁部
23の内側に、スライドガラス4(第10〜11図参照
)の下面に貼付した組織片と対向する、複数の(図示の
実施例の場合、5個の)台座部24.24を設け、染色
用トレー22の下面で、各台座部24.24と整合する
部分は、凹部31.31としている。
各台座部24.24の一端(第2図の下H&)には、そ
れぞれ浅い摺鉢状の凹部25.25が、各台座部24.
24の他端側には、各台座部24.24と間隔を開けて
、立壁状の支持部26.26が、それぞれ設けられてい
る。尚、上記各支持部26.26の上@縁の高さは、そ
れぞれ台座部24.24の上面の高さよりも僅かに高く
している。
上記各台座部24.24の一端部上面で、上記各凹部2
5.25の一方の側(第2図の右側)には吐出口27.
27を、同じく上記台座部24.24の一端部上面で、
上記各凹部25.25の他方の側(第2図の左側)には
排出口28.28を、それぞれ開口させている。
又、前記壁部23の一部で、染色用トレー22の一端縁
(第2図の下端縁)に存在する部分の上面には、上記吐
出口27.27に通じる給液口29.29と、上記排出
口28.28に通じる排液口30.30とを、互いに一
定の間隔dを開けた状態で開口させている。
尚、図示の実施例に於いては、隣り合う台座部24.2
4の間に立壁32.32を形成しているが、隣り合う立
壁32.32同士の間隔D、並びに両端部に存在する立
壁32.32と染色用トレー22の周縁部の壁部23と
の間隔りは、染色処理すべき組織片等の試料を貼付した
スライドガラス4の幅W(第10図)よりも少しだけ大
きく(DEW) している。
上述の様に構成される染色用トレー22は、下面に形成
された凹部31.31に、染色装置を構成する基台(図
示せず)の上面に形成された凸部を嵌合させる事で、上
記基台上面の所定位置に保持されるが、この染色用トレ
ー22の上面に設けられた凹部25.25に、染色用の
処理液を滴下する滴下手段は、前述した先発明に係る染
色装置と同様に、染色処理液を充填した処理液容器21
(第9.12図)と、この処理液容器21を所定の染色
用トレー22の上方に迄移動させ、処理液を滴下させる
、第一のB助手段である処理液容器取り出し腕とから構
成されている。
尚、処理液容器21は、上端に設けた釦41を下方に押
す事により、吐出管42を通じて、内部に貯溜した処理
液を吐出自在としたものであり、上記釦41を下方に押
圧自在とする為、第一のモータ43により回転駆動され
る第一の螺子杆44に螺合した第一のナツト片45に押
圧片46の基端部を固定し、この押圧片46の先端部を
、上記釦41の上面に対向させている。
又、各台座部24.24の上面とスライドガラス4.4
の下面との間に送り込まれた染色用の処理液を洗い流す
為の洗浄手段は、第9図に示す様に、給液管33及び排
液管34を有し、給液管33を給液手段である図示しな
い洗浄液容器に、排液管34を図示しない排液手段に、
それぞれ接続している。尚、上記給液管33と排液管3
4との下端開口は、前記染色用トレー22の一端部上面
に開口した給液口29と排液口30との間隔dと同じ間
隔dで配置されている。
更に詳しく説明すると、上記給液管33と排液管34と
は、前記処理液容器取り出し腕と同期して水平方向に移
動する部分に設けられた、第二の移動手段である単一の
昇降ブラケット36に対して若干の昇降を自在として支
持されており、それぞれ圧縮ばね37.37の弾力によ
って、下方に向かう弾力を付与されている。上記昇降ブ
ラケット36に固定の第二のナツト片38は、第二のモ
ータ39により正転、逆転自在な、第二の螺子杆40と
螺合しており、上記第二のモータ39により、上記昇降
ブラケット36を昇降駆動自在としている。
給液管33の上端部は、途中に送りポンプを設けた、図
示しないチューブにより、図示しない洗浄液容器に通じ
させており、上記送りポンプの運転に伴ない、前記給液
口29に洗浄液を送り込める様にしている。一方、排液
管34の上端部は、やはり図示しないチューブにより、
排液容器等の、図示しない排液手段に通じさせている。
上述の様に構成される本発明の染色装置と染色用トレー
とを使用して、スライドガラスに貼付された試料の染色
処理を行なう場合、次の様にして行なう。
染色処理すべき試料を下面に貼付したスライドガラスは
、その一端部下面を各台座部24.24の一端部(第2
図の下端部)上面に当接させ、他端部寄り下面を、支持
部26.26の上縁に当接させる事で、上記各台座部2
4.24の上方に支持する。
この状態で各台座部24.24の一端部上面に形成され
た凹部25.25は、その一部がスライドガラスの一端
縁から露出し、各台座部24.24の上面とスライドガ
ラスの下面との間には、上記凹部25.25から離れる
に従って次第に広くなる、くさび状の隙間が形成される
。又、各スライドガラスの両側縁は、染色用トレー22
の周縁部に形成した壁部23の内側縁、或は隣り合う台
座部24.24の間に形成した立壁32.32の側縁に
近接した状態となる。
上述の様にスライドガラスをセットした状態で、滴下手
段を構成する処理液容器21により染色用の処理液を、
上記各台座部24.24の一端に形成した凹部25.2
5に滴下すれば、毛細管現象によりこの処理液が、上記
スライドガラスの下面と台座部24.24の上面との間
に存在するくさび状の隙間に広がり、スライドガラスの
下面で、この隙間に対向する部分に貼付された試料を染
色処理する。この際、スライドガラスの両側縁が立壁3
2.32の側面(或は壁部23の内側面)に近接してい
る為、上記隙間内に送り込まれた処理液が、短い時間の
間に蒸発し、減少する事が防止される。
染色処理液の滴下作業を行なう場合には、前記第一のモ
ータ43により第一の螺子杆44を回転させ、第一のナ
ツト片45、押圧片46を介して、処理液容器21の釦
41を下方に押圧し、吐出管42から処理液を吐出させ
る。
染色用の処理液による、所定時間の染色処理を終了した
ならば、洗浄手段により、上記隙間に存在する処理液を
洗い流すが、この洗い流しによる洗浄処理作業に先立ち
、上記洗浄手段を構成する給液管33の下端部を給液口
29に、排液管34の下端部を排液口30に、それぞれ
接続しておく。
即ち、図示しない二次元駆動機構により、第9図に示し
た洗浄手段の給液管33及び排液管34を、所定の給液
口29及び排液口30の上方に移動させたならば、第二
のモータ39により第二の螺子杆40を回転させる事で
、それ迄上昇していた昇降ブラケット36を下降させ、
上記給液管33及び排液管34を、上記所定の給液口2
9及び排液口30に押し付ける。
上記給液管33及び排液管34は、それぞれ昇降ブラケ
ット36に対して昇降自在とされると共に、圧縮ばね3
7.37の弾力により下方に押圧されており、且つ、多
管33.34の下端開口周縁部には、ゴムリング等のシ
ール材が装着されている為、昇降ブラケット36の下降
に伴ない、給液管33及び排液管34を、上記所定の給
液口29及び排液口30に押し付ける事により、洗浄手
段を構成する給液管33の下端部と給液口29とが、排
液管34の下端部と排液口30とが、それぞれ液密に接
続される。
洗浄処理作業を行なう場合には、図示しないチューブの
途中に設けた送りポンプを運転する事により、やはり図
示しない洗浄液タンク内に貯溜された洗浄液を、給液管
33、給液口29を通じて、台座部24の上面とスライ
ドガラスの下面との間に存在する隙間に送り込む。
この様にして上記隙間に洗浄液を送り込んでから所定時
間経過後に、排液手段に通じる、図示しない別のポンプ
を運転する事により、この洗浄液を、排液口30、排液
管34を通じ排出する事で、洗浄処理作業を行なう。
所定の洗浄処理作業を行なった後に於いては、再び滴下
手段を構成する処理液容器21により染色用の処理液を
、前記台座部24の一端に形成した凹部25に滴下し、
この処理液を台座部24の上面とスライドガラスの下面
との間の隙間に進入させて、スライドガラス下面に貼付
された試料の染色処理を行なう。
以下、上述の作業を、所定回数繰り返し行なう事で、所
定の染色処理を行なう。
更に、本発明の染色用トレーは、上述の様に、染色装置
に組み込んで、自動的に試料の染色処理を行なう他、手
作業による染色を行なう場合にも使用する事が出来る。
但し、この場合は、凹部25.25への処理液の滴下や
給液口29.29への洗浄液の送り込み、或は排液口3
0.30からの洗浄液の取り出しは、スポイトやピペッ
ト等を用いて行なう。
この場合に於いて、本発明の染色用トレー22は、上面
に透明樹脂板等の蓋を被せる事が可能である為、十分な
保湿効果が得られ、染色作業が長時間に及ぶ場合にも、
試料の乾燥防止を確実に図る事が出来る。更に、染色用
トレー22を重ね合わせておく事も出来る為、多数の試
料の染色処理を行なう場合にも、作業に要する面積が狭
くて済む。
(発明の効果) 本発明の染色装置と染色用トレーは、以上に述べた通り
構成され作用する為、少ない処理液で、免疫反応を観察
する為の組織片等の試料の染色処理を自動的に行なう事
が出来、免疫反応観察等、染色処理に要する費用の低減
化、省力化に寄与する効果が大きいと言った、先発明の
有する効果をそのままにして、染色作業の開始時に空気
を追い4゜ 出す作業を行なう必要が不要となり、染色作業の準備行
程を簡略化する事が出来るだけなく、ロータリ式切換弁
を設けた複雑な配管系統が不要となる為、装置製作費の
低廉化を図れる。
更に、本発明の染色用トレーは、染色装置に組み込んで
、自動染色を行なう場合だけでなく、手作業により各種
染色処理を行なう場合にも使用出来る為、多種の染色作
業を行なう様な研究所等に於いても、用具管理の簡略化
を図る事が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1〜9図は本発明の染色装置と染色用トレーの実施例
を示しており、第1図は染色用トレーの斜視図、第2図
は同じく平面図、第3図は同じく底面図、第4図は第2
図のA−A断面図、第5図は同B−B断面図、第6図は
第5図のC部拡大断面図、第7図は第1図のD−D断面
図、第8図は第7図のE部拡大断面図、第9図は洗浄手
段の正面図、第10〜12図は先発明に係る染色装置を
示しており、第10図は滴下手段を省略して示す斜視図
、第11図は第10図のF−F断面図、第12図は滴下
手段を構成する処理液容器収納部の斜視図である。 1:染色ブロック、2:台座部、3:土手状部、4ニス
ライドガラス、5:排液溝、6:壁部、7:凹部、8:
排液溝、9:支持板部、10:吐出口、11:排出口、
12:ロータリ式切換弁、13:送液ポンプ、14:送
り込み管、15:洗浄液貯溜タンク、16:ロータリ式
切換弁、17:送液ポンプ、18:排出管、19:排液
タンク、20:lA処理液容器収納部21:IA処理液
容器22:染色用トレー 23:壁部、24:台座部、
25:凹部、26:支持部、27:吐出口、28:排出
口、29:給液口、30:排液口、31:凹部、32:
立壁、33:給液管、34:排液管、36:昇降ブラケ
ット、37:圧縮ばね、38:第二のナツト片、39:
第二のモータ、40:第二の螺子杆、41:釦、42:
吐出管、43;第一のモータ、44:第一の螺子杆、4
5:第一のナツト片、46:押圧片。 第 1 図 第 図 第 図 第 図 第1O図

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)スライドガラスの下面に貼付した組織片と対向す
    る台座部と、この台座部の一端に形成された浅い凹部と
    、上記台座部の他端側に設けられた、上端縁の高さが台
    座部上面の高さよりも僅かに高い支持部と、上記台座部
    の一端部上面で、上記凹部の一方の側に開口した吐出口
    と、同じく上記台座部の上面で、上記凹部の他方の側に
    開口した排出口とを有し、一端部上面に、上記吐出口に
    通じる給液口と、上記排出口に通じる排液口とを、互い
    に一定の間隔を開けて開口させて成り、基台の所定位置
    に保持された染色用トレーと、この染色用トレーの上面
    に設けられた上記凹部に、染色用の処理液を滴下する為
    の滴下手段と、この滴下手段を上記凹部の上方に移動さ
    せる第一の移動手段と、上記染色用トレーの一端部上面
    に開口した給液口と排液口との間隔と同じ間隔で配置さ
    れ、下端部をそれぞれ上記給液口又は排液口に接続自在
    とされた給液管及び排液管を有し、給液管を給液手段に
    、排液管を排液手段に、それぞれ接続した洗浄手段と、
    この洗浄手段を構成する上記給液管と排液管とを、上記
    給液口と排液口との上方位置に移動させると共に、この
    上方位置で昇降させる第二の移動手段とから成る、染色
    装置。
  2. (2)第一の移動手段と第二の移動手段とが同期して水
    平方向に移動自在とされている、請求項1に記載の染色
    装置。
  3. (3)スライドガラスの下面に貼付した組織片と対向す
    る台座部と、この台座部の一端に形成された浅い凹部と
    、上記台座部の他端側に設けられた、上端縁の高さが台
    座部上面の高さよりも僅かに高い支持部と、上記台座部
    の一端部上面で、上記凹部の一方の側に開口した吐出口
    と、同じく上記台座部の上面で、上記凹部の他方の側に
    開口した排出口とを有し、一端部上面に、上記吐出口に
    通じる給液口と、上記排出口に通じる排液口とを、互い
    に一定の間隔を開けて開口させて成る染色用トレー。
  4. (4)台座部の両側に、スライドガラスの幅よりも僅か
    に大きな間隔を開けて立壁を形成した、請求項3に記載
    の染色用トレー。
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