JPH0943119A - 生物組織の処理装置 - Google Patents
生物組織の処理装置Info
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- JPH0943119A JPH0943119A JP7194634A JP19463495A JPH0943119A JP H0943119 A JPH0943119 A JP H0943119A JP 7194634 A JP7194634 A JP 7194634A JP 19463495 A JP19463495 A JP 19463495A JP H0943119 A JPH0943119 A JP H0943119A
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- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N1/00—Sampling; Preparing specimens for investigation
- G01N1/28—Preparing specimens for investigation including physical details of (bio-)chemical methods covered elsewhere, e.g. G01N33/50, C12Q
- G01N1/30—Staining; Impregnating ; Fixation; Dehydration; Multistep processes for preparing samples of tissue, cell or nucleic acid material and the like for analysis
- G01N1/31—Apparatus therefor
- G01N1/312—Apparatus therefor for samples mounted on planar substrates
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 スライドガラス上の生物組織の試料に対して
試薬処理を行なう場合に、1つの試薬槽で多量試薬処理
と少量試薬処理の両方に対応する。 【解決手段】 試薬槽26は、下方から上方にかけてそ
の厚みが徐々に大きく形成されており、多量試薬処理の
場合には、試薬槽26内に多量の試薬が注入され、スラ
イドガラス30が上方の多量試薬処理位置に位置決めさ
れ試薬処理が行われる。一方、少量試薬処理の場合、試
薬槽26内に少量の試薬が注入され、スライドガラス3
0は、下方の少量試薬処理位置に位置決めされ試薬処理
が行われる。
試薬処理を行なう場合に、1つの試薬槽で多量試薬処理
と少量試薬処理の両方に対応する。 【解決手段】 試薬槽26は、下方から上方にかけてそ
の厚みが徐々に大きく形成されており、多量試薬処理の
場合には、試薬槽26内に多量の試薬が注入され、スラ
イドガラス30が上方の多量試薬処理位置に位置決めさ
れ試薬処理が行われる。一方、少量試薬処理の場合、試
薬槽26内に少量の試薬が注入され、スライドガラス3
0は、下方の少量試薬処理位置に位置決めされ試薬処理
が行われる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は生物組織の処理装置
に関し、特に生物組織の試料へ必要最小限の試薬供給を
行うための構造に関する。
に関し、特に生物組織の試料へ必要最小限の試薬供給を
行うための構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近時のバイオテクロロジーの進歩と相俟
って、生物組織に対する各種の処理が研究施設や大学な
どで活発に行われており、その処理の効率化・迅速化が
強く要望されている。例えば免疫染色処理やISH(in
situ hybridization) 処理などを行う場合には、透明な
試料プレートとしてのスライドガラス上に生物組織の薄
片(以下、単に試料という)を付着させ、そのスライド
ガラス上の試料に対して脱水、染色、ハイブリダイゼー
ションなどの多くの処理が行われる。
って、生物組織に対する各種の処理が研究施設や大学な
どで活発に行われており、その処理の効率化・迅速化が
強く要望されている。例えば免疫染色処理やISH(in
situ hybridization) 処理などを行う場合には、透明な
試料プレートとしてのスライドガラス上に生物組織の薄
片(以下、単に試料という)を付着させ、そのスライド
ガラス上の試料に対して脱水、染色、ハイブリダイゼー
ションなどの多くの処理が行われる。
【0003】このような処理を行う場合、従来において
は、一般に試料が付着された多数(例えば20枚)のス
ライドガラスを相互に一定の間隔をおいて金属製の籠に
整列させて起立保持し、その籠をガラス製の大型の試薬
槽へ浸し、このような処理が各種の試薬に対して実行さ
れていた。
は、一般に試料が付着された多数(例えば20枚)のス
ライドガラスを相互に一定の間隔をおいて金属製の籠に
整列させて起立保持し、その籠をガラス製の大型の試薬
槽へ浸し、このような処理が各種の試薬に対して実行さ
れていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の処理方法においては、試薬槽への試薬の注入、処理
後の試薬除去などが人為的に行われていたため煩雑であ
るという問題があり、また、相互に離隔配置された多数
のスライドガラスの全体を浸すことができる大型の試薬
槽を使用する必要があることから、各試薬の量も画一的
に多量とならざるを得ないという問題がある。すなわ
ち、脱パラフィンなどの処理においては多量の試薬を用
いる必要があるが、一方において、少量で十分な高価な
試薬も多く、処理全体としてコストダウンを図ることが
できず経済性に劣っていた。そして、同様の理由から必
要以上に排液が多くなるという問題があった。
来の処理方法においては、試薬槽への試薬の注入、処理
後の試薬除去などが人為的に行われていたため煩雑であ
るという問題があり、また、相互に離隔配置された多数
のスライドガラスの全体を浸すことができる大型の試薬
槽を使用する必要があることから、各試薬の量も画一的
に多量とならざるを得ないという問題がある。すなわ
ち、脱パラフィンなどの処理においては多量の試薬を用
いる必要があるが、一方において、少量で十分な高価な
試薬も多く、処理全体としてコストダウンを図ることが
できず経済性に劣っていた。そして、同様の理由から必
要以上に排液が多くなるという問題があった。
【0005】また、従来は、籠内のスライドガラス上の
各試料に対しては一括して同じ試薬処理を行う方式であ
るため、処理工程の途中から一部の試料に異なる試薬処
理が必要とされる場合には、籠から一部のスライドガラ
スを取りはずして、別々に上記の処理を行う必要があっ
た。この場合、各スライドガラスごとに試薬槽を設けて
試薬処理を行うことも考えられるが、上記のように多量
試薬処理用と少量試薬処理用の2種類の試薬槽を設ける
必要があり、装置の大型化とコストアップという問題が
生じていた。
各試料に対しては一括して同じ試薬処理を行う方式であ
るため、処理工程の途中から一部の試料に異なる試薬処
理が必要とされる場合には、籠から一部のスライドガラ
スを取りはずして、別々に上記の処理を行う必要があっ
た。この場合、各スライドガラスごとに試薬槽を設けて
試薬処理を行うことも考えられるが、上記のように多量
試薬処理用と少量試薬処理用の2種類の試薬槽を設ける
必要があり、装置の大型化とコストアップという問題が
生じていた。
【0006】本発明は、上記従来の課題に鑑みなされた
ものであり、その目的は、必要最小量の試薬を用いて処
理を行うことができ、試薬の無駄を防止できる生物組織
の処理装置を提供することにある。
ものであり、その目的は、必要最小量の試薬を用いて処
理を行うことができ、試薬の無駄を防止できる生物組織
の処理装置を提供することにある。
【0007】また、本発明の目的は、装置を小型化で
き、かつコストダウンを図ることができる生物組織の処
理装置を提供することにある。
き、かつコストダウンを図ることができる生物組織の処
理装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、試料プレート上に付着された生物組織の試
料に対して試薬処理を行う装置において、前記試料プレ
ートが上方から挿入される井戸状の容器であって、前記
試料プレートが位置決めされる上方の多量試薬処理位置
と下方の少量試薬処理位置に対応して下部の断面積に対
して上部の断面積が大きく形成された試薬槽と、前記試
料プレートの搬送及び前記試薬の供給を制御する試薬量
適応型の制御手段と、を含み、前記制御手段は、少量試
薬処理モードの場合には、前記試薬槽に少量の試薬を供
給し、前記試薬槽内の前記下方の少量試薬処理位置に前
記試料プレートを位置決めし、多量試薬処理モードの場
合には、前記試薬槽に多量の試薬を供給し、前記試薬槽
内の前記上方の多量試薬処理位置に前記試料プレートを
位置決めすることを特徴とする。
に本発明は、試料プレート上に付着された生物組織の試
料に対して試薬処理を行う装置において、前記試料プレ
ートが上方から挿入される井戸状の容器であって、前記
試料プレートが位置決めされる上方の多量試薬処理位置
と下方の少量試薬処理位置に対応して下部の断面積に対
して上部の断面積が大きく形成された試薬槽と、前記試
料プレートの搬送及び前記試薬の供給を制御する試薬量
適応型の制御手段と、を含み、前記制御手段は、少量試
薬処理モードの場合には、前記試薬槽に少量の試薬を供
給し、前記試薬槽内の前記下方の少量試薬処理位置に前
記試料プレートを位置決めし、多量試薬処理モードの場
合には、前記試薬槽に多量の試薬を供給し、前記試薬槽
内の前記上方の多量試薬処理位置に前記試料プレートを
位置決めすることを特徴とする。
【0009】上記構成によれば、試薬槽が多量試薬処理
と少量試薬処理とで兼用されることになる。ここで、試
薬槽は下方から上方へかけて断面積を大きくした形状を
有する。多量試薬処理モードでは、試薬槽内に多量の試
薬が注入されて、試料プレートが上方から下方に引き下
ろされて多量試薬処理位置に位置決めされ、そして多量
の試薬を利用して試薬処理が実行される。少量試薬処理
モードでは、試薬槽内に少量の試薬が注入されて、試料
プレートが上方から下方に引き下ろされて少量試薬処理
位置に位置決めされつつ試薬処理が実行される。
と少量試薬処理とで兼用されることになる。ここで、試
薬槽は下方から上方へかけて断面積を大きくした形状を
有する。多量試薬処理モードでは、試薬槽内に多量の試
薬が注入されて、試料プレートが上方から下方に引き下
ろされて多量試薬処理位置に位置決めされ、そして多量
の試薬を利用して試薬処理が実行される。少量試薬処理
モードでは、試薬槽内に少量の試薬が注入されて、試料
プレートが上方から下方に引き下ろされて少量試薬処理
位置に位置決めされつつ試薬処理が実行される。
【0010】本発明では、試薬槽が多量試薬処理と少量
試薬処理の2種類の処理に対応した形状を有しており、
つまり、試料プレートの試薬槽への挿入度合いを変更す
ることにより多量試薬処理と少量試薬処理の両方に対応
できる。よって、2種類の試薬槽を用意する必要がない
ので、装置を小型化でき、またコストダウンを図ること
ができる。
試薬処理の2種類の処理に対応した形状を有しており、
つまり、試料プレートの試薬槽への挿入度合いを変更す
ることにより多量試薬処理と少量試薬処理の両方に対応
できる。よって、2種類の試薬槽を用意する必要がない
ので、装置を小型化でき、またコストダウンを図ること
ができる。
【0011】本発明の好適な態様では、前記試薬槽の厚
みは、下方から上方にかけて連続的に大きくされ、望ま
しくは、前記試薬槽の下部の厚み変化よりも、前記試薬
槽の上部の厚み変化の方が大きい。
みは、下方から上方にかけて連続的に大きくされ、望ま
しくは、前記試薬槽の下部の厚み変化よりも、前記試薬
槽の上部の厚み変化の方が大きい。
【0012】また、本発明の好適な態様では、前記試薬
槽の上部は、前記試料プレートを保持するホルダを受け
入れ可能な開口の大きさをもって上方へ徐々に開いた形
状を有する。
槽の上部は、前記試料プレートを保持するホルダを受け
入れ可能な開口の大きさをもって上方へ徐々に開いた形
状を有する。
【0013】また、本発明の好適な態様では、前記試薬
槽の内壁と前記試料プレート上の試料の接触を防止しつ
つ前記試料プレートの位置決めを行う位置決め手段が設
けられ、望ましくは、前記位置決め手段は、前記試料プ
レートの試料付着面の両側部に接触する上下方向に形成
された凸状のフランジである。
槽の内壁と前記試料プレート上の試料の接触を防止しつ
つ前記試料プレートの位置決めを行う位置決め手段が設
けられ、望ましくは、前記位置決め手段は、前記試料プ
レートの試料付着面の両側部に接触する上下方向に形成
された凸状のフランジである。
【0014】また、本発明の好適な態様では、前記制御
手段は、試薬処理中において前記試薬プレートを周期的
に上下運動させる。これによって試料へ接触される試薬
量を積極的に増大させて、処理効率を向上できる。
手段は、試薬処理中において前記試薬プレートを周期的
に上下運動させる。これによって試料へ接触される試薬
量を積極的に増大させて、処理効率を向上できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
つき図面を用いて説明する。
つき図面を用いて説明する。
【0016】図1には、本発明に係る生物組織の処理装
置の好適な実施形態が示されており、図1は、装置の斜
視図である。
置の好適な実施形態が示されており、図1は、装置の斜
視図である。
【0017】図1において、装置本体10上には、複数
の試薬容器12が起立配置されている。分注ノズル14
は、特定の試薬容器12から試料を吸引して後述する試
薬槽26へ試料の吐出を行なうものであり、その分注ノ
ズル14は、搬送機構16によって三次元方向に移動自
在にされている。装置10上には水平ステージ18が設
けられ、その水平ステージ18によって2つの処理ユニ
ット20及び22が水平方向に移動自在に保持されてい
る。各処理ユニット20及び22の下方には例えばヒー
タプレート等で構成される温度制御部24が接合配置さ
れており、2つの処理ユニット20及び22とこの温度
制御部24とが一体となって水平ステージ18によって
水平方向に移動される。
の試薬容器12が起立配置されている。分注ノズル14
は、特定の試薬容器12から試料を吸引して後述する試
薬槽26へ試料の吐出を行なうものであり、その分注ノ
ズル14は、搬送機構16によって三次元方向に移動自
在にされている。装置10上には水平ステージ18が設
けられ、その水平ステージ18によって2つの処理ユニ
ット20及び22が水平方向に移動自在に保持されてい
る。各処理ユニット20及び22の下方には例えばヒー
タプレート等で構成される温度制御部24が接合配置さ
れており、2つの処理ユニット20及び22とこの温度
制御部24とが一体となって水平ステージ18によって
水平方向に移動される。
【0018】処理ユニット20と処理ユニット22は、
同一の構造を有し、各処理ユニット20,22には複数
の試薬槽26が形成されている。この試薬槽26につい
ては後に詳述する。
同一の構造を有し、各処理ユニット20,22には複数
の試薬槽26が形成されている。この試薬槽26につい
ては後に詳述する。
【0019】保持機構32は、複数のスライドガラス3
0を整列させて保持しており、その保持機構32は、上
下ステージ34によって昇降自在にされている。保持機
構32は、複数のスライドガラス30で構成されるスラ
イドガラス列を複数列保持しており、一方、処理ユニッ
ト20及び22では、そのスライドガラス30の配列に
対応した配列で複数の試薬層26が形成されている。各
試薬層26は分離されており、これによって各試薬槽ご
とに異なる試薬を注入して各スライドガラス30ごとに
異なる試薬処理を行うことも可能である。
0を整列させて保持しており、その保持機構32は、上
下ステージ34によって昇降自在にされている。保持機
構32は、複数のスライドガラス30で構成されるスラ
イドガラス列を複数列保持しており、一方、処理ユニッ
ト20及び22では、そのスライドガラス30の配列に
対応した配列で複数の試薬層26が形成されている。各
試薬層26は分離されており、これによって各試薬槽ご
とに異なる試薬を注入して各スライドガラス30ごとに
異なる試薬処理を行うことも可能である。
【0020】吸引部36には針状の先端部を有する複数
の吸引ノズル38が設けられており、これらの吸引ノズ
ル38によって試薬槽26内に残存する試薬が吸引除去
される。この吸引部36は上下ステージ40によって昇
降自在にされている。ここで、複数の吸引ノズル38の
配列ピッチは、処理ユニット20及び24における試薬
槽26の配列ピッチと同一である。
の吸引ノズル38が設けられており、これらの吸引ノズ
ル38によって試薬槽26内に残存する試薬が吸引除去
される。この吸引部36は上下ステージ40によって昇
降自在にされている。ここで、複数の吸引ノズル38の
配列ピッチは、処理ユニット20及び24における試薬
槽26の配列ピッチと同一である。
【0021】図2には、試薬槽26の具体的な構造が示
されており、(A)は側面から見た試薬槽26の構造が
示され、(B)には正面から見た試薬槽26の構造が示
されている。
されており、(A)は側面から見た試薬槽26の構造が
示され、(B)には正面から見た試薬槽26の構造が示
されている。
【0022】図2において、この試薬槽26は上述した
ように井戸状に形成され、(B)に示されるように、そ
の厚みすなわち挿入されるスライドガラスの厚さ方向の
厚みは、その下方から上方にかけて徐々に大きく設定さ
れている。すなわち下方から上方にかけて試薬槽26の
水平断面積は徐々に大きく設定されている。具体的に
は、試薬槽26は、大別して上部26Aと下部26Bと
を有し、図2(A)に示されるように、それらの上部2
6A及び下部26Bのそれぞれの幅は同一であり、スラ
イドガラスの幅よりも若干大きな幅Wを有する。一方、
図2(B)に示されるように、下部26Bにおける下方
から上方への厚み変化よりも、上部26Aにおける下方
から上方への厚み変化のほうが大きく設定されており、
後述するような多量試薬処理と少量試薬処理の両者に対
応した構造を有している。
ように井戸状に形成され、(B)に示されるように、そ
の厚みすなわち挿入されるスライドガラスの厚さ方向の
厚みは、その下方から上方にかけて徐々に大きく設定さ
れている。すなわち下方から上方にかけて試薬槽26の
水平断面積は徐々に大きく設定されている。具体的に
は、試薬槽26は、大別して上部26Aと下部26Bと
を有し、図2(A)に示されるように、それらの上部2
6A及び下部26Bのそれぞれの幅は同一であり、スラ
イドガラスの幅よりも若干大きな幅Wを有する。一方、
図2(B)に示されるように、下部26Bにおける下方
から上方への厚み変化よりも、上部26Aにおける下方
から上方への厚み変化のほうが大きく設定されており、
後述するような多量試薬処理と少量試薬処理の両者に対
応した構造を有している。
【0023】なお、下部26Bの底部の厚さD3はスラ
イドガラスの厚さより若干厚く設定されており、例えば
1.2mmである。下部26Bの上開口の厚さD2は、
底部の厚さD3よりもやや大きく設定され、その厚さD
2は例えば2.0mmである。ここで、D3よりもD2
を大きくしたのはスライドガラスを上方から受け入れる
ときにその挿入を容易にするためであり、すなわち位置
決めを容易にするために下部26Bにおいては下方から
上方にかけてその厚みが徐々に大きく形成されている。
ただし、スライドガラスの厚みよりもあまりその厚さD
2やD3を大きくすると結果として少量試薬処理におい
て試薬量が増大することになるので、できる限りスライ
ドガラスの厚さに近付けつつそのスライドガラスの挿入
を容易にできる程度の厚さに設定するのが望ましい。
イドガラスの厚さより若干厚く設定されており、例えば
1.2mmである。下部26Bの上開口の厚さD2は、
底部の厚さD3よりもやや大きく設定され、その厚さD
2は例えば2.0mmである。ここで、D3よりもD2
を大きくしたのはスライドガラスを上方から受け入れる
ときにその挿入を容易にするためであり、すなわち位置
決めを容易にするために下部26Bにおいては下方から
上方にかけてその厚みが徐々に大きく形成されている。
ただし、スライドガラスの厚みよりもあまりその厚さD
2やD3を大きくすると結果として少量試薬処理におい
て試薬量が増大することになるので、できる限りスライ
ドガラスの厚さに近付けつつそのスライドガラスの挿入
を容易にできる程度の厚さに設定するのが望ましい。
【0024】下部26Bの高さH2は少量試薬処理にお
いてスライガラスの実質的な部分が完全に収納できる程
度に設定され、具体的には、少なくとも試料が付着され
る可能性がある領域まで完全に下部26B内に収納でき
る程度の高さに設定される。例えばH2としては、40
mmに設定される。
いてスライガラスの実質的な部分が完全に収納できる程
度に設定され、具体的には、少なくとも試料が付着され
る可能性がある領域まで完全に下部26B内に収納でき
る程度の高さに設定される。例えばH2としては、40
mmに設定される。
【0025】上部26Aの上端開口の厚みD1はスライ
ドガラスの長手方向の上端部を保持するホルダを受入れ
可能な程度の大きさを有しており、例えばD1は10m
mである。すなわち、少量試薬処理の場合には、上端部
がホルダによって支持されたスライドガラスが上方から
下方に引き下ろされ、スライドガラスはその下端部が下
部26Bの底面に到達するまで落とし込まれるため、そ
のような状態においてホルダを試薬槽26内に受け入れ
るために、上部26Aがその下方から上方にかけてやや
広がって形成されている。このような上部26Aの広が
りにより、結果として上部26Aには多量の試薬が収納
されることになり、多量試薬処理の場合には上部に収納
された比較的多量の試薬と下部26B内に収納された比
較的少量の試薬とを合わせた量の試薬によって、すなわ
ち多量の試薬によって試薬処理が行われる。
ドガラスの長手方向の上端部を保持するホルダを受入れ
可能な程度の大きさを有しており、例えばD1は10m
mである。すなわち、少量試薬処理の場合には、上端部
がホルダによって支持されたスライドガラスが上方から
下方に引き下ろされ、スライドガラスはその下端部が下
部26Bの底面に到達するまで落とし込まれるため、そ
のような状態においてホルダを試薬槽26内に受け入れ
るために、上部26Aがその下方から上方にかけてやや
広がって形成されている。このような上部26Aの広が
りにより、結果として上部26Aには多量の試薬が収納
されることになり、多量試薬処理の場合には上部に収納
された比較的多量の試薬と下部26B内に収納された比
較的少量の試薬とを合わせた量の試薬によって、すなわ
ち多量の試薬によって試薬処理が行われる。
【0026】試薬槽26の高さH1は例えば55mmに
設定される。もちろん、各部位の寸法はスライドガラス
の大きさに対応しており、スライドガラスの形状が異な
る場合にはそれに対応した試薬槽26が用いられる。ま
た、特に試薬槽26の下部26Bの厚さや上部26Aの
厚さを変更することによって少量処理の場合に必要とさ
れる試薬量や多量処理の場合に必要とされる試薬量を変
更することができる。図2に示した実施形態において
は、上部26A及び下部26Bのいずれも下方から上方
にかけてその断面積が徐々に大きく設定されていたが、
少なくとも2段階に断面積が変化するような構造を有し
ていれば、1つの試薬槽26で多量試薬処理と少量試薬
処理の両方を行なうことができる。
設定される。もちろん、各部位の寸法はスライドガラス
の大きさに対応しており、スライドガラスの形状が異な
る場合にはそれに対応した試薬槽26が用いられる。ま
た、特に試薬槽26の下部26Bの厚さや上部26Aの
厚さを変更することによって少量処理の場合に必要とさ
れる試薬量や多量処理の場合に必要とされる試薬量を変
更することができる。図2に示した実施形態において
は、上部26A及び下部26Bのいずれも下方から上方
にかけてその断面積が徐々に大きく設定されていたが、
少なくとも2段階に断面積が変化するような構造を有し
ていれば、1つの試薬槽26で多量試薬処理と少量試薬
処理の両方を行なうことができる。
【0027】この実施形態における試薬槽26は、下部
26Bの内壁の両側部に凸状のフランジ42が形成され
ている。このフランジ42の厚さは例えば100μmで
あり、試薬槽26内にスライドガラスが挿入される場合
には、試料付着面がフランジ42が形成された内壁に向
けられてそのスライドガラスの挿入が行われる。すなわ
ち、このフランジ42によって下部26Bの内壁と試料
との接触が防止されており、またスライドガラスを上方
から下方へ挿入させる際の位置決め手段としても機能し
ている。
26Bの内壁の両側部に凸状のフランジ42が形成され
ている。このフランジ42の厚さは例えば100μmで
あり、試薬槽26内にスライドガラスが挿入される場合
には、試料付着面がフランジ42が形成された内壁に向
けられてそのスライドガラスの挿入が行われる。すなわ
ち、このフランジ42によって下部26Bの内壁と試料
との接触が防止されており、またスライドガラスを上方
から下方へ挿入させる際の位置決め手段としても機能し
ている。
【0028】図3には、試薬槽26内にスライドガラス
30が挿入された状態が一部断面図として示されてい
る。スライドガラス30は試薬槽26の一方の内壁面2
7の左右端に形成されたフランジ42と試薬槽26の他
方の内壁面とによって位置決めされつつ落とし込まれて
おり、この際、スライドガラス30の試料付着面30A
上の試料44が一方の内壁面27から隔てられ、両者の
接触が防止されている。これによって、試料44の全域
に試薬を確実に供給することができ、また内壁面27と
の接触によるスライドガラス30からの試料44の脱落
などが防止される。この実施形態では、フランジ42が
上下方向に沿って下部26Bのみに形成されたが、もち
ろんさらに上部26Aにフランジを形成してもよい。こ
のフランジ42の厚さは試料44の厚さに対応して設定
され、この実施形態では試料の厚みがおよそ30μmで
あることに対応してフランジ42の厚さが100μmに
設定されていたが、もちろん試料の厚みがそれ以上の場
合には、それに対応してフランジ42の厚さを厚くす
る。
30が挿入された状態が一部断面図として示されてい
る。スライドガラス30は試薬槽26の一方の内壁面2
7の左右端に形成されたフランジ42と試薬槽26の他
方の内壁面とによって位置決めされつつ落とし込まれて
おり、この際、スライドガラス30の試料付着面30A
上の試料44が一方の内壁面27から隔てられ、両者の
接触が防止されている。これによって、試料44の全域
に試薬を確実に供給することができ、また内壁面27と
の接触によるスライドガラス30からの試料44の脱落
などが防止される。この実施形態では、フランジ42が
上下方向に沿って下部26Bのみに形成されたが、もち
ろんさらに上部26Aにフランジを形成してもよい。こ
のフランジ42の厚さは試料44の厚さに対応して設定
され、この実施形態では試料の厚みがおよそ30μmで
あることに対応してフランジ42の厚さが100μmに
設定されていたが、もちろん試料の厚みがそれ以上の場
合には、それに対応してフランジ42の厚さを厚くす
る。
【0029】次に、図1に示した生物組織の処理装置の
動作について説明する。
動作について説明する。
【0030】この実施形態においては、全く同一の構造
を有する処理ユニット20と処理ユニット22とが設け
られており、一方の処理ユニットにおいて実際に試薬に
よる処理が行なわれている間においては、他方の処理ユ
ニットにおいて試薬処理のための準備が行われている。
具体的には、一方の処理ユニットにおいて各試薬槽26
内に各スライドガラス30が挿入されている間、他方の
処理ユニットでは、前の試薬処理により残存する試薬が
複数の吸引ノズル38によって吸引除去され、その後、
分注ノズル14を用いて所定の試薬が所定の試薬槽26
内に注入される。このような他方の処理ユニットにおい
て試薬処理準備が完了した後、一方の処理ユニットから
引き上げられた各スライドガラスが、その他方の処理ユ
ニットの各試薬槽26内に挿入され、試薬処理が実行さ
れる。このように、2つの処理ユニットを利用して一方
の処理ユニットで実際に試薬処理を行なわせると共に、
他方の試薬処理においてそのための準備を行なわせ、そ
れらを交互に並行して行なうことによって試薬処理効率
を極めて向上することができる。この実施形態において
は各処理ユニット20および22の下部に温度制御部2
4が接合配置されているため、試薬処理は適切な温度条
件下で行なうことができる。
を有する処理ユニット20と処理ユニット22とが設け
られており、一方の処理ユニットにおいて実際に試薬に
よる処理が行なわれている間においては、他方の処理ユ
ニットにおいて試薬処理のための準備が行われている。
具体的には、一方の処理ユニットにおいて各試薬槽26
内に各スライドガラス30が挿入されている間、他方の
処理ユニットでは、前の試薬処理により残存する試薬が
複数の吸引ノズル38によって吸引除去され、その後、
分注ノズル14を用いて所定の試薬が所定の試薬槽26
内に注入される。このような他方の処理ユニットにおい
て試薬処理準備が完了した後、一方の処理ユニットから
引き上げられた各スライドガラスが、その他方の処理ユ
ニットの各試薬槽26内に挿入され、試薬処理が実行さ
れる。このように、2つの処理ユニットを利用して一方
の処理ユニットで実際に試薬処理を行なわせると共に、
他方の試薬処理においてそのための準備を行なわせ、そ
れらを交互に並行して行なうことによって試薬処理効率
を極めて向上することができる。この実施形態において
は各処理ユニット20および22の下部に温度制御部2
4が接合配置されているため、試薬処理は適切な温度条
件下で行なうことができる。
【0031】このような生物組織の処理装置において、
図4(A)に示されるような多量試薬処理を行なう場合
には、まず分注ノズル14によって所定の試薬が所定の
試薬槽26内に注入される。その注入量はスライドガラ
ス30が図4(A)に示す上方の多量試薬処理位置に位
置決めされたときに試薬槽26内から試薬が外側に溢れ
ない程度に設定される。
図4(A)に示されるような多量試薬処理を行なう場合
には、まず分注ノズル14によって所定の試薬が所定の
試薬槽26内に注入される。その注入量はスライドガラ
ス30が図4(A)に示す上方の多量試薬処理位置に位
置決めされたときに試薬槽26内から試薬が外側に溢れ
ない程度に設定される。
【0032】制御部(図示せず)は、このような分注ノ
ズル14による試薬の注入や保持機構32によるスライ
ドガラス30の搬送等を制御しており、図4(A)に示
す多量試薬処理の場合には、スライドガラス30は試薬
槽26内において完全に底部まで下げ落とされることな
く上方の多量試薬処理に位置決めされつつ多量の試薬処
理を用いてスライドガラス30上の試料に対して試薬処
理が実行される。制御部は、このような多量試薬処理の
場合には、スライドガラス30を一定の幅で上下に周期
的に振動させる。これによりスライドガラス30上の試
料に接触する試薬量の増大が図られ、効率の良い試薬処
理が行われる。このような多量試薬処理の場合には、下
部26B内に収納された試薬に加えて上部26Aに収納
された多量の試薬が利用される。
ズル14による試薬の注入や保持機構32によるスライ
ドガラス30の搬送等を制御しており、図4(A)に示
す多量試薬処理の場合には、スライドガラス30は試薬
槽26内において完全に底部まで下げ落とされることな
く上方の多量試薬処理に位置決めされつつ多量の試薬処
理を用いてスライドガラス30上の試料に対して試薬処
理が実行される。制御部は、このような多量試薬処理の
場合には、スライドガラス30を一定の幅で上下に周期
的に振動させる。これによりスライドガラス30上の試
料に接触する試薬量の増大が図られ、効率の良い試薬処
理が行われる。このような多量試薬処理の場合には、下
部26B内に収納された試薬に加えて上部26Aに収納
された多量の試薬が利用される。
【0033】一方、少量試薬処理の場合には、図4
(B)に示されるように、制御部は分注ノズル14によ
って所定の試薬を試薬槽26内に少量注入させる。この
場合、スライドガラス30を下部26Bの最下端まで落
とし込んだときに試薬がほぼ下部26Bの全体を満たす
程度の量だけ試薬が注入される。そして、図4(B)に
示されるように、保持機構32によってスライドガラス
30が上方から引き下ろされて、完全に落とし込まれ、
その状態において試薬槽26の内壁とスライドガラス表
面との間に回り込んでせり上がる試薬によって試料が処
理される。この場合、図3に示したようにフランジ42
によって試料と試薬槽26との内壁との接触が防止され
ている。図4(B)に示す少量試薬処理の場合、スライ
ドガラス30は試薬槽26の最下部まで落とされ、すな
わち下方の少量試薬処理位置にスライドガラス30が位
置決めされて試薬処理が行われるが、もちろんこの場合
において上下ステージ34を駆動して保持機構32を上
下動作させることによりスライドガラス30を一定の幅
で周期的に上下動させて処理効率の向上を図ってもよ
い。
(B)に示されるように、制御部は分注ノズル14によ
って所定の試薬を試薬槽26内に少量注入させる。この
場合、スライドガラス30を下部26Bの最下端まで落
とし込んだときに試薬がほぼ下部26Bの全体を満たす
程度の量だけ試薬が注入される。そして、図4(B)に
示されるように、保持機構32によってスライドガラス
30が上方から引き下ろされて、完全に落とし込まれ、
その状態において試薬槽26の内壁とスライドガラス表
面との間に回り込んでせり上がる試薬によって試料が処
理される。この場合、図3に示したようにフランジ42
によって試料と試薬槽26との内壁との接触が防止され
ている。図4(B)に示す少量試薬処理の場合、スライ
ドガラス30は試薬槽26の最下部まで落とされ、すな
わち下方の少量試薬処理位置にスライドガラス30が位
置決めされて試薬処理が行われるが、もちろんこの場合
において上下ステージ34を駆動して保持機構32を上
下動作させることによりスライドガラス30を一定の幅
で周期的に上下動させて処理効率の向上を図ってもよ
い。
【0034】図4(B)に示されるように、上部26A
はその開口が下方から上方へ広がっているため、保持機
構32におけるホルダ32Aを内部に受け入れることが
可能であり、ホルダ32Aの動きを妨げることはない。
はその開口が下方から上方へ広がっているため、保持機
構32におけるホルダ32Aを内部に受け入れることが
可能であり、ホルダ32Aの動きを妨げることはない。
【0035】この実施形態においては、少量試薬処理に
おける試薬量と多量試薬処理における試薬量はほぼ1対
4に設定されており、例えば、少量によって処理が行わ
れる高価な試薬を用いられる場合には、少量試薬処理が
実行され、一方、脱パラフィン等の比較的多量の試薬を
用いて処理を行なう必要がある場合には、多量試薬処理
が実行されることになる。
おける試薬量と多量試薬処理における試薬量はほぼ1対
4に設定されており、例えば、少量によって処理が行わ
れる高価な試薬を用いられる場合には、少量試薬処理が
実行され、一方、脱パラフィン等の比較的多量の試薬を
用いて処理を行なう必要がある場合には、多量試薬処理
が実行されることになる。
【0036】この実施形態における試薬槽26は、下部
26Bと上部20Aの両方とも下部から上方にかけてテ
ーパ状に形成されているため、試薬槽26を金型によっ
て成型する際に、その型抜きを容易に行なうことができ
るという利点もある。この試薬槽26は、例えばキシレ
ンなどに対する対薬品性に優れたナイロン等の樹脂形成
品として構成することができる。また、洗浄などの処理
をなくすために、試薬槽26をディスポーザブル型と
し、各試薬処理ごとに試薬槽26を交換してもよい。
26Bと上部20Aの両方とも下部から上方にかけてテ
ーパ状に形成されているため、試薬槽26を金型によっ
て成型する際に、その型抜きを容易に行なうことができ
るという利点もある。この試薬槽26は、例えばキシレ
ンなどに対する対薬品性に優れたナイロン等の樹脂形成
品として構成することができる。また、洗浄などの処理
をなくすために、試薬槽26をディスポーザブル型と
し、各試薬処理ごとに試薬槽26を交換してもよい。
【0037】さらに、非試料付着面を互いに接合させた
スライドガラスペアを試薬槽内に挿入させ、図4に示し
たような多量試薬処理および少量試薬処理を行なう場合
には、そのスライドガラスペアに対応させて試薬槽の各
部分の寸法を設定する。この場合、図2に示したフラン
ジ42は、試薬槽26の一方の内壁のほか、他方の内壁
にも設け、スライドガラスペアの両側に存在する試料の
保護を図るのが望ましい。
スライドガラスペアを試薬槽内に挿入させ、図4に示し
たような多量試薬処理および少量試薬処理を行なう場合
には、そのスライドガラスペアに対応させて試薬槽の各
部分の寸法を設定する。この場合、図2に示したフラン
ジ42は、試薬槽26の一方の内壁のほか、他方の内壁
にも設け、スライドガラスペアの両側に存在する試料の
保護を図るのが望ましい。
【0038】以上説明したように、この実施形態におい
ては、試薬槽26が多量試薬処理と少量試薬処理に対応
して2段階の形状で成型され、かつ制御部によって多量
試薬処理と少量試薬処理とに適合した高さにスライドガ
ラスを保持して試薬処理が行われるので、結果として複
数種類の試薬槽を利用することなく1つの試薬槽で多量
試薬処理と少量試薬処理を行なうことができる。よって
装置を小型化でき、かつコストダウンを図ることができ
る。
ては、試薬槽26が多量試薬処理と少量試薬処理に対応
して2段階の形状で成型され、かつ制御部によって多量
試薬処理と少量試薬処理とに適合した高さにスライドガ
ラスを保持して試薬処理が行われるので、結果として複
数種類の試薬槽を利用することなく1つの試薬槽で多量
試薬処理と少量試薬処理を行なうことができる。よって
装置を小型化でき、かつコストダウンを図ることができ
る。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
必要最少量の試薬を用いて処理を行なうことができ、試
薬の無駄を防止できる。また、1つの試薬槽で多量試薬
処理及び少量試薬処理の両方に対応できるので装置を小
型化でき、かつコストダウンを図ることができる。
必要最少量の試薬を用いて処理を行なうことができ、試
薬の無駄を防止できる。また、1つの試薬槽で多量試薬
処理及び少量試薬処理の両方に対応できるので装置を小
型化でき、かつコストダウンを図ることができる。
【図1】 本発明に係る生物組織の処理装置の斜視図で
ある。
ある。
【図2】 試薬槽の構造を示す図である。
【図3】 試薬槽内にスライドガラスが挿入された状態
を示す一部断面図である。
を示す一部断面図である。
【図4】 多量試薬処理と少量試薬処理を示す図であ
る。
る。
14 分注ノズル、20,22 処理ユニット、26
試薬槽、30 スライドガラス、32 保持機構。
試薬槽、30 スライドガラス、32 保持機構。
Claims (7)
- 【請求項1】 試料プレート上に付着された生物組織の
試料に対して試薬処理を行う装置において、 前記試料プレートが上方から挿入される井戸状の容器で
あって、前記試料プレートが位置決めされる上方の多量
試薬処理位置と下方の少量試薬処理位置に対応して下部
の断面積に対して上部の断面積が大きく形成された試薬
槽と、 前記試料プレートの搬送及び前記試薬の供給を制御する
試薬量適応型の制御手段と、 を含み、 前記制御手段は、 少量試薬処理モードの場合には、前記試薬槽に少量の試
薬を供給し、前記試薬槽内の前記下方の少量試薬処理位
置に前記試料プレートを位置決めし、 多量試薬処理モードの場合には、前記試薬槽に多量の試
薬を供給し、前記試薬槽内の前記上方の多量試薬処理位
置に前記試料プレートを位置決めすることを特徴とする
生物組織の処理装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の装置において、 前記試薬槽の厚みは、下方から上方にかけて連続的に大
きくされたことを特徴とする生物組織の処理装置。 - 【請求項3】 請求項2記載の装置において、 前記試薬槽の下部の厚み変化よりも、前記試薬槽の上部
の厚み変化の方が大きいことを特徴とする生物組織の処
理装置。 - 【請求項4】 請求項1記載の装置において、 前記試薬槽の上部は、前記試料プレートを保持するホル
ダを受け入れ可能な開口の大きさをもって上方へ徐々に
開いた形状を有することを特徴とする生物組織の処理装
置。 - 【請求項5】 請求項1記載の装置において、 前記試薬槽の内壁と前記試料プレート上の試料の接触を
防止しつつ前記試料プレートの位置決めを行う位置決め
手段が設けられたことを特徴とする生物組織の処理装
置。 - 【請求項6】 請求項5記載の装置において、 前記位置決め手段は、前記試料プレートの試料付着面の
両側部に接触する上下方向に形成された凸状のフランジ
であることを特徴とする生物組織の処理装置。 - 【請求項7】 請求項1記載の装置において、 前記制御手段は、試薬処理中において前記試薬プレート
を周期的に上下運動させることを特徴とする生物組織の
処理装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7194634A JP2901521B2 (ja) | 1995-07-31 | 1995-07-31 | 生物組織の処理装置 |
US08/788,547 US5776414A (en) | 1995-07-31 | 1997-01-24 | Physiological tissue treatment apparatus |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7194634A JP2901521B2 (ja) | 1995-07-31 | 1995-07-31 | 生物組織の処理装置 |
US08/788,547 US5776414A (en) | 1995-07-31 | 1997-01-24 | Physiological tissue treatment apparatus |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0943119A true JPH0943119A (ja) | 1997-02-14 |
JP2901521B2 JP2901521B2 (ja) | 1999-06-07 |
Family
ID=26508623
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7194634A Expired - Fee Related JP2901521B2 (ja) | 1995-07-31 | 1995-07-31 | 生物組織の処理装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5776414A (ja) |
JP (1) | JP2901521B2 (ja) |
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WO2017130790A1 (ja) * | 2016-01-29 | 2017-08-03 | シスメックス株式会社 | 標本染色装置、塗抹標本作製装置および標本染色方法 |
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WO2007067540A1 (en) * | 2005-12-05 | 2007-06-14 | Parker-Hannifin | Self-cleaning injection port for analytical applications |
JP2009518655A (ja) * | 2005-12-08 | 2009-05-07 | パーカー・ハニフィン・コーポレーション | 分析用アプリケーションのためのシリンジ洗浄ステーション |
US8192698B2 (en) | 2006-01-27 | 2012-06-05 | Parker-Hannifin Corporation | Sampling probe, gripper and interface for laboratory sample management systems |
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1995
- 1995-07-31 JP JP7194634A patent/JP2901521B2/ja not_active Expired - Fee Related
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1997
- 1997-01-24 US US08/788,547 patent/US5776414A/en not_active Expired - Lifetime
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