JPH03107889A - 平板形電気部品の固定装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、例えば表示用のＬＣＤ　（液晶デイスプレ
ィ）パネル、実装用のプリント基板等の平板形電気部品
の固定装置に関するものである。

［従来の技術］ 従来、例えば表示用のＬＣＤパネルをベースに固定する
方法として、第８，９図に示すように、ベース２１の表
面の取付は領域にＬＣＤパネル２２を当接配置し、その
ＬＣＤパネル２２の外周縁全体を押さえるように保持フ
レーム２３を上から被せ、その保持フレーム２３の複数
箇所（この場合は四隅）をネジ２４によってベース２１
に締付けてＬＣＤパネル２２の固定を行っていた。この
際、保持フレーム２３とＬＣＤパネル２２との間には、
ＬＣＤパネル２２の外周形状と同形状のゴムパツキン２
５を介在させて両者２２．２３の綴衝を図っていた。

［発明が解決しようとする課題〕 ところが、前記従来の固定方法では、複数箇所をネジ２
４によって締付は固定していることから、その締付は工
程に手間がかかるという問題があった。又、保持フレー
ム２３とＬＣＤパネル２２との間に緩衝用としての特別
なゴムパツキン２５を介在させることも、作業性の点で
問題があった。

この発明は前述した事情に鑑みてなされたものであって
、その目的は、特別な緩衝材を用いることなく、緩衝性
を持たせながら平板形電気部品をベースに対してワンタ
ッチで固定することが可能な平板形電気部品の固定装置
を提供することにある。

［課題を解決するための手段コ 上記の目的を達成するためにこの発明においては、固定
用ベースの表面に当接して取付けられる平板形電気部品
の外周縁に対応してベースに設けられた係止孔と、その
係止孔に圧入可能に設けられると共にその先端に抜止め
用の係止部が設けられた係止ピンを有する保持片と、係
止ピンが係止部によって係止孔にて抜止めされた状態に
おいて押圧され、平板形電気部品の外周縁をベースの表
面に押圧保持するために保持片に設けられた弾性片とか
らなっている。

［作用］ 従って、平板形電気部品をベースの表面に当接配置した
状態において、保持片の係止ピンをベースの係止孔に圧
入することにより、そのピン先端の係止部によって係止
ピンが係止孔にて抜止めされる。この時、平板形電気部
品の外周縁は弾性片の弾性力によってベースの表面に押
圧保持され、平板形電気部品はベースに対して固定され
る。又、弾性片が保持片と平板形電気部品との間の緩衝
材としても作用することになり、特別な緩衝材を用いる
ことな（平板形電気部品が固定される。

し実施例コ 以下、この発明を平板形電気部品としてのＬＣＤパネル
の固定に具体化した一実施例を図面に基いて詳細に説明
する。

第１．　２図はＬＣＤパネル１をリフレクタとしてのベ
ース２に固定した状態を示している。この実施例では、
ＬＣＤパネル１をベース２に固定するために、同パネル
１の左右両側縁に対応して固定装置３が設けられている
。

ベース２はポリプロピレンよりなり、第２，４図に示す
ように、その表面におけるＬＣＤパネル１の取付は領域
４は一段低く形成され、その境目が段部５となっている
。一方、その取付は領域４の一側縁には、側方へ突出す
ると共に上方へ立ち上がる耳部６が形成され、同耳部６
の上面が、前記段部５の上面と同じ高さになっている。

又、ベース２の取付は領域４には、裏側へ凹むボックス
７が形成され、同ボックス７の内部には照明用の電球８
が挿入できるようになっている。そして、この実施例で
は、ＬＣＤパネル１の他に、ボックス７からの光を拡散
する拡散板９と、その拡散された光を受けてＬＣＤパネ
ル１の照明に色付けを行うフィルタ１０とがそれぞれ重
ね合わされて固定されている。

ベース２の取付は領域４において、その対角近傍の２位
置には、上方へ突出する一対のボス１１が形成されてい
る０両ボス１１は、前記フィルタ１０を位置決めするた
めのものであり、同フィルタ１０の対角近傍の２位置に
形成された突出部１０ａには、ボス１１を貫通させる位
置決め孔１０ｂが形成されている。

第３，４図に示すように、ベース２において、その耳部
６とそれに対向した位置の段部５の近傍には、３個で一
組をなす係止孔１２がそれぞれ等間隔をもって一列に形
成されている。又、前記拡散板９の左右両側には、側方
へ突出する耳部９ａが形成され、両耳部９ａにはベース
２に設けられた係止孔１２と同じ配列で形成された３個
で一組をなす透孔９ｂがそれぞれ形成されている。

又、第３．６．７図に示すように、前記係止孔１２の各
組に対応して設けられた各保持片１３は、ポリアセクー
ルにより長尺板状に形成され、その下面には各係止孔１
２に対応して圧入される３本の係止ピン１４が下方へ向
かって一体成形されている。この保持片１３に設けられ
た各係止ピン１４の先端側は、切込み部１４ａによって
二つの弾性部１４ｂに分割され、この係止ピン１４がベ
ース２の係止孔１２に圧入される際に、両弾性部１４ｂ
が内側へ撓んで係止ピン１４の径が小さくなり、係止孔
１２への貫通が許容されるようになっている。加えて、
係止ピン１４の先端、即ち両弾性部１４ｂの先端には、
係止ピン１４が係止孔１２を貫通した後に、その抜止め
を行うための係止部１４ｃが突設されている。

更に、各係止ビン１４が係止孔１２にて抜止めされた状
態において、ＬＣＤパネルｌの左右両側縁をベース２の
表面に押圧保持するために、保持片１３の下面側には、
弾性片としてのリン青銅よりなる長尺状の仮バネ１５が
設けられている。この板バネ１５は保持片１３の長さと
同−寸法を有してチャネル状に折曲形成され、その中央
長手方向には、保持片１３の各係止ピン１４を挿通可能
な３個の透孔１５ａが一列に形成されている。又、板バ
ネ１５の両端部１５ｂはそれぞれ湾曲形成されている。

従って、ベース２にＬＣＤパネル１等を固定するには、
第４図に示すように、先ず拡散板９、フィルタ１０を貼
着したＬＣＤバネルエをベース２の取付は領域４に順に
重ね合わせながら配置する。

フィルタ１０の表面にＬＣＤパネル１を当接配置すると
きには、両者１０．１の間に粘着性の両面テープを介在
させ、ＬＣＤパネル１をフィルタ１０に貼着して同パネ
ル１との横ズレを防止する。

そして、拡散板９を取付は領域４に当接配置するときに
は、その両側耳部９ａの各透孔９ｂがベース２側の各係
止孔１２に連通するように配置する。

又、その拡散板９の表面にフィルタＩＯを貼着したＬＣ
Ｄパネル１を当接配置するときには、その両突出部１０
ａに設けた位置決め孔ｆｏｂをベース２側の両ボス１１
に貫通させる。第５図に示すように、フィルタ１０の位
置決め孔１０ｂの内径は、バーリング加工等によって貫
通相手であるポス１１の外径よりも小さく形成されてお
り、ボス１１を貫通させた時にフィルタ１０が確実に位
置決めされて横ズレが防止されるようになっている。

そして、このように拡散板９、フィルタ１０及びＬＣＤ
パネル１を互いに重ね合わせた状態において、これらを
一体的に固定するには、第６図に示すように、予め保持
片１３の各係止ビン１４を仮バネ１５の各透孔１５ａに
挿通して仮ハネ１５を保持片１３に組付けた状態にして
おき、既に連通させた拡散板９の透孔９ｂ及びベース２
の係止孔１２に保持片１３の各係止ピン１４を対応させ
て、保持片１３を上から押さえることによって各係止ピ
ン１４を各透孔９ｂ及び各係止孔１２に圧入する。

この時、係止ビン１４の両弾性部１４ｂは内側へ撓んで
係止ピン１４の径が小さくなり、透孔９ｂ及び係止孔１
２への貫通が許容される。又、係止ピン１４の圧入時に
は、板バネ１５の両端部１５ｂがそれぞれベース２の上
面（第６．７図においては耳部６の上面）と、ＬＣＤパ
ネル１の上面とに当たることになるので、係止ビン１４
の圧入は板バネ１５の弾性力に抗して行われることにな
る。

そして、各係止ビン１４の先端がベース２の係止孔１２
を貫通すると、第７図に示すように、係止ビン１４の先
端に設けた係止部１４ｃが係止孔１２の裏側にて係止さ
れ、係止ピン１４が抜止めされる。又、ＬＣＤパネルｌ
の側縁は仮バネ１５の弾性力によって押圧されることに
なり、ＬＣＤパネル１、フィルタ１０及び拡散板９の側
縁はベース２の表面に対して一体的に押圧保持される。

このような保持片１３及び仮バネ１５の取付は作業をＬ
ＣＤパネル１の左右側（リリ縁に対応して行うことによ
って、ＬＣＤパネル１、フィルタ１０及び拡散板９がベ
ース２の取付は領域４に対して押圧固定される。

上記のようにこの実施例では、ＬＣＤパネル１の左右両
側縁に対応して保持片１３及び板バネ１５を押圧しなが
ら取付けるといったワンタンチの作業でＬＣＤパネル１
、フィルタ１０及び拡散板９を一体的にベース２に固定
することができ、従来例のように複数箇所をネジ２４に
よって締付は固定するといった手間のかかる締付は工程
を一切行う必要がない。

又、各部品１．１０．９の固定と同時に、仮バネ１５の
弾性によって同板バネ１５が保持片１３とＬＣＤパネル
１との間の緩衝材として作用することになるので、従来
例とは異なり、ゴムバ、キン２５のような特別な緩衝材
を介在させる必要が全くない。

尚、この発明は前記実施例に限定されるものではなく、
発明の趣旨を逸脱しない範囲において構成の一部を適宜
に変更して次のように実施することもできる。

（１）前記実施例では、保持片１３と弾性片としての板
バネ１５を別々に設けて取付けたが、弾性片を保持片に
対して一体的に設けてもよい。

（２）前記実施例では、ＬＣＤパネル１の他に、拡散板
９及びフィルタ１０を一体的に固定する場合に具体化し
たが、ＬＣＤパネルのみを固定する場合に具体化しても
よい。

（３）前記実施例では、平板形電気部品としてのＬＣＤ
パネル１を固定する場合に具体化したが、ＬＣＤパネル
の他に、ＥＬ（エレクトロルミネッセンス）デイスプレ
ィ等のフラットデイスプレィパネルを固定する場合に具
体化したり、プリント基板を固定する場合に具体化した
りしてもよい。

この場合、固定される各部品に応じて、保持片や弾性片
の強度を適宜に変更することもできる。

［発明の効果］ 以上詳述したようにこの発明によれば、特別な緩衝材を
用いることなく、緩衝性を持たせながら平板形電気部品
をベースに対してワンタッチで固定することができると
いう優れた効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】 第１図〜第７図はこの発明を具体化した一実施例を示す
図面であって、第１図はＬＣＤパネル等をベースに固定
した状態を示す平面図、第２図は同じ＜　ＬＣＤパネル
等をベースに固定した状態を示す部分破断正面図、第３
図は固定装置を分解して示す斜視図、第４図は拡散板、
フィルタ及びＬＣＤパネルの取付は状態を分解して示す
斜視図、第５図はベースに設けたボスとフィルタに設け
た透孔との対応関係を示す部分破断正面図、第６図及び
第７図は固定装置の作用を説明する部分破断正面図であ
る。第８図は従来例におけるＬＣＤパネルの固定状態を
分解して示す斜視図、第９図は同じ〈従来例におけるＬ
ＣＤパネルの固定状態を示す正断面図である。 図中、■は平板形電気部品としてのＬＣＤパネル、２は
ベース、１２は係止孔、１３は保持片、１４は係止ピン
、１５は弾性片としての板バネである。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　固定用ベースの表面に当接して取付けられる平板形
   電気部品の外周縁に対応して前記ベースに設けられた係
   止孔と、 前記係止孔に圧入可能に設けられると共にその先端に抜
   止め用の係止部が設けられた係止ピンを有する保持片と
   、 前記係止ピンが前記係止部によって前記係止孔にて抜止
   めされた状態において押圧され、前記平板形電気部品の
   外周縁を前記ベースの表面に押圧保持するために前記保
   持片に設けられた弾性片とからなる平板形電気部品の固
   定装置。