JPH0310772B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、給水配管・給湯配管の施工性が良好
で経済性に優れ且つ水洩れに対する安全性が高い
設備ユニツトに関する。

〔従来の技術〕

従来より、洗い場付浴槽上の上縁面に壁パネ
ル、ドアパネルを組立てその上方に天井パネルを
固定して室内空間部を形成し、内部に洗面器及び
便器に接続したロータンクを備えた設備ユニツト
が工期が短かく且つ使用勝手が良いことで多く賞
用されている。そして、設備ユニツトの洗面器水
栓の給湯・給水管及びロータンクの給水管は洗い
場付浴槽の腰壁又は壁パネルを貫通するソケツト
を介して建物側の給湯・給水立上り管と接続して
いた。具体的に従来の実施例を第４図に基き以下
説明すると、浴槽３と洗い場４を一体に形成した
洗い場付浴槽２の四周壁付面に壁パネル５、ドア
パネル（図示せず）、天井パネル（図示せず）を
組立て、洗面器７を壁パネル５に固定するととも
に便器（図示せず）に接続したロータンク８を洗
い場４側の壁パネル５に固定し、洗面器７上方の
壁パネル５に混合水栓９を取付けたものである。
そして、洗面器７及びロータンク８と屋外の配管
との接続は、予め設備ユニツト１外の配管スペー
ス内に建物側の給水立上り管１０，１０及び給湯
立上り管１１を所定の位置及び高さに立上らせて
おき、設備ユニツト１を組立てた後、壁パネル５
に設けた配管用開口部にソケツトを挿入し先ずソ
ケツトと立上り配管１０，１０及び１１とを位置
合せ後接続し、さらにソケツトの他方を配管を介
して混合水栓９及びロータンク８に接続してい
た。

従つて従来の設備ユニツトにおいては下記の問
題点があつた。

(1) 壁パネル裏面の建物側給水・給湯立上り管と
ソケツトとの接続はほとんど見えなく手さぐり
の状態で行う為作業が困難であり、しかも給水
用の立上り管の取出し口が洗面器混合水栓用と
ロータンク用の２箇所で且つ立上り管の下方部
は一本の配管により分岐され交互に接続されて
いるため位置精度が不正確になり特にソケツト
からロータンク迄の室内配管の長さが適合せず
工事上不便を来たしていた。

(2) 建物側給水・給湯立上り管とソケツトの接合
部より水洩れ等の不側の事態が発生しても、接
続箇所が壁パネルの裏面になつているため容易
に発見できず、又発見後補修にあたつては壁パ
ネルを外して行わなければならず大規模な補修
作業が必要になり煩雑であつた。

(3) 設備ユニツトと建物壁との間に建物側立上り
管の配管スペースｌを必要とするので、デツド
スペースが生じ建物床面積が有効に使用できず
不経済であつた。

そこで、本発明は前記従来の欠点に鑑みてなさ
れたもので、建物側配管と室内側の洗面器水栓、
ロータンク等の機器との接続作業を容易にし、し
かも配管接続部より洩水が生じても室内より補修
を可能にするとともに配管スペースを必要としな
い設備ユニツトを提供することを目的としたもの
である。

〔問題点を解決するための手段〕

前記問題点を解決するための手段を、実施例に
対応する第１図乃至第３図を説明すると、この発
明は、洗い場付浴槽２上に壁パネル５、ドアパネ
ル６、天井パネル等を組立て内部に水栓を設けた
洗面器７及び便器２４に接続されたロータンク８
を備え浴槽３上縁面の洗い場４且つ洗面器７側の
隅部に平面部１２を設けるとともに平面部１２端
部を垂下させて起立壁１３を形成し、起立壁１３
に点検口１４を設け点検口１４内に少なくとも給
水立上り管１０を設けた設備ユニツト１におい
て、上方に給水管接続部１５、下方に給水立上り
管接続部１６、中間に固定用フランヂ部１７を設
け、固定用フランヂ部１７と給水管接続部１５間
に止水栓１８を有するロータンク用給水管接続部
１９を設けた接続ソケツト２０を形成し、接続ソ
ケツト２０を給水立上り管１０と平面部１２の上
方に間隔を設け一端が重なるよう壁パネル５に固
定した洗面器７の水栓用給水管２２とに平面部１
２を介して接続し、接続ソケツト２０の固定用フ
ランヂ部１７を平面部１２に固定するとともに該
ソケツト２０のロータンク用給水管接続部１９と
ロータンク８とをロータンク用給水管２３によつ
て室内で接続した技術手段を講じている。

〔実施例〕

本発明の実施例を第１図乃至第３図に基づき以
下説明する。

１は、浴槽３、洗い場４及び洗い場の人口を除
く周囲に腰壁を一体に形成した洗い場付浴槽２の
壁付面に壁パネル５及びドアパネル６を立設しさ
らにその上方に天井パネル（図示せず）を載置固
定した設備ユニツトである。１２は、浴槽３の上
縁面の洗い場４側で且つ洗面器７取付側の一隅に
形成した幅広の平面部であり、平面部１２にはそ
の一端を洗い場４に向け垂下させ起立壁１３が形
成されており、平面部１２に連なる起立壁１３に
は適宜大の点検口１４が設けられている。そし
て、平面部１２裏面の点検口１４内には、建物側
よりの給水立上り管１０及び給湯立上り管１１が
床面より上方に向け立上げられている。７は、一
端に混合水栓９を取付けた洗面器であり、洗面器
７は混合水栓９側の一端を平面部１２に重なるよ
う平面部１２と間隔を設けて壁パネル５に固定さ
れている。８は、便器２４に接続され洗面器７側
の壁パネル５に平列的に固定されたロータンクで
あり、内部には浮子を有する給水栓（図示せず）
が取付けられている。２０は、第３図に示すごと
く上方に給水管接続部１５、下方に給水立上り管
接続部１６、中間に締付ナツト２７を有する固定
用フランヂ部１７を設けるとともに固定用フラン
ヂ部１７と給水管接続部１５との間に止水栓１８
を有するロータンク給水管接続部１９を設け金属
の管体によつて形成された接続ソケツトである。

尚、接続ソケツト２０の３箇所の接続部１５，
１６，１９はいずれも袋ナツトで締結され、又止
水栓１８の作用は接続ソケツト２０内のロータン
ク給水管接続部１９の入口のみの開閉に用いられ
るものである。

そして、平面部１２に給湯・給水接続ソケツト
２０，２６用の穴を平列的にあけるとともに、一
方給水側では穴に接続ソケツト２０の下方部を挿
入し接続ソケツト２０の固定用フランヂ部１７を
締付ナツト２７により平面部１２に固定し給水立
上り管接続部１６と給水立上り管２１とを袋ナツ
トで、また給水管接続部１５と水栓用給水管２２
とを袋ナツトで締結させるとともにロータンク給
水管接続部１９とロータンク用給水管２３とを袋
ナツトで締結する。

本発明は、洗面器をその一端が平面部に縦方向
に間隔を設けて重なるよう壁パネルに固定させた
ので室内空間を広く利用することができる。

尚、上記実施例において、湯・水混合水栓を用
いて接続した構成としたが、実施例に限定される
ことなく給水のみの単独水栓であつてもよい。

〔発明の効果〕

本発明は上記構成よりなるので下記の効果を奏
するものである。

(1) 建物側配管は設備ユニツト施工前に床配管を
立上げても良く、又設備ユニツト施工後に点検
口から床配管に配管を接続して立上げても良
く、施工手順の制約がなくなるとともに、建物
側立上り管と接続ソケツトとの接続は点検口を
解放して目視の上容易に行うことができ、しか
も建物側の給水配管の立上り管は点検口内の一
個所で良いため接続位置の精度が極めて高く取
合いの不都合はなくなる。

(2) 建築物配管と接続ソケツト及び接続ソケツト
とロータンクとの配管に水洩れ等の不測の事態
が発生しても目視又は点検口を解放することに
より容易に確認、修理可能になるとともに保守
点検が容易になる。

(3) 設備ユニツトと建物壁との間に建物測配管の
配管スペースを必要としないためその分の有効
利用が図れ経済性が向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す部分斜視図、第
２図は本発明の実施例を示す平面図、第３図は本
発明の接続ソケツト及び通常のソケツトを示す断
面図、第４図は従来の実施例を示す部分斜視図で
ある。 符号の説明、１……設備ユニツト、２……洗い
場付浴槽、３……浴槽、４……洗い場、５……壁
パネル、６……ドアパネル、７……洗面器、８…
…ロータンク、９……混合水栓、１０……給水立
上り管、１１……給湯立上り管、１２……平面
部、１３……起立壁、１４……点検口、１５……
給水管接続部、１６……給水立上り管接続部、１
７……固定用フランヂ部、１８……止水栓、１９
……ロータンク給水管接続部、２０……接続ソケ
ツト、２１……給水立上り管、２２……水栓用給
水管、２３……ロータンク用給水管、２４……便
器、２５……建物壁、２６……接続ソケツト、２
７……締付ナツト、２８……給湯立上り管。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 洗い場付浴槽上に壁パネル、ドアパネル、天
   井パネル等を組立て内部に水栓を設けた洗面器及
   びロータンクを備え浴槽上縁面の洗い場且つ洗面
   器側の隅部に平面部を設けるとともに平面部端部
   を垂下させて起立壁を形成し、起立壁に点検口を
   設け点検口内に少なくとも給水立上り管を設けた
   設備ユニツトにおいて、上方に給水管接続部、下
   方に給水立上り管接続部、中間に固定用フランヂ
   部を設け該フランヂ部と給水管接続部間に止水栓
   を有するロータンク用給水管接続部を設けた接続
   ソケツトを形成し、接続ソケツトを給水立上り管
   と水栓用給水管間に平面部を介して接続し該ソケ
   ツトの固定用フランヂ部を平面部に固定するとと
   もに該ソケツトのロータンク用給水管接続部とロ
   ータンクとをロータンク用給水管によつて室内で
   接続したことを特徴とする設備ユニツト。 ２ 洗面器が、平面部の上方に間隔を設けて洗面
   器の一端が重なるよう壁パネルに固定したことを
   特徴とする特許請求の範囲第１項記載の設備ユニ
   ツト。