JPH0213626Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は給水管、給湯管、或いは排水管等の必
要配管を固定した配管ユニツトに関するものであ
る。

（従来技術） 従来、配管ユニツトには実公昭53−33201号公
報のものが知られている。

この先行技術は、骨枠の各面を覆い板で覆つて
横長扁平のケースを形成し、このケース内には給
水本管、排水本管、給湯本管を横設し、各給水本
管、排水本管、給湯本管から分岐する枝管を、覆
い板に開口した接続口内に臨ませており、側壁の
一部として組込むことができるようになつてい
る。

しかし、先行技術においては、給水本管、排水
本管、給湯本管から分岐する枝管の、覆い板に開
口した接続口への固定に関して何ら開示されてい
ない。

（考案が解決しようとする問題点） 上記先行技術によれば、給水本管、排水本管、
給湯本管から分岐する枝管が、覆い板に開口した
接続口に単に遊嵌され、固定されていないことか
ら、器具接続時の押し付け力によつて枝管の接続
端である遊端が、骨枠内方向へ弾性変形したり、
揺動して器具との接続が良好に行なえない器具接
続上の問題がある。

（技術的課題） 本考案の技術的課題は、排水、給水、給湯等の
管の接続端を強固に固定して水栓器具等の接続作
業を簡略化し、併せて上記管の固定作業も非常に
簡単に行なえる配管ユニツトを供することにあ
る。

（技術的手段） 上記技術的課題を達成する為に講じた技術的手
段は、排水、給水、給湯等の管の、側壁パネルを
貫通して前面に臨む継絡部を、側壁パネルに開口
した貫通口と、管先端に形成され、貫通口内周面
との間に空間をおいて貫通口内に挿入された内外
両面に螺子部を有する接続部と、その接続部基部
に突出され側壁パネル背面に当接するフランジ部
と、側壁パネル前面側から前記接続部の外面にお
ける螺子部に螺着し且つ鍔部を側壁パネル前面に
当接した鍔付ナツトとで構成したことである。

（作用） 上記技術的手段は下記の作用を奏する。

排水・給水・給湯等の管先端の接続部は、側
壁パネル背面に当接するフランジ部と、接続部
外面の螺子部に螺合し、鍔部が側壁パネル前面
に当接する鍔付ナツトとで挾持固定される。

従つて、水栓器具等を接続する際、排水・給
水・給湯等の管は、移動は勿論、揺動、回動も
しない。

貫通口内に挿入し且つフランジ部を側壁パネ
ル背面に当接した状態で配管固定された排水、
給水、給湯等の管のその接続部に、鍔部が側壁
パネル前面に当接するように鍔付ナツトを螺着
させることで、各管先端の接続部は移動及び回
動不能に固定される。

（実施例） 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。

図中Ａは側壁パネルで、給水、給湯等の必要配
管１，１を集中せしめるユニツトルームＣ背面部
と略同一長さを有する細長の矩形状を呈し、基台
１Ａ表面に一面にタイル２Ａ等の敷設部材３Ａを
接着固定すると共に基台１Ａ裏面周端及び所望箇
所に裏打枠４Ａを取付固定して形成する。

この側壁パネルＡは内部の水栓器具Ｂに接続す
る上記必要配管１，１類を裏打枠４ＡにＵボルト
３を介して適宜配管固定すると共に水栓器具Ｂに
接続する部分にはルームＣ内への貫通口４を開口
し、各必要配管１，１先端のその継絡部２をルー
ムＣ内に臨ませて装着してユニツト化する。

継絡部２は、各必要配管１，１先端に嵌合固定
した内部を連通路２ｄとするエルボ管２ｅと、エ
ルボ管２ｅ先端に形成され、貫通口４内周面との
間に空間２１において貫通口４内に挿入された内
外両面に螺子部２ａ，２ａを有する接続部２ｂ
と、その接続部２ｂ基部に周設され側壁パネルＡ
の背面に当接するフランジ部２ｃと、側壁パネル
Ａの前面側から前記接続部２ｂの外面における螺
子部２ａに螺着し、鍔部１５ａを側壁パネルＡ前
面に当接させた鍔付ナツト１５とで構成し、各接
続部２ｂを貫通口４内に挿入し、フランジ部２ｃ
を側壁パネルＡに当接させた状態で、鍔付ナツト
１５を接続部２ｂ外面の螺子部２ａに螺着させる
ことによつて、フランジ部２ｃと鍔付ナツト１５
にて側壁パネルＡに挾持固定されている。５は当
て板である。

この継絡部２には、湯水混合栓１６（水栓器
具）やロータンク１７等の連絡管１８を螺着する
ことによつて接続する。

裏打枠４Ａは全長に渉つてその側面にスリツト
６を開口した断面〓型状に金属板をもつて折曲形
成され、側壁パネルＡ裏面上端の第１裏打枠７は
スリツト６を背面方向へ、また両側端の第２裏打
枠８もスリツト６を背面方向へ夫々向けた状態で
取付固定する。

第１裏打枠７はスリツト６の上側開口縁より枠
７内に向かい且つ徐々に下方へ傾斜する折曲片９
を折曲形成し、第２裏打枠８は外側のスリツト６
開口縁を枠８内に向かい且つ夫々スリツト６の幅
を狭める方向に傾斜した折曲片９を折曲形成して
いる。

斯る側壁パネルＡは防水パンＤの壁載せ面１０
上に垂直状に配設した状態で、上部にその側壁パ
ネルＡと同一長さを呈する側壁パネルＥを多段状
に積層すると共にフラツトジヨイント部材１０を
介して接続してルームＣ背面壁１Ｅの一部に組込
み形成する。

側壁パネルＥは裏面周端に裏打枠４Ａを取付固
定するも下端の裏打枠４Ａにスリツト６下側の開
口縁より上方へ徐々に傾斜する折曲片９を形成す
る他は側壁パネルＡと同様に形成している。

フラツトジヨイント部材１０は上下に存在する
側壁パネルＡ、側壁パネルＥ上端の第１裏打枠７
背面長手方向適所にビス１１等を介して止着する
と共に上方へ垂直状に延設し更にルーム内方向へ
折曲して弾性係止片１２を備えてなり、該弾性係
止片１２に順次上位の側壁パネルＥ下端の折曲片
９を弾性的に係合せしめて背面壁１Ｅを形成す
る。

尚、背面壁１Ｅ単体は両端部を直角に隣接する
右側壁２Ｅ、左側壁３Ｅにコーナージヨイント部
材１３を介して接続している。

左側壁３Ｅ、右側壁２Ｅ双方は上記背面壁１Ｅ
と同様にフラツトジヨイント部材１０を介して多
段状に形成してなり、その両壁２Ｅ，３Ｅは図示
（第７図）する如くフラツトジヨイント部材１０
の形状を若干変更せしめビス１１止め部分と、弾
性係止片１２とを直角な傾斜片部１４で接続した
コーナージヨイント部材１３を介して背面壁１Ｅ
を横倒しないように保持している。

また前面壁（図示せず）においても背面壁１Ｅ
と同様にフラツトジヨイント部材１０を介して多
段状に形成してなり、該前面壁と右左側壁２Ｅ，
３Ｅはコーナージヨイント部材１３を介して接続
して全ての壁部を囲繞形成している事は言うまで
もない。１９は側周壁Ｆ上部を閉塞する天井パネ
ルで廻し縁２０を介して嵌着する。

尚、図示しないが側壁パネルＡ裏面に洗面器等
の器具類からの排水管を配設すること勿論であ
る。

また前、右左側壁２Ｅ，３Ｅは背面壁１Ｅと同
様に多段状とせずに、壁載せ面１Ｃと天井パネル
１９間と略同一高さを有する長尺パネルを、フラ
ツトジヨイント部材１０を介して平面状に接続し
て形成する事勿論である。

（考案の効果） 本考案は以上のように構成したので、下記の利
点がある。

水栓器具等の接続用の継絡部が、側壁パネル
に挾持固定されているので、水栓器具等を接続
するに際して同器具の押し付け力によつて弾性
変形や揺動、回動をおこすことなく、確実且つ
簡単に水栓器具等を接続することができる。

その上、継絡部の側壁パネルに対する固定作
業も、側壁パネルの前面側から鍔付ナツトを螺
着させるだけで良く、簡単である。

依つて所期の目的を達成できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案配管ユニツトの裏面図、第２図
はＸ−Ｘ断面図、第３図はＹ−Ｙ断面図、第４図
は第２図に水栓器具である混合栓を接続した状態
を示す縦断面図、第５図は第３図にロータンクの
連絡管を接続した状態を示す縦断面図、第６図は
便器ロータンクをユニツトルームの背面壁に組込
んだ状態を示すユニツトルームの縦断面部で一部
切欠して示す、第７図は同ユニツトをユニツトル
ームの背面壁に組込んだ状態を示す横断面図で一
部切欠す。 尚図中、Ａ……側壁パネル、Ｂ……水栓器具、
１，１……必要配管、２……継絡部、４……貫通
口、２１……空間、２ａ，２ａ……螺子部、２ｂ
……接続部、１５……鍔付ナツト、２ｃ……フラ
ンジ部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ユニツトルームの周壁として取付けられる側壁
   パネルの背面に必要な排水或いは給水、給湯等の
   管を適宜配設固定すると共にその管の水栓器具等
   との継絡部をその側壁パネルを貫通して前面に臨
   ませた配管ユニツトにおいて、上記継絡部を、側
   壁パネルに開口した貫通口と、管先端に形成さ
   れ、貫通口内周面との間に空間をおいて貫通口内
   に挿入された内外両面に螺子部を有する接続部
   と、その接続部基部に突出され側壁パネル背面に
   当接するフランジ部と、側壁パネル前面側から前
   記接続部の外面における螺子部に螺着し且つ鍔部
   を側壁パネル前面に当接した鍔付ナツトとで構成
   したことを特徴とする配管ユニツト。