JPH03104857A - 含フッ素樹脂被覆KBr板状体およびその製造法 - Google Patents

含フッ素樹脂被覆KBr板状体およびその製造法

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JPH03104857A
JPH03104857A JP1241389A JP24138989A JPH03104857A JP H03104857 A JPH03104857 A JP H03104857A JP 1241389 A JP1241389 A JP 1241389A JP 24138989 A JP24138989 A JP 24138989A JP H03104857 A JPH03104857 A JP H03104857A
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JP
Japan
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fluorine
kbr
containing resin
molecular weight
coated
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Pending
Application number
JP1241389A
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English (en)
Inventor
Shinsuke Nakagawa
伸介 中川
Hisaharu Nakano
久治 中野
Masahiro Kubo
昌弘 久保
Hiroshi Ichimaru
広志 市丸
Masahiro Tainaka
正弘 田井中
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Central Glass Co Ltd
Original Assignee
Central Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、耐湿性に優れた含フッ素樹脂被覆赤外線吸光
分析用XBr板状体およびその製造法に関する。
[従来の技術とその解決しようとする課題]従来赤外線
吸光分析用窓には、CaF2、MgF2、KBr等が使
用されている,  CaF2、MgF2では測定可能な
波数範囲は、4000〜800 cmHの範囲であるが
、一方KBrのそれは4000〜400 cm→と前者
に比べて広いため、普通は赤外線吸光分析用の窓材とし
てほとんどKBrが使用されている.しかし、KBrは
′t&湿性があるため、空気中に放置しておくだけでも
空気中の水分を吸収し、赤外光のi3過率が低下すると
いう問題点がある. そのため、KBrを赤外線吸光分析用窓として使用する
場合、長時間大気中に放置しないこと、保存はデシケー
ター等の低湿度雰囲気中で行うこと等、取扱に注意を要
した。それでも使用期間が長期に及ぶと吸湿が避けられ
ず、透過率が低下するため、表面研磨する等の対策がと
られていた。
[問題を解決するための手段] 本発明者は、上記問題点を解決するため鋭意検討を行っ
たところ、被覆剤としての下記の条件、すなわち、+8
+耐水性、耐食性に優れていること、Cb)赤外光の透
過率が高いこと、tel成膜性に優れ、膜厚を小さくで
きること、の3条件を見たす材料として、600〜10
000の範囲の含フッ素#A脂が最適であり、前記物質
を使用して真空メッキすることにより、耐湿性、透過性
に優れた窓材となることを見いだし本発明に到達したも
のである。
すなわち本発明は、KBr板状体上に平均分子量が60
0〜10000の範囲の含フッ素樹脂を10〜300n
mの厚さで被覆してなる含フッ素樹脂被覆KBr板状体
、特に赤外線吸光分析用KBr板状体、および平均分子
量が600〜10000の範囲の含フッ素樹脂をターゲ
ソト材として真空メッキ法により、KBr板状体上に含
フッ素樹脂を被覆することを特徴とする含フッ素樹脂被
覆κBr板状体の製造法、特に含フッ素樹脂被覆赤外線
吸光分析用KBr板状体の製造法を提供するものである
本発明の平均分子量が600〜iooooの範囲の含フ
ッ素樹脂は、赤外域(波数: 1280c+a−1 )
に吸収を有するものの、或膜性に極めて優れているため
10〜300 nmの均一な膜を得ることができ、この
場合測定時に赤外線の吸収データには影響を与えない程
度の低吸収で、しかも完全に空気中の水蒸気からKBr
を保護することができる。
そこでまず含フッ素樹脂について述べると、低分子量化
する前の原料含フッ素樹脂としては、PTFE,テトラ
フルオロエチレンーヘキサフルオ口プロピレン共重合体
(FEP)、テトラフルオロエチレンーパーフルオロア
ルコキシエチレン共重合体(PFA)、ポリクロロトリ
フルオロエチレン(PCTFE)、エチレンーテトラフ
ルオ口エチレン共重合体(ETFB)、ポリビニリデン
フルオライド(PVdF)、ポリビニルフルオライド(
PVF)等の汎用の含フッ素樹脂が好適に用いられ、粉
末、ペレット、シート、スクラップあるいはフィラ一入
りのものなど、いかなる形状のものでも使用でき、上記
樹脂をフッ素化剤、放射線あるいは加熱などの手段によ
り低分子量化したものを用いればよい.本発明の中でも
、比較的低分子の物を得るためにはフッ素化剤による低
分子量化物が好ましく、フッ素化剤としては、フッ素(
F2)、三フフ化窒素(NFz)、三フフ化塩素(CI
F3)などが使用され、反応条件は使用する樹脂により
異なるが、原料の含フッ素樹脂を融点以上に加熱し、雰
囲気温度は200〜500℃で行う. この際、特に低分子量のものを得るためには、反応によ
り生戒したガスを100゜C以下、好ましくは室温以下
に冷却して、析出させ、補集すればよい。例えば平均分
子量が1500以下の含フッ素樹脂の製造法については
、本出願人により提案した特願昭63−136467号
に詳述している.上述したような手段により得た含フッ
素樹脂で、600〜10000のものを選んで使用すれ
ばよい.かかる分子量の含フッ素樹脂をターゲット材と
して真空メッキをおこなうものであるが、真空メンキの
手段としては真空蒸着、スパッタリング、イオンブレー
ティング等の各種手段が可能であり、以下、真空蒸着法
により基体上に含フッ素樹脂被覆を形成する場合につい
て具体的に説明する。
真空蒸着装置内に予め分子量の調整された含フッ素樹脂
粉末を置き、装置内の真空度を10−6〜10−1to
rrとしたのち抵抗加熱器等の加熱源により含フッ素樹
脂粉末を加熱する.装置内の真空度がto −1tor
rより低い場合には残留気体が含フッ素樹脂分子の平均
自由行程が小さくなり、被覆すべき基体に届かないうち
に衝突を繰り返し、大きな粒子に成長してエネルギーを
失い落下してしまう。真空度が高いほど、蒸着には好都
合であるが、10−6LOrr以下にするのは困難であ
り、10{torrにおける空気の平均自由行程は約5
0師であるので、工業的に蒸着を行うには10’ to
rrあれば十分である。草着源の温度は50〜300゜
Cの範囲であり、使用する含フッ素樹脂の分子量により
異なるが、50゜Cより低い場合には、含フッ素樹脂が
気化しにくく、装置内の分子密度が小さいために、蒸着
に時間がかかる.また、300℃より温度が高い場合に
は、含フッ素樹脂の気化が容易で、分子のエネルギーが
大きく、蒸着は速やかに進行する.しかし、あまり温度
が高いと基体との距離、蒸着時間にもよるが、板状体が
変形、変質したり、膜厚のコントロールが困難となるな
ど好ましくない.含フッ素樹脂と板状体との距離は装置
にもよるが5〜50cmの範囲が好ましい.50cmよ
り大きい場合には、平均自由行程にくらべて距離が大き
過ぎるために含フッ素樹脂分子がエネルギーを失って落
下してしまう。距離は短いほどよいが、5cmより短い
と板状体が蒸発源の放射熱のため、変形、変質する場合
があるので、好ましくない.蒸着時間は数秒〜数分程度
の範囲である。これより時間が短いと膜の生戒には至ら
ず、これより長くなると結晶が威長じて均一な膜を得る
ことができない。
上記の条件で蒸着をおこなうことにより膜厚み10nm
〜300nmの平滑な皮膜を得ることができる。膜厚の
コントロールは当然、蒸着時間によりおこなうことがで
きるが、厳密なコントロールをおこなうには、含フッ素
樹脂を全量蒸発させて蒸着するようにし、板状体の面積
に応じて、適宜所望の膜厚を得ることができる。
上記方法により得られた膜が10nmより薄い場合は、
威膜状態が悪く、一方300nmより厚いと膜厚が均一
になりに<<、膜による赤外線の吸収も無視できなくな
る, このようにして得られた被膜は基材との密着性に優れた
膜であり、撥水性に優れており、KBr板状体の表面を
完全に被覆しているため、従来のようにKBr板状体が
吸湿することなく、長期に亙って使用できるものである
. [実施例] 以下、実施例により本発明を説明するが、本発明は、斯
かる実施例により何ら制限されるものではない. 実施例1 赤外線吸光分析用KBr窓材(厚さ:5■、縦×横: 
30X 30mm)に、平均分子量700のPTFEを
真空蒸着で厚さ30nmに両面に被覆した.この窓を使
用して波数4000〜400 cm→の波長範囲内にお
いて赤外線吸収を測定し、被覆前の吸収と比較したとこ
ろ、検出下限の0.1%以下であった。
次に、上記KBr窓材を大気中(室温、湿度=50%)
に500時間放置した後、4000c+*→の透過率を
測定したが、初期に80%あった透過率は500時間後
も変化しなかった. 実施例2〜4 実施例2では平均分子量700のPTFEを使用して厚
さ280nmに被覆し、実施例3では平均分子量700
0のPTF已を使用して厚さ20nmに被覆し、実施例
4では平均分子量7000のPTFEを使用して厚さ2
50nmに被覆したが、上記実施例2,3,4において
、その他の条件は実施例lと同様にして、PTFE被覆
のKBrを得、同様の吸湿性ならびに赤外線透過率の低
下を観察した。
その結果同様に波数4000〜400 cm−1の波長
範囲内においては被覆前の吸収と比較で、膜厚の薄い実
施例3では検出下限の0.1%以下であり、若干膜厚の
厚い実施例2.4においては約1%であったが、実質的
には赤外線吸収のデータには殆ど影響を及ぼさないこと
がわかった. またKBr窓材を大気中(室温、湿度:50%)に50
0時間放置した後の4000cmHの透過率を測定では
、いずれも初期に80%あった透過率は500時間後も
変化しなかった. 比較例 赤外線吸収用窓材として、何の被覆も施してしない、実
施例lで使用したKBr窓材と同様の窓材を使用し、5
0時間大気中(室温、湿度:50%)に放置したところ
、初期に80%あった透過率は、50時間で20%まで
低下した。
[発明の効果]

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)KBr板状体上に平均分子量が600〜1000
    0の範囲の含フッ素樹脂を10〜300nmの厚さで被
    覆してなる含フッ素樹脂被覆KBr板状体。
  2. (2)赤外線吸光分析用KBr板状体上に平均分子量が
    600〜10000の範囲の含フッ素樹脂を10〜30
    0nmの厚さで被覆してなる含フッ素樹脂被覆赤外線吸
    光分析用KBr板状体。
  3. (3)平均分子量が600〜10000の範囲の含フッ
    素樹脂をターゲット材として真空メッキ法により、KB
    r板状体上に含フッ素樹脂を被覆することを特徴とする
    含フッ素樹脂被覆KBr板状体の製造法。
  4. (4)平均分子量が600〜10000の範囲の含フッ
    素樹脂をターゲット材として真空メッキ法により、赤外
    線吸光分析用KBr板状体上に含フッ素樹脂を被覆する
    ことを特徴とする含フッ素樹脂被覆赤外線吸光分析用K
    Br板状体の製造法。
JP1241389A 1989-09-18 1989-09-18 含フッ素樹脂被覆KBr板状体およびその製造法 Pending JPH03104857A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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