JPH03103552A - 開閉式屋根構造 - Google Patents

開閉式屋根構造

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JPH03103552A
JPH03103552A JP23947989A JP23947989A JPH03103552A JP H03103552 A JPH03103552 A JP H03103552A JP 23947989 A JP23947989 A JP 23947989A JP 23947989 A JP23947989 A JP 23947989A JP H03103552 A JPH03103552 A JP H03103552A
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roof
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roofs
movable
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川口 衞
Hitomasa Hirasawa
平沢 仁正
Tatsuo Hatado
龍夫 畑戸
Tadahiko Okubo
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、野球場や運動場1等の大規模な施設に適用し
て好適な開閉可能な屋根の構造に関するものである。
「従来の技術およびその課題」 野球場や運動場等の大規模な競技施設には屋根が設けら
れていないことが従来一般的であったが、近年、天候に
左右されずに使用できる施設が望まれ、たとえば、ガラ
ス繊維織物に四フッ化エチレン樹脂(いわゆるテフロン
樹脂)を主成分とする樹脂をコーティングしてなる膜材
を屋根材として用いてこれを空気圧によって膨らませる
、という空気@構造の屋根を設けた施設が実用化され、
また、剛性を有する屋根を必要に応じて開閉できるよう
にされた各種の開閉可能な屋根構造が提案されている。
ところで、上記のような施設においては、運動競技のみ
ならず、コンサートや各種のイベント等、多種多様な行
事が催されるものであり、したがって、開催される行事
に応じて施設内の明るさや音響特性等の環境条件を最適
な状態に調節できることが望ましいのであるが、空気膜
構造の屋根を設けた施設あるいは現在までに提案されて
いる開閉可能な屋根を設けた施設では、いずれもそのよ
うなことができるものではない。
たとえば、空気膜構造の屋根においては、屋根材として
用いられる膜材が十分に薄いものであって透光性を有し
ており、このため、この構造の屋根を設けた施設では、
施設内に自然光を十分に採光することができるという利
点がある反面、自然光を遮る必要が生じてもそのような
ことができるものではなく、昼間においては施設内を暗
くすることは不可能である。したがって、施設内を暗く
する必要のある行事、たとえばコンサート等の照明効果
が重要視されるような行事を昼間に開催することはでき
ない、という不具合がある。
また、従来までに提案されている開閉可能な屋根構造に
おいては、屋根材として膜材を用いた場合には空気膜構
造の屋根と事情は同じであるし、屋根材として遮光性を
有する金属板等を用いた場合には、屋根を閉じることに
よって施設内を昼間においても暗くすることができる反
面、たとえば雨天時の昼間に野球を行う場合のように屋
根は閉じてもある程度の自然光は採光したい、という要
求には応じられず、そのような場合には昼間であっても
全面的に人工照明に頼らざるを得ない、という不具合が
ある。
さらに、いずれの場合も、残響時間等の施設内の音響特
性は屋根材および天井材によってほぼ決定されてしまう
ものであり、したがって、開催される行事{こ応じて音
響特性を最適な状態に調節するようなことは不可能であ
る。
このように、従来の空気膜構造や開閉式の屋根の構造で
は、開催される行事に応じて施設内の環境条件を自由に
かつ最適な状態に調節するようなことができず、その結
果、この施設の用途が限定されてしまう、という欠点が
あった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、必要に応じ
て開閉することが可能であって天候に左右されないこと
は勿論のこと、開催される行事に応じて施設内の明るさ
や音響特性等の環境条件を調節することが可能な屋根の
構造を提供することを目的としている。
「課題を解決するための手段」 上記目的を達戊するために、本発明の開閉式屋根構造は
、平面視において外形が略円形または長円形とされ、か
つ側面視において水平面に対して平行または傾斜してい
るとともに、上面にその中央部から離間した部位を中心
とした略円形または長円形もしくは多角形状の開口部が
設けられた環状の固定屋根と、 それぞれ反割りドーム状とされているとともに前記固定
屋根の上部において互いに当接する縁部の一端部を支点
として回動可能に設けられて前記開口部を開閉する2対
の可動屋根とを有し、かつ、前記2対の可動屋根のうち
、一方の対の可動屋根は、他方の対の可動屋根に比して
その平面寸法および高さ寸法がいずれも大きくされてい
て他方の対の可動屋根を覆い得るものとされ、これら2
対の可動屋根の双方あるいは一方によって前記開口部を
二重あるいは一重に閉じ得るように構成されてなるもの
である。
前記固定屋根は、その上面が略平坦面とされているとと
もに、高さ方向の寸法が外周縁部から内周縁部にかけて
漸次小さくなるようにされ、かつその周方向に沿う複数
の補強リングを有する立体トラスにより構成することが
望ましい。
そして、2対の可動屋根のうちの1対の可動屋根におけ
る屋根材は透光性材料によって形成するとともに、他の
対の可動屋根における屋根材は遮光性材料によって形成
することが考えられ、さらに、前記2対の可動屋根のう
ちの少なくともいずれかl対の可動屋根には、施設内の
音響特性を調節するための音11J4節手段を設けるこ
とが考えられる。
「作用」 本発明の開閉式屋根構造では、2対の可動屋根の屋根材
を互いに異なるものとしたり、それらに設ける各種設備
類を互いに異なるものとすることで、それら2対の可動
屋根の有する機能を互いにことなるものとしておき、天
候や施設内において開催される行事に応じていずれか一
方の可動屋根を選択的に使用して開口部を閉じることに
より、施設内の環境条件たとえば明るさや音響条件を変
更する。
また、必要に応じて、一方の対の可動屋根によって他方
の対の可動屋根を覆うことにより、それら双方の対の可
動屋根によって開口部を二重に閉じる。
「実施例」 以下、本発明の開閉式屋根構造の一実施例を第1図ない
し第10図を参照して説明する。
第1図は本実施例の構造の屋根を備えた野球場の平面図
、第2図は立断面図、第3図は側面図、第4図は正面図
、第5図は後正面図である。
これらの図において、符号lは全体として円形をなすよ
うに周方向に所定間隔で立設された柱、2は外壁であり
、この外壁2の内側にはグラウンド(アリーナ)3が設
けられているとともに、グラウンド3の周囲には観客を
収容するスタンド4が設けられている。
また、符号5は、スタンド4の上方を全周に互って覆う
ように設けられているとともに、グラウンド3の上方に
位置して開口部6が設けられた環状の固定屋根である。
この固定屋根5はその上面が水平面に対して傾斜角6゜
で傾斜しており、その傾斜方向はホームベース側から外
野スタンド側に向かうにしたがって漸次グラウンド4か
らの高さが低くなるように設定されている。このように
、固定屋根5を傾斜させることにより外野側の外壁を低
く押さえ、ドーム開放時の天空ラインを下げるようにな
っている。なお、固定屋根5は、それが備えられる施設
によっては、水平面に対して平行に設けてもよい。また
、上記開口部6は、その中心部が固定屋根5の中央部か
ら外野スタンド側に離間した部位を中心とした略円形状
に形成されてなるものであり、ホームベースから外野ス
タンドに至るグラウンド4上を開放可能にする大きさの
径に設定されている。
さらに、上記固定屋根5は、外周縁部を上記往lに支持
されることによって設けられた立体トラス7の上面に、
金属板やコンクリートスラブ等の遮光性を有する屋根材
8を取り付けることによって形成されたものである。
上記立体トラス7は、第2図および第6図ないし第9図
にその一部を模式的に示すように、それぞれ鉄骨材(鋼
管等)からなる柱材io、上弦材1l1下弦材12、ラ
チス材l3により組み立てられたものであって、柱材1
0の下端が上記柱lの上端にローラ支承されることによ
ってそれら柱lにカンチレバー形式で支持されるように
なっている。
そして、この立体トラス7は、その高さ寸法が外周縁部
から内周縁部にかけて漸次小さくなるように形成され、
かつ、その上面および下面には該立体トラス7の周方向
に沿う複数の補強リングl4.l5がそれぞれ設けられ
たものとなっている。
これら補強リング14.15のうち、上面に位置する補
強リングl4は主として圧縮力を負担するものであり、
下面に位置する補強リングl5は主として引張力を負担
するものであって、この立体トラス7は、これら各補強
リング14.15によりいわゆるリング効果によって荷
重を周方向に有効に伝達し得るものであり、また、その
高さ寸法が外周縁部.から内周縁部にかけて小さくされ
ていることから、上面が平坦とされていてもそれ自身で
十分な構造強度が得られるものとなっており、従来一般
のこの主の立体トラスのように上方にむくりをつける、
すなわちドーム状とする必要がなく、勿論、プレ不トレ
スを導入する必要もない。
また、上記立体トラス7は、その柱材10の下端が上記
柱lの頭部にローラ支承されていることから、この架橋
全体の温度応力が有効に吸収されるようになっている。
さらに、この立体トラス7には、必要に応じて各種の設
備器具類、たとえば照明器具、拡声装置、防災関連装置
、冷暖房換気用のダクト、吹出口、吸込口等、を取り付
けることができるのは勿論、第2図に示すようにグラウ
ンド3を見下ろし得る位置に観客席l8を組み込むこと
が可能である。
以上で説明した固定屋根5の上面には、それぞれ反割り
ドーム状とされているとともに固定屋根5の上部におい
て互いに当接する縁部の一端部を支点として回動して、
上記開口部6を開閉する2対の可動屋根2 0a,2 
0b, 2 1a,2 lbが設けられている。
すなわち、各可動屋根2 0a,2 0b, 2 1 
a,2tbはいずれも立体トラスにより形成されたもの
であり、一方の対の可動屋根20a,20bは他方の対
の可動屋根21a,2lbに比してその平面寸法、高さ
寸法がいずれも若干大きくされ、これにより可動屋根2
0a.20bの内側に可動屋根21a,2lbが配置可
能になっている。
また、上記固定屋根5の上面には、可動屋根20a,2
0bの互いに当接する平面視直線状の縁部の一端部(ホ
ームスタンド側の一端部)を中心点O,とする互いに異
なる半径の円弧状のレール22a・・・と、可動屋根2
1a.2lbの互いに当接する平面視直線状の縁部の一
端部を中心点O,とする互いに異なる半径の円弧状のレ
ール22b・・・(レール22bは第l図において1本
のみ示す)とが径方向において所定間隔で複数敷設され
ている。これらレール22a.22bはそれぞれ上記中
心点o..0,と開口部6の中央部0,とを結ぶ直線Y
に対して対称に、かつ最も半径の大きいレール22aカ
{固定屋根5の外周縁部を外野スタンドの上方において
結ぶように、他のレール22a.22bが開口部6の縁
部から固定屋根5の外周縁部に向けて延びるように配置
されている。
一方、上記可動屋根20a.20bおよび21a.2l
bのそれぞれの外周縁部の下面には、上記レール22a
および22b上をそれぞれ転勤する車輪23aおよび2
3b(車輪23bは可動屋根21a,2tbに対してそ
れぞれ1個のみ示す)が周方向に沿って所定間隔で取り
付けられている。そして、これら可動屋根20a.20
bおよび21a.2lbは、電動あるいは油圧駆動され
る図示しない駆動装置によってレール22aおよび22
b上をこれに沿って車輪23aおよび23bを介して上
記中心点OlおよびO,を支点として回動し、これによ
り上記開口部6を開閉するようになっている。また、可
動屋根20a,20bおよび21a,2lbは、開放時
において、野球場のフィールドの約90%が開放され、
かつ平面的に固定屋根5内に納まるような寸法に形成さ
れている。
上記2対の可動屋根2 0a,2 0b, 2 1 a
,2 l bは、通常時においては、第1図に示すよう
に、固定屋根5の上部にその大部分が位置しており、こ
のときには開口部6は開放(野球場のフィールドの約9
0%が開放)されているが、必要に応じてこれら2対の
可動屋根20a.20b, 2 1a,2 lbのうち
いずれか1対によって開口部6を閉じることができるよ
うにされ、さらに、可動屋根21a2lbにより開口部
6を閉じた上でその上方を可動屋根20a,20.bで
覆うことができる、つまり、開口部6を双方の可動屋根
2 0a,20b12 1a,2lbにより二重に閉じ
ることができるようになっている。
そして、上記2対の可動屋根20a,20b、2la,
2lbのうち、1対の可動屋根20a,20bにおける
屋根材24は、固定屋根5におけるものと同様に金属板
等の遮光性を有するものが用いられているが、他の対の
可動屋根21a,2lbにおける屋根材25は膜材、た
とえばガラス繊維織物に四フッ化エチレン樹脂を主成分
とする樹脂をコーティングしたもの等の透光性を有する
ものが用いられている。
なお、対の可動屋根2 0a.2 0b, 2 1 a
,2 lbにより開口部6が閉しられた際には、第10
図に示すようにそれら可動屋根2 0a,2 0b. 
2 1a,2lbの縁部が互いに当接して係合し、かつ
、ゴム等の弾性材からなるパッキン28が介在する状態
で突き合わされるようになっており、これによって水密
および気密が保持されるようになっている。
また、これら可動屋根2 0a.2 0b, 2 1 
a,2 l bにも、固定屋根5と同様に必要に応じて
上述したような設備器具類を取り付けることが可能であ
る。
上記構造の屋根を備えたこの施設では、晴天時において
は開口部6を開いておくことにより野球等の競技を屋外
において行うことができるとともに、雨天時あるいは必
要に応じて2対の可動屋根2 0a,2 0b, 2 
1 a,2 lbのうちのいずれか一方により開口部6
を閉じることによって、この施設を天候に左右されずに
常時使用できることは勿論のこと、開口部6を閉じるに
当たっては、施設において開催される行事に応じて2対
の可動屋根20a,2 0b, 2 1 a,2 l 
bのいずれかを選択することによって、施設内の明るさ
を変えることができるものである。
すなわち、たとえば昼間にコンサート等を開催する場合
、遮光性の屋根材24が用いられた可動屋根20a.2
0bにより開口部6を閉じれば、自然光が遮ぎられて施
設内を暗くすることができ、したがって十分な照明効果
を得ることができる。
また、雨天時に野球等の運動競技を行う場合、透光性の
屋根材25が用いられた可動屋根21a,21bにより
開口部6を閉じれば十分に自然光を採光でき、したがっ
て必要最少減の人工照明を使用すれば足りる。
このように上記構造の屋根を備えた施設では、開催され
る行事に応じて施設内へ自然光を採光するか否かを選択
できるものであり、このため、用途が制限されることな
く多種多様な行事を自由に開催できるものである。しか
も、照明効果や演出効果をより高めるために、イベント
の進行に対応して可動屋根2 0a,2 0b12 1
 a,2 lbにより開口部6を自由に開閉させること
も可能である。
その上、上記構造の屋根では、対の可動屋根20a,2
 0b.2 1 a,2 lbの双方によって開口部6
を二重に閉じることにより、屋根面の断熱効果を高める
ことができるとともに屋根内面に結露が生じてしまうよ
うなことを防止できる。
また、降雪時には上記のように二重に開口部6を閉じて
可動屋根21a,2lbを可動屋根20a.20bによ
り覆うようにすれば、可動屋根21a,2lbにおける
屋根材25としての膜材への積雪を防止できるから、そ
の可動屋根21a,2lbに対しては大きな積雪荷重を
見込む必要がなく、したがって、寒冷地や積雪地帯にこ
のような施設を設ける場合に適用して特に好適である。
また、降雪時のみならず、たとえば台風時のように暴風
が予想されるようなときにおいても、開口部6を二重に
閉じて可動屋根21a,2lbを可動屋根20a.20
bにより覆うようにすれば、可動屋根21a,2 1 
b/+<暴風にさらされることを防止でき、その安全性
を確保することができる。
さらに、固定屋根5が、外野スタンド側からホームベー
ス側に向かうにしたがって漸次グラウンド4からの高さ
が高くなるように傾斜しているので、内野側のスタンド
設置スペースを広くとることができ、少しでも近くから
ゲー7ムを見たいという、観客の二−ズを満足すること
ができ、さらに、固定屋根5が傾斜していることにより
、開放時において、開口部6から風や光を十分に取り込
むことができ、しかも視覚的に十分な開放感を得ること
ができる。
また、固定屋根5の上面中央部から離間した位置(中心
部03)を中心とする略円形状の開口部6を形成し、か
つ、反割りドーム状とされた可動屋根2 0a,2 0
b(2 1 a,2 lb)を、それらの固定屋根5の
上部において互いに当接する縁部の一端部を支点(中心
点0 + , 0 1)として回動して開口部6を開閉
するようにしたので、開口面積を十分に大きく取っても
、可動屋根2 0a,2 0b,2 1 a.2 lb
の回動時に要するスペースおよび開放時における平面的
な収納スペースを十分に取って、該可動屋根2 0a,
2 0b, 2 1 a,2 l bを固定屋根5内に
平面的に納めることができるので、建築面積を最小限に
抑えることができる。
そして、この構造では、固定屋根5を補強リング14.
15を有する立体トラス7により構成してその上面を平
坦面となしたから、従来の開閉式の屋根に比して構造が
大幅に簡略化されているとともに、この固定屋根5上に
設けられた可動屋根2 Qa,2 0b, 2 1a.
2 lbの安定性を自ずと確保でき、かつ、その移動を
容易に行うことができる。
また、可動屋根2 0a,2 0b, 2 1a,2 
lbを半割りドーム状の立体トラスにより構成したので
、それらの構造強度を十分に確保できることは勿論のこ
と、施設内の有効高さ寸法を十分に大きく確保すること
ができる。
以上で本発明の開閉式屋根構造の一実施例を説明したが
、本発明は上記実施例に限定されず、種々の変形、応用
が可能である。
たとえば、上記実施例では、2対の可動屋根2Qa,2
 0b, 2 1 a,2 l bにおける屋根材24
.25を互いに異なるものとして、自然光を採光するか
遮光するかを選択するように構成したのであるが、それ
に加えて、あるいはそのようにすることに代えて、施設
内の音響特性を変化させるように構成することもできる
。それには、2対の可動屋根2 0a,2 0b, 2
 1a,2 lbのいずれか一方にのみ吸音板もしくは
音響反射板等の音W8節手段を取り付けておくか、ある
いは、2対の可動屋根20a,2 0b, 2 1 a
,2 lbの双方に互いに異なる音響調節手段を取り付
けておき、開催される行事に応じていずれか一方の対の
可動屋根を選択してそれにより開口部6を閉じるように
すれば良い。
さらに、可動屋根2 0a,2 0b, 2 1a.2
 lbに取り付けておく上述したような各種の設備器具
類の種類や数を異なるものとしておけば、施設内におけ
るその他種々の環境条件を調節することも可能である。
また、開催される行事等に応じて、可動屋根20a,2
0b、21a,2lbを半開きにしたり、徐々に開放あ
るいは閉鎖するようにして使用してもよい。このように
すれば、例えば、星空を岐賞する場合等において、観客
にとって優れた視覚的効果を得ることができる。
なお、固定屋根5に設ける開口部6の形状は円形に限ら
ず長円形や多角形状とすることも可能であり、その場合
、可動屋根の形状は平面視円形とするのみならず開口部
の形状に応じて適宜変更することも可能である。
「発明の効果」 以上説明したように、この発明の開閉式屋根構造によれ
ば、環状の固定屋根の上面中央部から離間した位置に開
口部を形成し、固定屋根の上部に、反割りドーム状とさ
れた2対の可動屋根を、互いに当接する対の可動屋根の
縁部の一端部を支点として日勤自在に設けるとともに、
2対の可動屋根のうち、一方の対の可動屋根を、他方の
対の可動屋根に比してその平面寸法および高さ寸法がい
ずれも大きくして他方の対の可動屋根を覆い得るものと
し、これら2対の可動屋根の双方あるいは一方によって
上記開口部を二重あるいは一重に閉じ得るように構成し
たので、これら2対の可動屋根における屋根材を互いに
異なるものとしたり、これら可動屋根に設ける設備類を
互いに異なるものとしておくことにより、施設内の環境
条件を開催される行事に応じて変更することが可能とな
る。
そして、特に、一方の可動屋根の屋根材として透光性材
料を用いるとともに、他方の可動屋根の屋根材として遮
光性材料を用いるようにすれば、施設内へ自然光を採光
するか否かを自由に選択することが可能であり、また、
少なくとも一方の可動屋根に音1!l調節手段を設けて
おけば、施設内の音響特性を調節することが可能である
また、2対の可動屋根により開口部を2重に閉じること
かできるので、屋根面の断熱効果を高めることができる
とともに、屋根内面への結露の発生を防止することがで
き、また、他方の可動屋根に対する積雪荷重を低減させ
ることが可能であり、したがって、寒冷地や積雪地帯に
設ける施設に適用して特に好適である。
さらに、環状の固定屋根の上面中央部から離間した位置
に開口部を形成し、固定屋根の上部に、反割りドーム状
とされた2対の可動屋根を、互いに当接する対の可動屋
根の縁部の一端部を支点として回動自在に設けたので、
開口部の開口面積を十分に大きく取っても、可動屋根の
回動時に要するスペースや、開放時における可動屋根の
平面的な収納スペースを十分に取って、該可動屋根を平
面的に固定屋根内に納めることができ、よって、建築面
積を最小限に抑えることができる。
加えて、固定屋根を、水平面に対して傾斜して設けた場
合、開放時において、開口部から風や光を十分に取り込
むことができ、しかも視覚的に十分な開放感を得ること
ができ、さらに、この施設を野球場として使用する場合
、傾斜方向を外野スタンド側からホームベース側に向か
うにしたがって漸次グラウンドからの高さが高くなるよ
うにすれば、内野側のスタンド設置スペースを広くとる
ことができ、少しでも近くからゲームを見たいという、
観客の二−ズを満足することができる。
また、高さ寸法が外周縁部から内周縁部にかけて小さく
されるとともに、周方向に沿う複数の補強リングを有す
る立体トラスにより固定屋根を構成すれば、固定屋根は
それ自身で十分な強度を有するので従来の開閉式の屋根
に比して構造が簡略化されるという効果を奏し、さらに
、固定屋根の上面を略平坦面とすることによりその上部
に設けられる可動屋根の安定性を自ずと確保できるとと
もにその移動を容易に行うことができるという効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第lO図は本発明の開閉式屋根構造の一実
施例を示すもので、第1図はこの構造の屋根を備えた野
球場の平面図、第2図は同立断面図、第3図は同側面図
、第4図は同正面図、第5図は同後正面図、第6図ない
し第9図は固定屋根を構成している立体トラスの一部を
模式的に示すものであって、第6図は立断面図、第7図
は外壁側から見た側面図、第8図は上面を示す平面図、
第9図は下面を示す平面図、第10図は可動屋根どうし
の突き合わせ部を示す拡大図である。 l・・・・・・柱、2・・・・・・外壁、3・・・・・
・グラウンド(アリーナ)、4・・・・・・スタンド、
5・・・・・・固定屋根、6・・・・・・開口部、7・
・・・・・立体トラス、8・・・・・・屋根材、14.
15・・・・・・補強リング、 20a,20b・・・・・・一方の対の可動屋根、21
a,2lb・・・・・・他方の対の可動屋根、2 2 
a, 2 2 b− ・”レール、2 3 a, 2 
3 b−−−−−−車輪、24・・・・・・遮光性材料
からなる屋根材、25・・・・・・透光性材料からなる
屋根材。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)野球場や運動競技場等の施設に適用して好適な開
    閉可能な屋根の構造であって、 平面視において外形が略円形または長円形とされ、かつ
    側面視において水平面に対して平行または傾斜されてい
    るとともに、上面にその中央部から離間した部位を中心
    とした略円形または長円形もしくは多角形状の開口部が
    設けられた環状の固定屋根と、 それぞれ反割りドーム状とされているとともに前記固定
    屋根の上部において互いに当接する縁部の一端部を支点
    として回動可能に設けられて前記開口部を開閉する2対
    の可動屋根とを有し、かつ、前記2対の可動屋根のうち
    、一方の対の可動屋根は、他方の対の可動屋根に比して
    その平面寸法および高さ寸法がいずれも大きくされてい
    て他方の対の可動屋根を覆い得るものとされ、これら2
    対の可動屋根の双方あるいは一方によって前記開口部を
    二重あるいは一重に閉じ得るように構成されてなること
    を特徴とする開閉式屋根構造。
  2. (2)前記固定屋根は、その上面が略平坦面とされてい
    るとともに、高さ方向の寸法が外周縁部から内周縁部に
    かけて漸次小さくなるようにされ、かつその周方向に沿
    う複数の補強リングを有する立体トラスにより構成され
    てなることを特徴とする請求項1記載の開閉式屋根構造
  3. (3)前記2対の可動屋根のうちの1対の可動屋根にお
    ける屋根材は透光性材料によって形成され、他の対の可
    動屋根における屋根材は遮光性材料によって形成されて
    なることを特徴とする請求項1または2に記載の開閉式
    屋根構造。
  4. (4)前記2対の可動屋根のうちの少なくともいずれか
    1対の可動屋根には、施設内の音響特性を調節するため
    の音響調節手段が設けられていることを特徴とする請求
    項1〜3のいずれか1項に記載の開閉式屋根構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2323349A1 (es) * 2007-06-25 2009-07-13 Mamoru 34% Cmd Domingo Y Lazaro Ingenieros, S.L. Cubierta movil para grandes recintos.

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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ES2323349A1 (es) * 2007-06-25 2009-07-13 Mamoru 34% Cmd Domingo Y Lazaro Ingenieros, S.L. Cubierta movil para grandes recintos.

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