JPH03101617A - 薬効性繊維及びその製造方法 - Google Patents

薬効性繊維及びその製造方法

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JPH03101617A
JPH03101617A JP1238467A JP23846789A JPH03101617A JP H03101617 A JPH03101617 A JP H03101617A JP 1238467 A JP1238467 A JP 1238467A JP 23846789 A JP23846789 A JP 23846789A JP H03101617 A JPH03101617 A JP H03101617A
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resin
oil
fiber
menthol
evac
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JP1238467A
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Masami Ota
雅己 太田
Kazuhiko Tanaka
和彦 田中
Masao Kawamoto
正夫 河本
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Kuraray Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は優れた鎮痛、消炎作用を有する繊維及びその製
造方法に関するものである。
[従来の技術] 関節炎、筋肉炎及び鍵、鍵鞘炎などのような炎症性疼癌
疾もの多くは、局所的でしかも体表面に比較的近い部位
に発生している。そこで鎮痛、消炎薬剤を経皮吸収させ
て、血中より炎症部で高い薬物分布を得ることが可能で
あるならば、局所での高い有効性と全身適用でしばしば
問題となる胃腸管障害等の副作用を減ずることが期待さ
れる。
現在、成形外科疾患治療において鎮庸、消炎薬剤を含有
した軟膏剤が経口剤に比べて安全性が高い点あるいは四
肢の関節に投与が容易な点でその有用性が評価されてい
る。しかし軟膏剤はその製剤上の性質により投与員の均
一性、投与後の製剤の安定性あるいは薬効の持続性等に
おいて充分に目的を満たしているとは言えない。
同効果を期待した他の製剤として貼付剤がある。
これは、一般に湿布と呼ばれる形態のもので、布の片面
に軟膏剤が塗付されているもので、軟膏ノ場合に比べ製
剤の安定剤、投与量の均一性、薬効の持続性に於で優れ
た製剤である。
しかし同製剤は基本的に平面な布を用いているため、複
雑な外形の患部には適用し{こくい。本疾患の多くは膝
、肘、手首、足首等の関節部に見られることが少なくな
い。これらの郎αは形態が複維で、しかも運動時常に形
態変化を伴う。このため投薬時、確実な効果を得るため
にはガーゼ、繍帯等で患部によく固定しておく必要があ
り、患者が通常の生活の中で本製剤を用いる場合かなり
の煩わしさを伴う。
このような状況に於いて、日常生活に何ら煩らしさを伴
うことのない、かつ、確実な薬効効果を有する製剤又は
その製剤を構成する素材の開発が望まれている。
[発明が解決しようとする課題] 以上のように本発明は、患部固定による煩わしさをより
低減し、優れた耐久持続性のある鎮痛、消炎効果を有す
る繊維及びその製造方法を提供せんとするものである。
[課題を解決するための手段] 即ち、本発明は、エチレン−酢酸ビニル共重合物を主威
分とする樹脂(以下EVAcと略記する)と該EVAc
より融点の高い熱可塑性樹脂より成る複合繊維で、EV
Ac中にメントールが含有されていることを特徴とする
薬効繊維である。
メントールは古来よりその特異でそう快な芳香や清涼感
で知られる物質である。メントールは単環式モノテルペ
ンに属するアルコールでp−メンタンの誘導体であり、
8個の光学活性体と4個の不活性体がある。.天然の樹
木の葉(ノ1ツカ葉など)を水蒸気蒸留して得られるハ
ツカ取卸油より得る天然メントールと合成メントールと
がある。
ハッカ葉から採取したハツカ取卸油は約70%のメント
ールを含有しているのでこれを寒剤で冷却するとQ−メ
ントールが結晶化されて出てくる。合戊メントールはQ
−メントン、d−シトロネラール、α−またはβ−ピネ
ン、p−メンテンなどを原料として合成されるが工業的
にはQ−メントン、d−シトロネラールを原料とする2
つの方法が行なわれている。
l830年代にデュマス( Dumas) 、ウオルタ
ー( hlter)らによってその分子式が報告されて
以来各方面で活発に研究が行なわれ、l880年以来頭
痛薬、制痒剤、防腐剤、食品、飲料、香粧品などに広く
用いられている。本薬剤の鎮痛機構としては、まずはじ
めに局所を刺激し、熱感、発赤、疼痛などを起こすが、
ついで知覚を鈍麻する。このため鎮痛、制痒の効果を奏
する。人体に多量に投与されると血圧が上昇し、心臓に
カンフル類似の作用を与える。腸から多量に吸収される
と初め中枢神経系を興奮させ続いて麻ひさせるが極めて
多量でなければ死に至らない。多くの薬品、食品に用い
られ、極めて安全性の高い物質である。
このような状況を鑑み、発明者らは、薬効繊維用の薬剤
としてメントールを遣定し、該薬剤を繊維中に含有した
薬効効果を有するw&維を得んとした。
メントールを繊維中に含有せしめるため鋭意検討の結果
、EVAcと他の繊維形成性樹脂より成る複合糸を得る
に至った。即ち、E V A c h{脂油(脂肪油)
特に、植物性油類を多量に吸尽するという性質とメント
ールが植物性油類にある程度溶解するという性質に着目
し、EVAcと他の曵糸性の優れた樹脂による複合糸を
作成し、該複合糸をメントールが溶解した植物油中に浸
漬することにより、植物油とともにメントールがEVA
c中に吸尽、保持され、これにより、薬効効果を有する
繊維か得られたものである。
従来の後加工法では、単に繊維表面に目的物質をコート
する形になるため、条件によっては十分な量が添加でき
なかったり、摩擦による脱落が生じたりする。また最近
では、繊維形成時に溶融したボリマー中に目的物質を添
加する練込による紡糸法が発達しているが、溶融紡糸の
場合、かなりの熱がかかるので、本発明で用いる薬剤の
ような物質の場合、変性する恐れがあるので不向きであ
る。
本発明による方法は、繊維又は編地布地に対して性能付
与を行う一種の後加工法であるが、繊維のEVAc部が
自発的に薬液の吸尽を行うため性能付与が確実に、しか
も簡単に行える特徴を有する。又、基本的に常圧浸漬に
よって吸尽可能なため、高温、高圧釜等の特別の設備を
必要としない、などの有利な点が多い。
本発明に用いられるEVAc (エチレン−酢酸ビニル
共重合体)とは、酢酸ビニル含量が10〜50重量%の
エチレン−酢酸ビニル共重合体か、又は同様な酢酸ビニ
ル含量を有する部分ケン化EVACである。メルトイン
デックスは両樹脂とも2〜200が望ましい。メルトイ
ンデックスが該範囲以外の場合、曵糸性が不良となり複
合紡糸が困難になる。EVA cに対する酢酸ビニルの
割合は、重量比10〜50%、好ましくは10〜40%
が適切である。
酢酸ビニルの割合が40%をこえるとEVAcは完全非
晶となる。これは植物油吸尽速度、吸尽量が増加する方
向であり一見、本発明に適合するかのように思われるが
、吸尽に伴う膨潤が極めて太きいこと、吸尽後の物性(
強度、硬度等)の低下が大きいこと等の問題点が多く本
発明には適当ではない。また酢酸ビニルの割合が10%
未満になると吸尽量、吸尽速度ともに小さく、実用的で
はない。
部分ケン化EVAc中の酢酸ビニルの割合も通常のEV
A cと同様な理由から10〜50重量%、好ましくは
10〜40重量%が適切である。
EVA cと複合糸を形成するもう一方の熱可塑性樹脂
は使用するEVA cを主成分とする樹脂より高い融点
、好ましくは200℃以上を持ち曵糸性に優れているも
のが良い。EVA cは曵糸性が不良なため曵糸性の優
れた樹脂と複合することにより繊維化が可能と,なる。
また融点が200℃以下であると耐熱性不十分という理
由により衣料用等への展開が困難になるなど用途がやや
限定されてくるため好ましくない。ポリエチレンテレフ
タレート又はポリプチレンテレフタレートを主成分とす
るポリエステルやナイロン6、ナイロン6,6、メタキ
シレン.ジアミンナイロンを主成分とするボリアミド等
が該樹脂として適している。
本発明に用いる植物油はメントールを溶解し、EVAc
中へと導く媒体であって、具体的には、アビエス油、ア
ミリス油、アンゲリカ油、アンプレツドシード油、イラ
ンイラン油、エレミ油、オークモス油、オユチカ油、オ
リガナム油、オリス油、カシー油、カナンガ油、カモミ
ル油、カヤプテ油、カラムス油、ガルバナム油、グアイ
ヤックウッド油、グレープフルーツ油、コスタス油、び
やくだん油、ソトロネラ油、ジャスミン油、しょう脳油
、スイートオレンジ油、スチラツクス油、スペアミント
油、セダーウツド油、ゼラニウム油、ダバナ油、タンジ
ー油、テレビン油、チュベローズ花精油、ホロリ油、パ
イン油、パチュリ油、ハッカ油、バニラ油、バルサム・
コバイバ油、バルサム・トルー油、バルサム・ペルー油
、パルマローザ油、ヒリップ油、ビターアーモンド油、
ビターオレンジ油、ヒバ油、ベチバー油、ペパーミント
油、ペニーロイヤル油、ペリラ油、ベルガモット油、ベ
ンゾイン油、ボア・ド・ローズ油、芳油、マンダリン油
、ユーカリ油、ラバンジン油、ラベンダー油、レモン油
、レモングラス油、ローズ油、ローズマリー油等の天然
植物性油及びこれらの天然植物性油の主成分を模倣した
合成化合物即ちα一ビネン、β−ピネン、カンフエン、
リモネン、ミルセン、β一カリオフイレン等のテルペン
系炭化水素、リナロール、ゲラニオール、ネロール、シ
トロネロール、ラバンズロール、ミルセノール、α−テ
ルピネオール、2−メン゛トール、ベルネオール、ノボ
ール、イソボルニルシクロヘキサノール、ファルネソー
ル、ネロリドール、サンタロール、セドロール、バキュ
リアルコール等のテルベン系アルコール、ベンジルアル
コール、フエネチルアルコール、γ,−フエニルプロピ
ルアルコール、桂皮アルコール、アンスアルコール、d
−α−ジメチルフエネチルアルコール、α−フエニルエ
タノール、β−フエニルエチルジメチルカルビノール、
フエノキシエタノール、パツチョン等のアルコール、ジ
フェニルエーテルイソサフロオイゲノール、p,〜メチ
ルアンリール、アネトール、オイゲノール、イソオイゲ
ノール、メチルオイゲノール、メチルイソオイゲノール
、ペンジルイソオイゲノール、サフロール、イソサフロ
ール、メチルーβ−ナフチルエーテル、エチルーβ−ナ
フチルエーテル等のフェノール及びその誘導体、ヘプタ
ナール、オクタナール、ノナナール、デカナール、ウン
デカナール、ドデカナール、2−メチルウンデカナール
、トリデカナール、テトラデカナール、ヘキサデカナー
ル、トランス−2−ヘキセナール、2.6−ノナンジエ
ナール等の脂肪族アルデヒド、シトラール、シトロネラ
ール、ヒドロキシシトロネラール、ベリラアルデヒド、
シトaネリルオキシアセトアルデヒド、リラール、シネ
ンサール等のテルペン系アルデヒド、ベンズアルデヒド
、フエニルアセトアルデヒド、3−フエニルプロピオン
アルデヒド、シンナムアルデヒド、α−アミルシンナム
アルデヒド、α−へキシルシンナムアルデヒド、アニス
アルデヒド、クミンアルデヒド、ピベロナール、シクラ
メンアルデヒド、p−t−ブチルーα−メチルジヒドロ
シンナムアルデヒド、バニリン、プルボナール等の芳香
族アルデヒド、シトラールジメチルアセクール、シトラ
ールジエチルアセクール、ヒドロキシシトロネラールジ
メチルアセタール、フエニルアセトアルデヒドジメチル
アセタール等アセタール類、2−ヘブタノン、3−オク
タノン、2−オクタンノン、2−ウンデカノン等脂肪族
ケトン、カルボン、メントン、ブレゴン等テルベン系ケ
トン、p−メチルアセトフエノン、p−メトキシアセト
フエノン、ペンゾフェノン、ペンゾリデンアセトン、ア
ニシルアセトン、p−ヒドロキシベンジルアセトン、2
−アセトナフトン等芳香族ケトン、α−.β一,γ−イ
オノン、α−n.β一n,γ−nメチルイオノン、α−
,β−.γ−,イソメチルイオノン、α−,βγ−イロ
ン、α−,β−ダマセノン、α一β一.γ−ダマスコン
、テアスピラン、テアスビロン、エズラン、ローズフラ
ン、ヌートカトン、α−ベチボン、cis−ジャスモン
、ジヒドロジャスモン、ジャスモン酸メチル、ジヒドロ
ジャスモン酸メチ,ルジャスミンラクトン、マルトール
、シクロテン、フラネオール等脂環式ケトン、脂環式エ
ーテル、脂環式ラクトン類、ムスコン、シベトン、シク
ロベンタデカノン、シクロベンタデカノリド、アンプレ
ットリド、シクロヘキサデカノリド、エチレンブラシラ
ート、12一才キサヘキサデカノリド、1l−オキサへ
キサデカノリド、IO−オキサヘキサデカノリド等大環
状ケトン、ラクトン類、ムスクキシレン、ムスクケトン
、ムスクアンプレット、モスケン、セレストリド、ファ
ントリド、トナリド、ボラキソリド等合成ムスク、ロー
ズオキシド、オキサイドケトン、リナロールオキサイド
、1.8−シネオール、ビシクロジヒドロホモファルネ
シルオキサイド等環状エーテル類、インドール、スカト
ール、6−メチルキノリン、7−メチルキノリン、6−
イソブロビルキノリン、2−メチルテトラヒドロキノリ
ン、6−メチルテトラヒドロキノリン、2−イソプチル
チアゾール、2−フリルメタンチオール、2−メチルピ
ラジン、2.5−ジメチルピラジン、2,3.5− ト
リメチルビラジン等複素還式化合物、ギ酸ゲラニル、ギ
酸ベンジル、酢酸エチル、酢酸ゲラニル等脂肪族酸のエ
ステル、安息香酸メチル、安息香酸イソアミル、アニス
酸エチル、サリチル酸メチル、桂皮酸メチル等芳香族酸
のエステル類等々の混合物より成る合成植物油である。
次に本発明の繊維の製造方法について説明する。
第l図に本発明の繊維を得るための紡糸装置該略を示す
2台の溶融押出機の一方1にはEVAcを主成分とする
樹脂(A)、もう一方2には、(A)より融点が高く、
曵糸性に優れた樹脂(B)が充填されている。押出機に
より融解、押出されたボリマー流はギャーボンプでそれ
ぞれ正確に計量され紡糸ヘッドへ送られる。2種のボリ
マー流はヘッドに装置されたバック金具によって複合さ
れ、その後紡糸口金より吐出され繊維化される。
樹脂(A)と(B)の複合形態は、薬液の吸尽性能、薬
効性能の発現性、耐久性等の性能と紡糸性、延伸性等の
工程性を考慮した結果樹脂Aが糸表面積のto−H%、
好ましくは20〜80%を占めるような形態であればよ
いことがわかった。
本発明によるEVA cを他のボリマーの複合形態の数
例を第2図に示す。第2図の(6)の様に樹脂(^)と
(B)を混練する場合、静止型混合器を用いる。静止型
混合器としてはケニツクス( Kenics)社のスタ
ティックミキサー、や東レ(株)のハイ・ミキサー( 
Hi − Mixer)やチャール・アンド・ロス( 
Charless & Ross)社のロス・アイエイ
ジ(ISG)ミキサー等がある。エレメントの構造、数
によりその混練度が変わるので注意が必要である。薬液
の吸尽、徐放を考慮すると26層分割程度が良好であろ
うと思われる。
紡糸速度は一般的な繊維と同様に1000m/@in〜
千数百m/I1inで行なうが、又3000 〜500
0s/sinの高速紡糸を行うかどちらでもよい。EV
Acは単独では曵糸性に欠ける所があるが、PETSP
BTやナイロン等と複合することにより、かなりの高速
紡糸も問題なく行うことができる。複合する樹脂や複合
形態によっては延伸時2つの樹脂の剥離が生ずる場合が
あるので、その場合高速紡糸が有効である。又、そうで
ない場合は通常の紡速で紡糸し確実に延伸を行うことに
より、強度の高い糸を得ることが可能である。
紡糸、延伸後の繊維又は織地、布地にメントールの植物
油溶液を吸尽させるため、常圧下または加圧下で溶液中
に糸、生地を浸漬する。常圧でもEVAcの薬液吸尽速
度はかなり早いが、工程上、より早い吸尽速度が必要な
時は、加圧による方法が好ましい。又加熱によっても吸
尽速度を増大させることができる。加熱する場合、植物
油の揮発、変性、EVAcの溶出等が発生しない範囲で
実施することが必要である。
[発明の効果] 本発明の薬効m維は、経皮吸収性に優れた、鎮痛、消炎
剤であるメントールを後加工により繊維に吸尽させ、保
持させることにより、経皮鎮痛消炎効果を有する製剤の
今までない新しい形態を可能にし、患者を貼付剤、又は
軟膏剤使用による煩わしさから解放するものである。
[実施例,] 以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。
実施例1 [η]= 0.65のTilt 0.5vt%添加した
ポリエチレンテレフタレートを40φ押出機にて押出し
、一方、酢酸ビニル20wt%のEVAcを40φ押出
機より押出し、それぞれ所定量計量した後、紡糸パック
に押流し、丸孔ノズルより吐出し、紡糸速度1000m
/minで複合紡糸を行った。複合糸の断面は第3図の
ごとくであり全繊維表面積の20%をEVA cが占め
るように複合してある。該紡糸原糸をローラープレート
延伸し、75デニール24フィラメントのマルチフィラ
メントを得た。
該延伸糸を簡編機にて編み、直径7.5cmの筒編地を
得た。該筒編地の油剤分を洗剤で完全に除去した後5w
t%のメントールーオリーブ油溶液30℃中に60分間
放置、浸漬した。浸漬後編地を中性洗剤温溶液(約30
℃)中で洗い編地上及び編目間に付着している薬液を完
全に除去した。その後水洗し、脱水、風乾した。一晩放
置風乾後、重量増加率を測定したところ200%であっ
た。まな吸尽前の簡編地tg当りに含まれるメントール
の量は40mgであった。
実施例2 [η]= 0.68のポリブチレンテレフタレートを4
0φ押出機より押出し、一方酢酸ビニル含量25wt%
のEVAcを40φ押出機より押出し、それぞれ所定量
計量した後、紡糸バックに押流し、丸孔ノズルより吐出
し、紡糸速度3500m/−inで高速複合紡糸を行い
、90デニール24フィラメントのマルチフィラメント
を得た。複合糸の断面は第4図のごとくであり、全繊維
表面積の30%をEVAcが占めるように複合された。
該複合糸を通常の条件で仮撚した。該仮撚糸(よ紹上げ
機によって総状に整形され、5vt%メントールーハッ
カ油溶液30℃中に60分間浸漬された。浸漬後、総の
状態のまま洗剤(約30℃)で洗い、続いて水洗した。
水洗後一日放置風乾後、総からボビンに巻き返した。こ
のように得られた糸中には吸尽前糸重量1gに対して4
0mgのメン.トールが吸尽されていた。
該メントール吸尽糸を用い、巾15c麿、長さ40cm
の密度の小さいゴム編物を作った。本編地はゴム編のた
め伸収性に富みまた密度も小さいので、手や足に捲きつ
けた時特に異和感はなかった。
本編地を適当な大きさに切り出し、膝、肘、肩、腰、首
など形態が複雑でかつ、運動により常に形態が変化する
部位に適用してみたが、運動によってもずれたり落ちた
りすることもなく、特に意識するものでもなく、良好な
着用感が得られる。
比較例I EVAcとポリエチレンテレフタレートの複合重量比を
90:10としEVAcの繊維表面に占める割合を95
%とし、複合紡糸を試みた。しかし、ノズル面での糸の
ゆれがおさまらず紡糸調子は不良であった。
比較例2 メルトインデックス(MI)か300であるEVAcを
用い実施例lと同様な方法により複合糸を得ようと試み
たが紡糸時の単糸切れが頻発し捲取困難であった。また
延伸時にも単糸切れ、毛羽等が発生するなど延伸性は極
めて悪かった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の繊維を得るための紡糸装置の概略図、
第2図は本発明の複合繊維の複合形態を示す図、第3図
および第4図は、それぞれ実施例で用いた複合繊維の断
面写真模写図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)メルトインデックスが2〜200のエチレン−酢
    酸ビニル共重合物を主成分とする樹脂と該樹脂よりも高
    い融点を有する熱可塑性樹脂により構成され、前者樹脂
    の、繊維の表面積に占める割合が10〜90%であり、
    前者樹脂中にメントールを含有していることを特徴とす
    る優れた鎮痛、消炎作用を有する薬効繊維。
  2. (2)メルトインデックスが2〜200のエチレン−酢
    酸ビニル共重合物を主成分とする樹脂と該樹脂よりも高
    い融点を有する熱可塑性樹脂とを複合紡糸して得られた
    紡糸原糸または延伸糸を、メントールを溶解した溶液中
    に浸漬し、該溶液を前者樹脂に吸尽させることによりメ
    ントールを繊維中に吸尽させることを特徴とする優れた
    鎮痛、消炎作用を有する有効繊維の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002370974A (ja) * 2001-06-19 2002-12-24 Maruzen Pharmaceut Co Ltd 徐放性抗アレルギー剤、徐放性抗アレルギー製剤及び該抗アレルギー剤を用いた日常衛生用品
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