JPH0310034Y2 - - Google Patents

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JPH0310034Y2
JPH0310034Y2 JP6380186U JP6380186U JPH0310034Y2 JP H0310034 Y2 JPH0310034 Y2 JP H0310034Y2 JP 6380186 U JP6380186 U JP 6380186U JP 6380186 U JP6380186 U JP 6380186U JP H0310034 Y2 JPH0310034 Y2 JP H0310034Y2
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foam
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hardness
molded product
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  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、発泡成形品に関し、発泡成形品のよ
り具体的な一例を示すと、自動車用内装品として
のクラツシユパツド、コンソールボツクスリツ
ド、アームレスト、ドアトリムなど、特に常時身
体との接触が頻繁である種類の発泡成形品で、成
形品の内部に剛性の大きい保形用芯体とその全面
を発泡層にて包みこみ、さらにその発泡層の表面
を表皮層にて被覆した種類の成形品の開発に向け
られたものである。
(従来の技術) 従来の、クラツシユパツド、コンソールボツク
スリツド、アームレスト、ドアトリムなどの発泡
成形品は、その本来の使用目的から、相当の強
度、剛性が要求され、又近年、先に例示した製品
に対しては、需要者の高級化指向から、発泡成形
品に触れた折、その表面に十分のソフト感が存在
することも要求されるに至つている。
これら互いに相反する要求を満足せしめる発泡
成形品として、強度と剛性を保有した保形芯体を
発泡層にて包みこみ、さらにこの発泡層を表皮層
にて被覆した製品が提案されている。
しかし、上記構成からなる発泡成形品におい
て、現実の問題として、実用的に、使用しうる表
面硬度は、一般に20℃におけるシヨアーA硬度は
50゜〜80゜が限度であり、これを下領域部にて越え
るものは現在のところ開発されていない。
(考案が解決しようとする問題点) 上記三層構造からなる発泡成形品について、要
求される強度、剛性は発泡層内部に埋設された保
形芯体が担当し、一方成形品に求められるソフト
感は表皮層と発泡層が担当するものである。そし
て成形品上にてソフト感の向上を求めて、発泡層
に比較的軟質タイプの発泡体を用いた場合、発泡
層とこれに接する表皮層の硬度差および両構成部
材の伸張力の顕著な相違により、成形品の表面硬
度は確かに小さくはなるが、現実に本成形品に接
触した折の感じは、かなりの違和感が残り、好ま
しいソフト感とはおよそ程遠いものであつた。
この違和感の解消策として、通常は0.5〜2.0mm
である表皮層の肉厚を、0.3〜0.7mmの薄手のもの
を採用することにより、この面での欠点を取去る
ことはできるが、薄手の表皮層を用いることによ
り、新らたな問題点の発生をみた。即ち薄手の表
皮層は、当然機械的強度が不十分で、期待される
強靭力を保持することが困難となり、又通常表皮
層として使用する塩化ビニル、ABS樹脂は、発
泡層として通常使用されるポリウレタンフオーム
中に含まれる第3級アミン、分子中に窒素原子を
有するポリエーテルポリオールあるいはイソシア
ネートの窒素原子の作用により、表皮層を構成す
る樹脂シート層に分子分解を生じせしめ経時と共
に表皮層にひゞ割れが発生しやすくなり、又紫外
線その他の影響を受けやすく、表皮層に退色、変
色が発生しやすくなり、美感が一主要要素である
これら発泡成形品の価値を早期に減ずる結果とな
つている。
さらに、通常クラツシユパツド、コンソールボ
ツクスリツドなどに代表される比較的肉厚の薄い
発泡成形品にあつて、その発泡層の肉厚は5〜10
mmのものであるため、本成形品を指先などで押し
た折、軟質の発泡層が完全につぶれ状に変形し
て、指先が剛性の大きい芯体に接触し、この折底
つき感を与え、発泡成形品に求められるソフト感
からは大変かけ離れたものとなる。
本考案は、従来の発泡成形品に内在する以上の
ような問題点を解消せしめ、適宜の剛性を残しつ
つ、使用感良好な、そして強靭性に富む発泡成形
品を提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) この目的を達成させるために、本考案はつぎの
ような構成としている。すなわち、本考案に係る
発泡成形品は、表皮層にて包み込まれた保形用芯
体と、この芯体と表皮層との間には、表皮層側に
硬度の大きい発泡層を、保形用芯体側には硬度の
小さい発泡層をそれぞれ配してなる複数の発泡層
を介在一体化した構成から成る。
(実施例) つぎに、本考案に係る発泡成形品の具体的実施
例を、自動車用クラツシユパツドにその一例をと
りながら図面を用いて説明する。第1図は、発泡
成形品の一つたる自動車用クラツシユパツドの端
部を切欠いて示す斜視図、第2図は、第1図の拡
大横断面図である。発泡成形品1は、適宜の強度
と剛性に富む保形用芯体5を埋設しており、芯体
側表面に硬度の小さい合成樹脂製発泡層4を、さ
らにその表面に硬度の大きい合成樹脂製発泡層3
を積層し、この複数の発泡層4,3をもつて構成
された積層形発泡層6の表面は合成樹脂製表皮層
2をもつて全面被覆されている。この表皮層2は
PVC(ポリ塩化ビニル)樹脂、ABS樹脂、PVC
樹脂とABS樹脂の混合物を用いて真空成形又は
スラツシユ成形により形成され、より具体的に表
皮層としてPVC樹脂を用い、その厚みは0.3〜1.5
mm、好ましくは0.4〜0.8mm、最も好ましくは0.5〜
0.6mm、又その表面硬度は20℃においてシヨアー
A硬度及びアスカーC硬度はそれぞれ30゜〜60゜,
40゜〜70゜,好ましくは40゜〜55゜,50゜〜65゜最も好

しくは40゜〜45゜,50゜〜55゜,50%モジユラスは0.50
〜0.70Kg/mm2、好ましくは0.55〜0.65Kg/mm2、最
も好ましくは0.60Kg/mm2の数値に設定されてい
る。
つぎに表皮層2側に位置する硬度の大きい発泡
層3は、発泡PVC、発泡PP、発泡PE樹脂などを
材料として、より具体的に発泡PVC樹脂はその
発泡倍率は3〜7倍、好ましくは5〜6倍、最も
好ましくは5.3〜5.7倍であつて、その表面硬度は
20℃においてシヨアーA硬度およびアスカーC硬
度25゜〜50゜,35゜〜60゜、好ましくは30゜〜45゜,40
゜〜
50゜、最も好ましくは35゜〜40゜,40゜〜45゜の各数値
に設定されている。
又、硬度の小さい発泡層4は発泡ポリウレタン
樹脂などを材料として、その厚みは4〜10mm、好
ましくは5〜10mm、最も好ましくは8〜10mmで、
その発泡密度0.10〜0.20g/cc、好ましくは0.14
〜0.16g/ccであつて、その表面硬度は20℃にお
いてシヨアーA硬度及びアスカーC硬度7゜〜20゜,
15゜〜30゜、好ましくは10゜〜15゜,20゜〜25゜最も好

しくは12゜〜15゜,22゜〜25゜の各数値が設定されて
いる。
さらに、保形用芯体5は、ASG樹脂(ガラス
チツプ混入アクリルニトリル、スチレン樹脂)、
ABS樹脂などの合成樹脂製あるいは鋼材などの
金属製材料からなる剛性と強靭性を有する材料を
もつて構成されている。
ここで本考案に係る発泡成形体の好ましい製造
方法の具体例を示すと、予め表皮層と低発泡率
の、硬度の大きい発泡層とを積層一体に形成して
なる複合表皮を成形し、この複合表皮と保形用芯
体および両構成材間に高発泡率の硬度の小さい発
泡層を形成する発泡材料を発泡成形型内に封入
し、発泡材料を発泡せしめて、保形用芯体、硬度
の小さい発泡層および複合表皮を一体積層化す
る。
尚、この折の複合表皮の製造方法は、加熱、冷
却可能なスラツシユ成形用金型を予め190゜〜230
℃に加熱せしめ、PVC樹脂の粉体を金型に充填
し、粉体を金型のキヤビテイ面に半溶融状態にて
薄く付着せしめて後、余分の粉体材料を金型より
排出し、つぎに金型、より詳しくは半溶融樹脂薄
層上に、発泡剤を配合したPVC樹脂粉体を充填
し、前記同様、粉体を半溶融せしめて、既設の樹
脂薄層面に付着せしめて後、余分の粉体材料を成
型用金型より排出する。さらに金型自体を加熱せ
しめると共に、金型のキヤビテイ面、即ち半溶融
着状の積層体の表面側からもガス状加熱用媒体を
吹き付け、あるいは赤外線ヒータなどによる輻射
熱又は対流熱を用いて金型の両面より加熱を行
う。そして発泡層を内側に一体に形成した複合表
皮は、金型を冷却することにより、複合表皮材は
冷却、固化された後、金型より脱型される。
尚、半溶融表皮の加熱は、従来のスラツシユ成
形のように成形金型の反キヤビテイ側たる金型の
背面側からのみの加熱によつても、その成形は不
可能ではないが、複合表皮の場合、通常のスラツ
シユ成形によるソリツト状の樹脂表皮に較べて、
その厚味が大きく又内側発泡層部には発泡剤によ
る発泡のために気泡群を多量に含むため、金型背
面側のみによる加熱では複合表皮、特に発泡層内
部を均一に加熱することに無理がある。
(考案の効果) 本考案の発泡成形品は、表皮層と保形用芯体間
に少なくとも2層より成る硬度の異なる発泡層を
介在せしめ、かつ表皮層側には硬度の大きい発泡
層を、芯体側には硬度の小さい発泡層をそれぞれ
位置せしめることにより、表皮層と硬度を大きく
設定した発泡層との境界部の密度差、伸張差を極
端に大きく設定することをさけ、これにより本成
形品に接触した折の感触は、十分のソフト感を保
ちつつ、なおかつ異和感の少ない一体感のある製
品を得ることができ、又本成形品において、ソフ
ト感を付与する中心部材たる硬度を小さく設定し
た発泡層の表面に、特に硬度を大きく設定した発
泡層を積層配設せしめておくことで、本成形品を
指先などで押した折、下方の発泡層は極端に潰れ
変形することもなく、かつ表皮層を通して、埋設
された剛性の大きい芯体の存在を感じる底つき状
の不快感を感ぜせしめることもない。そして、本
考案は、この硬度の異なる複数の発泡層をもつて
構成せしめることにより、発泡成形品の感覚的
に、又実用面からも好ましい、その表面硬度即ち
20℃においてシヨアーA硬度40゜〜45゜の発泡成形
品を容易に得ることができる。
又、特に表皮層をPVC樹脂、ABS樹脂で成形
し、これと接する硬度の大きい発泡層として発泡
PVC、発泡PP、発泡PE樹脂を使用することによ
り、表皮層は材料的にもその強度が増し、又この
部分の発泡体として広く使用されているウレタン
フオームを故意に直接接触することをさけしめる
ことにより、ウレタンフオーム中に含まれる第3
級アミンあるいは窒素原子による表皮層を形成す
るPVC樹脂の分子分解による二重結合の形成を
さけることができ、これにより経時に伴う表皮層
上に発生するひび割れ現象や表皮層の退色、変色
を未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を実施した発泡成形品の一つた
る自動車用クラツシユパツドの端部を切欠いて示
す斜視図、第2図は第1図の拡大横断面図であ
る。 図中、1は発泡成形品、2は表皮層、3は硬度
の大きい発泡層、4は硬度の小さい発泡層、5は
保形用芯体を示す。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 表皮層にて包み込まれた保形用芯体と、この
    芯体と表皮層との間には、表皮層側に硬度の大
    きい発泡層を、保形用芯体側には硬度の小さい
    発泡層を配してなる複数の発泡層を介在一体化
    したことを特徴とする発泡成形品。 (2) 前記硬度の大きい発泡層は、発泡PVC、発
    泡PP、発泡PEにて、硬度の小さい発泡層は、
    発泡ポリウレタンにて、表皮層は、PVC樹脂、
    ABS樹脂あるいはこれら両樹脂の混合物にて、
    それぞれ構成されている実用新案登録請求の範
    囲第1項記載の発泡成形品。 (3) 前記硬度の大きい発泡層および硬度の小さい
    発泡層の20℃におけるシヨアーA硬度及びアス
    カーC硬度はそれぞれ25゜〜50゜,35゜〜60゜およ
    び7゜〜20゜,15゜〜30゜の範囲に設定されている実
    用新案登録請求の範囲第1項又は第2項記載の
    発泡成形品。
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