JPH03100081A

JPH03100081A - インクジェット記録方法

Info

Publication number: JPH03100081A
Application number: JP1238237A
Authority: JP
Inventors: Hiroshi Takimoto; 滝本　浩; Hideo Sano; 秀雄佐野
Original assignee: Mitsubishi Kasei Corp
Current assignee: Mitsubishi Kasei Corp
Priority date: 1989-09-13
Filing date: 1989-09-13
Publication date: 1991-04-25

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、インクジェット方式により発色性、耐光性及
び耐オゾン性に優れた記録画像を提供する記録方法に関
する。

（従来の技術）インクジェット方式はランニングコストが安い、低騒音
である、カラー化が容易である等の理由により、最近、
急速に伸びている。

インクジェット記録においては、記録液は通常各種水溶
性染料を水とその他の有機溶剤から成る溶媒に溶解せし
めたものが使用されている。

一方、被記録材としてはモノクロ記録用や７色程度のマ
ルチカラー記録用に、電子写真用紙、ファンホールド紙
、ストックフオーム紙、タイプライタ−用紙等のいわゆ
る普通紙（ノンコート紙）が用いられることが多いが、
コンピューターグラフィックスやテレビ等のフルカラー
画像のハードコピーをとる場合には、基材上にシリカや
ゼオライトの様な顔料を塗工したいわゆるコート紙が用
いられる。

しかしながら、この様なコート紙上に、一般の水溶性染
料を含有する記録液を用いて記録した場合、耐光性、と
くに耐オゾン性が著るしく低下する。

この原因は明らかではないが、インク受容層中のシリカ
が大気中のオゾンを吸着すること或は色素がインク受容
層のシリカに吸着されることによって活性化されること
等によると考えられる。

この様な欠点を改良するために、特開昭６４−７５２８
０号、特開昭６．４−７５２８２号、特開昭６４−３’
６４７９号、特開昭６４−３６４８０号、特開昭６４−
１８６８４号、特開昭６４−１）８７７号の様な特許出
願が行われているが、前記の様な問題に、十分対応でき
ていない。

（発明が解決しようとする課題）本発明は、基材上に含ケイ素顔料を含む受容層を塗工し
た被記録材に、水溶性染料を用いて記録を行う場合、耐
光性及び耐オゾン性に優れた画像を得るための記録方法
の提供を目的とするものである。

（課題を解決するための手段）本発明は、基材上に含ケイ素顔料とバインダー樹脂を含
むインク受容層を有する被記録材に水性媒体及び、下記
一般式（１）（式中Ａ及びＢは、それぞれアルキル基、アルコキシ基
、アシルアミノ基、もしくはハロゲン原子で置換されて
いても良いフェニル基又は５０３Ｍ基で置換されたナフ
チル基を表わし、Ｒはアルキル基を表わし、Ｘは水素原
子、アルキル基、アルコキシ基又はアシルアミノ基を表
わし、Ｙはアミノ基を表わし、Ｚはアミノ基又は塩素原
子を表わし、Ｍはアルカリ金属、アンモニウム又はアミ
ン塩を表わし、ｋ、β及びｎはＯ又は１を表わし、ｍは
１又は２を表わす。但し、ｍ＋ｎ＝２である。）で示される水溶性染料を含む記録液を用いて記録するこ
とを特徴とするインクジェット記録方法に関する。

以下本発明の詳細な説明する。

本発明で使用する上記一般式（１）で示される染料にお
いて、Ｒで表わされるアルキル基としてはメチル基、エ
チル基等の低級アルキル基が挙げられ、Ａ、Ｂのフェニ
ル基、ナフチル基の置換基としてのアルキル基及びＸで
表わされるアルキル基も同様である。

Ａ、Ｂのフェニル基の置ＪＡＭとしてのアルコキシ基及
びＸで表わされるアルコキシ基としては、メトキシ基、
エトキシ基等の低級アルコキシ基が挙げられ、Ａ、Ｂの
置換基としてのアシルアミノ基及びＸで表わされるアシ
ルアミノ基としては、アセチルアミノ基、プロピオニル
アミノ基等の低級アルキルカルボニルアミノ基又はベン
ゾイルアミノ基等が挙げられる。Ａ、Ｂの置換基として
のハロゲン原子としてはＣ１，Ｆが挙げられる。Ｍで表
わされるアルカリ金属としてはＮａ、Ｋ。

Ｌｉが挙げられ、アミン塩としては、（モノ・ジトリ）
−アルキルアミン、（モノ・ジ・トリ）−アルカノール
アミン又はアルキル基及びヒドロキシアルキル基の両方
でジ又はトリー置換されたアミンの基等が挙げられる。

本発明に使用する一般式（１３の染料の具体例としては
以下の様なものが挙げられる。

隘２ＳＯ：ｌＬｉｌ１）隘４ｌ１６Ｍ＝ＨＪ（ＣＪＪｆｌ）ｚＮ＋Ｌ５ＳＯ，ＮａＮ）ＩｃＯｃ）１３磁８ＳＯ＋Ｌｉ０ｓＬｉ本発明で使用する前記一般式（１）の化合物は例えば細
田豊著、「新染料化学」　（昭和４８年１２月２１日発
行技報堂）第４０５頁１０行〜第４０６頁下から５行、
第４４１真下から３行〜第４４２頁５行の記載に順して
製造することができる。

又、上記染料の含有量としては、記録液全重量に対して
０．２〜ＩＯ％、好ましくは０．５〜５％の範囲が挙げ
られる。

本発明で用いる記録液に用いられる水性媒体としては、
水及び、水溶性有機溶剤として、エチレングリコール、
プロピレングリコール、ブチレングリコール、ジエチレ
ングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレン
グリコール（＃２００）、ポリエチレングリコール（＃
４００）、グリセリン、Ｎ−メチル−ピロリドン、Ｎ−
エチル−ピロリドン、Ｎ−ビニル−ピロリドン、１．３
−ジメチル−イミダゾリジノン、エチレングリコールモ
ノアリルエーテル、エチレングリコールモノメチルエー
テル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル等を含
有しているのが好ましく、水及び水溶性有機溶剤の含有
量としては、それぞれ記録液全重量に対し、１０〜９０
重１％、好ましくは１０〜７０重量％とくに好ましくは
１０〜５０重量％の範囲が挙げられる。

又、本発明の記録液は、上記の水溶性有機溶剤以外に、
消泡剤、界面活性剤、尿素等を含有していても良い。尚
、記録液のｐ　Ｈは、６〜８が好ましい。

一方、本発明の記録方法で用いる被記録材の基材として
は、紙又はプラスチックフィルムが挙げられる。

紙としては、ノンコート紙が挙げられ、セルロース及び
填料からなる通常の紙の他、ポリオレフィン、ポリスチ
レン、ポリエチレンテレフタレート等から作られた合成
紙が用いられる。

プラスチックフィルムとしては、ポリ塩化ビニル、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリメチル（メタ）アクリレ
ート、ポリスチレン、ポリフッ化ビニリデン等が用いら
れる。

上記基材上に形成するインク受容層に用いるバインダー
樹脂は、親水性のものが好ましく、例えば、ポリビニル
アルコール、デン粉、ゼラチン、カルボキシメチルセル
ロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリウレタン、
ポリビニルピロリドン等が用いられる。その他、インク
受容層の膜強度向上のため、酢酸ビニルエマルジョン、
アクリルエマルジョン、ポリビニルアセタール等を併用
することもある。

一方、含ケイ素顔料としては、シリカ、ケイ酸カルシウ
ム、ケイ酸アルミニウムが使用される。

これらの粒径は、−次粒径で０．００１ないし１０μｍ
の範囲であるのが良い。又、軽質及び重質炭酸カルシウ
ム、タルク、水酸化アルミニウム、二酸化チタン等の無
機系顔料を併用することも可能であるが、その配合量は
５０％以下にとどめるのが好ましい。

以上の様な成分を含む水性塗工液として、顔料とバイン
ダー樹脂の使用比率は１０７１〜２／３の範囲が挙げら
れ、全固型分は塗工液全量に対して１０〜４０％の範囲
が挙げられる。

この水性塗工液には、分散剤、消泡剤、界面活性剤、耐
水化剤等の添加剤を添加しても良い。

前記塗工液を前記基材上に塗工乾燥することによって、
本発明で用いる被記録材を形成するに際して、塗工方法
としてはロールコータ−、ブレードコーター、エアナイ
フコーター、バーコータースリットリバースコーター、
ダイコーター等を用いた塗工方法が挙げられる。又塗工
量は、５ｇ／ｄより少いとインク吸収性が不十分となり
易く５０　ｇ／ｒｄより多いと表面発色性が不十分とな
り易いため５〜５０ｇ／％の範囲が好ましい。

（発明の効果）本発明のインクジェット記録方法によれば、含ケイ素顔
料を含む被記録材と特定構造の水溶性染料、特にアゾ系
色素のアゾ基に対してオルト位にアルコキシ基を有する
染料を含む記録液を用いることによって、コート紙に水
溶性染料を含む記録液を用いて記録した場合の問題点を
解決し、耐光性及び耐オゾン性に優れたフルカラー画像
が得られる。

（実施例）以下本発明を実施例に従って説明するが、本発明は下記
の実施例によって何ら限定されるものではない。

実施例１（被記録材の調製）塗工液の組成　　　　　　　　　　〔重量％〕シリカ微
粉　　　　　　　　　　　　　　２０（商品名ミズカシ
ルＰ−７８水澤化学工業■社！りポリビニルピロリドン水０上記組成の混合液を、ホモジナイザーを用いて均一懸濁
状態とした。

これを、秤量６　４　ｇ／ｒｒｒの′９通紙（ノンコー
ト紙）に乾燥塗工量２０ｇ／ｒｄとなる様バーコークー
法により塗工し１）０℃５分間乾燥して、本発明の記録
方法にこ用いる被記録材を得た。

（記録液の調製）記ｗ！．液の組成　　　　　　　　　　　〔重量％〕前
記隘ｌの染料　　　　　　　　　　　　５ポリエチレン
グリコール＃２００　　　　２０計　　１００上記組成に従って混合した後ｌμのテフロン製濾材を用
いて加圧濾過して記録液を調製した。

（インクジェット記録）該記録液を用い、インクジェットプリンター（商品名１
０−７３０シヤープ■製）により前記被記録材に記録を
行い下記の（ａ）及び（ｂｌの方法に従って記録画像の
評価を行った。

（ａｌ　　耐光性室内光に３ケ月さらした後の変退色（ΔＥ″）をＪＩＳ
Ｚ　　８７３０により求めたが、この値は３と小さいも
のであった。

又キセノンフェードメーター（スガ試験機■製造）によ
る８０時間露光後の（ΔＥ”）の値は６と小さいもので
あった。

（ｂ）　　耐オゾン性オゾン２４ｐｐｍを含有する空気中に、９０分間曝露し
た際の（ΔＥ”）の値は５と小さいものであった。

実施例２（被記録材の調製）塗工液の組成　　　　　　　　　　〔重量％〕シリカ微
粉　　　　　　　　　　　　　　２５（商品名サイロイ
ド７２冨士デヴイソン■製）ポリビニルアルコール　　
　　　　　　２０計　　１００実施例１と同様にして上記組成の塗工液スラリーを調整
し、これを厚さ７５μのポリエチレンテレフタレートフ
ィルムに乾燥塗工量８　ｇ　／　ｒｄとなる様、ダイコ
ーター法により塗工し、９０℃１０分間乾燥して、被記
録材を得た。

（記録液の調製）記録液の組成　　　　　　　　　　　〔重量％〕前記隘
４の化合物　　　　　　　　　　　２．５ジエチレング
リコール　　　　　　　　２５計　　１００実施例１と同様にして、記録液を調製し、これを用いて
記録を行い、評価した結果、耐光性及び耐オゾン性共に
良好であった。

出　　願　　人

Claims

【特許請求の範囲】

（１）基材上に含ケイ素顔料とバインダー樹脂を含むイ
ンク受容層を有する被記録材に水性媒体及び下記一般式
〔 I 〕 ▲数式、化学式、表等があります▼〔 I 〕（式中Ａ及びＢは、それぞれアルキル基、アルコキシ基
、アシルアミノ基、ＳＯ＿３Ｍ基もしくはハロゲン原子
で置換されていても良いフェニル基又はＳＯ＿３Ｍ基で
置換されたナフチル基を表わし、Ｒはアルキル基を表わ
し、Ｘは水素原子、アルキル基、アルコキシ基又はアシ
ルアミノ基を表わし、Ｙはアミノ基を表わし、Ｚはアミ
ノ基又は塩素原子を表わし、Ｍはアルカリ金属、アンモ
ニウム又はアミン塩を表わし、ｋ、ｌ及びｎは０又は１
を表わし、ｍは１又は２を表わす。但し、ｍ＋ｎ＝２である。）で示される水溶性染料を含む記録液を用いて記録するこ
とを特徴とするインクジェット記録方法。