JPH0397772A

JPH0397772A - インクジェット記録方法

Info

Publication number: JPH0397772A
Application number: JP1236474A
Authority: JP
Inventors: Hiroshi Takimoto; 滝本　浩; Hideo Sano; 秀雄佐野
Original assignee: Mitsubishi Kasei Corp
Current assignee: Mitsubishi Kasei Corp
Priority date: 1989-09-12
Filing date: 1989-09-12
Publication date: 1991-04-23

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明はインクジエノト方式により発色性、耐光性及び
耐オゾン性に優れた記録画像を提供する記録方法に関す
る。

（従来の技術）インクジェット方式は、ランニングコストが安い、低騒
音である、カラー化が容易である等の理由により、最近
、急速に伸びている。

インクジェット記録においては、記録液は通常、各種水
溶性染料を水とその他の有機溶剤から成る溶媒に溶解せ
しめたものが使用されている。

この水溶性染料としては種々のものが用いられているが
、含金属染料の方が非金属系染料より耐光性が優れてい
ることが知られている。

一方、被記録材としてはモノクロ記録用や７色程度のマ
ルチカラー記録用に、電子写真用紙、ファンホールド紙
、ストックフォーム紙、タイプライター用紙等のいわゆ
る普通紙（ノンコート紙）が用いられることが多いが、
コンピューターグラフィックスやテレビ等のフルカラー
画像のハードコピーをとる場合には、基材上にシリカや
ゼオライトの様な顔料を塗工したいわゆるコート紙が用
いられる。

しかしながら、この様なコート紙上に、耐光性の良好な
含金属水溶性染料を含有する記録液を用いて記録した場
合、耐光性、とくに耐オゾン性が著るしく低下する。

この原因は明確ではないが、インク受容層中のシリカが
大気中のオゾンを吸着するため或は、色素がインク受容
層のシリカに吸着されることによって活性化されること
等によると考えられる。

この様な欠点を改良するために、特開昭６４−７５２８
０号、特開昭６４−７５２８２号、特開昭６４−３６４
７９号、特開昭６４−３６４８０号、特開昭６４−１８
６８４号、特開昭６４−１１８７７号の様な特許出願が
行われているが、前記の様な問題に、十分対応できてい
ない。

（発明が解決しようとする課題）本発明には、基材上に含ケイ素顔料を含む受容層を塗工
した被記録材に、水溶性染料を用いて記録を行う場合、
耐光性及び耐オゾン性に優れた画像を得るための記録方
法の提供を目的とするものである。

（課題を解決するための手段）本発明は、基材上に含ケイ素顔料とバインダー樹脂を含
むインク受容層を有する被記録材に、水性媒体及び下記
一般式［Ｉ］（式中、Ｘはナフタリン環を表わし、Ｒは水素原子、又
はアシルアミノ基を表わし、ｍは１又は２の数を表わし
、Ｍはアルカリ金属、アンモニウム又はアミン塩類を表
わす。）で示される水溶性染料を含む記録液を用いて記録するこ
とを特徴とするインクジェット記録方法に関する。

以下本発明を詳細に説明する。

本発明で用いる記録液に使用する一般式［Ｉ］の染料に
おいて、Ｒで示されるアシルアミノ基のアシル基として
は炭素数２〜５のアルキルカルポニル基又はベンゾイル
基等が挙げられる。Ｍで示されるアルカリ金属としては
Ｎａ　，　Ｋ　，　Ｌｉ等が挙げられ、アミン塩類とし
ては（モノ，ジ，トリ）一アルカノールアミン、（モノ
，ジ，トリ）一アルキルアミン又はヒドロキシアルキル
基及びアルキル基の両方でジー又はトリー置換されたア
ミンが挙げられる。

本発明の記録方法で用いる上記特定構造の染料は含金属
モノアゾ染料でベンゼン環にニトロ基を有することに特
徴がある。このような一般式［Ｉ］の染料の具体例とし
ては、以下に示す化合物の染料が挙げられる。

本発明で使用する一般式［Ｉ］で示される染料は、例え
ば、細田豊著「新染料化学』（昭和４８年１２月２１日
発行、技報堂）第４０６頁下から４行〜第４０７頁１４
行の記載に順じて製造することができる。

上記染料の含有量としては、記録液全重量に対して０．
２〜１０％、好ましくは０．５〜５％の範囲が挙げられ
る。

本発明で用いる記録液に用いられる水性媒体としては水
及び水溶性有機溶剤として、エチレングリコール、プロ
ピレングリコール、ブチレングリコール、ジエチレング
リコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリ
コール（＃２００）、ポリエＮＯ２ＳＯ３ＮＨ４チレングリコール（＃４００）、グリセリン、Ｎ−メチ
ルービロリドン、Ｎ一エチルービロリドン、Ｎ−ビニル
ービロリドン、１，３−ジメチルーイミダゾリジノン、
エチレングリコールモノアリルエーテル、エチレングリ
コールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノ
メチルエーテル等を含有しているのが好ましく、水及び
水溶性有機溶剤の含有量としては、それぞれ記録液全重
量に対し、１０〜９０重量％、好ましくは１０〜７０重
量％、特に好ましくは１０〜５０重量％の範囲が挙げら
れる。

又、本発明の記録液は上記の水溶性有機溶剤以外に消泡
剤、界面活性剤、尿素等を含有していても良い。

尚、記録液のｐＨは６〜８が好ましい。

一方、本発明の記録方法で用いる被記録材の基材として
は、例えば紙又はプラスチックフイルムが挙げられる。

紙とし，では、ノンコート紙が挙げられ、セルロース及
び填料からなる通常の紙の他、ポリオレフイ冫′、ボリ
スチレン、ポリエチレンテレフタレート等から作られた
合戒祇が用いられる。

プラスチックフィルムとしては、ポリ塩化ビニル、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリメチル（メタ）アクリレ
ート、ボリスチレン、ボリフッ化ビニノデン等が用いら
れる。

上記基材上に形成するインク受容層に用いるバインダー
樹脂は親水性のものが好ましく、例えば、ポリビニルア
ルコール、デン粉、ゼラチン、カルボキシメチルセルロ
ース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリウレタン、ポ
リビニルピロリドン等が用いられる。その他、インク受
容層の膜強度向上のため、酢酸ビニルエマルジョン、ア
クリルエマルジョン、ポリビニルアセタール等を併用す
ることもある。

一方、含ケイ素顔料としてはシリカ、ケイ酸カルシウム
、ケイ酸アルミニウムが使用される。これらの粒径は、
一次粒径で０．００１ないし１０ｐｎｎの範囲であるの
が良い。

又、軽質及び重質炭酸カルシ・クム、タルク、水酸化ア
ルミニウム、二酸化チタン等の無機系顔料を併用するこ
とも可能であるが、その配合量は５０％以下にとどめる
のが好ましい。

以上の様な戊分を含む水性塗工液として、顔料とバイン
ダー樹脂の使用比率は、１０ｌ１〜２／３の範囲が挙げ
られ、全固型分は塗工液全量に対して１０〜４０％の範
囲が挙げられる。

この水性塗工液には分数剤、消泡剤、界面活性剤、耐水
化剤等の添加剤を添加しても良い。

前記塗工液を前記基材上に塗工乾燥することによって、
本発明で用いる被記録材を形成するに際して、塗工方法
としてはロールコーター、ブレードコーター、エアナイ
フコーター、バーコーター、スリットリバースコーター
、ダイコーター等を用いた塗工方法が挙げられる。

又、塗工量は、５ｇ／ｍ２より少いと、インク吸収性が
不十分となり易＜　５０ｇ／ｍ２より多いと、表面発色
性が不十分となり易いため、５〜５０ｇ／ｍ２の範囲が
好ましい。

（発明の効果）本発明のインクジェット記録方法によれば、特定の被記
録材と記録液を用いることによって、含ケイ素顔料を含
むコート紙に水溶性染料を含む記録液を用いて記録した
場合の問題点を解決し、耐光性及び耐オゾン性に優れた
フルカラー画像が得られる。

（実施例）以下本発明を実施例に従って説明するが、本発明は下記
の実施例によって何ら限定されるものではない。

実施例１（被記録材調製）塗工液の組戒　　　　　　［重量％］シリカ微粉　　　　　　　　　　　　　　　　２ｏ（商
品名ミズカシルＰ−７８水澤化学工業０わ製）ポリビニ
ルピロリドン　　　　　　　　　　　１ｏ水　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　７ｏ計　　　　
　　　　　　　　　１００上記組或の混合液を、ホモジナイザーを用いて均一懸濁
状態とした。

これを、坪量６４ｇ／ｍ２の首通Ｍ！ｒ．（ノンコート
紙）に、乾燥塗工量２０ｇ／ｍ’となる様にバーコータ
ー法により塗工し、１１０°０５分間乾燥して、本発明
の記録方法に用いるインク受容層を設けた被記録材を得
た。

（記録液調製）組　　　成　　　　　　　　［重量％］前記Ｎｏ．　１
の染料　　　　　　　　　　　　　３ボリュチレングリ
コール（＃２００）　　　　　　　２０水　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　７７計　　　　　　
　　　　　　１００上記組成に従って混合した後、１１ｌのテフロン製炉材
を用いて加圧炉過して、記録液を調製した。

（インクジェット記録）該記録液を用い、インクジェットプリンター（商品名Ｉ
Ｏ−７３０、シャープ■製）により、前記被記録材に記
録を行い、下記の（ａ）及び（ｂ）の方法に従って記録
画像の評価を行った。

（ａ）　　耐光性室内光に３ケ月さらした後の変退色（△Ｅ字）をＪＩＳ
　Ｚ　８７３０により求めたが、この値は５と小さいも
のであった。

又、キセノンフェードメーター（スガ試験機（｛詩製造
）による８０時間露光後の△Ｅ＊の値は４と小さいもの
であった。

（ｂ）　　耐オゾン性オゾン２４ｐｐｍを含有する空気中に、９０分間曝露し
た際の△Ｅ＊の値は６と小さいものであった。

実施例２（被記録材調製）塗工液の組戒　　　　　　［重量％］シリカ微粉　　　　　　　　　　　　　　　　　　２５
（商品名サイロイド７２、富士デヴイソン■製）ポリビ
ニルアルコール　　　　　　　　　　　２０水　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　５５計　　　
　　　　　　　　　１００実施例１と同様にして上記組成の塗工液スラリーを調整
し、これを厚さ７５ｐのポリエチレンテレフタレートフ
ィルムに乾燥塗工量８ｇ／ｍ”となる様、ダイコーター
法により塗工し、９０’０　１０分間乾燥して、被記録
材を得た。

（記録液の調製及びインクジェット記録）記録液の組威
　　　　　　［重量％］前記Ｎｏ．２の化合物　　　　　　　　　　　２．５ジ
エチレングリコール　　　　　　　　　　２５水　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　７２．５計　　
　　　　　　　　　　１００実施例１と同様にして、記録液を調整し、これを用いて
記録を行い、評価した結果、耐光性及び耐オゾン性共に
良好であった。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）基材上に含ケイ素顔料とバインダー樹脂を含むイ
ンク受容層を有する被記録材に、水性媒体及び下記一般
式［ I ］ ▲数式、化学式、表等があります▼・・・・・・・・・
［ I ］（式中、Ｘはナフタリン環を表わし、Ｒは水素原子、又
はアシルアミノ基を表わし、ｍは１又は２の数を表わし
、Ｍはアルカリ金属、アンモニウム又はアミン塩類を表
わす。）で示される水溶性染料を含む記録液を用いて記録するこ
とを特徴とするインクジェット記録方法。