JP4802034B2 - オゾン褪色を低減させるためのスルホン化芳香族化合物含有インクジェットインク - Google Patents

オゾン褪色を低減させるためのスルホン化芳香族化合物含有インクジェットインク Download PDF

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Description

本発明は、概して、スルホン化芳香族化合物を含有するインクジェットインクに関する。より詳細には、本発明は、半金属酸化物又は金属酸化物を含む多孔質媒体のような写真媒体や他の種類の写真媒体上に印刷する際に、改善された耐オゾン性を呈するインクジェットインクに関する。
インクジェット技術に関しては、高分解能画像の画像品質は、画像を生成するのに用いたインクジェットインクと、その上に画像が印刷される印刷媒体との両方に強く依存する。望ましい画質特性としては、幾つかの特性を挙げると、飽和色、高光沢や光沢均一性、並びに粒状性やコアレッセンスが無いこと等がある。
しかしながら、高分解能画像を印刷した後は、他の大問題、即ち、その画像品質をどれだけ長く維持し得るかということに関連する画像耐久性の問題が生じる。写真産業はフィルムからディジタル画像方式へと移行しつつあり、画像耐久性の問題は、ますます重要になってきている。
現在市販されている印刷媒体の多くに関しては、一般に、印刷された画像は、画像耐久性という領域においては望ましくない特性を有する。そのような望ましくない特性の1つは、染料系インクジェットインクを多孔質媒体上に印刷した際に観察される、経時的な着色剤の褪色である。そのような褪色は、大気によって、より詳細には、大気中の微量のオゾンによって引き起こされることが示されている。時間が経過するにつれ、オゾンはインクジェットインクに通常用いられる数多くの染料と反応するため、それら染料を破壊し、それらの元のカラー特性を損失又は低下させるものと考えられる。染料の褪色は、その多くが、特定の染料に関わる問題であることに留意すべきである。例えば、銅フタロシアニン染料は、大気中のオゾンの存在によってその他の種類の染料が受けるよりも大きな影響を受ける傾向がある。
染料の褪色に加え、他の望ましくない顕著な特性は、カラーシフトである。オゾンが幾つかの染料と反応すると、色相シフトの起こることが確認されている。この作用によって、印刷画像の知覚される色は、最初に印刷された色から経時的に変化してしまう。
望ましくない特性であるこれら染料の褪色及びカラーシフトは、両方とも、徐々に印刷画像の外観を変化させる。印刷画像は、時間の経過と共に、これらの顕著な変化を受け易いため、多くは、特にグラフィックアート及び写真産業においては、相当期間にわたって長持ちさせたい画像に関しては、インクジェット印刷を採用してこなかった。
従って、大気オゾンへの露出の影響を最小限にすると共に、写真媒体、例えば、半金属酸化物又は金属酸化物を含む多孔質媒体上に印刷し得るインクジェットインクを開発することが有益であろう。
インクジェットインクに特定の種類の化合物を含有させることによって、耐オゾン性を有利に改善し得ることを確認した。これによれば、インクジェットインクは、染料と、当該染料を含有している液体ビヒクルとから構成することができる。液体ビヒクルは、インクジェットインクの耐オゾン性を改善させるのに有効な濃度にてスルホン化芳香族化合物を含有することができる。この耐オゾン性の改善は、当該インクジェットインクの耐オゾン性を、スルホン化芳香族化合物を含んでいない比較対照インクジェットインクと比較することによって確認される。
他の実施形態では、耐オゾン性の改善された画像を作り出すための印刷システムを提供する。当該印刷システムは、その上にインク受容層がコーティングされている印刷媒体と、当該印刷媒体上に印刷できるように構成されたインクジェットインクとを含むことができる。前記インク受容層は、半金属酸化物又は金属酸化物の微粒子を含むことができる。前記インクジェットインクは、染料と、当該染料を含んでいる液体ビヒクルとから構成することができる。液体ビヒクルは、耐オゾン性を改善させるのに有効な濃度にてスルホン化芳香族化合物を含有することができ、この場合、染料とスルホン化芳香族化合物とは、媒体上で会合する。耐オゾン性の改善は、前記インクジェットインクの耐オゾン性を、スルホン化芳香族化合物を含んでいない比較対照インクジェットインクと比較することによって確認することができる。
さらに他の実施形態においては、耐オゾン性の改善された画像を印刷する方法を提供する。当該方法は、印刷媒体上にインクジェットインクを噴射するステップを包含することができる。印刷媒体は、その上にコーティングされているインク受容層を含むことができ、そして当該インク受容層は、半金属酸化物又は金属酸化物の微粒子を含むことができる。インクジェットインクは、染料と、当該染料を含んでいる液体ビヒクルとから構成することができ、この場合、その液体ビヒクルは、耐オゾン性を改善させるのに有効な濃度にてインクジェットインク中に含まれることになるスルホン化芳香族化合物を含有している。重ねて、耐オゾン性の改善は、当該インクジェットインクの耐オゾン性を、スルホン化芳香族化合物を含んでいない比較対照インクジェットインクと比較することによって確認することができる。
本発明によれば、大気オゾンへの露出の影響を最小限にすると共に、写真媒体、例えば、半金属酸化物又は金属酸化物を含む多孔質媒体上に印刷し得るインクジェットインクを提供することができる。本発明のその他の特徴並びに利点は、例示目的で本発明の諸特徴を説明する以下の詳細な説明から明らかになるであろう。
本発明の特定の実施形態を開示、記述する前に、本発明が、ここに開示する特定のプロセスや材料に限定されないことを理解されたい。何故なら、それらは或る程度変更し得るからである。また、本明細書において用いられる用語は、特定の実施形態を専ら記述するために用いているにすぎず、本発明の範囲を限定する意のないことを理解されたい。本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲及びその等価物によってのみ限定される。
本発明を説明し、範囲請求を行うにあたっては、以下の用語を用いることとする。
単数形は、別途明確に指示のない限り、複数形の意味を包含する。従って、例えば、「染料」と言う場合、1つ又は複数の染料を指す。
本明細書で用いるとき、「液体ビヒクル」は、着色剤を基材へと輸送するのに用い得る液体組成物を包含するものと定義される。液体ビヒクルは当分野で周知であり、本発明の実施形態に従って広範なインクビヒクルを使用することができる。当該インクビヒクルは、限定はしないが、界面活性剤、溶媒、共溶媒、緩衝剤、殺生物剤、粘度修正剤、金属イオン封止剤、安定化剤、及び水をはじめとする、様々な各種薬剤の混合物を含むことができる。液体ビヒクルはまた、いくつかの実施形態においては、ポリマー、UV硬化性材料、可塑剤、及び/又は共溶媒のような他の添加剤を含有することもできる。
用語「比較対照インクジェットインク」とは、本発明の実施形態に従って調製したスルホン化芳香族化合物含有インクについて耐オゾン性が改善されたかどうかを確認するために調製されたインクジェットインクを指す。典型的に、比較対照インクジェットインクは、スルホン化芳香族化合物を、それと同量の水と置き換えた以外は、スルホン化芳香族化合物含有インクを複製することによって調製される。従って、当該比較対照インクジェットインクは、それが比較対象として試験されることになる本発明の特定のインクジェットインクに対応する。典型的に、スルホン化芳香族化合物を含むインクジェットインクは、耐オゾン性に関して、比較対照インクと比較試験されるが、それは、媒体基材(多孔質又はその他の媒体など)上に両方のインクを同様に印刷し、制御されたオゾン濃度、相対湿度、及び温度のオゾンチャンバ内でその印刷画像を試験することによって行われる。各印刷サンプルの合否は、予め定められたOD損失パーセントとして判定することができる。比較対照インクを用いて作製された印刷サンプルがスルホン化芳香族化合物含有インクジェットインクよりも前に不良となる場合には、スルホン化芳香族化合物が耐オゾン性を改善したと言える。例えば、一実施形態においては、スルホン化芳香族化合物含有インクジェットインクと比較対照インクジェットインクの耐オゾン性の比較は、幾つかの処理ステップにより実施することができる。これらは、a)媒体基材(市販の多孔質媒体、例えば、Epson Premium Glossy Photo Paperなど)上に印刷されたインクジェットインクを含んでいる第一印刷サンプルを作製するステップ、b)第一印刷サンプルと実質的に同一となるように、媒体基材上に比較対照インクジェットインクを印刷して第二印刷サンプルを作製するステップ、c)オゾン含量1ppm(容積基準)、相対湿度50%、温度30℃のチャンバに第一印刷サンプル及び第二印刷サンプルを入れるステップ、及びd)第一印刷サンプル及び第二印刷サンプルの各々がチャンバ内で不良となるのに要する時間を比較するステップを包含する。この実施形態では、不良は、シアン、マゼンタ、及びブラックインクについて、それぞれ、最初の光学濃度と比較して、30%、25%、及び25%の光学濃度損失となる際に決定した。従って、第一印刷サンプルの不良までの時間が第二印刷サンプルの不良までの時間と比較して長ければ長いほど、耐オゾン性が改善されたことを示す。
耐オゾン性を改善するのに用い得るスルホン化芳香族化合物の量に関していう場合の用語「有効濃度」とは、スルホン化芳香族化合物を含有するインクジェットインクが、比較対照インクジェットインクを性能上凌駕することができる量を包含する。換言すれば、特定の種類のスルホン化芳香族化合物は、或る濃度範囲内で又はその他の特定含量にて耐オゾン性を改善するように作用し、そして他の含量では耐オゾン性を改善しないことになる。従って、耐オゾン性を改善するスルホン化芳香族化合物の有効濃度には、比較対照インクジェットインクよりも耐オゾン性の改善されたインクジェットインク中に存在し得るところのスルホン化芳香族化合物又はスルホン化芳香族化合物の組合せの任意の機能量が含まれる。
染料とスルホン化芳香族化合物との間の相互作用に関していう用語「会合」とは、多数の分子会合又は超分子会合を含むことができる。さらに、会合は、インクジェットインク中で及び/又はインクジェットインクが媒体基材上に印刷される際に生じ得る。しかし、会合は、インクジェットインクが媒体基材上に印刷、即ち適用され、耐オゾン性が重大問題となる媒体基材上にそれが存在するときには、少なくとも生じていることが好ましい。会合の例としては、錯体形成、キレート化、又は塩生成によるような、共有結合、水素結合、又はイオン引力がある。あるいはまた、会合は、挿入(インターカレーション)又はその他の一般的な引力によって特性付けることもできる。加えて、会合は、染料とスルホン化芳香族化合物との間のエネルギー転移であることもある。
数値又は範囲に関していう用語「約」は、測定実施時に生じ得る実験誤差から生ずる値も包含する意がある。
本明細書では、割合、濃度、量、分子サイズ等のような数値を範囲形式にて提示する場合がある。そのような範囲形式は、単に便利且つ簡潔なために用いるものであって、範囲の限界値として明記した数値を含むだけでなく、各数値及び副範囲があたかも明記されているかのようにその範囲内に包含される個別の数値又は副範囲を全て包含するものと柔軟に解釈すべきことを理解されたい。例えば、約1wt%〜約20wt%という重量範囲は、1wt%、約20wt%という明記した濃度限界値を含むだけではなくて、2wt%、3wt%、4wt%のような個別の濃度、並びに5wt%〜15wt%、10wt%〜20wt%等のような副範囲も含むものと解釈されたい。
本発明によれば、インクジェットインクは、染料と、当該染料を含有している液体ビヒクルとから構成することができる。液体ビヒクルは、インクジェットインクの耐オゾン性を改善させるのに有効な濃度にてインクジェットインク中に含まれることになるスルホン化芳香族化合物を含有することができる。耐オゾン性の改善は、当該インクジェットインクの耐オゾン性を、スルホン化芳香族化合物を含んでいない比較対照インクジェットインクと比較することによって確認される。
他の実施形態においては、耐オゾン性の改善された画像を作り出すための印刷システムは、その上にインク受容層がコーティングされている印刷媒体と、当該印刷媒体上に印刷できるように構成されたインクジェットインクとを含むことができる。当該インク受容層は、半金属酸化物又は金属酸化物の微粒子を含むことができる。インクジェットインクは、染料と、当該染料を含んでいる液体ビヒクルとから構成することができる。液体ビヒクルは、耐オゾン性を改善させるのに有効な濃度にてスルホン化芳香族化合物を含有することができ、この場合、染料とスルホン化芳香族化合物とは、媒体上で会合する。耐オゾン性の改善は、当該インクジェットインクの耐オゾン性を、スルホン化芳香族化合物を含んでいない比較対照インクジェットインクと比較することによって確認することができる。
さらに他の実施形態では、耐オゾン性の改善された画像を印刷する方法は、印刷媒体上にインクジェットインクを噴射するステップを包含することができる。当該印刷媒体は、その上にコーティングされているインク受容層を含むことができ、そして当該インク受容層は、半金属酸化物又は金属酸化物の微粒子を含むことができる。インクジェットインクは、染料と、当該染料を含んでいる液体ビヒクルとから構成することができ、この場合、その液体ビヒクルは、耐オゾン性を改善させるのに有効な濃度にてスルホン化芳香族化合物を含有する。重ねて、耐オゾン性の改善は、当該インクジェットインクの耐オゾン性を、スルホン化芳香族化合物を含んでいない比較対照インクジェットインクと比較することによって確認することができる。
インクジェットインク組成物
本発明の実施形態によれば、特に半金属酸化物又は金属酸化物被覆媒体基材のような多孔質媒体基材上に印刷する時、スルホン化芳香族化合物が、インクジェットインクの耐オゾン性を改善し得ることが見出されている。これらの化合物はまた、銅又はニッケル含有染料のような、含金属染料を利用するインクジェットインクをはじめとする、染料含有インクジェットインクに添加される際に特に有用であるが、それらはまた、非含金属染料を含むインクにおいても有用である。本発明の実施形態による媒体基材へのインクジェットインクの適用は、サーマル又は圧電式インクジェット適用工程によって行うことができる。
特定の好ましい実施形態では、本明細書に記述する組成物、システム、及び方法の各々に関連して、スルホン化芳香族化合物には、モノスルホン化モノ芳香族化合物、モノスルホン化ポリ芳香族化合物、ポリスルホン化モノ芳香族化合物、又はポリスルホン化ポリ芳香族化合物を用いることができる。好ましくは、スルホン化芳香族化合物は、ポリスルホン化且つ/又はポリ芳香族(即ち、モノスルホン化ポリ芳香族化合物、ポリスルホン化モノ芳香族化合物、又はポリスルホン化ポリ芳香族化合物)である。使用に効果的なポリスルホン化且つ/又はポリ芳香族化合物を以下に示す。
Figure 0004802034
上記の例示的なポリスルホン化且つ/又はポリ芳香族化合物では、ベンゼン環又はナフタレン環の形態の1又は2の芳香族部分が表されている。しかし、より大きな縮合又は非縮合ポリ芳香環構造、例えば、アントラセン又は実にヘテロ環芳香族核のようなその他の芳香族炭素環核も同様に用い得ることを確認している。この場合、芳香族炭化水素が望ましい。同様に、上記例の各々は、1又は2のスルホン酸基を含んでいるが、具体的用途及び所望する結果によっては、3以上のスルホン酸基を存在させ得ることも確認している。芳香環はまた、スルホン酸基(群)に加えて、アリール、アルキル、アルケニル、アルキニル、及び/又は炭素又は水素以外の元素を含む他の炭化水素誘導種のような置換基を有することもできる。
本発明の実施形態によれば、スルホン化芳香族化合物は、スルホン化芳香族化合物を含んでいない比較対照インクジェットインクと比較して耐オゾン性を改善するのに有効な濃度にて、インクジェットインク組成物中に存在することができる。典型的に、この濃度は、限定はしないが、0.01wt%〜10wt%とし得る。この場合、本開示を考察後に当業者によって確認されるであろうように、当該範囲は、使用するために選択されたビヒクル成分、具体的染料(群)、及び/又は具体的スルホン化芳香族化合物(群)に応じて、場合毎に決定すべきである。実際、スルホン化芳香族化合物の幾つかは、より狭い機能範囲を有し、そして他は、より広い機能範囲を有し得る。結果として、本明細書に記載したスルホン化芳香族化合物の具体例は、特定のインクに関しては特定の量にて耐オゾン性の改善を示さないが、他のインクにおいて又はその他の濃度においてオゾン褪色を低減させるのに有効である場合があり、本発明から除外されるものではない。
上述のように、本発明のインクジェットインク組成物は、典型的に、水、共溶媒、界面活性剤、緩衝剤、殺生物剤、金属イオン封鎖剤、粘度修正剤、湿潤剤、及び/又はその他の既知の添加剤を含み得る水性調合物、即ち、液体ビヒクルを用いて調製される。本発明の一態様では、当該液体ビヒクルは、インクジェットインク組成物の約70wt%〜約99.9wt%を構成することができる。他の態様では、液体ビヒクルは、着色剤以外に、高分子バインダー、高分子ラテックス、及び/又はその他の化学化合物を含有し得る。
前述のように、本発明のインクジェット組成物に共溶媒を含有させることができる。本発明に用い得る適切な共溶媒は水溶性有機共溶媒であり、限定はしないが、脂肪族アルコール、芳香族アルコール、ジオール、グリコールエーテル、ポリ(グリコール)エーテル、ラクタム、ホルムアミド、アセトアミド、長鎖アルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、グリセリン、ジプロピレングリコール、グリコールブチルエーテル、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、アミド、エーテル、カルボン酸、エステル、有機スルフィド、有機スルホキシド、スルホン、アルコール誘導体、カルビトール、ブチルカルビトール、セロソルブ、エーテル誘導体、アミノアルコール、及びケトンが挙げられる。例えば、共溶媒は、炭素数30以下の第一脂肪族アルコール、炭素数30以下の第一芳香族アルコール、炭素数30以下の第二脂肪族アルコール、炭素数30以下の第二芳香族アルコール、炭素数30以下の1,2−ジオール、炭素数30以下の1,3−ジオール、炭素数30以下の1,5−ジオール、エチレングリコールアルキルエーテル、プロピレングリコールアルキルエーテル、ポリ(エチレングリコール)アルキルエーテル、ポリ(エチレングリコール)アルキルエーテルの高次の同族体、ポリ(プロピレングリコール)アルキルエーテル、ポリ(プロピレングリコール)アルキルエーテルの高次の同族体、ラクタム、置換ホルムアミド、未置換ホルムアミド、置換アセトアミド、及び未置換アセトアミドを挙げることができる。本発明の実施に際して好ましく用いられる共溶媒の具体例としては、限定はしないが、1,5−ペンタンジオール、2−ピロリドン、2−エチル−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール、ジエチレングリコール、3−メトキシブタノール、1−(2−ヒドロキシエチル)−2−ピロリドン、テトラエチレングリコール、及び1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンがある。共溶媒を添加することで、インクジェットインク中の水の蒸発速度を低減させ、詰まりを最小限としたり、粘度、pH、表面張力、光学濃度、及び印刷品質のようなインクの他の諸性質を最適化することができる。共溶媒の濃度は、約0.1wt%〜約40wt%の範囲とし得、一実施形態においては、約5wt%〜約15wt%とし得る。当分野で知られているように、複数の共溶媒を用いることもできる。
任意に、種々の緩衝剤又はpH調節剤を、本発明のインクジェットインク組成物中に用いることもできる。代表的な緩衝剤としては、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムのような、アルカリ金属の水酸化物;クエン酸;トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、及びジメチルエタノールアミンのような、アミン;塩酸;並びに本発明のブリード抑制又は光学濃度特性に実質的に干渉しないその他の塩基性又は酸性成分のようなpH制御溶液が挙げられる。用いる場合、緩衝剤は、典型的に、インクジェットインク組成物の約10wt%未満にて含有される。
本発明の別の態様では、望ましくない微生物の成長を阻害するために種々の殺生物剤を用いることができる。適切な殺生物剤の幾つかの非限定例としては、安息香酸塩、ソルビン酸塩、NUOSEPT(ヌデックス社(Nudex,Inc.)、ヒュルスアメリカ(Huls America)社の1部門)、UCARCIDE(ユニオンカーバイド(Union Carbide)社)、VANCIDE(RT ヴァンダービルト社(RT Vanderbilt Co.))、及びPROXEL(アイシーアイ アメリカ(ICI America)社)のような市販品、及びその他の既知殺生物剤がある。典型的には、前述の殺生物剤は、インクジェットインク組成の約5wt%未満、多くの場合、約0.1wt%〜約0.25wt%にて含有される。
インク調合分野の当業者には周知のように、1つ又は複数の各種界面活性剤を用いることもできる。適切な界面活性剤の非限定例としては、アルキルポリエチレンオキシド、アルキルフェニルポリエチレンオキシド、ポリエチレンオキシドブロックコポリマー、アセチレン系ポリエチレンオキシド、ポリエチレンオキシド(ジ)エステル、ポリエチレンオキシドアミン、プロトン化ポリエチレンオキシドアミン、プロトン化ポリエチレンオキシドアミド、ジメチコンコポリオール、置換アミンオキシド、TERGITOLS、SURFYNOLS、ZONYLS、TRITONS、MERPOLSのような市販製品、及びそれらの組合せが挙げられる。本発明のインクジェットインクに添加される界面活性剤の量は、0wt%〜10wt%の範囲とし得る。
本発明の一実施形態では、当該インクジェットインクは、サーマル式インクジェットペンから適用されるように構成することができる。
多孔質被覆媒体
本発明の一態様によれば、インク受容層がコーティングされている媒体基材を利用するシステム並びに方法を提供する。被覆印刷媒体は、典型的に、基材と、その基材上に付着した多孔質のインク受容層とから構成される。当該基材は、紙、プラスチック、被覆紙(コーテッド紙)、織物、アート紙、又はインクジェット印刷に使用されるその他の既知の基材とし得る。一実施形態では、写真ベースを基材として用いることができる。写真ベースは、典型的に、ポリエチレン層のような2つの高分子層で単層の紙を挟持して成る3層系である。
多孔質のインク受容層に関しては、無機の半金属又は金属の酸化物微粒子、高分子バインダー、及び任意に、媒染剤及び/又はその他の多孔質コーティング組成物剤を含むことができる。一実施形態では、無機の半金属又は金属の酸化物微粒子には、シリカ、アルミナ、ベーマイト、ケイ酸塩(ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム等)、チタニア、ジルコニア、炭酸カルシウム、粘土、及びそれらの組合せを用いることができる。より詳細な様相においては、当該微粒子には、アルミナ、シリカ、又はアルミノケイ酸塩を用いることができる。これらの無機微粒子の各々を多孔質コーティング組成物全体に分散させ、そしてそれを媒体基材に適用することで、多孔質のインク受容層を形成することができる。
多孔質コーティング組成物内において無機微粒子を互いに結合させるために、典型的に、高分子バインダーが含まれている。使用し得る典型的な高分子バインダーには、ポリビニルアルコール及びその水溶性コポリマー;ポリビニルアセテート;ポリビニルピロリドン;酸化及びエーテル化デンプンをはじめとする変性デンプン;カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースをはじめとする水溶性のセルロース誘導体;ポリアクリルアミド及びその誘導体及びコポリマー;カゼイン;ゼラチン;大豆タンパク質;シリル変性ポリビニルアルコール;無水マレイン酸樹脂、スチレン−ブタジエンコポリマー等をはじめとする複合(共役)ジエンコポリマーラテックス;アクリル酸及びメタクリル酸等のポリマー及びコポリマーをはじめとするアクリル系ポリマーラテックス;エチレン−酢酸ビニルコポリマーをはじめとするビニルポリマーラテックス;官能基(例えば、カルボキシ、アミノ、アミド、スルホ等)を含むモノマーで上記ポリマーを修飾することによって得られたものをはじめとする官能基−修飾ラテックス;メラミン樹脂、尿素樹脂等をはじめとする熱硬化性樹脂の水性バインダー;ポリメチルメタクリレート、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、アミド樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマー、ポリビニルブチラール、及びアルキル樹脂をはじめとする合成樹脂バインダーがある。
任意に、多孔質のインク受容層はまた、所与の種類の着色剤と反応して耐久性を高めることが知られているイオン結合種や媒染剤を用いて修飾することができる。媒染剤の他に、多孔質のインク受容層に存在させ得る他の任意成分としては、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、殺生物剤、可塑剤、光沢剤、粘度修正剤、矯正(レベリング)剤、UV吸収体、ヒンダードアミン安定剤、抗オゾン剤(anti−ozonants)、シランカップリング剤、及び/又はその他の既知の添加剤を挙げることができる。加えて、官能性成分の結合したシランカップリング剤を用いて半金属酸化物又は金属酸化物の微粒子を化学的に表面修飾することができる。
当該インク受容層は、十分な量のインクを吸収して高品質の印刷画像を作り出せるように設計された単一層又は多層のコーティングとし得る。そのコーティング組成物を、ブレードコーティング、エアナイフコーティング、ロッドコーティング、ワイヤロッドコーティング、ロールコーティング、スロットコーティング、スライドホッパーコーティング、グラビア、カーテン、及びカスケードコーティングをはじめとする、当業者に周知の任意の手段によって媒体基材に適用して、インク受容層を形成することができる。当該インク受容層は、媒体基材の片面又は両面上に印刷することができる。
(実施例)
以下の実施例に、現在最もよく知られている本発明の実施形態を説明する。しかしながら、以下は、本発明の原理の応用についての単なる模範例、説明に過ぎないことを理解されたい。当業者であれば、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、数々の修正及び代替組成物、方法、並びにシステムを案出できよう。添付の特許請求の範囲は、そのような修正並びに代替の構成を網羅するものとする。以上、特定のものに関して本発明を説明してきたが、以下の実施例は、現在、本発明の最も実用的であり且つ好ましい実施形態であると思われるものに関連してさらに詳述するものである。
インクジェットインクの調製
以下の表1に挙げた組成に従って、幾つかの実験用インクジェットインク組成物と比較対照インクジェットインク組成物を調製した。
Figure 0004802034
多孔質媒体上に印刷されたインクジェットインクの耐オゾン性の評価
種々の染料及びスルホン化芳香族化合物を含有した種々の実験用インクジェットインクと、それらに対応するスルホン化芳香族化合物を含まない比較対照インクジェットインクとを比較して、耐オゾン性に及ぼすスルホン化芳香族化合物の効果を判定した。これら実験用の多孔質媒体としては、Epson Premium Glossy Photo Paperを選択した。2つの光学濃度(OD)レベル、即ち0.6及び1.0の印刷サンプルについて評価した。本実験では、オゾン含量1ppm(容積基準)、相対湿度50%、及び温度30℃のチャンバ内に、印刷された各サンプルを配置した。各印刷サンプルの不良は、シアン、マゼンタ、及びブラックインクについて、それぞれ、30%、25%及び25%のOD損失と定義した。たとえ小さいOD損失でも、通常の人間には気付くことができる。その結果を各種の含金属及び非含金属染料に関して、以下の表2−表4にまとめた。100を超える値は、耐オゾン性の改善を示し、一方、100以下の値は、耐オゾン性に関して改善が達成されなかったことを示す。
表2において、種々のスルホン化芳香族化合物と共に、銅フタロシアニン染料、DB199Naを用いて耐オゾン性を評価した。以下の表2から分かるように、0.6及び1.0の両レベルの光学濃度において、耐オゾン性の改善で有効であったスルホン化芳香族化合物は、6,7−ジヒドロキシ−2−ナフタレン、6−アミノ−1−ナフトール−3−スルホン酸、6−アミノ−4−ヒドロキシ−2−ナフタレン−スルホン酸、ナフタレン−2−スルホン酸(Na塩)、8−アミノ−1−ナフトール−3,6−ジスルホン酸(二ナトリウム塩)、及び4,5−ジヒドロキシ−1,3−ベンゼンジスルホン酸であった。1−アミノ−2−ナフトール−4−スルホン酸の組成物は、相対的に中間の結果を示した。
Figure 0004802034
以下の表3では、非含金属キサンテン染料、即ち、Acid Red 52ナトリウム塩(即ち、AR52Na)を用い、異なる2つのスルホン化芳香族化合物に関して、耐オゾン性を評価した。0.6及び1.0両レベルの光学濃度に関して、6−アミノ−1−ナフトール−3−スルホン酸及び6−アミノ−4−ヒドロキシ−2−ナフタレン−スルホン酸の両方が、耐オゾン性の改善において、比較対照インクの較べて有効であることを見出した。
Figure 0004802034
以下の表4において、含金属アゾ染料、即ち、DJR814を用いて、異なる2つのスルホン化芳香族化合物に関して、耐オゾン性を評価した。0.6及び1.0両レベルの光学濃度に関して、6−アミノ−1−ナフトール−3−スルホン酸及び6−アミノ−4−ヒドロキシ−2−ナフタレン−スルホン酸の両方が、耐オゾン性の改善において、比較対照インクに較べて有効であることを見出した。
Figure 0004802034
Figure 0004802034
表2〜表5から分かるように、スルホン化芳香族化合物を含有する場合、多くのインクジェットインクが耐オゾン性の改善を示した。上記の表では、良好な結果を示しているが、スルホン化芳香族化合物のうちの幾つかは、オゾン褪色を低減させることに関して比較的中間の結果をもたらすことを理解されたい。従って、特定の種類の材料は、一般的にオゾン褪色を低減させることが見出されているが、このことは、特定の種類の各材料及び全ての材料が、ここに開示する範囲内のあらゆる濃度において、上記実施例で試験した材料と同じ程度に有効であることを必ずしも意味するものではない。従って、これらの種類の個々の化合物が、所与のインクにおいて所与の濃度にて耐オゾン性の改善を促進することができる程度において、本発明の実施形態に従ってそれらを含有させることができる。
特定の好ましい実施形態を参照して本発明を説明してきたが、当業者であれば、本発明の趣旨から逸脱することなく種々の修正、変更、省略、並びに置換をなし得ることが理解されよう。それ故、本発明は、添付の特許請求の範囲によってのみ限定されるものとする。

Claims (5)

  1. インクジェットインク組成物であって、
    染料と、
    前記染料を含む液体ビヒクルと、
    を含んで成り、前記液体ビヒクルが、インクジェットインク組成物の耐オゾン性を改善させるのに有効な濃度にてインクジェットインク組成物中に含まれるスルホン化芳香族化合物を含有し、
    その改善が、前記インクジェットインク組成物の耐オゾン性を、スルホン化芳香族化合物を含まない比較対照インクジェットインクと比較することによって確認され、そして、
    ここで、前記スルホン化芳香族化合物が、6,7−ジヒドロキシ−2−ナフタレンスルホン酸、6−アミノ−1−ナフトール−3−スルホン酸、6−アミノ−4−ヒドロキシ−2−ナフタレン−スルホン酸、8−アミノ−1−ナフトール−3,6−ジスルホン酸、1−アミノ−2−ナフトール−4−スルホン酸、4,5−ジヒドロキシ−1,3−ベンゼンジスルホン酸、アントラキノン−2−スルホン酸、及びそれらの混合物並びに塩から成る群から選択される、インクジェットインク組成物。
  2. 前記染料が、インクジェットインク組成物中に0.01wt%〜10wt%にて存在し、且つ前記スルホン化芳香族化合物が、インクジェットインク組成物中に0.01wt%〜10wt%にて存在する、請求項1に記載のインクジェットインク組成物。
  3. 前記スルホン化芳香族化合物が、6−アミノ−1−ナフトール−3−スルホン酸、6−アミノ−4−ヒドロキシ−2−ナフタレン−スルホン酸、及びそれらの混合物並びに塩からなる群から選択される、請求項1又は2に記載のインクジェットインク組成物。
  4. 耐オゾン性が改善された画像を作り出す印刷システムであって、
    a)半金属酸化物又は金属酸化物の微粒子を含むインク受容層がその上にコーティングされている印刷媒体と、
    b)請求項1〜3の何れか1項に記載のようなインクジェットインク組成物と、
    を含んで成る、印刷システム。
  5. 耐オゾン性が改善された画像を印刷する方法であって、
    請求項1〜3の何れか1項に記載のようなインクジェットインク組成物を設けること、及び
    半金属酸化物又は金属酸化物の微粒子を含むインク受容層がその上にコーティングされている印刷媒体上に、前記インクジェットインク組成物を噴射すること、
    を包含する、印刷方法。
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