JPH0299277A - ガスシールドアークすみ肉溶接方法 - Google Patents
ガスシールドアークすみ肉溶接方法Info
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- JPH0299277A JPH0299277A JP24723088A JP24723088A JPH0299277A JP H0299277 A JPH0299277 A JP H0299277A JP 24723088 A JP24723088 A JP 24723088A JP 24723088 A JP24723088 A JP 24723088A JP H0299277 A JPH0299277 A JP H0299277A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明はガスシールドアークすみ肉溶接方法に係り、主
に0.6〜6mmt程度の薄板鋼板の溶接施工に適用さ
れる小脚長すみ肉溶接において、4゜0mm以下の小脚
長ビードを極めて安定して得ることができるガスシール
ドアークすみ肉溶接方法に関するものである。
に0.6〜6mmt程度の薄板鋼板の溶接施工に適用さ
れる小脚長すみ肉溶接において、4゜0mm以下の小脚
長ビードを極めて安定して得ることができるガスシール
ドアークすみ肉溶接方法に関するものである。
(従来の技術及び解決しようとする課題)船舶などの溶
接構造物のすみ肉溶接の場合、指定脚長が5m+a以上
の時は比較的高能率に施工されていると云える。この場
合の溶接方法としては、例えば、 ■被覆アーク溶接のグラビテイ溶接方法■サブマージア
ーク溶接のタンデム溶接方法■フラックス入りワイヤを
用いたガスシールドアーク自動溶接方法 などの溶接方法がある。
接構造物のすみ肉溶接の場合、指定脚長が5m+a以上
の時は比較的高能率に施工されていると云える。この場
合の溶接方法としては、例えば、 ■被覆アーク溶接のグラビテイ溶接方法■サブマージア
ーク溶接のタンデム溶接方法■フラックス入りワイヤを
用いたガスシールドアーク自動溶接方法 などの溶接方法がある。
一方、これらの溶接方法で4mm以下の小脚長ビードを
得ようとすると、溶接条件として、溶接速度を大にした
り、或いは溶接電流を小にするなどして、溶着金属量を
小脚長溶接に調整する必要がある。しかし、その場合に
は幾つかの弊害を生ずる。
得ようとすると、溶接条件として、溶接速度を大にした
り、或いは溶接電流を小にするなどして、溶着金属量を
小脚長溶接に調整する必要がある。しかし、その場合に
は幾つかの弊害を生ずる。
すなわち、高い溶接電流を使用する高速溶接の場合には
ビード形状が凸型になり、ビードの不揃いが生じ易く、
またアンダーカット等の欠陥も発生し易い。特に板厚が
薄いとこの傾向が顕著になる。
ビード形状が凸型になり、ビードの不揃いが生じ易く、
またアンダーカット等の欠陥も発生し易い。特に板厚が
薄いとこの傾向が顕著になる。
また、溶接電流を小にすると、溶滴移行が劣化してスパ
ッタ発生量が増大し、且つビードのなじみ性も悪化して
くる。このため、一般に低電流を使用する場合は、低電
流域でアークを安定させるべく使用溶材の細径化を図る
ことにより対応することが多い。
ッタ発生量が増大し、且つビードのなじみ性も悪化して
くる。このため、一般に低電流を使用する場合は、低電
流域でアークを安定させるべく使用溶材の細径化を図る
ことにより対応することが多い。
例えば、被覆アーク溶接棒では2.6〜3.2■φのも
のを使用することによりほぼ4mm程度の小脚長を得る
ことは可能である。しかし、細径棒であるために棒長も
300〜4oOIIIIuQと短尺に限定され、アーク
発生率(作業時間に対して実際に溶接する時間、すなわ
ち、アークを出している時間の割合)が極めて低く、非
能率的である。
のを使用することによりほぼ4mm程度の小脚長を得る
ことは可能である。しかし、細径棒であるために棒長も
300〜4oOIIIIuQと短尺に限定され、アーク
発生率(作業時間に対して実際に溶接する時間、すなわ
ち、アークを出している時間の割合)が極めて低く、非
能率的である。
また、各種業界で使用量が増大しているガスシールドア
ーク溶接フラックス入りワイヤなどを用いた溶接の場合
にはQ、9mmφ、1.0mmφにすることにより低電
流域での作業性をや\安定化させている。しかし、細径
化により溶接電流密度が上がり、溶着金属量が増加し、
逆に脚長が大きくなる。このため、必然的に溶接速度を
上げる必要が生じてくる。なお、自動溶接の場合は溶接
速度を上げても比較的安定したビードを得ることが可能
であるが、溶接者の技輌によって溶接の出来栄えがある
程度決まる半自動溶接では、技輌がある溶接者でも運棒
速度(溶接速度)は50〜60cm程度が限界であり、
ましてや不安定アークになり易い低電流域で且つ溶接速
度の高いところでは安定な運棒をするのは極めて困難で
ある。特に溶接経験年数の少ない者はなおさらである。
ーク溶接フラックス入りワイヤなどを用いた溶接の場合
にはQ、9mmφ、1.0mmφにすることにより低電
流域での作業性をや\安定化させている。しかし、細径
化により溶接電流密度が上がり、溶着金属量が増加し、
逆に脚長が大きくなる。このため、必然的に溶接速度を
上げる必要が生じてくる。なお、自動溶接の場合は溶接
速度を上げても比較的安定したビードを得ることが可能
であるが、溶接者の技輌によって溶接の出来栄えがある
程度決まる半自動溶接では、技輌がある溶接者でも運棒
速度(溶接速度)は50〜60cm程度が限界であり、
ましてや不安定アークになり易い低電流域で且つ溶接速
度の高いところでは安定な運棒をするのは極めて困難で
ある。特に溶接経験年数の少ない者はなおさらである。
このように、現状の溶接方法、特に半自動溶接では4膳
層以下の小脚長を安定して得ようとするのは非常に困難
である。
層以下の小脚長を安定して得ようとするのは非常に困難
である。
このような事情からして、現在のところ、4゜0mm以
下の小脚長溶接に関してはあまり優れた溶接方法がある
とは云えない。特に半自動溶接では然りであり、したが
って、小脚長すみ肉溶接が安定して施工できるガスシー
ルドアーク溶接方法の開発が望まれているのが実情であ
る。
下の小脚長溶接に関してはあまり優れた溶接方法がある
とは云えない。特に半自動溶接では然りであり、したが
って、小脚長すみ肉溶接が安定して施工できるガスシー
ルドアーク溶接方法の開発が望まれているのが実情であ
る。
本発明は、かぎる要請に応えるべくなされたものであっ
て、4 、0 mm以下の小脚長溶接でも極めて良好な
作業性を有し、且つビード形状、ビードの揃いが良く欠
陥のない安定した小脚長のビードが得られるガスシール
ドアークすみ肉溶接方法を提供することを目的とするも
のである。
て、4 、0 mm以下の小脚長溶接でも極めて良好な
作業性を有し、且つビード形状、ビードの揃いが良く欠
陥のない安定した小脚長のビードが得られるガスシール
ドアークすみ肉溶接方法を提供することを目的とするも
のである。
(課題を解決するための手段)
前記目的を達成するため、本発明者は、ガスシールドア
ークすみ肉溶接に際して、溶接者の技輌により溶接の出
来栄えが変り易い半自動溶接方法においても初心者から
熟練者まで均一でビード形状・外観の良好な4mm以下
の小脚長ビードが安定して得られる溶接条件を見い出す
べく鋭意研究を重ねた。
ークすみ肉溶接に際して、溶接者の技輌により溶接の出
来栄えが変り易い半自動溶接方法においても初心者から
熟練者まで均一でビード形状・外観の良好な4mm以下
の小脚長ビードが安定して得られる溶接条件を見い出す
べく鋭意研究を重ねた。
その結果、充填フラックスの組成を調整したフラックス
入りワイヤを使用すると共に、そのワイヤ径と電源特性
及び溶接電流密度を規制し、或いは更にシールドガス流
量を規制することにより可能であることを見い出し、こ
こに本発明をなしたものである。
入りワイヤを使用すると共に、そのワイヤ径と電源特性
及び溶接電流密度を規制し、或いは更にシールドガス流
量を規制することにより可能であることを見い出し、こ
こに本発明をなしたものである。
すなわち、本発明に係るガスシールドアークすみ肉溶接
方法は、ガスシールドアーク溶接フラックス入りワイヤ
を使用して鋼板を小脚長すみ肉溶接するに当たり、ワイ
ヤとして、ワイヤ全重量当たり、金属粉:10%+1%
以上と、Al、Mg、Al−Mg及び弗化物のうちの1
種又は2種以上:1゜5〜4 、5 wt%を含有する
フラックスを充填したワイヤ径1.2〜4.8mmφの
フラックス入りワイヤを使用し、電源極性として直流正
極性又は直流正極成分が50%以上の交流を使用し、更
に溶接電流密度(電流/ワイヤ全断面積)を150 A
/ mu”以下とすることを特徴とするものである。
方法は、ガスシールドアーク溶接フラックス入りワイヤ
を使用して鋼板を小脚長すみ肉溶接するに当たり、ワイ
ヤとして、ワイヤ全重量当たり、金属粉:10%+1%
以上と、Al、Mg、Al−Mg及び弗化物のうちの1
種又は2種以上:1゜5〜4 、5 wt%を含有する
フラックスを充填したワイヤ径1.2〜4.8mmφの
フラックス入りワイヤを使用し、電源極性として直流正
極性又は直流正極成分が50%以上の交流を使用し、更
に溶接電流密度(電流/ワイヤ全断面積)を150 A
/ mu”以下とすることを特徴とするものである。
また、上記溶接条件の他、更にシールドガス流量を15
Q /win未満とすることを特徴とする特のである
。
Q /win未満とすることを特徴とする特のである
。
以下に本発明を更に詳細に説明する。
CB>bヱ
一般に我が国におけるガスシールドアーク溶接フラック
ス入りワイヤはチタニャを主成分としたチタニャ系のフ
ラックス入りワイヤが多く、このワイヤは比較的高電流
側において溶滴移行が安定し、スパッタ発生量も少ない
。しかし、チタニャ系フラックス入りワイヤは第1図に
示すようにソリッドワイヤに比べて溶着速度が高い。こ
のため、チタニャ系フラックス入りワイヤにより4n+
u+以下の小脚長を施工しようとすると、例えば1.2
mmφのワイヤで200〜220Aの条件の場合は10
0cm/win程度の高速な運棒が必要である。更に、
このような高速度になるとアンダーカットが生じ易く、
ビードも不揃いとなる。ましてや半自動溶接では運棒が
不可能である。逆に200A以下の低電流の場合はアー
クが不安定となり、スパッタが増大し、ビードのなじみ
も劣化する。
ス入りワイヤはチタニャを主成分としたチタニャ系のフ
ラックス入りワイヤが多く、このワイヤは比較的高電流
側において溶滴移行が安定し、スパッタ発生量も少ない
。しかし、チタニャ系フラックス入りワイヤは第1図に
示すようにソリッドワイヤに比べて溶着速度が高い。こ
のため、チタニャ系フラックス入りワイヤにより4n+
u+以下の小脚長を施工しようとすると、例えば1.2
mmφのワイヤで200〜220Aの条件の場合は10
0cm/win程度の高速な運棒が必要である。更に、
このような高速度になるとアンダーカットが生じ易く、
ビードも不揃いとなる。ましてや半自動溶接では運棒が
不可能である。逆に200A以下の低電流の場合はアー
クが不安定となり、スパッタが増大し、ビードのなじみ
も劣化する。
この点、本発明の溶接方法で使用するガスシールドフラ
ックス入りワイヤは、チタニア系タイプとは異なり、低
電流域でアークが極めて安定する特性を有するフランク
ス入りワイヤである。すなわち、本発明に用いるガスシ
ールドフラックス入りワイヤは、充填するフラックスが
、ワイヤ全重量当たり、10wt%以上の金属粉と、A
l、Mg、AM−Mg及び弗化物のうちの1種又は2種
以上を1.5〜4 、5 wt%含有する組成のもので
あり、そのワイヤ径が1.2〜4.8Iφのフラックス
入りワイヤである。
ックス入りワイヤは、チタニア系タイプとは異なり、低
電流域でアークが極めて安定する特性を有するフランク
ス入りワイヤである。すなわち、本発明に用いるガスシ
ールドフラックス入りワイヤは、充填するフラックスが
、ワイヤ全重量当たり、10wt%以上の金属粉と、A
l、Mg、AM−Mg及び弗化物のうちの1種又は2種
以上を1.5〜4 、5 wt%含有する組成のもので
あり、そのワイヤ径が1.2〜4.8Iφのフラックス
入りワイヤである。
ここで、金属粉としては溶着金属の量などを調整する鉄
粉や、溶着金属の性質を高めたり或いは脱酸剤として効
果を発揮するMn、Si等を主体とするのが好ましい。
粉や、溶着金属の性質を高めたり或いは脱酸剤として効
果を発揮するMn、Si等を主体とするのが好ましい。
勿論、他の金属粉でも可能である。金属粉の含有量は、
10wt%未満では脱酸不足によるピット・ブローホー
ル等の気孔欠陥が生じるので、10wt%以上が必要で
ある。なお、金属粉にはAl、Mg、Al2−Mgの量
は含まない。
10wt%未満では脱酸不足によるピット・ブローホー
ル等の気孔欠陥が生じるので、10wt%以上が必要で
ある。なお、金属粉にはAl、Mg、Al2−Mgの量
は含まない。
また、Al、Mg、Afl−Mg及び弗化物の1種又は
2種以上を1.5〜4.5wt%含有させる。これによ
り、低電流域においてアークを安定せしめ。
2種以上を1.5〜4.5wt%含有させる。これによ
り、低電流域においてアークを安定せしめ。
スパッタ発生量を減少させる効果がある。しかし、1.
5wt%以下ではその効果がなく、一方、4.5iit
%超えになると逆にアーク不安定となり、スパッタが増
加する傾向になるので好ましくない。なお、Al2−M
gをFe Al、Fe−Mgの形で添加しても良く、
この時のFe量は上記金属粉の量として計算される。
5wt%以下ではその効果がなく、一方、4.5iit
%超えになると逆にアーク不安定となり、スパッタが増
加する傾向になるので好ましくない。なお、Al2−M
gをFe Al、Fe−Mgの形で添加しても良く、
この時のFe量は上記金属粉の量として計算される。
なお、充填フラックスには必要に応じ他の成分(例、金
属酸化物等)を含有させてもよい。また、フラックス充
填率は10〜30%が望ましい。
属酸化物等)を含有させてもよい。また、フラックス充
填率は10〜30%が望ましい。
以上のように1本発明に用いるフラックス入りワイヤは
低電流域で施行する小脚長すみ肉溶接にその特性がマツ
チングしているワイヤである。
低電流域で施行する小脚長すみ肉溶接にその特性がマツ
チングしているワイヤである。
また、上記フラックス入りワイヤのワイヤ径は1.2〜
4.8+nll1φの範囲のものであり、いずれのワイ
ヤサイズも、一般のワイヤに比べ、低電流域でアークの
安定性が極めて安定している。ワイヤ径が1.2mmφ
未満或いは4.8mmφ超では低電流域でのアーク安定
となる傾向がみられ、好ましくない。
4.8+nll1φの範囲のものであり、いずれのワイ
ヤサイズも、一般のワイヤに比べ、低電流域でアークの
安定性が極めて安定している。ワイヤ径が1.2mmφ
未満或いは4.8mmφ超では低電流域でのアーク安定
となる傾向がみられ、好ましくない。
(b)亙」u(塩
一般にフラックス入りワイヤ等を適用するガスシールド
アーク溶接では、溶接電源として直流逆極性が使用され
、ワイヤの特性が発揮される。しかし、本発明において
使用されるフラックス入りワイヤは直流正極性及び直流
正極成分を50%以上の交流で使用することにより、第
2図及び第3図に示すように、低電流域(200A以下
)で更に溶滴の移行が安定し、スパッタが減少すること
が判明した。しかし、一般のフラックス入りワイヤ(チ
タニャ系)では低電流域でそのような効果は認められず
、むしろ直流逆極性より更にアークが不安定となった。
アーク溶接では、溶接電源として直流逆極性が使用され
、ワイヤの特性が発揮される。しかし、本発明において
使用されるフラックス入りワイヤは直流正極性及び直流
正極成分を50%以上の交流で使用することにより、第
2図及び第3図に示すように、低電流域(200A以下
)で更に溶滴の移行が安定し、スパッタが減少すること
が判明した。しかし、一般のフラックス入りワイヤ(チ
タニャ系)では低電流域でそのような効果は認められず
、むしろ直流逆極性より更にアークが不安定となった。
このように、上記フラックス入りワイヤの場合、直流正
極性又は直流正極成分を50%以上の交流を用いること
により、低電流域の溶接作業性を更に安定化させること
が可能となる。
極性又は直流正極成分を50%以上の交流を用いること
により、低電流域の溶接作業性を更に安定化させること
が可能となる。
(c)且慶ヱA邂庭
一般に溶接電流密度の大小は溶着金属量に関係し、ワイ
ヤ径が同一ならば電流密度が大になるほど溶着金属量は
増加する。4.0mn+以下の小脚長の場合、溶接電流
密度を小にして施工する方が溶着金属の量からして適切
である。しかし、一般のガスシールドアーク溶接方法で
は溶接電流密度が小になると溶接作業性が劣化する傾向
にある。
ヤ径が同一ならば電流密度が大になるほど溶着金属量は
増加する。4.0mn+以下の小脚長の場合、溶接電流
密度を小にして施工する方が溶着金属の量からして適切
である。しかし、一般のガスシールドアーク溶接方法で
は溶接電流密度が小になると溶接作業性が劣化する傾向
にある。
第4図は本溶接方法における溶接電流密度と脚長の関係
を示したものである。同図より、4.0mm以下の小脚
長を得ようとすると150 A/+n+o2以下の電流
密度での施工となることがわかる。このような低電流密
度の場合、一般のガスシールドアーク溶接方法ではアー
クの安定性が得られず、スパッタ増大など作業性が劣化
するが、本溶接方法では安定した溶接作業性が得られる
。しかし、電流密度が150 A 7mm”超になると
必然的に60cm/n+in以上の溶接速度が必要とな
り、好ましくない。もっとも、電流密度が低すぎると溶
接自体ができなくなるので、実用上は50A/llll
112程度以上とするのが望ましい。なお、ここで云う
溶接電流密度とは溶接電流をワイヤ全断面積で割った値
(電流/ワイヤ全断面積)を示す。因みに、ワイヤ径1
.2mmφの場合は(1/4)π(1,2)”で計算さ
れる。
を示したものである。同図より、4.0mm以下の小脚
長を得ようとすると150 A/+n+o2以下の電流
密度での施工となることがわかる。このような低電流密
度の場合、一般のガスシールドアーク溶接方法ではアー
クの安定性が得られず、スパッタ増大など作業性が劣化
するが、本溶接方法では安定した溶接作業性が得られる
。しかし、電流密度が150 A 7mm”超になると
必然的に60cm/n+in以上の溶接速度が必要とな
り、好ましくない。もっとも、電流密度が低すぎると溶
接自体ができなくなるので、実用上は50A/llll
112程度以上とするのが望ましい。なお、ここで云う
溶接電流密度とは溶接電流をワイヤ全断面積で割った値
(電流/ワイヤ全断面積)を示す。因みに、ワイヤ径1
.2mmφの場合は(1/4)π(1,2)”で計算さ
れる。
以上の説明のように、これらの条件を組合せた本発明の
ガスシールドアーク溶接方法により、溶接経験の浅い初
心者でも半自動溶接などにおいて4mm以下の極めて安
定した小脚長溶接が可能である。
ガスシールドアーク溶接方法により、溶接経験の浅い初
心者でも半自動溶接などにおいて4mm以下の極めて安
定した小脚長溶接が可能である。
また、本発明では、場合により、上記条件に加えて、第
5図に示すようにシールドガス流量を1゜5Q/win
未満に限定すれば、電流密度150A/m112以下で
更にスパッタが減少し、且つシールド不足も生じない、
このことは、本発明の溶接方法の条件範囲が拡くなった
と云える。
5図に示すようにシールドガス流量を1゜5Q/win
未満に限定すれば、電流密度150A/m112以下で
更にスパッタが減少し、且つシールド不足も生じない、
このことは、本発明の溶接方法の条件範囲が拡くなった
と云える。
なお、本溶接方法は主に軟鋼、HT50材を対象として
おり、使用されるシールドガスとしては主に100%C
O2が用いられるが、80%Ar−20%co2等の混
合ガスの適用も可能である。
おり、使用されるシールドガスとしては主に100%C
O2が用いられるが、80%Ar−20%co2等の混
合ガスの適用も可能である。
勿論、他の鋼種も対象となることは云うまでもない。
また、使用されるワイヤの断面形状としてはシーム有り
、シーム無しのいずれも可能であり、良好な結果が得ら
れる。またワイヤの表面状態については、Cuメツキ、
Alメツキ等を施した方が電気抵抗が下がり、溶着量が
減少するため、小脚長溶接に適している。
、シーム無しのいずれも可能であり、良好な結果が得ら
れる。またワイヤの表面状態については、Cuメツキ、
Alメツキ等を施した方が電気抵抗が下がり、溶着量が
減少するため、小脚長溶接に適している。
次に本発明の実施例を示す。
(実施例)
第1表及び第2表に示す供試ワイヤを作成し、これらワ
イヤを使用して同表に示す溶接条件でガスシールドアー
ク溶接を実施した。なお、他の条件は以下■〜■のとお
りである。
イヤを使用して同表に示す溶接条件でガスシールドアー
ク溶接を実施した。なお、他の条件は以下■〜■のとお
りである。
■ワイヤ径は1.6n+IIIφで、フラックス率を1
5%とした。
5%とした。
■供試鋼板は5S−41材の0.6〜6.0mmtを使
用した。
用した。
■シールドガスは100%CO2を使用した。
これらの試験結果を第1表及び第2表に併記する。これ
より、以下の如く考察される。
より、以下の如く考察される。
実験Nα1〜Nα11は本発明例であり、Nα12〜N
α22は比較例である。
α22は比較例である。
本発明例Nα1〜Nα2は正極性溶接において電流密度
を本発明の上限値に設定し、供試ワイヤの充填フラック
スにおけるAl及びMgの単独含有とAl−Mg合金の
単独含有との差異をみた例であり5いずれも結果は良好
である。
を本発明の上限値に設定し、供試ワイヤの充填フラック
スにおけるAl及びMgの単独含有とAl−Mg合金の
単独含有との差異をみた例であり5いずれも結果は良好
である。
本発明例Nα3は正極性溶接において電流密度を低目に
設定した例である。供試ワイヤの充填フラックスにはA
I2単独で下限値で含有させている。
設定した例である。供試ワイヤの充填フラックスにはA
I2単独で下限値で含有させている。
結果は良好である。
本発明例Nα4〜庖7は供試ワイヤの充填フラックスに
A (A 、Mg、 A Q−Mg及び弗化物の各々を
上限値で含有させて、作業性を比較した例であり、いず
れも良好な結果を示した。
A (A 、Mg、 A Q−Mg及び弗化物の各々を
上限値で含有させて、作業性を比較した例であり、いず
れも良好な結果を示した。
本発明例Ha 8〜勲9は正極性溶接においてシールド
ガス流量を150 /win未満に設定した例であり、
いずれもスパッタ発生が極めて減少した。
ガス流量を150 /win未満に設定した例であり、
いずれもスパッタ発生が極めて減少した。
本発明例Nα10〜翫14は正極性成分が50%、80
%、60%、90%の交流を使用した場合の例であり、
いずれも溶接結果は良好である。
%、60%、90%の交流を使用した場合の例であり、
いずれも溶接結果は良好である。
一方、比較例Nα15〜Nα17は電源極性として直流
逆極性の場合、直流正極性成分が40%の交流の場合及
び交流の場合の例であり、溶接した結果は、いずれも溶
接作業性が極めて悪い。
逆極性の場合、直流正極性成分が40%の交流の場合及
び交流の場合の例であり、溶接した結果は、いずれも溶
接作業性が極めて悪い。
比較例Nα18は電流密度が本発明範囲の上限値超の例
であり、ビード形状が凸型でアンダーカットが発生した
。
であり、ビード形状が凸型でアンダーカットが発生した
。
比較例Nα19は供試ワイヤの充填フラックスにA Q
、 Mg、 A Q −Mgを本発明範囲の上限値超
で含有させた例であり、シールドガス流量が5Q/mi
nであるのにスパッタは極めて多い。
、 Mg、 A Q −Mgを本発明範囲の上限値超
で含有させた例であり、シールドガス流量が5Q/mi
nであるのにスパッタは極めて多い。
比較例Nα20は供試ワイヤの充填フラックス中の金属
粉が本発明範囲の下限値より少ないため、溶着金属社が
減少し、ピットが一部生じた。
粉が本発明範囲の下限値より少ないため、溶着金属社が
減少し、ピットが一部生じた。
比較例Nα21は供試ワイヤの充填フラックス中のA
Q 、 Mg、 A Q −Mg及び弗化物の含有量が
本発明範囲の下限値より少ないため、アークが不安定で
スパッタ量が多い。
Q 、 Mg、 A Q −Mg及び弗化物の含有量が
本発明範囲の下限値より少ないため、アークが不安定で
スパッタ量が多い。
以上の実験例かられかるように、本発明の溶接方法は4
、0 +++n+以下の小脚長すみ肉溶接に最適であ
ることが確認された。
、0 +++n+以下の小脚長すみ肉溶接に最適であ
ることが確認された。
[以下余白]
(発明の効果)
以上詳述したように、本発明によれば、鋼板のガスシー
ルドアーク溶接に当たり、特定組成のフラックスを充填
したフラックス入りワイヤを使用し、そのワイヤ径並び
に電源極性と溶接電流密度の条件を規制するので、溶接
者の技輌により溶接の出来栄えが変り易い半自動溶接方
法においても、初心者から熟練者まで均一でビード形状
、外観の良好な4mm以下の小脚長ビードを安定して得
ることができる。また上記条件を満足する他、シールド
ガス流量を15 Q /win未満にすることにより、
シールド性が劣化することなく更にアークが安定して、
スパッタ発生量が著しく軽減される。特に0.6〜6
n+m を程度の薄板鋼板の溶接施工に適用される小脚
長すみ肉溶接に適している。
ルドアーク溶接に当たり、特定組成のフラックスを充填
したフラックス入りワイヤを使用し、そのワイヤ径並び
に電源極性と溶接電流密度の条件を規制するので、溶接
者の技輌により溶接の出来栄えが変り易い半自動溶接方
法においても、初心者から熟練者まで均一でビード形状
、外観の良好な4mm以下の小脚長ビードを安定して得
ることができる。また上記条件を満足する他、シールド
ガス流量を15 Q /win未満にすることにより、
シールド性が劣化することなく更にアークが安定して、
スパッタ発生量が著しく軽減される。特に0.6〜6
n+m を程度の薄板鋼板の溶接施工に適用される小脚
長すみ肉溶接に適している。
第1図はチタニア系のフラックス入りワイヤとソリッド
ワイヤの溶着速度と溶接電流の関係を示した図。 第2図はフラックス入りワイヤにおいて直流正極性の場
合と逆極性の場合のスパッタ発生量を示した図、 第3図は交流に直流正極成分を取り入れた場合のその比
率とスパッタ発生量の関係を示した図。 第4図は電流密度と脚長の関係を示した図、第5図はシ
ールドガス流量とスパッタ発生量の関係を示した図であ
る。 特許出願人 株式会社神戸製鋼所 代理人弁理士 中 村 尚 第 図 → t5糺i、&(へ/喘1)
ワイヤの溶着速度と溶接電流の関係を示した図。 第2図はフラックス入りワイヤにおいて直流正極性の場
合と逆極性の場合のスパッタ発生量を示した図、 第3図は交流に直流正極成分を取り入れた場合のその比
率とスパッタ発生量の関係を示した図。 第4図は電流密度と脚長の関係を示した図、第5図はシ
ールドガス流量とスパッタ発生量の関係を示した図であ
る。 特許出願人 株式会社神戸製鋼所 代理人弁理士 中 村 尚 第 図 → t5糺i、&(へ/喘1)
Claims (2)
- (1)ガスシールドアーク溶接フラックス入りワイヤを
使用して鋼板を小脚長すみ肉溶接するに当たり、ワイヤ
として、ワイヤ全重量当たり、金属粉:10wt%以上
と、Al、Mg、Al−Mg及び弗化物のうちの1種又
は2種以上:1.5〜4.5wt%を含有するフラック
スを充填したワイヤ径1.2〜4.8mmφのフラック
ス入りワイヤを使用し、電源極性として直流正極性又は
直流正極成分が50%以上の交流を使用し、更に溶接電
流密度(電流/ワイヤ全断面積)を150A/mm^2
以下とすることを特徴とするガスシールドアークすみ肉
溶接方法。 - (2)シールドガス流量が15l/min未満である請
求項1に記載のガスシールドアークすみ肉溶接方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24723088A JPH0299277A (ja) | 1988-09-30 | 1988-09-30 | ガスシールドアークすみ肉溶接方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24723088A JPH0299277A (ja) | 1988-09-30 | 1988-09-30 | ガスシールドアークすみ肉溶接方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0299277A true JPH0299277A (ja) | 1990-04-11 |
Family
ID=17160387
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24723088A Pending JPH0299277A (ja) | 1988-09-30 | 1988-09-30 | ガスシールドアークすみ肉溶接方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0299277A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1158070A (ja) * | 1997-08-22 | 1999-03-02 | Kobe Steel Ltd | 裏当て材を用いない片面溶接方法 |
-
1988
- 1988-09-30 JP JP24723088A patent/JPH0299277A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1158070A (ja) * | 1997-08-22 | 1999-03-02 | Kobe Steel Ltd | 裏当て材を用いない片面溶接方法 |
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