JPH0671446A - 二重シールドtig溶接方法 - Google Patents
二重シールドtig溶接方法Info
- Publication number
- JPH0671446A JPH0671446A JP16491291A JP16491291A JPH0671446A JP H0671446 A JPH0671446 A JP H0671446A JP 16491291 A JP16491291 A JP 16491291A JP 16491291 A JP16491291 A JP 16491291A JP H0671446 A JPH0671446 A JP H0671446A
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- JP
- Japan
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- diameter
- shield gas
- tungsten electrode
- flow rate
- welding
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 内側ノズルの径及びタングステン電極の径が
変更になっても溶け込み深さが変化しないようにする。 【構成】 内側シールドガスの流量密度を0.2〜0.
3l/min ・mm2 の範囲となるように流量制御を行なっ
て深溶け込み溶接し、内側ノズル2の径及びタングステ
ン電極1の径やシールドガス4の種類に係らず母材5に
対するアーク6の集中性を増加し、常に最大の深溶け込
み深さを得るようにし、内側ノズル2の径及びタングス
テン電極1の径が変更になっても溶け込み深さの変化を
防止する。
変更になっても溶け込み深さが変化しないようにする。 【構成】 内側シールドガスの流量密度を0.2〜0.
3l/min ・mm2 の範囲となるように流量制御を行なっ
て深溶け込み溶接し、内側ノズル2の径及びタングステ
ン電極1の径やシールドガス4の種類に係らず母材5に
対するアーク6の集中性を増加し、常に最大の深溶け込
み深さを得るようにし、内側ノズル2の径及びタングス
テン電極1の径が変更になっても溶け込み深さの変化を
防止する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、造機,造船等の製品製
作時に用いられる二重シールドTIG溶接方法に関す
る。
作時に用いられる二重シールドTIG溶接方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】TIG溶接方法はアルゴン等の不活性ガ
ス雰囲気中でタングステン電極と母材間にアークを発生
させて融接する方法である。TIG溶接で深溶け込み溶
接を行なうため、シールドガスを二重にした二重シール
ドTIG溶接方法が行なわれている。
ス雰囲気中でタングステン電極と母材間にアークを発生
させて融接する方法である。TIG溶接で深溶け込み溶
接を行なうため、シールドガスを二重にした二重シール
ドTIG溶接方法が行なわれている。
【0003】図2には二重シールドTIG溶接方法の説
明図を示してある。図において1はタングステン電極
で、タングステン電極1の外周には内側ノズル2が配さ
れ、更に内側ノズル2の外周には外側ノズル3が配され
ている。内側ノズル2及び外側ノズル3からアルゴン,
ヘリウム等の不活性ガス(シールドガス)4を流すこと
により、母材5に対するアーク6の集中性が増して深溶
け込み溶接が行なわれる。
明図を示してある。図において1はタングステン電極
で、タングステン電極1の外周には内側ノズル2が配さ
れ、更に内側ノズル2の外周には外側ノズル3が配され
ている。内側ノズル2及び外側ノズル3からアルゴン,
ヘリウム等の不活性ガス(シールドガス)4を流すこと
により、母材5に対するアーク6の集中性が増して深溶
け込み溶接が行なわれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、二重シールドT
IG溶接では、内側及び外側のシールドガス4に関する
使用条件が明確になっていないため、内側ノズル2及び
タングステン電極1の径を変更した場合、アーク6の現
象が異なり、常時一定の溶け込み深さが得られないこと
があった。
IG溶接では、内側及び外側のシールドガス4に関する
使用条件が明確になっていないため、内側ノズル2及び
タングステン電極1の径を変更した場合、アーク6の現
象が異なり、常時一定の溶け込み深さが得られないこと
があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の二重シールドTIG溶接方法は、二重の不活
性ガス雰囲気中でタングステン電極と母材間にアークを
発生させて融接する二重シールドTIG溶接方法におい
て、内側シールドガスの流量密度を0.2〜0.3l/
min ・mm2 の範囲内とするように流量制御を行ない深溶
け込み溶接することを特徴とする。
の本発明の二重シールドTIG溶接方法は、二重の不活
性ガス雰囲気中でタングステン電極と母材間にアークを
発生させて融接する二重シールドTIG溶接方法におい
て、内側シールドガスの流量密度を0.2〜0.3l/
min ・mm2 の範囲内とするように流量制御を行ない深溶
け込み溶接することを特徴とする。
【0006】
【作用】内側ノズルの径とタングステン電極の径毎に適
正なシールドガス流量を設定するに際し、内側シールド
ガズ流量を内側シールドガス通路断面積で除した値、即
ち流量密度を制御し、内側ノズルの径及びタングステン
電極の径に係らず常に最大の溶け込み深さを得る。
正なシールドガス流量を設定するに際し、内側シールド
ガズ流量を内側シールドガス通路断面積で除した値、即
ち流量密度を制御し、内側ノズルの径及びタングステン
電極の径に係らず常に最大の溶け込み深さを得る。
【0007】
【実施例】以下、本発明方法を図2を参照して説明す
る。内側ノズル2からの内側シールドガス流量を内側シ
ールドガス通路断面積で除した値、即ち流量密度を0.
2〜0.3l/min ・mm2 の範囲内となるように流量制
御を行なって、深溶け込み溶接する。
る。内側ノズル2からの内側シールドガス流量を内側シ
ールドガス通路断面積で除した値、即ち流量密度を0.
2〜0.3l/min ・mm2 の範囲内となるように流量制
御を行なって、深溶け込み溶接する。
【0008】内側シールドガスの流量密度を変化させ
て、母材5としてステンレス鋼を用いビードオンプレー
ト溶接試験を行なった。シールドガスには、Ar+5%
H2 を使用し、内側ノズル2の径、タングステン電極1
の径の各組合わせで、内側シールドガス流量を0〜6l
/min まで変化させた。溶接条件としては、溶接電流を
100A、溶接速度を9cm/min とした。試験結果を、
内側シールドガス流量密度と溶け込み深さの関係で図1
に示す。
て、母材5としてステンレス鋼を用いビードオンプレー
ト溶接試験を行なった。シールドガスには、Ar+5%
H2 を使用し、内側ノズル2の径、タングステン電極1
の径の各組合わせで、内側シールドガス流量を0〜6l
/min まで変化させた。溶接条件としては、溶接電流を
100A、溶接速度を9cm/min とした。試験結果を、
内側シールドガス流量密度と溶け込み深さの関係で図1
に示す。
【0009】図1に示すようにステンレス鋼の場合、内
側シールドガスの流量密度を0.2〜0.3l/min ・
mm2 に設定することにより、アーク6の集中性が増大
し、内側ノズル2の径及びタングステン電極1の径に関
係なく常に安定した最大溶け込み深さが得られる。
側シールドガスの流量密度を0.2〜0.3l/min ・
mm2 に設定することにより、アーク6の集中性が増大
し、内側ノズル2の径及びタングステン電極1の径に関
係なく常に安定した最大溶け込み深さが得られる。
【0010】内側シールドガスの流量密度により溶け込
み深さが変化するのは、二重シールド溶接のアーク現象
に起因している。即ち、内側シールドガスの流量密度が
0.2l/min ・mm2 以下の場合は、内側シールドガス
の流速が遅いためアーク6の集中性が減少し、二重シー
ルドを行なわない溶接の場合と大差ない溶け込み深さと
なる。
み深さが変化するのは、二重シールド溶接のアーク現象
に起因している。即ち、内側シールドガスの流量密度が
0.2l/min ・mm2 以下の場合は、内側シールドガス
の流速が遅いためアーク6の集中性が減少し、二重シー
ルドを行なわない溶接の場合と大差ない溶け込み深さと
なる。
【0011】一方、内側シールドガスの流量密度が0.
3l/min ・mm2 を越えると、内側シールドガスの流速
が増大し、溶接池を冷却することになって溶け込み深さ
が減少する。
3l/min ・mm2 を越えると、内側シールドガスの流速
が増大し、溶接池を冷却することになって溶け込み深さ
が減少する。
【0012】これらの結果は、内側ノズル2の径を3〜
5mmφ、タングステン電極1の径を2.4〜3.2mmφ
に変化しても同様な結果が得られ、内側シールドガスの
流量密度を0.2〜0.3l/min ・mm2 とする条件に
ついては、内側ノズル2の径及びタングステン電極1の
径を種々変化してくり返して実験を実施して得たもので
ある。また、これらの結果は、溶接電流、シールドガス
の種類を変えても同様な結果が得られることが確認され
ている。
5mmφ、タングステン電極1の径を2.4〜3.2mmφ
に変化しても同様な結果が得られ、内側シールドガスの
流量密度を0.2〜0.3l/min ・mm2 とする条件に
ついては、内側ノズル2の径及びタングステン電極1の
径を種々変化してくり返して実験を実施して得たもので
ある。また、これらの結果は、溶接電流、シールドガス
の種類を変えても同様な結果が得られることが確認され
ている。
【0013】
【発明の効果】本発明の二重シールドTIG溶接方法
は、内側シールドガスの流量密度を0.2〜0.3l/
min ・mm2 の範囲内となるように流量制御を行なって深
溶け込み溶接するようにしたので、内側ノズルの径及び
タングステン電極の径やシールドガスの種類に係らず母
材に対するアークの集中性が増し、常に最大の深溶け込
み深さが得られる。この結果、内側ノズルの径及びタン
グステン電極の径が変更になっても溶け込み深さの変化
が防止される。
は、内側シールドガスの流量密度を0.2〜0.3l/
min ・mm2 の範囲内となるように流量制御を行なって深
溶け込み溶接するようにしたので、内側ノズルの径及び
タングステン電極の径やシールドガスの種類に係らず母
材に対するアークの集中性が増し、常に最大の深溶け込
み深さが得られる。この結果、内側ノズルの径及びタン
グステン電極の径が変更になっても溶け込み深さの変化
が防止される。
【図1】内側シールドガスの流量密度と溶け込み深さの
関係を表わすグラフ。
関係を表わすグラフ。
【図2】二重シールドTIG溶接方法の説明図。
1 タングステン電極 2 内側ノズル 3 外側ノズル 4 不活性ガス(シールドガス) 5 母材 6 アーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 広本 悦己 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島研究所内 (72)発明者 吉田 康之 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島研究所内 (72)発明者 今泉 啓 東京都品川区北品川五丁目5番12号 愛知 産業株式会社内 (72)発明者 平林 重伯 東京都品川区北品川五丁目5番12号 愛知 産業株式会社内 (72)発明者 加藤 敏夫 東京都品川区北品川五丁目5番12号 愛知 産業株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 二重の不活性ガス雰囲気中でタングステ
ン電極と母材間にアークを発生させて融接する二重シー
ルドTIG溶接方法において、内側シールドガスの流量
密度を0.2〜0.3l/min ・mm2 の範囲内とするよ
うに流量制御を行ない深溶け込み溶接することを特徴と
する二重シールドTIG溶接方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16491291A JPH0671446A (ja) | 1991-07-05 | 1991-07-05 | 二重シールドtig溶接方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16491291A JPH0671446A (ja) | 1991-07-05 | 1991-07-05 | 二重シールドtig溶接方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0671446A true JPH0671446A (ja) | 1994-03-15 |
Family
ID=15802224
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16491291A Withdrawn JPH0671446A (ja) | 1991-07-05 | 1991-07-05 | 二重シールドtig溶接方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0671446A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7150084B2 (en) | 2003-09-26 | 2006-12-19 | Ykk Corporation | Slide fastener manufacturing apparatus |
US7549218B2 (en) | 2005-02-16 | 2009-06-23 | Ykk Corporation | Continuous finishing apparatus for slide fastener |
-
1991
- 1991-07-05 JP JP16491291A patent/JPH0671446A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7150084B2 (en) | 2003-09-26 | 2006-12-19 | Ykk Corporation | Slide fastener manufacturing apparatus |
US7549218B2 (en) | 2005-02-16 | 2009-06-23 | Ykk Corporation | Continuous finishing apparatus for slide fastener |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19981008 |