JPH029923A - エンジンの燃料制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、エンジンの運転状態に応じて吸入空気量や
燃料噴射量を電子的に制御するエンジンの制御装置に関
し、特に、アイドル状態からの加速を円滑にする制御技
術に関する。

（従来の技術） 最近のコンピュータによる電子制御式エンジンにおいて
は、一般的に次のような制御技術が既に採用されている
。

スロットル弁の上流側と下流側を結ぶバイパス通路を設
け、このバイパス通路中にアイドル調整弁（電磁弁）を
設ける。またスロットル弁に連動するアイドルスイッチ
を設け、スロットル弁が全閉のときにアイドルスイッチ
がオンとなるように構成する。そして、アイドルスイッ
チがオンのときに目標アイドル回転数（負荷状態や温度
などの各種パラメータにより決定される）と実際のアイ
ドル回転数との偏差に基づいて前記アイドル調整弁の開
度を制御して前記偏差をゼロに近づける。

これが本発明の前提のひとつとなるアイドル回転数制御
手段である。

また、アイドル状態からの加速がスムーズに行なわれる
ように次のような加速補正制御手段が採用されている。

前記アイドルスイッチがオンからオフに変化したときに
非同期噴射により燃料を供給し、吸入空気量の急増に見
合った燃料を供給するようにしている（特開昭５０−１
３６５２３号公報など）。

（発明が解決しようとする課題） 従来においては、アクセルペダルを急激に踏み込んでス
ロットル弁を全開状態から急激に開いた場合に対応し、
そのような状態でエンジンが円滑に加速されるように前
記非同期噴射量を決定していた。この非同期噴射量はス
ロットル弁がゆっくりと開かれた場合も同じであり、そ
のためスロットル弁がゆっくりと開かれた加速操作時に
は非同期噴射により燃料が過多となり、エンジンの燃焼
が不安定になって一時的な出力低下を起こす。このため
、ゆっくりとした加速時にいわゆるエンジンの息つき現
象が起き、スムーズに加速しなかった。

上記の息つき現象を詳細に説明すると次のようになる。

アイドル状態からアクセルペダルをゆっくりと踏み込む
と、アイドルスイッチがオンのままでスロットル弁が若
干開かれた状態となる。アイドルスイッチがオンであれ
ば前記アイドル回転数制御手段が働いて目標アイドル回
転数を維持するように前記アイドル調整弁の開度が制御
させる。

アイドルスイッチがオンのままでスロットル弁が若干開
かれると、スロットル弁を通って吸入される空気量分だ
けアイドル調整弁を通って吸入される空気量を減らすこ
とでアイドル回転数が維持される。このような状態から
さらにアクセルペダルが踏み込まれてアイドルスイッチ
がオンからオフに反転すると、この直後のアイドル調整
弁の開度は小さくなっているので、その分だけ吸入空気
】は少なく、前記非同期噴射による燃料が吸入空気量に
対して過多となる。

この発明は上述した従来の問題点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、アイドル状態からスロットル弁がゆっ
くりと開かれた場合でも一時的な出力低下を起こさずに
スムーズに加速が行なわれるようにしたエンジンの制御
装置を提供することにある。

（課題を解決するための手段） そこでこの発明では、スロットル弁に連動するアイドル
スイッチがオンのときに目標アイドル回転数と実際のア
イドル回転数との偏差に基づいてエンジンに供給される
吸入空気量を調整する調整弁の開度を制御して前記偏差
をゼロに近づけるアルドル回転数制御手段と、前記アイ
ドルスイッチがオンからオフに変化したときに非同期噴
射により燃料を供給する加速補正制御手段とを備えたエ
ンジンの制御装置において、前記加速補正制御手段によ
る前記非同期噴射量を前記アイドルスイッチがオンから
オフに変化した時点の前記アイドル回転数の偏差または
前記アイドル調整弁の開度をパラメータとして決定する
制御手段を設けた。

（作　用） 前記スロットル弁がアイドル状態からゆっくりと開かれ
ると、前記アイドルスイッチがオンからオフに反転する
直前での前記偏差（−目標アイドル回転数−実際のアイ
ドル回転数）が負方向に大きくなり、前記アイドル調整
弁の開度が小さくなる方向に前記アイドル回転数制御手
段の制御が働く。この場合前記偏差あるいは前記開度に
基づいて前記非同期噴射量が小さく設定される。

（実　施　例） 第３図は本発明の一実施例によるエンジンの制御装置の
概略構成を示すものである。ハードウェア的には従来の
装置と全く同じであり、エンジン１の給気経路２にはス
ロットル弁３があり、スロットル弁３が全開の時にアイ
ドルスイッチ４がオンする。またスロットル弁３の上流
と下流を結ぶバイパス通路５があり、バイパス通路５中
にアイドル調整弁６（電磁弁）がある。また周知のよう
に、吸入空気量を検出するエアフロメータ７、エンジン
水温センサ８、エンジン回転数センサ９など、エンジン
の運転状態を検出する各種のセンサが設けられ、これら
の検出信号はコントロールユニット１０に入力される。

コントロールユニット１０はインジェクタ１１による燃
料噴射の制御や、アイドル調整弁６の制御など、各種の
エンジン制御を行なう。

アイドルスイッチ４がオンのとき、コントロルユニット
１０はエンジン水温や各種負荷の状態情報に基づいて目
標アイドル回転数を決定し、それと実際のアイドル回転
数との偏差に基づいてアイドル調整弁６の開度を制御し
て前記偏差をゼロに近づける。これが従来から良く知ら
れたアイドル回転数制御手段である。

またアイドルスイッチ４がオンからオフに変化すると、
この変化をコントロールユニット１０が検出し、通常の
同期噴射による燃料供給に加えて非同期噴射により燃料
を供給し、スロットル弁３が急激に開かれたのに対応し
て一時的に燃料を増量する。これが良く知られた加速補
正制御手段である。

本発明の特徴は次の点にある。第１図のフロチャートに
示すように、アイドルスイッチ４がオンのときに、コン
トロールユニット１０は前記アイドル回転数制御を実行
するとともに、このアイドル回転数制御によって決定さ
れたアイドル調整弁６の開度に基づいて次の加速時に備
えた非同期噴射量を決定し、その非同期噴射量の指令値
を所定のレジスタにストアする。アイドル調整弁の開度
Ａと非同期噴射量Ｂとの関係は例えば第２図のグラフに
示すように設定され、これをマツプ化してコントロール
ユニット１０のメモリ内に予め格納しである。第２図か
ら明らかなように、アイドル調整弁６の開度Ａがある値
ａ１より大きい場合は非同期噴射量Ｂはｂｌで一定であ
り、弁開度Ａがａｌより小さくなるほど非同期噴射量Ｂ
も比例的に小さくなるように設定しである。そしてアイ
ドルスイッチ４がオンからオフに変化すると、前記レジ
スタに設定されている非同期噴射ｆｆ１Ｂにしたがった
量の燃料を非同期噴射する。

（発明の効果） 以上詳細に説明したように、本発明に係るエンジンの制
御装置においては、前記加速補正制御手段による前記非
同期噴射量をアイドルスイッチがオンからオフに変化し
た時点の前記アイドル回転数の偏差または前記アイドル
調整弁の開度をパラメータとして決定するようにしたの
で、スロットル弁がゆっくりと開かれた場合でも非同期
噴射による燃料が過多にならず、燃料過多による一時的
なエンジン出力の低下をなすくことができ、急激な加速
操作でもゆっくりとした加速操作でもエンジンの応答が
スムーズなものとなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例によるエンジンの制御装置の
要部動作を示すフローチャート、第２図は同実施例にお
けるアイドル調整弁の開度Ａと非同期噴射ｉＢとの関係
を示すグラフ、第３図は同実施例の概略構成図である。 ９・・・・・・エンジン回転数センサ １０・・・コントロールユニット １１・・・インジェクタ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）スロットル弁に連動するアイドルスイッチがオン
   のときに目標アイドル回転数と実際のアイドル回転数と
   の偏差に基づいてエンジンに供給される吸入空気量を調
   整する調整弁の開度を制御して前記偏差をゼロに近づけ
   るアルドル回転数制御手段と、前記アイドルスイッチが
   オンからオフに変化したときに非同期噴射により燃料を
   供給する加速補正制御手段とを備えたエンジンの制御装
   置において、前記加速補正制御手段による前記非同期噴
   射量を前記アイドルスイッチがオンからオフに変化した
   時点の前記アイドル回転数の偏差または前記アイドル調
   整弁の開度をパラメータとして決定する制御手段を有す
   ることを特徴とするエンジンの燃料制御装置。