JPH029745A - セラミックグリーンシートの製造方法 - Google Patents

セラミックグリーンシートの製造方法

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JPH029745A
JPH029745A JP63159698A JP15969888A JPH029745A JP H029745 A JPH029745 A JP H029745A JP 63159698 A JP63159698 A JP 63159698A JP 15969888 A JP15969888 A JP 15969888A JP H029745 A JPH029745 A JP H029745A
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JP
Japan
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binder
ceramic
slurry
powder
sheet
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JP63159698A
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English (en)
Inventor
Mitsuhiro Harima
播磨 三弘
Kiyoshi Saito
清 斉藤
Masatomi Okumura
奥村 正富
Yoshikazu Uchiumi
良和 内海
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明はセラミックグリーンシートの製造方法、特に
銅導体を配線材料として、不活性雰囲気で同時焼成する
セラミック基板材料に適用するセラミックグリーンシー
トの製造方法に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、計算機、ハイブリットIC等に使用するセラミン
ク基板には、多くの場合、92〜96%のアルミナグリ
ーンシートが使われて来た。このようなアルミナグリー
ンシートを用いた基板材料は1600℃のような高温で
焼成しなければならず、このため配線用導体としてタン
グステン、モリブデンなどの高融点金属が使用されて来
た。しかし最近では配線用導体として、さらに低抵抗の
材料が要求されるようになり、銀または金糸等の導体を
配線材料として使用できるように低温で焼成できるグリ
ーンシートの開発がなされるようになって来た。
さらに銀糸についてはマイグレーション、金糸について
は高価であるため、銀、金と同様に低抵抗の銅導体を適
用するグリーンシートの開発も進められている。
次にグリーンシート法によるセラミック低温焼成基板の
製造方法について説明する6まずアルミナ粉末とガラス
粉末を配合し、トルエンとエタノールの共沸点附近の液
体に結合剤としてポリビニールブチラール樹脂(以下P
VBと記す)、可塑剤としてジブチルフタレート(以下
DBPと記す)、解膠剤としてブチルグリコレート等を
溶解し、その液を配合粉末に加え、よく混合してスラリ
ーとし、ドクターブレードを通して、ポリエチレンテレ
フタレート(以下PETと記す)の上に粉末のスラリー
を流し出す。しかるのちこのスラリーをよく乾燥し、セ
ラミック粉末のグリーンシー1−とPETを分離する。
乾燥されたグリーンシートは適当な寸法に切断、スルー
ホールを形成、その中に銀または金糸ペーストが埋めら
れ、さらに銀または金糸ペーストで配線が印刷された後
、多層に積層して熱圧着された後、大気中1000℃以
下で焼成されセラミック基板を得る。
さらに配線材料に網ペーストを適用したグリーンシート
の焼成時には銅導体の酸化を防止する必要があり、他方
グリーンシートに含まれる結合剤、可塑剤などは焼成中
に完全に飛散し、基板中に炭素質を残さないことが必要
となる。このため銅導体を適用したグリーンシートでは
、焼成を中性または還元性など非酸化性雰囲気で実施す
る、あるいは不活性雰囲気中で熱分解し易いアクリル系
樹脂などを結合剤として適用するなどの工夫がなされて
来た(特開昭59−182266号など)。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら銅導体を適用するグリーンシートの結合剤
としては単に不活性雰囲気中での熱分解特性のみならず
、シートの成形性、印刷性、積層性など取扱が容易か否
かも問題となる。例えば結合剤にメタクリル酸イソブチ
ル(以下iBMAと記す)ポリマーを適用した場合は焼
成時の熱分解は容易であるが、シートの取扱に難点があ
る。またメタクリル酸メチル(以下HMAと記す)ポリ
マーは取扱は容易であるが、シートを多層化して焼成し
た場合、内部に炭素質残渣が残るなどの問題がある。
また従来からアルミナ基板に適用されて来たPVB樹脂
は窒素雰囲気中800℃でも完全に分解せず、炭素質が
基板内に残留するなどの問題点があった。
この発明は上記のような問題点を解消するためになされ
たもので、配線材料である銅導体とグリーンシートとを
同時焼成する厚膜ハイブリットICが製造できるととも
に、内部配線に銅を使用できる同時焼成の多層配線セラ
ミック基板が製造できるセラミックグリーンシートの製
造方法を得ることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
この発明に係るセラミックグリーンシートの製造方法は
、セラミックの粉末を主楕成材料とし。
これに焼結助剤、結合剤、分散剤、可塑剤および溶剤を
加え、これを混練して作成したスラリーを。
セラミックグリーンシートに成形する製造方法において
、結合剤としてメタクリル酸メチルとメタクリル酸イソ
ブチルの共重合体を用いる方法である。
HMAとiBMAの共重合体のHMA : iBMAの
比率は80:20〜10 : 90の範囲とするのが好
ましい、セラミック粉末としてはアルミナ粉末など従来
から使用されているものがあげられる。焼結助剤として
は800〜10’00℃で焼結させるものが好ましく、
ガラス粉末など従来より使用されていたものが使用でき
る。可塑剤としてはDBP、分散剤としてはトリオレイ
ンが好ましいが、他のものでもよい。これらを混練して
スラリーを作成する際、セラミック微粉末および焼結助
剤の合計重量を100とした場合、HMAとiBMAの
共重合体が4〜25.可塑剤が1〜15の重量比の領域
にあることが好ましい。
こうして得られたスラリーからドクターブレード法等に
よりセラミックグリーンシートを成形する。得られたグ
リーンシートの焼成を行う場合、焼成雰囲気と湿潤窒素
雰囲気とするのが好ましい。
〔作 用〕
この発明においては、結合剤は窒素雰囲気中でも、セラ
ミックグリーンシートの焼結が始まる700℃以前には
完全に分解して飛散するので、焼結されたセラミックス
中には炭化水素および炭素が残留することがなく2しか
も配線材料の銅が酸化されることなく、多層配線セラミ
ック基板を焼結することができる。
第1図はHMAとiBMAの共重合、Ml’lAポリマ
ーおよびiBMAポリマーの窒素中での熱分解特性の測
定結果を示した。第1図から判るように、これらの結合
剤はいずれもN2ガス中で加熱した場合の飛散性が特に
高いことが判る。
一方、従来よりグリーンシート成形時に添加されるPV
Bは、第2図に窒素中で加熱した場合の重量減少率を示
すように、500℃以上で数%残った残留物は800℃
を越えても除去されない、したがってPVBは本発明の
目的には適用できない、−六回塑剤として使われるDB
Pおよび分散剤として使用されるトリオレインは第2図
に示すように窒素中300℃近辺で完全に飛散し問題は
ない。
〔実施例〕
以下、この発明を実施例として前記第1図に示した3種
の樹脂を結合剤とする場合について説明する。
まずセラミック粉末としてアルミナ粉末を用い、焼結助
剤としてガラス粉末を重量比にして50 : 50にな
るように300g混合したものを100gづつ3分割し
た。この分割した粉末にそれぞれHMA−iBMAの共
重合体(比率50 : 50)の粉末、 iBMAポリ
マーの粉末。
MMAポリマーの粉末を各15gづつ添加した混合粉3
種を用意した。各混合粉にそれぞれDBP8gおよびト
リオレイン1.5gを添加したトルエン80ccを混合
してスラリーを作成し、ドクターブレード法によってス
ラリーをPET膜上に流し出し、乾燥してセラミック粉
末のグリーンシートを作成した。このシートに直径10
0μ のスルーホールをあけ、その中に銅ペーストを埋
める。さらに銅ペーストで配線回路を印刷する。このよ
うに配線回路を印刷したグリーンシートを多層に積層し
て、35℃に加熱したホットプレートの間で、50kg
/cJの圧力で加圧積層した。こ九を150mmHgの
水蒸気で飽和した10ppmの酸素を含む窒素ガス雰囲
気中で、500℃で5時間保持した後、50℃/時間の
割合で900℃まで加熱し、900℃で3時間焼結した
後冷却した。
このようにして作成した多層配線セラミック基板を切断
して内部の脱バインダー状態を調査した結果を第1表に
示す。
第1表 第2表 第1表に示すように、結合剤としてHMA を適用した
多層基板は断面中心部の脱バインダーが完全ではないが
、他の2種の結合剤を用いた多層基板は内部まで白色で
、はぼ完全に脱バインダーが可能であることを確認した
。また銅導体の抵抗値は約311IΩ/dであり、特に
問題はない。
次に上述の3種のグリーンシートの取扱の難易について
検討した結果を第2表に示す。
第2表の引張強度の測定試料はセラミック粉末。
ガラス粉末とも同一粒度のものを使用して、上記実施例
に基づきシート成形後、風乾10時間、50℃加熱乾燥
1時間の条件で乾燥した0 、 6mm厚のグリーンシ
ートである。また柔軟性の評価は引張試験と同一試料を
5+nmΦの丸棒に巻きつけた時のシート表面の状態で
判定した。
以上の実施例に示したように、結合剤としてHMAを用
いたシートを取扱性にはすぐれているが、柔軟性が不足
しかつ脱バインダー特性が満足されず、 iBMAを用
いた試料は過度の柔軟性を示し、引張強度が不足する傾
向がみられるのに対して、HMA−iBMAの共重合体
を結合剤として用いたシートが、満足すべき特性を備え
ていることが判る。
上記実施例において重要な点は結合剤であるMNA−i
BMAの共重合体と可塑剤であるDBPの量比である。
もしDBPの添加がなければシートは微細な割損を発生
し、DBPの添加量が多いとシートが柔軟になり、取扱
時に切れ易くなる。この点について詳細に調べた結果第
3図に示すように、粉末100gに対して、共重合体が
4〜25、DBPが1〜15の重量比の場合、すなわち
第3図の(A)で示す領域にある場合に良好なグリーン
シートが得られることを確認した。結合剤がこの領域よ
り多い場合はシート成形は可能であるが、焼成収縮が大
きく。
基板は変形し易い。
また上記実施例では共重合体の重合比がMMA50 :
iBMA50の樹脂を結合剤として使用した場合につい
て説明したが、MMAとiBMAの比率が80 : 2
0〜10:90の範囲の共重合体でも同様の効果がみら
れる。
第4図は比率の異なる共重合体の熱分解特性の例を示す
〔発明の効果〕
以上のように、この発明によれば、結合剤としてメタク
リル酸系のHMA−iBMA共重合体を用いてグリーン
シート成形するため、窒素中で焼成しても分解可能で、
取扱の容易なグリーンシートを得ることができる。この
ため銅導体を印刷して窒素ガス雰囲気で焼成することに
より、銅導体が酸化されることなく基板の焼成が可能で
あり、その結果低温で焼成可能な、安価で高性能のセラ
ミック多層基板を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はメタクリル酸メチル−メタクリル酸イソブチル
共重合体、メタクリル酸メチルポリマーおよびメタクリ
ル酸イソブチルポリマーを窒素中で加熱した場合の加熱
温度と減量の関係図、第2図はポリビニールブチラール
、トリオレインおよびジブチルフタレートを窒素中で加
熱した場合の加熱温度と減量の関係図、第3図は可塑剤
と結合剤の範囲を示す関係図、第4図は比率の異なるH
MA−iBMA共重合体を窒素中で加熱した場合の加熱
温度と減量の関係図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)セラミックの粉末を主構成材料とし、これに焼結
    助剤、結合剤、分散剤、可塑剤および溶剤を加え、これ
    を混練して作成したスラリーを、セラミックグリーンシ
    ートに成形する製造方法において、結合剤としてメタク
    リル酸メチルとメタクリル酸イソブチルの共重合体を用
    いることを特徴とするセラミックグリーンシートの製造
    方法。
JP63159698A 1988-06-28 1988-06-28 セラミックグリーンシートの製造方法 Pending JPH029745A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100869224B1 (ko) * 2007-01-26 2008-11-18 전자부품연구원 세라믹 조성물 및 그로부터 제조되는 세라믹 그린 시트
JP2009528111A (ja) * 2006-03-01 2009-08-06 ジョージ,サミュエル トランスデューサー用ホルダー

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