JPH0296322A - 結晶の形成方法 - Google Patents

結晶の形成方法

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JPH0296322A
JPH0296322A JP24781388A JP24781388A JPH0296322A JP H0296322 A JPH0296322 A JP H0296322A JP 24781388 A JP24781388 A JP 24781388A JP 24781388 A JP24781388 A JP 24781388A JP H0296322 A JPH0296322 A JP H0296322A
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nucleation
crystal
layer made
nucleus
density
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JP24781388A
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Nobuhiko Sato
信彦 佐藤
Takao Yonehara
隆夫 米原
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は基体表面の核形成密度の差を利用して単結晶を
形成する結晶の形成方法に関し、例えば半導体集積回路
、光集積回路、磁気回路等の電子素子、光素子、磁気素
子、圧電素子あるいは表面音響素子等の形成に適用され
る単結晶の形成方法に関する。
〔従来の技術〕
絶縁物基体上に単結晶を成長させるSOI技術の分野に
おいて、基体の表面を構成表面材料間の核形成密度の差
による選択核形成に基づいた方法が提案されている(T
、Yonehara  et  al、(1987)E
xtended Abstracts of the 
19th SSDM。
191)。この結晶形成方法を第3図(a)乃至(C)
を用いて説明する。まず第3図(a)に示すように核形
成密度の小さい表面302をもつ基体301上に、表面
302よりも核形成密度の大きい表面303a。
303bをもつ薄膜状領域303a、 303bを表面
積a。
間隔すで配する。この基体301に所定の結晶形成処理
を施すなら、領域303a、 303bの表面にのみ堆
積物の結晶核305a、305bを発生し表面302の
上には形成されない(第3図(b)参照)。そこで領域
303a、 303bの表面を核形成面(S NDL 
)、表面302を非核形成面(S NDS )と呼ぶ。
核形成面304a、304bに発生した核305a、3
05bをさらに成長させれば単結晶体306a、 30
6bとなり(第3図(C)参照)、核形成面304あ、
304bの領域を越えて非核形成面302の上にまで成
長し、やがて隣の核形成面から成長してきた単結晶粒と
接して粒界307が形成される。従来この結晶形成方法
においては、例えば核形成面304a、 304bに非
晶質Si3N4、非核形成面302にSiO2を用い、
CVD法によってSi単結晶を複数個形成した例(例1
)(上記論文参照)、及びSi02を非核形成面とし、
集束イオンビームによりSiイオンを部分的に非核形成
面に注入して核形成面となる領域を形成し、CVD法に
よりSi単結晶を複数個形成した例(例2) (198
8年第35回応用物理学関係連合講演会28p−M−9
)が報告されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら上記例1の構成をとった場合、場合によっ
てはSi 3 N 4とSiO□の核形成密度の差が結
晶形成処理条件によらず最大でも103倍程度であるこ
とがあり、その場合には以下に示すような結晶形成処理
条件の制御性に関し改善される余地がある。即ち、核形
成面と非核形成面の核形成密度差が上記の値程度以下で
ある場合、核形成面でより高い核形成密度を得ようとす
る結晶形成処理条件を選択すると非核形成面では、不要
な核発生が生じる可能性が高(なってしまう。逆に、非
核形成面での核発生を抑制すべく、核形成密度を充分低
く抑えれば、核形成面での核形成密度も低くなり、多数
の核形成面の中には核が発生しないものが出る可能性が
高まる。つまり、Si3N4やSiO2のような化学量
論比の組成の物質では、成長条件にたいして一意的に核
形成密度が決まってしまうので、非核形成面での不要な
核発生を生じない結晶形成処理条件で核形成面の核形成
密度だけを全ての核形成面に於いて成長を続ける 核が1つのみ発生するように設定することや、全ての核
形成面で核成長が生じると共に、非核形成面の核形成密
度だけを下げ、そこでの不要な核発生を抑制することは
容易ではい。このように、化学量論比の物質で核形成面
と非核形成面とを構成する場合には結晶形成処理条件と
独立の核形成密度を制御することはむずかしい。
詰まり、Si02からなる非核形成面上における核発生
を避ける為に核形成面での核形成密度が低い結晶形成処
理条件を選ぶと多数あるSi a N 4の核形成面の
中には核が発生しないものが生ずる場合がある。
一方、全ての核形成面にSi単結晶体が必ず生ずる様に
核形成密度が出来るだけ高い結晶形成処理条件を選ぶと
Si02からなる非核形成面上に核が発生してしまうば
かりかSi 3 N 4からなる多数の核形成面の中で
複数の核が発生する核形成面が出現する可能性が高まる
。その結果成長した単結晶体には多結晶化したものが混
入することになる。
上記例2では、集束イオンビームを用いたイオン注入に
よって形成密度を増大させた領域を核形成面に用いるこ
とにより、上記例1の問題点を解決しようとしている。
しかし、現状において集束イオンビームで多数の核形成
領域を形成するには長時間を要し、基体の表面積が広く
なると実用に適しはするが生産性が低下する。そこで、
ひとつの方法として、レジストプロセスによってイオン
を注入したい領°域のみに開口部を有するようにパター
ンタニングされたフォトレジストをマスクにして基体の
全面にイオンを注入し、核形成面となるべき基体表面の
所望の領域のみにイオン注入を行い核形成面を形成する
方法が提案されている。しかしながら、この方法では高
いD3fllでイオンを注入した場合、フォトレジスト
が開口部近傍で変質する場合があり(その際にはレジス
ト剥離の困難が付きまとう。レジスト部が残されると、
そのレジスト部には核が形成されやすく、単結晶体の形
成の制御性が低くなり、多結晶化した結晶体が形成され
歩留まりの向上という点で改善を要するようになる。
さらに、上記のいずれの例においても、基体301の表
面の核形成密度が十分に小さ(な(非核形成面302と
なり得ない場合には、基体表面に例えばSiO□のよう
な核形成密度の小さい物質を堆積して非核形成面302
を形成しなければならない。この点は所要時間、コスト
し、歩留まりを考えると省略される必要性が生じてくる
また、基体としてガラス基体を用いた場合には、基体表
面を非核形成面に出来るがガラス基体の種類と結晶形成
処理条件によっては基体中に含まれるNa+イオンなど
のアルカリ金属イオンは、その拡散係数が大きいために
単結晶体5の内部に拡散によって大してしまう場合があ
り、その場合、アルカリ金属イオンの侵入量によっては
形成された単結晶体に形成した素子の特性は低いものと
なる。
本発明は、上記諸点に鑑み成されたものであって、上記
従来法の改善されるべき点を改善した結晶の形成方法を
提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するための本発明の結晶の形成方法は
、核形成密度の小さい材料からなる層、または、該核形
成密度の大きい材料からなる層のどちらか一方を部分的
に除去することにより、核形成密度の小さい材料からな
る非核形成面と核形成密度が大きく単一核のみより結晶
成長するに十分小さい面積を有する核形成面とが隣接し
て配された自由表面を有し、前記非核形成面を構成する
材料(S)と、前記核形成面を構成する材料(L)とが
構成成分が同一でその組成比が異なる基体を用意し、該
基体に結晶成長処理を施して、前記単一核より単結晶を
成長させることを特徴とする。
本発明に於ける好適な実施態様例に於いては、プラズマ
CVD法を用いて基体上に連続的に堆積した組成の異な
る二層の薄膜をフォトリソグラフィー工程によってパタ
ーニングすることで非核形成面と核形成面とを形成する
。通常の熱CVD法、LPCVD法、シリコンの熱酸化
膜形成法に較べてプラズマCVD法によれば、反応系に
導入する複数の原料ガスの流量比や分圧比を可変するこ
とにより容易に化学量論比からずれた組成の薄膜を形成
できる。
一方、薄膜の化学組成比を化学両輪比から変えてやると
その表面での核形成密度が組成の変化にともない太き(
変化する。したがって、本発明に於いては前記二層の薄
膜の組成を適当に選択し非核形成面と核形成面とすれば
、従来のSiO2とSi 3 N 4を用いた材料構成
に比べ大きな核形成密度の差が得られより一層の歩留ま
りの向上を計ることができる。さらに、従来考えられて
いるような集束イオンビームを用いた例に(らべても、
容易、かつ、時間のかからない工程によって、基体を形
成することができ、しかも、レジスト上にイオンを注入
しないので、イオン注入によって変質したレジスト部分
が残ることによる結晶体の多結晶化も生じない。また、
結晶形成処理条件とは独立に膜組成比を制御することに
より核形成面と非核形成面の両方の核形成密度を制御す
ることが可能なので、最適の結晶形成処理条件を選ぶこ
とができる。その結果、ひとつひとつの結晶体の結晶性
がよく、また結晶体の抜けのない単結晶体が連続してい
る結晶物品を容易で、しかも、短時間の工程によって、
歩留まり良(形成することができる。
尚、前記二層の薄膜の形成方法は、ただ反応系に導入す
る原料ガスの流量比或いは分圧比を変えるだけで化学量
論比からずれた任意の組成が得られる条件が選択出来れ
ばAPCVD、LPCVD、プラズマCVD、光CVD
、スパッタリング等の方法でも本発明はよい。
さらに、本発明によれば、例えばプラズマCVD法によ
り反応系に導入する複数の原料ガスの流量比や分圧比を
可変して基体上に非核形成面を与えるべき薄膜及び、核
形成面を与えるべき薄膜を連続的に堆積することにより
、工程数の増加を抑え、コストと歩留まりのより一層の
向上を計ることができる。
また、ガラス基板のある種のものになるとNa”イオン
等のアルカリ金属イオンが結晶体中に拡散し、その結晶
体に形成した素子の特性は低いものとなるが、本発明に
於いては膜組成の緻密な薄膜を用いて核形成面と非核形
成面を形成するものであるから、このような膜組成の緻
密な薄膜が不純物拡散にたいしてバリヤとなるので、基
体中の拡散成分の結晶への拡散を防止できる。
以下、図面を用いて本発明による結晶物品の形成方法を
説明する。
まず第1図(a)の如く基体101上に、表面が非核形
成面103aとなるような薄膜102をプラズマCVD
法により堆積する。薄膜102の構成成分及びその組成
比は、後に形成する核形成面を与える薄膜の核形成密度
との十分な差を得られるように、反応系に導入する原料
ガスの流量比や分圧比等により制御される。
次に第1図(b)の如く表面103の上に薄膜104を
形成する。薄膜104は薄膜102と同一化学成分の材
料により構成される。しかし、その組成比はその表面1
05が単結晶形成の起点となる核形成面となるような十
分に大きな核形成密度を与えるものでなければならない
。そのような材料としては例えばSiNx、 SiOx
、 Snow、 In0i (但し0<x<1)等があ
る。その形成方法は上記薄膜102の形成プロセスと連
続して、ただ反応系に導入する原料ガスの流量比或いは
分圧比を変えるだけで行うことが出来る。これら薄膜1
02及び104の形成方法は化学量論比からずれた任意
の組成が得られれば常圧CVD、減圧CVD、プラズマ
CVD法光CVD。
スパッタリング等の以下なる方法であってもよい。
さらに第1図(C)の如(薄膜104をバターニングし
て核が一つだけ発生し鎮咳が起点となって単結晶が成長
するように十分小さい領域106a、 106bを形成
し、その他の部分は薄膜102の表面すなわち、非核形
成面103aを露出させる。領域106a。
106bの形成方法は通常のフォトリソグラフィー工程
、すなわち、フォトレジストを所望のパターンに形成し
、液相或は気相によるエツチングにより得る方法の池水
発明の目的を達成する方法であればいずれの方法によっ
てもよい。薄膜104のエツチング法としては、エツチ
ング液による方法とRIE(リアクティブイオンエツチ
ング)を用いた気相エツチングが一般的である。本発明
の場合、薄膜102.104は、その化学成分が同じで
組成比が異なるだけであるので、エツチングレートに著
しい差がないので、エツチング終点の判断は極めて重要
である。その判断の例の1つとしてはウェハ上に薄膜1
04だけを同じ厚さだけ堆積した試料を同時にエツチン
グし、この試料において薄膜104が除去され、ウェハ
表面が現われることにより確認する。一方、RIE法で
は、あらかじめ膜厚のわかった薄膜104の エツチン
グ実験によりエツチング時間を設定することにより、エ
ツチング終点を設定する。この領域106a、  10
6bの表面が核形成面107a、107bとなる。
本発明に於いては上記第1図(C)に示す基体の構成の
逆の構成もまた採用され得る。つまり、薄膜102を基
体101の表面に形成した薄膜104の上に形成しても
よい。その場合には、第2図に示すような構成となる。
即ち基体201上に薄膜202(薄膜104に相当)及
び薄膜102に相当する薄膜をこの順に堆積した後、薄
膜102に相当する薄膜の所望の位置に所望の大きさの
開口部206を設け、薄膜202の表面の一部を露出さ
せる。開口部206の形成方法は前記の構成の場合と同
様に通常のフォトリソグラフィー工程によっても良いし
、他の如何なる方法でもよい。この開口部206底部に
露出した表面が核形成面205、薄膜203a、 20
3b、 203cの表面が非核形成面204となる。
第1図(C)に戻って説明を続ければ、次いで前記の如
(゛加工された基体 101に結晶形成処理を施す。そ
の方法は上記核形成面107a、 107b及び非核形
成面103aに対して核形成に選択性があることが可能
であり、かつ選択エピタキシャル成長が可能であれば、
如何なるものであってもよい。結晶形成処理を施すと第
1図(d)の如(核形成面107a。
107bにのみ堆積物の結晶核10a、108bが発生
する(選択核形成)。ここで核形成面107a、 10
7bの面積がその核形成密度に対して適正であれば、結
晶核108a、 108bは1つの核形成面に於いてた
だひとつだけ選択される。そこでこの単一の結晶核10
8a、108bを引き続き成長させると、させると、そ
れは核形成面107a、 107bを越えて非核形成面
103aを覆うように成長して単結晶体109a、 1
09bとなる(第1図(e)))。そして単結晶体10
9a。
109bの更なる成長により、やがてそれは隣接する核
形成面に発生した単一核を起源とする単結晶体110a
、110b同志が接触し粒界111をなすに至る(第1
図(f))。
さらに、従来の構成ではある種の基板を採用するとその
基板に含まれる成分が形成される単結晶体中に拡散して
仕舞う場合があり、その場合には単結晶体に成した素子
の特性は低いものとなってしまう。その様な場合でも本
発明によれば形成される薄膜の膜組成が緻密で拡散成分
にたいしてバリヤとなり、結晶を成長させる工程、或は
、引き続く加熱工程等において、基体中の不純物が結晶
中に拡散することを防ぐことができる。
以下、本発明に基づきSi単結晶体を形成した実施例を
記す。
〔実施例1〕 薄2膜102,104の材料として5iXN、 (但し
、0<x、  y<1)を用いた。まずSiウェハ基板
101にプラズマCVD法により膜厚部1500人の窒
化シリコン膜102を形成した。このときの成膜条件は
次の通りであった。
使用ガス(流1比) : S i H4/ N H3/
 H2=t、s/lz/la、s (sccm)基板温
度、圧力 :300℃、0,15TorrRF電力(周
波数): 3.5W (13,56MHz)堆積時間 
   :40分 別に同条件で作成した試料Aの窒化シリコン膜のS i
 / N組成比をX線光電子分光法により測定したとこ
ろ、Si/N組成比は0.75であった。
次に、同一チャンパー内に試料を保持したまま、ガスの
流量比だけを次に示すように変えて、その他の条件は変
えないでさらに窒化シリコン膜104を膜厚約300人
に堆積した。
使用ガス(流量比): SiH4/NH3/H2=2.
0/ 3.0/ 18.0 (sccm)堆積時間  
  =9分 別に同条件で作成した試料Bの窒化シリコン膜について
も上記と同様にSi/N組成比をX線光電子分光法によ
り測定したところ、Si/N組成比は1.13であった
。これら試料A、Bの窒化シリコン膜を102,104
の表面におけるSi結晶核の核形成密度を測定したとこ
ろ、後述する結晶形成処理方法では窒化シリコン膜10
2の表面で約10’/cIT?、これは同時に測定した
LPCVD法で堆積したSi3N4表面での値約10’
/crrrと同程度であった。
また、窒化シリコン膜104の表面での、核形成密度は
約10’/crrrであった。したがって本実施例にお
いて形成した核形成面と非核形成面の核形成密度の差は
10’倍となり、Si3N4とSiO2の材料構成から
なる従来例(103倍)より2桁優れていると言える。
次に、通常のレジストプロセスにより、窒化シリコン膜
104を一辺20μmの正方形で、これが間隔50μm
の格子点上に配し、その他の領域には窒化シリコン膜1
02の表面を露出させるようにパターニング処理した。
これをRIE法によりエツチング処理を施し窒化シリコ
ン膜104の不要な部分を除去した。このとき、窒化シ
リコン膜102. 104は、その組成比は異なるがエ
ツチング速度に大きな差がないため、100人はど窒化
シリコン膜102もエツチングされるように時間を設定
してエツチングした。このとき窒化シリコン膜102の
露出した領域をエリプソメータで測定したところ膜厚は
1390人であった。このことから、窒化シリコン膜1
04の不要部は全て除去されていることを確認した。
上記のように加工した基体に熱CVD法でSiの単結晶
形成を行った。結晶形成処理条件は下記の通りである。
使用ガス(流量比): SiH2C12/HC1/H2
=0,53/ 2.3/ 100,0 (1/ m1n
)基体温度、圧力 =950℃、150Torr堆積時
間    =60分 その結果、格子点状に配した殆ど全ての核形成面を中心
にして、粒径40μmはどのSi単結晶体が成長してい
た。そして非核形成面上にはSi結晶核は殆ど認められ
なかった。それぞれのSi単結晶体は何れも美しいファ
セットを有しており、選択された単一核から成長したも
のであることが確認された。ファセットを有する結晶体
の割合は95%以上であった。またSi単結晶体の成長
しなかった核形成面の比率は0.1%未満であり、従来
例より−桁以上の改善が計れた。
〔実施例2〕 以下に、核窒化シリコン膜の形成順が実施例1と逆の構
成の基体を用いて、本発明に基づいて、Si単結晶体を
形成した実施例を示す。
2種の薄膜の材料として5ixNy(但し、0<X。
y<1)を用いた。まずSiウェハ基板202にプラズ
マCVD法により膜厚約500人の窒化シリコン膜20
2を形成した。このときの成膜条件は次の通りである。
使用ガス(流量比) : S i Ha / N H3
/ H2=2.O/3.0/ 18.0 (sccm)
基板温度、圧力 =300°C,0,15TorrRF
電力(周波数)  : 3.5W (13,56MHz
)堆積時間    ;15分 別に同条件で作成した試料Cの窒化シリコン膜のS i
 / N組成比をX線光電子分光法により測定したとこ
ろ、Si/N組成比は1.13であった。
次に、同一チャンバー内に試料を保持したまま、ガスの
流量比だけを次に示すように変えて、その他の条件は変
えないでさらに窒化シリコン膜を膜厚約900人に堆積
した。
使用ガス(流量比)+ 5jH4/NH3/H2= 1
.5/ 12.0/ 13.5 (sccm)堆積時間
    ;24分 別に同条件で作成した試料りの窒化シリコン膜について
同様にS i / N組成比をX線光電子分光法により
測定したところ、Si/’N組成比は0.75であった
。上記の様にして作成した2種の窒化シリコン膜の表面
におけるSi結晶核の核形成密度を測定したところ、後
述する結晶形成処理方法では試料Cの窒化シリコン膜の
表面で約10’/c%であり、これは同時に測定したL
PCVD法で堆積したSi 3 N 4表面での値約1
0’/crrrと同程度であった。また、試料りの窒化
シリコン膜の表面でも同時に測定したら、核形成密度は
約10’/c+rrであった。したかって本実施例にお
いて形成した核形成面と非核形成面の差は10’倍とな
り、Si 3 N 4とSiO□の材料構成からなる従
来例(103倍)より2桁優れていると言える。
次に、通常のレジストプロセスにより、窒化膜4を一辺
2μmの正方形で、これが間隔50μmの格子点上に露
出するように上部の窒化シリコン膜の表面に開口部を設
けるようにパターニング処理した。これをRIE法によ
りエツチング処理を施し上部の窒化シリコン膜の所定の
位置に開口部205を設は窒化シリコン膜202の表面
を露出させた。このとき2種の窒化シリコン膜は、その
組成比は異なるがエツチング速度に大きな差がないため
、100人はど窒化シリコン膜202もエチツングされ
るように時間を設定してエツチングした。このとき窒化
シリコン膜202の露出した領域をエリプソメータで測
定したところ膜厚は395人であった。その結果より、
開口部205の底部には窒化シリコン膜202の表面が
現われていることが確認された。
この様に加工した基体に、実施例1と同様な結晶成長処
理を施したところ、実施例1と同程度の結晶性をもった
Si単結晶体群を得ることが出来た。
〔発明の効果〕
本発明によれば、不要な核形成を避け、単結晶体の抜け
が無く、かつそれぞれの単結晶体が良質な結晶性を有す
る結晶物品を、歩留まり良く形成することが出来る。
また本発明によれば、工程数をふすことなく容易に結晶
の形成を行うことが出来る。また本発明の好ましい実施
態様例によれば、プラズマCVD法を用いて核形成面、
非核形成面を得、次に、結晶形成処理を施すという工程
によって、レジストをマスクにしたイオン注入を用いる
場合のようなレジスト剥離の困難や、集束イオンビーム
を用いる場合のような生産性の低さを回避することが出
来る。
さらに、本発明によれば、核形成面及び非核形成面の夫
々を与える薄膜の膜組成が緻密である為に基体からの不
要な拡散成分にたいしてバリヤとなり、基体中の拡散成
分が単結晶体中に拡散をするのを防ぐことができる。
4、図の簡単な説明 第1図(a)〜(f)は本発明による結晶の形成の工程
を説明する模式的工程図、 第2図は本発明に用いる基体の構成の一例を示す模式的
説明図、 第3図は従来技術による結晶の形成方法を説明する模式
的工程図である。
101・・・・・・・・・・・・・・・・・・基体10
2・・・・・・・・非核形成面を与える薄膜103・・
・・・・・・・・非核形成面となる面103a・・・・
・・・・・・・・・非核形成面104・・・・・・・・
・核形成面を与える薄膜105・・・・・・・・・・核
形成面となる表面106a、  106b・・・核形成
面を構成する領域107a、  107b・・・・・・
・・・・核形成面108a、  108b・・・・・・
・・・・・結晶核109a、  109b・・・・・・
・・・・・単結晶体110a、  110b・・・・・
・・・・・・単結晶体111・・・・・・・・・・・・
・・・・・・粒界′\ 夏 へ 〕 カ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)核形成密度の小さい材料からなる層、または、該
    核形成密度の大きい材料からなる層のどちらか一方を部
    分的に除去することにより、核形成密度の小さい材料か
    らなる非核形成面と核形成密度が大きく単一核のみより
    結晶成長するに十分小さい面積を有する核形成面とが隣
    接して配された自由表面を有し、前記非核形成面を構成
    する材料(S)と、前記核形成面を構成する材料(L)
    とが構成成分が同一でその組成比が異なる基体を用意し
    、該基体に結晶成長処理を施して、前記単一核より単結
    晶を成長させることを特徴とする結晶の形成方法。
  2. (2)上記非核形成面と核形成面は、材料(S)からな
    る層の上に材料(L)からなる層を連続して配し、材料
    (L)からなる層を部分的に除去し、材料(S)からな
    る層の表面を部分的に露出させることで形成する特許請
    求の範囲第1項記載の結晶の形成方法。
  3. (3)上記非核形成面と核形成面は、材料(L)からな
    る層の上に材料(S)からなる層を連続して配し、材料
    (S)からなる層を部分的に除去し、材料(L)からな
    る層の表面を部分的に露出させることで形成する特許請
    求の範囲第1項記載の結晶の形成方法。
  4. (4)上記材料(S)からなる層と材料(L)からなる
    層は、同一の反応槽中で該反応槽内を大気に開放するこ
    となく形成される特許請求の範囲第2項乃至第3項記載
    の結晶の形成方法。
  5. (5)上記材料(S)からなる層と材料(L)からなる
    層は、同一の層堆積方法により形成する特許請求の範囲
    第4項記載の結晶の形成方法。
  6. (6)上記層堆積方法は、プラズマCVD法である特許
    請求の範囲第5項記載の結晶の形成方法。
  7. (7)上記材料(S)及び材料(L)はSi_xN_y
    (0<x、y<1である)特許請求の範囲第1項記載の
    結晶の形成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5192698A (en) * 1992-03-17 1993-03-09 The United State Of America As Represented By The Secretary Of The Air Force Making staggered complementary heterostructure FET

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