JPH06140327A - 多結晶シリコン薄膜およびその形成法 - Google Patents

多結晶シリコン薄膜およびその形成法

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JPH06140327A
JPH06140327A JP4312800A JP31280092A JPH06140327A JP H06140327 A JPH06140327 A JP H06140327A JP 4312800 A JP4312800 A JP 4312800A JP 31280092 A JP31280092 A JP 31280092A JP H06140327 A JPH06140327 A JP H06140327A
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polycrystalline silicon
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sic
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 形成できる基板の種類に特に制限はなく、し
かも安価な基板上に形成できる大粒径の多結晶シリコン
薄膜およびその形成法を提供する。 【構成】 本発明の多結晶シリコン薄膜3は微結晶シリ
コンの核2が形成されてなる基板1上に形成されてなる
ものであり、本発明の多結晶シリコン薄膜3の形成法
は、基板1上に微結晶シリコンの核2を生成させたの
ち、多結晶シリコン薄膜3を形成するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は薄膜太陽電池に応用可能
な大粒径の多結晶シリコン薄膜およびその形成法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】薄膜トランジスタや薄膜太陽電池の製造
プロセスの簡素化および製造コストの低減のために多結
晶シリコン薄膜が用いられている。この多結晶シリコン
は、単結晶シリコンの多くの結晶粒子がいろいろの方位
をもった集合体であり、粒子間に結晶粒界が存在する。
この結晶粒界において、半導体物性の重要なパラメータ
である移動度は、単結晶のそれに比べると小さくなる。
この移動度の低下は、結晶粒径を大きくすることで改善
できることが知られている。
【0003】従来、この大粒径の多結晶シリコン薄膜
は、(1)その一部が酸化膜で覆われたシリコン基板を
用いて、エピタキシャル成長により形成されたり、
(2)耐熱性に優れしかも高純度のガラス基板を用いて
CVD法により形成されたり、(3)(2)と同様のガ
ラス基板を用いて、例えばエキシマレーザによるアニー
リング法により形成されたりしてきている。
【0004】しかしながら、(1)による形成法におい
ては、使用できる基板が限定されるという問題があり、
(2)および(3)による形成法においては、使用する
基板が高価であるという問題がある。また、いずれの形
成法においても、900℃程度の高温での処理が必要で
あるという問題もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる従来技
術の問題点に鑑みなされたものであって、形成できる基
板の種類に特に制限がなく、しかも安価な基板上に形成
できる大粒径の多結晶シリコン薄膜およびその形成法を
提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の多結晶シリコン
薄膜は、微結晶シリコンの核が形成されてなる基板上に
成膜されてなることを特徴としている。
【0007】本発明の多結晶シリコン薄膜においては、
前記微結晶シリコンの核が、基板上に成膜されたa−S
iC:Hまたはa−SiN:Hの薄膜から生成されてな
るのが好ましく、またその膜厚が500Å以下であるの
が好ましい。そして、前記a−SiC:Hの薄膜のC量
が、10≦C≦70(atomic%)であり、また前
記a−SiN:Hの薄膜のN量が、10≦N≦70(a
tomic%)であるのが好ましい。
【0008】また、本発明の多結晶シリコン薄膜におい
ては、前記微結晶シリコンの核の前記a−SiC:Hま
たはa−SiN:Hの薄膜からの生成が、該薄膜をエッ
チングすることによりなされるのが好ましい。そして、
そのエッチングがドライエッチングであり、しかも水素
プラズマまたはフッ素を含む水素プラズマによりなされ
るのがさらに好ましい。
【0009】本発明の多結晶シリコン薄膜の形成法は、
基板上に微結晶シリコンの核を生成した後、該基板上に
多結晶シリコン薄膜を形成することを特徴としている。
【0010】本発明の多結晶シリコン薄膜の形成法にお
いては、前記微結晶シリコンの核の生成が、基板上にa
−SiC:Hまたはa−SiN:Hの薄膜を成膜した
後、該薄膜から微結晶シリコン以外のものを除去するこ
とによりなされるのが好ましく、またその膜厚が500
Å以下であるのが好ましい。そして、前記a−SiC:
Hの薄膜のC量が10≦C≦70(atomic%)で
あり、また前記a−SiN:Hの薄膜のN量が10≦N
≦70(atomic%)であるのが好ましい。
【0011】また、本発明の多結晶シリコン薄膜の形成
法においては、前記基板上に形成されたa−SiC:H
またはa−SiN:Hの薄膜からの微結晶シリコン以外
のものの除去が、エッチングによりなされるのが好まし
い。そして、そのエッチングがドライエッチングであ
り、しかも、水素プラズマまたはフッ素を含む水素プラ
ズマによりなされるのがさらに好ましい。
【0012】
【作用】本発明の多結晶シリコン薄膜は、前記の如く構
成されているので、大粒径の微粒子を含有しているにも
かかわらず、形成される基板に特に限定はなく、しかも
低温で形成することができる。また、基板上の微結晶シ
リコンの粒径および密度を調整することにより、多結晶
シリコン薄膜中に含有されている微粒子の粒径および密
度をコントロールすることができる。
【0013】一方、本発明の多結晶シリコン薄膜の形成
法によれば、安価な基板上に大粒径の微粒子を含有して
いる多結晶シリコン薄膜を低温で形成できる。また、基
板上の微結晶シリコンの粒径および密度を調整すること
により、多結晶シリコン薄膜中に含有されている微粒子
の粒径および密度をコントロールしながら、多結晶シリ
コン薄膜を形成することができる。
【0014】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本発明を実
施例に基づいて説明するが、本発明はかかる実施例にの
み限定されるものではない。
【0015】図1は本発明の多結晶シリコン薄膜が形成
される基板の概略図、図2は図1に示す基板上に形成さ
れてなる本発明の一実施例の概略図、図3〜図5は本発
明の多結晶シリコン薄膜の形成法の説明図である。図に
おいて、1は基板、2は微結晶シリコンの核、3は大粒
径の粒子を含有する多結晶シリコン薄膜、4はa−Si
C:Hまたはa−SiN:Hの薄膜、5は残存a−Si
C:Hまたはa−SiN:Hの薄膜、6はa−Si:H
の薄膜を示す。
【0016】図2に概略が示されている本発明の多結晶
シリコン薄膜は、図1示にされているような、微結晶シ
リコンの核が生成されている基板1上に形成されてなる
ものである。
【0017】基板1としては、例えばガラス基板、金属
基板、セラミック基板などが用いられる。これらは、い
ずれも安価であるため、本発明の多結晶シリコン薄膜の
製造コストの低減に大きく寄与する。
【0018】基板1上に形成されている微結晶シリコン
の核2は、基板1上に微結晶シリコンを含有するa−S
iC:Hおよび/またはa−SiN:Hの薄膜を成膜
(図3参照)して、微結晶シリコン以外のものを除去す
ることにより形成される(図4参照)。
【0019】形成されるa−SiC:Hおよび/または
a−SiN:Hの薄膜の膜厚は、得ようとする微結晶シ
リコンのサイズによって適宜選定されるが、一般的には
500Å以下とされるが、250Å以下とされるのが好
ましい。
【0020】また、a−SiC:Hおよび/またはa−
SiN:Hの薄膜中の微結晶シリコンの密度は、これら
膜中のC量および/またはN量を変化させることにより
コントロールすることが可能である。C量および/また
はN量の増加を伴い、核発生密度は減少する。これはa
−SiC:Hおよび/またはa−SiN:Hの薄膜中に
存在するシリコン原子の減少に対応する。
【0021】好ましいC,N量は10≦C≦70,10
≦N≦70(いずれもatomic%)で、C量,N量
が70%を超えるとa−SiC:Hおよび/またはa−
SiN:Hの薄膜中のシリコン原子の減少から微結晶シ
リコンが形成されなくなる。またC量,N量が10%以
下では、微結晶シリコンの発生密度がコントロールでき
なくなる。
【0022】微結晶シリコンを含むa−SiC:H,a
−SiN:Hの薄膜の形成法の主なものは下記の3つで
ある。 (1)プラズマCVD法にてa−SiC:H,a−Si
N:Hの原料であるSiH4 +CH4 ,SiH4 +NH
3 の所要量をそれぞれH2 にて20倍以上に希釈し、基
板温度を100℃〜400℃として形成する方法。この
際用いるRFパワー密度は0.1W/cm2 以上が好ま
しい。そして、p型の膜形成に用いるときはB2 6
添加し、n型の膜形成に用いるときはPH3を添加す
る。
【0023】(2)プラズマCVD法によるa−Si
C:H,a−SiN:Hの堆積(5Å〜40Å)と水素
原子処理(水素原子フラックス1×1016atom/c
2・sec以上)の繰返しにより形成する方法。
【0024】(3)プラズマCVD法によりa−Si
C:H,a−SiN:Hの薄膜を成膜し、 ついでエ
キシマーレーザアニール法により微結晶シリコンを含む
a−SiC: H,a−SiN:H膜を形成する方
法。この際の最適なエキシマーレーザの エネルギー
は、50mJ/cm2 〜150mJ/cm2 である。
【0025】なお、前記各形成法における具体的な条件
は、微結晶シリコンの核発生密度に応じて適宜選定され
る。その一部については実施例において説明されてい
る。
【0026】次に、このようにして得られた微結晶シリ
コンを含むa−SiC:H,a−SiN:Hの薄膜から
微結晶シリコン以外の不要物を除去して、基板上1に微
結晶シリコンの核を生成させる。ただし、不要物の除去
は完全に行う必要はなく、微結晶シリコンの核の一部が
基板表面に露出する程度に除去され、a−SiC:H,
a−SiN:Hが薄膜状あるいは島状に残っていても、
その電気抵抗が無視し得る程度に小さければよい(図4
参照)。なお、図4において、符号5は残存a−Si
C:Hまたはa−SiN:Hの薄膜を示す。
【0027】このa−SiC:H,a−SiN:Hの薄
膜の膜中の不要物の除去はエッチングにより行う。用い
るエッチングとしては、ドライエッチングおよびウエッ
トエッチングのいずれでもよい。
【0028】ドライエッチングとしては、例えばプラズ
マにより発生した水素原子を用いるものが挙げられる。
このドライエッチングは、結晶シリコンとアモルファス
シリコンとにおけるエッチング速度の違いを利用して、
アモルファスシリコンを選択的に除去するものである。
ちなみに、アモルファスシリコンのエッチング速度は、
結晶シリコンのそれの10倍以上である。
【0029】また、ウェットエッチングは、例えば5%
程度のNaOH水溶液にディップすることにより、ドラ
イエッチングと同様にエッチング速度の違いを利用し
て、アモルファスシリコンのみを選択的に除去するもの
である。
【0030】ただし、ウエットエッチングを採用した場
合には、エッチング後水洗を念いりに行い次のプロセス
に移る必要がある。
【0031】この様にして、微結晶シリコンの核が生成
された基板1上に、プラズマCVD法やスパッタリング
法等によりa−Si:Hの薄膜6を成膜する(図6参
照)。
【0032】しかる後500℃〜650℃にて熱アニー
ルし多結晶シリコン薄膜3を得る(図2参照)。
【0033】以下。より具体的な実施例に基づいて本発
明をさらに詳細に説明する。
【0034】実施例1 石英ガラス基板上に多結晶シリコン薄膜を下記手順によ
り形成した。
【0035】第1段階として、微結晶シリコンの核を発
生させた。この核の発生は、石英ガラス基板上に、プラ
ズマCVD法にて微結晶シリコンを含むa−SiC:H
の薄膜を成膜することにより行った。このときの成膜条
件は、基板温度は150℃とし、H2 流量は400SC
CM、SiH4 流量は4SCCM、PH3 (1000p
pmに希釈したもの)流量は2SCCM、CH4 流量は
10SCCM、RFパワー密度は0.2W/cm2 とし
た。得られたa−SiC:Hの薄膜の膜中のC量は30
atomic%であり、また膜厚は100Åであった。
【0036】第2段階として、得られたa−SiC:H
の薄膜をエッチングした。ここでは、ECR水素プラズ
マ法によるドライエッチングを用いた。このときの水素
プラズマ発生条件は、H2 流量を200SCCM、EC
Rパワーを400W、圧力を20mTorrとして、5
分間処理した。このとき得られた水素フラックスは、5
×1016atom/cm2 ・sec以上であった。
【0037】なお、この際ECRソースにはメシュを取
り付け、a−SiC:Hの薄膜が形成された基板にはイ
オンが到達しないようにした。
【0038】第3段階として、a−SiC:Hの薄膜が
形成された基板上にa−Si:Hを堆積させ、膜厚1μ
mの膜を形成した。この形成は、基板温度を400℃と
して、SiH4 流量を40SCCM、PH3 (1000
ppmに希釈したもの)流量を5SCCM、RFパワー
密度を0.1W/cm2 の条件の下で行った。
【0039】第4段階として、得られた膜の熱アニール
を行った。この熱アニールは、得られたa−Si:Hの
薄膜が成膜された基板を、雰囲気温度が580℃の真空
中で20時間放置することにより行った。
【0040】得られた多結晶シリコン薄膜の粒径および
ホール移動度を調査し、結果を表1に示した。
【0041】実施例2 実施例1と同様にして石英ガラス基板上に、多結晶シリ
コン薄膜を成膜した。すなわち、第1段階において、微
結晶シリコンの核を発生させるために、石英ガラス基板
上に微結晶シリコンを含むa−SiC:Hの薄膜を成膜
し、第2段階において、このa−SiC:H膜をエッチ
ングし、第3段階において、a−Si:Hを堆積させ、
第4段階において、熱アニールを行うことにより、多結
晶シリコン薄膜を得た。ただし、実施例1と異なり、第
1段階における微結晶シリコンを含むa−SiC:H膜
の成膜は、RFプラズマによるa−SiC:Hの堆積と
水素プラズマ処理の繰り返しにより行った。より具体的
には、SiH4 流量を10SCCM、H2 流量を200
SCCM、B2 6 流量を1SCCM、CH4 流量を3
0SCCM、RFパワー密度を0.01W/cm2 にて
a−SiC:Hの堆積を30秒間行う堆積工程と、その
次のH2 流量を200SCCM、ECRパワーを450
W、圧力を20mTorrにてECRプラズマを発生さ
せ、その発生させたECRプラズマを30秒間照射する
水素プラズマ処理工程とを1サイクルとする成膜工程を
10回繰り返すことにより、膜厚100Åのa−Si
C:Hの薄膜を形成した。得られたa−SiC:H膜中
のC量は30atomic%であった。
【0042】また、水素プラズマ処理中の水素原子フラ
ックスは5×1016atom/cm2 ・sec以上であ
った。
【0043】得られた多結晶シリコン膜の粒径およびホ
ール移動度を調査し、結果を表1に併せて示した。
【0044】実施例3 実施例1と同様にして石英ガラス基板上に、多結晶シリ
コン薄膜を成膜した。すなわち、第1段階において、微
結晶シリコンの核を発生させるために、石英ガラス基板
上に微結晶シリコンを含むa−SiC:H膜を成膜し、
第2段階において、このa−SiC:H膜をエッチング
し、第3段階において、a−Si:Hを堆積させ、第4
段階において、熱アニールを行うことにより、多結晶シ
リコン薄膜を得た。ただし、実施例1と異なり、第1段
階における微結晶シリコンを含むa−SiC:Hの薄膜
の成膜は、プラズマCVD法とエキシマレーザとを組み
合わせることにより行った。より具体的には、SiH4
流量を10SCCM、H2流量を200SCCM、CH
4 流量を30SCCM、B2 6 流量を5SCCM、R
Fパワー密度を0.01W/cm2 として、プラズマC
VD法によりa−SiC:Hを200Å堆積させ、つい
でこの膜をエキシマーレーザ(KrF)により、80m
J/cm2 のエネルギー密度にてアニールすることによ
り微結晶シリコンを含むa−SiC:H膜の成膜を行っ
た。
【0045】得られた多結晶シリコン膜の粒径およびホ
ール移動度を調査し、その結果を表1に併せて示した。
【0046】比較例 微結晶シリコンを含むa−SiC:Hの薄膜を形成させ
ることなく、石英ガラス基板上に、a−Si:Hの薄膜
の形成および熱アニールを行うことにより多結晶シリコ
ン薄膜を形成した。
【0047】得られた多結晶シリコン膜の粒径およびホ
ール移動度を調査し、その結果を表1に併せて示した。
【0048】
【表1】
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の多結晶シ
リコン薄膜は、安価な基板上に低温で形成されているに
もかかわらず、粒径が大きく、しかもホール移動度も大
きい。したがって、太陽電池に好適に用いることができ
る。また、安価な基板に低温で形成できるので、製造コ
ストが安い。
【0050】一方、本発明の形成法によれば、安価な基
板上に粒径が大きく、しかもホール移動度も大きくて、
太陽電池に好適に用いることができる多結晶シリコン薄
膜を安価に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多結晶シリコン薄膜が形成される基板
の概略図である。
【図2】図1に示す基板上に形成されてなる本発明の一
実施例の概略図である。
【図3】本発明の多結晶シリコン薄膜の形成法の説明図
であって、a−SiC:Hまたはa−SiN:Hの薄膜
が形成された状態を示すものである。
【図4】本発明の多結晶シリコン薄膜の形成法の説明図
であって、微結晶シリコンの核が生成された状態を示す
ものである。
【図5】本発明の多結晶シリコン薄膜の形成法の説明図
であって、a−Si:Hの薄膜が形成された状態を示す
ものである。
【符号の説明】
1 基板 2 微結晶シリコンの核 3 大粒径の粒子を含有する多結晶シリコン薄膜 4 a−SiC:Hまたはa−SiN:Hの薄膜 5 残存a−SiC:Hまたはa−SiN:Hの薄膜 6 a−Si:Hの薄膜

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微結晶シリコンの核が形成されてなる基
    板上に成膜されてなることを特徴とする多結晶シリコン
    薄膜。
  2. 【請求項2】 前記微結晶シリコンの核が、基板上に成
    膜されたa−SiC:Hまたはa−SiN:Hの薄膜か
    ら生成されてなることを特徴とする請求項1記載の多結
    晶シリコン薄膜。
  3. 【請求項3】 前記a−SiC:Hまたはa−SiN:
    Hの薄膜の膜厚が500Å以下であることを特徴とする
    請求項2記載の多結晶シリコン薄膜。
  4. 【請求項4】 前記a−SiC:Hの薄膜のC量が、1
    0≦C≦70(atomic%)であることを特徴とす
    る請求項2または3記載の多結晶シリコン薄膜。
  5. 【請求項5】 前記a−SiN:Hの薄膜のN量が、1
    0≦N≦70(atomic%)であることを特徴とす
    る請求項2または3記載の多結晶シリコン薄膜。
  6. 【請求項6】 前記微結晶シリコンの核の前記a−Si
    C:Hまたはa−SiN:Hの薄膜からの生成が、該薄
    膜をエッチングすることによりなされることを特徴とす
    る請求項2、3、4または5記載の多結晶シリコン薄
    膜。
  7. 【請求項7】 前記エッチングがドライエッチングであ
    ることを特徴とする請求項6記載の多結晶シリコン薄
    膜。
  8. 【請求項8】 前記ドライエッチングが、水素プラズマ
    またはフッ素を含む水素プラズマによりなされることを
    特徴とする請求項7記載の多結晶シリコン薄膜。
  9. 【請求項9】 前記エッチングがウエットエッチングで
    あることを特徴とする請求項6記載の多結晶シリコン薄
    膜。
  10. 【請求項10】 基板上に微結晶シリコンの核を生成し
    た後、該基板上に多結晶シリコン薄膜を形成することを
    特徴とする多結晶シリコン薄膜の形成法。
  11. 【請求項11】 前記微結晶シリコンの核の生成が、基
    板上にa−SiC:Hまたはa−SiN:Hの薄膜を成
    膜した後、該薄膜から微結晶シリコン以外のものを除去
    することによりなされることを特徴とする請求項10記
    載の多結晶シリコン薄膜の形成法。
  12. 【請求項12】 前記a−SiC:Hまたはa−Si
    N:Hの薄膜の膜厚が500Å以下であることを特徴と
    する請求項11記載の多結晶シリコン薄膜の形成法。
  13. 【請求項13】 前記a−SiC:Hの薄膜のC量が、
    10≦C≦70(atomic%)であることを特徴と
    する請求項11または12記載の多結晶シリコン薄膜の
    形成法。
  14. 【請求項14】 前記a−SiN:Hの薄膜のN量が、
    10≦N≦70(atomic%)であることを特徴と
    する請求項11または12記載の多結晶シリコン薄膜の
    形成法。
  15. 【請求項15】 前記基板上に形成されたa−SiC:
    Hまたはa−SiN:Hの薄膜からの微結晶シリコン以
    外のものの除去が、エッチングによりなされることを特
    徴とする請求項11、12、13または14記載の多結
    晶シリコン薄膜の形成法。
  16. 【請求項16】 前記エッチングがドライエッチングで
    あることを特徴とする請求項15記載の多結晶シリコン
    薄膜の形成法。
  17. 【請求項17】 前記ドライエッチングが、水素プラズ
    マまたはフッ素を含む水素プラズマによりなされること
    を特徴とする請求項16記載の多結晶シリコン薄膜の形
    成法。
  18. 【請求項18】 前記エッチングがウエットエッチング
    であることを特徴とする請求項15記載の多結晶シリコ
    ン薄膜の形成法。
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