JP4214989B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
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Description
あって、低圧化学気相堆積法で堆積温度が430℃未満且つ堆積速度が0.5nm/mi
n以上の状態で、高次シランを含む原料気体を用いて非晶質半導体膜を堆積する工程と、
前記非晶質半導体膜を固相にて結晶化させ多結晶性半導体膜を形成する工程と、前記多結
晶性半導体膜の膜厚方向表面側部分を溶融させた後に冷却固化させて、溶融されていない
多結晶半導体膜の膜厚方向基板側の膜部分を結晶源として溶融半導体膜の再結晶化を行う
工程と、を有することを特徴とする。
また、本発明の前記結晶性半導体膜の一部は光照射で溶融されてもよい。たとえば、前記光照射はレーザー光照射である。この前記レーザー光はエキシマレーザー光であってもよい。
をその主構成元素(硅素原子構成比が80%程度以上)として居る。基板としては単結晶
硅素等の半導体基板、或いは無アルカリガラスやセラミック等の絶縁性基板が用いられる
のが通常だが、基板の耐熱性が630℃程度以上有れば其の種類に囚われない。此等の基
板の表面には半導体膜に対する下地保護膜として、酸化硅素膜が100nm程度から10
μm程度堆積されて居るのが好ましい。下地保護膜としての酸化硅素膜は単に半導体膜と
基板との電気的絶縁性を取ったり、或いは基板が含有する不純物の半導体膜への拡散混入
を防ぐのみならず、下地酸化膜と結晶性半導体膜との界面を良質な物として居る。
通常、下地保護膜はプラズマ化学気相堆積法(PECVD法)や低圧化学気相堆積法(LPCVD法)、スパッター法と云った気相堆積法で形成される。此等の内でも、特に本願発明に適した下地保護膜を作成するには、PECVD法の中でも電子サイクロトロン共鳴PECVD法(ECR−PECVD法)やヘリコンPECVD法、リモートPECVD法を利用する事で有る。
(1−1)アセトン等のケトン洗浄(有機物除去)
(0℃程度から30℃程度で1分程度から10分程度)
(1−2)エタノール等のアルコール洗浄(有機物除去)
(0℃程度から30℃程度で1分程度から10分程度)
(1−3)純水洗浄(ケトン、アルコール除去)
(0℃程度から30℃程度で1分程度から10分程度)
(2)アルカリ洗浄工程
(2−1)アンモニア過水洗浄(金属除去)
(50℃程度から100℃程度で1分程度から10分程度)
(2−2)純水洗浄(アンモニア除去)
(0℃程度から50℃程度で1分程度から10分程度)
(3)酸洗浄工程
(3−1)硫酸過水洗浄(金属除去)
(50℃程度から100℃程度で1分程度から10分程度)
(3−2)純水洗浄(硫酸除去)
(0℃程度から50℃程度で1分程度から10分程度)
(3−3)塩酸過水洗浄(金属除去)
(50℃程度から100℃程度で1分程度から10分程度)
(3−4)純水洗浄(塩酸除去)
(0℃程度から50℃程度で1分程度から10分程度)
(4)酸化硅素膜表層部除去工程
(4−1)弗酸水溶液洗浄(酸化膜表面除去及び酸化膜表面の水素終端化)
(0℃程度から30℃程度で1分程度から10分程度)
(4−2)純水洗浄(弗酸除去)
(0℃程度から30℃程度で1分程度から10分程度)
固相結晶化は酸素10ppm程度から100%程度迄含有した酸化性雰囲気下で進められるのが好ましい。こうする事に依り固相成長時に半導体膜表面に薄い酸化膜が形成される事に成る。酸化膜の形成は半導体原子との格子不整合をもたらし、結晶成長時に半導体膜に対して強い応力を及ぼす事と成る。
まず基板101上に下地保護膜102と成る酸化硅素膜を堆積する。基板が高濃度に不純物がドープされた単結晶硅素基板等の導伝性物質の場合や、セラミックス基板等で半導体膜に取って望ましからざる不純物を含んでいる場合、酸化硅素膜堆積前に酸化タンタル膜や窒化硅素膜等の第一の下地保護膜を堆積しても良い。本実施例1では基板101上にプラズマ化学気相堆積法(PECVD法)で酸化硅素膜を200nm程度堆積し、下地保護膜102とした。酸化硅素膜はECR−PECVDにて以下の堆積条件で堆積された。
酸素(O2)流量・・・100sccm
圧力・・・2.40mTorr
マイクロ波(2.45GHz)出力・・・2250W
印可磁場・・・875Gauss
基板温度・・・100℃
成膜時間・・・40秒
(2)窒素バブリングされた純水洗浄(27℃、5分間)
(3)アンモニア過水洗浄(80℃、5分間)
(4)窒素バブリングされた純水洗浄(27℃、5分間)
(5)硫酸過水洗浄(97℃、5分間)
(6)窒素バブリングされた純水洗浄(27℃、5分間)
(7)希釈弗酸水溶液(弗酸濃度1.67%)洗浄(27℃、20秒間)
(8)窒素バブリングされた純水洗浄(27℃、5分間)
上記7番目の希釈弗酸水溶液洗浄により、下地酸化膜の表層部が凡そ10nm除去されて居る。こうして洗浄された下地保護膜上に真性非晶質硅素膜をLPCVD法にて50nm程度の膜厚に堆積した。上記8番目の純水洗浄が終了してから基板がLPCVD装置の成膜室に設置される迄の時間は約25分間で有った。
QTL(sccm)=273.15(K)/698.15(K)
×9.4×10-6(Torr/min)/760(Torr)
×184.5×103(cm3)
=8.93×10-4(sccm)
で有る。原料ガスで有る純度99.99%以上のジシラン(Si2H6)は200sccmの流量で成膜室に供給されたから、総不純物漏洩流量(QTL)に対する高次シランの比(QTL/QSiH)は4.465×10-6と成る。従って、当然漏洩流量(QL)の高次シラン流量(QSiH)に対する比(R=QL/QSiH)は4.465ppm以下で有る。斯うした乾燥処理が終了した半導体膜堆積直前の成膜室背景真空度は、425℃に於ける温度平衡条件で2.3×10-7Torrで有った。非晶質硅素膜堆積時に於ける堆積圧力は凡そ1.1Torrで有り、此の条件下で硅素膜の堆積速度は0.77nm/minで有る。
圧力・・・1.85mTorr
マイクロ波(2.45GHz)出力・・・2000W
印可磁場・・・875Gauss
基板温度・・・100℃
処理時間・・・24秒
プラズマ酸化に依り凡そ3.5nmの酸化膜が半導体表面に形成されて居る。酸素プラズマ照射が終了した後、真空を維持した侭連続で酸化膜を堆積した。従ってゲート絶縁膜と成る酸化硅素膜はプラズマ酸化膜と気相堆積膜の二者から成り、その膜厚は125nmで有った。斯様にしてゲート絶縁膜堆積が完了した。(図2−b)
引き続いて金属薄膜に依りゲート電極105をスパッター法にて形成する。スパッター時の基板温度は150℃で有った。本実施例1では750nmの膜厚を有するα構造のタンタル(Ta)にてゲート電極を作成し、このゲート電極のシート抵抗は0.8Ω/□で有った。
以上詳述してきた様に、従来低品質で品質のばらつきが大きかった結晶性半導体膜を洗浄方法や成膜工程を工夫し、更に簡単な熱処理等を組み合わせる事にて均一で高品質な結晶性半導体膜へと本願発明は改質出来るので有る。これに依り薄膜トランジスタに代表される薄膜半導体装置の電気特性を著しく向上させ、同時に薄膜半導体装置の動作安定性をも高めるとの効果が認められる。又、従来は移動度が高ければ閾値電圧も高かったり、或いは逆に閾値電圧が低ければ移動度が小さいなどと、移動度と閾値電圧との両立が困難であったが、本願は容易に此の相反する両者の、著しい改善を可能ならしめるとの効果を有して居る。
102・・・下地保護膜
103・・・半導体膜の島
104・・・酸化硅素膜
105・・・ゲート電極
106・・・不純物イオン
107・・・ソース・ドレイン領域
108・・・チャネル形成領域
109・・・層間絶縁膜
110・・・配線
Claims (11)
- 基板上に形成された半導体膜を能動層として用いる半導体装置の製造方法であって、
低圧化学気相堆積法で堆積温度が430℃未満且つ堆積速度が0.5nm/min以上
の状態で、高次シランを含む原料気体を用いて非晶質半導体膜を堆積する工程と、
前記非晶質半導体膜を固相にて結晶化させ多結晶性半導体膜を形成する工程と、
前記多結晶性半導体膜の膜厚方向表面側部分を溶融させた後に冷却固化させて、溶融さ
れていない多結晶半導体膜の膜厚方向基板側の膜部分を結晶源として溶融半導体膜の再結
晶化を行う工程と、を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 請求項1に記載の半導体装置の製造方法において、
前記高次シランはSinH2n+2(n=2,3,4)を満たすものであることを特徴とす
る半導体装置の製造方法。 - 請求項1又は2に記載の半導体装置の製造方法において、
前記低圧化学気相堆積法は高真空型低圧化学気相堆積装置にて行われることを特徴とす
る半導体装置の製造方法。 - 請求項3に記載の半導体装置の製造方法において、
前記高真空型低圧化学気相堆積装置の背景真空度が前記基板を設置してから前記非晶質
半導体膜を堆積する前において5×10-7Torr以下であることを特徴とする半導体装
置の製造方法。 - 請求項1乃至4のいずれかに記載の半導体装置の製造方法において、
前記非晶質半導体膜の堆積は、前記低圧化学気相堆積装置における高次シラン流量に対
する漏洩流量の比が10ppm以下の状態で行われることを特徴とする半導体装置の製造
方法。 - 請求項1乃至5のいずれかに記載の半導体装置の製造方法において、
前記非晶質半導体膜は500℃程度から650℃程度の温度の熱処理で結晶化されるこ
とを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 請求項1乃至5のいずれかに記載の半導体装置の製造方法において、
前記非晶質半導体膜は550℃程度から600℃程度の温度の熱処理で結晶化されるこ
とを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 請求項1乃至7のいずれかに記載の半導体装置の製造方法において、
前記非晶質半導体膜は酸化性雰囲気下にて結晶化されることを特徴とする半導体装置の
製造方法。 - 請求項1乃至8のいずれかに記載の半導体装置の製造方法において、
前記結晶性半導体膜の一部は光照射で溶融されることを特徴とする半導体装置の製造方
法。 - 請求項9に記載の半導体装置の製造方法において、
前記光照射はレーザー光照射であることを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 請求項10に記載の半導体装置の製造方法において、
前記レーザー光はエキシマレーザー光であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
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