JPH02950B2 - - Google Patents

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JPH02950B2
JPH02950B2 JP58035939A JP3593983A JPH02950B2 JP H02950 B2 JPH02950 B2 JP H02950B2 JP 58035939 A JP58035939 A JP 58035939A JP 3593983 A JP3593983 A JP 3593983A JP H02950 B2 JPH02950 B2 JP H02950B2
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catheter
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Atsushi Matsumoto
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Terumo Corp
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Priority to SE8400162A priority patent/SE459069B/sv
Priority to DE19843401440 priority patent/DE3401440A1/de
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Priority to DE8401227U priority patent/DE8401227U1/de
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Priority to IT19216/84A priority patent/IT1173064B/it
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 技術分野 本発明は、血管カテーテル、尿道カテーテル等
に用いられるバルーンカテーテルに関する。
先行技術 一般に、バルーンカテーテルは、(1)血管内で膨
張せしめられたバルーンに作用する血流圧によつ
てバルーンが備えられているカテーテル本体の先
端部を心臓の右心室から肺動脈に送り込み、さら
には、バルーンを肺動脈分岐内で拡張し、血流を
止め、肺動脈楔入圧を測定する、(2)血管の収縮部
分または狭窄部分において膨張せしめられるバル
ーンによつて、その部分を拡張する、(3)血管内で
膨張せしめられたバルーンを血管内で移動するこ
とによつて、血管内面に付着している血栓を除去
する、(4)尿道内を挿通し膀胱内で膨張せしめられ
たバルーンによつて、カテーテル本体を膀胱内に
留置せしめる等に用いられている。
上記バルーンカテーテルは、カテーテル本体の
先端外周部にバルーンを設け、該バルーンの内部
空間に連通する副通路を該カテーテル本体の基端
側から先端側に延設し、注入器によつてバルーン
膨張用液体を該副通路の基端開口から該バルーン
の内部空間に注入可能としている。すなわち、上
記バルーンカテーテルは、例えば血管内に挿入さ
れた後、血管内で膨張せしめられる際、バルーン
が破裂しても、バルーン内の空気が血液中に混入
することを避けるべく、生理食塩水、ブドウ糖液
等の人体に無害なバルーン膨張用液体によつて膨
張可能とされている。
そこで、従来のバルーンカテーテルの基端開口
には、バルーン膨張用液体の注入時には開き、そ
の注入後には閉止する弁体が取付けられている。
しかしながら、従来のバルーンカテーテルにあ
つては、バルーン膨張用液体の液洩れを確実に防
止すべく、弾性体によつて背面支持される状態
で、弁座に押圧される弁体を用いている。したが
つて、注入器によるバルーン膨張用液体の注入時
には、弁体を弾性体の付勢力に抗して押し開き、
かつその押し開き状態を維持するために、比較的
大きな操作力が必要とされる。また、弁体装置が
複雑であり、作動不良を生ずるおそれもある。特
に、弁体から注入器を抜去する際に注入した生理
食塩水の一部が流出することがあつた。
また、従来のバルーンカテーテルにおいては、
バルーン膨張用液体によつて膨張せしめられたバ
ルーン内から完全に外部に排気されず、バルーン
内に残存している空気がバルーンの破裂時に血液
中に混入する危険性を回避すべく、バルーン膨張
用液体をバルーン内に注入する前に、炭酸ガスで
数回バルーンを膨張させ、バルーン内および副通
路内に存在する空気と炭酸ガスとを置換してか
ら、バルーン膨張用液体をバルーン内に注入する
ことによつてバルーンを膨張させて使用するもの
がある。すなわち、上記のようなガス置換操作に
よれば、バルーン内に残存するガスは炭酸ガスで
あることになり、万一バルーンが破裂しても炭酸
ガスは血液中に溶け込むことから、危険を防ぐこ
とが可能となる。しかしながら、この場合には、
空気を炭酸ガスに置換する煩雑な操作が必要とな
る。
発明の目的 本発明の第1は、単純な構造からなり、膨張用
液体を容易に注入可能とするとともに、その流出
を確実に阻止可能とする弁体を有してなるバルー
ンカテーテルを提供することを目的とする。
また、本発明の第2は、単純な構造からなり、
膨張用液体を容易に注入可能とするとともに、そ
の流出を確実に防止可能とし、かつ、副通路およ
びバルーン内の空気を容易に排出可能とする弁体
を有してなるバルーンカテーテルを提供すること
を目的とする。
発明の構成 上記目的を達成するために、本発明の第1は、
主通路を有するカテーテル本体の先端外周部にバ
ルーンを設け、該カテーテル本体の基端側から先
端側に延設し該バルーンの内部空間に連通する副
通路を設け、注入器によつてバルーン膨張用液体
を該副通路の基端開口から該バルーンの内部空間
に注入可能とするバルーンカテーテルにおいて、
該副通路の通路方向に2つの端面を有する弁体を
該副通路の基端開口に取付け、該弁体の一方の端
面にのみ開口する第1の切り込みと、該弁体の他
方の端面にのみ開口する第2の切り込みとを該内
部の単一位置において交差させるようにしたもの
である。
また、本発明の第1に係るバルーンカテーテル
は、前記弁体が柔軟弾性物質からなるようにした
ものである。
また、本発明の第1に係るバルーンカテーテル
は、前記第1の切り込みが相互に交差する複数の
切り込みからなり、前記第2の切り込みが相互に
交差する複数の切り込みからなるようにしたもの
である。
また、本発明の第1に係るバルーンカテーテル
は、前記弁体の端面が凸状とされるようにしたも
のである。
また、本発明の第2は、主通路を有するカテー
テル本体の先端外周部にバルーンを設け、該カテ
ーテル本体の基端側から先端側に延設し該バルー
ンの内部空間に連通する副通路を設け、注入器に
よつてバルーン膨張用液体を該副通路の基端開口
から該バルーンの内部空間に注入可能とするバル
ーンカテーテルにおいて、該副通路の通路方向に
2つの端面を有する弁体を該副通路の基端開口に
取付け、該弁体の該副通路に対し先端方向の端面
にのみ開口し、少なくとも1つの切り込みからな
る第1の切り込みと、該弁体の該副通路に対し後
端方向の端面にのみ開口し、少なくとも2つの切
り込みからなる第2の切り込みとを該弁体内部の
少なくとも2位置において交差させるようにした
ものである。
また、本発明の第2に係るバルーンカテーテル
は、前記弁体が柔軟弾性物質からなるようにした
ものである。
発明の具体的説明 第1図は本発明の第1実施例に係るバルーンカ
テーテル10を示す断面図、第2図はその要部を
取出して示す断面図である。バルーンカテーテル
10の本体11は、可撓性の真直部11Aと、真
直部11Aの基端側に分岐形成せしめられる分岐
部11Bとからなる。本体11の真直部11A
は、真直部11Aの基端側から先端側に貫通する
主通路12を有しており、主通路12はバルーン
カテーテル10を血管内に導入可能とするガイド
ワイヤを挿通可能とするとともに、薬剤等を流通
可能とする。なお、真直部11Aの基端部には主
ハブ13が取付けられている。本体11の真直部
11Aにおける先端外周部には、収縮状態から膨
張可能な弾性材質からなるバルーン14が設けら
れている。本体11の真直部11Aおよび分岐部
11Bには、分岐部11Bの基端側から延設さ
れ、連通口15Aを介してバルーン14の内部空
間に連通する副通路15が形成されている。本体
11の分岐部11Bには、副通路15に連通する
副ハブ16が接続されている。副ハブ16の基端
開口には、バルーン膨張用液体を注入可能とする
注入器1が挿入可能とされる弁体17が取付けら
れている。弁体17は、副ハブ16に嵌着される
キヤツプ18によつて保持されている。なお、キ
ヤツプ18には通路19が形成されている。
ここで、弁体17には、第3図AないしCに示
すように、一方の端面にのみ開口する第1の切り
込み21と、他方の端面にのみ開口する第2の切
り込み22が刻設され、第1の切り込み21と第
2の切り込み22は弁体17の内部において交差
している。すなわち、第1の切り込み21と第2
の切り込み22は、距離Lをなす交差部23を形
成しており、したがつて注入器1は、弁体17の
弾性変形下で各切り込み21,22およびそれら
の交差部23を通過可能とされている。
第4図は、弁体17に注入器1を挿入する場合
における各切り込み21,22の変形方向を示す
説明図であり、第5図は、弁体17に注入器1を
挿入した場合における各切り込み21,22の開
口形状を示す説明図である。弁体17をその軸方
向において特徴的な3部分、すなわち第1の切り
込み21のみが存在する部分、交差部23が存在
する部分、第2の切り込み22のみが存在する部
分の3部分にスライスすると、第4図の1に示す
ような17Aないし17Cの3部分となる。も
し、弁体17が上記17Aないし17Cに示すよ
うな3個の別部分を重ね合わせただけのものであ
れば、注入器1を挿入しようとする場合における
各切り込み21,22の変形方向は第4図の2に
矢印で示す状態となり、その挿入後における各切
り込み21,22の開口形状は第5図の1で示す
状態となる。ところが、弁体17は本来一体のも
のであることから、各スライス部分は隣接する他
の部分の影響を受け、注入器1を挿入しようとす
る場合における各切り込み21,22の変形方向
は第4図の3に矢印で示すように弁体17の内部
でその軸方向に関して連続的に変化し、またその
挿入後における各切り込み21,22の開口形状
は第5図の2で示す状態となる。すなわち、弁体
17に挿入される注入器1の周囲は、その外径が
比較的小なる外径である場合にも、比較的大なる
外径である場合にも、各切り込み21,22によ
つて間隙なく軸方向に関して連続的に押さえられ
る。
ここで、弁体17は、シリコーンゴム、ウレタ
ンゴム、フツ素ゴム等の合成ゴム、もしくは天然
ゴムその他の柔軟弾性物質から形成される。した
がつて、弁体17の各切り込み21,22は、注
入器1の外周部に密着状態で面接触し、注入器1
と弁体17とは確実な液密状態を維持する。な
お、弁体17の各切り込み21,22の交差部2
3がなす距離Lは、弁体17に挿入される注入器
1の最大外径に応じて定められる。
そして、血管用バルーンカテーテルでは、カテ
ーテル本体は、ポリウレタン、ポリエチレン等が
用いられ、バルーンは、ポリ塩化ビニル、シリコ
ーンゴムが用いられる。
以上、本発明のバルーンカテーテルを血管用に
用いた場合を例にとり説明した。本発明のバルー
ンカテーテルを尿道用バルーンカテーテルに用い
た場合、カテーテル本体の先端部が、半球状の閉
塞端を有し、先端部側壁にカテーテル本体の主通
路と外部とを連通する側孔が設けられている点以
外は上述の血管用バルーンカテーテルと同じであ
る。
また、尿道用のバルーンカテーテルでは、カテ
ーテル本体には、ラテツクスゴム、シリコーンゴ
ム、ポリ塩化ビニル等が用いられ、バルーンに
は、ラテツクスゴム、シリコーンゴム等が用いら
れる。
次に、上記第1実施例の作用について説明す
る。
血管用バルーンカテーテルでは、まず、バルー
ンカテーテル10の使用に先立ち、内針を挿通さ
れた中空針が皮膚を貫通して血管内に導入され、
その後内針を除去された中空針内にガイドワイヤ
を挿通し、その後中空針を除去してガイドワイヤ
を残留せしめる。次いで、イントロデユーサーを
ガイドワイヤを利用して血管内に留置させ、ガイ
ドワイヤを抜去後、イントロデユーサーを通して
バルーンカテーテル10をガイドワイヤに案内さ
せつつ血管内に導入し、収縮状態にあるバルーン
14を膨張させるべき血管内の所定位置にまで導
く。
次に、生理食塩水等のバルーン膨張用液体を注
入可能とする注入器1を、キヤツプ18の通路1
9、弁体17の各切り込み21,22およびそれ
らの交差部23に挿通し、注入器1によつて膨張
用液体を副通路15に注入する。この副通路15
への膨張用液体の注入時に、弁体17の各切り込
み21,22は、注入器1の周囲に間隙なく面接
触する状態で密着し、液密状態を維持し、膨張用
液体の洩れを防止する。
このようにして、バルーン14が膨張用液体に
よつて所定の膨張状態にまで膨張せしめられる
と、注入器1が除去され、膨張状態を形成された
バルーン14によつて前述のような所定の作業が
なされる。ここで、上記注入器1が除去される場
合には、注入器1が弁体17の各切り込み21,
22から引き抜かれると同時に各切り込み21,
22は完全な封止状態を形成し、膨張用液体の流
出を防止する。また、弁体17の各切り込み2
1,22は、それぞれ弁体17の一方の端面にの
み開口されるものであるから、注入器1の撤去時
における閉鎖状態への復元力が強く、また他方の
端面側に逆開動作することがない。また、注入器
1を撤去された弁体17は、各切り込み21,2
2が他方の端面にまで開口していないので、弁体
17の端面に作用する膨張用液体の圧力に対する
耐圧性が高く、膨張用液体の圧力によつて変形す
ることのない安定した閉鎖状態を維持する。
また、尿道用バルーンカテーテルでは、尿道に
バルーンカテーテルを直接挿入する。ただし、外
径により挿入抵抗が大きいものには、バルーンカ
テーテルの主通路内に芯金を挿入し尿道内に芯金
とともにバルーンカテーテルを挿入する。
第6図AおよびBは、上記第1実施例に係る弁
体17の第1変形例を示す説明図である。この弁
体30においては、第1の切り込み31が相互に
交差する切り込み31A,31Bからなり、第2
の切り込み32が、相互に交差する切り込み32
A,32Bからなり、第1の切り込み31と第2
の切り込み32は弁体30内部の単一位置におい
て交差せしめられている。この弁体30によれ
ば、各切り込み31,32の長さを比較的短くす
る状態下で、各切り込み31,32の変形能を大
とすることが可能となり、比較的小型形状の弁体
30に比較的外径の大なる注入器1をも挿通する
ことが可能となる。
第7図AおよびBは、上記第1実施例に係る弁
体17の第2変形例を示す説明図である。この弁
体40においては、第1の切り込み41および第
2の切り込み42を有し、各端面43,44が凸
状とされている。したがつて、この弁体40によ
れば、弁体40の端面に作用するバルーン膨張用
液体の圧力が弁体40の中心部を指向することと
なり、弁体40の閉鎖状態および注入器1に対す
る液密状態をより確実に形成することが可能とな
る。
第8図は、本発明の第2実施例に係るバルーン
カテーテル10Aを示す断面図、第9図はその要
部を取出して示す断面図である。このバルーンカ
テーテル10Aにおいて、前記第1実施例に係る
バルーンカテーテル10と同一部分は同一符号を
付すことによつて説明を省略する。このバルーン
カテーテル10Aが、前記バルーンカテーテル1
0と異なる点は以下の通りである。すなわち、バ
ルーンカテーテル10Aの副ハブ16には、キヤ
ツプ18によつて、第10図AおよびBに示す弁
体50が取付けられている。この弁体50におい
ては、その一方の端面すなわち外部空間に露出し
ない、副通路15に対する先端方向の端面にのみ
開口し、1つの切り込みからなる第1の切り込み
51と、その他方の端面すなわち外部空間に露出
する、副通路15に対する後端方向の端面にのみ
開口し、相互に交差しない2つの切り込み52
A,52Bからなる第2の切り込み52が刻設さ
れている。第1の切り込み51と第2の切り込み
52は、弁体50内部の2位置において交差して
いる。すなわち、第1の切り込み51と切り込み
52Aとは交差部53において交差し、この交差
部53に、バルーン膨張用液体を注入可能とする
注入器1を挿通可能としている。また、第1の切
り込み51と切り込み52Bは、交差部54にお
いて交差し、この交差部54に細管2を挿通可能
としている。細管2は、弁体50の交差部54を
挿通されて、副通路15の連通口15A配設部位
にまで挿入され、バルーン膨張用液体によるバル
ーン14の膨張時に、バルーン14および副通路
15内の空気を外部に排出可能としている。
なお、上記弁体50は、前述のように、2つの
切り込み52A,52Bからなる第2の切り込み
52を、外部空間に露出する、副通路15に対す
る後端方向の端面に刻設していることから、注入
器1と細管2を迅速に各切り込み52Aと52B
に挿通することが可能となる。
また、上記弁体50は、前記弁体17と同様の
柔軟弾性物質から形成されている。
次に、上記第2実施例の作用について説明す
る。
血管内カテーテルにおいては、まず、前記第1
実施例に係るバルーンカテーテル10におけると
同様に、バルーンカテーテル10Aをイントロデ
ユーサーを用いて血管内に導入し、収縮状態にあ
るバルーン14を膨張させるべき血管内の所定位
置にまで導く。
次に、細管2を、キヤツプ18の通路19、弁
体50の各切り込み52B,51およびそれらの
交差部54を介して副通路15に挿通し、その先
端部を副通路15の連通口15A配設位置にまで
挿入する。次に、生理食塩水等のバルーン膨張用
液体を注入可能とする注入器1を、キヤツプ18
の通路19、弁体50の各切り込み52A,51
およびそれらの交差部53に挿通し、注入器1に
よつて膨張用液体を副通路15およびバルーン1
4内に注入するとともに、副通路15およびバル
ーン14内の空気を細管2を介して外部に排出す
る。この膨張用液体の注入時に、弁体50の各切
り込み51,52,52A,52Bは、注入器1
または細管2の周囲に間隙なく面接触する状態で
密着し、液密状態を維持し、膨張用液体の洩れを
防止する。
上記細管2からの空気の排出に続き、該細管2
から膨張用液体が排出されることによつて、副通
路15およびバルーン14内の空気の排出の完了
を確認した後、細管2が副通路15および弁体5
0から除去される。この後、注入器1によつて、
膨張用液体が副通路15およびバルーン14内に
引き続き注入され、バルーン14が膨張用液体の
みによつて所定の膨張状態にまで膨張せしめられ
た後、注入器1も除去され、膨張状態を形成され
たバルーン14によつて前述のような所定の作業
がなされる。上記注入器1および細管2が除去さ
れる場合には、注入器1または細管2が弁体50
から引き抜かれると同時に、各切り込み51,5
2が完全な閉止状態を形成し、膨張用液体の流出
を防止する。ここで、弁体50の各切り込み5
1,52は、それぞれ弁体50の一方の端面にの
み開口されるものであるから、注入器1または細
管2の撤去時における閉鎖状態への復元力が強
く、また他方の端面側に逆開動作することがな
い。また、注入器1または細管2を撤去された弁
体50は、各切り込み51,52が他方の端面に
まで開口していないので、弁体50の端面に作用
する膨張用液体の圧力に対する耐圧性が高く、膨
張用液体の圧力によつて変形することのない安定
した閉鎖状態を維持する。
なお、上記第2実施例においては、2つの交差
部53,54を備える弁体50を用いる場合につ
いて説明したが、本発明の第2は、第1の切り込
みと第2の切り込みとを弁体内部の3以上の位置
において交差させ、2以上の切り込み交差部分に
それぞれ異なる細管を並列状態で挿通可能とする
ものであつても良い。
なお、上記各実施例に係るバルーンカテーテル
10,10Aに用いられる弁体17,50は、挿
入される細管、注入器が比較的小なる外径である
場合にも、比較的大なる外径である場合にも、そ
れらの細管もしくは注入器の周囲に間隙なく面接
触する状態で密着することから、外径の異なる細
管もしくは注入器のそれぞれに液密状態で密着可
能である。
また、上記各実施例に係るバルーンカテーテル
10,10Aは血管カテーテルとして用いる場合
について説明したが、本発明に係るバルーンカテ
ーテルは、尿道カテーテル等他のカテーテルにも
同様に適用可能である。
発明の具体的効果 以上のように、本発明の第1は、主通路を有す
るカテーテル本体の先端外周部にバルーンを設
け、該カテーテル本体の基端側から先端側に延設
し該バルーンに内部空間に連通する副通路を設
け、注入器によつてバルーン膨張用液体を該副通
路の基端開口から該バルーンの内部空間に注入可
能とするバルーンカテーテルにおいて、該副通路
の通路方向に2つの端面を有する弁体を該副通路
の基端開口に取付け、該弁体の一方の端面にのみ
開口する第1の切り込みと、該弁体の他方の端面
にのみ開口する第2の切り込みとを該弁体内部の
単一位置において交差させるようにしたものであ
る。したがつて、単純形状の単一部品からなる弁
体に、膨張用液体の注入器を大なる挿入抵抗をと
もなうことなく挿入することが可能となり、膨張
用液体を容易に注入可能となる。また、注入器の
挿入時には注入器の周囲に密着し、注入器の撤去
時およびその後には完全に閉止する弁体によつ
て、注入された膨張用液体の流出を確実に阻止す
ることが可能となる。
また、本発明の第1に係るバルーンカテーテル
は、前記弁体を柔軟弾性物質からなるものとする
ことにより、弁体の各切り込みが注入器の外周部
に密着状態で面接触し、弁体と注入器との液密状
態を確実化することが可能となる。
また、本発明の第1に係るバルーンカテーテル
は、前記弁体の第1の切り込みを相互に交差する
複数の切り込みからなるものとし、前記第2の切
り込みを相互に交差する複数の切り込みからなる
ものとすることにより、各切り込みの切り込み長
さを比較的短くする状態下で、各切り込みの変形
能を大とすることが可能となり、比較的小型形状
の弁体に比較的外径の大なる注入器をも挿通保持
することが可能となる。
また、本発明の第1に係るバルーンカテーテル
は、前記弁体の端面を凸状とすることにより、弁
体の端面に作用するバルーン膨張用液体の圧力を
弁体の中心部に指向させ、弁体の閉鎖状態および
注入器に対する液密状態をより確実に形成するこ
とが可能となる。
また、本発明の第2は、主通路を有するカテー
テル本体の先端外周部にバルーンを設け、該カテ
ーテル本体の基端側から先端側に延設し該バルー
ンの内部空間に連通する副通路を設け、注入器に
よつてバルーン膨張用液体を該副通路の基端開口
から該バルーンの内部空間に注入可能とするバル
ーンカテーテルにおいて、該副通路の通路方向に
2つの端面を有する弁体を該副通路の基端開口に
取付け、該弁体の該副通路に対し先端方向の端面
にのみ開口し、少なくとも1つの切り込みからな
る第1の切り込みと、該弁体の該副通路に対し後
端方向の端面にのみ開口し、少なくとも2つの切
り込みからなる第2の切り込みとを該弁体内部の
少なくとも2位置において交差させるようにした
ものである。したがつて、単純形状の単一部品か
らなる弁体に、膨張用液体の注入器を大なる挿入
抵抗をともなうことなく挿入することが可能とな
り、膨張用液体を容易に注入可能となる。また、
注入器の挿入時には注入器の周囲に密着し、注入
器の撤去後には完全に閉止する弁体によつて、注
入された膨張用液体の流出を確実に阻止すること
が可能となる。また、注入器を挿入可能とする弁
体に、副通路およびバルーン内の空気を排出する
細管をも挿通し、副通路およびバルーン内の空気
を容易に排出することが可能となる。
また、本発明の第2に係るバルーンカテーテル
は、前記弁体を柔軟弾性物質からなるものとする
ことにより、弁体の各切り込みが細管もしくは注
入器の外周部に密着状態で面接触し、弁体と細管
もしくは注入器との液密状態を確実化することが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例に係るバルーンカ
テーテルを示す断面図、第2図は第1図の要部を
取出して示す断面図、第3図Aは第1図における
弁体を取出して示す斜視図、第3図Bは同弁体を
示す平面図、第3図Cは同弁体を示す側面図、第
4図は弁体に設けた各切り込みの変形方向を示す
説明図、第5図は弁体に設けた各切り込みの開口
形状を示す説明図、第6図Aは本発明の第1実施
例における弁体の第1変形例を示す平面図、第6
図Bは第6図Aの側面図、第7図Aは本発明の第
1実施例における弁体の第2変形例を示す平面
図、第7図Bは第7図Aの側面図、第8図は本発
明の第2実施例に係るバルーンカテーテルを示す
断面図、第9図は第8図の要部を取出して示す断
面図、第10図AおよびBは第8図における弁体
を取出して示す説明図である。 10,10A……バルーンカテーテル、11…
…本体、12……主通路、14……バルーン、1
5……副通路、17,30,40,50……弁
体、21,31,41,51……第1の切り込
み、22,32,42,52……第2の切り込
み、23,53,54……交差部、31A,31
B,32A,32B,52A,52B……切り込
み、43,44……端面。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 主通路を有するカテーテル本体の先端外周部
    にバルーンを設け、該カテーテル本体の基端側か
    ら先端側に延設し該バルーンの内部空間に連通す
    る副通路を設け、注入器によつてバルーン膨張用
    液体を該副通路の基端開口から該バルーンの内部
    空間に注入可能とするバルーンカテーテルにおい
    て、該副通路の通路方向に2つの端面を有する弁
    体を該副通路の基端開口に取付け、該弁体の一方
    の端面にのみ開口する第1の切り込みと、該弁体
    の他方の端面にのみ開口する第2の切り込みとを
    該弁体内部の単一位置において交差させたことを
    特徴とするバルーンカテーテル。 2 前記弁体が、柔軟弾性物質からなる特許請求
    の範囲第1項に記載のバルーンカテーテル。 3 前記第1の切り込みが、相互に交差する複数
    の切り込みからなり、前記第2の切り込みが、相
    互に交差する複数の切り込みからなる特許請求の
    範囲第1項または第2項に記載のバルーンカテー
    テル。 4 前記弁体の端面が、凸状とされる特許請求の
    範囲第1項ないし第3項のいずれかに記載のバル
    ーンカテーテル。 5 主通路を有するカテーテル本体の先端外周部
    にバルーンを設け、該カテーテル本体の基端側か
    ら先端側に延設し該バルーンの内部空間に連通す
    る副通路を設け、注入器によつてバルーン膨張用
    液体を該副通路の基端開口から該バルーンの内部
    空間に注入可能とするバルーンカテーテルにおい
    て、該副通路の通路方向に2つの端面を有する弁
    体を該副通路の基端開口に取付け、該弁体の該副
    通路に対し先端方向の端面にのみ開口し、少なく
    とも1つの切り込みからなる第1の切り込みと、
    該弁体の該副通路に対し後端方向の端面にのみ開
    口し、少なくとも2つの切り込みからなる第2の
    切り込みとを該弁体内部の少なくとも2位置にお
    いて交差させたことを特徴とするバルーンカテー
    テル。 6 前記弁体が、柔軟弾性物質からなる特許請求
    の範囲第5項に記載のバルーンカテーテル。
JP58035939A 1983-01-18 1983-03-07 バル−ンカテ−テル Granted JPS59164067A (ja)

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FR848400693A FR2539303B1 (fr) 1983-01-18 1984-01-17 Dispositif d'introduction de songe medicale
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JPH08149925A (ja) * 1994-11-30 1996-06-11 Kimiharu Obara 栽培箱
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