JPH0293048A - 色調むらのない陽極酸化皮膜を生成するアルミニウム合金板材の製造方法 - Google Patents

色調むらのない陽極酸化皮膜を生成するアルミニウム合金板材の製造方法

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JPH0293048A
JPH0293048A JP24460388A JP24460388A JPH0293048A JP H0293048 A JPH0293048 A JP H0293048A JP 24460388 A JP24460388 A JP 24460388A JP 24460388 A JP24460388 A JP 24460388A JP H0293048 A JPH0293048 A JP H0293048A
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JP
Japan
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color tone
aluminum alloy
anodic oxidation
crystallized
alloy
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Pending
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JP24460388A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Moriyama
勉 森山
Junzo Nagai
長井 潤三
Yoshimasu Yamamoto
山本 悦加
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Sumitomo Light Metal Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Light Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、陽極酸化処理することによって表面に種々
の色を持った皮膜を得るときに、色調むらのない陽極酸
化皮膜を生成するアルミニウム合金板材の製造方法に関
するものである。
[従来の技術] アルミニウム合金材料の表面を陽極酸化処理することに
よって、種々の色を呈する皮膜を構成させることは、自
然発色処理法として古くから知られている。陽極酸化処
理皮膜の色調が、アルミニウム合金の組成や組織によっ
て影響を受け、種々の色調が発現することが分かってい
る。そのような自然発色皮膜を有する材料を建材パネル
や器物などに用いる場合、目的の色に発色させ、さらに
、色調むらのない材料が要望されている。従来、安定し
た色調の皮膜を得る方法としては、 (+>鋳型の上部に断熱材を設け、溶湯の乱流を防ぎ冷
却した鋳塊を、550℃以下で熱開成形した後、合金材
料の組織を均一にすることによって色調むらを防止する
方法(特開昭57一194294)  。
(2)Al−Fe系合金に、MnおよびNiを含有させ
、Siの含有を制限し、灰黒色の着色皮膜を生成するA
l6Fe化合物を熱的に安定させ、再現性がよく、むら
のない着色を呈する材料を得る方法(特公昭5B−12
301)(3)Al−Fe−9i系合金に、Ti、B。
Cuの含有を制限し、着色に関係のないAl3Feと、
色調むらの原因となるフリーSiの変動量を少なく制限
し、着色むらを防止する方法(特公昭62−37704
)(4)Al−Fe系合金にSiおよびCaを微量添加
し、Al3Feを全領域に品出させ色むらのない陽極酸
化皮膜を生成させる方法(特公昭81−20617 、
特開昭63−27247)の提案がなされている。また
、本発明者らは、 (5)Cuを微量添加したのちAl−Fe合金を400
〜550℃で5時間以上の加熱処理によってAl6Fe
化合物を晶出させた材料(特願昭83−40738)を
提案した。
従来用いられ、また、提案されてきた上記自然発色合金
や自然発色方法は、それなりの処理、選択で用いられて
きた。しかし、工業的には、安価に、しかも容品に安定
した発色が得られることが要求される。上記従来の方法
では下記のような欠点がある。
(1)の方法は、大がかりな設備改良がともなうため、
コストアップにつながる。
(2)の方法は、加熱処理による色調の変化が少なく、
熱的に安定な皮膜が得られるという特徴があるものの、
鋳造時の晶出物の不均一分散による色調むらには効果が
ない。
(3)の方法は、焼鈍によりフリーSiを析出させ、安
定した色調を得ようとするものであるが、焼鈍条件のば
らつきが色調むらの原因となりやすく、焼鈍条件を厳し
く管理する必要があり、製造方法が難しい。
(4)の方法は、SiおよびCaを含有させることでA
laFeの晶出による安定した乳白色が得られるが、そ
の他の晶出物(A16Fe。
Al、、Fe)の不均一分散には効果がなく、例えば、
Al6Feによる灰黒色の皮膜の色調むらには効果がな
い。
(5)の方法は、灰黒色を発現するAl6Fe化合物が
、粗大で不均一に品出すると色むらが発生し、外観色調
を重視する建材や器物には十分とはいえなかった。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は陽極酸化処理したとき色調むらのない種々の発
色が安定して得られる材料を、工業的安価に製造する方
法を提供しようとするものである。
[課題を解決するための手段] 硫酸浴による陽極酸化処理は、アルミニウム合金の塑性
加工時に生じた表面の変質層、自然酸化皮膜および汚れ
等を除去した後、清浄で活性な表面を現出させるために
、アルカリニ・ンチング処理を行ったのち、硫酸浴中で
陽極酸化処理をイ丁っている。
本発明者らも、これらの処理方法を変えることな(、A
l−Fe系に種々の他の元素を微量添加し、かつ、板厚
の減少率を種々変えた組合せで鋭意検討した結果、この
発明を完成した。
すなわち、本発明の要旨は重量基準で、F e :  
1.O〜2.2% Cu :  0.005〜0.5% Si:0.5%以下 を含有し、残部は実質上Alと不純物であるアルミニウ
ム合金の鋳塊を、通常の均質化処理および熱間圧延を行
い、面側した後からの板厚減少率を99.90%以上の
塑性加工を付与することによって、圧延、後の表面から
みた平面で、Al6Fe化合物などの晶出物を5μm以
下に分散させ、陽極酸化処理を行ったとき色調むらのな
い皮膜を生成するアルミニウム合金板材の製造方法にあ
る。
[作 用コ 本発明の成分元素について、その限定した理由を説明す
る。
F e ; Feは、その含有量と、晶出相の違いにより濃灰色から
乳白色まで広範囲の陽極酸化皮膜を与える。しかし、そ
の含有量が1.0%未満では晶出物の瓜が少なく、99
.90%以上の加工による品出物の均一分布の効果がな
くなり、均一な色調の皮膜を得ることが困難である。2
.2%より多くなると、粗大なAl3Feの初品化合物
が生ずるため、圧延加工のとき、表面欠陥を発生させる
原因となり好ましくない。また、Fe含を量が増加する
と耐候性も低下するため、2.2%以下が好ましい。
Cu; Cuは、Al−Fe系合金の酸化皮膜を安定して生成さ
せるために有効な元素である。Cuを0.005〜0.
5%含有したものは、アルカリエツチング処理によって
均一微細な凹凸を得ることができ、その後の硫酸による
陽極酸化処理によって得られる色調を均一にする。Cu
が0.005%より少ないか、または、0.5%より多
くなると、アルカリエツチング処理により均一微細な凹
凸を得ることができず、陽極酸化皮膜の色調が不均一な
ものとなって観察される。また、Cuは0.5%よりも
多く含有されると、材料の耐候性が低くなるので好まし
くない。
Si; Siはその含有量が少ない方が好ましいが、0.5%以
上であるとAl−Fe−Si化合物が生成されやすくな
り、At−Fe化合物による広範囲の色調が得られない
ことと、単体のSiが析出しやすく、焼鈍のむらによる
色調むらを生じ易くなる。
また、合金溶製に際し、結晶組織改善のため、しばしば
添加される 0.1%までのT i 、 0.05%ま
でのBの添加は、本発明合金材料の製造方法による陽極
酸化皮膜の色調および安定性には特に影響がないので差
し支えない。
本発明の板材の製造方法について、その理由を説明する
鋳塊を面側した後からの板厚の減少率は((鋳塊の面側
後の板厚−最終板厚)/鋳塊の面側後の板厚+xtoo
で計算されるが、その減少率が少なくとも 99.90
%である理由は、これより小さい場合、鋳塊で不均一に
晶出したA13・F e −、A I 6 F e s
 A 1 @ F eの晶出物がそのまま延ばされる格
好となり、色調むらの原因になるためである。99.9
0%以上であると、晶出物は細かく分断され、均一に分
布するようになる。
[実施例] 以下実施例と比較例により本発明を具体的に説明する。
実施例1 半連続鋳造法によって第1表に示す成分のアルミニウム
合金を、500+gmX 1000mmの断面積を有す
る鋳塊に鋳造し、500℃で24時間の均熱処理を行っ
た後、片側20amの面側を両面につき行い、460a
+mの厚さとし、480℃に加熱後、厚さ12IIll
に熱間圧延し、その後厚さ 0.4mm (厚さ減少率
99.91%)に冷間圧延加工を行った。冷間圧延され
た厚さ 0.41の板材から300au+X300Il
llの大きさに切り出し、次に示す条件で陽極酸化処理
試験を行った。
陽極酸化処理後の色調の調査は、上記各側で得られた厚
さ 0.4μ曙mのアルミニウム合金板ヲ、10%Na
OH溶液で片面5μ曙のアルカリエツチングをした後、
15%H2SO4の20℃溶液中で電流密度1.5A/
da2の電流を通電し、片面約15μmの陽極酸化皮膜
を形成させた。そして表面に形成された酸化皮膜を、ス
ガ試験機製SM3メタリック用色差計によって色調を測
定し、第1表に示した。
第1表のLmは、明度を示し、数値の大きいほど明るく
、小さくなると暗くなることを示している。
amは、赤と緑の色調の強さを示すもので、(+)側で
は赤が強く、(−)側では緑が強いことを示す。
b東は黄と青の色調の強さを示すもので、(十)側では
黄が強<、(−)側では青が強いことを示している。
また、色調の均一さとしては、複合板における板幅方向
および圧延方向の約15カ所の色調のばらつきから、L
鷹では1.0以下、a!+では0.3以下、blKでは
0.5以下を合格とし、目視において色調のばらつきが
目立たない程度とした。
晶出物の大きさは板面を水酸化ナトリウムでエツチング
した後、画像解析装置(日本レギュレータ製L uze
x 500)で測定した。
No、1〜5は成分範囲が本発明範囲内でさらに、晶出
物の大きさが1〜5μmとなったもので、淡灰色から濃
灰色までの発色が得られ、いずれも色調のばらつきが小
さく、ストリーク等の色調の欠陥は認められず、安定し
た良好な色調が得られた。
No、6はFe含有−が2.58%と多いため、濃灰色
が得られるが、粗大なAl3Feの品出物が生しるため
、L ml  B 東1) illのばらつきが大きく
、色調むらが発生した。
No、7から9は晶出物の大きさは 1から 4μmで
あるが、成分範囲が発明範囲からはずれているものであ
る。
No、7はCu含有量が0 、 G l 96と多いた
めアルカリエツチングのときの面粗さが不均一で色調の
ばらつきが発生した。
No、8はSi含有量か0,63%と高く、焼鈍むらに
よる81粒子の不均一分布のため、LXa東 b東のば
らつきが大きく、色調むらが発生した。
No、9はFe含有量が0.8%と発明範囲からはずれ
ているため、品出物の大きさは5μm以下であっても、
晶出物の不均一分布が生じ、色調むらが発生した。
実施例2 実施例1の第1表に示すNo、3材の熱間圧延板を用い
、厚さ 0.2mmから 31に冷間圧延加工を行った
。これらを実施例1と同様な処理で、陽極酸化処理およ
び色調の調査を行った。その結果を第2表に示した。
No、10〜12は厚さ減少率を99.90以上、晶出
物の大きさが5μ1以上としたもので、板厚方向と圧延
方向の色調のばらつきが大きく、色調むらを発生した。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明の方法で製造したアルミニ
ウム合金材は、陽極酸化処理したとき色調の変動が少な
く常に一定の色調に発色する。したがって、建材として
広範囲の空間に使用したとき、色むらのない外観を呈す
ることとなり、又、器物等にも成形可能であるので、き
わめて有用な材料である。
特許出願人 住友軽金属工業株式会社 代理人 弁理士 小 松 秀 岳 代理人 弁理士 旭     宏

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 重量基準で Fe:1.0〜2.2% Cu:0.005〜0.5% Si:0.5%以下 を含有し、残部は実質上Alと不純物であるアルミニウ
    ム合金の鋳塊を、通常の均質化処理および熱間圧延を行
    い、面削した後からの板厚減少率を99.90%以上の
    塑性加工を付与することによって、圧延後の表面からみ
    た平面で、Al_6Fe化合物などの晶出物を5μm以
    下に分散させることを特徴とする色調むらのない陽極酸
    化皮膜を生成するアルミニウム合金板材の製造方法。
JP24460388A 1988-09-30 1988-09-30 色調むらのない陽極酸化皮膜を生成するアルミニウム合金板材の製造方法 Pending JPH0293048A (ja)

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