JPH0292288A - アクアライシンi前駆体をコードする遺伝子、それを含む発現ベクター、該発現ベクターを含む大腸菌及びそれを用いたアクアライシンiの製造方法 - Google Patents

アクアライシンi前駆体をコードする遺伝子、それを含む発現ベクター、該発現ベクターを含む大腸菌及びそれを用いたアクアライシンiの製造方法

Info

Publication number
JPH0292288A
JPH0292288A JP63243981A JP24398188A JPH0292288A JP H0292288 A JPH0292288 A JP H0292288A JP 63243981 A JP63243981 A JP 63243981A JP 24398188 A JP24398188 A JP 24398188A JP H0292288 A JPH0292288 A JP H0292288A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aqualysin
gene
region
coli
expression vector
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP63243981A
Other languages
English (en)
Inventor
Ichiro Terada
一郎 寺田
Takahisa Ota
太田 隆久
Hiroshi Matsuzawa
松沢 洋
Shiyakutai Ken
權 錫泰
Hiroko Miyata
宮田 裕子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Tobacco Inc
Original Assignee
Japan Tobacco Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Tobacco Inc filed Critical Japan Tobacco Inc
Priority to JP63243981A priority Critical patent/JPH0292288A/ja
Priority to US07/326,070 priority patent/US5124261A/en
Publication of JPH0292288A publication Critical patent/JPH0292288A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N9/00Enzymes; Proenzymes; Compositions thereof; Processes for preparing, activating, inhibiting, separating or purifying enzymes
    • C12N9/14Hydrolases (3)
    • C12N9/48Hydrolases (3) acting on peptide bonds (3.4)
    • C12N9/50Proteinases, e.g. Endopeptidases (3.4.21-3.4.25)
    • C12N9/52Proteinases, e.g. Endopeptidases (3.4.21-3.4.25) derived from bacteria or Archaea

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Enzymes And Modification Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、耐熱性タンパク質分解酵素であるアクアラ
イシン■前駆体をコードする遺伝子、それを含む発現ベ
クター、この発現ベクターで形質転換された大腸菌及び
この大腸菌を用いたアクアライシンIの製造方法に関す
る。
[従来の技術] タンパク質分解酵素は、洗剤用添加物、ペプチド合成の
触媒、バイオリアクター素子等利用範囲が広く、極めて
重要な酵素である。アクアライシン■は、高度好熱性細
菌Thers+us $YT−1によって産生され、安
定性に優れ、至適pttをlO付近に持つ耐熱性のアル
カリ性タンパク質分解酵素で、界面活性剤にも強い耐性
を有しておリ、洗剤用添加物として、またバイオリアク
ター素子としての利用等、応用が期待される。
アクアライシンIは、従来、 ThermusU」工1
cus YT−1の培養上清から分離することによって
生産されているが、 Thermus u」工匡邦yr
−tはその培!I温度が65℃と高いので培養コストが
高く、また、培養上清より精製するため培地中の不純物
が混入するという欠点を有する。さらに、 Therm
us 狙l占」YT−1によるアクアライシン■の生産
量は多くない。
上記のような問題点を解決するため、 Thera+us uμ山1cus YT−1からアク
アライシンI遺伝子を切り出し、大腸菌用ベクターに組
み込んで大腸菌中で発現させようとする試みがあるが、
アクアライシン■は大腸菌に対して有毒であり、菌体中
でアクアライシンIが発現するとその大腸菌が死滅して
しまう、このため、遺伝子工学的手法により、大腸菌に
アクアライシンIを生産させることは未だ成功していな
い。
[発明が解決しようとする問題点1 従って、この発明の目的は、安いコストで大量にアクア
ライシン■を生産することができ、かつ、生産されたア
クアライシンIの精製か容易な、遺伝子工学的手法によ
るアクアライシンIの製造方法並びにそれに用いられる
遺伝子、発現ベクター及び大腸菌形質転換株を提供する
ことである。
[問題点を解決するための手段] 本願発明者らは、鋭意研究の結果、アクアライシンl構
造遺伝子の上流にシグナルペプチドコード領域とプロ領
域とを有し、かつ、アクアライシンl構造遺伝子の下流
にアクアライシン■の活性を阻害する部分をコードする
テール領域とを含む遺伝子を大腸菌中で発現させると、
菌体中ではアクアライシン■は不活性な状態にあるため
大腸菌に有毒な作用を与えず、シグナルペプチドの存在
により、菌体中で産生されたアクアライシン■前駆体は
べりプラズム中に分泌され、さらにこの状態で菌体を熱
処理するとシグナル領域、プロ領域及びテール領域か切
断されて成熟アクアライシンIがほぼ精製された形て菌
体外に分泌されることを見出し2本発明を完成した。
すなわち1本発明は、シグナルペプチドをコードする領
域と、該シグナルペプチドコード領域の下流に存在する
プロ領域と、該プロ領域の下流に存在する、アクアライ
シンIをコードする領域と、該領域の下流に存在するテ
ール領域とを含む遺伝子を提供する。
また1本発明は、上記本発明の遺伝子を含み、宿主中で
該遺伝子かコードするアクアライシンIを発現すること
がてきる発現ベクターを提供する。
さらに本発明は、上記本発明の発現ベクターて形質転換
された大腸菌を提供する。
さらにまた、本発明は、上記本発明の大IW菌を培養し
た後、菌体な熱処理し、アクアライシン■を裸地するこ
とから成るアクアライシン■の製造方法を提供する。
[発明の効果] 本発明により、従来の試みにおいて成功しなかった、ア
クアライシン■の遺伝子工学的手法による製造か初めて
可能になった。すなわち、本発明により、安いコストで
大量にアクアライシンIを生産することが初めて可能に
なった。また1本発明の方法によると、アクアライシン
Iがほぼ精製された形!息で分泌されてくるので、精製
操作か簡単であり、不純物の混入も抑制される。
〔発明の詳細な説明〕
上述のように、本発明のアクアライシン■前駆体遺伝子
は、その最も上流にシグナルペプチドをコードする領域
(以下、シグナル領域と言う)を含む0図1には、後述
の実施例においてクローニングされた1本発明の遺伝子
を含むDNApJi片の全塩基配列が示されているが1
図1において、シグナル領域は、ATOから始まりGC
Cで終わる。アンダーラインか引かれた領域である。図
1に示すシグナル領域は、Thermus aquat
icus YT−1のDNA中に、そのまま含まれてい
るものである。シグナル領域は、ポリペプチドを宿主の
菌体外に分泌させる機能を有するものであり、図1に示
す配列以外にもいくつかのシグナル領域が知られている
0例えば、シグナル領域は下記の公知文献に記載されて
いる。 1Bison Eら、Compilation
 of  published signal、5eq
uences  。
Nucleic  Ac1ds  Re5earch、
vol、  12.No、  1:l。
1984、本発明においては、これら公知のいずれのシ
グナル領域をも採用することができる。また。
これら以外の公知のシグナル領域であっても、宿主菌体
外への分泌機能を有する領域は全て本発明のシグナル領
域として用いることができる。
シグナル領域の下流には、プロ領域と呼ばれる領域が存
在する。プロ領域は、 Thersusaquatic
us YT−1のDNA中において、前記シグナル領域
と後述するアクアライシンIコード領域(図1において
実線で囲まれている領域)との間に挟まれた領域であり
、アクアライシンIの成熟化(を熟アクアライシンIと
プロ領域の間の切断)に関与する部分である。なお、こ
のようなプロ領域を有する他のセリンプロテアーゼも知
られており(例えば下記文献に記載、高木博史、「タン
パク質工学的手法による枯草菌プロテアーゼ・サチライ
シンの構造と機能に関する研究」、東京大学農学部博士
論文1988年)、本発明においては、このような他の
セリンプロテアーゼのプロ領域をも用いることかできる
プロ領域の下流には、アクアライシン■をコードする領
域が存在する。アクアライシンIをコードする領域はT
hermus aquaticus YT−1のDNA
中に含まれており、その塩基配列は従来より知られてい
る(櫂錫泰、「高度好熱性細菌Thcr+5usaqu
aticus YT−1の菌体外プロテアーゼ(アクア
ライシンI)の生化学的、遺伝子工学的研究」東京大学
農学部博士論文、 1987年)0図1において、アク
アライシンIコード領域は実線で囲まれた部分である。
アクアライシンIコード領域の下流には、テール領域が
存在する。テール領域は、アクアライシン■の活性を阻
害する機能を有し、また、アクアライシンI前駆体の安
定化とアクアライシンIの菌体外への分泌に関与してい
ると考えられる。テール領域が存在するために、大腸菌
でこのアクアライシンI前駆体遺伝子を発現させてもア
クアライシン■は不活性な状態にあり、大腸菌に対して
害を与えない、テール領域は1711においてはアクア
ライシンIコード債域の下流からターミネーションコド
ンTAGまでの領域(アクアライシンIコード領域より
も下流でアミノ酸配列を記載した領域)である0図1に
おけるテール領域はThermus aquaticu
s YT−1のDNA中に天然に存在するものである。
もっとも1図1に示したアミノ酸配列をコードする塩基
配列以外の配列であっても、アクアライシンIの活性を
阻害することができ、アクアライシンIの分泌等に悪影
響を芋えない塩基配列であればいずれの塩基配列をも採
用することがてきる。
なお、本発明の遺伝子に含まれる各領域を説明したが、
一般に、1つのアミノ酸をコードするコドンは複数存在
する0図1に示したアミノ酸配列をコードする他の塩基
配列も図1に示す塩基配列と同一のものであると解釈す
る。さらにまた。
生理活性を有するペプチドにおいて、少数のアミノ酸が
置換し、欠失し又は少数のアミノ酸が付加されてもその
ペプチドの生理活性が影響を受けないことがあることは
当業者において広く認識されていることである。従って
1図1に示す上述した各領域において、少数の塩基が置
換し、欠失し又は付加された結果、各領域がコードする
アミノ酸配列のうちの少数のアミノ酸が置換し、欠失し
又は付加された場合であっても、各領域が有する上記し
た機能が実質的に影響を受けない場合には、その領域は
図1に示されたものと実質的に同一であり1本願発明の
範囲内に含まれるものと解釈する。従って、例えばプロ
領域について言えば1図1に示したプロ領域かコードす
るアミノ酸配列のうちの少数のアミノ酸か置換し、欠失
し又は少数のアミノ酸が付加された場合であっても、プ
ロ領域の機能、すなわち、アクアライシンIの成熟化を
達成することができる場合には、その領域は図1に示さ
れたプロ領域と実質的に同一であると解釈される。
本発明の遺伝子は、上記で説明した各領域を含んでいれ
ばよく、上記領域にさらにDNAが付加されていてもよ
い0例えば、図1にはシグナル領域の前及びテール領域
の後にそれぞれDNA領域を含んでいるが、このような
遺伝子も当然本発明の遺伝子に包含される。
本発明の遺伝子は、Thersus aquaticu
s YT−1の遺伝子から1図1に示す適当な制限酵素
1例えばSac IやS■al−5aclで切り出し、
クローニングすることにより得ることができる。
本発明はまた、上記した本発明の遺伝子を含み、宿主中
でアクアライシン■を発現させることかできる発現ベク
ターを提供する。この本発明の発現ベクターは、上記本
発明の遺伝子の他に、従来よりこの分野において周知の
他の発現ベクターと同様、宿主内で複製するための複製
開始点と。
上記遺伝子の上流に存在する、例えば匡プロモーターの
ようなプロモーターと、上記遺伝子の下流に存在する1
例えばrrnB T、T、のようなターミネータ−と1
例えば抗生物質耐性のような適当な選択マーカーとを有
し、好ましくはさらに、ペプチドの発現を制御するため
の、例えば1acl’のようなリプレッサー遺伝子を有
する。これらの部分を含むベクターは市販されているの
で、市販のベクターに含まれるこれらの部分をそのまま
利用することができる。
本発明の発現ベクターは、例えば以下のようにして調製
することができる。なお、本発明のベクターの調製方法
は種々のものが可能であり、以下に記載するものに限定
されないことは言うまでもない、また、以下に記載する
方法では、アクアライシン■コード領域中のXba1部
位で本発明の遺伝子を2分割し、それでれ別々にクロー
ニングした後に結合しているが1本発明のベクターの調
製方法はこのような方法に限定されるものではない。
(1)遺伝子源 本発明の遺伝子源としては、丁hermusaquat
icus YT−1(^TC[:25104)のDNA
を利用することができる。
(2)本発明遺伝子の調製 常法によりThervus aquaticus YT
−1のDNAを、制限酵素Xba Iと制限酵素Sac
 Iとで完全分解して断片を得、ここから常法に従って
、アクアライシン!の前駆体遺伝子の、N末端部分を有
するDNA断片(2,8kbp)とC末端部分を有する
DNA断片(0,8kbp)を市販のベクタープラスミ
ドpuc+2にそれぞれクローニングする。N末端部分
を有するDNA断片は、制限酵素Sea Iで部分分解
してプロモーター活性を持つと思われる5°末端部分を
削り、1.1 kbpの断片にした。C末端部分を有す
るDNA!tIr片の不要な3°末端部分0.1kbp
を削り、上記の1.1 kbp断片を方向性を持たせて
結合し2図1に示すアクアライシン■の前駆体遺伝子を
構築する。
(コ)ベクタープラスミド ファルマシア社から市販されているプラスミドpKに2
23−3は、選択マーカーとしてアンピシリン耐性を持
ち1強力な主プロモーターをクローニング部位の前に持
ち、クローニングの後ろにターミネータ−を持つ等の利
点を有する発現ベクターである。このpKK223−3
は、ベクタープラスミドpBR322由来の複製開始点
を有しており、コピー数かそれほど多くはないので、 
pKK223−3のコピー数を増大させるために複製開
始点をベクターブラスミF’pUC18(全酒造社製)
の複製開始点に改変し、コピー数を増大させる。また、
匡プロモーターの発現を制御するために、アマジャム社
より市販されているIacl”カートリッジベクターp
MJR1s60より切り出したIacリプレッサー遺伝
子を組み込む、さらに、この発現ベクターの不要な部分
を切り出し、よりコンパクトにすることが好ましい。
(4)本発明の発現ベクターの構築 上記のようにして調製したアクアライシン■前駆体遺伝
子を、上記のように調製したベクタープラスミドpKI
223−3のクローニング部位に方向性を持たせて結合
し、目的の本発明の発現ベクターを得る。
本発明はまた、上述したように、上記本発明の発現ベク
ターで形質転換された大Fm菌を提供する。大腸菌の形
質転換は、この分野において周知の方法をそのまま適用
することができ、例えばルビジウム法により形質転換を
行ない、発現ベクターか有する抗生物質耐性のような選
択マーカーによって選択することができる。
本発明はさらに、上記本発明の形質転換大腸菌を培養し
た後、菌体を熱処理し、アクアライシン■を採取するこ
とから成るアクアライシン■の装造方法を提供する。形
質転換株の培養は従来と同様にして行なうことができる
0発現ベクターがtacプロモーターと1acl’リプ
レツサー遺伝子を含む場合には、適当な程度にまで菌を
増殖させた後、アンピシリンのような選択用薬剤の存在
下。
0.2 all程度の IPTGで遺伝子の発現を誘導
する。
この誘導に用いる基本培地としては修rsH培地(バク
トドリプトン2%、NaC10,8駕)を用いることが
できる。培養は37℃で数時間性なうことができる。こ
れにより、菌体内でアクアライシンI菊駆体が産生され
、ペリプラズムに蓄積される。
菌体の熱処理は、誘導条件下で培養した菌を一旦遠心分
離にて集め、*樹液中(pH4〜10.好ましくはpH
7、s ) 、例えば40℃ないし90℃、好ましくは
65℃において数時間熱処理を行なうことにより成熟ア
クアライシン■が大f!l!illから分泌される。こ
の熱処理において、アクアライシン■の安定化のために
、約1mMないし100 mM、好ましくは10 mM
のCaCIgを緩衝液中に添加しておくことが好ましい
分泌されたアクアライシンIの回収は、アクアライシン
■がかなり精製された状態で分泌されるので、比較的容
易に回収、MWすることができる0例えば、熱処理後の
菌体懸濁液を遠心分離にかけ、上清を90%飽和の硫安
で沈殿する画分を集め、緩衝液(pH4〜10.好まし
くはptta )に喝 透析し、これを同緩衝液で平衡化した陰イオン交換カラ
ムにかけ、0〜0.3 mM NaC1濃度勾配で溶出
させ、 0.06 sM NaCl付近の活性画分を回
収することにより回収、精製することができる。この方
法により、得られたアクアライシンIは5O5−PAG
Eにかけると単一タンパク質にまで精製されていること
が確認されている。
[実施例] 以下1本発明の実施例を示し1本発明をさらに具体的に
説明する。もっとも、本発明は、下記実施例に限定され
るものではないことは明らかである。
なお、下記の実施例において、各操作は、特に明示がな
い限り、 T、 Maniatisら、”llolec
ularCloning、  A Laborator
y Manual”、 (1982)、 ColdSp
ring Harbor記載の方法記載り行なった。ま
た、制限酵素は市販のものを用い、その具体的使用方法
は市販品の指示書に従った。
Thermus aquaticug YT−1(AT
CC251(14)の染色体DNAをMarmur法(
Marmur、 J、  (1961) J。
謔o1. Riol、、 3.208−218)に従い
調製した。これを制限酵素XbalとSac Iとで完
全分解して、シグナル領域(S)、プロ領域(P)及び
アクアライシン頁コード領域(M)のN末端側を含む断
片(2J kbp 、以下、N末端側断片と言う)と、
アクアライシン頁コード領域のC末端側及びテール領域
(T)を含む断片(0,8kbp 、以下、C末端側断
片と言う)とに分断した。これらをそれぞれ市販のプラ
スミドベクターであるpuctz  (宝酒造社袈)に
組み込みクローニングした(図2中、工程の)。
一方、市販のplJclBをεcoRI及びBawl目
で消化し、さらにフレノウ断片ラージフラグメント(以
下LFと言う)で処理し、ライゲーションしてpUcl
gのS鳳a1部位をつぶし、プラスミドベクターpuc
taΔを調製した(図2中、■程■)。
pHc18ΔをXba Iで消化し、一方、先に得られ
た。N末端側断片をpUc12中に組み込んだプラスミ
ドpsxtをAvrn及びXba 1で消化して切り縮
め。
これらをライゲーションしてプラスミドpAXLを得た
(図2中、工程■)。
pAxtを5allで切断し、LF処理を行なった後S
膳alで部分分解し、ライゲーションしてプラスミドp
BXLを得た(図2中、工程@)。
pBXLをXba +と旧ndmで消化し、一方、先に
調製した、C末端側断片をpHc12中にクローニング
したプラスミドpXSSをXbalと旧ndmで消化し
、ライゲーションしてプラスミドpCXを得た(図2中
、王程■) 、 pCX中では、N末端側断片とC末端
側断片とか連結され、完全なアクアライシン■萌駆体が
挿入されている。
リンカ−を用い、 pCX中のN末端側断片中の旧nd
mをEcoRIに変え、C末端側断片中のEcoRIを
旧ndlIIに変えてプラスミドpDXを得た(図2中
、工程■)。
一方、ファルマシア社から市販されているプラスミドベ
クターpKK223−3をPvu■と Pvu Iとで
消化し、 pUcI8もこれらの制限酵素で消化してラ
イゲーションし、pKK223−3の複製開始点をpu
ciaの複製開始点に変えたプラスミドpKc223−
3を得た。 pKC22コーコをPvulIで消化し、
一方、アマジャム社から市販されている1acl”カー
トリッジベクターであるpMJR1560を旧ndm、
Kpnlで消化した後LF熱処理、これらをライゲーシ
ョンしてpKC22コー3中にIacl’遺伝子を組み
込んだpKf22:l−3を得た。
pKI22:l−3をEcoRIと旧ndmで消化し、
一方、pDXを同様に消化してライゲーションし、pK
I223−3のクローニング部位にアクアライシン■前
駆体遺伝子が挿入されたプラスミド9EXを得た(図2
中、工程■)。
pEXをXhol及び旧ndmで処理し、LF熱処理、
ライゲーションしてC末端側断片のXhol−11in
dmを間を削り(図2中、■程■)、次いでBa■旧及
び5phtで消化し、LF熱処理、ライゲーションして
tacプロモーターと1aclQ遺伝子の間を除き(図
2中、工程■)、さらにBamHIで消化し、LF熱処
理、ライゲーションしてBa■旧部位をつぶして目的と
するプラスミドpAQ Iを得た(図2中、工程o)、
プラスミドpAQIの遺伝子地図を図3に示す。
宿主微生物としての大Ill菌MVI 184株(宝酒
造社製)を、常法であるルビジウム法に従って上記で得
られたプラスミドpAQ +で形質転換し、アンピシリ
ンをマーカーとして選択し、形質転換株を得た。なお、
プラスミドpAQ Iで形質転換された大腸菌(E、 
coli MV+184 (pAQI))は工業技術院
微生物工業技術研究所に寄託されており、その受託番号
は、微工研菌′8第10261号である(なお、寄託さ
れた微生物の表示は寄託者の事務管理LEscheri
chia coli JTS 873−L2となってい
る)。
大Il&S菌形質転換株の培養 0.1!グルコースを含むLB培地にアンピシリン10
0 #Lg/mlを加えて調製した培地200 mlを
500■!の坂ロフラスコに入れ、これに予め一晩同様
の培地で30°Cにて培養した大Im菌形質転換株を2
■l(1%)接種し、37°Cにて数時間往復振盪培養
した。−旦集菌した後に、0.2−M IPTGとアン
ピシリン100 %g/■1を含む修飾H培地(バクト
ドリプトン2%、 NaC1O,8%)に懸濁し、さら
に3時間培養を続けて誘導をかけ、アクアライシンI前
駆体遺伝子を発現させて該前駆体を生産させた。
成熟アクアライシンIの生産 上記のようにしてアクアライシン■前駆体を発現させた
菌体な遠心分離て集菌した。これを。
10 ml CaC1,を含tr 508M HEPE
S−NaOI11衝液に懸濁し、65℃において熱処理
を3時間行なうことにより、緩衝液中にアクアライシン
■が成熟酵素として時間経過と共に生産された。この場
合の生産量の推移を横軸に時間、縦軸に酵素活性(カゼ
イン分解活性、1単位は280 nmにおける吸光度を
0.002/分増大させる量、特開昭58−15248
2に記載)をとって表わした図が図4である0図4から
、菌体を熱処理すると成熟アクアライシン■か分泌され
てくることがわかる。
アクアライシン■の精製 熱処理した緩衝液中の菌体を遠心分離し、上清の硫安濃
度90駕飽和で沈殿する両分を集め、上記緩衝液に溶解
し、Is緘CaC1,を含む10 ml1lリン酸緩衝
液(pH6,0)に対して透析した。これを、同緩衝液
で平行化した陽イオン交換カラムにかけθ〜0.:l 
all NaCl濃度勾配で溶出させた。活性画分は0
.06皇M NaCl付近に溶出した。この段階でアク
アライシン■はSO3−ポリアクリルアミドゲル電気泳
動で単一タンパク質にまで精製されていた。また、この
アクアライシンIはThersusaquaticus
 YT−1の作るアクアライシン■と電気泳動的に、ま
た、免疫的に同一であった。免疫的に同一であることは
「細胞工学J  vol、 12. No、 8゜19
83、 p1062に記載されたウェスタンブロッティ
ングにより確認した。
【図面の簡単な説明】
図1は本発明のアクアライシン■前駆体遺伝子の塩基配
列の一例をそのコードするアミノ酸配列と共に示す図、 図2は本発明のアクアライシンI前駆体発現ベクターを
構築する工程を示す図、 図3は本発明のアクアライシン■前駆体発現ベクターの
一例の遺伝子地図、 図4は本発明の方法により生産されるアクアライシンI
の量の時間的推移を示す図である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)シグナルペプチドをコードする領域と、該シグナ
    ルペプチドコード領域の下流に存在するプロ領域と、該
    プロ領域の下流に存在する、アクアライシン I をコー
    ドする領域と、該領域の下流に存在するアクアライシン
    I のテール領域とを含む遺伝子。
  2. (2)図1に記載されたアミノ酸配列をコードする請求
    項1記載の遺伝子。
  3. (3)図1において第407番目ないし第1948番目
    の塩基配列を有する請求項2記載の遺伝子。
  4. (4)請求項1ないし3のいずれか1項記載の遺伝子を
    含み、宿主中でアクアライシン I 前駆体を発現するこ
    とができる発現ベクター。
  5. (5)請求項4記載の発現ベクターで形質転換された大
    腸菌。
  6. (6)請求項5記載の大腸菌を培養した後菌体を熱処理
    し、アクアライシン I を採取することから成るアクア
    ライシン I の製造法。
JP63243981A 1988-09-30 1988-09-30 アクアライシンi前駆体をコードする遺伝子、それを含む発現ベクター、該発現ベクターを含む大腸菌及びそれを用いたアクアライシンiの製造方法 Pending JPH0292288A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63243981A JPH0292288A (ja) 1988-09-30 1988-09-30 アクアライシンi前駆体をコードする遺伝子、それを含む発現ベクター、該発現ベクターを含む大腸菌及びそれを用いたアクアライシンiの製造方法
US07/326,070 US5124261A (en) 1988-09-30 1989-03-20 Gene encoding aqualysin I, recombinant vector containing the same and process of producing aqualysin I

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63243981A JPH0292288A (ja) 1988-09-30 1988-09-30 アクアライシンi前駆体をコードする遺伝子、それを含む発現ベクター、該発現ベクターを含む大腸菌及びそれを用いたアクアライシンiの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0292288A true JPH0292288A (ja) 1990-04-03

Family

ID=17111930

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63243981A Pending JPH0292288A (ja) 1988-09-30 1988-09-30 アクアライシンi前駆体をコードする遺伝子、それを含む発現ベクター、該発現ベクターを含む大腸菌及びそれを用いたアクアライシンiの製造方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5124261A (ja)
JP (1) JPH0292288A (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ATE140929T1 (de) * 1990-11-08 1996-08-15 Japan Energy Corp Hirudinmutante, deren herstellung, antikoagulans, sekretorischer vektor, durch besagten vektor transformierter mikroorganismus und herstellung eines produkts durch besagten mikroorganismus
EP1350432A1 (en) * 2002-04-05 2003-10-08 Puratos N.V. Method and composition for retarding staling of bakery products by adding a thermostable protease
EP2123163A1 (en) * 2008-05-16 2009-11-25 Puratos N.V. Method and composition to improve short bite of bakery products.

Also Published As

Publication number Publication date
US5124261A (en) 1992-06-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4769326A (en) Expression linkers
US4865974A (en) Bacterial methionine N-terminal peptidase
JPH0829086B2 (ja) ポリクリングルプラスミノ−ゲン活性化因子
Wong et al. Use of the Bacillus subtilis subtilisin signal peptide for efficient secretion of TEM beta-lactamase during growth
US5013662A (en) Bacterial methionine n-terminal peptidase
EP0123928A2 (en) Recombinant DNA coding for a polypeptide displaying milk clotting activity
Lichenstein et al. Cloning and nucleotide sequence of the N-acetylmuramidase M1-encoding gene from Streptomyces globisporus
JPH10511845A (ja) 細菌において細胞外タンパク質を製造するための方法
JP2589687B2 (ja) ハイブリドプラスミノーゲンアクチベーター様ポリペプチド
SI9011347A (sl) Plazmidi, njihova priprava in njihova uporaba pri pridobivanju plazminogenskega aktivatorja
Rowland et al. The effect of signal sequences on the efficiency of secretion of a heterologous phosphotriesterase by Streptomyces lividans
JPH0292288A (ja) アクアライシンi前駆体をコードする遺伝子、それを含む発現ベクター、該発現ベクターを含む大腸菌及びそれを用いたアクアライシンiの製造方法
JP2983997B2 (ja) 脱―表皮細胞成長因子プラスミノーゲンアクチベーター
US5082775A (en) Efficient process for isolating insoluble heterologous protein using non-ionic detergents
JPS62265983A (ja) ヒト組織プラスミノ−ゲン活性化因子の微生物学的製造
CA1288072C (en) Expression plasmids containing the full cdna sequence of calf prochymosin
RU2143492C1 (ru) Рекомбинантная плазмида, кодирующая гибридный белок - предшественник инсулина человека (варианты), штамм бактерий e.coli - продуцент гибридного белка - предшественника инсулина человека (варианты), способ получения инсулина человека
JPH01501037A (ja) 有機化合物の又はそれに関連する改良
JPH03219880A (ja) 細菌コラゲナーゼ遺伝子
CA2064774C (en) Culture methods for producing activated protein c
RU2144082C1 (ru) Рекомбинантная плазмида, кодирующая гибридный белок-предшественник инсулина человека (варианты), штамм бактерий e.coli - продуцент гибридного белка-предшественника инсулина человека (варианты) и способ получения инсулина человека
JPS63102684A (ja) 遺伝子およびその利用方法
JPH02501106A (ja) 新規プラスミノゲン活性化因子
JP2500312B2 (ja) ヒト成長ホルモンの生産法
JPH04148687A (ja) M―csf活性ポリペプチドの安定的高発現組換えベクター