JPH0291292A - 製紙機械用大形中空ロール及びその製法 - Google Patents

製紙機械用大形中空ロール及びその製法

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JPH0291292A
JPH0291292A JP24546788A JP24546788A JPH0291292A JP H0291292 A JPH0291292 A JP H0291292A JP 24546788 A JP24546788 A JP 24546788A JP 24546788 A JP24546788 A JP 24546788A JP H0291292 A JPH0291292 A JP H0291292A
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JP
Japan
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less
residual stress
roll
stainless steel
corrosion
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JP24546788A
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English (en)
Inventor
Mototaka Sakashita
阪下 元貴
Akira Yoshitake
吉竹 晃
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は製紙機械用大形中空ロールの改良に関する。
(従来技術とその問題点) 例えば、製紙機械における中空のサクションロールは、
苛酷な腐食環境にさらされ、大きな負荷を受けるため、
フェライトーオーステナイトニ相ステンレス鋳鋼が広く
使用されている。
ところで、フェライト−オーステナイト二相ステンレス
鋳鋼に所望の耐食性を具備させるには、溶体化処理によ
って炭化物を固溶させ、組織を均−にする必要がある。
溶体化処理は、−船釣には1000乃至1100℃の温
度に加熱後、水冷することにより行なわれる。しかし、
サクションロールは、通常、外径4001以上、肉厚4
0mm以上の大口径、厚内であり、しかも長さ3階以上
もある円筒形であるため、水冷によって急冷されると約
5 kg/sm”以上の残留応力が残存する。サクショ
ンロールにこのように大きな残留応力が残ると、短期間
の使用で折損事故が起こり、ロール寿命は極めて短くな
る。このため、従来より、溶体化処理の後、応力除去焼
きなましを施して残留応力を取り除いている。しかし、
応力除去焼なましを施すと、徐冷段階にて金属間化合物
が析出し、耐食性や耐衝撃性の低下を招く問題があった
(問題を解決するための手段及び作用)そこで、本発明
者等は、外径400mm+以上、肉厚40Ml11以上
、長さ3m以上の大口径、厚肉の長尺ロールであって、
所定成分の二相ステンレス鋼から形成したロールの熱処
理条件について鋭意研究した結果、1000乃至110
0℃の溶体化処理温度に加熱した接の冷却工程において
、800℃から400℃までの温度範囲を、3℃/分〜
8℃/分にコントロールされた速度で冷却すれば、残留
応力を3 kg/+e+*2以下にすることができ、又
、冷却過程で炭化物等の金属間化合物が析出させること
なく、シャルピー吸収エネルギー8 kgf−m以上及
び腐食減量Log/+211以下の特性を具備させるこ
とができることを見いだした。そして、製紙機械の操業
において、ロール特性と寿命との関係について調べた結
果、これらの3つの特性が前記数値の範囲内にあれば、
ロール寿命を飛躍的に向上することを見いだしたのであ
る。
本発明の製紙機械用大形中空ロールは、重量%にて、C
:0.05%以下、Si:2.0%以下、Mn: 2゜
0%以下、Cr:23〜25%、Ni:4〜7%、Mo
:2〜4%、Cu: 1.0%以下、Co: 2.0%
以下、N:0.3%以下を含有し、残部実質的にFeか
らなるフエライトーオーステナイト二相ステンレス鋳鋼
から形成され、残留応力3kg/1111Il以下、シ
ャルピー吸収エネルギー8 kgf−m以上及び腐食減
量10 g/m2h以下の特性を備えている。
本発明のロール材料として上記自余成分の二相ステンレ
ス鋼を用いる理由は次の通りである。
C:0.05%以下 Cはオーステナイト生成元素であり、強度の向上に寄与
するが、含有量が多すぎるとクロム炭化物が析出し易く
なり、局部腐食に対する抵抗性が低下する。このため、
0.05%を上限とする。
Si:2.0%以下 Siは溶鋼の脱酸及び鋳造性確保のために必要な元素で
ある。しかし、多量に含有すると靭性を悪くし、溶接性
を損なうので2.0%を上限とする。
Mn:2.0%以下 M nは上記Siと同様に脱酸剤として作用する他、オ
ーステナイト相の安定化に有効な元素である。
しかし、5量に含まれると耐食性が低下するので上限は
2.0%とする。
Cr:23〜25% Crは耐食性を改善し、対応力腐食割れ性の向上に寄与
する。又、Crはフェライト生成元素であり、二相組織
におけるフェライト相の形成により強度を高める。一方
、Cr量は余り多くなると、鋼の靭性低下を招き、且つ
鋳造時に脆弱なσ相が生成する。これ等の理由からCr
量は23〜25%に規定する。
Ni:4〜7% Niはオーステナイト相を安定化する元素であり、鋼の
靭性の向上をもたらす。又、耐食性の点からも必要な元
素である。含有量が4%に満たないとこれ等の効果を十
分発揮出来ず、一方多量に加えても、対応する効果が得
られず経済的に不利である。又二相組織におけるオース
テナイト相が過剰になって二相組織の量的均衡を失う。
このため、7%を上限とする。
Mo:2〜4% Moはステンレス鋼の耐食性の改善に大きな効果を有す
る。このため、少なくとも2%の含有を要する。しかし
、多量に加えても耐食性の改善効果は飽和するだけでな
く、鋳造時にσ相が析出しやすくなり、脱化が著しくな
るので4%を上限とする。
Cu: 1.0%以下 Cuは耐食性を高め、オーステナイト相を固?容強化す
る役割を果たす、しかし余り番こ多く含有すると、金属
間化合物の生成に件11)靭性の低下を1召くので1.
0%を上限とする。
Co: 2.0%以下 Coは、基地に固溶したままで析出物が′a集するのを
抑制する作用があり、これ(こよってσ相の析出を防止
できる。微量でも上記効果を発揮させることは出来るが
、0.5%以上含有させること力(望ましい。含有量の
増加に従ってその効果番よ増大するが2.0%までの添
加によって十分な改善効果が得られるので、それを超え
て添加するl・要性番よない、又、COは高価な元素で
あり、それ以上の添加は経済的に不利である。従って、
COの含有量は2.0%以下、望ましくは0.5〜2,
026と規定する。
N:0.3%以下 NはCOとの協同作用によってフェライト相内のσ相の
析出を抑制する作用がある。微量の含有によってこの効
果を発揮させることは出来るが、0.1%以上含有する
のが望ましい。N量の増加に伴って効果も増すが、0.
3%を越える窒化物として析出しやすく、耐食性を低下
させる。このため、N量は0.3%以下望ましくは0.
1〜0.3%とする。
本発明のステンレス鋳鋼は上記成分元素を含有し、残部
は実質的にFeからなる。なお、P、Sその他、鋼の溶
製時に不可避的に混入する不純物であって、この種の鋳
鋼に通常許容される範囲内であれば存在しても構わない
次に、上記組成の二相ステンレス鋳鋼の供試材について
、熱処理条件と、残留応力、シャルピー吸収エネルギー
、腐食減量との関係を実施例を挙げて説明する。
(実施例) 高周波誘導加熱炉で3種類の鋼を溶製し、遠心力鋳造に
て鋳造管を調製した。供試材として、鋳造管又は該鋳造
管から調製した試験片を用いた。
これら供試材の溶体化熱処理を、1050℃に加熱後、
800〜400℃の温度範囲の冷却速度を種々変えて行
ない、冷却速度と、残留応力、′シャルピー吸収エネル
ギー、腐食減量との関係を調べた 、i!!i金成分を
第1表に、試験結果を第2表に示す。第2表において、
供試材N011〜N004は鋳造管、NO65〜No、
7は該鋳造管から調製した試験片である。なお、冷却速
度は肉厚中央部での数値を表わす。
各々の試験方法は次の通りである。
残留応力はいわゆるリングカット法によって測定した。
シャルピー吸収エネルギーは、シャルピー衝撃試@機に
よって試験片を破断するのに要したエネルギーを表す。
試験片は2mIII■ノツチのJIS4号を用い、常温
にて試験した。耐衝撃性は、このシャルピー吸収エネル
ギーによって評価した。
腐食減量は、^STMG48に規定されている6%塩化
第二鉄溶液による孔食試験によった。耐食性はこの腐食
減量によって評価した。
(以下余白) 第1表において、3種類の鋼(i Hii )(iii
 )はいずれも前述したフエライトーオーステナイト二
相ステンレス鋼の望ましい実施例である。
第2表において、供試材No、1及びN092は、80
0℃から400℃の範囲における冷却速度が速いため、
吸収エネルギーが大きく、腐食減量が少ない、即ち、耐
衝撃性及び耐食性は非常にすぐれている。
しかし、残留応力が大きいため、ロールとして使用した
場合、短期の操業で折損事故が発生する虞れがある。
供試材No、5、No、6及びNo、7は、逆に冷却速
度が遅いため、吸収エネルギーが低い。即ち、耐衝撃性
に劣るため、ロールに要求される十分な靭性を確保する
ことができない。又、供試材N017は腐食減量も多い
供試材No、3及びNo、4は、冷却速度が3〜b/分
の範囲内にあり、残留応力3 kg/l11−以下、シ
ャルピー吸収エネルギー8kgf−m以上及び腐食減量
10g7m2b以下の要件を全て充足している。これら
供試材は、ロールに要求される残留応力、耐衝撃性及び
耐食性の3つの特性において、バランスのとれた性能を
備えている。
(発明の効果) フエライトーオーステナイト二相ステンレス鋼から形成
した本発明の製紙機械用大形中空ロールは、残留応力3
 kg/mm以下、シャルピー吸収エネルギー8kHf
−m以上及び腐食減量10g/m2h以下の特性を備え
ており、長期間にわたり、安定した製紙機械の操業を確
保することができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)重量%にて、C:0.05%以下、Si:2.0
    %以下、Mn:2.0%以下、Cr:23〜25%、N
    i:4〜7%、Mo:2〜4%、Cu:1.0%以下、
    Co:2.0%以下、N:0.3%以下を含有し、残部
    実質的にFeからなるフェライト−オーステナイト二相
    ステンレス鋳鋼から形成され、残留応力3kg/mm以
    下、シャルピー吸収エネルギー8kgf・m以上及び腐
    食減量10g/m^2h以下の特性を備えていることを
    特徴とする、外径400mm以上、肉厚40mm以上、
    長さ3m以上の製紙機械用大形中空ロール。
  2. (2)重量%にて、C:0.05%以下、Si:2.0
    %以下、Mn:2.0%以下、Cr:23〜25%、N
    i:4〜7%、Mo:2〜4%、Cu:1.0%以下、
    Co:2.0%以下、N:0.3%以下を含有し、残部
    実質的にFeからなるフェライト−オーステナイト二相
    ステンレス鋳鋼から外径400mm以上、肉厚40mm
    以上、長さ3m以上の管体を製造し、該管体の溶体化熱
    処理工程において、溶体化温度に加熱した後、800〜
    400℃の温度範囲を3℃/分〜8℃/分にコントロー
    ルされた速度で冷却することにより、残留応力3kg/
    mm以下、シャルピー吸収エネルギー8kgf・m以上
    及び腐食減量10g/m^2h以下の特性を備える製紙
    機械用大形中空ロールを製造する方法。
JP24546788A 1988-09-28 1988-09-28 製紙機械用大形中空ロール及びその製法 Pending JPH0291292A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05230535A (ja) * 1991-07-16 1993-09-07 Kubota Corp 製紙機械用サクションロールの製法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05230535A (ja) * 1991-07-16 1993-09-07 Kubota Corp 製紙機械用サクションロールの製法

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