JPS59211556A - フエライト−オ−ステナイト系二相ステンレス鋼 - Google Patents
フエライト−オ−ステナイト系二相ステンレス鋼Info
- Publication number
- JPS59211556A JPS59211556A JP8576283A JP8576283A JPS59211556A JP S59211556 A JPS59211556 A JP S59211556A JP 8576283 A JP8576283 A JP 8576283A JP 8576283 A JP8576283 A JP 8576283A JP S59211556 A JPS59211556 A JP S59211556A
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- JP
- Japan
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- corrosion resistance
- stainless steel
- less
- steel
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
この発明は、特に高強度、高靭性、高耐食性が要求され
る大型部品の素材として好適なフェライト−オーステナ
イト系二相ステンレス鋼に関するものである。
る大型部品の素材として好適なフェライト−オーステナ
イト系二相ステンレス鋼に関するものである。
(従来技術)
高強度、高靭性、高耐食性が要求される大型部品として
は、食品工業用や船舶用として使用される遠心分I11
#!の回転体がある。
は、食品工業用や船舶用として使用される遠心分I11
#!の回転体がある。
従来、この種の回転体の素材としては、JISに規定す
る5US316,5US630,5US329J1等が
使用されているが、・5US316では0.2%耐力が
30kgf/1lI112程度と低く、しかも耐局部腐
食性が良くないという問題を有し、5US630は高強
度ではあるが耐食性が良くないという問題を有し、5U
S329J1では0.2%耐力は50kgf/mm2程
度と比較的良好であるが、耐食性が不十分であるという
問題を有していた。さらに、強度や耐食性のほかに、遠
心分離機の大型化に伴って、σ相の析出や熱間加工性も
問題とされるようになってきている。したがって、高強
度、高靭性、高耐食性を有し、しかもσ相の生成が抑制
され、熱間加工性にも優れ、大型の耐食部品の製造に適
した材料の開発が望まれていた。
る5US316,5US630,5US329J1等が
使用されているが、・5US316では0.2%耐力が
30kgf/1lI112程度と低く、しかも耐局部腐
食性が良くないという問題を有し、5US630は高強
度ではあるが耐食性が良くないという問題を有し、5U
S329J1では0.2%耐力は50kgf/mm2程
度と比較的良好であるが、耐食性が不十分であるという
問題を有していた。さらに、強度や耐食性のほかに、遠
心分離機の大型化に伴って、σ相の析出や熱間加工性も
問題とされるようになってきている。したがって、高強
度、高靭性、高耐食性を有し、しかもσ相の生成が抑制
され、熱間加工性にも優れ、大型の耐食部品の製造に適
した材料の開発が望まれていた。
(発明の目的)
この発明は、上述した従来の問題点および要望に着目し
てなされたもので、高強度、高靭性、高1耐食性であっ
て、その上、σ相の生成が抑制され且つ熱間加工性にも
優れたフェライト−オーステナイト系二相ステンレス鋼
を提供することを目的としている。
てなされたもので、高強度、高靭性、高1耐食性であっ
て、その上、σ相の生成が抑制され且つ熱間加工性にも
優れたフェライト−オーステナイト系二相ステンレス鋼
を提供することを目的としている。
(発明の構成)
この発明によるフェライト−オーステナイト系二相ステ
ンレス鋼は、 C:0.1重量%以下、 5il1重量%以下、 Mn:2重量%以下、 Cr:21〜28重I−:%、 Ni:4〜7重量%、 Mo:1.5〜4重に%、 B:0.0005〜0.005重量%、Cu:1重量%
以下、 A文=0.5重量%以下、 N:0.4重量%以下 を含有し、残部Feおよび不純物からなり、σ相の生成
を抑制し、熱間加工性に優れたものであることを特徴と
している。
ンレス鋼は、 C:0.1重量%以下、 5il1重量%以下、 Mn:2重量%以下、 Cr:21〜28重I−:%、 Ni:4〜7重量%、 Mo:1.5〜4重に%、 B:0.0005〜0.005重量%、Cu:1重量%
以下、 A文=0.5重量%以下、 N:0.4重量%以下 を含有し、残部Feおよび不純物からなり、σ相の生成
を抑制し、熱間加工性に優れたものであることを特徴と
している。
この発明によるフェライト−オーステナイト系二相ステ
ンレス鋼の成分範囲の限定理由は次のとおりである。
ンレス鋼の成分範囲の限定理由は次のとおりである。
C:0.1重量%以下
Cは強力なオーステナイト化元素であるが、多すぎると
耐食性を劣化させ、また熱間加工性をも害する。そして
、とくに鍛造材ではその影響が大きいので0.1重量%
以下、より望ましくは0.05重量%以下とする。
耐食性を劣化させ、また熱間加工性をも害する。そして
、とくに鍛造材ではその影響が大きいので0.1重量%
以下、より望ましくは0.05重量%以下とする。
5iH1i量%以下
Siは溶解・精錬時に脱酸元素として作用すると共に、
フェライト化元素であって耐酸化性を増大するが、1重
量%を超える多量の添加はσ相の析出を促進させるので
好ましくない。したがって、Siは1重量%以下とする
必要がある。
フェライト化元素であって耐酸化性を増大するが、1重
量%を超える多量の添加はσ相の析出を促進させるので
好ましくない。したがって、Siは1重量%以下とする
必要がある。
Mn:2重量%以下
Mnは溶解・精錬時に脱酸元素として作用すると共に、
Sと化合して硫化物を生成し、熱間脆性の発生を防止す
るのに有効な元素である。また、オーステナイト化元素
としての働きもあり、金属組織相のバランスから2重量
%以下の範囲で添加する。
Sと化合して硫化物を生成し、熱間脆性の発生を防止す
るのに有効な元素である。また、オーステナイト化元素
としての働きもあり、金属組織相のバランスから2重量
%以下の範囲で添加する。
Cr:21〜28重量%
Crはフェライト化元素であり、耐食性を著しく改善す
るのに有効な元素である。したがって、一般的には12
Q量%以上含有させることが々fましいとされている。
るのに有効な元素である。したがって、一般的には12
Q量%以上含有させることが々fましいとされている。
しかし、この発明による鋼ではとくに強度の点でNi、
Cr、Moの3成分が7ヘランスしたフェライト−オー
ステナイト系二相ステンレス鋼とする必要があり、この
理由からCrの下限を21重量%とじている。他方、多
量に含有するとフェライト−オーステナイトの二相組織
からフェライトの単相組織となり、靭性の劣化を来たす
と共に、さらにはσ相の生成を促進するため、Crの上
限を28重葦%とじている。
Cr、Moの3成分が7ヘランスしたフェライト−オー
ステナイト系二相ステンレス鋼とする必要があり、この
理由からCrの下限を21重量%とじている。他方、多
量に含有するとフェライト−オーステナイトの二相組織
からフェライトの単相組織となり、靭性の劣化を来たす
と共に、さらにはσ相の生成を促進するため、Crの上
限を28重葦%とじている。
Ni:4〜7重量%
Niはオーステナイト化元素であり、靭性および耐食性
の改善にきわめて有効な元素であって、このためには4
重量%以上含有させることが必要である。しかし、多量
に含有するとσ相の生成を促進させるため、Niの」二
限を7重量%とする必要がある。
の改善にきわめて有効な元素であって、このためには4
重量%以上含有させることが必要である。しかし、多量
に含有するとσ相の生成を促進させるため、Niの」二
限を7重量%とする必要がある。
Mo:1.5〜4重量%
MOは鋼の耐食性とくに耐孔食性を改善するのにきわめ
て有効な元素であり、このためには少なくとも1.5重
量%含有させる必要がある。しかし、4重量%を超える
多量の添加はσ相の生成を促進して脆化するので4重量
%以下とする必要がある。
て有効な元素であり、このためには少なくとも1.5重
量%含有させる必要がある。しかし、4重量%を超える
多量の添加はσ相の生成を促進して脆化するので4重量
%以下とする必要がある。
B:0.0O05〜0.005重量%
Bは熱間加工性の改善に有効な元素であり、0.000
5重量%以上の添加でこの効果が現われる。また、Bの
添加によって耐食性の改善をはかることもできる。しか
し、0.005重最%を超えると低融点化合物が生成し
て脱化が起るので、0.005重量%以下とする必要が
ある。
5重量%以上の添加でこの効果が現われる。また、Bの
添加によって耐食性の改善をはかることもできる。しか
し、0.005重最%を超えると低融点化合物が生成し
て脱化が起るので、0.005重量%以下とする必要が
ある。
Cur1重量%以下
Cuはオーステナイト化元素であり、基地を強化して強
度を向上させると共に、耐食性を改善するのにも寄与す
る元素である。しかし、多量の添加は熱間加工性を害す
るため、1重量%以下とする必要がある。
度を向上させると共に、耐食性を改善するのにも寄与す
る元素である。しかし、多量の添加は熱間加工性を害す
るため、1重量%以下とする必要がある。
AM : 0 、5重量%以下
AfLは溶解・精錬時の強力な脱酸元素であり、鋼の清
浄度を高めるのに有効であると同時に、さらにはNと結
びついてAINを析出させ、フェライト相およびオース
テナイト相の結晶粒成長を抑制して細粒化させる効果を
有する元素である。しかし、多量に含有するとσ相の生
成を促進すると共に、前記した効果もなくなるので0.
5重量%以下とする必要がある。
浄度を高めるのに有効であると同時に、さらにはNと結
びついてAINを析出させ、フェライト相およびオース
テナイト相の結晶粒成長を抑制して細粒化させる効果を
有する元素である。しかし、多量に含有するとσ相の生
成を促進すると共に、前記した効果もなくなるので0.
5重量%以下とする必要がある。
N:0.4重量%以下
Nはオーステナイト化元素であり、耐食性および強度の
改善にきわめて有効な元素であるので、鋼塊にブローを
発生させない」−限値である0、4重量%以下の範囲で
含有させる。
改善にきわめて有効な元素であるので、鋼塊にブローを
発生させない」−限値である0、4重量%以下の範囲で
含有させる。
この発明によるフェライト−オーステナイト系二相ステ
ンレス鋼は、上記したような化学成分範囲を有するもの
であるが、良好な強度を得る観点からはフェライト量が
30%以上となるようにすることがより望ましい。
ンレス鋼は、上記したような化学成分範囲を有するもの
であるが、良好な強度を得る観点からはフェライト量が
30%以上となるようにすることがより望ましい。
(実施例)
第1表に示す各種化学成分の供試鋼を溶製したのち造塊
し、以下に示すように、(1)σ相生成の有無、(2)
熱間加工性、(3)機械的性質および耐食性を調べた。
し、以下に示すように、(1)σ相生成の有無、(2)
熱間加工性、(3)機械的性質および耐食性を調べた。
(1)σ相生成の有無
ここでは、各供試鋼No、1〜13を1100’0で1
時間保持した後、15°b (直径400+n+nの丸棒を水冷したときの中心部の
冷却速度にほぼ相当する。)で600 ’0まで冷却し
、その後水冷してσ相生成の有無を調べた。その結果を
第2表に示す。
時間保持した後、15°b (直径400+n+nの丸棒を水冷したときの中心部の
冷却速度にほぼ相当する。)で600 ’0まで冷却し
、その後水冷してσ相生成の有無を調べた。その結果を
第2表に示す。
第2表に示すように、本発明鋼No、 1〜8ではい
ずれもσ相の生成が認められなかったのに対して、比較
鋼No、 9 (Ni 、Crが多過ぎる。)およびN
o、 10 (S i 、Moが多過ぎる。)ではσ
相が生成していることが確認された。
ずれもσ相の生成が認められなかったのに対して、比較
鋼No、 9 (Ni 、Crが多過ぎる。)およびN
o、 10 (S i 、Moが多過ぎる。)ではσ
相が生成していることが確認された。
(2)熱間加工性
ここでは、各供試&r4No、 1〜8 、 l l
〜l 3を1100℃で1時間保持したのち水冷する固
溶化熱処理を行ったものに対して、1180’0におけ
る破断ねん同値(試験片平行部:8φX30文mm)を
測定した。その結果を同じく第2表に示す。
〜l 3を1100℃で1時間保持したのち水冷する固
溶化熱処理を行ったものに対して、1180’0におけ
る破断ねん同値(試験片平行部:8φX30文mm)を
測定した。その結果を同じく第2表に示す。
第2表
第2表に示すように、本発明鋼N011〜8は、従来の
フェライト−オーステナイト系二相ステンレス鋼である
比較鋼No、11 (SUS329Jl)に比べて、B
の添加効果によって破断ねん同値がかなり大きくなって
おり、熱間加工性が著しく優れていることが明らかであ
る。
フェライト−オーステナイト系二相ステンレス鋼である
比較鋼No、11 (SUS329Jl)に比べて、B
の添加効果によって破断ねん同値がかなり大きくなって
おり、熱間加工性が著しく優れていることが明らかであ
る。
(3)機械的性質および耐食性
ここでは、供試鋼No、 1〜11については、11
00°Cで1時間保持したのち水冷する固溶化熱処理を
行い、供試鋼No、12については。
00°Cで1時間保持したのち水冷する固溶化熱処理を
行い、供試鋼No、12については。
1050°Cで1時間保持したのち水冷する固溶化熱処
理を行い、供試鋼No、13については、1050°C
で1時間保持したのち水冷し、さらに480°Cで4時
間保持したのち空冷する熱処理を行って、その後各供試
鋼の機械的性質および耐食性を調べた。
理を行い、供試鋼No、13については、1050°C
で1時間保持したのち水冷し、さらに480°Cで4時
間保持したのち空冷する熱処理を行って、その後各供試
鋼の機械的性質および耐食性を調べた。
このとき、機械的性質は、 JIS 4 号試験片を
用いた引張試験を行って、0.2%耐力、引張強さ、伸
びを測定し、JISa号試験片を用いたシャルピー衝撃
試験を行って衝撃値を測定した。
用いた引張試験を行って、0.2%耐力、引張強さ、伸
びを測定し、JISa号試験片を用いたシャルピー衝撃
試験を行って衝撃値を測定した。
また、耐食性は、耐全面腐食について、高さioms、
幅15mm、長さ15mmの試験片をJISG 05
91に準じて沸騰した5%H2SO4中に6時間浸漬し
、浸漬後の腐食減量を測定することにより調べ、1射孔
食について、前記と同寸法の試験片を35℃の50gF
eCjLs ’ 6H20/文の水溶液中に48時間浸
漬し、浸漬後の腐食減量を測定することにより調べ、耐
すきま腐食について、直径15mm、長さ20mmの試
験片に合成ゴム製の0−リングをはめ、この状態で35
℃の2%FeCJ1.@ 6H20水溶液中に96時m
1浸漬し、浸漬後の腐食減量を測定することにより調べ
た。
幅15mm、長さ15mmの試験片をJISG 05
91に準じて沸騰した5%H2SO4中に6時間浸漬し
、浸漬後の腐食減量を測定することにより調べ、1射孔
食について、前記と同寸法の試験片を35℃の50gF
eCjLs ’ 6H20/文の水溶液中に48時間浸
漬し、浸漬後の腐食減量を測定することにより調べ、耐
すきま腐食について、直径15mm、長さ20mmの試
験片に合成ゴム製の0−リングをはめ、この状態で35
℃の2%FeCJ1.@ 6H20水溶液中に96時m
1浸漬し、浸漬後の腐食減量を測定することにより調べ
た。
&N3表に示すように、機械的性質について、従来のフ
ェライト−オーステナイト系二相ステンレス鋼である比
較鋼No、11およびオーステナイト系ステンレス鋼で
ある比較鋼No、12は、0.2%耐力がいずれも50
kgf /am2以下であるのに対して、本発明鋼No
、 1〜8の0.2%耐力はいずれも50 kgf、
/ mm”を超えており、高強度であることが明らかで
ある。また、従来の析出硬化系ステンレス鋼である比較
鋼No、13は、本発明鋼に比べて高強度ではあるが延
性および靭性に劣っていることが明らかである。
ェライト−オーステナイト系二相ステンレス鋼である比
較鋼No、11およびオーステナイト系ステンレス鋼で
ある比較鋼No、12は、0.2%耐力がいずれも50
kgf /am2以下であるのに対して、本発明鋼No
、 1〜8の0.2%耐力はいずれも50 kgf、
/ mm”を超えており、高強度であることが明らかで
ある。また、従来の析出硬化系ステンレス鋼である比較
鋼No、13は、本発明鋼に比べて高強度ではあるが延
性および靭性に劣っていることが明らかである。
一方、耐食性について、従来の二相ステンレス鋼である
比較鋼No、11およびオーステナイト系ステンレス鋼
である比較鋼No、12に比べて、本発明鋼No、
1〜8はいずれも耐全面腐食性および耐孔食性が優れて
おり、酎すき間層食性は格段に優れていることが明らか
である。また、従来の高強度ステンレス鋼である比較鋼
No、13に比べて耐全面腐食性、耐孔食性および耐す
き間層食性とも格段に優れていることが明らかである。
比較鋼No、11およびオーステナイト系ステンレス鋼
である比較鋼No、12に比べて、本発明鋼No、
1〜8はいずれも耐全面腐食性および耐孔食性が優れて
おり、酎すき間層食性は格段に優れていることが明らか
である。また、従来の高強度ステンレス鋼である比較鋼
No、13に比べて耐全面腐食性、耐孔食性および耐す
き間層食性とも格段に優れていることが明らかである。
(発明の効果)
以上説明してきたように、この発明によるフェライト−
オーステナイト系二相ステンレス鋼は、その化学成分が
、 C:0.1重量%以下、 Si:1重量%以下、 Mn:2重量%以下、 Cr:21〜28重量%、 Ni :4〜7重量%、 Mo:1.5〜4重量%、 B:0.0005〜0.005重量%、Cur1重量%
以下、 A見二0.5重量%以下、 N:0.4重量%以下 を含有し、残部Feおよび不純物からなるものであるか
ら、σ相の生成が抑制され、従来のフェライト−オース
テナイト系二相ステンレス鋼およびオーステナイト系ス
テンレス鋼に比べて強度および靭延性に優れ、耐食性に
も優れており、従来の析出硬化系高強度ステンレス鋼に
比べて靭延性に優れ、耐食性も格段に優れており、さら
には、熱間加工性にも優れているという著しくすぐれた
特性をそなえており、高強度、高靭性、高耐食性であっ
て、σ相の生成がなく、熱間加工性にも優れたフェライ
ト−オースティナイト系二相ステンレス鋼を得ることが
でき、とくに遠心分離機の回転体などの大型の耐食部品
の素材としても好適に使用することができるという著大
なる効果を有している。
オーステナイト系二相ステンレス鋼は、その化学成分が
、 C:0.1重量%以下、 Si:1重量%以下、 Mn:2重量%以下、 Cr:21〜28重量%、 Ni :4〜7重量%、 Mo:1.5〜4重量%、 B:0.0005〜0.005重量%、Cur1重量%
以下、 A見二0.5重量%以下、 N:0.4重量%以下 を含有し、残部Feおよび不純物からなるものであるか
ら、σ相の生成が抑制され、従来のフェライト−オース
テナイト系二相ステンレス鋼およびオーステナイト系ス
テンレス鋼に比べて強度および靭延性に優れ、耐食性に
も優れており、従来の析出硬化系高強度ステンレス鋼に
比べて靭延性に優れ、耐食性も格段に優れており、さら
には、熱間加工性にも優れているという著しくすぐれた
特性をそなえており、高強度、高靭性、高耐食性であっ
て、σ相の生成がなく、熱間加工性にも優れたフェライ
ト−オースティナイト系二相ステンレス鋼を得ることが
でき、とくに遠心分離機の回転体などの大型の耐食部品
の素材としても好適に使用することができるという著大
なる効果を有している。
特許出願人 大同特殊鋼株式会社
代理人弁理士 小 塩 豊
Claims (2)
- (1) C: 0 、1重量%以下、 5il1重量%以下、 Mn:2重量%以下、 Cr:21〜28重量%、 Ni:4〜7重量%、 Mo:1.5〜4重量%、 B:0.0O05〜0.005重量%、C:u:1重量
%以下、 A文二0.5重量%以下、 N:0.4重量%以下 を含有し、残部Feおよび不純物からなり、σ相の生成
を抑制し、熱間加工性に優れたことを特徴とするフェラ
イト−オーステナイト系二相ステンレス鋼。 - (2)C:0.05重量%以下である特許請求の範囲第
(1)項記載の7エライトーオーステナイト系二相ステ
ンレス鋼。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8576283A JPS59211556A (ja) | 1983-05-18 | 1983-05-18 | フエライト−オ−ステナイト系二相ステンレス鋼 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8576283A JPS59211556A (ja) | 1983-05-18 | 1983-05-18 | フエライト−オ−ステナイト系二相ステンレス鋼 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59211556A true JPS59211556A (ja) | 1984-11-30 |
Family
ID=13867873
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8576283A Pending JPS59211556A (ja) | 1983-05-18 | 1983-05-18 | フエライト−オ−ステナイト系二相ステンレス鋼 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59211556A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2565999A1 (fr) * | 1984-06-13 | 1985-12-20 | Nippon Kokan Kk | Acier inoxydable a deux phases ayant des caracteristiques ameliorees de resistance au choc |
WO2003033755A1 (en) * | 2001-10-16 | 2003-04-24 | Ati Properties, Inc. | Duplex stainless steel |
US8313691B2 (en) | 2007-11-29 | 2012-11-20 | Ati Properties, Inc. | Lean austenitic stainless steel |
US8337748B2 (en) | 2007-12-20 | 2012-12-25 | Ati Properties, Inc. | Lean austenitic stainless steel containing stabilizing elements |
US8337749B2 (en) | 2007-12-20 | 2012-12-25 | Ati Properties, Inc. | Lean austenitic stainless steel |
US8877121B2 (en) | 2007-12-20 | 2014-11-04 | Ati Properties, Inc. | Corrosion resistant lean austenitic stainless steel |
-
1983
- 1983-05-18 JP JP8576283A patent/JPS59211556A/ja active Pending
Cited By (15)
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WO2003033755A1 (en) * | 2001-10-16 | 2003-04-24 | Ati Properties, Inc. | Duplex stainless steel |
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US8313691B2 (en) | 2007-11-29 | 2012-11-20 | Ati Properties, Inc. | Lean austenitic stainless steel |
US10370748B2 (en) | 2007-11-29 | 2019-08-06 | Ati Properties Llc | Lean austenitic stainless steel |
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US9133538B2 (en) | 2007-12-20 | 2015-09-15 | Ati Properties, Inc. | Lean austenitic stainless steel containing stabilizing elements |
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US9624564B2 (en) | 2007-12-20 | 2017-04-18 | Ati Properties Llc | Corrosion resistant lean austenitic stainless steel |
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