JPH0291154A - ポリフェニレンスルフィド樹脂組成物 - Google Patents

ポリフェニレンスルフィド樹脂組成物

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JPH0291154A
JPH0291154A JP24086988A JP24086988A JPH0291154A JP H0291154 A JPH0291154 A JP H0291154A JP 24086988 A JP24086988 A JP 24086988A JP 24086988 A JP24086988 A JP 24086988A JP H0291154 A JPH0291154 A JP H0291154A
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polyphenylene sulfide
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Yasumitsu Uno
宇野 泰光
Shizuo Hori
堀 史津雄
Yukio Uchiyama
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、ポリフェニレンスルフィド樹脂組成物に関し
、さらに詳しくは、耐衝撃性および靭性が優れ柔軟性を
有するポリフェニレンスルフィド樹脂組成物に関する。
(従来の技術およびその課題) ポリフェニレンスルフィド樹脂は、耐熱性。
難燃性、耐薬品性、剛性、電気絶縁性、耐摩耗性等が優
れたエンジニアリングプラスチックとして注目され、各
種用途に使用されている。
ところが、ポリフェニレンスルフィド樹脂は。
単独では延性が乏しく、非常に脆いため、ガラス繊維、
カーボンブラック繊維等の補強剤を配合する(坂本彬、
プラスチックス、並、10.87(19851)ことに
より、その欠点を補う努力がなされている。
しかしながら、上記の補強剤の配合によっても延性はほ
とんど改良されず、また、耐衝撃性、靭性の改良も充分
とはいえない、さらにまた、上記の補強剤の配合により
、樹脂の外観が損なわれたり、補強剤の配向が生じるこ
とにより成形品の異方性が強くなるなどの問題点を生じ
ている。
従って、ポリフェニレンスルフィド樹脂は、卓越した上
記の特性を有しながら、柔軟性が要求される分野におけ
る用途には供し難く、その利用分野は制限を受けざるを
得なかった。
そこで本発明は、ポリフェニレンスルフィド樹脂の優れ
た特性を維持し、かつ、柔軟性が改善されたポリフェニ
レンスルフィド樹脂組成物を提供することを目的とする
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明者らは、上記の目的を達成するために鋭意検討を
重ねた結果、ポリフェニレンスルフィドに、熱可塑性ポ
リエステルを配合し、さらに、熱可塑性ポリエステルエ
ラストマーおよび/またはエポキシ樹脂を配合すると柔
軟性が向上することを見出し1本発明に到ったものであ
る。
すなわち、本発明のポリフェニレンスルフィド樹脂組成
物は、 (a)ポリフェニレンスルフィド100重量部、(b)
熱可塑性ポリエステル5〜100重量部。
ならびに、 (c)(c−1)熱可塑性ポリエステルエラストマー 
  2〜75重量部、 および/または (c−2)エポキシ樹脂2〜75重量部、゛からなるこ
とを特徴とする。
本発明において用いられるポリフェニレンスルフィド(
a)は、次式: −+−A r −S−←−(式中、A
rはアリーレン基を表す)で示される主たる構成単位(
繰り返し単位)を有し、該構成単位を70モル%以上、
好ましくは90モル%以上有する。
上記の式におけるアリーレン基としては、p−フェニレ
ン基、m−フェニレン基、0−フェニレン基、炭素vi
1〜4のアルキル基で置換されているフェニレン基、p
、p′−ジフェニレンスルフォン基(−ぐ=リーSO□
−(=リー)、p、p’ −ビフェニレン基’+■−)
、p、p−ジフェニレンエーテル基(+0−ぐ■−)、
p、p−ジフェニレンカルボニル基(−り■←co−ぐ
■→)、の、もしくはp−フェニレン基を主成分とする
ものが好ましい。
ポリフェニレンスルフィド(a)の分子量は、通常1万
以上であり、融点は275〜290℃程度のものが好ま
しい。
次に、本発明において用いられる熱可塑性ポリエステル
としては、テレフタル酸、イソフタル酸、オルソフタル
酸、ナフタレンジカルボン酸、4.4′−ジフェニルジ
カルボン酸、ジフェニルエーテルジカルボン酸、a、β
−ビス(4−カルボキシフェノキシ)エタン、アジピン
酸、セパチン酸、アゼライン酸、デカンジカルボン酸、
ドデカンジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、
タイマー酸等のジカルボン酸またはそのエステル形成性
誘導体とエチレングリコール、プロピレングリコール、
ブタンジオール、ベンタンジオール、ネオペンチルグリ
コール、ヘキサンジオール、オクタンジオール、デカン
ジオール、シクロヘキサンジメタツール、ハイドロキノ
ン、ビスフェノールA、2.2−ビス(4−ヒドロキシ
エトキシフェニル)プロパン、キシリレングリコール、
ポリエチレンエーテルグリコール、ポリテトラメチレン
エーテルグリコール、両末端が水酸基であるような脂肪
族ポリエステルオリゴマー等のグリコール類とから得ら
れるポリエステルのことであり1通常はフェノールと四
塩化エタンとの6対4なる重量比の混合溶媒中30℃で
測定した固有粘度[η]が0.3〜1.5dI2/gな
る範囲のものが用いられる。
また、コモノマー成分としてグリコール酸、ヒドロキシ
酪酸、ヒドロキシ安息香酸、ヒドロキシフェニル酢酸、
ナフチルグリコール酸のようなヒドロキシカルボン酸、
プロピオラクトン、ブチロラクトン、バレロラクトン、
カプロラクトンのようなラクトン化合物あるいは熱可塑
性を保持しつる範囲内でトリメチロールプロパン、トリ
メチロールエタン、グリセリン、ペンタエリスリトール
、トリメリット酸、トリメシン酸、ピロメリット酸のよ
うな多官能性エステル形成性成分を含んでいてもよい。
また、ジブロモテレフタル酸、テトラプ口モテレフタル
酸、テトラブロモフタル酸、ジクロロテレフタル酸、テ
トラクロロテレフタル酸、1.4−ジメチロールテトラ
ブロモベンゼン、テトラブロモビスフェノールA、テト
ラブロモビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物
のような芳香族核に塩素や臭素のごときハロゲン化合物
を置換基として有し、かつエステル形成性基を有するハ
ロゲン化合物を共重合した熱可塑性ポリエステル樹脂も
含まれる。
特に好ましい熱可塑性ポリエステル樹脂としては、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート
、ポリへキサメチレンテレフタレート、ポリ (エチレ
ンブチレンテレフタレート)、ポリ(シクロヘキサンジ
メチレンテレフタレート)、ポリ(ブチレン・テトラメ
チレンエーテル・テレフタレート)、2.2−ビス(β
−ヒドロキシエトキシテトラブロモフェニル)プロパン
共重合ポリブチレンテレフタレート等が挙げられる。
上記した成分(b)すなわち熱可塑性ポリエステルは、
上述の成分(a)すなわちポリフェニレンスルフィド1
00重量部に対して、5〜100重量部配合置部、好ま
しくは7〜75重量部配合される。成分(b)が5重量
部より少ないと、耐衝撃性、靭性の向上等柔軟性改良効
果が低下し。
100重量部を超えると、樹脂組成物の性質が熱可塑性
ポリエステルの特性に近くなり、ポリフェニレンスルフ
ィドの有する卓越した性質のうち、耐熱性、耐薬品性、
難燃性等の性質が失われてしまう。
次に、本発明において用いられる成分(C)について述
べる。成分(C)としては、熱可塑性ポリエステルエラ
ストマー(c−1)とエポキシ樹脂(c−2)のどちら
か一方または両方が用いられる。
熱可塑性ポリエステルエラストマー(c−1)としては
、ハードセグメントに高結晶性の芳香族ポリエステルを
、ソフトセグメントに非品性ポリエーテルまたは脂肪族
ポリエステルを使用したマルチブロックポリマーが用い
られる。
そのようなハードセグメントとしては、例えば、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、
ポリシクロヘキサンジメチレンテレフタレート等のテレ
フタル酸系結晶性ポリエステルが挙げられ、ソフトセグ
メントとしては、例えば、ポリテトラメチレンエーテル
グリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレン
グリコール等の脂肪族ポリエーテル、または、シュウ酸
、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ビロ
メリン酸、スペリン酸、アゼライン酸、セバシン酸等の
脂肪族ジカルボン酸とエチレングリコール、プロピレン
グリコール、ブタンジオール、ベンタンジオール、ネオ
ペンチルグリコール、ヘキサンジオール、オクタンジオ
ール。
デカンジオール等のグリコール類とから得られる脂肪族
ポリエステルが挙げられる。
このような熱可塑性ポリエステルエラストマーは、具体
的には、デュポン社よりハイトレル、アクシー社よりア
ニテル、東洋結社よりペルブレン等の商品名で、市場に
供せられているものかある。
上記の熱可塑性ポリエステルエラストマーは、曲げ弾性
率がl OOkg/ am”以上、3000 kg/c
m”以下の物性を有するものが好ましい。
また、成分(c−1)は、上述の成分(a)100重量
部に対して、2〜75重量部配合され、好ましくは5〜
50重量部配合される。
(c−1)が2重量部より少ないと、耐衝撃性、靭性の
向上等柔軟性改良効果が少なくなり、75重量部を超え
ると、耐衝撃性、靭性の向上は著しいものの、樹脂組成
物の剛性が低下し、ポリフェニレンスルフィドの有する
優れた特性が失われることになる。
次に、エポキシ樹脂(c−2)としては、特に限定され
ず公知のエポキシ樹脂が使用できる。そのようなエポキ
シ樹脂としては、例えば、フェノールノボラック型エポ
キシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、ビス
フェノールA型エポキシ樹脂、グリシジルエーテル型エ
ポキシ樹脂。
グリシジルエステル型エポキシ樹脂、グリシジルアミン
型エポキシ樹脂、オレフィン結合のエポキシ化により誘
導されるエポキシ樹脂、線状脂肪族エポキシ樹脂、脂環
式エポキシ樹脂、複素環式エポキシ樹脂、ハロゲン化エ
ポキシ樹脂等が挙げられ、1分子中にエポキシ基を2個
以上有するこれらのエポキシ樹脂の少なくとも1種が用
いられる。
このようなエポキシ樹脂は、常温で液状であっても固体
状であっても良く、エポキシ当量(1グラム当量のエポ
キシ基を含む樹脂のグラム数)が100以上1000以
下のものが好ましい。
成分(c−2)は、成分(a)100重量部に対して2
〜75重量部、好ましくは3〜50重量部配置部れる。
(c−2)が2重量部より少ないと、耐衝撃性、靭性の
向上等柔軟性改良効果が少なくなり、75重量部を超え
ると、樹脂組成物の柔軟性は向上するものの、剛性が低
下し、ポリフェニレンスルフィドの有する優れた特性が
失われることになる。
本発明のポリフェニレンスルフィド樹脂組成物は、上述
した(a)、(b)および(c)の成分が所定の割合で
配合されたものであり、ポリフェニレンスルフィド(a
)に(b)および(C)を配合したところに特徴を有す
る。(b)および(C)はそれぞれ単独ではな(、同時
に配合されることが必要である。すなわち、(b)は、
単独では延性に乏しく非常に脆い樹脂であり、また。
(c−2)も一般には硬化剤により硬化したものでは同
様に脆い樹脂である。それにもかかわらず、(b)およ
び(c−2)を同時に配合すると著しく樹脂組成物の柔
軟性が向上する。一方、(c−1)はエラストマー成分
であるため、この成分の配合により樹脂組成物の耐衝撃
性、靭性を向上させる効果がみられることは容易に推測
されることであるが、しかしながら、この(c−1)成
分は、単独で(a)に配合されてもその効果は全く発揮
されず、(b)とともに配合されたときに限ってその組
成物の耐衝撃性、靭性を著しく向上させることができる
成分(b)と成分(c)の配合比率は特に制限はないが
、(b)/ (c)が115〜lOが好ましい。
本発明のポリフェニレンスルフィド樹脂組成物は1例え
ば、(a)、(b)、(c)の3成分を溶融混練して得
ることができる。
各成分が全て常温で混合可能な固体状である場合には、
各成分をトライブレンドした後、通常の熱可塑性樹脂の
混線に用いられる装置1例えば、パンバリミキサー、ロ
ール混線機、押出機等を用いて混練し、ペレット化する
ことができる。また、各成分は同時にトライブレンドせ
ず、順次溶融混線に供してもよい、このとき、それぞれ
の成分の混線順序に制限はないが、各成分の溶融時の粘
度に合せて順次供給し、混練するのが良い。
成分(C)のうち、常温で液状の(c−2)を用いる場
合には、(a)および(b)場合によりさらに(c−1
)を通常の溶融成形機で混合し、各成分が溶融したとこ
ろへ(c−2)を加えて混合する。
また、溶融混線の際に樹脂組成物に、顔料、安定剤、無
機充填剤、ガラス繊維、カーボン繊維等の各種添加剤を
添加することができる。
かくして、ペレット化された樹脂組成物は、通常の押出
成形、射出成形、圧縮成形等の手段を用いて目的とする
形状に賦形される。
(作用) 本発明のポリフェニレンスルフィド樹脂組成物は、ポリ
フェニレンスルフィド樹脂の欠点である脆さを改善する
ため、独自の成分からなる組成を有するので、通常用い
られている補強剤を配合することなく、ポリフェニレン
スルフィドの卓越した諸性質を維持しつつ、欠点である
耐衝撃性、靭性を著しく向上させた、柔軟性を有する樹
脂組成物となっている。
(実施例) 次に、実施例により本発明をさらに詳しく説明する。
なお、以下の実施例において、衝撃強度は、D y n
、s t a を衝撃:B5−1330に従って測定し
た。
実施例1 成分(a)としてポリフェニレンスルフィド(トーブレ
ンT−3.■トープレン製)100重量部、成分(b)
として熱可塑性ポリエステル(KS215R,クラレ社
製)30重量部、成分(C)として(c−1)熱可塑性
ポリエステルエラストマー(ペルブレンP−408,東
洋紡社製)10重量部をトライブレンドし、押出成形機
を用いて溶融混練し、ペレット状のポリフェニレンスル
フィド樹脂組成物を得た。
得られたポリフェニレンスルフィド樹脂組成物から、圧
縮成形機を用いて、厚み2mmのシート状の試験片を製
造した。この試験片は十分な柔軟性を有していた。この
試験片を用いて衝撃強度を測定し、その結果を表に示し
た。
実施例2〜5 実施例1で用いたのと同じ成分(a)(b)(c−1)
を用い、成分(a)100重量部に対して、成分(b)
および成分(c−1)を表に示した量配合したほかは実
施例1と同様にしてポリフェニレンスルフィド樹脂組成
物を製造した。
さらに、この樹脂組成物を用いて、実施例1と同様にし
て厚み2mmのシート状の試験片を製造したところ、こ
の成形物は十分な柔軟性を有していた。
次に、この試験片を用いて実施例1と同一の条件で衝撃
強度を測定した。結果を表に示す。
実施例6 成分(a)としてポリフェニレンスルフィド(トーブレ
ンT−3.■トーブレン製)100重量部、成分(b)
として熱可塑性ポリエステル(KS215R,クラレ社
製)40重量部をトライブレンドし、押出し成形機を用
いて、溶融混練した。この溶融混線の際に、成分(C)
として(c−2)エポキシ樹脂(エピコート828.油
化シェルエポキシ社製)5重量部を押出機のベントロよ
り、液体状態にて定量供給し、押出機内で、(a)(b
)(c−2)の3成分を溶融混練して、ペレット状のポ
リフェニレンスルフィド樹脂組成物を得た。
さらに、この樹脂組成物を用いて、実施例1と同様にし
て厚み2mmのシート状の試験片を製造したところ、こ
の成形物は十分な柔軟性を有していた。
次に、この試験片を用いて実施例1と同一の条件で衝撃
強度を測定した。結果を表に示す。
実施例7〜8 実施例6で用いたのと同じ成分(a)(b)(c−2)
を用い、成分(a)100重量部に対して、成分(b)
および成分(c −2)を表に示した量配合したほかは
実施例6と同様にしてポリフェニレンスルフィド樹脂組
成物を製造した。
さらに、この樹脂組成物を用いて、実施例1と同様にし
て厚み2mmのシート状の試験片を製造したところ、こ
の成形物は十分な柔軟性を有していた。
次に、この試験片を用いて実施例1と同一の条件で衝撃
強度を測定した。結果を表に示す。
実施例9 実施例6と同様の成分(a)100重量部に対して、実
施例6と同様の成分(b)を30重量部用い、また、成
分(C)として(c−2)エポキシ樹脂(エピコートl
 91 P、油化シェルエポキシ社製)5重量部を用い
たほかは実施例6と同様にしてポリフェニレンスルフィ
ド樹脂組成物を製造した。
さらに、この樹脂組成物を用いて、実施例1と同様にし
て厚み2mmのシート状の試験片を製造したところ、こ
の成形物は十分な柔軟性を有していた。
次に、この試験片を用いて実施例1と同一の条件で衝撃
強度を測定した。結果を表に示す。
実施例IO 成分(a)としてポリフェニレンスルフィド(トーブレ
ンT−3.■トープレン製)100重量部、成分(b)
として熱可塑性ポリエステル(KS215R,クラレ社
製)50重量部、成分(C)として(c−1)熱可塑性
ポリエステルエラストマー(ペルプレンP−408,東
洋紡社製)15重量部をトライブレンドし、押出し成形
機を用いて、ン容融混練した。この溶融混線の際に、成
分(C)としてさらに(c−2)エポキシ樹脂(エピコ
ート828.油化シェルエポキシ社製)5重量部を押出
機のベントロより、液体状態にて定量供給し、押出機内
で、(a)(b)(c−1)  (c−2)の4成分を
溶融混線して、ペレット状のポリフェニレンスルフィド
樹脂組成物を得た。
さらに、この樹脂組成物を用いて、実施例1と同様にし
て厚み2mmのシート状の試験片を製造したところ、こ
の成形物は十分な柔軟性を有していた。
次に、この試験片を用いて実施例1と同一の条件で衝撃
強度を測定した。結果を表に示す。
実施例11−15 実施例10で用いたのと同じ成分(a)(b)(c−1
)  (c−2)を用い、成分(a)100重量部に対
して、成分(b)、成分(c−1)および成分(c−2
)を表に示した量配合したほかは実施例10と同様にし
てポリフェニレンスルフィド樹脂組成物を製造した。
さらに、この樹脂組成物を用いて、実施例1と同様にし
て厚み2mmのシート状の試験片を製造したところ、こ
の成形物は十分な柔軟性を有していた。
次に、この試験片を用いて実施例1と同一の条件で衝撃
強度を測定した。結果を表に示す。
比較例1 成分(a)のポリフェニレンスルフィド(トーブレンT
−3.■トープレン製)のみを押出成形機を用いて溶融
混練し、ペレット状とした。
さらに、このペレットを用いて、実施例1と同様にして
厚み2 m mのシート状の試験片を製造した。この成
形物は、柔軟性がな(脆いものであった。
次に、この試験片を用いて実施例1と同一の条件で衝撃
強度を測定した。結果を表に併記した。
比較例2 成分(a)のポリフェニレンスルフィド(トープL/:
/T−3Amトーブレン製)100重量部、および成分
(b)の熱可塑性ポリエステル(KS215R,クラレ
社製)30重量部のみを用い、成分(C)としては何も
配合しなかったほかは実施例1と同様にしてペレット状
のポリフェニレンスルフィド樹脂組成物を製造した。
さらに、このペレットを用いて、実施例1と同様にして
厚み2mmのシート状の試験片を製造した。この成形物
は、柔軟性がなかった。
次に、この試験片を用いて実施例1と同一の条件で衝撃
強度を測定した。結果を表に併記した。
比較例3 成分(a)のポリフェニレンスルフィド(トープレンT
−3,(掬トーブレン製)100重量部、および、成分
(C)として(c−1)の熱可塑性ポリエステルエラス
トマー(ペルプレンP−40H1東洋紡社製)15重量
部のみを用い、成分(b)としては何も配合しなかった
ほかは実施例1と同様にしてペレット状のポリフェニレ
ンスルフィド樹脂組成物を製造した。
さらに、このペレットを用いて、実施例1と同様にして
厚み2mmのシート状の試験片を製造した。この成形物
は、柔軟性がなかった。
次に、この試験片を用いて実施例1と同一の条件で衝撃
強度を測定した。結果を表に併記した。
比較例4 成分(a)のポリフェニレンスルフィド(トーブレンT
−3.■トーブレン製)100重量部、および、成分(
C)として(c−2)のエポキシ樹脂(エビコー)−8
28,油化シェルエポキシ社製)5重量部のみを用い、
成分(b)としては何も配合しなかったほかは実施例6
と同様にしてペレット状のポリフェニレンスルフィド樹
脂組成物を製造した。
さらに、このペレットを用いて、実施例1と同様にして
厚み2mmのシート状の試験片を製造した。この成形物
は、柔軟性がなかった。
次に、この試験片を用いて実施例1と同一の条件で衝撃
強度を測定した。結果を表に併記した。
比較例5 成分(a)のポリフェニレンスルフィド(トープレンT
−3,(掬トーブレン製)100重量部、成分(C)と
して(c−1)の熱可塑性ポリエステルエラストマー(
ペルブレンP−408.東洋紡社製)15重量部および
(c−2)のエポキシ樹脂(エピコート828.油化シ
ェルエポキシ社製)5重量部のみを用い、成分(b)と
しては何も配合しなかったほかは実施例10と同様にし
てペレット状のポリフェニレンスルフィド樹脂組成物を
製造した。
さらに、このペレットを用いて、実施例1と同様にして
厚み2mmのシート状の試験片を製造した。この成形物
は、柔軟性がなかった。
次に、この試験片を用いて実施例1と同一の条件で衝撃
強度を測定した。結果を表に併記した。
表に示したように、本発明のポリフェニレンスルフィド
樹脂組成物は、比較例に比べて衝撃強度が著しく高い値
を示し、優れた耐衝撃性を示すことが分かった。
[発明の効果] 本発明のポリフェニレンスルフィド樹脂組成物は、ポリ
フェニレンスルフィドが本来有している卓越した各種の
特性、すなわち耐熱性、難燃性、耐薬品性、剛性、耐摩
耗性、電気絶縁性等の諸性質を維持したままで、耐衝撃
性、靭性が著しく向上し柔軟性が付与された従来にない
優れた樹脂組成物であるので、これまでポリフェニレン
スルフィド樹脂が用いられていたよりさらに広い用途に
供することができ、その工業的価値は大である。
−40’−

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (a)ポリフェニレンスルフィド100重量部、 (b)熱可塑性ポリエステル5〜100重量部、ならび
    に、 (c)(c−1)熱可塑性ポリエステルエラストマー2
    〜75重量部、 および/または (c−2)エポキシ樹脂2〜75重量部、 からなることを特徴とするポリフェニレンスルフィド樹
    脂組成物。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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