JPH029110B2 - - Google Patents

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JPH029110B2
JPH029110B2 JP54063758A JP6375879A JPH029110B2 JP H029110 B2 JPH029110 B2 JP H029110B2 JP 54063758 A JP54063758 A JP 54063758A JP 6375879 A JP6375879 A JP 6375879A JP H029110 B2 JPH029110 B2 JP H029110B2
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JP
Japan
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solution
copper
concentration
bath
reducing agent
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JP54063758A
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JPS54153737A (en
Inventor
Ii Kukansuki Piitaa
Jei Gurunwarudo Jon
Aaru Fuaariaa Donarudo
Ei Sauosuka Debitsudo
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MacDermid Inc
Original Assignee
MacDermid Inc
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Publication date
Application filed by MacDermid Inc filed Critical MacDermid Inc
Publication of JPS54153737A publication Critical patent/JPS54153737A/ja
Publication of JPH029110B2 publication Critical patent/JPH029110B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C18/00Chemical coating by decomposition of either liquid compounds or solutions of the coating forming compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating; Contact plating
    • C23C18/16Chemical coating by decomposition of either liquid compounds or solutions of the coating forming compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating; Contact plating by reduction or substitution, e.g. electroless plating
    • C23C18/31Coating with metals
    • C23C18/38Coating with copper
    • C23C18/40Coating with copper using reducing agents

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemically Coating (AREA)
  • Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、希望の適当に調整した基材を溶液中
に浸漬又はそれと接触させた時、その上に金属付
着物或は膜を外部からの還元を行わせるための電
気的エネルギーを用いずに形成する為の、銅イオ
ンを溶解した溶液から銅(又は或る場合には銅に
富む合金)を無電解付着させることに関する。本
発明は特に銅イオンを銅金属に変換して基材特に
非導電性基材の調整表面上に高度に導電性の付着
金属膜を形成する為の非ホルムアルデヒド型還元
剤、特に可溶性無機還元剤を用いた無電解銅浴に
関する。 現在種々の基材、特に非導電性基材上に銅を付
着させるために商業的に行われている普通の無電
解めつき法では、ほとんど例外なくロツシエル
塩、アミン等々の如き種々のよく知られた薬剤で
錯化された二価の銅の高度にアルカリ性のホルム
アルデヒド溶液を用いている。実際的技術の現在
の展望については、“Finishing Indistries”
P.36、Oct.(1977)のPurhpavanam及びShenoiに
よる“Elecctroless Copper Plating”という表
題の論文に要約されている。その論文には無電解
銅めつき溶液の種々の成分が列挙してあり、各範
疇について有用な種々の物質が論じられている。
浴の銅イオンを還元するのに有効な薬品に関し
て、その論文には次亜燐酸塩、亜燐酸塩、次亜硫
酸塩、亜硫酸塩、スルホキシレート、チオサルフ
エート、ヒドラジン、ヒドラゾン酸、アジド、ホ
ルムアルデヒド、蟻酸及び酒石酸塩が試験された
ものとして列挙されている。次亜燐酸塩は「アル
カリ性又は酸性溶液中で非常に有効である」と述
べられているが、その論文は之によつて何を意味
するかについては述べずに、直ちに「之は一層高
い温度及び之等の条件でのみ作動し、溶液本体中
で銅を迅速に還元するように見える」と述べてい
る。換言すれば溶液の分解が起きて、無電解めつ
きにはもはや用をなさない浴をもたらすという事
である。上記列挙されたもの以外の還元剤も論じ
られており、特にヒドラジン、水素化硼素及びジ
メチルアミンボランが論じられている。その論文
は「銅のための最良の還元剤はホルムアルデヒド
であると考えられる」と述べ、後で「ホルムアル
デヒドに置き換えることができる他の還元剤はな
く、従つて修正物を含めたFehlings−ホルムアル
デヒド溶液のみが無電解めつき法でその優れた地
位を保持している」と結論づけている。 J.Electrochemical Soc.、120、pp1654−1657、
Dec.(1973)のWeinstein & Weinerによる
“Fabrication of Semitransparent Masks”と
いう表題の文献には、アルカリ性硫酸銅の
EDTAで錯化した浴を用いた半透明レジスト或
はマスクの製造に関連して次亜燐酸塩還元剤を使
用することが記載されている。その文献は、その
ような浴に浸漬した触媒処理基材上に得られる膜
は第一酸化銅(Cu2O)であることを指摘し、銅
イオンの金属銅への還元は次亜燐酸塩還元系では
認め得る程には起きないことを結論づけている。
更にその文献は付着した酸化第一銅はめつき工程
の継続に対しては充分な触媒活性度を与えないこ
とを報告している。 The Sylvania Technologist、XII、No.1、
January(1959)のE.B.Saubestreによる
“Electroless Copper Plating in Printed
Circuitry”という表題の初期研究にも次亜燐酸
塩還元剤を含む溶液中での銅イオンの反応が考察
され、アルカリ性次亜燐酸塩溶液と同様、アルカ
リ金属性次亜硫酸塩とホルムアルデヒド溶液中で
の銅還元を試みた研究が報告されている。化学還
元により銅を得る為には、第一銅イオンを形成す
る傾向のほとんどない系或は第一銅イオンが適当
な錯化合物イオンの形成によつて可溶性にされる
ような系を用いることが必要であることが著者に
よつて見出されている。試験した種々の溶液の中
で次の四つの組み合せのもののみが有望であるこ
とが見出されている。 (a) ホルムアルデヒドとフエーリング溶液。 (b) ヒドラジンサルフエートとフエーリング溶
液。 (c) 次亜燐酸ナトリウムと酸性硫酸塩溶液。 (d) 次亜硫酸ナトリウムと酸性硫酸塩溶液。 之等の可能性の研究から、銅はフエーリング・
ホルムアルデヒド溶液中でのみ優れた還元触媒に
なることが現われており、従つて続く研究はその
線に沿つて集中されたことが報告されている。こ
の文献を補足するものとして同じ著者により
Technical Proceedings of the Golden Jubilee
Convention of American Electroplaters
Society、46、264、(1959)に別の論文が出され
ている。この論文には銅の還元剤、特に一連の異
なつた種類の銅溶液中での次亜燐酸ナトリウムに
ついて包括的な再検討が加えられている。到達し
た結論は「一般にこの還元剤は高温及び高次亜燐
酸塩濃度で操作されたフエーリングと硫酸塩の溶
液の場合を除き有望性はほとんどないことを示し
ている。しかし之等の条件下では溶液の本体中に
も銅の迅速な還元があるように見える。」という
ことである。換言すれば溶液は分解して連続法と
しては用いることができず、特に長い時間に亘つ
ては用いられないということである。次亜硫酸塩
も研究され、それは「次亜燐酸塩よりも有効であ
るが、この場合にも溶液中に分解が起き易いので
還元剤は恐らく噴霧用にのみ役立つだけであろ
う」という結論に到達している。即ち、別の流れ
連続的噴霧を含むもの、銅イオンを含むもの、他
は還元剤である。そのような操作条件は商業的に
非経剤的であり、全く非実際的である。 技術文献は明らかに次亜燐酸塩剤は無電解ニツ
ケルめつき法の還元剤として有効であり広く用い
られているが、それらは無電解銅めつきには実際
上有用ではなかつたことが見出されたことを示し
ている。銅に対してはホルムアルデヒドは今日の
適業的めつき法では圧倒的に選択されている。言
及した別のもので望みのあるものは水素化硼素、
ジメチルアミンボラン及びヒドラジンである。 特許文献によつても前述の実際的実験及び結論
を確認することができる。1960〜1977年の間に公
告された時に無電解銅に関する米国特許は、ほと
んど必ずホルムアルデヒド或はホルムアルデヒド
前駆物質を列挙しており、之等を唯一の還元剤と
して挙げているものが多数あるが、いくつかの特
許では水素化硼素及びボランも見られ、時にはヒ
ドラジンにも言及している。アルカリ金属次亜燐
酸塩及びハイドロサルフアイトに言及したものも
いくつかあるが、次亜燐酸塩の場合にはそれらの
記載は3.0以下のPH水準で操作される酸溶液にの
み関係している。例えば米国特許第3046159号に
は酸化第二銅の如き通常不溶性の銅化合物を、硫
酸アンモニウム或は塩化アンモニウムの如きアン
モニア性化合物と共に含む溶液から化学反応によ
つてめつきするのに次亜燐酸塩還元剤を用いるこ
とが言及されているが、それには次亜燐酸ナトリ
ウムが還元剤として添加されている。全ての実施
例で溶液は強い酸性(PH3.0以下)である。めつ
き速度を増大させるため、その特許は溶液温度を
増大することを奨めているが、之は系を不安定に
し、その完全な崩壊を防ぐことが困難になること
を認めている。標準的な適当に清浄にした銅被覆
パネルを用いてこの特許の教示を追試してみる
と、褐色がかつた酸化物の付着物のみを生じた。
その教示を無電解めつき用に適当に調整した(触
媒処理した)めつき可能な等級の標準ABSの如
き非金属基材に適用すると、浴中の酸化第二銅粒
子は表面上に赤い非接着性の付着物と共に形成さ
れ、その付着物は指に触れると取れた。その被覆
基材を電気めつきしようとしたが完全に失敗し
た。なぜなら付着物はこげるだけで、それは本質
的に非導性であることを示しており、結局金属銅
ではないか又は少なくとも充分そうなつてはいな
いという結論はなつた。 他の米国特許3403035;3443988;3485643;
3515563;3615737及び3738849号の如き特許に注
目することは大切である。之等は無電解銅浴中の
還元剤として次亜燐酸塩に言及した記載がある本
発明者に現在知られている他の文献であるが、強
酸の銅溶液に関係している。之等の特許から、一
般に通常言及されているアルカリ性ホルムアルデ
ヒド系は実施上有用であると実際に考えられてい
ることは明らかである。 最近の特許第4036651号はアルカリ性ホルムア
ルデヒド型無電解銅溶液中の「めつき速度調節
剤」として次亜燐酸ナトリウムを配合することを
教示している。その特許は「次亜燐酸ナトリウム
自体は無電解ニツケル、コバルト、パラジウム及
び銀めつき浴中の還元剤であるが、アルカリ性無
電解銅めつき浴中に単独で用いた時には満足でき
る還元剤ではない(即ちCu++→Cu0は生じない)。
本発明〔米国特許第4036651〕の浴では次亜燐酸
ナトリウムはめつき反応中には用いられない。そ
の代りそれは触媒として働くように見える」
(〔 〕は捜入文)と明確に述べている。 無電解ニツケルと銅の両方が記載されている先
行の特許では、浴組成物の例として銅配合組成に
対しては必ずホルムアルデヒド型還元剤が用いら
れており、之と対照的にニツケル配合組成に対し
ては次亜燐酸塩が用いられている。その特許の技
術ではニツケル浴の次亜燐酸塩は銅浴中のホルム
アルデヒドの代りに用いることができるという示
唆はない。米国特許第3370974;3379556;
3617363;3619243;3649308;3666527;
3668082;3672925;3672937;3915717;
3977884;3993801及び3993491号を参照され度い。 無電解めつき工業の当業者には一般に知られて
いるように、商業的に満足すべき気電解銅浴はホ
ルムアルデヒド型還元剤を必要とし、銅を溶解し
て維持するための錯化剤を用いて高いPH水準(11
−13)で使用される。そのような浴は付着物の品
質や基材への付着性と同様、付速度が適切な観点
から効果的である。依然としてそれらの浴は長い
使用期間に対しては本来不安定であり、自然的
(液本体の)分解を避けるためには注意深く調節
した微量の「触媒毒」を配合する必要がある。従
つてめつきする人は常に一方で基材の調整表面区
域上に満足すべき付着を与える条件の非常に狭い
範囲で操作しなければならず、他方ではタンク
壁、格子等々上に望ましくない無作為的な銅めつ
きが生ずる。連続的な溶液の過、及びめつき用
タンクの清浄化を屡々行うことが通常必要であ
る。之は時間と労力及び化学成分の損失の点で高
価になる。ホルムアルデヒド型無電解めつき浴は
カニツアロ(Cannizzaro)反応を受け易く、そ
の為浴成分の浪費を伴う。更にホルムアルデヒド
は揮発性化学物質である。浴の蒸気は毒性があ
り、従つて適切に取り扱わなければならず、それ
は環境管理問題を惹き起す。 本発明は非ホルムアルデヒド型還元剤を商業的
設備で無電解めつき浴中の二価の銅のための還元
剤として有効に用い、適当に調整した基材、特に
触媒処理した非導電性基材上の導電性金属基層或
は膜を生成させることができるという発見に基い
ている。そのような銅付着物は良好な伝導度を有
し、基材への付着物の良好な付着を与え、更に別
の銅或は他の金属の電解めつきのための優れた基
層として役に立つ。 本発明の重要な鍵の一つは、還元剤と共に用い
る各錯化剤に対し、浴の操作を成功させる最適PH
範囲があるという発見にある。更に之を補足する
ものとして本発明による満足な付着物を確実に形
成させるのは、触媒的調整に特別の注意を払つた
基材の適切な表面調整及び触媒処理された基材の
迅速な処理である。更に新規な浴のめつき溶液を
過度に撹拌したり或は高度に乱すことは避けるの
が望ましいことが見出されている。無電解めつき
銅の基層上にさらに金属を後で電解めつきする場
合、そのめつきは少なくとも最初は、めつき用バ
ス(bus)への接続部がつくられている作業上の
接触点で基層がやけるのを避けるため調節した電
流密度条件で実施する。之等の因子は後に更に詳
述する。 新規な非ホルムアルデヒド還元による無電解銅
浴の主たる利点の一つは、実際の商業的操作で不
可避的に遭遇する変化に対し大きな許容性を有す
る一層安定な浴が与えられるという事である。即
ち、本発明のめつき浴は成分濃度、温度、めつき
時間等々に関する操作因子が広い範囲で許容で
き、従つてそのような因子は商業的無電解ニツケ
ル浴で典型的に用いられている因子に一層よく匹
敵する。後者の浴は特徴としてホルムアルデヒド
還元銅浴では必要になる複雑な成分検査及び錯化
剤検査装置を必要としていない。従つて浴の維持
は新規な浴の使用で極めて簡単化され、成分の消
費は触媒処理表面でめつき析出するもののみに厳
密に限定されている。タンクの清浄化は頻繁にす
る必要はなく、めつき溶液はホルムアルデヒド型
浴の場合のように注意深くろ過したり完全に取り
代えたりする必要はない。更に新規な浴はホルム
アルデヒドを除くことにより、還元剤の揮発性に
よる問題及びそのカニツアロ副反応を受け易い問
題を解消している。之等の考察の全てが、半熟練
工によつて操作が管理されたり或は操作が部分的
に自動化されている実際のめつき工場での条件で
は更に重要性をもつことになる。 本発明の概念を具体化しためつき溶液は、従来
の無電解銅浴の通常の主たる範疇に入る成分、即
ち第二銅イオン源とそれらの溶剤、通常水、及び
錯化剤又はそれらの混合物及び非ホルムアルデヒ
ド型還元剤を含んでいる。有用であることが分つ
たそのような還元剤の一つは次亜燐酸塩である。
之は従来技術の教示及び経験から見ると全く思い
がけないことで実に驚異的なことである。 めつき溶液中の銅源は入手可能な可溶性銅塩か
らなつている。塩化銅及び硫酸銅は通常入手し易
さから好ましいが、硝酸塩、他のハロゲン化物又
は酢酸塩の如き有機銅化合物を用いることもでき
る。 今詳述するように、銅浴の適当なPH水準は新規
な銅溶液の作用性にとつて重要である。もしPHの
調節が必要であるならば、正しい作用範囲へその
水準を戻すのにどのような標準的酸或は塩基を用
いてもよい。めつき中酸が減少し続けるため時間
と共に浴のPHが低下するので、長い使用期間に対
しては或る調節は必要であろう。一般にPH調節剤
として既に銅化合物によつて導入されているのと
同じイオンの少なくとも一種を供給できる化合物
を用いるのが好ましい。例えば塩化銅が用いられ
た時には塩酸が好ましく、硫酸銅が銅源である場
合には硫酸が好ましい。アルカリ性調節剤の場合
には、水酸化ナトリウム或はカリウムが好まし
い。しかし、調節器を経て導入される余計なイオ
ンが浴の他の成分を阻害しない限り特定の化学的
種類は重要な問題ではない。酸性燐酸ナトリウ
ム、亜燐酸ナトリウム等々の如き緩衝剤を使用す
ると、選択したPH範囲を維持する助けになる。 本発明の好ましい次亜燐酸還元無電解銅浴のた
めに現在知られている最も有効な錯化剤は、N−
ヒドロキシエチル エチレンジアミン 三酢酸
(HEEDTA)、エチレンジアミン四酢酸
(EDTA)、ニトリロ四酢酸(NTA)及びそれら
のアルカリ金属塩、酒石酸及びそれらの塩であ
る。めつき溶液のPHの使用範囲はわずかな酸性か
ら本質的にアルカリ性の条件迄一般に有効であ
る。少なくとも5の最低PHが必須であることが分
つており、その水準で得られる銅付着物は適切で
あり、どのような不完全な所があつたとしてもそ
れは後で適用する他の付着物によつて適当に被覆
されるであろう。一般にアミン型錯化剤は約5−
11のPHで有効性を示し、酒石酸錯化剤は約PH9〜
13で作用する。最適結果は言及した広い範囲の中
のいくらか一層限定された限界内で操作すること
によつて得られる。例えば後でよく分るようにア
ミン錯化剤を用いた浴に対しては約6〜10、酒石
酸で錯化した浴に対しては約10〜11である。しか
し指示した範囲内でわずかな変化に対しては系は
一般に従来のホルムアルデヒド還元系よりも一層
許容性を有する。溶液中のアミン錯化剤の濃度は
好ましくは第二銅イオンについてのモル比で約1
対1であり、酒石酸及びNTA錯化剤濃度はモル
比で2対1である。錯化剤の量が少ないと勿論い
くらか錯化されてない銅を残すであろう。之は粒
子の析出が仕上げ面の希望する程度の光沢、滑ら
かさ等々を阻害しない不充分なものである限り、
限界内で許容できる。ろ過を増すことは錯化剤濃
度が不充分な状態を或る程度補うことができる。
高い比率の側では問題はない。なぜなら過剰の錯
化剤は浴の作用を阻害せず、実際わずかに過剰な
のは浴補充操作中に起きることがある一時的な局
部的銅濃度の上昇状態に適応するのに役立つから
である。 次亜燐酸ナトリウムは最も容易に入手できる次
亜燐酸塩材料であり、従つてこの還元剤の好まし
い形態である。しかし次亜燐酸も入手でき、この
材料の浴の調製に恐らく必要となるであろうPH調
節剤と共に用いることができる。濃度に関して
は、最適なのは合理的な時間内で適切な銅膜を与
えるのに充分な水準である。系は一層少ない還元
剤を用いても働くが、勿論浴操作中更に次亜燐酸
塩を添加しない限り有効な銅の全てがそのような
溶液から析出できるわけではない。溶けている銅
を全て還元するのに必要な化学量的量を超える大
過剰の還元剤を用いて操作しても浴の作動を妨げ
ないが、何ら利点をもたない。 本発明の浴組成を用いて触媒的基材を無電解め
つきするのに含まれる反応は次の綜括的式によつ
て最も良く表わされると考えられる: Cu+++2H2PO2 -+2H2O →Cu0+2H2PO3 -+2H++H2↑ 次の実施例は本発明を実施するのに好ましい条
件を例示している。 実施例 1 標準的市販めつき級ABSの自動車成型部品か
らなる典型的加工物品を先ず表面の汚れ、油等々
を除去するため洗浄にした。ここでも従来のめつ
き系で典型的に用いられているアルカリ性洗浄溶
液を用いた。次に工業的に標準のクロム酸・硫酸
混液或はクロム酸単独を用いて化学的エツチング
を行つた。典型的な操作条件、濃度及び処理時間
は米国特許第3515649に記載されている。完全に
すすいだ後、加工物体を触媒処理した。之は市販
されて種類の混合パラジウム−錫触媒を用いた一
工程法で行うことができる。そのような触媒はそ
の使用方法と共に米国特許第3352518号に記載さ
れている。すすいだ後、触媒処理した加工物体を
次にいわゆる「促進溶液(accelerating
solutien)」中に入れ、表面に残留している錫を
減少或は除去する。なぜなら錫は銅の付着を妨げ
る傾向があるからである。この場合も多くの種類
の促進溶液を用いることができる。例えば上記米
国特許第3352518号に記載されたものである。そ
のような促進溶液は一般に酸溶液からなつてい
る。水酸化ナトリウム溶液の如くアルカリ性促進
剤を使用してもうまくいく。 次に加工物体を更にすすいだ後、銅めつきにか
ける。この例で用いる新規な銅浴は次の組成を有
する。 CuCl2・2H2O 0.06M(10g/) “Hamp−Ol”(HEEDTA) 0.074M(26g/) NaH2PO2・H2O 0.34M(26g/) 水 PH9にするのに必要な量 PH調節剤(HCl/NaOH) 浴は60゜−66℃(140゜−150〓)に維持し、加工
物体をその中に10分間浸漬した時、得られた銅層
の厚さは9.2ミクロインチであつた。20分では付
着物の厚さは10.5ミクロインチである。付着物は
輝いたピンク色で、目で見た特徴は電気伝導度が
良いであろうことを示していた。触媒処理した表
面上は完全に被覆されており、付着物はよく付着
しており水泡や粗さはなかつた。この無電解めつ
き基材をすすぎ、次に例えば米国特許第
3203878;3257294;3267010或は3288690号に記載
の浴のいずれかと同様な標準電解めつき浴中に入
れる。最初に約2Vで約20アンペア/ft2の速度で
電気めつきを遂行した。一般に之は約1 1/2分維
持するか又は付着物の厚さが一層大きな電流伝導
能力をもつのに充分になる迄続ける。そのような
時に、次にめつき速度を必要な銅の全厚さが得ら
れる迄増大してもよい。例えば約4Vで40アンペ
ア/ft2に上昇させてもよい。加工物品はどのよ
うな与えられた用途に対しても必要に応じ標準的
電気めつき法を用いてニツケル、クロム、金、等
等で更に電気めつきしてもよい。初期電流密度に
ついての限定の多くは加工物体の大きさ及び複雑
性及び単位面積当りの有効な格子接触面積の大き
さに依存する。もし充分な接触部が用いられれ
ば、初期電流密度を検査する必要は大して重要で
はなくなる。しかし製造上の経験では適切な格子
接触は必ずしも得られるとは限らない。 この例によつて浴から得られためつき加工物体
についての剥離強度試験から、ABS基材上の銅
の付着について約8−10ld/inの付着値が示され
ている。同様な水準の剥離強度はフエノール系、
エポキシ系等の如き熱可塑性基材と同様、ポリフ
エニレン オキシド、ポリプレピレン等々を含む
他の熱可塑性基材に対しても得られている。 実施例 2 異なつた錯化剤を用いた点を除き、前の実施例
と全ての点で同じ無電解銅浴を調製した。この場
合、錯化剤は“Hampene Na4”(EDTA四ナト
リウム)で濃度は前と同じ(0.074M)で、PHは
同じく9であつた。140−150〓の浴温度では6.6
ミクロインチの輝いたピンク色の無電解銅めつき
が10分で得られ、それは20分で8.3ミクロインチ
へ増加した。加工物体は触媒処理した表面が完全
に被覆されており、付着物は水泡物及び粗い所が
なく、基材によく付着していた。付着物は希望の
全厚さに更に金属めつきを形成するのに優れた基
層を形成する。そのようにめつきした時、この実
施例に従つてめつきされたABS基材についてな
された付着試験では、8〜10lb/inの範囲の剥離
強度を示していた。 実施例 3 他のABS加工物体を記載の仕方で無電解めつ
きするために調整した。ここでも無電解銅浴は、
この場合0.148Mのニトリロ三酢酸(NTA)を錯
化剤とした外は、最初の実施例と同じであつた。
溶液PH9では輝いたピンク色の12.1ミクロインチ
の付着銅めつきが得られた。更に希望の厚さにな
る迄付加的銅、ニツケル、クロム等々をめつきし
た後、8〜10lb/inの付着値がABS上の剥離強度
として記録された。 実施例 4 この実施例の銅浴も、この場合0.148Mの酒石
酸ナトリウムカリウムを錯化剤とし、浴PHを11に
調節した以外は他の実施例の場合と同じである。
上述した如く調整したABS基材はこの溶液に浸
漬した時、140〜150〓の浴温度で10分間で19ミク
ロインチの銅付着物を形成した。触媒処理した表
面は完全に被覆され、更に電解めつきを希望の全
付着物厚さになる迄行なつた後、8〜10lb/inの
剥離強度が得られた。 めつき条件の更に種々の効果を例示する為、用
いた錯化剤の種類、その濃度及び銅濃度の変化、
表面活性剤及び或る他の因子の配合に関し、次の
表は前記実施例の四つの特定の錯化剤と試験して
得られた結果を要約してあることが分るであろ
う。表中特に記載してない限りどの場合でも浴組
成及び条件は標準、即ち上記実施例1に示した組
成及び条件である。
【表】
【表】 表Aには全ての浴組成物は銅が0.06モルであ
る。例1〜12は、還元剤(次亜燐酸塩)濃度
(0.34M)及び錯化剤濃度(0.074M)を一定に保
ちながら浴のPHを変えた効果を例示している。之
は塩酸又は水酸化ナトリウムを必要なだけ添加し
て行なつた。0.074Mという還元剤の濃度は、溶
解度(飽和度)問題、浴、速度等々を考慮に入れ
て全系の操作可能な濃度を与えるように選択した
ものである。この最初の実施例の群は、めつき浴
中に自触媒促進剤(antocatalysis promoter)と
してニツケルイオンを入れて得られた銅付着物及
び入れないで得られたものとの比較も与えてい
る。ニツケルを添加したことによるこの系への認
め得るような影響は見られない。 この同じ試験群は、更に酸側で5を超える浴PH
とアルカリ側で約11迄がこの特別の錯化溶液での
有効な銅付着物に対する実際的操作限界を表して
いることを示している。「有効な」とはここでは
最初の無電解めつきと、その後適用する付加的銅
又は他の金属の電気めつきにより加工物品の機能
的或は装飾的要件によつて必要な最終の金属厚さ
を与えるものとの両方を含む商業的めつきに適す
る付着物を意味する。このことは良好な付着を与
えるのみならず、良好な色(ピンク色)を与える
ことを意味している。後者の色は、良くない導電
性及び自触媒、従つて後のめつき操作にとつて良
くない許容性を与えることになる酸化第一銅がか
なりの量含まれるようなことはない事を示してい
る。 表Aの例13〜15は還元剤濃度を2倍にする効果
を示している。例13は電気めつき許容性の限界で
ある溶液(例えば例2)の還元剤濃度を2倍にし
ても、その点で浴を実質的に改善することはない
ことを示している。例14と15は更に好ましい溶液
(例えば例6)の還元剤濃度を2倍にしてもやは
りめつき速度に認め得る程の影響は与えないこと
を示している。しかし、それらの例は浴の安定性
が還元剤濃度を2倍にすることによつて悪影響を
受けることはなく、従つて本発明の浴は還元剤濃
度の因子に関し広い操作許容性を与えるものであ
ることを例示している。 例16及び17は、プレート・アウト(plate−
out)は直線的でないことを示している。なぜな
ら厚さが増大するにつれて速度の低下が起きるか
らである。之は浴が安定である証拠でもある。即
ちタンク壁、格子等々上に望ましく或は余計なプ
レート・アウトは実質的にほとんどない。 例18〜21は通常の表面活性剤を得られるめつき
に悪影響を与えることなく浴に配合することがで
きることを示している。めつき浴中に湿潤剤が入
つていると、めつき反応中に生じた気泡(水素)
を分散させるのに役立つ。そのような気泡は一般
に付着物中に「ピツトpit」現象を起す。専売さ
れている表面活性剤“Triton X−100”はアル
キルアリールポリエーテルであり、一方“Petro
AG Special”はアルキルナフタレンナトリウム
スルホネートである。 表Bは本発明の次亜燐酸塩を還元剤とする銅溶
液の同様のデーターを示し、この場合錯化剤はエ
チレンジアミン四酢酸である。
【表】 表Bに関し、この群の浴はHEEDTA−錯化浴
の場合と実質的に同様な結果がEDTA−錯化溶
液に対して得られることを示しているのが分るで
あろう。浴PHの最良の操作限界はこの場合も5よ
りわずか上から11迄である。還元剤濃度はこのPH
範囲内の浴操作に重要な影響は与えない。ニツケ
ルイオンはやはり重要ではない。得られた付着物
の厚さは同じ時間内ではHEEDTAを用い場合よ
りEDTAで錯化した浴を用いた場合の方がいく
らか少ない。この場合もそれら溶液は通常の湿潤
剤と相容性がある。 表Cは錯化剤をニトリロ酢酸にした場合の本発
明の次亜燐酸銅浴についてのデーターを要約した
ものである。
【表】 錯化剤として全てNTAを含む表Cの実施例
は、表AとBの場合と比較すると操作条件に同様
な傾向を示している。しかしPHの操作範囲はいく
らかこの場合にはいくらか狭い。最適範囲はPH8
〜10で、好ましい条件は9に近いのに対し、
HEEDTA及びEDTAで錯化した系は既に示した
ように5〜11の広い範囲を示しており、最適範囲
は約6〜10PHである。NTA浴も同じくニツケル
イオンの含有によつても、或は標準的湿潤剤の含
有によつても重大な影響を受けることはない。 酒石酸ナトリウムカリウムは今迄ホルムアルデ
ヒドを還元剤とする無電解銅浴に普通用いられて
きた他の錯化剤であり、本発明の浴にも有用であ
る。この錯化剤では表Dの実施例が示すように最
適PHが約10〜12であることが分る。このPH水準で
はニツケルを含有しても、選択した試験期間で得
られた銅の厚さに関しては大した改良は得られな
いようである。
【表】
【表】 表Dでは全ての浴組成は銅が0.06モルである。
例64−85は還元剤濃度(0.34M)及び錯化剤濃度
(0.148M)を一定に保ちながら浴のPHを変えた効
果を例示している。それら実施例はニツケルイオ
ンを入れた場合と入れない場合に得られた銅付着
物の比較を与えている。 ここでも亦この錯化剤に対しては、ある範囲の
PH値のみが後の電解めつきに許容性のある銅付着
物を与えることを示している。認められるよう
に、少なくとも限界的に許容性のある付着物が9
〜13のPH範囲で得られた。しかし10〜11の範囲が
最適である。 ニツケルイオンの含有は、少なくとも上記の好
ましいPH範囲では、やはり系に対する効果はほと
んどないように見える。 還元剤濃度を2倍にするといくらか速度が増大
する。特に好ましいPH範囲10〜11ではそうであ
る。しかし還元剤濃度を一層高くしても、浴は不
安性になる徴候は示さない。 例90〜93は通常の表面活性剤を浴に配合して
も、得られるめつきに何ら悪影響は与えないこと
を示している。 一般に酒石酸浴は、溶液から取り出ると変色或
は汚れを見せる付着物を生ずることが分つた。し
かし後で電気めつきする前に5〜10%の硫酸中に
浸漬すると、その変色は除かれ、ピンク色の銅付
着物になるようである。亦、湿潤剤を系に配合す
るとこの変色或は汚れの効果は減少又は除去され
ることも観察されている。酒石酸系で得られる変
色付着物は、後の電解めつきで許容性のない悪い
導電性を示す上に報告した他の系のいくつかの中
で得られた暗褐色又は黒く汚れた付着物と混同し
てはいけない。 ホルムアルデヒド型無電解めつき浴で一般に用
いられ、特に言及したもの以外の錯化剤を用いた
別の次亜燐酸塩還元系銅溶液も有効性を示してい
るが、許容性のあるめつき銅付着物に必要な条件
は一層限定されているように見える。例えばN,
N,N′,N′−テトラキス(2ヒドロキシプロピ
ル)エチレンジアミン、イミノ二酢酸、メタノー
ルアミンの如き錯化剤は、有用な結果を与えるに
は一層限定された操作PH範囲を必要とする。しか
し本発明の発見によれば、次亜燐酸塩イオンは、
もし浴のPHが用いた錯化剤の種類に従つて選択さ
れるならば、多くの用途に対し無電解銅溶液中の
有用な還元剤として働くことができることが分
る。そのような基本的な理解が得られれば、次亜
燐酸塩及び単独又は混合物錯化剤の多くの組み合
せが可能になり、その時の最適操作のための特別
のPH範囲を当業者のありきたりの試験によつて容
易に決定することができる。 次亜燐酸塩還元剤を配合した本発明の浴から形
成された銅付着物では、現在得られる証拠に基づ
き、得られる銅付着物は実際に調製法から得られ
る独特の性質をもつ銅燐合金であると見ることが
できる。確かに付着物は本質的に或は大部分銅で
あるが、少量の燐の含有が硬度、伝導度等の或る
差の原因と見られ、それはホルムアルデヒド型無
電解めつき銅溶液から得られる銅付着物と比較し
て存在するように見える。 実施例 5〜8 銅付着物に悪影響を与えることなく、成分濃度
の実質的変化に適応できる本発明の浴の能力を更
に例示するため、次のデータを得られた代表的結
果として示す。
【表】
【表】 る許容性
前の実施例に関連して既に記述したように、
ABS板を用い、通常の予備めつき法により処理
した。表の5−8に示すように、全ての付着物は
輝いたピンク色の付着物で板表面を完全に覆つて
いた。錯化合物濃度(“Hamp−01”結晶)は銅
濃度に比例させて増大し、全ての銅がキレートさ
れるようにした。結果は銅濃度増大と共に付着速
度の増大を示し、溶液の広い操作範囲を効果的に
例示している。銅濃度に対する許容し得る操作因
子は、最低限としてめつきをさせるのに充分な量
であり、最大限として浴成分の許容できる溶解度
を依然として維持できる量であろう。勿論、極端
に高い濃度は一層濃い溶液を長く続かせることに
より操作コストを大きくするであろう。亦、最大
濃度は種々の成分の析出が起きるような点に達す
るであろう。均衡は与えられた情況で実施するの
に許容できることによつて決定されるであろう。 前記表に与えられたデーターは、従来のホルム
アルデヒド型無電解銅浴を用いてプラスチツクを
めつきするのに用いた、Monsanto PG298の如
きABS基材の標準的めつき可能な等級のものを
使用して得られている。“Noryl”(ポリフエニレ
ンオキサイド)及びポリプロピレンの如き標準め
つき級熱可塑性樹脂を成形した他の基材に基いて
行なつた試験では、本発明の浴はそれらにも同様
に適用できることを示している。亦、エポキシ型
と同様フエノールホルムアルデヒドの熱硬化性基
材を本発明の浴でめつきすることができ、同様に
他の種類の熱硬化プラスチツクもめつきすること
ができる。 本発明は特にプラスチツクをめつきするのに適
用できる。即ちめつきされた部品又は加工物体が
装飾或は保護用目的のため金属仕上げをもつ必要
がある用途に対し適用することができる。自動
車、器具及びハードウエア部品は、そのような応
用が一層頻繁に起きる分野である。そのような用
途では最初に無電解めつきによつて薄い銅めつき
を適用し、然る後例えば或る厚さの銅、ニツケ
ル、クロム又は他の金属を更に一層容易且つ経済
的に標準的電着法によつて付加できることが通常
最も実用的である。本発明の次亜燐酸塩還元系無
電解銅浴は、そのような用途に特に適している。
この系ではパラジウム/錫触媒処理プラスチツク
基材上に銅めつきされる速度は、最初は速いが銅
厚さが増すに従つて遅くなる。之は銅付着物がパ
ラジウム/錫の如く系に対する触媒的なものでは
ないためであると思われる。しかし之はプラスチ
ツクをめつきする場合の如く、ほんの薄い導電性
銅被覆を必要とする場合には有利である。なぜな
らタンク壁、格子、ヒーターコイル等々に余計な
めつきがつくのが自然に先天的に抑制され、従つ
て余計なめつきが少なくなり、従つてタンクの清
浄化及び格子管理の問題を少なくすることができ
る。 特にプラスチツク用途でめつきするためのプラ
スチツク基材の表面調整は、一般に上述のクロム
硫酸又はクロム酸単独によるエツチング法を含ん
でいる。しかし本発明の銅浴は、例えば米国特許
第3620933号に記載の如くコネチカツト州ウオー
ターベリーのMacdermid Incorporatedの
“PLADD”法を用いたプリント回路板用のため
に用いることができる。その系では、予備的に銅
の無電解めつきに対し異なつた基材調整法が用い
られている。之を次の実施例で例示する。 実施例 9 ここでの加工物体は、ガラス繊維補強エポキシ
樹脂基材にアルミニウム箔を結合したものからな
る積層体ブランクの形を最初とつていたプリント
回路板である。回路板を作る場合、この積層体ブ
ランクを塩酸浴中に入れ、アルミニウム箔を化学
的に除去して特に続く無電解金属めつきを受ける
のに適した樹脂表面を出す。この予備操作は前述
のクロム硫酸エツチング工程に代るものである。
箔を除去した基材はよくすすいだ後、実施例1に
記載したパラジウム・錫触媒と同じ手順に従つて
触媒処理する。次に触媒処理した板を、前の実施
例に記載したのと同じ銅溶液を用いて銅めつきす
る。之により基材の全表面に亘つて薄い銅の付着
物を生じる。次にスクリーニング、光重合現像等
等によつてマスク又はレジストを適用し、希望の
プリント回路を定める。次にそのマスクした(薄
くめつきした)基材を更に、最初の無電解めつき
を母線として電解浴中でめつきし、回路板のマス
クしてない領域に更に或る厚さの金属をめつきす
る。次にレジスト又はマスクを化学的に溶解し、
その板を米国特許第3466208号に記載の如き適当
な銅エツチング溶液中に入れる。その時間は前に
レジストによつて覆われた最初の薄い銅付着物を
除去するには充分な時間であるが、電解めつき浴
中で蓄積した実質的に一層厚い銅(又は他の金
属)付着物の領域を除去するのには不充分な時間
である。この方法は時々半付加めつき法として当
分野では言及されている。 同様にして本発明は、標準的銅箔被覆積層板の
両面にある導電体領域を相互に連結するための貫
通孔を有するプリント回路板を製造すための「減
法(Subtractive procedure)」に適用することが
できる。貫通孔をブランク板にあけ、本発明の銅
基材を用いてそれらの貫通孔を銅で無電解的にめ
つきする。もし望むなら電解めつきにより更に付
加的にある厚さの付着物を壁に形成してもよい。
レジストを適用して予かじめ定られた回路網をつ
くり、次に露出している銅箔をエツチングして除
去し、回路網と貫通孔連結部を残す。回路上の連
結端子の金めつき、はんだ被覆等々の如き更にめ
つきする要件により、レジストを次に除去しても
よく或は除去しなくてもよい。 本発明の特別の具体例について詳述してきた
が、それらは本質的に例示の為のものであること
は分るであろう。当業者には明らかなように、こ
こで教示したことに一致させて記載の特定の条件
及び成分を特定の用途に適合するように修正する
こともできる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 水の外に、0.03〜0.24Mの濃度の溶解した可
    溶性第二銅イオン源と、第二銅イオンのモル濃度
    に本質的に等しい濃度の前記第二銅イオン用錯化
    剤としてのHEEDTAと、基材の触媒処理した表
    面上に、前記溶液と接触した時付着する金属膜と
    して本質的に金属の銅に第二銅イオンを還元する
    のに有効な還元剤とを含む無電解銅めつき用溶液
    において、前記還元剤が可溶性次亜燐酸イオン源
    であり、前記浴が5〜11のPHを有する無電解銅め
    つき用溶液。 2 第二銅イオンの濃度が0.06Mで、還元剤の濃
    度が0.340Mである特許請求の範囲第1項に記載
    の無電解銅めつき用溶液。 3 浴のPHが6である特許請求の範囲第2項に記
    載の無電解銅めつき用溶液。 4 浴のPHが9である特許請求の範囲第2項に記
    載の無電解銅めつき用溶液。 5 水の外に、0.03〜0.24Mの濃度で溶液中にあ
    る可溶性第二銅イオン源と、第二銅イオンのモル
    濃度に本質的に等しい濃度の前記第二銅イオン用
    錯化剤としてのEDTAと、基材の触媒処理した
    表面上に、前記溶液と接触させた時付着する金属
    膜として本質的に金属の銅へ第二銅イオンを還元
    するのに有効な還元剤とを含む無電解銅めつき用
    溶液において、前記還元剤が可溶性次亜燐酸イオ
    ン源であり、前記浴が5〜11のPHを有する無電解
    銅めつき用溶液。 6 第二銅イオンの濃度が0.06Mであり、そして
    還元剤の濃度が0.340Mである特許請求の範囲第
    5項に記載の無電解銅めつき用溶液。 7 浴のPHが6である特許請求の範囲第6項に記
    載の無電解銅めつき用溶液。 8 浴のPHが9である特許請求の範囲第6項に記
    載の無電解銅めつき用溶液。 9 水の外に、0.03〜0.24Mの濃度で溶液中にあ
    る可溶性第二銅イオン源と、第二銅イオンのモル
    濃度の2倍に本質的に等しい濃度の前記第二銅イ
    オン用錯化剤としてのNTAと、基材の触媒処理
    した表面上に、前記溶液と接触させた時に付着す
    る金属膜として本質的に金属の銅へ第二銅イオン
    を還元するのに有効な還元剤とを含む無電解銅め
    つき用溶液において、前記還元剤が可溶性次亜燐
    酸イオン源であり、前記浴が5〜11のPHを有する
    無電解銅めつき用溶液。 10 第二銅イオンの濃度が0.06Mで、還元剤の
    濃度が0.340Mである特許請求の範囲第9項に記
    載の無電解銅メツキ用溶液。 11 浴のPHが9である特許請求の範囲第10項
    に記載の無電解銅めつき用溶液。 12 水の外に、0.03〜0.24Mの濃度の可溶性第
    二銅イオン源と、第二銅イオンのモル濃度の2倍
    に本質的に等しい濃度の前記第二銅イオン用錯化
    剤としてのアルカリ金属酒石酸塩と、基材の触媒
    処理した表面に、溶液と接触させた時に付着する
    金属膜として本質的に金属の銅へ第二銅イオンを
    還元するのに有効な還元剤とを含む無電解銅メツ
    キ用溶液において、前記還元剤が可溶性次亜燐酸
    イオン源であり、前記浴が9〜13のPHを有する無
    電解銅めつき用溶液。 13 第二銅イオンの濃度が0.03Mであり、還元
    剤の濃度が0.340Mである特許請求の範囲第12
    項に記載の無電解銅めつき用溶液。 14 浴のPHが10〜12である特許請求の範囲第1
    3項に記載の無電解銅めつき用溶液。
JP6375879A 1978-05-25 1979-05-23 Nonelectrolytic copper plating composition Granted JPS54153737A (en)

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JPH029110B2 true JPH029110B2 (ja) 1990-02-28

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