JPH0291093A - 生理活性物質tan−1048,その製造法および用途 - Google Patents

生理活性物質tan−1048,その製造法および用途

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JPH0291093A
JPH0291093A JP63243424A JP24342488A JPH0291093A JP H0291093 A JPH0291093 A JP H0291093A JP 63243424 A JP63243424 A JP 63243424A JP 24342488 A JP24342488 A JP 24342488A JP H0291093 A JPH0291093 A JP H0291093A
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JP
Japan
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tan
active substance
physiologically active
medium
culture
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Application number
JP63243424A
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English (en)
Inventor
Tsuneo Kanamaru
金丸 恒雄
Naofumi Ishii
尚書 石井
Masayuki Muroi
室井 正之
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
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  • Compounds Of Unknown Constitution (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、生理活性物質T A N−1048、その製
造法および用途に関する。
従来の技術 エストロンジエンはアンドロジエンからアロマターゼ酵
素により生合成されることが明らかにされているので、
アロマターゼ酵素を効果的に阻害することにより、哺乳
動物におけるエストロンジエン依存性疾r■、例えば乳
癌の治療及び予防に何円である〔キャンサー・リサーチ
(CancerResearch)、42,3261 
S(1982)参照〕。
アロマターゼ阻害剤により治療または予防できるエスト
ロンジエン依存性疾患としては、乳癌の他に例えば、子
宮内膜症、子宮体癌、卵巣癌、多のう性卵巣疾患癌候群
、前立腺肥大症等があげられ、また受胎調節にも作用と
考えられている。特に乳癌では、従来行なわれてきた卵
巣則除術、副腎則除術などにとって代わり得る用途をも
っている。
発明の解決しようとする課題 アロマターゼ阻害剤として乳癌の治療などの目的で臨床
試験に供されている治験薬としては、たとえば非ステロ
イド系のアミノグルテチミド(aminoglutet
himide)、ステロイド系の4−ヒドロキンアンド
ロステンジオン、テストラクトンなどがあるが、アミノ
グルテチミドはステロイドホルモン生合成に関する他の
酵素、例えばデスモラーゼを阻害するなどの難点があり
、またステロイド系の薬剤には、副作用としてステロイ
ド特有のホルモン作用が伴うことも予想される。
本発明者らは、これらの薬剤とは異なる非ステロイド骨
格を有するアロマターゼ阻害剤を、広く微生物代謝産物
に求めて探索・した結果、ある種の放線菌がアロマター
ゼ阻害活性を仔する化合物を生産し得ろこと、該化合物
が哺乳動物の血中エストロンジエン濃度を低下せしめろ
ことを見出し本発明を完成した。
課題を解決するための手段 本発明は、生理活性物質TAN−1048またはその塩
、ストレプトミセス属に属し、生理活性物質TAN−1
048を生産する能力を有する微生物を培地に培養し、
培養物中に該TAN−1048を生成蓄積せしめ、これ
を採取することを特徴とする生理活性物質T A N 
−1048の製造法、および生理活性物質TAN−10
48を自得してなるアロマターゼ阻害剤に関する。
本発明に用いることができる微生物としてはストレプト
ミセス属に属し生理活性物質TAN−1048を生産す
る菌であればいずれでもよい。たとえば、和歌山県海草
郡下津町の森林土壌より分離されたストレプトミセス・
エスピー(Streptomyces sp、)No、
  7717などは具体的に使用しうる例として挙げら
れる。
No、7717株について、インターナショナル・ジャ
ーナル・オブ・ソステマティック・バクテリオロジー(
International  Journal  o
[Systematic  Bacteriology
)、  I 6 (3)、313−340(+966)
記載の方法に準じて検討した性状は下記のとおりである
。なお、培地上の所見は特に記載のないかぎり、28℃
において14日間培養し、観察したしのである。
(1)形態的特徴 よく伸長分岐した基中菌糸より、直伸又は湾曲した気菌
糸を生じ、輪生糸は認められない。
胞子は円筒形(φ0.2x0.3〜0.4μm)を示し
、8個以上連鎖状に着生し、その表面は平滑である。
(II)各種培地上での生育状態 各種培地における生育の程度(G)、気菌糸(A M 
)の生育および色調、裏面の色g(R)および可溶性色
素(SP)の有無および色調などについて以下に列記す
る。色の記載について()で示す標梨色調記号はコンテ
イナー・コーポレーション・オブ・アメリカ(Cont
ainer  Corporation  of  A
merica)のザ・カラー・ハーモニー・マニュアル
(TheColor  Ilarmony  Manu
al)第4版、1958年によった。
(a)シュクロース・ 硝酸塩寒天培地 G 、貧弱 AM:貧弱、白色 R・白色 SP・なし 寒天培地 へM:貧弱ないし中程度、灰白色 (l l/2ec) R:褐色(2gc−3pn) 寒天培地 AM=貧弱ないし中程度、白色 R、無色あるいは淡肌色(4ca) 塩寒天培地 AM、中程度、白色 R淡褐色(2gc) SP:なし アスパラギン ΔM:中程度、白色 寒天培地 R:淡褐色(2gc−3pl) (f)グルコース・  G アスパラギン  AM 寒天培地    R P (g)ペプトン・イー G スト・鉄寒天培 AM 地          R P (h)チロノン寒天培 G 地         AM P (i)栄養寒天培地  G M P 中程度 中程度、白色 白色ないし黄土色(3pe) なし 中程度 貧弱、白色 無色 なし 中程度 中程度、白色 淡褐色(2gc−3pl) なし 貧弱ないし中程度 貧弱、灰白色(+ 1/2ec) 灰白色−淡褐色(11/2ec−3ne)なし くIII)生理的性質 (a)生育温度範囲+Il 〜35°C(b)ゼラチン
の液化(グルコース・ペプトン・ゼラチン培地):陽性 (c)il)粉の加水分解:陽性(弱い)(d)脱脂乳
の凝固:陰性 脱脂乳のペプトン化;陽性 (e)メラニン様色素の生成 チロシン寒天培地:陰性 ペプトン・イースト鉄寒天培地:陰性 (IV)炭素源の資化性(ブリード)Sム・ゴツトリー
ブ寒天培地) 17−アラビノース :  + D−キンロース    廿 D−グルコース  :  + D−フラクトース 、  廿 シュクロース   :  ± イノシトール L−ラムノース  、  廿 ラフィノース   ・ D−マンニット  :  廿 対照 (注)廿: 比較的良好な生育 +: 生育を認める ±二 十又は−の判定が困難 生育せず ()菌体分析 長谷用らの方法(Journal o「General
 AMlliedMicrobiology 29.3
 +9−322(1983))に桑じて分析したところ
、菌体の塩酸加水分解液中のジアミノピメリン酸はLL
一体であった。
以上の菌学的性状から本菌株がストレプトミセス(St
reptomyces)属に属することは明らかであり
、また文献記載の菌株に一致するものが見出仕ないこと
から、No、7717t’Aをストレプトミセス・エス
ピーNo、7717と称することにした。
上記ストレプトミセス・エスピーNo、7717株は財
団法人発酵研究所に昭和63年9月8日から寄託番号I
FO14786として寄託されており、また本微生物は
、日本国通商産業省工業技術院微生物工業技術研究所(
PRl、日本国茨城県つくば市東1丁目1番3号)にブ
タペスト条約に括づき昭和63年9月22日から寄託番
号FErtM  Bl”−2068として寄託されてい
る。
ストレプトミセス属菌は、微生物の一般的性質として自
然的にまたは変異剤によって変異を起し得る。たとえば
X線、ガンマ−線、紫外線等の放射線の照射、更には単
胞子分離、種々の薬剤による処理または薬剤を含有する
培地上での培養、その他の手段で変異させて得られる多
くの変異株、あるいは自然的に得られる突然変異株等で
あっても、T’AN−1048を生産する性質を有する
んのはすべて本発明の方法に利用し得る。
本発明方法の培養に用いられろ培地は用いられる菌株が
利用し得る栄養源を含むものなら、液状でも固状でもよ
いが、大量を処理するときには液体培地を用いるのがよ
り適当である。培地には同化し得る炭素源、/l!l化
し得る窒素源、無機物質、微量栄養素を適宜配合される
炭素源としては、たとえばブドウ糖、乳糖、シヨ糖、麦
芽糖、デキストリン、でん粉、グリセリン、マンニトー
ル、ソルビトール、油脂類(例、大豆油、オリーブ浦、
ヌカ油、ゴマ油、ラード浦、チキン浦など)、窒素源と
しては、たとえば肉エキス、酵母エキス、乾燥酵母、大
豆粉、コーン・スチープ・リカーペプトン、綿実粉、廃
糖蜜、尿素、アンモニウム塩類(例、硫酸アンモニウム
、塩化アンモニウム、硝酸アンモニウム、酢酸アンモニ
ウムなど)その他が用いられる。さらにナトリウム、カ
リウム、カルシウム、マグネシウムなどを含む塩類、鉄
、マンガン、亜鉛、コバルト、ニッケルなどの金属塩類
、リン酸、ホウ酸などの塩類や酢酸、プロピオン酸など
の何機酸の塩類が適宜用いられる。その他、アミノ酸(
例、グルタミン酸、アスパラギン酸、アラニン、リジン
、バリン、メチオニン、プロリン等)、ペプチド(例、
ノペブチド、トリペプチド等)、ビタミン類(例、B、
、Bt、ニコヂン酸、B1t、c等)、核酸類(例、プ
リン、ピリミジンおよびその誘導体)等を含有させても
よい。もちろん培地のI)I−1を調節する目的で無機
または有機の酸、アルカリ類、緩衝剤等を加え、あるい
は消泡の目的で油脂類2表面活性剤等の適量を添加され
る。
培養の手段は静置培養でも、振盪培養あるいは通気攪拌
培養法等の手段を用いてもよい。大量の処理には、いわ
ゆる深部通気攪拌培養によるのが望ましいことはいうま
でもない。
培養の条件は培地の状態5組成、菌株の種類、培養の手
段によって一定しないのは当然であるが、それらは通常
的15°C〜32℃の温度で、初発p I−1約5〜9
付近に選択するのがよい。とりわけ、培養中期の温度は
約20°C〜30℃、また初発pHは約6〜8の条件が
望、ましい。培養時期も前記の諸条件により一定しない
が、該生理活性物質6度が最大となるまで培養するのが
よい。これに要する時間は液体培地を用いる振盪培養ま
たは通気攪拌培養の場合は通常的1〜10日間程度であ
る。
生成した生理活性物質TAN−1048は、培養ろ液及
び菌体中に存在するので培養物を遠心分離、あるいはろ
過によって上澄液と菌体とに分離し、その上清液および
菌体からそれぞれ精製することもできるが、培養物に直
接、メタノール、アセトン、酢酸エチルなどの有機溶媒
を添加して得られる抽出液から精製する方がより有利で
ある場合もある。
化合物T A N −1048を培養液から採取するに
は、当該物質が両性脂溶性物質であるので、このような
微生物代謝産物を採取する為に通常用いられる分離、精
製の手段が適宜利用される。例えば、夾雑物との溶解度
の差を利用する方法、活性炭、非イオン性ハイポーラス
樹脂、シリカゲル、アルミナ、デキストランゲル等の各
種担体を用いるクロマトグラフィーなどがそれぞれ単独
または組合わせて利用される。
培養物中に生産される生理活性物質TAII−1048
を採取する方法を具体的に説明すると、まず培養液をハ
イフロス−パーセルなどのろ過動剤を用いてろ過して菌
体と上清(ろ液)に分離する。
培養ろ液は、p I(を中性又は弱塩基性として、酢酸
エチルのような水と混和しない有機溶媒で抽出する。培
養ろ液より当該物質を抽出するのに用いられる有機溶媒
としては、例えば酢酸エチル、酢酸イソブチルなどの脂
肪酸エステル類、イソブタノール、n−ブタノールなど
のアルコール類、クロロポルム、塩化メチレンなどのハ
ロゲン化炭化水素類、メチルイソブチルケトンなどのケ
トン類などが挙げられる。
当該物質を含む抽出液は、濃縮後シリカゲル等の吸着担
体に吸着させ、適当な溶媒で展開することにより精製さ
れる。吸着剤として例えば、ノリカゲル(Merck社
、 Kiesel Gelなど)を用いる場合、好まし
くはアンモニア水などの塩基で予め処理するか、または
展開溶媒中にこれらの塩基を若干添加して用いることが
できる。
展開溶媒としては、一般に極性有機溶媒と非極性溶媒と
の組合わせ、例えばイソプロピルアルコールと酢酸エチ
ル、あるいはメタノールとクロロホルムもしくは塩化メ
ヂレンなどの混合溶媒にアンモニア水を適当量添加した
ものが用いられる。
前記シリカゲルのカラムクロマトグラフィーで分離され
た化合物TAN−1048は更にセファデックスL ■
1−20 (ファルマノア社)のようなデキストランゲ
ルを用いるカラムクロマトグラフィーにより精製するこ
とができる。
このようにして精製して得られた生理活性物質TAN−
1048(遊離体)の物理化学的性質は次に示す通りで
ある。
■)色調:粉末では褐色ないし暗褐色 2)元素分析値(%): 実測値 CBB、44;  H5,34;  N 3.
09計算値(CzaHtsN O7・0.4H,Oとし
て)C66,35;  H5252:  N 2.98
3)分子量:463(質量分析による)4)分子式: 
CtsHt、N O□ 5)紫外線吸収スペクトル: 戸eoIl (E i九): 220(685)、23
6(785)、303aX (sh、315)、326(385)、441(18g
)nm6)赤外線吸収スペクトル(第1図、KBr錠法
仁王る主要ピーク、cm−’): 3430、2975゜2925.2860.1605.
1455.1415゜1340、1295.1255.
1240.116(1,1080,1(110゜940
、 840. 785. 760.7057)’HNM
rtスペクトル(300MI(z、重クロロホルム中で
のケミカルシフト、δppm)1.45(311,d)
、  2.02(l)I、dt)、  2.30(II
I、ddd)2.44(311,s)、  2.48(
311,s)、  2.76(Ill、ddd)。
3.27(lIl、L)、  3.60(Ill、dg
)、  5.71(Ill、dd)。
6.93(Ill、d)、  7JO(III、dd)
、  7.68(111,dd)。
7.78(ill、dd)、  8.22(1)1.b
r、5)8)”CNMRスペクトル(75MH2,重り
aロホルム中、δppm)で次のシ、グナルが認められ
る:18.62(Q)、 22.30(Q)、 32.
44(Q)、 34.06(t)。
62.81(d)、 72.22(d)、 75.13
(d)、 77.78(d)。
114.66(s)、 118.44.(d)、 L1
2.54(s)、 118.63(s)。
118.70(d)、 121.36(d)、 125
.07(d)、 131.19(s)。
132.79(s)、135.07(s)、 137.
83(d)、 139.07(s)。
142.1Ks)、153.72(s)、 154.1
5(s)、161.91(s)。
189.13(s)、 L(la、34(s)但し、s
+singlet、  d:doublet、  Q:
Quarletを示す。
9)溶解性: 可溶: クロロホルム、メタノール、ジメチルスルホキ
シド 難溶: n−ヘキサン、水 10)呈色反応: 陽性: バートン、 K M n Oいヨード試薬陰性
: ドラーゲンドルフ、エールリッヒ試薬11)酸性、
中性、塩基性の別:両性 !2)薄層クロマトグラフィー(担体、シリカゲルガラ
スプレート60 P zs4.0.25mm、西独メル
ク社製): 13)高速液体クロマトグラフィー 担体:  Inertsil ODS 5 μm(4、
6x l 50mm)溶媒系= 75%メタノール−0
,01M・リン酸緩衝VfL(pH3、0) 流速= l滅/分 保持時間(tR):  4.9分 推定分子式、紫外線吸収スペクトルIH及び13CNM
rtスペクトルデータなどから、生理活性物質TAN−
1048はベンズアンスラキノン配糖体系の新規物質で
あると推定される。
TAN−1048は両性物質であるので、それ自体公知
の方法で、塩酸、硫酸、リン酸、ギ酸、酢酸酒石酸等の
無磯或いは有機の酸と酸付加塩を、またナトリウム塩、
カリウム塩、カルシウム塩、トリエチルアミン塩などの
生理学的に許容される塩を形成させることができる。
作5用 以下に実験例をあげて生理活性物質’rAN−1048
のin  vitroヒト胎盤アロマターゼ阻害活性及
びラットにおけるニストロジエン合成抑制作用について
具体的に説明する。
実験例1  in  vitroアロマターゼ阻害活性
人胎盤ミクロゾームの調製法: F、 A、 Thompsonらの方法〔ジャーナル・
才ブ・バイオロジカル・ケミストリー(J、 Biol
、 Chem、)249.5364(+974))を一
部改良して行なった。すなわち、胎盤を予め冷した0、
15MKCCで洗浄し、付着している膜や大きな血管を
除去後ハサミで十分細切した。細切組織に025Mツユ
−クロースを含有した冷0.02Mリン酸緩衝液、pr
−r 7 、4を1g組織重量当り2旋を加えポリトロ
ンホモゲナイザーを使用してホモゲナイズ(30秒、3
回、水中で)し、800 Xgで10分間遠心した上澄
液を20,000xgで30分間遠心した後、更に14
8.000xgで45分間遠心して得たペレットをミク
ロゾーム画分として使用した。得られたミクロゾームは
上記リン酸緩衝液に湿胎盤重徂10g当りl藏に@濁し
て一80°Cにて保存し、使用時に5〜6倍に希釈して
使用した。
アロマターゼ活性の測定方法及び阻害活、性;F、 A
、 Thompsonらの方法〔上記文献参照〕を一部
改良して以下のように行なった。
4−アンドロステン−3,+7−ジオン 4gM、l 
、2 [31−(]−アンドロステンジオンl 40,
000dpm、NADPH550μM、上記ミクロゾー
ム20μQおよび緩衝液20mMまたは阻害剤を含む溶
液5μQを含む反応溶液225μQで97℃。
1時間反応を行なった。この測定法によれば、アンドロ
ステンジオンの芳香族化によって[3H]I(,0が生
成するので、この反応液をクロロホルム0.5成で抽出
することによって分離し、得られた水層を5%活性炭0
..25dで処理して遊離のステロイドを除き、低速遠
心分離後上清0.2〃Jに3滅のシンチレータ−を加え
、液体シンチレーションカウンターにより放射活性を測
定した。
その結果を阻害剤を加えずに反応して得た対照試料にお
ける結果と比較することにより、阻害率(%)を求めた
。基質(アンドロステンジオン)の濃度が4μMの場合
において、酵素活性を50%阻害するのに必要な阻害剤
の濃度(lcso値)は1.2μg/−であった。
実験例2 ラットにおけるニストロジエン合成抑制作用 TAN−1048のin  vitroでのニストロツ
エン生成阻害作用効果について以下の実験例により検討
した。
幼若SD系ラット(雌、19日令)を1群5匹として用
いた。試験群に0.2%アラビアゴム−生理食塩水に懸
澗した各化合物を、5.tOおよび20 mg/ kg
の投与…で皮下に4日間24時間毎に連続投与するとと
もに非試験群(対照群1.2)には0.2%アラ・ピア
ゴム−生理食塩水0.2gを投与し、試験開始後3日日
に化合物を投与した後、試験群と対照群2に妊馬の血清
ゴナドトロピン(PM S G ) I OU / r
at(皮下)を単回投与しtコ。試験開始5日日にエー
テル麻酔下に工大動脈より血液をヘパリン加採面注射筒
を使用して採血し遠心分離後血漿を得てラジオイムアッ
セイ法により血漿エストラフォール−1フβ濃度の測定
を行なった。
また同ラットより子宮及び卵巣を摘出し、余分な結合組
織等を除去した後それぞれ秤量した。その結果を第1表
に示した。薬効評価の対照化合物として4−ハイドロオ
キンアンドロステンジオン(4−OIIA)を使用した
生理活性物質TAN−1048はPMsG投与刺激によ
って上昇した血中エストロゲン濃度及び卵巣重量を低用
量で存意に抑制した。
(以 下 余 白) 生理活性物質TAN−1048は、強力なアロマターゼ
阻害活性を有しており、哺乳動物(ウシウマ、ブタ、ネ
ズミ、ヒトなど)の乳癌、子宮内膜癌子宮内膜症、前立
腺肥大症などのニストロジエン依存性疾患の予防・治療
や受胎調節に有利に用いることができる。
本化合物は経口投与の他、非経口的に注射あるいは皮膚
、粘膜、膣、直腸等への局部適用により局所的に用いる
ことができる。
本化合物の投与量は、対象の疾患、投与経路等により大
きく変動しつるが、たとえば乳癌の治療に用いる場合、
成人1日当り0.001〜20mg/kg、好ましくは
0.01〜2 mg/kgを経口あるいは非経口的に投
与する。
経口投与に当っては、カプセル剤1錠剤、顆粒剤シロッ
プ剤、散剤等の形態に調剤され、剤形により活性物質と
共に製薬組成物に慣用されている適当な添加剤(製剤原
料)、例えば賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤3着色剤
、矯味剤、安定剤などが含まれていてもよい。それらの
中には、デンプン、白糖果糖、乳糖、ブドウ糖、マンニ
トール、′!ルビトール。
沈降炭酸カルシウム、結晶セルロース、カルボキシメチ
ルセルロース、デキストリン、ゼラチン、アラビアゴム
、ステアリン酸マグネシウム、タルク、ヒドロキンプロ
ピルメチルセルロースなどが挙げられる。
非経口投与に当っては、活性成分を慣用の希釈剤(水性
または非水性担体)中に溶解又は懸濁して用いることが
できる。希釈剤としては、生理食塩水、リンゲル液、ブ
ドウ糖水溶液、アルコール、グリコール類、アミド類、
グリセリン、脂肪酸グリセリド、植物、動物由来の油脂
類、パラフィン類などが含まれる。その他医薬製剤には
、添加剤として、乳化剤、懸澗化剤、溶解補助剤、安定
剤、保存剤、無痛化剤9等張化剤、緩衝液、pH凋整剤
1着色剤、被覆剤などが含まれていてらよい。また、こ
れらの製剤は通常の方法で製造することができる。
実施例 以下実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが
、それらは本発明を限定するものではない。なお、以下
の実施例において、培地の組成のパーセントは重攬/容
量パーセントを示す。
実施例1 イースト・麦芽エキス寒天からなる斜面培地に予め十分
に成育したストレプトミセス・エスピーNo、7717
株の一白金耳を、グルニーズ2%可溶性澱粉3%、コー
ンス、チーブリカー1%、生大豆粉1形、ポリペプトン
0.5%、塩化ナトリウム0.3%および炭酸カルシウ
ム0.5%、pH7,0からなる種培養培地500滅を
分注滅菌した20゜容坂ロフラスコに接種して、往復振
盪機りで28℃で2日間培養した。この培養液500滅
を、消泡剤アクトコール(武田薬品1!i)0.05%
を自得する上記種培地30σを注入し、滅菌した50Q
、容発酵槽に移植し、28℃で20間通気攪拌培伴を行
なった。得られた培養液10Qを、デキストリン5%、
コーンスチープリ力−3%、ポリペプトン0.1%、炭
酸カルシウム0.5%およびアクトコール0.05%、
pH7、0からなる主培養培地+0012を注入し、滅
菌した200σ容発酵槽に移植し、温度28℃、内圧1
 、0 kg/ cm2.通気100e/分、攪拌15
 Orpmの条件下で66時間培養を行なった。
実施例2 実施例1で得られた培養液(90C)を、ハイフロス−
パーセル(Johns−Manville社、米国)を
ろ過助剤として用いてろ過し、そのろ液(75ρ)をp
H9,4に補正して酢酸エチル25(2で2回抽出し、
酢酸エチル層を合わせて水洗後、濃縮した。濃縮液(4
00滅)をシリカゲル(250g)のカラムクロマトグ
ラフィーに付し、酢酸エチル−イソプロピルアルコール
−2N・アンモニア水(20・2;1.1.oQ)で展
開後、酢酸エチル−イソプロピルアルコール−2N・ア
ンモニア水(10:2:1゜3 、 Off)で溶出し
た。溶出液を500滅ずり分画し、フラクションNo、
2〜5を集めて濃縮乾固すると、粗粉末777mgが得
られた。
この粗粉末(700mg)を酢酸エチル(300vrl
)に溶解し、pH6,3の0.1M−リン酸緩衝液(3
00滅)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮
して得られる残渣をメタノール(20d)に溶解し、セ
ファデックスLH−20(ld)のカラムクロマトグラ
フィーに付し、メタノールで展開した。溶出液を50滅
ずっ分取しフラクションNo、22〜24を集めて濃縮
すると、生理活性物質TAN −1048(283mg
)が褐色粉末として得られた。
実施例3 錠剤(1000錠分) TAN−104820g 乳糖                80gトウモロ
コシデンプン       46gステアリン酸マグネ
シウム       1gタルク          
      3g50g TAN−104820g、乳糖80g、トウモロコシデ
ンプン30gからなる均質な混合物より、常法により調
製した顆粒に、残りのデンプン及びステアリン酸マグネ
ンウムからなる粉末混合物を合わせ、更にタルク粉末を
加えて混合均質化した後、常法により錠剤1.000錠
を打錠した。
本院を成人乳癌小者の症状に合わせ、1日当り1〜6錠
を経口投与する。
発明の効果 本発明の生理活性物質TAN−1048は、強いアロマ
クーゼ阻害作用を有し、乳癌などニストロツエン依存性
疾患等の予防・治療に何州である。
【図面の簡単な説明】
第1図は生理活性物質TAN−1048のIRスペクト
ル(KBr錠法仁王示す。 代理人  弁理士 岩 1)  弘

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)遊離体として次の物理化学的性質を有する生理活
    性物質TAN−1048またはその塩:1)色調:粉末
    では褐色ないし暗褐色 2)推定分子式:C_2_6H_2_5NO_73)紫
    外線吸収スペクトル: ▲数式、化学式、表等があります▼:220、236、
    303(肩)、326、4414)^1^3C核磁気共
    鳴スペクトル(75MHz、重クロロホルム中、δpp
    m)で次のシグナルが認められる: 18.6、22.3、32.4、34.1、62.8、
    72.2、75.1、77.8、114.7、118.
    4、118.5、118.6、118.7、121.4
    、125.1、131.2、132.8、135.1、
    137.8、139.1、142.2、153.7、1
    54.2、161.9、189.1、193.3 (2)ストレプトミセス属に属し、生理活性物質TAN
    −1048を生産する能力を有する微生物を培地に培養
    し、培養物中に該TAN−1048を生成蓄積せしめ、
    これを採取することを特徴とする請求項(1)記載の生
    理活性物質の製造法。 (3)請求項(1)記載の生理活性物質を含有してなる
    アロマターゼ阻害剤。
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