JPH0290962A - 塗装ブースにおける塗料供給装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野］ 本発明は塗装ブースにおける塗料供給装置に関し、詳し
くは、塗料供給管路と塗料戻り管路とを塗装ブースに沿
って延設し、前記塗料供給管路から前記塗料戻り管路へ
塗料を循環させるように前記塗料供給管路と前記塗料戻
り管路とにわたらせた塗料分岐管路を複数設け、それら
塗料分岐管路夫々の管路途中に塗装機を接続した塗料供
給装置に関する。

［従来の技術］ 従来、上述の如き塗料供給装置において、第５図に示す
ように、複数の塗料分岐管路（１０）へ塗料を次々と分
流するために塗料供給管路（７）の塗料流通量が下流側
はど小となるのに対して、又、塗料戻り管路（８）にお
いてはその上流側はど塗料流通量が小となるのに対して
、下流側端を行止まりとした塗料供給管路（７）をその
下流側はど小径の管路とし、かつ、上流側端を行止まり
とした塗料戻り管路（８）をその上流側はど小径の管路
とすることにより、塗料供給管路（７）及び塗料戻り管
路（８）の夫々における各箇所での塗料流速を、圧力損
失を極力小としながら塗料沈降を防止し得る適度な流速
に維持するようにした型式（フィンガ一方式）のものが
あった（理工出版社「塗装技術Ｊ　１９８３年６月号１
４７〜１５２頁参照）。

〔発明が解決しようとする課題〕 しかし、フィンガ一方式においては、上述の如く塗料流
速を所定の適度なものとするために塗料供給管路及び塗
料戻り管路の夫々における各箇所の管路径が装置施設当
初の設計塗料流通量に応じて厳密に決定されることから
、−旦装置を施設した後、塗装ブースの延長や増設等に
あたって、塗料分岐管路を増設（塗装機の増設）するこ
とが極めて難しく、その増設のために、各塗料分岐管路
（各塗装機）への塗料供給に支障を招いたり、又、塗料
供給管路及び塗料戻り管路夫々の全体を増設に伴い増大
する塗料流通量に見合った管路径のものに刷新すること
が必要となる等の問題があった。

又、フィンガ一方式は、塗料供給管路から塗料戻り管路
への塗料循環を小径の塗料分岐管路を介してのみ行なう
型式であることから、塗料循環において先の塗料を各管
路から追い出し循環系における塗料を次の新たなものに
入れ換える塗料変更操作（主に塗色変更）に比較的長時
間を要する問題もあった。

本発明の目的は合理的な改良により上述フィンガ一方式
の欠点を抑制する点にある。

（課題を解決するための手段］ 本発明の塗装ブースにおける塗料供給装置の特徴構成は
、塗料供給管路と塗料戻り管路とを塗装ブースに沿って
延設し、前記塗料供給管路から前記塗料戻り管路へ塗料
を循環させるように前記塗料供給管路と前記塗料戻り管
路とにわたらせた塗料分岐管路を複数設け、それら塗料
分岐管路夫々の管路途中に塗装機を接続する構成におい
て、前記塗料供給管路の下流側端と前記塗料戻り管路の
上流側端とを連通ずる塗料バイパス管路を設けたことに
あり、その作用・効果は次の通りである。

〔作　用〕

つまり、上述の如き塗料バイパス管路における塗料通過
量を塗料分岐管路の増設に備えての余裕／ＡＮとし、塗
料分岐管路の増設時には、塗料バイパス管路の塗料通過
Ｍを必要量だけ減少させることで増設した塗料分岐管路
（増設塗装機）に対する供給塗料を確保する。

一方、塗料供給管路から塗料戻り管路への塗料移送量は
塗料バイパス管路の付設により増大し、それによって、
塗料変更の際、先の塗料を追い出して塗料を新たなもの
に入れ喚えるに要する時間も短いものとなる。

〔発明の効果〕

本発明によれば下記（イ）、（Ｅｌ）、（ハ）、（ニ）
の効果を奏する。

（イ）　　塗料バイパス管路の塗料通過量を必要量だけ
減少させ、その減少分を、増設した塗料分岐管路（増設
塗装機）に対する供給塗料とするから、既設の他の塗料
分岐管路（既設塗装機）に対する塗料供給に支障を来す
ことが少ない。

（ロ）　　塗料バイパス管路の塗料通過量を減少させて
、その減少分を増設塗料分岐管路に対する供給塗料にあ
てるのであるから、塗料供給管路及び塗料戻り管路の夫
々における塗料流通量に変化を招くことが少なく、塗料
供給管路及び塗料戻り管路の夫々における各箇所での塗
料流速を塗料分岐管路の増設にかかわらず所定に適度な
流速に維持し易い。

（ハ）　　上述（イ）及び（＋１）の結果として、塗料
分岐管路の増設にあたり、塗料供給管路及び塗料戻り管
路夫々の全体を刷新する必要がなくなり、増設が極めて
容易となる。

（ニ）塗料変更を短時間で行えるようになり、塗装能率
を向−ヒできる。

〔実施例〕

次に実施例を説明する。

第１図は、並設した２つの塗装ブース（１）　、　（２
）に対する塗料供給構成の全体を示し、（３）は塗ボ：
■タンク、（４）は塗料供給ポンプ、（５）は塗料供給
ポンプ（４）から延設した主塗料供給管路、（６）は各
塗装ブースからの戻り塗料を塗料タンク（３）へ戻す主
塗料戻り管路であり、主塗料供給管路（５）から並列的
に分岐した塗料供給管路（７）、及び、主塗料戻り管路
（６）から並列的に分岐した塗料戻り管路（８）の夫々
を各塗装ブース（１）　、　（２）に対して配管しであ
る。

第２図に示すように、個々の塗装ブース（１）（２）に
おいては、塗料供給管路（７）の下流側端と塗料戻り管
路（８）の上流側端とを塗装ブース長手方向における同
一の一端側に位置させた状態で、それら塗料供給管路（
７）及び塗料戻り管路（８）を塗装ブース長手方向に延
設し、そして、塗料供給管路（７）と塗料戻り管路（８
）とにわたらせると共に管路途中に塗装機（スプレーガ
ン等）（９）を接続した塗料分岐管路（１０）の複数を
塗装ブース長手方向で並設しである。

各塗料分岐管路（１０）は、塗料供給管路（７）から塗
料戻り管路（８）へ塗料を循環させると共に、接続の塗
装機（９）に対して塗料供給管路（７）からの塗料を供
給するものである。

塗料供給管路（７）は、複数の塗料分岐管路（１０）へ
次々と塗料を分流することにより塗料流量が次第に減少
するのに応じて、下流側はど小径にしである。

又、同様に塗装４戻り管路（８）は、複数の塗料分岐管
路（１０）から次々と循環塗料が合流することにより戻
り塗料流量が次第に増大するのに応して、下流側はど大
径に、すなわら、上流側はど小径にしである。

一方、塗料供給管路（７）から塗料戻り管路（８）・・
〜７ｆｆｉ　＋１を過不足なく適切に循環させるための
所定の圧力差を塗料供給管路（７）と塗料戻り管路（８
）との間に与えるために、塗料供給管路（７）において
塗料分岐管路（１０）の接続箇所よりも上イ流側部分に
は、それよりも下流側の塗料圧を所定圧Ｑこ自動的に調
整維持する塗料供給圧レギュレータ（１１）を付設し、
それに灯し、塗料戻り管路（８）において塗料分岐管路
（１０）の接続箇所よりも下流側部分には、それよりも
上流側の塗料圧を所定圧に自動的に調整維持する背圧レ
ギュレータ（１２）を付設しである。

又、塗料分岐管路（１０）夫々の上流側部分（ないしは
塗装機（９）への接続部分）には、塗装機（９）への塗
ｆ）１供給圧を所定圧乙こ自動的に調整維持する端末レ
ギュレータ（１３）を個別に付設しである。

塗料供給管路（７）の下流側端である小径側端部と、塗
料戻り管路（８）の上流側端である小径側端部とは、塗
料バイパス管路（１４）により連通接続してあり、そし
て、この塗料バイパス管路（１４）には、塗料バイパス
管路（１４）における塗料通過量を調整する調整弁機構
として塗料供給管路（７）側の塗料圧を設定圧に維持す
るように自動的に流ｔｅｌ整作用するバイパス部背圧レ
ギュレータ（１５）を付設しである。

つまり、このバイパス部背圧レギュレータ（１５）の設
定圧を適当に調整設定して、バイパス管路（１４）にお
ける塗料通過量をバイパス部背圧しギュータ（］５）に
より調整させることで、下）■側はど小径とした塗料供
給管路（７）、及び、上流側はど小径とした塗料戻り管
路（８）の夫々における塗料流速を圧力損失を極力抑制
しながら塗料沈降を防止し得る適度な流速に維持するよ
うにしである。

又、第３図に示すように、塗装ブース（１）　、　（２
）の延長や増設に対して、塗装機（９Ａ）を接続した塗
料分岐管路（ＩＯＡ）を増設した場合には、バイパス部
背圧レギュレータ（１５）の設定圧を設定変更して、塗
料バイパス管路（１４）における塗料通過量をバイパス
部背圧レギュレータ（１５）により塗料分岐管路（ＩＯ
Ａ）の増設以前よりも減少側に調整させることで、塗料
供給管路（７）及び、塗料戻り管路（８）の夫々におけ
る塗料流速を塗料分岐管路（ＩＯＡ）の増設以前におけ
る塗料流速と同等の適度な流速に維持しながら、増設し
た塗料分岐管路（ＩＯＡ）　（増設した塗装機（９Ａ）
）に対する供給塗料を確保するようにしである。

尚、第３図において、（７Ａ）及び（８八）は塗料分岐
管路（ＩＯＡ）の増設に伴い延長した塗料供給管路（７
）及び塗料戻り管路（８）夫々の延長部分である。

又、本実施例においては、塗料分岐管路（ＩＯＡ）の増
設に伴い、塗料バイパス管路（１４）を第３図中におい
て破線で示す増設以前の位置から実線で示す位置へ移設
しているが、別個として、塗料バイパス管路（１４）を
破線で示す増設以前の位置に残したままとしても良い。

他方、塗料分岐管路（ＩＯＡ）の増設以前、及び、増設
以後を問わず、塗料変更の際には、バイパス部背圧レギ
ュレータ（１５）の設定圧を設定変更して、塗料バイパ
ス管路（１４）における塗料通過量をバイパス部背圧レ
ギュレータ（１５）により通常運転時よりも増大側に調
整させることで、塗料供給管路（７）から塗料戻り管路
（８）への塗料移送量（並びに塗料移送の後の洗浄液移
送量）を通常運転時よりも大にし、それによって、塗料
変更に要する時間を短縮するようにしである。

〔別実施例〕

次に別実施例を列記する。

輸）前述実施例においては、塗料バイパス管路（１４）
に塗料通過量を調整する調整弁機構（１５）を付設した
が、調整弁機構（１５）の付設を省略し、塗料分岐管路
（ＩＯＡ）の増設時には、塗料バイパス管路（１４）を
小径のものに変更することにより塗料バイパス管路（１
４）における塗料通過量を必要量だけ減少させるように
しても良い。

尚、調整弁機構（１５）により塗料バイパス管路におけ
る塗料通過量を通常運転時よりも増大側に調整すれば、
塗料変更に要する時間は極めて効果的に短縮されるが、
調整弁機構（１５）を省略しても、塗料バイパス管路（
１４）の付設により塗料変更に要する時間が、塗料バイ
パス管路（１４）を備えない従来装置に比して短縮され
るという効果は有する。

（（１）塗料バイパス管路（１４）の塗料通過量を調整
する調整弁機構（１５）を設ける場合、その調整弁機構
（１５）としては、前述実施例で用いた背圧レギュレー
タに代えて種々の型式・構造の弁機構を適用できる。

又、調整弁機構（１５）をマニュアル操作型とし、適時
、バイパス管路（１４）の塗料通過量を大として塗料供
給管路（７）及び塗料戻り管路（８）の流速を大とする
ことでそれら管路（７）。

（８）における沈降塗料の゛清掃を行なうようにしても
良い。

塗料分岐管路（１０＾）の増設は、第４図に示すように
、既設の塗料供給管路（７）において、その下流側端よ
りも上流側箇所に増設塗料分岐管路（１０４）を接続す
る形態の増設であっても良い。

尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする為
に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構造
に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図は本発明の実施例を示し、第１図は
複数の塗装ブースに対する配管構成図、第２図は各塗装
ブースにおける配管構成図、第３図は各塗装ブースにお
ける増設後の配管構成図である。第４図は本発明の別実
施例を示す配管構成図である。第５図は従来例を示す配
管構成図である。 （７）・・・・・・塗料供給管路、（８）・・・・・・
塗料戻り管路、（９）・・・・・・塗装機、（１０）・
・・・・・塗料分岐管路、（１１）・・・・・・レギュ
レータ、（１２）・・・・・・背圧レギュレ夕、 （１４）・・・・・・塗料バイパス管路、（１５）・・
・・・・調 整弁機構。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、塗料供給管路（７）と塗料戻り管路（８）とを塗装
   ブース（１）に沿って延設し、前記塗料供給管路（７）
   から前記塗料戻り管路（８）へ塗料を循環させるように
   前記塗料供給管路（７）と前記塗料戻り管路（８）とに
   わたらせた塗料分岐管路（１０）を複数設け、それら塗
   料分岐管路（１０）夫々の管路途中に塗装機（９）を接
   続した塗装ブースにおける塗料供給装置であって、前記
   塗料供給管路（７）の下流側端と前記塗料戻り管路（８
   ）の上流側端とを連通する塗料バイパス管路（１４）を
   設けた塗装ブースにおける塗料供給装置。 ２、前記塗料バイパス管路（１４）に、塗料通過量を調
   整する調整弁機構（１５）を設けた請求項１記載の塗装
   ブースにおける塗料供給装置。 ３、前記調整弁機構（１５）が、前記塗料供給管路（７
   ）側の塗料圧を設定圧に自動的に調整維持する背圧レギ
   ュレータである請求項２記載の塗装ブースにおける塗料
   供給装置。４、前記塗料供給管路（７）において前記塗
   料分岐管路（１０）の接続箇所よりも上流側部分に、下
   流側塗料圧を設定圧に自動的に調整維持するレギュレー
   タ（１１）を付設し、前記塗料戻り管路（８）において
   前記塗料分岐管路（１０）の接続箇所よりも下流側部分
   に、上流側塗料圧を設定圧に自動的に調整維持する背圧
   レギュレータ（１２）を付設した請求項１、２又は３記
   載の塗装ブースにおける塗料供給装置。