JP2013188706A - 塗料循環装置及び塗料循環方法 - Google Patents

塗料循環装置及び塗料循環方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2013188706A
JP2013188706A JP2012057653A JP2012057653A JP2013188706A JP 2013188706 A JP2013188706 A JP 2013188706A JP 2012057653 A JP2012057653 A JP 2012057653A JP 2012057653 A JP2012057653 A JP 2012057653A JP 2013188706 A JP2013188706 A JP 2013188706A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paint
pressure
back pressure
gun
flow rate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012057653A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5906841B2 (ja
Inventor
Fumi Hirano
文美 平野
Koji Teramoto
浩司 寺本
Masao Hayashi
政男 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2012057653A priority Critical patent/JP5906841B2/ja
Priority to MX2014002885A priority patent/MX340328B/es
Priority to CN201380003157.3A priority patent/CN103826760B/zh
Priority to PCT/JP2013/001118 priority patent/WO2013136690A1/ja
Publication of JP2013188706A publication Critical patent/JP2013188706A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5906841B2 publication Critical patent/JP5906841B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B12/00Arrangements for controlling delivery; Arrangements for controlling the spray area
    • B05B12/08Arrangements for controlling delivery; Arrangements for controlling the spray area responsive to condition of liquid or other fluent material to be discharged, of ambient medium or of target ; responsive to condition of spray devices or of supply means, e.g. pipes, pumps or their drive means
    • B05B12/085Arrangements for controlling delivery; Arrangements for controlling the spray area responsive to condition of liquid or other fluent material to be discharged, of ambient medium or of target ; responsive to condition of spray devices or of supply means, e.g. pipes, pumps or their drive means responsive to flow or pressure of liquid or other fluent material to be discharged
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B15/00Details of spraying plant or spraying apparatus not otherwise provided for; Accessories
    • B05B15/50Arrangements for cleaning; Arrangements for preventing deposits, drying-out or blockage; Arrangements for detecting improper discharge caused by the presence of foreign matter
    • B05B15/58Arrangements for cleaning; Arrangements for preventing deposits, drying-out or blockage; Arrangements for detecting improper discharge caused by the presence of foreign matter preventing deposits, drying-out or blockage by recirculating the fluid to be sprayed from upstream of the discharge opening back to the supplying means

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)
  • Electrostatic Spraying Apparatus (AREA)
  • Spray Control Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】塗料粘度変化による塗料圧力の変化を考慮した安定した塗装を達成でき、また、塗装時の流量変化により凝集物や沈殿物が流出して塗装面へ付着するのを防止できる塗料循環装置及び塗料循環方法を提供する。
【解決手段】作動時に塗料を噴射する塗装ガンと、塗料貯蔵部から塗料供給ポンプにより前記塗装ガンに塗料を供給する供給経路と、前記塗装ガンの非作動時に、前記供給経路から前記塗装ガンを迂回して塗料を前記塗料貯蔵部に循環させるリターン経路とを有する塗料循環装置において、前記塗装ガンの非作動時における塗料循環圧力を記憶する循環圧力記憶手段と、前記塗装ガンの非作動時には、塗料の循環流量を所定流量に制御する定量モードで制御し、前記塗装ガンの作動時には、前記循環圧力記憶手段で記憶された塗料循環圧力に基づいて設定した圧力で塗料を塗装ガンに供給する定圧モードで制御する制御手段とを有することを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動車等の製造ラインで使用される塗料循環装置及び塗料循環方法に関する。
例えば自動車等の製造ラインにおいて、塗装ブース内に流れてきた車体等に、ロボットに搭載された塗装ガンを作動させて塗料を噴射して塗装を行う際に、一台ごと又は複数台ごとに塗色を変えて塗装する場合がある。
この場合、複数の異なる塗色の塗料が貯蔵された塗料タンクを予め準備しておき、塗装ガンに通じる塗料通路に、それぞれ異なる塗色の塗料が各塗料タンクから配管を介して送給される複数の塗料バルブを接続して、要求される塗色に対応する塗料バルブのみを選択的に開弁させることによって、その塗色の塗料を塗装ガンに供給するようにしたものがある。これによれば、要求される塗色の塗料以外は、要求があるまで配管内で待機させておくこととなるため、その塗料内に含まれる各種材料が沈降して分離してしまうおそれがある。
これを防止して、均質な状態で塗装ガンに塗料を供給するため、要求がないときでも塗料を配管内で絶えず循環流動させる塗料循環装置が従来から用いられている。この塗料循環装置によれば、塗料はポンプによって塗料タンクから供給経路を介して供給された後、塗装ガンを迂回し、リターン経路を介して塗料タンクに回収されるため、供給経路及びリターン経路の配管内にある塗料を絶えず循環流動することができる。
この塗料循環装置を制御する代表的な方法として、油圧ポンプやエアポンプ等を用いて、塗料循環中及び塗装中、主として塗料供給経路内の圧力を一定に制御する定圧制御がある。定圧制御の場合、塗装中に塗料は塗装ガンまで所定の圧力に保持されているため、塗装ガンからの塗料の噴射量を自由に且つ精度よく制御でき、塗装ガンに対する被塗面の相対移動速度や向きが変化しても、この変化に対応して良好に塗装することができる。
また、特許文献1には、塗料の循環時に一定の低流量を維持する定量モードと、塗装時に塗装ガンの近辺の塗料圧を一定に保つ定圧モードとが自動で切り替わるシステムを採用した従来技術が記載されている。この特許文献1に記載の技術によれば、循環時は低流量で動作させることができ、エネルギ消費や必要以上の流動によるポンプ部品の磨耗等を軽減できる。
特表2009−507639号公報
しかしながら、前記定圧制御及び特許文献1に記載の技術のいずれにおいても、次のような改善すべき余地が残されている。
すなわち、一般に塗料は温度が下がると粘度が増す傾向にあるが、定圧制御の場合、塗料の温度が下がって粘度が増すと、同じ圧力(差圧)でも塗料の流量が減少するため、塗装中に塗装される塗料が不足し、塗装不良が発生するおそれがある。また、配管中の塗料の流量が減少するため、塗料循環中に配管中に塗料の成分、またはその一部が凝集や沈殿して、この塗料の凝集物や沈殿物が管壁面に付着あるいは蓄積するおそれもある。
逆に、塗装時において塗料バルブを開弁するときに、塗料の流量が増加する。また、定圧制御の場合に、塗料の温度が上がって塗料の粘度が減少すると、同じ圧力(差圧)でも塗料の流量が増加する。この塗料の流量の増加、すなわち配管中の流速変化により、上述のように管壁面に付着あるいは溜まった塗料の凝集物や沈殿物が、塗装ガンから噴射されて塗装不良の原因となるおそれがある。
さらに、特許文献1に記載された上記技術については、エネルギ消費を最小とするため、塗料循環時の塗料の流量を低流量とすることを特徴としているため、当該技術では、塗料循環時に配管中に塗料が凝集や沈殿し易く、上記のような塗装不良が生じ易くなることが考えられる。
以上により、これら従来技術はいずれも、塗料配管内での流速の変化により、配管内に溜まっていた凝集物や沈殿物が塗装時に流出して塗布面へ付着するという課題について考慮するものではない。
本発明は、塗料の温度変化により塗料の粘度が変化した結果、塗料配管内での流速が変化することにより、配管内に溜まっていた塗料の凝集物や沈殿物が、塗装時に流出して塗布面へ付着するのを防止することを主な目的とする。
上述の課題を解決するため、請求項1に係る発明は、作動時に塗料を噴射する塗装ガンと、塗料貯蔵部から塗料供給ポンプにより前記塗装ガンに塗料を供給する供給経路と、前記塗装ガンの非作動時に、前記供給経路から前記塗装ガンを迂回して塗料を前記塗料貯蔵部に循環させるリターン経路とを有する塗料循環装置において、前記塗装ガンの非作動時における塗料循環圧力を記憶する循環圧力記憶手段と、前記塗装ガンの非作動時には、塗料の循環流量を所定流量に制御する定量モードで制御し、前記塗装ガンの作動時には、前記循環圧力記憶手段で記憶された塗料循環圧力に基づいて設定した圧力で塗料を塗装ガンに供給する定圧モードで制御する制御手段とを有することを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記制御手段は、定量モードでの制御時における前記所定流量を、塗装ガン作動時の最大流量以上の値に設定することを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に係る発明において、前記塗料供給ポンプは流量制御が可能な流量ポンプとされていると共に、前記供給経路における塗料の送り圧を検出する送り圧検出手段と、前記リターン経路における塗料の背圧を検出する背圧検出手段と、前記リターン経路における塗料の背圧を調整する背圧調整手段とを備え、前記循環圧力記憶手段は、前記塗料循環圧力として、前記塗装ガンの非作動時における、前記送り圧検出手段及び前記背圧検出手段でそれぞれ検出された送り圧及び背圧、または、前記送り圧と前記背圧との差圧を記憶し、前記制御手段は、前記塗装ガンの作動時に、前記送り圧及び前記背圧、または、前記差圧が前記記憶手段に記憶された値になるように、前記送り圧検出手段の検出信号を受けて前記流量ポンプを制御すると共に前記背圧検出手段の検出信号を受けて前記背圧調整手段を制御することを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1または2に係る発明において、前記塗料供給ポンプは流量制御が可能な流量ポンプとされていると共に、前記供給経路における塗料の送り圧を検出する送り圧検出手段と、前記リターン経路における塗料の背圧を所定値に調整する背圧調整手段とを備え、前記循環圧力記憶手段は、前記塗料循環圧力として、前記塗装ガンの非作動時における、前記送り圧検出手段で検出された送り圧または該送り圧と前記背圧との差圧を記憶し、前記制御手段は、前記塗装ガンの作動時に、前記送り圧または前記差圧が前記記憶手段に記憶された値になるように、前記送り圧検出手段の検出信号を受けて前記流量ポンプを制御することを特徴とする。
請求項5に係る発明は、前記塗料供給ポンプは流量制御が可能な流量ポンプとされていると共に、前記供給経路における塗料の送り圧を検出する送り圧検出手段と、前記リターン経路における塗料の背圧を検出する背圧検出手段と、前記リターン経路における塗料の背圧を調整する背圧調整手段とを備え、前記循環圧力記憶手段は、前記塗料循環圧力として、前記塗装ガンの非作動時における、前記背圧検出手段で検出された前記背圧または該背圧と前記送り圧との差圧を記憶し、前記制御手段は、前記塗装ガンの作動時に、前記送り圧を所定値に制御し、前記背圧または前記差圧が前記記憶手段に記憶された値になるように、前記背圧検出手段の検出信号を受けて前記背圧調整手段を制御することを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項1または2に係る発明において、前記塗料供給ポンプは送り圧の圧力制御が可能な圧力ポンプとされていると共に、前記供給経路における塗料の流量を検出する流量検出手段と、前記リターン経路における塗料の背圧を検出する背圧検出手段と、前記リターン経路における塗料の背圧を調整する背圧調整手段とを備え、前記循環圧力記憶手段は、前記塗料循環圧力として、前記塗装ガンの非作動時における、送り圧及び前記背圧検出手段で検出された背圧、または、前記送り圧と前記背圧との差圧を記憶し、前記制御手段は、前記塗装ガンの作動時に、前記送り圧及び前記背圧、または、前記差圧が前記記憶手段に記憶された値になるように、前記圧力ポンプを制御すると共に前記背圧検出手段の検出信号を受けて前記背圧調整手段を制御することを特徴とする。
請求項7に係る発明は、請求項1または2に係る発明において、前記塗料供給ポンプは送り圧の圧力制御が可能な圧力ポンプとされていると共に、前記供給経路における塗料の流量を検出する流量検出手段と、前記リターン経路における塗料の背圧を所定値に調整する背圧調整手段とを備え、前記循環圧力記憶手段は、前記塗料循環圧力として、前記塗装ガンの非作動時における、送り圧または該送り圧と前記背圧との差圧を記憶し、前記制御手段は、前記塗装ガンの作動時に、前記送り圧または前記差圧が前記記憶手段に記憶された値になるように前記圧力ポンプを制御することを特徴とする。
請求項8に係る発明は、請求項1または2に係る発明において、前記塗料供給ポンプは送り圧の圧力制御が可能な圧力ポンプとされていると共に、前記供給経路における塗料の流量を検出する流量検出手段と、前記リターン経路における塗料の背圧を検出する背圧検出手段と、前記リターン経路における塗料の背圧を調整する背圧調整手段とを備え、前記循環圧力記憶手段は、前記塗料循環圧力として、前記塗装ガンの非作動時における、前記背圧検出手段で検出された背圧、または、前記送り圧と前記背圧との差圧を記憶し、前記制御手段は、前記塗装ガンの作動時に、前記送り圧を所定値に制御し、前記背圧または前記差圧が前記記憶手段に記憶された値になるように前記背圧検出手段の検出信号を受けて前記背圧調整手段を制御することを特徴とする。
請求項9に係る発明は、作動時に塗料を噴射する塗装ガンと、塗料貯蔵部から塗料供給ポンプにより前記塗装ガンに塗料を供給する供給経路と、前記塗装ガンの非作動時に、前記供給経路から前記塗装ガンを迂回して塗料を前記塗料貯蔵部に循環させるリターン経路とを有する塗料循環装置を用いる塗料循環方法において、前記塗装ガンの非作動時に、塗料の循環流量を所定流量とする定量モードに制御する定量モード制御ステップと、該定量モード制御ステップの実行中に塗料の循環圧力を記憶する循環圧力記憶ステップと、前記塗装ガンの作動時に、前記循環圧力記憶ステップで記憶した塗料循環圧力に基づいて設定した圧力で塗料を塗装ガンに供給する定圧モードに制御する定圧モード制御ステップとを設けたことを特徴とする。
請求項10に係る発明は、請求項9に係る発明において、前記定量モード制御ステップで塗料が循環するときの前記所定流量は、前記定圧モード制御ステップでの塗装ガン作動時の最大流量以上の値に設定することを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、塗装ガン非作動時に一定流量で制御し、そのときの循環圧力が記憶され、塗装時にその記憶された循環圧力に基づいて塗料圧力が決定されるので、例えば、低温時、塗料粘度の上昇のため一定圧力に対して塗料流量が減るときは、循環時一定流量にするために圧力が高くされている、その高い圧力に基づいて塗装時の塗料圧力が決定されるので、一定圧力に対して塗料流量が減る低温時も必要な流量が確保される。すなわち、塗装ガン非作動時の塗料粘度変化による塗料圧力の変化を考慮した安定した塗料の供給ができるため、塗装ガン作動時は常に良好な塗装が実現される。
請求項2に係る発明によれば、塗装ガン非作動時は、塗料の循環流量を塗装ガンが作動する塗装時の定圧モードでの流量と変化が少ない高い所定流量としたため、塗料の凝集や沈殿を防ぎ、かつ、塗装状態への移行時の流量変化も小さくできるため、塗装時の流量変化により凝集物や沈殿物が流出して塗装面へ付着するのを防止できる。
請求項3乃至8に係る発明によれば、各検出手段の検出信号を受けて、各調整手段の制御で適切に各モード制御を行うことができる。
請求項9に係る発明によれば、請求項1に係る発明と同様の効果が得られる。
請求項10に係る発明によれば、請求項2に係る発明と同様の効果が得られる。
本発明による塗料循環装置の第1の実施形態の全体構成を表す概要図である。 第1の実施形態で実行される制御プログラムの概要を示すフローチャートである。 (a)は第1の実施形態の塗装ガン作動時の定圧制御を示すブロック線図、(b)は第1の実施形態の塗料経路と圧力の関係を示す図である。 第1乃至3の実施形態の塗装ガン非作動時の定量制御を示すブロック線図である。 本発明による塗料循環装置の第2の実施形態の全体構成を表す概要図である。 (a)は第2の実施形態の塗装ガン作動時の定圧制御を示すブロック線図、(b)は第2の実施形態の塗料経路と圧力の関係を示す図である。 本発明による塗料循環装置の第3の実施形態の全体構成を表す概要図である。 (a)は第3の実施形態の塗装ガン作動時の定圧制御を示すブロック線図、(b)は第3の実施形態の塗料経路と圧力の関係を示す図である。 本発明による塗料循環装置の第4の実施形態の全体構成を表す概要図である。 (a)は第4の実施形態の塗装ガン作動時の定圧制御を示すブロック線図、(b)は第4の実施形態の塗料経路と圧力の関係を示す図である。 第4の実施形態の塗装ガン非作動時の定量制御を示すブロック線図である。 本発明による塗料循環装置の第5の実施形態の全体構成を表す概要図である。 (a)は第5の実施形態の塗装ガン作動時の定圧制御を示すブロック線図、(b)は第5の実施形態の塗料経路と圧力の関係を示す図である。 第5の実施形態の塗装ガン非作動時の定量制御を示すブロック線図である。 本発明による塗料循環装置の第6の実施形態の全体構成を表す概要図である。 (a)は第6の実施形態の塗装ガン作動時の定圧制御を示すブロック線図、(b)は第6の実施形態の塗料経路と圧力の関係を示す図である。 第6の実施形態の塗装ガン非作動時の定量制御を示すブロック線図である。
塗料供給ポンプとして2種類(流量ポンプ、圧力ポンプ)、定圧モードでの圧力制御として3種類(送り圧及び背圧を制御、送り圧のみを制御、背圧のみの制御)の構成を互いに独立して組み合わせた全6種類の実施形態が考えられるため、これらを本発明の第1から第6の実施形態として以下に説明する。
[第1の実施形態]
図1から図4を参照しながら、本願発明に係る塗料循環装置乃至方法の第1の実施形態について以下に詳細に説明する。まず、図1を参照しながら、第1の実施形態の塗料循環装置の全体構成について説明する。
第1の実施形態の塗料循環装置10は、塗料を貯蔵する塗料タンク11と、該塗料タンク11から、作動時に塗料を噴射する複数の塗装ガン12a、12b、12cが備えられた塗装ロボット12へ塗料を供給する供給経路13と、供給経路13から塗装ガン12a、12b、12cを迂回して塗料を塗料タンク11へ回収するリターン経路14とを有し、前記供給経路13には、塗料タンク11側から流量ポンプ16、送り圧センサ15が備えられ、前記リターン経路14には、塗装ロボット12側から背圧センサ17、背圧レギュレータ18が備えられている。
上述の構成により、前記塗装ガン12a、12b、12cの非作動時(塗料循環時)は、塗料は前記流量ポンプ16により塗装ロボット12に供給されると共に、各塗装ガン12a、12b、12cから噴射されることなくリターン経路14に流入して前記塗料タンク11に戻される。また、前記塗装ガン12a、12b、12cの作動時(塗装時)は、塗料は前記流量ポンプ16により塗装ロボット12に供給されて、各塗装ガン12a、12b、12cから被塗物に向けて噴射され、該被塗物に対する塗装が行われる。
ここで、上述の構成の塗料循環装置10は、1台のロボット12に対して塗色ごとに複数台備えられ、ロボット12の各塗装ガン12a、12b、12cに所望の塗色の塗料循環装置10の供給経路13及びリターン経路14を選択的に接続できる。
このとき、塗装に使用されない塗色の塗料循環装置10については、塗装ガン12a、12b、12cを迂回して供給経路13からリターン経路14に塗料が流れて塗料タンク11に戻される。塗装に使用される塗色の塗料循環装置10については、塗料タンク11から供給経路13に流された塗料は、リターン経路14への流れを停止して塗装ガン12a、12b、12cから被塗物に噴射される。
また、塗料循環装置10はコントローラ19を備え、該コントローラ19に送り圧センサ15及び背圧センサ17から供給経路13における塗料の送り圧及びリターン経路14における塗料の背圧を示す検出信号が入力される。
そして、コントローラ19はこれら検出信号に基づき、流量ポンプ16及び背圧レギュレータ18へ制御信号を出力して、塗料の送り圧及び背圧を制御し、塗装ガンの非作動時及び作動時の塗料の循環及び供給を制御するようになっている。
なお、ここでの流量ポンプ16とは、流量制御が可能なポンプを意味し、当該流量ポンプ16として、例えばモータで作動する周知の電動ポンプ等を用いることができる。
次に、図2を参照しながら、第1の実施形態で実行される制御プログラムについて説明する。図2は塗料循環装置で実行される制御プログラムの概要を示すフローチャートである。
第1の実施形態の塗料循環装置は、塗装ガン12a、12b、12cの作動時と非作動時で流量ポンプ16の制御モードを切り替える。塗装ガン非作動時は、定量モードで制御し、塗装ガン作動時は定圧モードで制御する。詳細について以下に説明する。
最初に、ステップS1で、ある塗料について塗装ガンが作動中か否かを判定し,塗装ガンが非作動中の場合(NO)の場合は、ステップS2〜S5の定量モードの制御を行い、塗装ガンが作動中の場合(YES)は、ステップS6、S7の定圧モードの制御を行う。
定量モードでは、ステップS2で、目標流量データベースDBから今回の塗装に要求される塗料の目標流量を入力し、次に、ステップS3で、定量モードでの制御を実行する(なお、ステップS3での定量モードの制御については、図4を参照しながら後に詳細に説明する。)。そして、この定量モードでの制御中、ステップS4で、送り圧センサ15および背圧センサ17により送り圧と背圧をそれぞれ検出し、ステップS5で、検出された送り圧と背圧の差分を算出して、当該差分を循環圧力として、ここではすなわち定圧モードでの制御の目標差圧として、コントローラ19に備えられた記憶手段に記憶する。
定圧モードでは、ステップS6で、ステップS5で記憶された目標差圧を読み出し、ステップS7で、目標差圧に基づいて定圧モードでの制御を実行する(なお、ステップS7の定圧モードでの制御については、図3を参照しながら後に詳細に説明する。)。
なお、ステップS1の「作動中」とは、塗装ガンが被塗物を塗装するため、ある塗料を使用するように生産管理者から指令が出されている状態を意味する。また、ステップS2の目標流量は、塗料沈殿を防ぐのに必要な配管流速や配管の内径等を考慮して、塗料ごとに予め設定されたものである。さらに、ステップS5で目標差圧を記憶してステップS6で前記目標差圧を読み出しているが、目標差圧の代わりに目標送り圧と目標背圧を記憶して読み出し後に差圧を算出してもよい。
さらに、ステップS5において差圧を算出しているが、温度が低く、塗料の粘度が高いときに差圧が大きくなり、逆に、温度が高く、塗料の粘度が低いときに差圧が小さくなる関係にあるため、差圧の変化を見ることで、塗料の粘度の変化を実質的に知ることができる。
次に、図3(a)及び(b)を参照しながら、塗装ガン作動時の定圧モードでの具体的な制御について説明する。図3(a)は、図2に示す定圧モードでの定圧制御を示すブロック線図である。
定圧モードにおいて、供給経路13の送り圧とリターン経路14の背圧との差圧が定量モードで記憶された目標差圧となるように、流量ポンプ16と背圧レギュレータ18を送り圧センサ15及び背圧センサ17を用いてフィードバック制御している。
まず、コントローラ19において、定量モードで記憶された塗料の循環圧力、ここではすなわち目標差圧を記憶手段から読み出し、塗装ガン12a、12b、12cでの圧力が所望の値となるように目標差圧から目標送り圧と目標背圧を算出する(この算出方法については、図3(b)を参照しながら、後に詳細に説明する。)。そして一方で、算出された目標送り圧と送り圧センサ15によってフィードバックされた実測送り圧との偏差を減算器により算出し、当該偏差をPID演算器に入力して、その偏差に基づいて流量ポンプ16のポンプ回転数、すなわちポンプ吐出量(流量)を算出して流量ポンプ16へ制御信号として出力する。他方で、算出された目標背圧と背圧センサ17によってフィードバックされた実測背圧との偏差を減算器により算出し、当該偏差をPID演算器に入力して、その偏差に基づいて背圧レギュレータ圧力を算出して背圧レギュレータ18へ制御信号として出力する。
次に、上述の塗装ガン12a、12b、12cでの圧力が所望の値となるように目標差圧から目標送り圧と目標背圧を算出する方法について、図3(b)を参照しながら、以下に説明する。図3(b)は、塗料経路と圧力の関係を示す図である。
図3(b)の横軸は、塗料経路上の位置を示し、縦軸は、任意の経路上の位置での圧力を示している。また、横軸上の目盛り「送り圧」「塗装ガン」「背圧」は、塗料経路上の流量ポンプ16、塗装ガン12a、12b、12c及び背圧レギュレータ18の設けられた位置をそれぞれ表している。
第1の実施形態の塗料循環装置10においても、上流側にある流量ポンプ16から下流側にある背圧レギュレータ18にかけて圧力が漸次低くなる。したがって、図3(b)に右下がりの実線の直線グラフとして表されているように、目標差圧を実現する流量ポンプ16から背圧レギュレータ18までの圧力(すなわち、目標送り圧および目標背圧)についても同様に漸次低くなる。
ところで、目標差圧は目標送り圧と目標背圧の差分なので、目標差圧の値が具体的に与えられても、目標送り圧と目標背圧との相対値が決まるだけで、これら圧力の絶対値は決まらない。これを図3(b)で説明するに、目標差圧は上記直線グラフの傾きを実質的に表しているため、目標差圧の値、すなわち直線グラフの傾きを具体的に与えられても、上記直線グラフと平行なグラフは全て同じ目標差圧を持つこととなり、グラフは一意に決まらない。
ここで、流量ポンプ16と背圧レギュレータ18との間にある塗装ガン12a、12b、12cの圧力は、所望の量の塗料を噴出させるため所定の圧力にすることが望ましい。経路上の塗装ガン12a、12b、12cの位置は予めわかっているため、塗装ガン12a、12b、12cでの圧力が上記所定の圧力になるような目標送り圧と目標背圧を一意に決めることができる。これを図3(b)で説明するに、同じ目標差圧を持つ無数の平行な直線グラフのうち、塗装ガン12a、12b、12cでの圧力が上記所定の圧力となる点を通るような直線グラフは1本に決まる。
したがって、目標差圧が目標差圧大(低温、高粘度時)から目標差圧小(高温、低粘度時)までの間のそれぞれの場合において、目標送り圧と目標差圧はそれぞれ、図3(b)における丸A及び丸Bの範囲で異なる値となる。
さらに、図4を参照しながら、塗装ガン非作動時の定量モードでのポンプの具体的な制御について説明する。図4は、図2に示す定量モードでの定量制御を示すブロック線図である。
データベースDBから目標流量を読み出して、流量ポンプ16に制御信号として入力するが、流量ポンプ16として、例えばモータで作動する電動ポンプのようなポンプ回転数と吐出量(流量)が比例するものを用いているため、目標流量(ポンプ回転数)の指令を流量ポンプ16に与えるだけで、流量ポンプ16の定量制御が可能である。
ここで、上記目標流量は塗装ガン作動時の最大流量値以上の値に設定することが望ましい。なぜなら、これにより塗装ガン非作動時の塗料の凝集や沈殿をより確実に防ぎ、かつ、塗装ガン作動時への移行する際の流量変化も小さくできるため、管壁に溜まっている凝集物や沈殿物の流出を防止できるからである。
[第2の実施形態]
図5から図6を参照しながら、本願発明に係る塗料循環装置乃至方法の第2の実施形態について以下に詳細に説明する。まず、図5を参照しながら、第2の実施形態の塗料循環装置の全体構成について説明する。
上述のように第1の実施形態は、定圧モードにて送り圧と背圧を共に制御するが、第2の実施形態は、背圧は固定したまま送り圧のみを制御しており、その装置構成については、第1の実施形態でリターン経路に設けられていた背圧センサを第2の実施形態では設けずに、代わりに各塗装ガンに一定量の塗料を噴射可能にする定量ポンプを設ける点で相違する。
具体的には、第2の実施形態の塗料循環装置20は、塗料を貯蔵する塗料タンク21と、該塗料タンク21から、作動時に塗料を噴射する複数の塗装ガン22a、22b、22c及び定量ポンプ22d、22e、22fが備えられた塗装ロボット22へ塗料を供給する供給経路23と、供給経路23から塗装ガン22a、22b、22cを迂回して塗料を塗料タンク21へ回収するリターン経路24とを有し、前記供給経路23には、塗料タンク21側から流量ポンプ26、送り圧センサ25が備えられ、前記リターン経路24には、背圧レギュレータ28が備えられている。
上述の構成により、前記塗装ガン22a、22b、22cの非作動時(塗料循環時)は、塗料は前記流量ポンプ26により塗装ロボット22に供給されると共に、各塗装ガン22a、22b、22cから噴射されることなくリターン経路24に流入して前記塗料タンク21に戻される。また、前記塗装ガン22a、22b、22cの作動時(塗装時)は、塗料は前記流量ポンプ26により塗装ロボット22に供給されて、各塗装ガン22a、22b、22cから定量ポンプ22d、22e、22fを介して塗料が被塗物に向けて噴射され、該被塗物に対する塗装が行われる。この定量ポンプ22d、22e、22fを介することによって、塗装ガン22a、22b、22cでの圧力が多少変動している場合にも一定量の塗料を噴射することが可能となる。
ここで、上述の構成の塗料循環装置20は、第1の実施形態と同様に、1台のロボット22に対して塗色ごとに複数台備えられ、ロボット22の各塗装ガン22a、22b、22cに所望の塗色の塗料循環装置20の供給経路23及びリターン経路24を選択的に接続できる。
このとき、塗装に使用されない塗色の塗料循環装置20については、塗装ガン22a、22b、22cを迂回して供給経路23からリターン経路24に塗料が流れて塗料タンク21に戻される。塗装に使用される塗色の塗料循環装置20については、塗料タンク21から供給経路23に流された塗料は、リターン経路24への流れを停止して、定量ポンプ22d、22e、22fを介して塗装ガン22a、22b、22cから被塗物に噴射される。
また、塗料循環装置20はコントローラ29を備え、該コントローラ29に送り圧センサ25からの送り圧を示す検出信号が入力されるようになっている。該検出信号に基づいてコントローラ29は、流量ポンプ26へ制御信号を出力して塗料の送り圧のみを制御し、塗装ガンの非作動時及び作動時の塗料の循環及び供給を制御するようになっている。なお、ここでの流量ポンプ26とは、第1の実施形態の流量ポンプ16と同様に電動ポンプ等を用いることができる。
次に、第2の実施形態で実行される制御プログラムについて説明する。
第2の実施形態も第1の実施形態と同様に、塗装ガン22a、22b、22cの作動時と非作動時で流量ポンプ26の制御モードを切り替える。塗装ガン非作動時は、定量モードで制御し、塗装ガン作動時は定圧モードで制御する。
第1の実施形態とは、図2のフローチャートのステップS4とステップS5が異なる。具体的には、定量モードでのステップS4では送り圧しか検出せず、ステップS5では、検出された送り圧と背圧レギュレータ28によって固定された背圧との差分を算出する点で異なる。
なお、ステップS5で目標差圧を記憶して、ステップS6で前記目標差圧を読み出しているが、目標差圧の代わりに目標送り圧を記憶して読み出し後に背圧との差圧を算出してもよい。
次に、図6(a)及び(b)を参照しながら、塗装ガン作動時の定圧モードでの具体的な制御について説明する。図6(a)は、定圧モードでの定圧制御を示すブロック線図である。
定圧モードにおいて、供給経路23の送り圧とリターン経路24の背圧との差圧が定量モードで記憶された目標差圧となるように、送り圧センサ25を用いて流量ポンプ26のみをフィードバック制御している。
まず、コントローラ29において、定量モードで記憶された塗料の目標差圧を記憶手段から読み出し、塗装ガン22a、22b、22cでの圧力が所望の値となるように目標差圧から目標送り圧を算出する(この算出方法については、図6(b)を参照しながら、後に詳細に説明する。)。そして、算出された目標送り圧と送り圧センサ25によってフィードバックされた実測送り圧との偏差を減算器により算出し、当該偏差をPID演算器に入力して、その偏差に基づいて流量ポンプ26のポンプ回転数を算出して流量ポンプ26へ制御信号として出力する。
なお、本実施形態においても第1の実施形態と同様に、フィードバック制御を行うための演算器としてPID演算器の代わりにPI演算器を用いてもよい。
次に、上述の塗装ガン22a、22b、22cでの圧力が所望の値となるように目標差圧から目標送り圧を算出する方法について、図6(b)を参照しながら、以下に説明する。図6(b)は、塗料経路と圧力の関係を示す図である。
図3(b)と同様に、図6(b)の横軸は、塗料経路上の位置を示し、縦軸は、任意の経路上の位置での圧力を示している。また、横軸上の目盛り「送り圧」「塗装ガン」「背圧」は、塗料経路上の流量ポンプ26、塗装ガン22a、22b、22c及び背圧レギュレータ28の設けられた位置をそれぞれ表している。
第1の実施形態と同様に、図6(b)に右下がりの実線の直線グラフは、目標差圧を実現する流量ポンプ26から背圧レギュレータ28までの任意の経路上の位置での圧力を表している。
ここで、第2の実施形態では背圧が固定されているため、目標差圧が与えられると、該目標差圧を実現する流量ポンプ26から背圧レギュレータ28までの任意の経路上の位置での圧力は一意に定まる。
したがって、目標差圧が変動すると塗装ガン22a、22b、22cの圧力も変動するが、各塗装ガン22a、22b、22cに定量ポンプ22d、22e、22fが設けられているため、定量ポンプ22d、22e、22fがある程度の圧力変動を吸収して、塗装ガン22a、22b、22cから所定の量の塗料を噴出することが可能である。
図6(b)を見ても分かるように、目標差圧が目標差圧大(低温、高粘度時)から目標差圧小(高温、低粘度時)まで変動した場合、目標送り圧は丸Aの範囲で変動すると共に、塗装ガン22a、22b、22cでの圧力もある範囲で変動する。つまり、この塗装ガン22a、22b、22cでの圧力変動の範囲が、定量ポンプ22d、22e、22fが許容できる圧力変動の範囲内であれば、塗装ガン22a、22b、22cから所望の量の塗料が噴射可能となる。
第2の実施形態での塗装ガン非作動時の定量モードでのポンプの具体的な制御は、第1の実施形態に同じであるため、ここでは説明を省略する。
[第3の実施形態]
図7から図8を参照しながら、本願発明に係る塗料循環装置乃至方法の第3の実施形態について以下に詳細に説明する。まず、図7を参照しながら、第3の実施形態の塗料循環装置の全体構成について説明する。
第3の実施形態は、送り圧は固定したまま背圧のみを制御しており、その装置構成については、各塗装ガンに送り圧を調節する送り圧レギュレータに設ける点で第1及び第2の実施形態と相違する。
具体的には、第3の実施形態の塗料循環装置30は、塗料を貯蔵する塗料タンク31と、該塗料タンク31から、作動時に塗料を噴射する複数の塗装ガン32a、32b、32c及び送り圧レギュレータ32d、32e、32fが備えられた塗装ロボット32へ塗料を供給する供給経路33と、供給経路33から塗装ガン32a、32b、32cを迂回して塗料を塗料タンク31へ回収するリターン経路34とを有し、前記供給経路33には、塗料タンク31側から流量ポンプ36、送り圧センサ35が備えられ、前記リターン経路34には、塗装ロボット32側から背圧センサ37、背圧レギュレータ38が備えられている。
上述の構成により、前記塗装ガン32a、32b、32cの非作動時(塗料循環時)は、塗料は前記流量ポンプ36により塗装ロボット32に供給されると共に、各塗装ガン32a、32b、32cから噴射されることなくリターン経路34に流入して前記塗料タンク31に戻される。また、前記塗装ガン32a、32b、32cの作動時(塗装時)は、塗料は前記流量ポンプ36により塗装ロボット32に供給されて、各塗装ガン32a、32b、32cに送り圧レギュレータ32d、32e、32fを介して塗料が被塗物に向けて噴射され、該被塗物に対する塗装が行われるようになっている。この送り圧レギュレータ32d、32e、22fを介することによって、塗装ガン32a、32b、32cでの圧力が多少変動している場合にも一定量の塗料を噴射することが可能となる。
ここで、上記のような構成の塗料循環装置30は、第1の実施形態と同様に、1台のロボット32に対して塗色ごとに複数台備えられ、ロボット32の各塗装ガン32a、32b、32cに所望の塗色の塗料循環装置30の供給経路33及びリターン経路34を選択的に接続できる。
このとき、塗装に使用されない塗色の塗料循環装置30については、塗装ガン32a、32b、32cを迂回して供給経路33からリターン経路34に塗料が流れて塗料タンク31に戻される。塗装に使用される塗色の塗料循環装置30については、塗料タンク31から供給経路33に流された塗料は、リターン経路34への流れを停止して、送り圧レギュレータ32d、32e、32fを介して塗装ガン32a、32b、32cから被塗物に噴射される。
また、塗料循環装置30はコントローラ39を備え、該コントローラ39に送り圧センサ35からの送り圧と背圧センサ37からの背圧を示す検出信号がそれぞれ入力されるようになっている。これら検出信号に基づいてコントローラ39は、流量ポンプ36へ制御信号を出力して塗料の背圧のみを制御し、塗装ガンの非作動時及び作動時の塗料の循環及び供給を制御するようになっている。なお、ここでの流量ポンプ36とは、第1の実施形態の流量ポンプ16と同様に、流量制御が可能な電動ポンプ等を用いることができる。
次に、第3の実施形態で実行される制御プログラムについて説明する。
第3の実施形態も第1の実施形態と同様に、塗装ガン32a、32b、32cの作動時と非作動時で流量ポンプ36の制御モードを切り替える。塗装ガン非作動時は、定量モードで制御し、塗装ガン作動時は定圧モードで制御する。
第1の実施形態とは図2のフローチャートのステップS4とステップS5が異なる。具体的には、定量モードでのステップS4では背圧しか検出せず、ステップS5では、送り圧センサ35及び電動ポンプ36によって固定された送り圧と検出された背圧との差分を算出する点で異なる。
なお、ステップS5で目標差圧を記憶して、ステップS6で前記目標差圧を読み出しているが、目標差圧の代わりに目標背圧を記憶して読み出し後に送り圧との差圧を算出してもよい。
次に、図8(a)及び(b)を参照しながら、塗装ガン作動時の定圧モードでの具体的な制御について説明する。図8(a)は、定圧モードでの定圧制御を示すブロック線図である。
定圧モードにおいて、供給経路33の送り圧とリターン経路34の背圧との差圧が定量モードで記憶された目標差圧となるように、背圧センサ35を用いて背圧レギュレータ38のみをフィードバック制御しており、送り圧は一定圧力に制御する。
まず、コントローラ39において、定量モードで記憶された塗料の目標差圧を記憶手段から読み出し、塗装ガン32a、32b、32cでの圧力が所望の値となるように目標差圧から目標背圧を算出する(この算出方法については、図8(b)を参照しながら、後に詳細に説明する。)。そして、算出された目標背圧と背圧センサ37によってフィードバックされた実測背圧との偏差を減算器により算出し、当該偏差をPID演算器に入力して、その偏差に基づいて背圧レギュレータ38の背圧レギュレータ圧力を算出して背圧レギュレータ38へ制御信号として出力する。
なお、本実施形態においても第1の実施形態と同様に、フィードバック制御を行うための演算器としてPID演算器の代わりにPI演算器を用いてもよい。
次に、上述の塗装ガン32a、32b、32cでの圧力が所望の値となるように目標差圧から目標背圧を算出する方法について、図8(b)を参照しながら、以下に説明する。図8(b)は、塗料経路と圧力の関係を示す図である。
図3(b)と同様に、図8(b)の横軸は、塗料経路上の位置を示し、縦軸は、任意の経路上の位置での圧力を示している。また、横軸上の目盛り「送り圧」「塗装ガン」「背圧」は、塗料経路上の流量ポンプ36、塗装ガン32a、32b、32c及び背圧レギュレータ38の設けられた位置をそれぞれ表している。
第1の実施形態と同様に、図8(b)に右下がりの実線の直線グラフは、目標差圧を実現する流量ポンプ36から背圧レギュレータ38までの任意の経路上の位置での圧力を表している。
ここで、第3の実施形態では送り圧が固定されているため、目標差圧が与えられると、該目標差圧を実現する流量ポンプ36から背圧レギュレータ38までの任意の経路上の位置での圧力は一意に定まる。
したがって、目標差圧が変動すると塗装ガン32a、32b、32cの圧力も変動するが、各塗装ガン32a、32b、32cに送り圧レギュレータ32d、32e、32fが設けられているため、送り圧レギュレータ32d、32e、32fが圧力変動を制御して塗装ガン32a、32b、32cから所定の量の塗料を噴出することが可能である。
図8(b)を見ても分かるように、目標差圧が目標差圧大(低温、高粘度時)から目標差圧小(高温、低粘度時)まで変動した場合、目標背圧は丸Bの範囲で変動すると共に、塗装ガン32a、32b、32cでの圧力もある範囲で変動する。つまり、この塗装ガン32a、32b、32cでの圧力変動の範囲が、送り圧レギュレータ32d、32e、32fが許容できる圧力変動の範囲内であれば、塗装ガン32a、32b、32cから所望の量の塗料が噴射可能となる。
第3の実施形態での塗装ガン非作動時の定量モードでのポンプの具体的な制御は、第1の実施形態に同じであるため、ここでは説明を省略する。
[第4の実施形態]
図9から図11を参照しながら、本願発明に係る塗料循環装置乃至方法の第4の実施形態について以下に詳細に説明する。まず、図9を参照しながら、第4の実施形態の塗料循環装置の全体構成について説明する。
第4の実施形態の塗料循環装置は、塗料供給ポンプとして流量ポンプではなく、圧力ポンプを用いている点で、第1乃至第3の実施形態と相違する。
具体的には、第4の実施形態の塗料循環装置40は、塗料を貯蔵する塗料タンク41と、該塗料タンク41から、作動時に塗料を噴射する複数の塗装ガン42a、42b、42cが備えられた塗装ロボット42へ塗料を供給する供給経路43と、供給経路43から塗装ガン42a、42b、42cを迂回して塗料を塗料タンク41へ回収するリターン経路44とを有し、前記供給経路43には、塗料タンク41側から圧力ポンプ46、送り圧センサ45が備えられ、前記リターン経路44には、塗装ロボット42側から背圧センサ47、背圧レギュレータ48が備えられている。
上述の構成により、前記塗装ガン42a、42b、42cの非作動時(塗料循環時)は、塗料は前記圧力ポンプ46により塗装ロボット42に供給されると共に、各塗装ガン42a、42b、42cから噴射されることなくリターン経路44に流入して前記塗料タンク41に戻される。また、前記塗装ガン42a、42b、42cの作動時(塗装時)は、塗料は前記流量ポンプ46により塗装ロボット42に供給されて、各塗装ガン42a、42b、42cから被塗物に向けて噴射され、該被塗物に対する塗装が行われるようになっている。
ここで、上記のような構成の塗料循環装置40は、1台のロボット42に対して塗色ごとに複数台備えられ、ロボット42の各塗装ガン42a、42b、42cに所望の塗色の塗料循環装置40の供給経路43及びリターン経路44を選択的に接続できる。
このとき、塗装に使用されない塗色の塗料循環装置40については、塗装ガン42a、42b、42cを迂回して供給経路43からリターン経路44に塗料が流れて塗料タンク41に戻される。塗装に使用される塗色の塗料循環装置40については、塗料タンク41から供給経路43に流された塗料は、リターン経路44への流れを停止して塗装ガン42a、42b、42cから被塗物に噴射される。
また、塗料循環装置40はコントローラ49を備え、該コントローラ49に送り圧センサ45及び背圧センサ47からの供給経路43における塗料の送り圧及びリターン経路44における塗料の背圧を示す検出信号が入力されるようになっている。
そして、コントローラ49はこれら検出信号に基づき、圧力ポンプ46及び背圧レギュレータ48へ制御信号を出力して、塗料の送り圧及び背圧を制御し、塗装ガンの非作動時及び作動時の塗料の循環及び供給を制御するようになっている。
なお、ここでの圧力ポンプ46とは、圧力制御が可能なポンプを意味する。
ここで、第4の実施形態で実行される制御プログラムは、第1の実施形態と同様に、塗装ガン42a、42b、42cの作動時と非作動時で流量ポンプ46の制御モードを切り替える。塗装ガン非作動時は、定量モードで制御し、塗装ガン作動時は定圧モードで制御する(図2を参照)。
なお、ステップS5で目標差圧を記憶してステップS6で前記目標差圧を読み出しているが、目標差圧の代わりに目標送り圧と目標背圧を記憶して読み出し後に差圧を算出してもよい。
次に、図10(a)及び(b)を参照しながら、塗装ガン作動時の定圧モードでの具体的な制御について説明する。図10(a)は、定圧モードでの定圧制御を示すブロック線図である。
定圧モードにおいて、供給経路43の送り圧とリターン経路44の背圧との差圧が定量モードで記憶された目標差圧となるように、圧力ポンプ46と背圧レギュレータ48を制御している。
まず、コントローラ49において、定量モードで記憶された塗料の循環圧力、ここではすなわち目標差圧を記憶手段から読み出し、塗装ガン42a、42b、42cでの圧力が所望の値となるように目標差圧から目標送り圧と目標背圧を算出する(この算出方法については、図10(b)を参照しながら、後に詳細に説明する。)。そして一方で、算出された目標送り圧に基づいて圧力ポンプ46へポンプ圧力を制御信号として出力する。他方で、算出された目標背圧と背圧センサ47によってフィードバックされた実測背圧との偏差を減算器により算出し、当該偏差をPID演算器に入力して、その偏差に基づいて背圧レギュレータ圧力を算出して背圧レギュレータ48へ制御信号として出力する。
次に、上述の塗装ガン42a、42b、42cでの圧力が所望の値となるように目標差圧から目標送り圧と目標背圧を算出する方法について、図10(b)を参照しながら、以下に説明する。図10(b)は、塗料経路と圧力の関係を示す図である。
図10(b)の横軸は、塗料経路上の位置を示し、縦軸は、任意の経路上の位置での圧力を示している。また、横軸上の目盛り「送り圧」「塗装ガン」「背圧」は、塗料経路上の流量ポンプ46、塗装ガン42a、42b、42c及び背圧レギュレータ48の設けられた位置をそれぞれ表している。
第4の実施形態と同様に、図10(b)に右下がりの実線の直線グラフは、目標差圧を実現する圧力ポンプ46から背圧レギュレータ48までの任意の経路上の位置での圧力を表している。
ところで、目標差圧は目標送り圧と目標背圧の差分なので、目標差圧の値が具体的に与えられても、目標送り圧と目標背圧との相対値が決まるだけで、これら圧力の絶対値は決まらない。これを図10(b)で説明するに、目標差圧は上記直線グラフの傾きを実質的に表しているため、目標差圧の値、すなわち直線グラフの傾きを具体的に与えられても、上記直線グラフと平行なグラフは全て同じ目標差圧を持つこととなり、グラフは一意に決まらない。
ここで、圧力ポンプ46と背圧レギュレータ48との間にある塗装ガン42a、42b、42cの圧力は、所望の量の塗料を噴出させるため所定の圧力にする必要がある。経路上の塗装ガン42a、42b、42cの位置は予めわかっているため、塗装ガン42a、42b、42cでの圧力が上記所定の圧力になるような目標送り圧と目標背圧を一意に決めることができる。これを図10(b)で説明するに、同じ目標差圧を持つ無数の平行な直線グラフのうち、塗装ガン42a、42b、42cでの圧力が上記所定の圧力となる点を通るような直線グラフは1本に決まる。
したがって、目標差圧が目標差圧大(低温、高粘度時)から目標差圧小(高温、低粘度時)までの間のそれぞれの場合において、目標送り圧と目標差圧はそれぞれ、図10(b)における丸A及び丸Bの範囲で異なる値となる。
さらに、図11を参照しながら、塗装ガン非作動時の定量モードでのポンプの具体的な制御について説明する。図11は、定量モードでの定量制御を示すブロック線図である。
まず、コントローラ49において、目標流量をデータベースDBから読み出し、流量センサ45によってフィードバックされた実測流量との偏差を減算器により算出し、当該偏差をPID演算器に入力して、その偏差に基づいてポンプ圧力を算出して圧力ポンプ46へ制御信号として出力し、同様に偏差をPID演算器に入力して、その偏差に基づいて背圧レギュレータ圧力を算出して背圧レギュレータ48へ制御信号として出力する。
ここで、流量は差圧に比例するから、目標流量を得るための送り圧と背圧の差分が所定の圧力となるような無数の組み合わせが存在するが、塗装ガン42a、42b、42cで所望の噴出量を得るためには塗装ガンで所定の圧力となっている必要があるから、塗装ガン42a、42b、42cでの圧力を所望の噴出量を得られる上記所定の圧力にすることで、塗装ガンでの所定の圧力と差圧からポンプ圧力と背圧レギュレータ圧力が一意に決まる。
ここで、上記目標流量は塗装ガン作動時の最大流量値以上の値に設定することが望ましい。なぜなら、これにより塗装ガン非作動時の塗料の凝集や沈殿をより確実に防ぎ、かつ、塗装ガン作動時への移行する際の流量変化も小さくできるため、管壁に溜まっている凝集物や沈殿物の流出を防止できるからである。
[第5の実施形態]
図12から図14を参照しながら、本願発明に係る塗料循環装置乃至方法の第5の実施形態について以下に詳細に説明する。まず、図12を参照しながら、第5の実施形態の塗料循環装置の全体構成について説明する。
上述のように第4の実施形態は、定圧モードにて送り圧と背圧を共に制御するが、第5の実施形態は、背圧は固定したまま送り圧のみを制御しており、その装置構成については、第4の実施形態でリターン経路に設けられていた背圧センサを第5の実施形態では設けずに、代わりに各塗装ガンに一定量の塗料を噴射可能にする定量ポンプを設ける点で相違する。
具体的には、第5の実施形態の塗料循環装置50は、塗料を貯蔵する塗料タンク51と、該塗料タンク51から、作動時に塗料を噴射する複数の塗装ガン52a、52b、52c及び定量ポンプ52d、52e、52fが備えられた塗装ロボット52へ塗料を供給する供給経路53と、供給経路53から塗装ガン52a、52b、52cを迂回して塗料を塗料タンク51へ回収するリターン経路54とを有し、前記供給経路53には、塗料タンク51側から圧力ポンプ56、送り圧センサ55が備えられ、前記リターン経路54には、背圧レギュレータ58が備えられている。
上述の構成により、前記塗装ガン52a、52b、52cの非作動時(塗料循環時)は、塗料は前記圧力ポンプ56により塗装ロボット52に供給されると共に、各塗装ガン52a、52b、52cから噴射されることなくリターン経路54に流入して前記塗料タンク51に戻される。また、前記塗装ガン52a、52b、52cの作動時(塗装時)は、塗料は前記圧力ポンプ56により塗装ロボット52に供給されて、各塗装ガン52a、52b、52cから定量ポンプ52d、52e、52fを介して塗料が被塗物に向けて噴射され、該被塗物に対する塗装が行われるようになっている。この定量ポンプ52d、52e、52fを介することによって、塗装ガン52a、52b、52cでの圧力が多少変動している場合にも一定量の塗料を噴射することが可能となる。
ここで、上記のような構成の塗料循環装置50は、第1の実施形態と同様に、1台のロボット52に対して塗色ごとに複数台備えられ、ロボット52の各塗装ガン52a、52b、52cに所望の塗色の塗料循環装置50の供給経路53及びリターン経路54を選択的に接続できる。
このとき、塗装に使用されない塗色の塗料循環装置50については、塗装ガン52a、52b、52cを迂回して供給経路53からリターン経路54に塗料が流れて塗料タンク51に戻される。塗装に使用される塗色の塗料循環装置50については、塗料タンク51から供給経路53に流された塗料は、リターン経路54への流れを停止して、定量ポンプ52d、52e、52fを介して塗装ガン52a、52b、52cから被塗物に噴射される。
また、塗料循環装置50はコントローラ59を備え、該コントローラ59に流量センサ55からの流量を示す検出信号が入力されるようになっている。コントローラ59は、塗装ガン非作動時に、該検出信号に基づいて圧力ポンプ56へ制御信号を出力して塗料の送り圧のみを制御し、塗装ガンの非作動時及び作動時の塗料の循環及び供給を制御するようになっている。
次に、第5の実施形態で実行される制御プログラムについて説明する。
第5の実施形態の塗料循環装置50も、第1の実施形態と同様に、塗装ガン52a、52b、52cの作動時と非作動時で圧力ポンプ56の制御モードを切り替える。塗装ガン非作動時は、定量モードで制御し、塗装ガン作動時は定圧モードで制御する(図2を参照)。
第1の実施形態とは、図2のフローチャートのステップS4とステップS5が異なる。具体的には、定量モードでのステップS4では送り圧しか検出せず、ステップS5では、検出された送り圧と背圧レギュレータ58によって固定された背圧との差分を算出する点で異なる。
なお、ステップS5で目標差圧を記憶して、ステップS6で前記目標差圧を読み出しているが、目標差圧の代わりに目標送り圧を記憶して読み出し後に背圧との差圧を算出してもよい。
次に、図13(a)及び(b)を参照しながら、塗装ガン作動時の定圧モードでの具体的な制御について説明する。図13(a)は、定圧モードでの定圧制御を示すブロック線図である。
定圧モードにおいて、供給経路53の送り圧とリターン経路54の背圧との差圧が定量モードで記憶された目標差圧となるように、圧力ポンプ56を制御している。
まず、コントローラ59において、定量モードで記憶された塗料の目標差圧を記憶手段から読み出し、一定値の背圧と加算して目標送り圧(ポンプ圧力)を算出して圧力ポンプ56へ制御信号として出力する。
次に、目標差圧と目標送り圧と塗装ガン52a、52b、52cでの圧力との関係について、図13(b)を参照しながら、以下に説明する。図13(b)は、塗料経路と圧力の関係を示す図である。
図3(b)と同様に、図13(b)の横軸は、塗料経路上の位置を示し、縦軸は、任意の経路上の位置での圧力を示している。また、横軸上の目盛り「送り圧」「塗装ガン」「背圧」は、塗料経路上の圧力ポンプ56、塗装ガン52a、52b、52c及び背圧レギュレータ58の設けられた位置をそれぞれ表している。
第1の実施形態と同様に、図13(b)に右下がりの実線の直線グラフは、目標差圧を実現する圧力ポンプ56から背圧レギュレータ58までの任意の経路上の位置での圧力を表している。
ここで、第5の実施形態では背圧が固定されているため、目標差圧が与えられると、該目標差圧を実現する圧力ポンプ56から背圧レギュレータ58までの任意の経路上の位置での圧力は一意に定まる。
したがって、目標差圧が変動すると塗装ガン52a、52b、52cの圧力も変動するが、各塗装ガン52a、52b、52cに定量ポンプ52d、52e、52fが設けられているため、定量ポンプ52d、52e、52fがある程度の圧力変動を吸収して、塗装ガン52a、52b、52cから所定の量の塗料を噴出することが可能である。
図13(b)を見ても分かるように、目標差圧が目標差圧大(低温、高粘度時)から目標差圧小(高温、低粘度時)まで変動した場合、目標送り圧は丸Aの範囲で変動すると共に、塗装ガン52a、52b、52cでの圧力もある範囲で変動する。つまり、この塗装ガン52a、52b、52cでの圧力変動の範囲が、定量ポンプ52d、52e、52fが許容できる圧力変動の範囲内であれば、塗装ガン52a、52b、52cから所望の量の塗料が噴射可能となる。
第5の実施形態での塗装ガン非作動時の定量モードでのポンプの具体的な制御について、図14を参照しながら以下に説明する。図14は、定量モードでの定量制御を示すブロック線図である。
データベースDBから目標流量を読み出して、流量センサ55によってフィードバックされた実測流量との偏差を減算器により算出し、当該偏差をPID演算器に入力して、その偏差に基づいてポンプ圧力を算出して圧力ポンプ56へ制御信号として出力する。
ここで、上記目標流量は塗装ガン作動時の最大流量値以上の値に設定することが望ましい。なぜなら、これにより塗装ガン非作動時の塗料の凝集や沈殿をより確実に防ぎ、かつ、塗装ガン作動時への移行する際の流量変化も小さくできるため、管壁に溜まっている凝集物や沈殿物の流出を防止できるからである。
[第6の実施形態]
図15から図17を参照しながら、本願発明に係る塗料循環装置乃至方法の第6の実施形態について以下に詳細に説明する。まず、図15を参照しながら、第6の実施形態の塗料循環装置の全体構成について説明する。
第6の実施形態は、送り圧は固定したまま背圧のみを制御しており、その装置構成については、各塗装ガンに送り圧を調節する送り圧レギュレータを設ける点で第4及び第5の実施形態と相違する。
具体的には、第6の実施形態の塗料循環装置60は、塗料を貯蔵する塗料タンク61と、該塗料タンク61から、作動時に塗料を噴射する複数の塗装ガン62a、62b、62c及び送り圧レギュレータ62d、62e、62fが備えられた塗装ロボット62へ塗料を供給する供給経路63と、供給経路63から塗装ガン62a、62b、62cを迂回して塗料を塗料タンク61へ回収するリターン経路64とを有し、前記供給経路63には、塗料タンク61側から圧力ポンプ66、流量センサ65が備えられ、前記リターン経路64には、塗装ロボット62側から背圧センサ67、背圧レギュレータ68が備えられている。
上述の構成により、前記塗装ガン62a、62b、62cの非作動時(塗料循環時)は、塗料は前記圧力ポンプ66により塗装ロボット62に供給されると共に、各塗装ガン62a、62b、62cから噴射されることなくリターン経路64に流入して前記塗料タンク61に戻される。また、前記塗装ガン62a、62b、62cの作動時(塗装時)は、塗料は前記圧力ポンプ66により塗装ロボット62に供給されて、各塗装ガン62a、62b、62cに送り圧レギュレータ62d、62e、62fを介して被塗物に向けて噴射され、該被塗物に対する塗装が行われるようになっている。各塗装ガン62a、62b、62cに送り圧レギュレータ62d、62e、62fを設けることによって、塗装ガン62a、62b、62cでの圧力が多少変動する場合にも、塗装ガン62a、62b、62cから一定量の塗料を噴射することが可能となる。
ここで、上記のような構成の塗料循環装置60は、第1の実施形態と同様に、1台のロボット62に対して塗色ごとに複数台備えられ、ロボット62の各塗装ガン62a、62b、62cに所望の塗色の塗料循環装置60の供給経路63及びリターン経路64を選択的に接続できる。
このとき、塗装に使用されない塗色の塗料循環装置60については、塗装ガン62a、62b、62cを迂回して供給経路63からリターン経路64に塗料が流れて塗料タンク61に戻される。塗装に使用される塗色の塗料循環装置60については、塗料タンク61から供給経路63に流された塗料は、リターン経路64への流れを停止して、送り圧レギュレータ62d、62e、62fを介して塗装ガン62a、62b、62cから被塗物に噴射される。
また、塗料循環装置60はコントローラ69を備え、該コントローラ69に流量センサ65からの流量と背圧センサ67からの背圧を示す検出信号がそれぞれ入力されるようになっている。コントローラ69は、塗装ガンの非作動時に、流量の検出信号に基づいて、背圧レギュレータ68へ制御信号を出力して塗料の背圧のみを制御し、塗装ガンの作動時に背圧の検出信号に基づいて、背圧レギュレータ68へ制御信号を出力して塗料の背圧のみを制御することで、塗装ガンの非作動時及び作動時の塗料の循環及び供給を制御する。
次に、第6の実施形態で実行される制御プログラムについて説明する。
第6の実施形態も第1の実施形態と同様に、塗装ガン62a、62b、62cの作動時と非作動時で圧力ポンプ66の制御モードを切り替える。塗装ガン非作動時は、定量モードで制御し、塗装ガン作動時は定圧モードで制御する(図2を参照)。
第1の実施形態とは図2のフローチャートのステップS4とステップS5が異なる。具体的には、定量モードでのステップS4では背圧しか検出せず、ステップS5では、検出された背圧と圧力ポンプ66によって固定された送り圧との差分を算出する点で異なる。
なお、ステップS5で目標差圧を記憶して、ステップS6で前記目標差圧を読み出しているが、目標差圧の代わりに目標背圧を記憶して読み出し後に送り圧との差圧を算出してもよい。
次に、図16(a)及び(b)を参照しながら、塗装ガン作動時の定圧モードでの具体的な制御について説明する。図16(a)は、定圧モードでの定圧制御を示すブロック線図である。
定圧モードにおいて、供給経路63の送り圧とリターン経路64の背圧との差圧が定量モードで記憶された目標差圧となるように、送り圧は一定圧力に固定しながら、背圧センサ67を用いて背圧レギュレータ68のみを制御する。
まず、コントローラ69において、定量モードで記憶された塗料の目標差圧を記憶手段から読み出し、送り圧の固定値と目標差圧から加算器によって目標背圧を算出する。そして、算出された目標背圧と背圧センサ67によってフィードバックされた実測背圧との偏差を減算器により算出し、当該偏差をPID演算器に入力して、その偏差に基づいて背圧レギュレータ68の背圧レギュレータ圧力を算出して背圧レギュレータ68へ制御信号として出力する。
ここで、目標差圧と目標背圧と塗装ガン62a、62b、62cでの圧力との関係について、図16(b)を参照しながら、以下に説明する。図16(b)は、塗料経路と圧力の関係を示す図である。
図3(b)と同様に、図16(b)の横軸は、塗料経路上の位置を示し、縦軸は、任意の経路上の位置での圧力を示している。また、横軸上の目盛り「送り圧」「塗装ガン」「背圧」は、塗料経路上の圧力ポンプ66、塗装ガン62a、62b、62c及び背圧レギュレータ68の設けられた位置をそれぞれ表している。
第1の実施形態と同様に、図16(b)における右下がりの実線の直線グラフは、目標差圧を実現する圧力ポンプ66から背圧レギュレータ68までの任意の経路上の位置での圧力を表している。
ここで、第6の実施形態では送り圧が固定されているため、目標差圧が与えられると、該目標差圧を実現する圧力ポンプ66から背圧レギュレータ68までの任意の経路上の位置での圧力は一意に定まる。
したがって、目標差圧が変動すると塗装ガン62a、62b、62cの圧力も変動するが、各塗装ガン62a、62b、62cに送り圧レギュレータ62d、62e、62fが設けられているため、送り圧レギュレータ62d、62e、62fがある程度この圧力変動を吸収して、塗装ガン62a、62b、62cから安定して塗料を噴出することが可能である。
図16(b)を見ても分かるように、目標差圧が目標差圧大(低温、高粘度時)から目標差圧小(高温、低粘度時)まで変動した場合、目標背圧は丸Bの範囲で変動すると共に、塗装ガン62a、62b、62cでの圧力もある範囲で変動する。つまり、この塗装ガン62a、62b、62cでの圧力変動の範囲が、送り圧レギュレータ62d、62e、62fが許容できる圧力変動の範囲内であれば、塗装ガン62a、62b、62cから所望の量の塗料が噴射可能となる。
第6の実施形態での塗装ガン非作動時の定量モードでのポンプの具体的な制御について、図17を参照しながら以下に説明する。図17は、定量モードでの定量制御を示すブロック線図である。
データベースDBから目標流量を読み出して、流量センサ65によってフィードバックされた実測流量との偏差を減算器により算出し、当該偏差をPID演算器に入力して、その偏差に基づいて背圧レギュレータ圧力を算出して背圧レギュレータ68へ制御信号として出力する。
ここで、上記目標流量は塗装ガン作動時の最大流量値以上の値に設定することが望ましい。なぜなら、これにより塗装ガン非作動時の塗料の凝集や沈殿をより確実に防ぎ、かつ、塗装ガン作動時への移行する際の流量変化も小さくできるため、管壁に溜まっている凝集物や沈殿物の流出を防止できるからである。
なお、第1乃至6の実施の形態において、フィードバック制御を行うための演算器としてPID演算器(比例要素、積分要素及び微分要素を組み合わせたもの)を用いているが、これは、例えばPI演算器(比例要素と積分要素を組み合わせたもの)に代えてもよい。
以上のように本発明によれば、塗装ガン非作動時の塗料粘度の変化による塗料圧力の変化を考慮した安定した塗料の供給ができる。したがって、複数の色で塗装する塗装システムの分野において好適に利用される可能性がある。
10、20、30、40、50、60 塗料循環装置
11、21、31、41、51、61 塗料貯蔵部
12、22、32、42、52、62 ロボット
12a、12b、12c、22a、22b、22c、32a、32b、32c、42a、42b、42c、52a、52b、52c、62a、62b、62c 塗装ガン
22d、22e、22f、52d、52e、52f 定量ポンプ
32d、32e、32f、62d、62e、62f 送り圧レギュレータ
13、23、33、43、53、63 供給経路
14、24、34、44、54、64 リターン経路
15、25、35 送り圧センサ
45、55、65 流量センサ
16、26、36 流量ポンプ
46、56、66 圧力ポンプ
17、37、47、67 背圧センサ
18、28、38、48、58、68 背圧レギュレータ
19、29、39、49、59、69 コントローラ

Claims (10)

  1. 作動時に塗料を噴射する塗装ガンと、
    塗料貯蔵部から塗料供給ポンプにより前記塗装ガンに塗料を供給する供給経路と、
    前記塗装ガンの非作動時に、前記供給経路から前記塗装ガンを迂回して塗料を前記塗料貯蔵部に循環させるリターン経路とを有する塗料循環装置において、
    前記塗装ガンの非作動時における塗料循環圧力を記憶する循環圧力記憶手段と、
    前記塗装ガンの非作動時には、塗料の循環流量を所定流量に制御する定量モードで制御し、前記塗装ガンの作動時には、前記循環圧力記憶手段で記憶された塗料循環圧力に基づいて設定した圧力で塗料を塗装ガンに供給する定圧モードで制御する制御手段とを有する
    ことを特徴とする塗料循環装置。
  2. 請求項1に係る発明において、
    前記制御手段は、定量モードでの制御時における前記所定流量を塗装ガンの作動時の最大流量以上の値に設定する
    ことを特徴とする塗料循環装置。
  3. 請求項1または2に係る発明において、
    前記塗料供給ポンプは流量制御が可能な流量ポンプとされていると共に、
    前記供給経路における塗料の送り圧を検出する送り圧検出手段と、
    前記リターン経路における塗料の背圧を検出する背圧検出手段と、
    前記リターン経路における塗料の背圧を調整する背圧調整手段とを備え、
    前記循環圧力記憶手段は、前記塗料循環圧力として、前記塗装ガンの非作動時における、前記送り圧検出手段及び前記背圧検出手段でそれぞれ検出された送り圧及び背圧、または、前記送り圧と前記背圧との差圧を記憶し、
    前記制御手段は、前記塗装ガンの作動時に、前記送り圧及び前記背圧、または、前記差圧が前記記憶手段に記憶された値になるように、前記送り圧検出手段の検出信号を受けて前記流量ポンプを制御すると共に前記背圧検出手段の検出信号を受けて前記背圧調整手段を制御する
    ことを特徴とする塗料循環装置。
  4. 請求項1または2に係る発明において、
    前記塗料供給ポンプは流量制御が可能な流量ポンプとされていると共に、
    前記供給経路における塗料の送り圧を検出する送り圧検出手段と、
    前記リターン経路における塗料の背圧を所定値に調整する背圧調整手段とを備え、
    前記循環圧力記憶手段は、前記塗料循環圧力として、前記塗装ガンの非作動時における、前記送り圧検出手段で検出された送り圧または該送り圧と前記背圧との差圧を記憶し、
    前記制御手段は、前記塗装ガンの作動時に、前記送り圧または前記差圧が前記記憶手段に記憶された値になるように、前記送り圧検出手段の検出信号を受けて前記流量ポンプを制御する
    ことを特徴とする塗料循環装置。
  5. 請求項1または2に係る発明において、
    前記塗料供給ポンプは流量制御が可能な流量ポンプとされていると共に、
    前記供給経路における塗料の送り圧を検出する送り圧検出手段と、
    前記リターン経路における塗料の背圧を検出する背圧検出手段と、
    前記リターン経路における塗料の背圧を調整する背圧調整手段とを備え、
    前記循環圧力記憶手段は、前記塗料循環圧力として、前記塗装ガンの非作動時における、前記背圧検出手段で検出された前記背圧または該背圧と前記送り圧との差圧を記憶し、
    前記制御手段は、前記塗装ガンの作動時に、前記送り圧を所定値に制御し、前記背圧または前記差圧が前記記憶手段に記憶された値になるように、前記背圧検出手段の検出信号を受けて前記背圧調整手段を制御する
    ことを特徴とする塗料循環装置。
  6. 請求項1または2に係る発明において、
    前記塗料供給ポンプは送り圧の圧力制御が可能な圧力ポンプとされていると共に、
    前記供給経路における塗料の流量を検出する流量検出手段と、
    前記リターン経路における塗料の背圧を検出する背圧検出手段と、
    前記リターン経路における塗料の背圧を調整する背圧調整手段とを備え、
    前記循環圧力記憶手段は、前記塗料循環圧力として、前記塗装ガンの非作動時における、送り圧及び前記背圧検出手段で検出された背圧、または、前記送り圧と前記背圧との差圧を記憶し、
    前記制御手段は、前記塗装ガンの作動時に、前記送り圧及び前記背圧、または、前記差圧が前記記憶手段に記憶された値になるように、前記圧力ポンプを制御すると共に前記背圧検出手段の検出信号を受けて前記背圧調整手段を制御する
    ことを特徴とする塗料循環装置。
  7. 請求項1または2に係る発明において、
    前記塗料供給ポンプは送り圧の圧力制御が可能な圧力ポンプとされていると共に、
    前記供給経路における塗料の流量を検出する流量検出手段と、
    前記リターン経路における塗料の背圧を所定値に調整する背圧調整手段とを備え、
    前記循環圧力記憶手段は、前記塗料循環圧力として、前記塗装ガンの非作動時における、送り圧または該送り圧と前記背圧との差圧を記憶し、
    前記制御手段は、前記塗装ガンの作動時に、前記送り圧または前記差圧が前記記憶手段に記憶された値になるように前記圧力ポンプを制御する
    ことを特徴とする塗料循環装置。
  8. 請求項1または2に係る発明において、
    前記塗料供給ポンプは送り圧の圧力制御が可能な圧力ポンプとされていると共に、
    前記供給経路における塗料の流量を検出する流量検出手段と、
    前記リターン経路における塗料の背圧を検出する背圧検出手段と、
    前記リターン経路における塗料の背圧を調整する背圧調整手段とを備え、
    前記循環圧力記憶手段は、前記塗料循環圧力として、前記塗装ガンの非作動時における、前記背圧検出手段で検出された背圧、または、前記送り圧と前記背圧との差圧を記憶し、
    前記制御手段は、前記塗装ガンの作動時に、前記送り圧を所定値に制御し、前記背圧または前記差圧が前記記憶手段に記憶された値になるように前記背圧検出手段の検出信号を受けて前記背圧調整手段を制御する
    ことを特徴とする塗料循環装置。
  9. 作動時に塗料を噴射する塗装ガンと、
    塗料貯蔵部から塗料供給ポンプにより前記塗装ガンに塗料を供給する供給経路と、
    前記塗装ガンの非作動時に、前記供給経路から前記塗装ガンを迂回して塗料を前記塗料貯蔵部に循環させるリターン経路とを有する塗料循環装置を用いる塗料循環方法において、前記塗装ガンの非作動時に、塗料の循環流量を所定流量とする定量モードに制御する定量モード制御ステップと、
    該定量モード制御ステップの実行中に塗料の循環圧力を記憶する循環圧力記憶ステップと、
    前記塗装ガンの作動時に、前記循環圧力記憶ステップで記憶した塗料循環圧力に基づいて設定した圧力で塗料を塗装ガンに供給する定圧モードに制御する定圧モード制御ステップとを設けたことを特徴とする塗料循環方法。
  10. 請求項9に係る発明において、
    前記定量モード制御ステップで塗料が循環するときの前記所定流量は、前記定圧モード制御ステップでの塗装ガン作動時の最大流量以上の値に設定する
    ことを特徴とする塗料循環方法。
JP2012057653A 2012-03-14 2012-03-14 塗料循環装置及び塗料循環方法 Active JP5906841B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012057653A JP5906841B2 (ja) 2012-03-14 2012-03-14 塗料循環装置及び塗料循環方法
MX2014002885A MX340328B (es) 2012-03-14 2013-02-26 Aparato de circulacion de pintura y metodo de circulacion de pintura.
CN201380003157.3A CN103826760B (zh) 2012-03-14 2013-02-26 涂料循环装置及涂料循环方法
PCT/JP2013/001118 WO2013136690A1 (ja) 2012-03-14 2013-02-26 塗料循環装置及び塗料循環方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012057653A JP5906841B2 (ja) 2012-03-14 2012-03-14 塗料循環装置及び塗料循環方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013188706A true JP2013188706A (ja) 2013-09-26
JP5906841B2 JP5906841B2 (ja) 2016-04-20

Family

ID=49160637

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012057653A Active JP5906841B2 (ja) 2012-03-14 2012-03-14 塗料循環装置及び塗料循環方法

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP5906841B2 (ja)
CN (1) CN103826760B (ja)
MX (1) MX340328B (ja)
WO (1) WO2013136690A1 (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015058403A (ja) * 2013-09-19 2015-03-30 日本電気株式会社 送液装置および送液制御方法
DE102016014956A1 (de) * 2016-12-14 2018-06-14 Dürr Systems Ag Beschichtungseinrichtung und zugehöriges Betriebsverfahren
US11167297B2 (en) 2016-12-14 2021-11-09 Dürr Systems Ag Print head for the application of a coating agent
US11167302B2 (en) 2016-12-14 2021-11-09 Dürr Systems Ag Coating device and associated operating method
US11167308B2 (en) 2016-12-14 2021-11-09 Dürr Systems Ag Print head for the application of a coating agent on a component
US11203030B2 (en) 2016-12-14 2021-12-21 Dürr Systems Ag Coating method and corresponding coating device
US11298717B2 (en) 2016-12-14 2022-04-12 Dürr Systems Ag Print head having a temperature-control device
US11338312B2 (en) 2016-12-14 2022-05-24 Dürr Systems Ag Print head and associated operating method
US11440035B2 (en) 2016-12-14 2022-09-13 Dürr Systems Ag Application device and method for applying a multicomponent coating medium
US11504735B2 (en) 2016-12-14 2022-11-22 Dürr Systems Ag Coating device having first and second printheads and corresponding coating process
US11944990B2 (en) 2016-12-14 2024-04-02 Dürr Systems Ag Coating device for coating components
US11975345B2 (en) 2016-12-14 2024-05-07 Dürr Systems Ag Coating installation and corresponding coating method

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10401246B2 (en) * 2017-05-31 2019-09-03 Oerlikon Metco (Us) Inc. Powder feed control system and method
JP7013340B2 (ja) * 2018-07-02 2022-01-31 トリニティ工業株式会社 塗料供給システム
CN108940759B (zh) * 2018-09-06 2021-08-31 深圳市雷赛控制技术有限公司 连续加工路径的恒定胶量的控制方法及系统

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63111966A (ja) * 1986-10-31 1988-05-17 Trinity Ind Corp 塗布剤供給装置
JPH0290962A (ja) * 1988-09-27 1990-03-30 Taikisha Ltd 塗装ブースにおける塗料供給装置
JPH02149369A (ja) * 1988-11-28 1990-06-07 Trinity Ind Corp 塗料循環装置
JPH05317790A (ja) * 1992-05-26 1993-12-03 Trinity Ind Corp 塗料循環装置
JP2009507639A (ja) * 2005-09-13 2009-02-26 イリノイ トゥール ワークス インコーポレイティド 塗料を循環させるシステムおよび方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5433587A (en) * 1993-07-19 1995-07-18 Graco Inc. Paint circulating method with viscosity indicator and paint agitating means
US6517891B1 (en) * 2000-10-31 2003-02-11 Nordson Corporation Control system for metering pump and method
KR100996434B1 (ko) * 2008-05-02 2010-11-24 삼성중공업 주식회사 배합비 제어형 도장장치 및 그 도장방법

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63111966A (ja) * 1986-10-31 1988-05-17 Trinity Ind Corp 塗布剤供給装置
JPH0290962A (ja) * 1988-09-27 1990-03-30 Taikisha Ltd 塗装ブースにおける塗料供給装置
JPH02149369A (ja) * 1988-11-28 1990-06-07 Trinity Ind Corp 塗料循環装置
JPH05317790A (ja) * 1992-05-26 1993-12-03 Trinity Ind Corp 塗料循環装置
JP2009507639A (ja) * 2005-09-13 2009-02-26 イリノイ トゥール ワークス インコーポレイティド 塗料を循環させるシステムおよび方法

Cited By (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015058403A (ja) * 2013-09-19 2015-03-30 日本電気株式会社 送液装置および送液制御方法
DE102016014956A1 (de) * 2016-12-14 2018-06-14 Dürr Systems Ag Beschichtungseinrichtung und zugehöriges Betriebsverfahren
WO2018108562A1 (de) 2016-12-14 2018-06-21 Dürr Systems Ag Beschichtungseinrichtung und zugehöriges betriebsverfahren
JP2020501883A (ja) * 2016-12-14 2020-01-23 デュール システムズ アーゲーDurr Systems AG コーティング装置、及び関連する操作方法
EP3718640A1 (de) 2016-12-14 2020-10-07 Dürr Systems AG Beschichtungseinrichtung und zugehöriges betriebsverfahren
EP3718639A1 (de) 2016-12-14 2020-10-07 Dürr Systems AG Beschichtungseinrichtung und zugehöriges betriebsverfahren
EP3722006A1 (de) 2016-12-14 2020-10-14 Dürr Systems AG Beschichtungseinrichtung und zugehöriges betriebsverfahren
US11154892B2 (en) 2016-12-14 2021-10-26 Dürr Systems Ag Coating device for applying coating agent in a controlled manner
US11167297B2 (en) 2016-12-14 2021-11-09 Dürr Systems Ag Print head for the application of a coating agent
US11167302B2 (en) 2016-12-14 2021-11-09 Dürr Systems Ag Coating device and associated operating method
US11167308B2 (en) 2016-12-14 2021-11-09 Dürr Systems Ag Print head for the application of a coating agent on a component
EP3915686A1 (de) 2016-12-14 2021-12-01 Dürr Systems AG Beschichtungseinrichtung und zugehöriges betriebsverfahren
US11203030B2 (en) 2016-12-14 2021-12-21 Dürr Systems Ag Coating method and corresponding coating device
US11298717B2 (en) 2016-12-14 2022-04-12 Dürr Systems Ag Print head having a temperature-control device
US11338312B2 (en) 2016-12-14 2022-05-24 Dürr Systems Ag Print head and associated operating method
US11440035B2 (en) 2016-12-14 2022-09-13 Dürr Systems Ag Application device and method for applying a multicomponent coating medium
US11504735B2 (en) 2016-12-14 2022-11-22 Dürr Systems Ag Coating device having first and second printheads and corresponding coating process
US11813630B2 (en) 2016-12-14 2023-11-14 Dürr Systems Ag Coating method and corresponding coating device
US11878317B2 (en) 2016-12-14 2024-01-23 Dürr Systems Ag Coating device with printhead storage
US11944990B2 (en) 2016-12-14 2024-04-02 Dürr Systems Ag Coating device for coating components
US11975345B2 (en) 2016-12-14 2024-05-07 Dürr Systems Ag Coating installation and corresponding coating method

Also Published As

Publication number Publication date
JP5906841B2 (ja) 2016-04-20
MX2014002885A (es) 2014-05-28
CN103826760B (zh) 2016-04-20
CN103826760A (zh) 2014-05-28
WO2013136690A1 (ja) 2013-09-19
MX340328B (es) 2016-07-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5906841B2 (ja) 塗料循環装置及び塗料循環方法
US9635848B2 (en) Spray system with speed-based pressure controller and method of controlling same
US11492786B2 (en) Method for fluid pressure control in a closed system
US9751060B2 (en) Method and device for mixing at least two liquid components
JP6636945B2 (ja) 過渡状態のシステムにおける流量制御の補正方法
US20060177565A1 (en) Paint circulation system
US7293720B2 (en) Fluid balanced paint system
CN102641812A (zh) 喷涂机器人用防沉淀供料系统
CN113892731B (zh) 一种三维曲面定量涂胶系统及三维曲面定量涂胶方法
CN211726238U (zh) 非接触式流体输送及流量监控闭环控制装置
US5310114A (en) Apparatus and method for measuring paint usage in a painting system
CN111495633B (zh) 一种基于Faster-rcnn的涂料闭环供给系统及控制方法
CN111468326B (zh) 一种pid控制方法及涂料闭环供给系统
CN202539008U (zh) 一种喷涂机器人用防沉淀供料系统
JP7181414B2 (ja) 液圧レギュレータを用いた塗装装置および塗装方法
CN111013852B (zh) 一种非接触式流体输送及流量监控闭环控制装置
JP7013340B2 (ja) 塗料供給システム
JP6277303B1 (ja) 塗装装置
US10287678B2 (en) Method and device for continuously supplying a precursor
CN208449241U (zh) 一种采用供料泵为均质机供料的稳压系统
KR20200008808A (ko) 정량 스프레이 도장 시스템
JPH08192081A (ja) 塗料塗着膜厚安定化制御装置
Sames Kremlin GmbH High Performance and Low Paint Consumption
KR20180081326A (ko) 차체 도장을 위한 페인트 공급 시스템
CN113485470A (zh) 一种变量喷雾控制方法、装置及系统

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150119

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160223

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160307

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5906841

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150