JPH028841B2 - - Google Patents
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- JPH028841B2 JPH028841B2 JP453087A JP453087A JPH028841B2 JP H028841 B2 JPH028841 B2 JP H028841B2 JP 453087 A JP453087 A JP 453087A JP 453087 A JP453087 A JP 453087A JP H028841 B2 JPH028841 B2 JP H028841B2
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- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 2
- 238000003754 machining Methods 0.000 description 2
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 2
- 230000001174 ascending effect Effects 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Gripping On Spindles (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、不規則な形状の加工物を単一の操作
で4爪を同時に連動させて強固にチヤツキングで
き、特に4爪連動式でありながら一方向外締め、
他方向外締めによるチヤツクキングを可能にした
二方向差動求心式4爪連動チヤツクに関するもの
である。
で4爪を同時に連動させて強固にチヤツキングで
き、特に4爪連動式でありながら一方向外締め、
他方向外締めによるチヤツクキングを可能にした
二方向差動求心式4爪連動チヤツクに関するもの
である。
従来、旋盤などによる機械加工の場合、菱形や
長方形、その他いわゆる変形物と云われる素材、
特に溶断素材、鍛造素材、鋳造素材などの形状精
度が粗悪な加工物を加工する際のチヤツキングは
4爪単独チヤツクを使用せざるを得なかつた。
長方形、その他いわゆる変形物と云われる素材、
特に溶断素材、鍛造素材、鋳造素材などの形状精
度が粗悪な加工物を加工する際のチヤツキングは
4爪単独チヤツクを使用せざるを得なかつた。
ところが前記単独チヤツクを使用して加工物を
チヤツキングする場合、各爪を個々に操作しなけ
ればならないため、心出しに高度の塾練を必要と
する上、スクロールチヤツクや三方締、二方締パ
ワーチヤツクに比べ長時間を要し生産性を著しく
阻害するという問題があつた。
チヤツキングする場合、各爪を個々に操作しなけ
ればならないため、心出しに高度の塾練を必要と
する上、スクロールチヤツクや三方締、二方締パ
ワーチヤツクに比べ長時間を要し生産性を著しく
阻害するという問題があつた。
そこで従来単独チヤツクを使用せざるを得なか
つた不規則な形状の加工物を、熟練を要すること
なく単一の操作で三方締、二方締パワーチヤツク
と殆ど変らない時間で心出しをチヤツキングで
き、生産性の向上が図れる二方向差動求心式4爪
連動チヤツクを本願出願人が発明し、特許権の設
定登録(特許第1264287号)がなされた。
つた不規則な形状の加工物を、熟練を要すること
なく単一の操作で三方締、二方締パワーチヤツク
と殆ど変らない時間で心出しをチヤツキングで
き、生産性の向上が図れる二方向差動求心式4爪
連動チヤツクを本願出願人が発明し、特許権の設
定登録(特許第1264287号)がなされた。
上記発明のチヤツクは機械業界の長年の要望に
応えるものであつたが、さらに4爪連動式のチヤ
ツクでありながら一方向外締め、他方向内締めす
ることにより、穴のあいた特殊形状の加工物をも
チヤツクキングできるようにすれば、一層ユーザ
ーの期待に沿えるだろうと考えられた。
応えるものであつたが、さらに4爪連動式のチヤ
ツクでありながら一方向外締め、他方向内締めす
ることにより、穴のあいた特殊形状の加工物をも
チヤツクキングできるようにすれば、一層ユーザ
ーの期待に沿えるだろうと考えられた。
本発明は前記発明品に加えてさらに不規則形状
の穴空き素材等、特殊な形状の加工物のチヤツキ
ングを可能にし、チヤツキングの適用範囲が拡大
される二方向差動求心式4爪連動チヤツクを提供
することを目的とし、この目的を達成させるため
に本発明は、チヤツキングの前面に形成された直
交二直径方向のジヨー溝に4箇のジヨーが2箇ず
つ対向されて摺動自在に保持され、チヤツク本体
内には内歯ギヤが刻設され、周方向に半径が変化
する斜面を形成する作動カム部が直径方向に対設
されたリング状の外輪差動カムと、外歯ギヤが刻
設され、周方向に半径が変化する斜面を形成する
作動カム部が直径方向に対設された円板状の内輪
差動カムと、上記外輪、内輪両差動カムの内歯ギ
ヤと外歯ギヤとに同時に噛合する遊星ギヤを軸支
したドライブデイスクが設けられ、前記外輪およ
び内輪差動カムの各作動カム部が一直径方向およ
び他直径方向のジヨーに夫々設けられた受動カム
部に夫々係合され、前記ドライブデイスクの回動
操作により外輪、内輪両差動カムが一体に駆動さ
れて二直径方向のジヨーが求心または離心方向に
移動され、一直径方向のジヨーの移動が拘束され
た時外輪または内輪差動カムが差動して他直径方
向のジヨーが駆動される二方向差動求心式4爪連
動チヤツクにおいて、前記外輪および内輪差動カ
ムに夫々設けられた各作動カム部の周方向斜面の
傾斜方向を互いに逆方向に形成し、ドライブデイ
スクの一方向操作により二直径方向のジヨーが互
いに逆方向に求心または離心駆動されるようにし
たことを特徴とする。
の穴空き素材等、特殊な形状の加工物のチヤツキ
ングを可能にし、チヤツキングの適用範囲が拡大
される二方向差動求心式4爪連動チヤツクを提供
することを目的とし、この目的を達成させるため
に本発明は、チヤツキングの前面に形成された直
交二直径方向のジヨー溝に4箇のジヨーが2箇ず
つ対向されて摺動自在に保持され、チヤツク本体
内には内歯ギヤが刻設され、周方向に半径が変化
する斜面を形成する作動カム部が直径方向に対設
されたリング状の外輪差動カムと、外歯ギヤが刻
設され、周方向に半径が変化する斜面を形成する
作動カム部が直径方向に対設された円板状の内輪
差動カムと、上記外輪、内輪両差動カムの内歯ギ
ヤと外歯ギヤとに同時に噛合する遊星ギヤを軸支
したドライブデイスクが設けられ、前記外輪およ
び内輪差動カムの各作動カム部が一直径方向およ
び他直径方向のジヨーに夫々設けられた受動カム
部に夫々係合され、前記ドライブデイスクの回動
操作により外輪、内輪両差動カムが一体に駆動さ
れて二直径方向のジヨーが求心または離心方向に
移動され、一直径方向のジヨーの移動が拘束され
た時外輪または内輪差動カムが差動して他直径方
向のジヨーが駆動される二方向差動求心式4爪連
動チヤツクにおいて、前記外輪および内輪差動カ
ムに夫々設けられた各作動カム部の周方向斜面の
傾斜方向を互いに逆方向に形成し、ドライブデイ
スクの一方向操作により二直径方向のジヨーが互
いに逆方向に求心または離心駆動されるようにし
たことを特徴とする。
上記構成において、ドライブデイスクを外部よ
り一方向に回動操作すると、各ジヨーがすべて遊
んでいる場合、両差動カムは遊星ギヤでロツクさ
れた状態で遊星ギヤと共に一体となつてドライブ
デイスクの回動と同方向に回動する。ここで外
輪、内輪両差動カムの各作動カム部の斜面方向は
互いに逆方向に形成されているため、一直径方向
のジヨーの受動カム部が一方の差動カムの作動カ
ム部の下り斜面を相対的に降下する場合、そのジ
ヨーは求心方向に移動し、他直径方向のジヨーの
受動カム部は他方の差動カムの作動カム部の上り
斜面を相対的に上昇し、そのジヨーは離心方向に
移動する。そしていずれか一方向のジヨーが加工
物に当接して求心または離心方向の移動が停止さ
れ、そのジヨーに連係する差動カムの回動が拘束
されると遊星ギヤが自転しながら公転して他方の
差動カムを差動させ、その差動カムに連係する他
直径方向のジヨーの移動を継続させ、そのジヨー
が加工物に当接して移動が停止されると両差動カ
ムは遊星ギヤでロツクされた状態で一体的にドラ
イブデイスクの駆動力を受け等分の逆方向締付力
で加工物を同時に外締め大締めする。
り一方向に回動操作すると、各ジヨーがすべて遊
んでいる場合、両差動カムは遊星ギヤでロツクさ
れた状態で遊星ギヤと共に一体となつてドライブ
デイスクの回動と同方向に回動する。ここで外
輪、内輪両差動カムの各作動カム部の斜面方向は
互いに逆方向に形成されているため、一直径方向
のジヨーの受動カム部が一方の差動カムの作動カ
ム部の下り斜面を相対的に降下する場合、そのジ
ヨーは求心方向に移動し、他直径方向のジヨーの
受動カム部は他方の差動カムの作動カム部の上り
斜面を相対的に上昇し、そのジヨーは離心方向に
移動する。そしていずれか一方向のジヨーが加工
物に当接して求心または離心方向の移動が停止さ
れ、そのジヨーに連係する差動カムの回動が拘束
されると遊星ギヤが自転しながら公転して他方の
差動カムを差動させ、その差動カムに連係する他
直径方向のジヨーの移動を継続させ、そのジヨー
が加工物に当接して移動が停止されると両差動カ
ムは遊星ギヤでロツクされた状態で一体的にドラ
イブデイスクの駆動力を受け等分の逆方向締付力
で加工物を同時に外締め大締めする。
以下本発明を図示の一実施例に基いて詳細に説
明する。
明する。
第1図〜第3図は本発明に係るチヤツクの全体
を示し、円筒状のチヤツク本体1はボデーフロン
ト2の後部にボデーバツク3が装着されて成り、
ボデーフロント2の前面には直交直径線上にジヨ
ー溝4が十字状に形成されている。ジヨー溝4に
は一方向のジヨー溝につき2箇ずつ対向された計
4箇のマスタージヨー5が摺動自在に保持されて
いる。各マスタージヨー5の前面にはトツプジヨ
ー6が、両接合面に刻設された波状溝5a,6a
を係合させて取付ボルト7で取付けられている。
を示し、円筒状のチヤツク本体1はボデーフロン
ト2の後部にボデーバツク3が装着されて成り、
ボデーフロント2の前面には直交直径線上にジヨ
ー溝4が十字状に形成されている。ジヨー溝4に
は一方向のジヨー溝につき2箇ずつ対向された計
4箇のマスタージヨー5が摺動自在に保持されて
いる。各マスタージヨー5の前面にはトツプジヨ
ー6が、両接合面に刻設された波状溝5a,6a
を係合させて取付ボルト7で取付けられている。
チヤツク本体1内にはリング状の外輪差動カム
8と円板状の内輪差動カム9が同心に各々回動自
在に保持されている。第4図、第5図は外輪差動
カム、内輪差動カムの詳細を示し、外輪差動カム
8は内歯ギヤ8aが刻設され、その前面に周方向
に半径が変化(図示例では正面視時計回り方向に
半径が増加)する部分渦線状の斜面を形成する凹
状作動カム部8bが直径方向に対設されており、
内輪差動カム9は外歯ギヤ9aが刻設され、その
前面に外輪差動カム8の凹状作動カム部8bと傾
斜方向が逆(図示例では正面視時計回り方向に半
径が減少)の部分渦線状の斜面を形成する凹状作
動カム部9bが直径方向に対設されている。そし
て外輪、内輪両差動カム8,9は対設された各凹
状作動カム部8b,9bが互いに直角方向に配位
されて外輪差動カム8の心孔8cに内輪差動カム
9が嵌合され、外輪差動カム8の各凹状作動カム
部8bにはチヤツク本体1の一直径方向のマスタ
ージヨー5の後面に形成された各凸状受動カム部
5bが夫々係合され、内輪差動カム9の各凹状作
動カム部9bにはチヤツク本体1の他直径方向の
マスタージヨー5の後面に形成された各凸状受動
カム部5bが夫々係合されている。外輪、内輪両
差動カム8,9の後面にはこれと同心にドライブ
デイスク10が回動自在に保持され、ドライブデ
イスク10は第6図、第7図に詳細に示すごと
く、前面に周方向等角に3箇の遊星ギヤ11が軸
支され、外周にベベルギヤ12が刻設されてお
り、遊星ギヤ11は外輪、内輪両差動カム8,9
の内歯ギヤ8aと外歯ギヤ9aに同時に噛合さ
れ、ベベルギヤ12はチヤツク本体1の外周部に
潜設されたベベルピニオン13と噛合されてい
る。なお前記遊星ギヤ11は3箇に限らず最少1
箇でも機能するものであるが、機構的には3箇が
最適である。
8と円板状の内輪差動カム9が同心に各々回動自
在に保持されている。第4図、第5図は外輪差動
カム、内輪差動カムの詳細を示し、外輪差動カム
8は内歯ギヤ8aが刻設され、その前面に周方向
に半径が変化(図示例では正面視時計回り方向に
半径が増加)する部分渦線状の斜面を形成する凹
状作動カム部8bが直径方向に対設されており、
内輪差動カム9は外歯ギヤ9aが刻設され、その
前面に外輪差動カム8の凹状作動カム部8bと傾
斜方向が逆(図示例では正面視時計回り方向に半
径が減少)の部分渦線状の斜面を形成する凹状作
動カム部9bが直径方向に対設されている。そし
て外輪、内輪両差動カム8,9は対設された各凹
状作動カム部8b,9bが互いに直角方向に配位
されて外輪差動カム8の心孔8cに内輪差動カム
9が嵌合され、外輪差動カム8の各凹状作動カム
部8bにはチヤツク本体1の一直径方向のマスタ
ージヨー5の後面に形成された各凸状受動カム部
5bが夫々係合され、内輪差動カム9の各凹状作
動カム部9bにはチヤツク本体1の他直径方向の
マスタージヨー5の後面に形成された各凸状受動
カム部5bが夫々係合されている。外輪、内輪両
差動カム8,9の後面にはこれと同心にドライブ
デイスク10が回動自在に保持され、ドライブデ
イスク10は第6図、第7図に詳細に示すごと
く、前面に周方向等角に3箇の遊星ギヤ11が軸
支され、外周にベベルギヤ12が刻設されてお
り、遊星ギヤ11は外輪、内輪両差動カム8,9
の内歯ギヤ8aと外歯ギヤ9aに同時に噛合さ
れ、ベベルギヤ12はチヤツク本体1の外周部に
潜設されたベベルピニオン13と噛合されてい
る。なお前記遊星ギヤ11は3箇に限らず最少1
箇でも機能するものであるが、機構的には3箇が
最適である。
叙上の構成において、チヤツク本体1外周部の
ベベルピニオン13の角孔13aにキーを差込ん
で回動しドライブデイスク10を例えば正面視時
計回り方向に回動すると、各トツプジヨー5が加
工物に当接せずすべて遊んでいる場合、両差動カ
ム8,9は遊星ギヤ11でロツクされた状態で遊
星ギヤ11と共に一体となつて第4図に矢線で示
す正面視時計回り方向に回動する。ここで図示例
では外輪差動カム8の対向一対の凹状作動カム部
8bは正面視時計回り方向に半径が増加する部分
渦線状の斜面を形成しているため、これと係合す
る一直径方向のマスタージヨー5の各凸状受動カ
ム部5bは凹状作動カム部8bの下り斜面を相対
的に降下することによつて対向する両マスタージ
ヨー5はチヤツクの中心方向に求心移動すると共
に、同時に正面視時計回り方向に半径が減少する
部分渦線状の斜面を形成している内輪差動カム9
の対向1対の凹状作動カム部9bに係合する他直
径方向のマスタージヨー5の各凸状受動カム部5
bは凹状作動カム部9bの上り斜面を相対的に上
昇することによつて対向する両マスタージヨー5
はチヤツクの反中心方向に離心移動する。そして
いずれか一直径方向のトツプジヨー6が加工物に
当接して求心または離心方向の移動が停止され、
そのトツプジヨー6に連係する外輪または内輪差
動カム8,9の回動が拘束されると遊星ギヤ11
が自転しながら公転して他方の差動カムを差動さ
せ、その差動カムに連係する他直径方向の対向す
る両マスタージヨー5を移動させ、そのトツプジ
ヨー6が加工物に当接して移動が停止されると、
両差動カム8,9は遊星ギヤ11でロツクされた
状態で一体的にドライブデイスク10の駆動力を
受け、等分の逆方向締付力で加工物を同時に外締
め内締めする。従つて穴の空いた不規則形状の素
材に対して、穴部分内締め、外周部外締めにより
差動求心式連動把持を、ドライブデイスク10を
回動する単一の操作で行うことができる。
ベベルピニオン13の角孔13aにキーを差込ん
で回動しドライブデイスク10を例えば正面視時
計回り方向に回動すると、各トツプジヨー5が加
工物に当接せずすべて遊んでいる場合、両差動カ
ム8,9は遊星ギヤ11でロツクされた状態で遊
星ギヤ11と共に一体となつて第4図に矢線で示
す正面視時計回り方向に回動する。ここで図示例
では外輪差動カム8の対向一対の凹状作動カム部
8bは正面視時計回り方向に半径が増加する部分
渦線状の斜面を形成しているため、これと係合す
る一直径方向のマスタージヨー5の各凸状受動カ
ム部5bは凹状作動カム部8bの下り斜面を相対
的に降下することによつて対向する両マスタージ
ヨー5はチヤツクの中心方向に求心移動すると共
に、同時に正面視時計回り方向に半径が減少する
部分渦線状の斜面を形成している内輪差動カム9
の対向1対の凹状作動カム部9bに係合する他直
径方向のマスタージヨー5の各凸状受動カム部5
bは凹状作動カム部9bの上り斜面を相対的に上
昇することによつて対向する両マスタージヨー5
はチヤツクの反中心方向に離心移動する。そして
いずれか一直径方向のトツプジヨー6が加工物に
当接して求心または離心方向の移動が停止され、
そのトツプジヨー6に連係する外輪または内輪差
動カム8,9の回動が拘束されると遊星ギヤ11
が自転しながら公転して他方の差動カムを差動さ
せ、その差動カムに連係する他直径方向の対向す
る両マスタージヨー5を移動させ、そのトツプジ
ヨー6が加工物に当接して移動が停止されると、
両差動カム8,9は遊星ギヤ11でロツクされた
状態で一体的にドライブデイスク10の駆動力を
受け、等分の逆方向締付力で加工物を同時に外締
め内締めする。従つて穴の空いた不規則形状の素
材に対して、穴部分内締め、外周部外締めにより
差動求心式連動把持を、ドライブデイスク10を
回動する単一の操作で行うことができる。
なお前記実施例における外輪、内輪差動カム
8,9の凹状作動カム部8b,9bとこれに係合
するマスタージヨー5の凸状受動カム部5bの凹
凸関係を逆にして凸状作動カム部と凹状受動カム
部としてもよく、また第8図に示すごとく外輪差
動カム8の作動カム部を凸状作動カム部8b′、内
輪差動カム9の作動カム部を凹状作動カム部9b
とし、凸状作動カム部8b′に係合するマスタージ
ヨー5の受動カム部を凹状受動カム部5b′、凹状
作動カム部8bに係合するマスタージヨー5の受
動カム部を凸状受動カム部5bとするように、外
輪、内輪いずれか一方の差動カムの作動カム部を
凸状、他方の作動カム部を凹状とし、これに係合
するマスタージヨー5の受動カム部を作動カム部
の凹凸形状に対応させて逆の凹状または凸状とし
てもよい。
8,9の凹状作動カム部8b,9bとこれに係合
するマスタージヨー5の凸状受動カム部5bの凹
凸関係を逆にして凸状作動カム部と凹状受動カム
部としてもよく、また第8図に示すごとく外輪差
動カム8の作動カム部を凸状作動カム部8b′、内
輪差動カム9の作動カム部を凹状作動カム部9b
とし、凸状作動カム部8b′に係合するマスタージ
ヨー5の受動カム部を凹状受動カム部5b′、凹状
作動カム部8bに係合するマスタージヨー5の受
動カム部を凸状受動カム部5bとするように、外
輪、内輪いずれか一方の差動カムの作動カム部を
凸状、他方の作動カム部を凹状とし、これに係合
するマスタージヨー5の受動カム部を作動カム部
の凹凸形状に対応させて逆の凹状または凸状とし
てもよい。
また第9図に示すごとく、外輪、内輪両差動カ
ム8,9の作動カム部8b,9bを夫々複数ずつ
並列に設けると共に、これらに係合するマスター
ジヨー5の受動カム部5bも同様に複数にしても
よく、この場合も作動カム部8b,9b、受動カ
ム部5bの凹凸形状を前記のごとく種種の態様で
行つてよい。
ム8,9の作動カム部8b,9bを夫々複数ずつ
並列に設けると共に、これらに係合するマスター
ジヨー5の受動カム部5bも同様に複数にしても
よく、この場合も作動カム部8b,9b、受動カ
ム部5bの凹凸形状を前記のごとく種種の態様で
行つてよい。
外輪、内輪両差動カム8,9の作動カム部の凹
凸形状を逆にし、あるいは各作動カム部を複数ず
つ並列に設けることによりチヤツクの把持力を強
化することができ、大形チヤツクや強力チヤツク
の製造が可能となる。
凸形状を逆にし、あるいは各作動カム部を複数ず
つ並列に設けることによりチヤツクの把持力を強
化することができ、大形チヤツクや強力チヤツク
の製造が可能となる。
以上詳述したように本発明によれば、チヤツク
本体の前面に形成された直交二直径方向のジヨー
溝に4箇のジヨーが2箇ずつ対向されて摺動自在
に保持され、チヤツク本体内には内歯ギヤが刻設
され、周方向に半径が変化する斜面を形成する作
動カム部が直径方向に対設されたリング状の外輪
差動カムと、外歯ギヤが刻設され、周方向に半径
が変化する斜面を形成する作動カム部が直径方向
に対設された円板上の内輪差動カムと、上記外
輪、内輪両差動カムの内歯ギヤと外歯ギヤとに同
時に噛合する遊星ギヤを軸支したドライブデイス
クが設けられ、前記外輪および内輪差動カムの各
作動カム部が一直径方向および他直径方向のジヨ
ーに夫々設けられた受動カム部に夫々係合され、
前記ドライブデイスクの回動操作により外輪、内
輪両差動カムが一体に駆動されて二直径方向のジ
ヨーが求心または離心方向に移動され、一直径方
向のジヨーの移動が拘束された時外輪または内輪
差動カムが差動して他直径方向のジヨーが駆動さ
れる二方向差動求心式4爪連動チヤツクにおい
て、前記外輪および内輪差動カムに夫々設けられ
た各作動カム部の周方向傾斜面の傾斜方向を互い
に逆方向に形成し、ドライブデイスクの一方向操
作により二直径方向のジヨーが互いに逆方向に求
心または離心駆動されるようにしたから、穴に空
いた不規則形状の素材等を、熟練を要することな
く単一の操作で一方向外締め、他方向内締めによ
る差動求心連動把持が可能となり、従来の4爪単
独チヤツクに比べ心出しチヤツキング時間が大巾
に短縮され生産性を格段に向上させることができ
る。
本体の前面に形成された直交二直径方向のジヨー
溝に4箇のジヨーが2箇ずつ対向されて摺動自在
に保持され、チヤツク本体内には内歯ギヤが刻設
され、周方向に半径が変化する斜面を形成する作
動カム部が直径方向に対設されたリング状の外輪
差動カムと、外歯ギヤが刻設され、周方向に半径
が変化する斜面を形成する作動カム部が直径方向
に対設された円板上の内輪差動カムと、上記外
輪、内輪両差動カムの内歯ギヤと外歯ギヤとに同
時に噛合する遊星ギヤを軸支したドライブデイス
クが設けられ、前記外輪および内輪差動カムの各
作動カム部が一直径方向および他直径方向のジヨ
ーに夫々設けられた受動カム部に夫々係合され、
前記ドライブデイスクの回動操作により外輪、内
輪両差動カムが一体に駆動されて二直径方向のジ
ヨーが求心または離心方向に移動され、一直径方
向のジヨーの移動が拘束された時外輪または内輪
差動カムが差動して他直径方向のジヨーが駆動さ
れる二方向差動求心式4爪連動チヤツクにおい
て、前記外輪および内輪差動カムに夫々設けられ
た各作動カム部の周方向傾斜面の傾斜方向を互い
に逆方向に形成し、ドライブデイスクの一方向操
作により二直径方向のジヨーが互いに逆方向に求
心または離心駆動されるようにしたから、穴に空
いた不規則形状の素材等を、熟練を要することな
く単一の操作で一方向外締め、他方向内締めによ
る差動求心連動把持が可能となり、従来の4爪単
独チヤツクに比べ心出しチヤツキング時間が大巾
に短縮され生産性を格段に向上させることができ
る。
また、外輪、内輪両差動カムの作動カム部の形
状を一方を凸状、他方を凹状にし、あるいは双方
共凸状とし、さらに各作動カムを複数ずつ設ける
ことにより、チヤツクの把持力を強化することが
でき、大形チヤツク、強力チヤツクの製造が可能
になる等、実用上の効果は多大である。
状を一方を凸状、他方を凹状にし、あるいは双方
共凸状とし、さらに各作動カムを複数ずつ設ける
ことにより、チヤツクの把持力を強化することが
でき、大形チヤツク、強力チヤツクの製造が可能
になる等、実用上の効果は多大である。
図面は本発明の一実施例を示し、第1図は全体
縦断面図、第2図は全体側面図、第3図は全体正
面図、第4図は外輪、内輪差動カムの正面図、第
5図は第4図のA−A線折面断面図、第6図はド
ライブデイスクの正面図、第7図は第6図のB−
B線折面断面図、第8図は他の実施例の部分縦断
面図、第9図はさらに他の実施例の外輪、内輪両
差動カムの正面図である。 1……チヤツク本体、4……ジヨー溝、5……
マスタージヨー、5b……凸状受動カム部、5
b′……凹状受動カム部、6……トツプジヨー、8
……外輪差動カム、8a……内歯ギヤ、8b……
凹状作動カム部、8b′……凸状作動カム部、9…
…内輪差動カム、9a……外歯ギヤ、9b……凹
状作動カム部、10……ドライブデイスク、11
……遊星ギヤ。
縦断面図、第2図は全体側面図、第3図は全体正
面図、第4図は外輪、内輪差動カムの正面図、第
5図は第4図のA−A線折面断面図、第6図はド
ライブデイスクの正面図、第7図は第6図のB−
B線折面断面図、第8図は他の実施例の部分縦断
面図、第9図はさらに他の実施例の外輪、内輪両
差動カムの正面図である。 1……チヤツク本体、4……ジヨー溝、5……
マスタージヨー、5b……凸状受動カム部、5
b′……凹状受動カム部、6……トツプジヨー、8
……外輪差動カム、8a……内歯ギヤ、8b……
凹状作動カム部、8b′……凸状作動カム部、9…
…内輪差動カム、9a……外歯ギヤ、9b……凹
状作動カム部、10……ドライブデイスク、11
……遊星ギヤ。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 チヤツク本体の前面に形成された直交二直径
方向のジヨー溝に4箇のジヨーが2個ずつ対向さ
れて摺動自在に保持され、チヤツク本体内には内
歯ギヤが刻設され、周方向に半径が変化する斜面
を形成する作動カム部が直径方向に対設されたリ
ング状の外輪差動カムと、外歯ギヤが刻設され、
周方向に半径が変化する斜面を形成する作動カム
部が直径方向に対設された円板状の内輪差動カム
と、上記外輪、内輪両差動カムの内歯ギヤと外歯
ギヤとに同時に噛合する遊星ギヤを軸支したドラ
イブデイスクが設けられ、前記外輪および内輪差
動カムの各作動カム部が一直径方向および他直径
方向のジヨーに夫々設けられた受動カム部に夫々
係合され、前記ドライブデイスクの回動操作によ
り外輪、内輪両差動カムが一体に駆動されて二直
径方向のジヨーが求心または離心方向に移動さ
れ、一直径方向のジヨーの移動が拘束された時外
輪または内輪差動カムが差動して他直径方向のジ
ヨーが駆動される二方向差動求心式4爪連動チヤ
ツクにおいて、前記外輪および内輪差動カムに
夫々設けられた各作動カム部の周方向斜面の傾斜
方向を互いに逆方向に形成し、ドライブデイスク
の一方向操作により二直径方向のジヨーが互いに
逆方向に求心または離心駆動されるようにしたこ
とを特徴とする二方向差動求心式4爪連動チヤツ
ク。 2 前記外輪および内輪差動カム部の形状を双方
共凹状とし、これらに係合する各ジヨーの受動カ
ム部の形状を凸状としたことを特徴とする特許請
求の範囲第1項記載の二方向差動求心式4爪連動
チヤツク。 3 前記外輪および内輪差動カム部の形状を双方
共凸状とし、これらに係合する各ジヨーの受動カ
ム部の形状を凹状としたことを特徴とする特許請
求の範囲第1項記載の二方向差動求心式4爪連動
チヤツク。 4 前記外輪および内輪差動カム部の形状をいず
れか一方を凸状、他方を凹状にし、これらに係合
する各ジヨーの受動カム部の形状を各作動カム部
の凸または凹形状に対応して凹または凸状にした
ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の二
方向差動求心式4爪連動チヤツク。 5 前記外輪および内輪差動カムの作動カム部お
よびジヨーの受動カム部を夫々複数ずつ並列に設
けたことを特徴とする特許請求の範囲第1項乃至
第4項のいずれかに記載の二方向差動求心式4爪
連動チヤツク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP453087A JPS63174805A (ja) | 1987-01-12 | 1987-01-12 | 二方向差動求心式四爪連動チヤツク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP453087A JPS63174805A (ja) | 1987-01-12 | 1987-01-12 | 二方向差動求心式四爪連動チヤツク |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63174805A JPS63174805A (ja) | 1988-07-19 |
JPH028841B2 true JPH028841B2 (ja) | 1990-02-27 |
Family
ID=11586599
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP453087A Granted JPS63174805A (ja) | 1987-01-12 | 1987-01-12 | 二方向差動求心式四爪連動チヤツク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS63174805A (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02185305A (ja) * | 1989-01-05 | 1990-07-19 | Tokichi Shimizu | 位置決め差動四爪チャック |
DE3991546T1 (de) * | 1989-01-05 | 1991-01-10 | Tokichi Shimizu | Differentialspannfutter mit vier spannbacken |
WO1990007394A1 (en) * | 1989-01-05 | 1990-07-12 | Tokichi Shimizu | Four-clawed differential chuck |
DE102019004527A1 (de) * | 2019-07-01 | 2021-01-07 | Josef Steinberger | Vorrichtung zum Spannen von Werkstücken für Bearbeitungszentren |
-
1987
- 1987-01-12 JP JP453087A patent/JPS63174805A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63174805A (ja) | 1988-07-19 |
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