JPH05203009A - 減速装置 - Google Patents

減速装置

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JPH05203009A
JPH05203009A JP4014182A JP1418292A JPH05203009A JP H05203009 A JPH05203009 A JP H05203009A JP 4014182 A JP4014182 A JP 4014182A JP 1418292 A JP1418292 A JP 1418292A JP H05203009 A JPH05203009 A JP H05203009A
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JP
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cam
drive
ball
driven
groove
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JP4014182A
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Akihiko Fujimoto
明彦 藤元
Hisao Ishii
久夫 石井
Shinya Okamoto
慎哉 岡本
Naoki Sato
直樹 佐藤
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Fanuc Corp
Original Assignee
Fanuc Corp
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23QDETAILS, COMPONENTS, OR ACCESSORIES FOR MACHINE TOOLS, e.g. ARRANGEMENTS FOR COPYING OR CONTROLLING; MACHINE TOOLS IN GENERAL CHARACTERISED BY THE CONSTRUCTION OF PARTICULAR DETAILS OR COMPONENTS; COMBINATIONS OR ASSOCIATIONS OF METAL-WORKING MACHINES, NOT DIRECTED TO A PARTICULAR RESULT
    • B23Q3/00Devices holding, supporting, or positioning work or tools, of a kind normally removable from the machine
    • B23Q3/155Arrangements for automatic insertion or removal of tools, e.g. combined with manual handling
    • B23Q3/1552Arrangements for automatic insertion or removal of tools, e.g. combined with manual handling parts of devices for automatically inserting or removing tools
    • B23Q3/15526Storage devices; Drive mechanisms therefor
    • B23Q3/15534Magazines mounted on the spindle
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H25/00Gearings comprising primarily only cams, cam-followers and screw-and-nut mechanisms
    • F16H25/04Gearings comprising primarily only cams, cam-followers and screw-and-nut mechanisms for conveying rotary motion
    • F16H25/06Gearings comprising primarily only cams, cam-followers and screw-and-nut mechanisms for conveying rotary motion with intermediate members guided along tracks on both rotary members
    • F16H2025/063Gearings comprising primarily only cams, cam-followers and screw-and-nut mechanisms for conveying rotary motion with intermediate members guided along tracks on both rotary members the intermediate members being balls engaging on opposite cam discs

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Transmission Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 工具交換機のタレットを駆動するモータの負
担を軽減し、工具交換動作の高速化を達成するために、
小型で、しかも比較的簡易な加工により製作される、減
速比6程度の減速装置を提供する。 【構成】 2以上の整数倍の減速比を有する減速装置1
0であって、減速比に1を加えた個数の、駆動力を伝達
するボール15と、ボールと係合し、回転軸から一定距
離偏心した円形のカム溝を有する駆動カム12と、ボー
ルと係合する減速比の数の凹凸を有する花びら状のカム
溝を備えた従動カム11と、ボールを半径方向にのみ移
動可能に保持する溝部を、等角度間隔で前記減速比に1
を加えた個数配置した保持器13とを具備し、保持器を
間に挟んで、その両側に駆動カムと、従動カムとを夫々
のカム溝を備えた面を対向させて、同一軸線回りに回転
可能に連結し、ボールの動作を介して、駆動カムの回転
を減速して従動カムに伝達する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は減速装置に関し、特に自
動工具交換機のタレット駆動部に使用される減速装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来回転を伝達する減速装置としては、
多段歯車機構、ウォームギア、ベベルギア、遊星ギア、
ローラギアカム機構等が周知をなっている。然しながら
前記多段歯車機構は、動力の伝達効率は高いが複数の歯
車軸が必要となり、ウォームギアの場合には高い減速比
が得られるが駆動軸と出力軸とが直交するためにいずれ
も装置が大型になり易いという欠点が存在し、ベベルギ
アを組み合わせた機構や、遊星ギアを利用した機構は高
い減速比を得ることが困難であるという欠点が存在し、
またローラギアカムは、高い減速比を得ることが可能
で、更にバックラッシュの無い高い精度の割り出しが可
能となるが、複数の軸を必要とする他駆動軸に複雑なロ
ーラ溝加工を施す必要があるために高価な装置となると
いう欠点が存在する。
【0003】これに対して自動工具交換機では工具交換
動作の高速化が要求されるが、上述した従来の減速装置
では、減速装置自体が複雑、大型となりがちであり、所
望の減速比を得て工具交換時間を短縮することは困難で
ある。また工具交換機においては工具は通常タレットと
分離しており、工具交換時に該工具のテーパと主軸のテ
ーパとの密着により工具の主軸への把持動作は高精度に
達成されるために、工具交換時のタレット割り出し動作
には高精度は要求されない。更に、回転力の高い伝達率
は要求されない。従って上述した従来の減速装置はいず
れも、工具交換機のタレット部駆動用の減速装置として
はスペース的、コスト的にも適しておらず、そして過剰
品質であったと言える。
【0004】このような理由により従来工具交換機のタ
レット部は減速せずに、主軸の回転数を30rpm程度
に落として主軸により直接駆動していた。然しながらこ
の種の工具交換機の動力源として使用される電動モー
タ、典型的にはスピンドルモータは、回転数1500r
pm以下の回転領域においてその出力がモータの回転数
に比例、つまりトルクが一定であるという特性を有する
ために、主軸の回転数を30rpm程度に落として使用
すると出力不足を生じ、迅速な工具交換動作を損なうと
いう問題点が存在していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の目的
は、工具交換機のタレットを駆動するモータの負担を軽
減し、工具交換動作の高速化を達成するために、伝達効
率はそれほど高くなくとも、小型で、しかも比較的簡易
な加工により製作される製作費用の安価な、減速比6程
度の減速装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明では、2以上の整数倍の減速比を有する減速
装置であって、前記減速比に1を加えた個数の、駆動力
を伝達するボールと、前記ボールと係合し、そして回転
軸から一定距離偏心した円形のカム溝を有する駆動カム
と、前記ボールと係合する減速比の数の凹凸を有する花
びら状のカム溝を備えた従動カムと、前記ボールを半径
方向にのみ移動可能に保持する溝部を、等角度間隔で前
記減速比に1を加えた個数配置した保持器とを具備し、
前記保持器を間に挟んで、その両側に前記駆動カムと、
前記従動カムとを夫々のカム溝を備えた面を対向させ
て、同一軸線回りに回転可能に連結し、前記ボールの動
作を介して、前記駆動カムの回転を減速して前記従動カ
ムに伝達する減速装置が提供される。
【0007】
【実施例】先ず図1を参照して自動工具交換機1の概略
と、本発明による減速装置10の同工具交換機1への適
用例を説明する。本発明による減速装置10を、工具を
保持するタレット部内に組み込んだ工具交換機1は、主
軸頭2の側面に配置されたカム面5と、従動ローラ9
と、バネ手段を組み込んだ引き込み手段8とを具備し、
前記主軸頭2を長手方向に前後に移動させることによ
り、工具7を保持するタレット部全体を支点6を中心に
揺動させ、工具の把持動作と共に、減速装置10のベベ
ルギア14と、主軸のベベルギア3との係合、及びその
解除を行うように成っている。そして前記減速装置10
は、該減速装置のベベルギア14と、該工具交換機1の
主軸のベベルギア3との協働により、該工具交換機1の
主軸の回転を減速してタレット部を回転させ、工具7の
割り出しを行うように成っている。図1は既に工具の把
持動作を完了した状態を図示しており、この状態の後に
前記両ベベルギア3、14の係合動作をなし、次いで主
軸を回転させ、前記両ベベルギア3、14の協働により
前記タレット部を回転させて、選択すべき工具7の割り
出し動作を行う。このことからから工具交換機1の工具
交換のためには、タレット部の揺動が必要となるので、
上述した工具交換機1の工具交換動作の高速化を図るた
めには、減速装置の小型、軽量化が必要なことが理解さ
れる。
【0008】次いで図2を参照すると、本発明による減
速装置10は、玉軸受等の軸受手段16を介して保持器
13を間に挟んで、その両側に前記駆動側カム12と、
従動側カム11を同一軸線の回りに回転自在に連結する
ように構成されている。更に図3をも参照すると前記従
動側カム11にはカム溝17が、前記駆動側カム12に
はカム溝20が、そして前記保持器13に溝部18が夫
々具備されており、前記各溝部18には駆動力を伝達す
るための鋼製のボール15が1個づつ保持され(図1参
照)ており、該各ボール15が前記カム溝17、20に
係合するように構成されている。そして以下に説明する
ような該ボール15の動作により駆動側カム12の回転
を該ボール15を介して減速し、前記従動側カム11に
伝達するように成っている。
【0009】図3(c)に図示するように前記駆動カム
12は、外周部に前記工具交換機1の主軸のベベルギア
3と係合するベベルギア14を具備した略円形の部材で
あって、その内部に前記駆動力を伝達するためのボール
15と係合するカム溝20を備えている。該カム溝20
は、図3(c)に図示するように半径rの円形の溝であ
って、前記駆動カム12の中心軸から半径方向に偏心量
Qだけ偏心して配置されている。回転軸回りの回転角θ
に関する前記カム溝20の曲線の方程式については詳細
に後述する。前記保持器13は、図3(b)を参照する
と中心部に該保持器13が回転しなように、前記工具交
換機1のタレット部に固定するための手段(図2参照)
を備えた円柱状の突起部19を有する略円形の部材であ
って、該保持器13の半径方向に沿って長手方向に延設
された長円形の溝部18を、減速比をn(n=2,3,
4..)としてn+1個配等角度間隔を置いて置されて
いる。図3(b)は本発明の1つの実施例として、減速
比n=6の場合について示してある。前記長円形の溝部
18の軸線に沿った長手方向の長さは、前記駆動カム1
2の偏心した円形のカム溝20の偏心量Qの2倍、2Q
以上と成っている。そして前記ボール15は前記各溝部
18内に1個づつ保持され、前記駆動カム12の動作に
対して前記ボール15の動作は、該溝部18により半径
方向に拘束されるようになっている。つまり、前記溝部
18の長手方向の長さが2Q以上であり、前記ボール1
5は、前記駆動カム12が1周する間に該溝部18内に
て半径方向に1往復することとなる。これに対して前記
従動カム11は、図3(a)に図示するように、前記ボ
ール15と係合する半径方向に減速比nと同じ個数の凹
凸を有した花びら、或いはヒトデ状の溝部17を備えた
略円形の部材である。同様に図3(a)は減速比が6の
場合を示している。該カム溝17の曲線の中心角φに関
する方程式については詳細に後述する。
【0010】次いで該減速装置10の動作原理を説明す
る。上述のように前記駆動カム12はそのカム溝20に
おいて、前記保持器13の溝部18内に保持されたボー
ル15と係合しながら1周する間に、前記ボール15を
前記従動カム11のカム溝17と係合、圧接させつつ、
前記溝部18内で半径方向に1往復させるように動作す
る。このボール15の前記溝部18内での動作は、前記
従動カム11のカム溝17においては、例えば頂点から
頂点というような前記カム溝17を表す中心角φに関し
て丁度1周期、つまり花びら状の凹凸がn個備えられて
いることから中心角φに関して2π/nだけ移動するこ
ととなる。従って減速比6の本実施例では該従動カム1
1は、前記駆動カム12が1回転する間に1/6回転す
ることとなり、1/6の減速が得られることとなる。
【0011】図4を参照してすると、前記駆動カム12
の中心角θに関する前記カム溝20の曲線を表す方程
式、つまり前記駆動カム12の回転角θに関する前記ボ
ール15の半径方向の位置R1との関係は、円形のカム
溝20の中心O′から半径R1に垂線O′Mを下ろして
半径R1を2分割して考えると、 R1=Qcosθ+rcos(sin-1(Qsinθ)/r) … (1) であることが理解される。これに対して前記従動カム1
1のカム溝17は、このボール15の半径方向の移動を
該従動カム11の中心角φについて減速比分の1、つま
り1/nに圧縮した形状となるため、従動カム溝11の
中心角φに関する前記カム溝17の曲線を表す方程式、
つまり前記従動カム11の回転角φに関する前記ボール
15の半径方向の位置R2との関係は、 R2=Qcosnφ+rcos(sin-1(Qsinnφ)/r) … (2) となる。式(1)、(2)より前記駆動カム12の回転
角θに対し、前記従動カム11の回転角φが、 θ=nφ … (3) の場合常に、 R1=R2 … (4) となり、ボール15の半径方向の位置が一致することと
なる。
【0012】次に図5を参照してボール15の半径方向
の位置が常に一致する点がn+1個所存在することを説
明する。図5は前記駆動カム12と、保持器13と、従
動カム11とを組み合わせた状態を略示する図である。
前記カム溝20、17は一点鎖線で示してある。図5に
おいて現在、前記駆動カム12がある角度位置θにおい
て(この位置をNで表示する)、ボール15の半径方向
の位置が一致している、つまりR1=R2であるとす
る。このときの前記従動カム11の回転角度をφとす
る。次いで前記駆動カム12をβだけ前進させた角度位
置θ+βにおいて(この位置をN+1で表示する)、再
びボール15の半径方向の位置が一致したとする。この
とき図5から理解されるように前記従動カム11は、前
記駆動カム12の回転方向とは反対の方向に回転するた
めに、前記従動カム11の角度位置はφ−βにより表さ
れる。ここで角度項が一致するする必要があるため式
(3)より、 θ+β=nx(φ−β) … (5) すなわち、 θ−nφ=−(n+1)β … (6) となる。ここで、θを一般角θ=θ±2mπ(但しm=
0、1、2、3、..)で表し、式(6)に式(3)を
代入すると、 β=±2mπ/(n+1) … (7) となり、半径方向の位置が常に一致する点が減速比nに
対してn+1個所存在することがわかる。
【0013】減速比n=6、前記カム溝20の偏心量Q
=14mm、同半径r=72mmとした場合の、前記従
動カム11の回転角φに対するカム溝17上の前記ボー
ル15の半径方向の位置R2と、後述する圧力角αの計
算結果を表1に示す。 表1 φ(deg) R2(mm) α(deg) 0.0 86.00 90.0 5.0 83.78 59.6 10.0 77.97 44.3 15.0 70.63 40.1 20.0 63.97 44.3 25.0 59.53 59.6 30.0 58.00 90.0 35.0 59.53 120.4 40.0 63.97 135.7 45.0 70.63 139.9 50.0 77.97 135.7 55.0 83.78 120.4 60.0 86.00 90.0 同様の方法により設計された減速装置10の従動カムと
保持器と駆動カムの外形を、減速比4と9の場合につい
て更に図6、7に示す。
【0014】図8を参照して圧力角について説明する。
図8は前記ボール15が前記駆動カム12のカム溝17
により下方に押され、そして前記従動カム11のカム溝
17を接点Tにおいて圧接する様子を、前記保持器13
のボール溝18の周辺について拡大した図である。図8
において前記ボール15は、前記従動カム11のカム溝
17に対して接点Tにおいて前記保持器のボール溝18
の軸線に平行な圧接力F1を作用する。ここで接点Tに
おける接線が前記ボール溝の軸線となす角を圧力角αと
定義する。このとき図8から理解されるように、前記従
動カム11には、 F2=F1sinα/cos(π/2−α) … (8) で表される該従動カム11の半径に対して垂直な作用力
F2が作用し、F2により該従動カム11は駆動される
こととなる。従って前記圧力角が90゜の場合には、式
(8)においてα=90゜を代入するとF2=0とな
り、前記従動カム11には駆動力は作用しないことが理
解される。実際上は経験的に、 60゜≦α≦120゜ … (9) の範囲では圧力角過大となり実質的に駆動力を充分に発
揮できない。
【0015】表1に示した圧力角αと、前記従動カム1
1の回転角φとの関係をグラフにして図9に示す。該グ
ラフは回転角φに関して1周期、つまり0゜≦φ≦60
°について示しており、そして該グラフ上に各ボールの
対応する位置を#1から#7で示してある。図9より、
前記従動カム11のカム溝全周に渡っては3個のボール
が式(9)の範囲に入り、4個のボールが前記従動カム
を駆動していることが理解される。この4つのボールは
式(9)の範囲以外に存在しており、該ボールが、従動
カム11に駆動力を充分作用することとなり、駆動カム
12の回転は従動カム11に伝達される。逆に従動カム
11側に外力が作用した場合に、ボール15が半径方向
に移動しようとすることによる、駆動カム12への回転
トルクは、駆動側のカム溝20の圧力角が常に約70゜
以上となることから、前記外力が駆動カム12側に回転
として伝達されることはない。また前記駆動カム12の
カム溝20の偏心量Qを大きくすると最小圧力角は小さ
くなるが、偏心量Qを大きくし過ぎると前記従動カム1
1のカム溝17に切り下げ部を生じる。切り下げ部を生
じると、駆動力を伝達するボール15の移動が連続的に
なされず、それにより該減速装置10の円滑な動作が損
なわれるので、前記偏心量Qは、カム溝17に切り下げ
部を生じない範囲で可能な限り大きく取ることが望まし
い。
【0016】本発明にによる減速装置は、前記駆動カム
12の回転を減速して従動カム11に伝達するために、
前記駆動側のカム溝20と従動側のカム溝17との間で
前記ボール15が転動するので、その周速差による摩擦
は不可避である。然しながらこの問題は、図10に示す
ようにボール15の回転中心と前記カム溝17、20と
の間の各距離δ2、δ1を、前記各カム溝17、20の
経路長の逆数の比に略一致させることにより、かなりの
程度緩和することが可能である。
【0017】
【発明の効果】本発明により小型、軽量で低コストの工
具交換機のタレット駆動用の減速装置が提供され、工具
交換機の主軸を駆動するモータの回転数を過度に落とす
ことなく、タレットの適切な回転を得ることが可能にな
り、迅速なタレット割り出し動作が達成されると共に、
駆動力不足に対する充分な安全裕度が確保されるように
なった。通常の工具交換機の保持する工具の数が10個
程度であるのに対して、本発明による減速装置は減速比
が6程度と、比較的高い整数の減速比が得られるため
に、主軸のベベルギアの歯数と該減速装置の駆動カムの
ベベルギアの歯数を適切に選択することにより、主軸を
1回転させて1つの工具を割り出すたことが可能とな
り、タレット割り出し動作後に主軸のキー溝と、工具の
キー溝の位相を一致させるための、主軸のオリエンテー
ション動作が不要となり、工具交換動作をより一層高速
化することが可能となった。更に本発明による減速装置
は、従動カム側に外力が作用してもそれが駆動カム側に
回転として伝達されないために、駆動カム側に簡易な位
置決め手段を備えるだけで、工具交換動作中以外でタレ
ットに外力が作用した場合にタレットが回転することが
無く、装置の安全性が確保されるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による減速装置を組み込んだ工具交換装
置の略示図である。
【図2】本発明による減速装置の略示側面図である。
【図3】本発明による減速装置の従動カム、保持器、駆
動カムの正面図である。
【図4】駆動カムのカム溝の形状を説明するための概略
図である。
【図5】保持器の溝部の必要数を説明するための概略図
である。
【図6】減速比4の場合の、本発明による減速装置の従
動カム、保持器、駆動カムの正面図である。
【図7】減速比9の場合の、本発明による減速装置の従
動カム、保持器、駆動カムの正面図である。
【図8】圧力角を説明するための概略図である。
【図9】減速比6の場合の、圧力角の変化を示すグラフ
である。
【図10】駆動用ボールの回転中心と、各カムとの接触
点との距離の関係を説明する図である。
【符号の説明】
10…減速装置 11…従動カム 12…駆動カム 13…保持器 15…ボール 17…カム溝 18…溝部 20…カム溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡本 慎哉 山梨県南都留郡忍野村忍草字古馬場3580番 地 ファナック株式会社内 (72)発明者 佐藤 直樹 山梨県南都留郡忍野村忍草字古馬場3580番 地 ファナック株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2以上の整数倍の減速比を有する減速装
    置であって、該減速装置(10)は、 前記減速比に1を加えた個数の、駆動力を伝達するボー
    ル(15)と、 前記ボール(15)と係合し、そして回転軸から一定距
    離偏心した円形のカム溝(20)を有する駆動カム(1
    2)と、 前記ボール(15)と係合する減速比の数の凹凸を有す
    る花びら状のカム溝(17)を備えた従動カム(11)
    と、 前記ボール(15)を半径方向にのみ移動可能に保持す
    る溝部(18)を、等角度間隔で前記減速比に1を加え
    た個数配置した保持器(13)とを具備し、 前記保持器(13)を間に挟んで、その両側に前記駆動
    カム(12)と、前記従動カム(11)とを夫々のカム
    溝(20、17)を備えた面を対向させて、同一軸線回
    りに回転可能に連結し、前記ボール(15)の動作を介
    して、前記駆動カム(12)の回転を減速して前記従動
    カムに伝達する減速装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動カム(12)は、略円板状の部
    材であって、その外周部にベベルギアを具備し、工具交
    換機等の他の機械装置のベベルギアと係合し、以て駆動
    力を得るように構成されている請求項1に記載の減速装
    置。
JP4014182A 1992-01-29 1992-01-29 減速装置 Pending JPH05203009A (ja)

Priority Applications (6)

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JP4014182A JPH05203009A (ja) 1992-01-29 1992-01-29 減速装置
US08/119,221 US5499963A (en) 1992-01-29 1993-01-29 Automatic tool changer
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