JPH028823Y2 - - Google Patents

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JPH028823Y2
JPH028823Y2 JP1984011896U JP1189684U JPH028823Y2 JP H028823 Y2 JPH028823 Y2 JP H028823Y2 JP 1984011896 U JP1984011896 U JP 1984011896U JP 1189684 U JP1189684 U JP 1189684U JP H028823 Y2 JPH028823 Y2 JP H028823Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の技術分野] 本考案は自動車の動力分配装置に係り、特にプ
ロペラシヤフト相互の回転位相を合わせることに
より、振動・騒音の低減を図ることができる自動
車の動力分配装置に関する。
[考案の技術的背景とその問題点] 第1図には自動車の動力分配装置を備えた動力
伝達系の一例としてパートタイム4輪駆動車(前
輪又は後輪を任意に駆動輪として機能させ得る車
両)のものが示されている。
機関1の回転出力は変速機2を介して動力分配
装置たるトランスフア3に伝達され、トランスフ
ア3は回転出力を前輪駆動用プロペラシヤフト
(以下「前プロペラシヤフト」という)4と後輪
駆動用プロペラシヤフト(以下「後プロペラシヤ
フト」という)5とに夫々分配する。図示例は後
輪6を常時駆動し、前輪7を任意(パートタイ
ム)に駆動するものである。
第2図に示すようにトランスフア3は第1の出
力軸8と第2の出力軸23とを有し、第1の出力
軸8は機関1側から歯車機構を介して回転駆動さ
れて後プロペラシヤフト5を駆動し、第2の出力
軸23は第1の出力軸8にその軸方向に沿つて同
軸で隣接されて設けられ、前プロペラシヤフト4
に連結されている。
尚12…はこれら出力軸8,23を夫々プロペ
ラシヤフト5,4に連結するためのヨーク等のジ
ヨイントである。そして任意に駆動される前プロ
ペラシヤフト4を連結する第2の出力軸23の軸
端と第1の出力軸8の軸端とには夫々スプライン
歯9,10が形成され、第2の出力軸23のスプ
ライン歯10には隣接する第1の出力軸8側に移
動自在にスリーブ11がスプライン嵌合されてい
る。そして、スリーブ11を移動させることによ
り第2の出力軸23と第1の出力軸8とを係脱自
在にスプラインで連結し、回転出力を前プロペラ
シヤフト4に伝達させて前輪7を駆動させるよう
になつている。他方、後プロペラシヤフト5は第
1図に示すようにヨーク12等を介して第1の出
力軸8にジヨイントされ、常時後輪6を駆動させ
る。
ところで、従来トランスフア3の第2の出力軸
23、第2の出力軸23にスプライン嵌合される
スリーブ11並びに移動してくるスリーブ11に
スプライン嵌合される第1の出力軸8に備えられ
るスプライン歯9,13,10はいずれも等ピツ
チで形成されていた。そして、スリーブ11と第
2の出力軸23とは常に回転位相が一致している
のに対し、スリーブ11と第1の出力軸8とは適
宜断続され、任意的にスプライン嵌合されるた
め、互いが如何なる回転位置で嵌合するかは適当
になつており、その結果第2の出力軸23と第1
の出力軸8との相対回転位相が必ずしも一致して
いなかつた。従つて、第1の出力軸8と第2の出
力軸23との相対回転位相が揃わない結果、前プ
ロペラシヤフト4と後プロペラシヤフト5との相
対回転位相も常に同位相とすることはできなかつ
た。
ところで動力伝達系では、レイアウト上与えら
れるジヨイント角θ…やヨーク12…の取付位
相、プロペラシヤフト4,5自体の長さ、重量等
によりプロペラシヤフト4,5の捩り振動が発生
する。
この振動はプロペラシヤフト及びその周辺部品
による固有のものである。
そこで、一般には組立工程において夫々回転慣
性等を調べ、前プロペラシヤフト4側と後プロペ
ラシヤフト5側との相互バランスが最も良好な位
置に組立位相を設定し、極力捩り振動の発生を抑
制している。
しかしながら上述したように、前輪駆動の切替
毎にスリーブ11と第1の出力軸8とが任意位置
で嵌合し、組立位相と無関係に相対回転位相が変
化するため両プロペラシヤフト4,5の相互回転
を最適な組付位置に確保することができず、振
動、騒音を抑制できないという問題があつた。
[考案の目的] 本考案は上述したような問題点に鑑みて創案さ
れたものであり、その目的はプロペラシヤフト相
互の回転位相を組付位相に常に合致させることに
より振動、騒音の低減を図ることができる自動車
の動力分配装置を提供することにある。
[考案の概要] 上記目的は、本考案によれば次のような構成に
より達成される。
即ち、機関側から歯車機構を介して回転駆動さ
れ第1のプロペラシヤフトを駆動する第1の出力
軸に、これに隣接され第2のプロペラシヤフトに
連結される第2の出力軸側から係脱自在にスリー
ブをスプライン嵌合させると共に、上記第1の出
力軸と上記スリーブとを所定位相でのみスプライ
ン嵌合させるべくスプライン歯のピツチを夫々同
位相で変更し、該変更されて同位相に位置される
一対のスプライン歯に、上記第1の出力軸と上記
スリーブとの相対回転数差によつて係合されて他
のスプライン歯の嵌合を案内するための案内端を
形成して成るものである。
[考案の実施例] 以下に本考案の好適一実施例を添付図面に従つ
て詳述する。
本考案は動力分配装置たるトランスフアの第1
の出力軸と第2の出力軸とを係脱自在に係合する
スプラインの構成に関するものであり、他の構成
は従来と略同様である。
第3図及び第4図に示すように、14は第2の
出力軸に、隣接する第1の出力軸15側へ移動自
在にスプライン嵌合された中空筒体状のスリーブ
である。また16は移動してくるスリーブ14に
嵌合される第1の出力軸15の軸端である。これ
らスリーブ14と軸端16の内・外周面には夫々
軸方向に沿つてスプライン歯17,18が形成さ
れ、これらスプライン歯17,18相互間には歯
溝19,20が形成される。そして、一方のスプ
ライン歯17,18が他方の歯溝20,19に嵌
合し合つて第1の出力軸15と第2の出力軸とが
直結される。
ところで、本考案にあつては、スリーブ14と
第1の出力軸15夫々のスプライン歯17,18
のピツチPs,Ppが回転方向に沿つて同位相で変
更される。
図示例にあつてはスリーブ14のスプライン歯
の一つ(以下「特設歯」という)17aが他の歯
17よりも大きなピツチPsで形成され、これに
対応する第1の出力軸15の歯溝(以下、「特設
歯溝」という)20aが他の歯溝20よりも大き
なピツチPpで形成される。従つてスリーブ14
と第1の出力軸15とは、これら特設歯17aと
特設歯溝20aとが合致したときのみスプライン
嵌合が可能になつている。
またスリーブ14の特設歯17aと、第1の出
力軸15に特設歯溝20aを形成する正転方向B
後方の歯18aとは互いに軸方向に突設されて形
成され、それらの先端部は相対回転により互いを
係脱自在に嵌合する案内端21,22となつてい
る。この案内端21,22は第2の出力軸と第1
の出力軸15との直結に際し、特設歯17aと特
説歯溝20aとがいつまでも合致せず直結が妨げ
られるのを解消して積極的に位相合わせをするた
めに、移動してくるスリーブ14と第1の出力軸
15とを最先に係合して相互位相を組付位相に設
定し、爾後夫々同位相のスプライン歯17,18
と歯溝19,20相互の嵌合を案内するように構
成される。
また、本実施例にあつては正転方向B(車両前
進時)のみならず逆転方向C(車両後進時)にも
対応させるために特設歯溝20aは案内端22を
有するスプライン歯18aを挾むように二個所並
設される。
従つて、一方の特設歯溝20aに特設歯17a
が嵌合されるときは図示するように、他方の特設
歯溝20aには他のスプライン歯17が2枚嵌合
されることになる。
他方第2の出力軸には、スリーブ14に形成さ
れた特設歯17aに合致させて一つの特設歯溝が
形成される。
次に本考案の作用について述べる。
動力分配装置たるトランスフアにより第2の出
力軸に連結されるプロペラシヤフトに動力を伝達
させて従動輪を駆動輪とするためにスリーブ14
を隣接する第1の出力軸15側へ移動させると、
相対回転数差により先ずスリーブ14の特設歯1
7aの案内端21と第1の出力軸15の特設歯溝
20a,20aに挾まれた歯18aの案内端22
とが係合する。その結果第1の出力軸15と第2
の出力軸との相対回転位相が組付位相に合わせら
れる。この位相合わせに続いてスリーブ14は更
に移動し、同位相で形成された全ての歯溝19,
20とスプライン歯17,18とがスプライン嵌
合される。
ところで本考案にあつては第1の出力軸15と
第2の出力軸との回転位相を常に所定の位相で直
結することができる。従つて第1の出力軸に駆動
される後プロペラシヤフトと第2の出力軸に駆動
される前プロペラシヤフトとの位相を一義的に組
付時の最適な位相に合致させて互いを回転駆動で
き、従来問題として提起された相対回転位相差に
基づく起振、励振を抑制して騒音、振動を可及的
に低減することができる。
尚、特設歯17aと特設歯溝20a,20aの
形成位相は、予め組付時に前プロペラシヤフトと
後プロペラシヤフトとが最適バランスとなるよう
に設定される。
他方、本実施例にあつては、特設歯溝20a,
20aを近接させて二ケ所形成したので、前後進
いずれに対しても円滑に位相合せをして出力軸相
互を直結できる。また並設距離も歯の1ピツチ分
であるため位相のズレによる悪影響もほとんどな
い。
更に案内端21,22を形成したことにより出
力軸が1回転する間に必ず位相合せでき、ピツチ
変更にスプライン嵌合が妨げられるのを的確に防
止できる。
上記実施例は前プロペラシヤフトの直結動作に
ついて説明したが、後プロペラシヤフト、後輪二
輪車等全輪駆動車に適切に採用できるものであ
る。
[考案の効果] 以上要するに本考案によれば次のような優れた
効果を発揮する。
(1) スリーブと出力軸とをスプライン嵌合させる
ためのスプライン歯のピツチを夫々同位相で変
更させたことにより、スプライン嵌合されるス
リーブと出力軸との相対回転位相を一義的に最
適な組付位相に合致させることができ、相対回
転位相の変化によつて助長される振動、騒音を
可及的に抑制できる。
(2) 同位相に位置される一対のスプライン歯に、
出力軸とスリーブとの相対転数差によつて係合
される案内端を形成したことにより、出力軸が
1回転する間に必ず位相合せを行うことができ
る。
(3) 単にスプライン歯のピツチを変更するだけで
良く、簡単に採用できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は動力分配装置を備えた自動車の動力伝
達系の一例を示す概略構成図、第2図は要部拡大
図、第3図は本考案の好適一実施例を示す要部拡
大断面図、第4図は第3図における−線矢視
図である。 図中、1は機関、4は第2のプロペラシヤフト
として例示した前プロペラシヤフト、5は第1の
プロペラシヤフトとして例示した後プロペラシヤ
フト、14はスリーブ、15は第1の出力軸、1
7,17a,18,18aはスプライン歯、2
1,22は案内端である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 機関側から歯車機構を介して回転駆動され第1
    のプロペラシヤフトを駆動する第1の出力軸に、
    これに隣接され第2のプロペラシヤフトに連結さ
    れる第2の出力軸側から係脱自在にスリーブをス
    プライン嵌合させると共に、上記第1の出力軸と
    上記スリーブとを所定位相でのみスプライン嵌合
    させるべくスプライン歯のピツチを夫々同位相で
    変更し、該変更されて同位相に位置される一対の
    スプライン歯に、上記第1の出力軸と上記スリー
    ブとの相対回転数差によつて係合されて他のスプ
    ライン歯の嵌合を案内するための案内端を形成し
    た自動車の動力分配装置。
JP1189684U 1984-01-31 1984-01-31 自動車の動力分配装置 Granted JPS60124338U (ja)

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JP1189684U JPS60124338U (ja) 1984-01-31 1984-01-31 自動車の動力分配装置

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JPS60124338U JPS60124338U (ja) 1985-08-22
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4523607Y1 (ja) * 1967-11-17 1970-09-17
JPS5042495U (ja) * 1973-08-16 1975-04-30

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