JPH0287168A - 静電像現像用キャリア及びその製造方法 - Google Patents

静電像現像用キャリア及びその製造方法

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JPH0287168A
JPH0287168A JP63239181A JP23918188A JPH0287168A JP H0287168 A JPH0287168 A JP H0287168A JP 63239181 A JP63239181 A JP 63239181A JP 23918188 A JP23918188 A JP 23918188A JP H0287168 A JPH0287168 A JP H0287168A
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誠式 河野
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辻田 賢治
Yoshiaki Koizumi
小泉 美明
Takeshi Omura
健 大村
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電子写真法、静電記録法、静電印刷法等に用
いられる静電像現像用キャリア及び製造方法に関するも
のである。
〔発明の背景〕
一般に、電子写真法においては、光導電性材料よりなる
感光層を有する潜像担持体すなわち感光体に均一な静電
荷を与えた後、画像露光を行い、該感光体の表面に静電
潜像を形成し、この静電潜像を現像剤で現像してトナー
画像を形成する。形成したトナー画像は紙等の転写材に
転写し、加熱或は加圧などにより定着し複写画像を形成
する。
静電潜像を現像する方法としては、湿式現像法と、乾式
現像法とが知られており、その中乾式現像法に用いられ
る現像剤としては、一般にトナー中に磁性体を含有する
磁性トナーのみよりなるl成分系現像剤と、磁性体を含
有しない非磁性トナ−と磁性を有するキャリアとよりな
る2成分系現像剤とが知られている。
2成分系現像剤に用いられるキャリアとしては、キャリ
アの耐久性、摩擦帯電性等の向上を図ることができるこ
とから、磁性体粒子の表面を樹脂でコーティングしたコ
ーティングキャリアが賞月されている。
このようなコーティングキャリアとしては、コーティン
グ用樹脂を溶剤に溶解した塗布液を気体等の流動相中で
磁性体粒子の表面にスプレー塗布し、次いで乾燥して得
られたスプレーコーティングキャリアが最もよく用いら
れている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、前記スプレーコーティングの技術におい
ては、溶剤を用いるためキャリア粒子が相互融合し、そ
の結果キャリアが大径化し所望の粒度分布のキャリアの
収率が大幅に減少する。又乾燥工程を必要とし、キャリ
アの製造に相当に長い時間を要し、生産性が低い問題点
がある。更に樹脂被覆率の増大、磁性粒子の小径化に伴
い、生産性は更に低下する。これに対して、時間短縮に
よる生産性向上手段として、■塗布液におけるコーティ
ング用樹脂の濃度を高くし、或いは■スプレーノズルの
本数を多くすることが考えられる。
しかしながら、上記■の場合には、塗布液が磁性体粒子
に付着しt;際、高粘度のため滑らか展延せず、ムラの
あるコーティングとなり、その結果キャリアの耐久性が
低下する。又、磁性体粒子同志が一度接触すると容易に
粘着、融合し、キャリアの収率が大幅に減少する。
又上記■の場合には、スプレーノズルの本数の増加にも
限度があるうえ、−度にスプレーされる塗布液量が多く
なると、磁性体粒子の融合率が高くなり、上記と同様の
問題点がある。一方、融合を防止するために、流動相中
にアジテータと称される剪断力を付与する機構を備える
技術もあるが、アジテータにより融合物を強制的に解砕
すると表面状態が粗く不均一となり、その結果キャリア
の耐久性が低下する。
更に、スプレーコートは、コーティング時間が長く、又
、溶剤の回収、焼却の必要があって、製造が容易でない
又、被覆層を形成する樹脂の溶剤溶解性が要求され、樹
脂の選択範囲が狭く、成膜性の良好な樹脂の選択に障害
となる。
又、溶剤を蒸発させる際に、キャリア表面上に細孔が発
生し、キャリア表面が均一とならない。
又、融合しやすく、目的に合った粒径のキャリアを得る
ことが難しく、収率も悪い。
又、スプレーされて飛散した原料の一部は層形成に使わ
れず、原料が無駄になると共に、このような未被覆材が
粉状となって、静電的にキャリア表面に付着して、現像
時に悪影響を与える。
これに対して、スプレーコーティングによらないコーテ
ィング技術が開発されている(特開昭54−35735
号、同55−118047号、同63−37358号、
同63−37359号、同63・37360号等参照)
これらに開示されるコーティングは、キャリア芯材とポ
リマー微粒子を機械的に混合し、キャリア芯材の表面を
ポリマー微粒子で静電的に包接させ被覆層を形成し、そ
の後該ポリマー微粒子を熱で熔融して固着させるか、又
は、溶剤で溶解して固着させることでキャリア芯材の表
面に樹脂層を被覆する。
しかし、上記コーティング技術は、固定化に際して、芯
材上に包接させた樹脂を熔融させるので、樹脂粒子どう
しが接着したり、樹脂粒子を介して芯材どうしが接着融
合して、目的の粒径分布のキャリアを得るために収率が
悪化するという問題かある。
又、融点近傍或いは融点以上で芯材の表面を樹脂層で被
覆するので冷却工程に時間がかかり、更にはブロッキン
グした被覆キャリアをほぐし、単一粒子にする解砕工程
が必要となり、生産効率が著しく低下する。
更に得られたキャリアは部分的に樹脂被覆されたもので
あり、完全に樹脂被覆されたキャリに比べ、高温高湿に
おける帯電安定性が悪いという問題がある。
更に樹脂の融点近傍或いはそれ以上で芯材に樹脂層を被
覆するので、樹脂の変質があり、又それを起こさせない
不活性雰囲気にする必要があり、生産装置が著しく複雑
なものになる。
一方、芯材上に包接させた樹脂を溶剤で溶解させる場合
には、上記したスプレーコートの場合と同様に、樹脂の
選択の幅が狭い。溶剤の回収、焼却、融合等の当の問題
がある。
〔発明の目的〕
本発明は、前記各種問題点を解決し、樹脂被覆層を有す
るキャリアを作成するに当り、本発明の第1の目的は、
樹脂被覆層を構成する樹脂を広い範囲で選択でき、しか
も、樹脂被覆層を強固に固着できて、膜はがれが生じに
くく、耐久性があって経時的に安定した電荷付与性を有
し、カブリ、クリーニング不良の起きない静電像現像用
キャリアを提供することにある。
本発明の第2の目的は、溶剤の回収等の処理を要せず、
簡単な手段により、短時間で製造することができ、しか
も、融合や細孔を生じにくく、目的の粒径分布のキャリ
アを高収率で得ることができる静電像現像用キャリアを
提供することにある。
、本発明の第3の目的は、コーティングに寄与しない未
被覆材の発生が少なく、従って、この未被覆材が遊離し
てキャリア表面に静電的に付着することにより生じる障
害を防止できる静電像現像用キャリアを提供することに
ある。
本発明の第4の目的は、解砕工程が不必要で、短時間で
簡単な手段により、しかも高い収率で製造することがで
きる静電像現像用キャリアを提供することにある。
本発明の第5の目的は、高温高湿においても安定した帯
電性能が得られ環境依存性のない静電像現像用キャリア
を提供することにある。
〔問題を解決するための手段〕
前記した本発明の目的は、磁性体からなる静電像現像用
キャリアの芯材粒子と、ガラス転移点が60〜130℃
の樹脂粒子粒子とを均一混合し、前記樹脂粒子の弾性率
が3x 10’−2X 10”dyne/cm”となる
品温において、繰返し衝撃力を加えて前記芯材粒子に前
記樹脂粒子を乾式コーティングする製造した静電像現像
用キャリアの製造方法及び該製造方法によって静電像現
像用キャリアによって達成される。
尚本発明の態様においては、乾式コーティングに用いる
共重体樹脂としては、メチルメタクレート系モノマーの
少なくとも一種とスチレン系モノマー及び/又はアクリ
レート系モノマーを共重合させたものが好ましい。
さらに、前記メタクリレート系モノマーとしてはメチル
メタクリレートを必須成分とすることが好ましい。
又、前記ガラス転移点Tgは示差走査熱量測定法(DS
C)に拠って求めた。具体的には試料約10mgをlO
℃! /winの昇温速度で加熱し、ベースラインと吸
熱ピークの傾線の交点から求められる。測定器としては
rose−204(セイコー電子工業製)等が挙げられ
る。
弾性率はFT−レオスペクトラ((株)レオロジga)
を用いて圧縮型テストフィックチャを用いて求めtこ 
更に本発明にいう品温とは、芯材に樹脂粒子を付着して
なる粒子が、衝撃力を付与されて流動する粒子集団中に
、温度測定プローブを挿入して、該プローブに粒子をラ
ンダムに接触させて得られる、粒子の近似的な表面温度
の平均値をいう。
温度測定プローブは、熱電対、測温抵抗体等からなり、
その起電力、抵抗値等を電気的に測定することにより、
温度を測定することができる。熱電対としては、例えば
、クロメル−アルメル熱電対が挙げられる。
本発明における品温の測定は、長さ10cm、直径6.
4mmのステンレス(SUS304)製カバー付きのク
ロメル−アルメル熱電対(林電工(株)製)を用い、そ
の端部を装置側壁より、5cm挿入して測定を行う。
〔発明の具体的構成〕
以下、本発明を具体的に説明する。
樹脂粒子としては重量平均粒径が、磁性体粒子を基準に
して、相対的にその1/200以下、好ましく ハ11
500以下であるが、実用的ニt、10.001−1 
/J m。
好ましくは0.O1〜0.15μmの樹脂粒子を用いる
樹脂粒子の重量平均粒径が1pffIを超えるときには
、磁性体粒子表面での樹脂粒子の展延が難しく、乾式コ
ーティング処理が困難となる。又、0.001.ua+
未満では粉体の分散性が悪くなる。
まt;樹脂粒子を得るt;めに用いられる七ツマ−とし
ては、メタクリレート系モノマー スチレン第七ツマー
アクリレート系モノマーから選ばれる。
本発明に用いるスチレン系モノマーの具体例としては、
例えばスチレン、0−メチルスチレン、m −メチルス
チレン、p−メチルスチレン、a−メチルスチレン、p
−エチルスチレン、2.4−ジメチルスチレン、p−ブ
チルスチレン、p−t−ブチルスチレン、p−へキシル
スチレン、p−オクチルスチレン、p−ノニルスチレン
、p−デシルスチレン、p−Fデシルスチレン、p−メ
トキシスチレン、p−フェニルスチレン、p−クロルス
チレン、3.4−ジクロルスチレン等を挙げることがで
きる。
アクリレート系モノマーの具体例としては、例えばアク
リル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、
アクリル酸イソブチル、アクリル酸プロピル、アクリル
酸オクチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸ラウリル
、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ステアリ
ル、アクリル酸2−クロルエチル、アクリル酸フェニル
、a−クロルアクリル酸メチル等のアクリル酸エステル
類を挙げることができる。
メタクリレート系モノマーの具体例としては、メタクリ
ル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピ
ル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸イソブチル、メ
タクリル酸オクチル、メタクリル酸ドデシル、メタクリ
ル酸ラウリル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタ
クリル酸ステアリル、メタクリル酸フェニル、メタクリ
ル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸ジエチルアミ
ノエチル等のメタクリル酸エステル類を挙げることがで
きる。
好ましい実施態様においては、芯材粒子の被覆にもちい
る共重体はメタクリレート系成分、特にメチルメタクリ
レートを必須的に含有し、共重合体組成重量比において
・、30〜90wt%であることが好ましい。90wt
%を超えると機械的強度が低下し、30vt%未満であ
ると成膜性不良で殊に芯材との接着性が悪い。
即ち、本発明の規定する範囲を逸脱すると被覆層の割れ
、剥離を生ずる。更に適正で安定な摩擦帯電性に乏しく
なる。
磁性体粒子の材料としては、磁場によってその方向に強
く磁化する物質、例えば鉄、フェライト、マグネタイト
をはじめとする鉄、ニッケル、コバルト等の強磁性を示
す金属或いはこれらの金属を含む合金又は化合物等を用
いることができる。
尚、フェライトとは、ここでは鉄を含有する磁性酸化物
を総称しており、MO・F e203の化学式で示され
るフェライトであり、上記化学式において、Mは2価の
金属を表し、具体的には、ニッケル、銅、亜鉛、マンガ
ン、マグネシウム、リチウム等を表す。
磁性体粒子としては、重量平均粒径が10〜200μm
の磁性体粒子を用いる。重量平均粒径が過小のときには
、得られるコーティングキャリアが小径となり、感光体
へのキャリア付着が生じやすく、その結果画質が劣化す
る。一方重量平均粒径が過大のときには、得られるコー
ティングキャリアが比表面積の小さな大径となり、トナ
ーに適正な摩擦帯電を与えるには、トナー濃度の厳密な
制御が必要になり、トナー濃度制御系が高価となる。ま
たコーティングキャリアを現像剤担持体上に均一にしか
も高い密度で担持させることが困難となり、その結果キ
ャリアに付着して現像空間に搬送されるトナー量が不安
定となって現像性が悪くなり、画質の劣化を招来する。
前記重量平均粒径lO〜200μIの磁性体粒子と、重
量平均粒径が該磁性体粒子の1/200以下である樹脂
粒子とを混合撹拌して均一な混合状態とし、この混合物
に衝撃力を繰返して付与することにより、磁性体粒子の
表面に樹脂粒子を延展付着させてコーティングキャリア
を作成する。
磁性体粒子と樹脂粒子との混合重量比は、キャリア芯材
の磁性体粒子の100重量部に対して樹脂粒子を0.1
−10重量部、好ましくは0.5〜4重量部を使用する
本発明においては前記混合物を高速撹拌型混合機に入れ
、弾性率3x lo’〜2X 10”dyne/cm”
を与える前記樹脂に適応した品温において乾式コーティ
ングを行う。
一般に樹脂類は、弾性率が高いガラス領域から、加熱と
共に弾性率の低下を起し、ガラス領域から弾性率が数オ
ーダ低下する転移領域に入る。この転移領域はほぼTg
±30℃以内である。更に加熱によってゴム領域に入り
、続いて流動性を示す流動領域に入る。
本発明に係るTgが60〜130℃の共重合物は弾性率
2X 10’°〜3x 10’dyne/am”を示す
温度範囲で乾式コーティングを行なう。
本発明の適用に当って、ガラス領域では塑性変形が起り
難く、乾式コーティングは進みにくい。
転移領域は本発明に最も好ましい領域であってスムース
に乾式コーティングが進行する。更に進んでゴム領域に
入ると樹脂粒子の凝集が起り、これを介してキャリア粒
子の融合が起る。流動領域に入るとキャリア粒子の融合
が著しく発生し、かつ被膜形成性が甚だ悪化する。
又、品温はTg+50℃未満に保つことが好ましく、こ
れを過るとキャリア粒子の融合が著しく多くなる。
磁性体粒子と樹脂粒子との混合物に加える衝撃力は、樹
脂粒子が粉砕されない大きさであればよく、例えばトナ
ーの製造において粉砕時に通常必要とされる機械的エネ
ルギーの115〜1/10程度の大きさの衝撃力であれ
ばよい。
キャリアの重量平均粒径は磁性体粒子に対応した適正な
範囲内にあることが好ましい。即ち、キャリアの重量平
均粒径が過小のときには、感光体へのキャリア付着が生
じやすくなって画質が劣化する。一方重量平均粒径が過
大のときには、比表面積が小さくなるため、トナーを適
正に摩擦帯電させることが困難となり、キャリアを現像
剤担持体上に均一にしかも高い密度で担持させることが
困難となり、現像性が悪化する。
又、特性の揃ったキャリアとするためには、キャリアの
粒度分布は狭いことが好ましい。
尚、磁性体粒子、樹脂粒子等の重量平均粒径は、rマイ
クロトラック・Type 7981−OXJ  (リー
ズ・アンド・ノースラップ(LEEDS & N0RT
HRUP)社製、或いは[コールタ・model N 
Jシリーズ」((株)日科機製)を用いて測定されたも
のである。
また、本発明に用いられるトナーとしては、無機微粒子
、特にシリカ微粒子を添加混合したトナーを用いること
が好ましい。このようなトナーと本発明の特定のキャリ
アを用いた現像剤においては、長期間の使用においても
、摩擦帯電性が安定化する。また、現像剤の流動性を向
上することができて、摩擦帯電効率に優れ、多数回使用
しても、現像剤の混合不良によりカブリを発生すること
がなく、高い画像濃度を提供できる。
前記シリカ微粒子としては、その−次粒子径が5mμ〜
2μmであることが好ましく、特に5mμ〜500mμ
であることが好ましい。このシリカ微粒子の使用割合は
、トナーの0.01〜5wt%であることが好ましい。
シリカの微粉末の具体例としては、種々の市販へがある
が、特に微粒子の表面に疎水性基を有するものが好まし
く、例えば「アエロジルR−9724、「アエロジルR
−974J、[アエロジルR−805J、「アエロジル
R−812J 、(以上、アエロジル社製)等を好まし
く用いることができる。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例によって具体的に説明するが、本
発明がこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例 1 平均粒径100μ膿の球形フェライト粒子100重量部 メチルメタクリレート/ブチルアクリ レート/ブチルメタクリレート(重量比80/10/1
0)共重合体 (平均粒径0.1μm、7μm 71℃
)15重量部 とを混合し、樹脂粒子がフェライト粒子表面上に均一に
付着した混合物を得た。
続いて、当該混合物を高速撹拌型造粒機で品温65〜8
5℃にて、衝撃力を繰返し付与して、被覆層を形成した
後、冷却し、樹脂被覆キャリアを得た。
融合粒は発生しなかった。
弾性率 2 X lO”dyne/am” 〜3 X 
lO’dyne/cm”(65〜85℃) 次に下記実施例、比較例において、記載した事項、条件
のみ異なり、他は全〈実施例1と同様にして、夫々のキ
ャリアを作成した。
実施例 2 メチルメタクリレート/スチレン= 85/15 (重
量比)共重合体(平均粒径0.1 p +n、Tg−1
11’o )品温100−120°Os  Cl×10
6dyne/cm”〜9×IO’dyne/am”) 実施例 3 メチルメタクリレート/スチレン= 60/40 (重
量比)共重合体(平均粒径Q、l p m、Tg= l
ll’o )品温95〜115℃1(3x 10@dy
ne/cm2〜lx lO’dyne/cm”) 実施例 4 メチルメタクリレート/ブチルメタクリレート= 85
/15 (重量比)共重合体(平均粒径0.15μra
Tg−70℃) 品温6G−85°Os  (2X10”dyne/cm
” 〜1xlO’dyne/C■2) 実施例 5 実施例1において品温40〜60℃(2XlO”〜2×
lO”dyne/cm”)にて衝撃力を付与した。
実施例 6 実施例1において品温80〜95℃(5X lO’dy
ne/cra” 〜3x lO’dyne/am”)に
て衝撃力を繰返し付与しtこ 。
比較例(1) 実施例1において、品温125〜135℃(10@dy
ne/cm”未満) 得られた樹脂被覆キャリアの表面は粗く、不均一であっ
た。融合粒の発生が多く、80メツシユ(177μm)
の篩で、融合粒物をのぞいたところ、融合率82%であ
り、収率が非常に悪い結果となった。又装置撹拌羽根に
融着が発生した。
比較例(2) 比較例1の品温を更に上げ、樹脂の軟化点(184℃)
近傍ノ170−190’o トL f:。撹拌羽根及び
装置内壁への融着が移しく製品の回収は不可能であった
比較例(1)、(2)より、弾性率3x lO’dyn
e/cm”未満の領域においては樹脂粒子の粘着性が著
しく増加し、融合率が著しく増大する。このため収率が
著しく低い。
比較例(3) ポリメチルメチクリレート粒子(0,4μm、Tg= 
123℃) 品温tlO〜140′o (4x lO’dyne/a
m” 2X lO’dyne/am”) 比較例(4) スチレン/ブチルアクリレート= 85/15 (重量
比)共重合体0.5/J m、Tg= 62℃品温50
−75°G!(5XlO″dyne/cm”〜3x l
Q’dyne/cm”) 前記に得た各キャリアにつき融合率及び被覆率を表1に
示す。
表  1 く現像剤の調整〉 上記実施例及び比較例として作成したキャリア97重量
部と、シリカ微粒子r R−972J  (アエロジル
社製;粒径16+μ)の0.8重量%を添加混合したr
 U−Bix5070J(コニカ製)用トナー3重量部
とを、YGG混合機で1100rp、 20分間混合し
て現像剤を調合した。
く現像剤の評価〉 上記調合した各現像剤は「ローBix5000J (コ
ニヵ製)改造機を用いて、温度33℃1相対湿度80%
の環境条件下に実写評価を実施し、表2.3に示した。
表3 (註)本試料作成不能 * 初期カブリを無視した耐久性 (註)耐久性はDmaxl、0未満又はカブlJ0.0
2以上となった実写枚数で示した。
本発明のキャリアは20000コピーの実写後も現像剤
の特性変化がなく初期画像レベルを維持し、20000
コピ一以上の耐久性があることが明確になっtこ 。
一方、比較例のキャリアは初期よりバックグランドの白
地部分にカブリが多く、実用限度外1度0.02以上)
であった。
これらはキャリア表面に遊離付着している未固定の樹脂
粒子によるものと考えられ、いずれも100コピー以内
で消失した。
しかし、比較例(3)、(4)においてはいずれも10
000コピー前後より再びカブリを発生し、20000
コピーでは実用限度外であった。20000コピー終了
後、実施例キャリアが被覆率の低下を示さないのに対し
て比較例(3)、(4)では表4のようにいずれも著し
い被覆率の低下を示した。SEMによる表面観察により
、膜の割れ及び膜の剥離が認められ tこ 。
いずれも芯材との密着性及び機械的強度が不十分である
。又、比較例(4)及び(5)ではトナー飛散による機
内汚れが発生した。Q/Mの絶対値が小さいことが要因
と思われる。
く評価方法〉 更に、キャリアの造粒物の発生の有無、被覆効率、みか
け比抵抗及びトナー摩擦帯電量は、以下のようにして求
めた。
1、融合率 キャリアの造粒物の有無:80メツシユ(177μm)
の篩上回収物の有無で確認。
2、被覆効率 被覆効率; より得た。
3、比抵抗 見掛は比抵抗;電極面積1 am”、荷重1 kgの条
件でキャリア層1cmにて100 Vを印加し、そこに
流れる電流値より換算した。測定は、ランニングスター
ト時は製造されたキャリアを用い、ランニングスタート
後はトナーをブローオフにより取り除いたキャリアを用
いた。
4.0/M トナー摩擦帯電量:評価用画像を実写した後、現像機の
スリーブ上よりサンプリングした現像剤より通常のブロ
ーオフ法により求めた。
5、被覆率 被覆樹脂層をメチルエチルケトンで溶解除去し重量法に
より求めた。
〔発明の効果〕
本発明の静電像現像用キャリアによれば、簡単な手段に
より短時間でしかも高い収率で製造することができ、か
つ耐久性が優れていて安定した摩擦帯電性が発揮される
即ち、特定の粒径の磁性体粒子及び樹脂粒子を用い、乾
式コーティングによりキャリアが得られるため、■洗浄
、乾燥等の処理が不要となり、コーティングに要する時
間が大幅に短縮され、■融合率が小さく、その結果磁性
体粒子に対応した粒度分布のキャリアの収率が高い。又
■溶剤回収装置、溶剤燃焼装置等の処理設備が不要とな
り、生産・コストを低減し、■樹脂粒子を用いた磁性体
粒子被覆効率が上がり、原料を効率的に利用することが
でき、■磁性体粒子の表面に樹脂粒子が付着して展延さ
れるため、耐剥離性、耐久性が優れ、安定した摩擦帯電
性が発揮され、■溶剤に難溶解の樹脂をも用いることが
可能となって、樹脂の選択範囲が格段に広くなり、種々
の特性を有するコーティングキャリアを得ることができ
る。■被覆樹脂がキャリア表面を完全に被覆しているた
めに高温高湿でも安定した摩擦帯電性が発揮され、環境
依存性のないコーティングキャリアを得ることができる

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)磁性体からなる静電像現像用キャリアの芯材粒子
    と、ガラス転移点が60〜130℃の樹脂粒子とを均一
    混合し、前記樹脂粒子の弾性率が3×10^6〜2×1
    0^1^0dyne/cm^2となる品温において、繰
    返し衝撃力を加えて前記芯材粒子に前記樹脂を乾式コー
    ティングした静電像現像用キャリア。
  2. (2)前記樹脂がメチルメタクリレート系モノマーの少
    なくとも一種と、スチレン系モノマー及び/又はアクリ
    レート系モノマーを共重合させた樹脂粒子であることを
    特徴とする請求項1に記載の静電像現像用キャリア。
  3. (3)磁性体からなる静電像現像用キャリアの芯材粒子
    と、ガラス転移点が60〜130℃ならしめた樹脂粒子
    とを均一混合し、前記樹脂粒子の弾性率が3×10^6
    〜2×10^1^0dyne/cm^2となる品温にお
    いて、繰返し衝撃力を加えて前記芯材粒子に前記樹脂粒
    子を乾式コーティングする静電像現像用キャリアの製造
    方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000098655A (ja) * 1998-09-28 2000-04-07 Kyocera Corp 導体パターン形成用金属トナー、導体パターン形成用金属トナーの製造方法および導体パターン形成用金属トナーの使用方法
JP2011002683A (ja) * 2009-06-19 2011-01-06 Canon Inc 電子写真用キャリアの製造方法及び該製造方法を用いた電子写真用キャリア

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