JPH028619Y2 - - Google Patents
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- JPH028619Y2 JPH028619Y2 JP16832783U JP16832783U JPH028619Y2 JP H028619 Y2 JPH028619 Y2 JP H028619Y2 JP 16832783 U JP16832783 U JP 16832783U JP 16832783 U JP16832783 U JP 16832783U JP H028619 Y2 JPH028619 Y2 JP H028619Y2
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- driven gear
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Description
【考案の詳細な説明】
イ 産業上の利用分野
本考案は、加工すべき製品を一定間隔に間欠的
に送る動作中に、その一部の間隔を他の間隔より
短く送ることのできる偏差送り装置に関する。
に送る動作中に、その一部の間隔を他の間隔より
短く送ることのできる偏差送り装置に関する。
ロ 従来技術
従来、例えば、第1図に示すような自動車用消
音器Aの両端にバンドBを巻いてスポツト溶接す
る加工作業がある。そしてこのスポツト溶接位置
を円周方向に対して、第2図に示すように、溶接
点イ−ロ−ハ−ニ間は等間隔、例えば各間隔を
110゜に設定し、ニ−イ間は30゜に設定したい場合
がある。従来、このような不等間隔にスポツト溶
接する場合には、溶接すべき消音器を作業者が手
送りにて回転してその溶接すべき点を溶接電極
B,C部に位置させていた。そのため、非能率的
であると共に溶接位置の設定精度も悪かつた。
音器Aの両端にバンドBを巻いてスポツト溶接す
る加工作業がある。そしてこのスポツト溶接位置
を円周方向に対して、第2図に示すように、溶接
点イ−ロ−ハ−ニ間は等間隔、例えば各間隔を
110゜に設定し、ニ−イ間は30゜に設定したい場合
がある。従来、このような不等間隔にスポツト溶
接する場合には、溶接すべき消音器を作業者が手
送りにて回転してその溶接すべき点を溶接電極
B,C部に位置させていた。そのため、非能率的
であると共に溶接位置の設定精度も悪かつた。
ハ 考案の目的
本考案は前記に鑑み、前記のような不等間隔の
送り動作を自動的に行なうことができる偏差送り
装置を提案し、作業の能率化、精度の向上化を図
ることを目的とするものである。
送り動作を自動的に行なうことができる偏差送り
装置を提案し、作業の能率化、精度の向上化を図
ることを目的とするものである。
ニ 考案の構成
本考案は前記の目的を達成するために、等間隔
で回転する伝動軸6に固着された主駆動歯車7と
偏差用駆動歯車8とを並設固着し、作業軸11に
前記主駆動歯車7に噛合する従動歯車10と、前
記偏差用駆動歯車8に噛合する偏差用従動歯車1
3とを並設するとともに、従動歯車10を作業軸
11に固着し、偏差用従動歯車8を作業軸11に
遊嵌し、これら従動歯車10と偏差用従動歯車1
3の相互の対向側面に該両歯車10,13の周方
向に対して半円状の復帰用スプリング21を介在
するとともに該復帰用スプリング21の両端を
夫々従動歯車10と偏差用従動歯車13に係合し
て、該復帰用スプリング21の復帰力により偏差
用従動歯車13を従動歯車10に対して一定の位
置関係に復帰するようにし、しかも、前記従動歯
車10の一部には欠歯部10aを設けるとともに
該欠歯部10aが偏差送り時に主駆動歯車7の歯
部に位置するように設定し、偏差用従動歯車13
は、前記復帰状態において前記従動歯車10の欠
歯部10aに位置する部分に歯13aを有しその
他の部分は無歯部13bとし、偏差用駆動歯車8
は前記偏差送り時に前記偏差用従動歯車13の歯
13aに噛合する歯8aを一部に有し他は無歯部
8bとし、前記従動歯車10における偏差用従動
歯車13と対向する側面には係合ピン17を設
け、偏差用従動歯車13における従動歯車10と
対向する側面には、前記係合ピン17の移動軌跡
上に位置して係合ピン17に当接する係合部を設
けるとともにこれら係合ピン17と係合部を偏差
送り時に偏差量だけ位相するように設定したこと
を特徴とするものである。
で回転する伝動軸6に固着された主駆動歯車7と
偏差用駆動歯車8とを並設固着し、作業軸11に
前記主駆動歯車7に噛合する従動歯車10と、前
記偏差用駆動歯車8に噛合する偏差用従動歯車1
3とを並設するとともに、従動歯車10を作業軸
11に固着し、偏差用従動歯車8を作業軸11に
遊嵌し、これら従動歯車10と偏差用従動歯車1
3の相互の対向側面に該両歯車10,13の周方
向に対して半円状の復帰用スプリング21を介在
するとともに該復帰用スプリング21の両端を
夫々従動歯車10と偏差用従動歯車13に係合し
て、該復帰用スプリング21の復帰力により偏差
用従動歯車13を従動歯車10に対して一定の位
置関係に復帰するようにし、しかも、前記従動歯
車10の一部には欠歯部10aを設けるとともに
該欠歯部10aが偏差送り時に主駆動歯車7の歯
部に位置するように設定し、偏差用従動歯車13
は、前記復帰状態において前記従動歯車10の欠
歯部10aに位置する部分に歯13aを有しその
他の部分は無歯部13bとし、偏差用駆動歯車8
は前記偏差送り時に前記偏差用従動歯車13の歯
13aに噛合する歯8aを一部に有し他は無歯部
8bとし、前記従動歯車10における偏差用従動
歯車13と対向する側面には係合ピン17を設
け、偏差用従動歯車13における従動歯車10と
対向する側面には、前記係合ピン17の移動軌跡
上に位置して係合ピン17に当接する係合部を設
けるとともにこれら係合ピン17と係合部を偏差
送り時に偏差量だけ位相するように設定したこと
を特徴とするものである。
ホ 実施例
次に本考案を、自動車の消音器の溶接機に応用
した図面の実施例について説明する。
した図面の実施例について説明する。
1はスポツト溶接機本体で、周知の可動電極C
と固定電極Dを有している。該本体1には、前記
可動電極Cの昇降運動と一体的に昇降するラツク
保持腕2が設けられている。該ラツク保持腕2に
はラツク調節部3を介してラツク4が保持されて
いる。ラツク調節部3は第3図に示すような構造
を有し、ラツク4の取付位置を上下に変位できる
ようになつている。5は前記ラツク4に噛合する
歯車で、伝動軸6に固着されている。該歯車5と
前記ラツク4との関係は、ラツク4が最上昇した
場合は該ラツク4が歯車5より離脱して噛合せ
ず、かつ前記ラツク調節部3によつて、ラツク4
と歯車5との離間距離を調節するようになつてい
る。また、歯車5はラツク4の下降時のみ回転す
る一方向回転機構(図示せず)を有している。伝
動軸6の他端には主駆動歯車7と偏差用駆動歯車
8が夫々キー9によつて並設的に固設されてい
る。該主駆動歯車7は第5図に示す如く、その全
周に亘つて歯7aを形成している。また、偏差用
駆動歯車8は第6図に示すように、偏差回転に必
要な所定の範囲のみに歯8aを有し他の部分は無
歯部8bとなつている。該両歯車7,8の軸部よ
り歯部迄の直径は、相互に同一に形成されてい
る。10は前記主駆動歯車7に噛合する従動歯車
で作業軸11にキー12によつて固着されてい
る。13は前記偏差用駆動歯車8に噛合する偏差
用従動歯車で作業軸11に前記従動歯車10と並
列的に遊嵌されている。従動歯車10はその一部
に欠歯部10aを有し、その他の部分には歯10
bを形成している。また、偏差用従動歯車13
は、偏差回転に必要な所定の範囲のみに歯13a
を有し他の部分は無歯部13bとなつている。該
両歯車10,13の軸部より歯部迄の直径は相互
に同一に形成されている。従動歯車10と対向す
る偏差用従動歯車13の側面には、全周に亘つ
て、第7図に示すような断面T型を有する案内溝
14が刻設されており、該案内溝14内にT型の
偏差量設定ピン15が、案内溝14に沿つて大き
な外力を加えることによつて移動可能でかつ外力
を解くことにより該偏差量設定ピン15の外面を
案内溝14の内面との摩擦力によつてその移動位
置が固定されるように圧入的に備えられている。
16は前記案内溝14の底部に形成した係合穴で
ある。19は前記案内溝14部に位置して従動歯
車10の表裏方向に貫通形成したピン穴で、これ
に係合ピン17が進退可能に備えられている。該
係合ピン17の側部には突起18が固設されてい
る。また、前記ピン穴19の側部には前記突起1
8が遊嵌する抜差用穴20がピン穴19の軸方向
に沿つて形成されている。更に抜差用穴20に
は、その軸方向に対して2個の係合溝20a,2
0bが離間して設けられているとともに、該両係
合溝20a,20bは前記突起18が嵌合しかつ
第8図に示すようなピン穴19の周方向に沿つた
扇状の長穴に形成されている。そして、係合ピン
17の突起18を抜差用穴20に位置させて係合
ピン17を偏差用従動歯車13側へ差し込み、そ
の突起18を係合溝20aに位置させて、係合ピ
ン17を回転してその突起18を係合溝20aに
嵌入係合させることにより、その係合ピン17の
先部が偏差用従動歯車13に形成した前記案内溝
14内に侵入してその侵入位置が保持されるよう
になつている。また、係合ピン18を抜差用穴2
0に位置させてその突起18が係合溝20bに達
するまで係合ピン17を押し込んだ後に、その係
合ピン17を回転して突起18を係合溝20bに
嵌入係合し、その係合ピン17の先端部を前記係
合穴16に嵌入させることにより両歯車10,1
3が一体的に回転するようになつている。21は
偏差用従動歯車13の復帰用スプリングで、両歯
車10,13の対向側面に夫々形成された断面半
円状でかつ両歯車10,13の円周方向に沿つて
半円形に形成された両スプリング用溝22,23
内に亘つて嵌入され、該復帰用スプリング21の
両端はその半部が一方のスプリング用溝22の端
部に他の半部が他方のスプリング用溝23の端部
にそれぞれ当接しており、従動歯車10の停止状
態において偏差用従動歯車13が図示矢印方向に
回転した場合に復帰用スプリング21が圧縮され
るようになつている。作業軸11は支柱24によ
り回転可能に備えられており、その先端に溶接部
材である消音器Aを挟持するチヤツク25が備え
られている。
と固定電極Dを有している。該本体1には、前記
可動電極Cの昇降運動と一体的に昇降するラツク
保持腕2が設けられている。該ラツク保持腕2に
はラツク調節部3を介してラツク4が保持されて
いる。ラツク調節部3は第3図に示すような構造
を有し、ラツク4の取付位置を上下に変位できる
ようになつている。5は前記ラツク4に噛合する
歯車で、伝動軸6に固着されている。該歯車5と
前記ラツク4との関係は、ラツク4が最上昇した
場合は該ラツク4が歯車5より離脱して噛合せ
ず、かつ前記ラツク調節部3によつて、ラツク4
と歯車5との離間距離を調節するようになつてい
る。また、歯車5はラツク4の下降時のみ回転す
る一方向回転機構(図示せず)を有している。伝
動軸6の他端には主駆動歯車7と偏差用駆動歯車
8が夫々キー9によつて並設的に固設されてい
る。該主駆動歯車7は第5図に示す如く、その全
周に亘つて歯7aを形成している。また、偏差用
駆動歯車8は第6図に示すように、偏差回転に必
要な所定の範囲のみに歯8aを有し他の部分は無
歯部8bとなつている。該両歯車7,8の軸部よ
り歯部迄の直径は、相互に同一に形成されてい
る。10は前記主駆動歯車7に噛合する従動歯車
で作業軸11にキー12によつて固着されてい
る。13は前記偏差用駆動歯車8に噛合する偏差
用従動歯車で作業軸11に前記従動歯車10と並
列的に遊嵌されている。従動歯車10はその一部
に欠歯部10aを有し、その他の部分には歯10
bを形成している。また、偏差用従動歯車13
は、偏差回転に必要な所定の範囲のみに歯13a
を有し他の部分は無歯部13bとなつている。該
両歯車10,13の軸部より歯部迄の直径は相互
に同一に形成されている。従動歯車10と対向す
る偏差用従動歯車13の側面には、全周に亘つ
て、第7図に示すような断面T型を有する案内溝
14が刻設されており、該案内溝14内にT型の
偏差量設定ピン15が、案内溝14に沿つて大き
な外力を加えることによつて移動可能でかつ外力
を解くことにより該偏差量設定ピン15の外面を
案内溝14の内面との摩擦力によつてその移動位
置が固定されるように圧入的に備えられている。
16は前記案内溝14の底部に形成した係合穴で
ある。19は前記案内溝14部に位置して従動歯
車10の表裏方向に貫通形成したピン穴で、これ
に係合ピン17が進退可能に備えられている。該
係合ピン17の側部には突起18が固設されてい
る。また、前記ピン穴19の側部には前記突起1
8が遊嵌する抜差用穴20がピン穴19の軸方向
に沿つて形成されている。更に抜差用穴20に
は、その軸方向に対して2個の係合溝20a,2
0bが離間して設けられているとともに、該両係
合溝20a,20bは前記突起18が嵌合しかつ
第8図に示すようなピン穴19の周方向に沿つた
扇状の長穴に形成されている。そして、係合ピン
17の突起18を抜差用穴20に位置させて係合
ピン17を偏差用従動歯車13側へ差し込み、そ
の突起18を係合溝20aに位置させて、係合ピ
ン17を回転してその突起18を係合溝20aに
嵌入係合させることにより、その係合ピン17の
先部が偏差用従動歯車13に形成した前記案内溝
14内に侵入してその侵入位置が保持されるよう
になつている。また、係合ピン18を抜差用穴2
0に位置させてその突起18が係合溝20bに達
するまで係合ピン17を押し込んだ後に、その係
合ピン17を回転して突起18を係合溝20bに
嵌入係合し、その係合ピン17の先端部を前記係
合穴16に嵌入させることにより両歯車10,1
3が一体的に回転するようになつている。21は
偏差用従動歯車13の復帰用スプリングで、両歯
車10,13の対向側面に夫々形成された断面半
円状でかつ両歯車10,13の円周方向に沿つて
半円形に形成された両スプリング用溝22,23
内に亘つて嵌入され、該復帰用スプリング21の
両端はその半部が一方のスプリング用溝22の端
部に他の半部が他方のスプリング用溝23の端部
にそれぞれ当接しており、従動歯車10の停止状
態において偏差用従動歯車13が図示矢印方向に
回転した場合に復帰用スプリング21が圧縮され
るようになつている。作業軸11は支柱24によ
り回転可能に備えられており、その先端に溶接部
材である消音器Aを挟持するチヤツク25が備え
られている。
ヘ 作用
スポツト溶接機1の可動電極Cが溶接作業のた
めに1往復運動すると、ラツク4、一方向回転機
構(図示せず)、歯車5を介して伝動軸6が第5
図及び第6図に示す矢印方向に所定量回転する。
したがつて可動電極Cの下降と上昇による1溶接
作業毎に伝動軸6は等間隔づつ矢印方向に間欠回
転することになる。この間欠送り量は、第2図で
示す、溶接点イとロ,ロとハ,ハとニの間隔であ
る。この間隔を例えば110゜とする。この送り間隔
を変更する場合はラツク調節部3によつて、ラツ
ク保持腕2に対するラツク4の取付位置を上下に
調節することにより行なえる。尚、ニとイの間隔
を30゜とする。前記のように伝動軸6が矢印方向
に等間隔に間欠送りされると、主駆動歯車7と偏
差用駆動歯車8が共に一体となつて矢印方向に等
間隔に間欠回転する。この回転による従動歯車1
0と偏差用従動歯車13の回転について第5図及
び第6図により説明する。先ず偏差送りの場合に
ついて説明する。この場合は係合ピン17を、そ
の先端部が第4図に示すように案内溝14内に突
入して係合ピン17と係合するようにセツトす
る。今、図示の状態より少し前の噛合状態、すな
わちニの噛合部が両軸6,11を結ぶ線上の位置
にある状態で各歯車が噛合しているものとする。
このニの位置は図示の状態より15゜前とする。こ
のニの噛合状態は、第2図に示すニの溶接位置が
溶接用電極C,Dの位置にあるものとする。この
ニの位置から主駆動歯車7及び偏差用駆動歯車8
が矢印方向へ回転すると、従動歯車10と偏差用
従動歯車13も同量図示矢印方向へ回転する。そ
して従動歯車10の欠歯部10aが主駆動歯車7
の歯7a部に図示のように位置すると、主駆動歯
車7が空回りして従動歯車10は回転されず図示
の位置に停止する。すなわち、従動歯車10は
15゜回転して停止する。他方、偏差用従動歯車1
3は、その歯13aが偏差用駆動歯車8の歯8a
と噛合しているため回転をし続ける。そのため、
偏差用従動歯車13に設けた係合部である偏差量
設定ピン15の位置ホと従動歯車10の係合ピン
17の位置ヘとの間隔が80゜に設定されていると、
偏差量設定ピン15が係合ピン17に当接するま
で、すなわち、主駆動歯車7が図示より80゜回転
する間は従動歯車10は停止している。この偏差
用従動歯車13の回転により復帰用スプリング2
1は圧縮される。次で偏差量設定ピン15が係合
ピン17に当接した後、更に偏差用従動歯車13
が回転すると、その偏差量設定ピン15が係合ピ
ン17を回転方向へ押して従動歯車10を図示矢
印方向へ回転させる。この従動歯車10の回転に
よりその歯10bが主駆動歯車7の歯7aに噛合
し、以後、従動歯車10は主駆動歯車7により回
転される。そして、偏差量設定ピン15と係合ピ
ン17が係合した後の主駆動歯車7の回転量は、
既に95゜回転しているため、残りの15゜だけ回転し
て停止する。したがつて従動歯車10も15゜回転
してイの位置で停止する。この停止位置が第2図
におけるイの位置である。したがつて、伝動軸6
と共に主駆動歯車7が110゜と大きな回転をしても
従動歯車10、すなわち作業軸11は30゜と小さ
な回転をすることになり、他の送り間隔に比べて
偏差量が生ずる。尚、この偏差量は偏差設定ピン
15と係合ピン17との間隔で定まるので、該偏
差量設定ピン15を案内溝14に沿つて移動する
ことにより偏差量を変更することができる。次
で、イの位置におけるスポツト溶接が終り、可動
電極Cが上昇し、再度可動電極Cが下降すると、
伝動軸6は前記と同様な量だけ回転する。この回
転時には、従動歯車10の歯10bが主駆動歯車
7の歯7aと噛合しているため、従動歯車10は
主駆動歯車7の回転量と同等量、すなわち110゜回
転し、溶接部材である消音器Aのロの点が溶接電
極C,Dに達する。そして、同様に、同量づつ間
欠送りされ、ハとニの点が順次溶接電極C,Dの
位置に回転される。前記イの位置からの回転にお
いて、偏差用駆動歯車8は主駆動歯車7と同様に
回転するが、前記イの位置を過ぎかつロの位置に
達する間において、その無歯部8bが偏差用従動
歯車13に位置すると、偏差用従動歯車13は空
回転可能状態になり、前記のように圧縮された復
帰用スプリング21の復帰力によつて図示矢印方
向とは逆方向に空回転し、そのスプリング用溝2
3が歯車10のスプリング用溝22に対して周方
向に合致した状態で停止し、両歯車10,13の
相対的関係は第5図及び第6図の状態になる。そ
の後は歯車10の回転により復帰用スプリング2
1を介して偏差用従動歯車13が押し回転され、
ロの位置で従動歯車10が停止すると偏差用従動
歯車13も停止する。そして、このロの位置から
ニの位置までは両歯車10,13は共に前記と同
様の110゜の等間隔回転をする。そしてニの位置の
直前において偏差用駆動歯車8の歯8aが偏差用
従動歯車13の歯13aと噛合し、歯車13を図
示矢印方向に回転する。そしてニの位置から前記
と同様な作動がくり返られる。尚、以上は説明
上、ニの時点よりの作動について説明したが、実
際の作業は、イの位置より始めて、ロ,ハを経て
ニの位置にて終了する。
めに1往復運動すると、ラツク4、一方向回転機
構(図示せず)、歯車5を介して伝動軸6が第5
図及び第6図に示す矢印方向に所定量回転する。
したがつて可動電極Cの下降と上昇による1溶接
作業毎に伝動軸6は等間隔づつ矢印方向に間欠回
転することになる。この間欠送り量は、第2図で
示す、溶接点イとロ,ロとハ,ハとニの間隔であ
る。この間隔を例えば110゜とする。この送り間隔
を変更する場合はラツク調節部3によつて、ラツ
ク保持腕2に対するラツク4の取付位置を上下に
調節することにより行なえる。尚、ニとイの間隔
を30゜とする。前記のように伝動軸6が矢印方向
に等間隔に間欠送りされると、主駆動歯車7と偏
差用駆動歯車8が共に一体となつて矢印方向に等
間隔に間欠回転する。この回転による従動歯車1
0と偏差用従動歯車13の回転について第5図及
び第6図により説明する。先ず偏差送りの場合に
ついて説明する。この場合は係合ピン17を、そ
の先端部が第4図に示すように案内溝14内に突
入して係合ピン17と係合するようにセツトす
る。今、図示の状態より少し前の噛合状態、すな
わちニの噛合部が両軸6,11を結ぶ線上の位置
にある状態で各歯車が噛合しているものとする。
このニの位置は図示の状態より15゜前とする。こ
のニの噛合状態は、第2図に示すニの溶接位置が
溶接用電極C,Dの位置にあるものとする。この
ニの位置から主駆動歯車7及び偏差用駆動歯車8
が矢印方向へ回転すると、従動歯車10と偏差用
従動歯車13も同量図示矢印方向へ回転する。そ
して従動歯車10の欠歯部10aが主駆動歯車7
の歯7a部に図示のように位置すると、主駆動歯
車7が空回りして従動歯車10は回転されず図示
の位置に停止する。すなわち、従動歯車10は
15゜回転して停止する。他方、偏差用従動歯車1
3は、その歯13aが偏差用駆動歯車8の歯8a
と噛合しているため回転をし続ける。そのため、
偏差用従動歯車13に設けた係合部である偏差量
設定ピン15の位置ホと従動歯車10の係合ピン
17の位置ヘとの間隔が80゜に設定されていると、
偏差量設定ピン15が係合ピン17に当接するま
で、すなわち、主駆動歯車7が図示より80゜回転
する間は従動歯車10は停止している。この偏差
用従動歯車13の回転により復帰用スプリング2
1は圧縮される。次で偏差量設定ピン15が係合
ピン17に当接した後、更に偏差用従動歯車13
が回転すると、その偏差量設定ピン15が係合ピ
ン17を回転方向へ押して従動歯車10を図示矢
印方向へ回転させる。この従動歯車10の回転に
よりその歯10bが主駆動歯車7の歯7aに噛合
し、以後、従動歯車10は主駆動歯車7により回
転される。そして、偏差量設定ピン15と係合ピ
ン17が係合した後の主駆動歯車7の回転量は、
既に95゜回転しているため、残りの15゜だけ回転し
て停止する。したがつて従動歯車10も15゜回転
してイの位置で停止する。この停止位置が第2図
におけるイの位置である。したがつて、伝動軸6
と共に主駆動歯車7が110゜と大きな回転をしても
従動歯車10、すなわち作業軸11は30゜と小さ
な回転をすることになり、他の送り間隔に比べて
偏差量が生ずる。尚、この偏差量は偏差設定ピン
15と係合ピン17との間隔で定まるので、該偏
差量設定ピン15を案内溝14に沿つて移動する
ことにより偏差量を変更することができる。次
で、イの位置におけるスポツト溶接が終り、可動
電極Cが上昇し、再度可動電極Cが下降すると、
伝動軸6は前記と同様な量だけ回転する。この回
転時には、従動歯車10の歯10bが主駆動歯車
7の歯7aと噛合しているため、従動歯車10は
主駆動歯車7の回転量と同等量、すなわち110゜回
転し、溶接部材である消音器Aのロの点が溶接電
極C,Dに達する。そして、同様に、同量づつ間
欠送りされ、ハとニの点が順次溶接電極C,Dの
位置に回転される。前記イの位置からの回転にお
いて、偏差用駆動歯車8は主駆動歯車7と同様に
回転するが、前記イの位置を過ぎかつロの位置に
達する間において、その無歯部8bが偏差用従動
歯車13に位置すると、偏差用従動歯車13は空
回転可能状態になり、前記のように圧縮された復
帰用スプリング21の復帰力によつて図示矢印方
向とは逆方向に空回転し、そのスプリング用溝2
3が歯車10のスプリング用溝22に対して周方
向に合致した状態で停止し、両歯車10,13の
相対的関係は第5図及び第6図の状態になる。そ
の後は歯車10の回転により復帰用スプリング2
1を介して偏差用従動歯車13が押し回転され、
ロの位置で従動歯車10が停止すると偏差用従動
歯車13も停止する。そして、このロの位置から
ニの位置までは両歯車10,13は共に前記と同
様の110゜の等間隔回転をする。そしてニの位置の
直前において偏差用駆動歯車8の歯8aが偏差用
従動歯車13の歯13aと噛合し、歯車13を図
示矢印方向に回転する。そしてニの位置から前記
と同様な作動がくり返られる。尚、以上は説明
上、ニの時点よりの作動について説明したが、実
際の作業は、イの位置より始めて、ロ,ハを経て
ニの位置にて終了する。
次に前記のような偏差送りを行なわず等間隔送
りのみを行なう場合について説明する。この場合
は従動歯車10の係合ピン17を偏差用従動歯車
13に形成した係合穴16に嵌合して保持させ、
両歯車10,13を相互に変位することなく一体
的に回転するようにする。これにより、従動歯車
10の欠歯部10aが主駆動歯車7に位置したと
きにも、偏差用駆動歯車8からの回転力が偏差用
従動歯車13から従動歯車10に伝達され、従動
歯車10は主駆動歯車7の回転量と同量回転され
偏差送りはされない。したがつて、イ,ロ,ハ,
ニ,イの各間隔が等間隔となるような回転量が伝
動軸6に与えられるようなラツク4の取付位置を
設定することにより、全周を等間隔に送ることが
できる。
りのみを行なう場合について説明する。この場合
は従動歯車10の係合ピン17を偏差用従動歯車
13に形成した係合穴16に嵌合して保持させ、
両歯車10,13を相互に変位することなく一体
的に回転するようにする。これにより、従動歯車
10の欠歯部10aが主駆動歯車7に位置したと
きにも、偏差用駆動歯車8からの回転力が偏差用
従動歯車13から従動歯車10に伝達され、従動
歯車10は主駆動歯車7の回転量と同量回転され
偏差送りはされない。したがつて、イ,ロ,ハ,
ニ,イの各間隔が等間隔となるような回転量が伝
動軸6に与えられるようなラツク4の取付位置を
設定することにより、全周を等間隔に送ることが
できる。
上記の実施例は円周方向の送り作業の一例を示
したが、本考案は、前記作業軸11の回転運動を
直線運動に変換すれば、直線方向に対する送り作
業にも適用でき、更に、溶接作業にかゝわらず他
の孔明け、溝切り、組立等の種々な作業にも適用
できることは勿論である。また、偏差設定ピン1
5を設けず第8図に示すような係合溝15aを形
成してこれに係合ピン17を嵌合して、その溝端
15bに係合ピン17を当接させるようにしても
よい。
したが、本考案は、前記作業軸11の回転運動を
直線運動に変換すれば、直線方向に対する送り作
業にも適用でき、更に、溶接作業にかゝわらず他
の孔明け、溝切り、組立等の種々な作業にも適用
できることは勿論である。また、偏差設定ピン1
5を設けず第8図に示すような係合溝15aを形
成してこれに係合ピン17を嵌合して、その溝端
15bに係合ピン17を当接させるようにしても
よい。
ト 考案の効果
以上のように本考案によれば、送り作業中の所
定範囲を等間隔の間欠送りをし、他の所定範囲を
偏差送りすることが機械的に自動的に行なえるの
で、従来のような作業者が手送りするのに比べ能
率的である上に送り位置の精度も向上する特徴が
ある。
定範囲を等間隔の間欠送りをし、他の所定範囲を
偏差送りすることが機械的に自動的に行なえるの
で、従来のような作業者が手送りするのに比べ能
率的である上に送り位置の精度も向上する特徴が
ある。
図面は本考案の実施例を示すもので、第1図は
本考案を自動車用消音器の溶接機に適用した実施
例の側断面図、第2図は円周方向に対する偏差送
りを説明するための図、第3図は伝動軸を間欠送
りするラツク部を示す断面図、第4図は歯車部の
側面図、第5図は主駆動歯車と従動歯車との噛合
状態を示す正面図、第6図は偏差用駆動歯車と偏
差用従動歯車との噛合状態を示す正面図、第7図
は偏差設定ピンと案内溝を示す一部の断面図、第
8図は第4図におけるA−A線断面図、第9図は
他の実施例を示す偏差用従動歯車の一部の正面図
である。 6……伝動軸、7……主駆動歯車、7a……
歯、8……偏差用駆動歯車、8a……歯、8b…
…無歯部、10……従動歯車、10a……欠歯
部、10b……歯、11……作業軸、13……偏
差用従動歯車、13a……歯、13b……無歯
部、14……案内溝、15,15b……係合部で
ある偏差設定ピンと溝端、17……係合ピン、2
1……復帰用スプリング。
本考案を自動車用消音器の溶接機に適用した実施
例の側断面図、第2図は円周方向に対する偏差送
りを説明するための図、第3図は伝動軸を間欠送
りするラツク部を示す断面図、第4図は歯車部の
側面図、第5図は主駆動歯車と従動歯車との噛合
状態を示す正面図、第6図は偏差用駆動歯車と偏
差用従動歯車との噛合状態を示す正面図、第7図
は偏差設定ピンと案内溝を示す一部の断面図、第
8図は第4図におけるA−A線断面図、第9図は
他の実施例を示す偏差用従動歯車の一部の正面図
である。 6……伝動軸、7……主駆動歯車、7a……
歯、8……偏差用駆動歯車、8a……歯、8b…
…無歯部、10……従動歯車、10a……欠歯
部、10b……歯、11……作業軸、13……偏
差用従動歯車、13a……歯、13b……無歯
部、14……案内溝、15,15b……係合部で
ある偏差設定ピンと溝端、17……係合ピン、2
1……復帰用スプリング。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 1 等間隔で回転する伝動軸6に固着された主駆
動歯車7と偏差用駆動歯車8とを並設固着し、
作業軸11に前記主駆動歯車7に噛合する従動
歯車10と、前記偏差用駆動歯車8に噛合する
偏差用従動歯車13とを並設するとともに、従
動歯車10を作業軸11に固着し、偏差用従動
歯車8を作業軸11に遊嵌し、これら従動歯車
10と偏差用従動歯車13の相互の対向側面に
該両歯車10,13の周方向に対して半円状の
復帰用スプリング21を介在するとともに該復
帰用スプリング21の両端を夫々従動歯車10
と偏差用従動歯車13に係合して、該復帰用ス
プリング21の復帰力により偏差用従動歯車1
3を従動歯車10に対して一定の位置関係に復
帰するようにし、しかも、前記従動歯車10の
一部には欠歯部10aを設けるとともに該欠歯
部10aが偏差送り時に主駆動歯車7の歯部に
位置するように設定し、偏差用従動歯車13
は、前記復帰状態において前記従動歯車10の
欠歯部10aに位置する部分に歯13aを有し
その他の部分は無歯部13bとし、偏差用駆動
歯車8は前記偏差送り時に前記偏差用従動歯車
13の歯13aに噛合する歯8aを一部に有し
他は無歯部8bとし、前記従動歯車10におけ
る偏差用従動歯車13と対向する側面には係合
ピン17を設け、偏差用従動歯車13における
従動歯車10と対向する側面には、前記係合ピ
ン17の移動軌跡上に位置して係合ピン17に
当接する係合部を設けるとともにこれら係合ピ
ン17と係合部を偏差送り時に偏差量だけ位相
するように設定したことを特徴とする偏差送り
装置。 2 実用新案登録請求の範囲第1項記載の係合部
が、偏差用従動歯車13に固着したピンで構成
されているか又は偏差用従動歯車13の前記側
面において係合ピン17が嵌入しかつ係合ピン
17の移動軌跡に沿つた有端状の溝15を形成
してその一方の溝端15bとして構成されてい
る偏差送り装置。 3 実用新案登録請求の範囲第1項記載の係合ピ
ン17に当接する係合部が前記係合ピン17の
移動軌跡上に沿つて変位可能に設けられている
偏差送り装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16832783U JPS6074868U (ja) | 1983-10-28 | 1983-10-28 | 偏差送り装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16832783U JPS6074868U (ja) | 1983-10-28 | 1983-10-28 | 偏差送り装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6074868U JPS6074868U (ja) | 1985-05-25 |
JPH028619Y2 true JPH028619Y2 (ja) | 1990-03-01 |
Family
ID=30368024
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16832783U Granted JPS6074868U (ja) | 1983-10-28 | 1983-10-28 | 偏差送り装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6074868U (ja) |
-
1983
- 1983-10-28 JP JP16832783U patent/JPS6074868U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6074868U (ja) | 1985-05-25 |
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